JPH0721135Y2 - 車両用シート - Google Patents

車両用シート

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JPH0721135Y2
JPH0721135Y2 JP1988009830U JP983088U JPH0721135Y2 JP H0721135 Y2 JPH0721135 Y2 JP H0721135Y2 JP 1988009830 U JP1988009830 U JP 1988009830U JP 983088 U JP983088 U JP 983088U JP H0721135 Y2 JPH0721135 Y2 JP H0721135Y2
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JP
Japan
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seat back
seat
sub
main
seated person
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JP1988009830U
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JPH01114837U (ja
Inventor
正次 斉藤
Original Assignee
池田物産株式会社
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【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、車体のフロアに前後位置調節可能に取付けら
れるシートクッションと、車体に可動して取付けられる
シートバックとから成り、シートクッションの前方移動
とシートバックの後方傾動とが連動して安楽姿勢がとれ
るよう両方を連結した車両用シートに関する。
「従来の技術」 従来、この種の車両用シートとしては、例えば、実公昭
57-11580号公報に開示された第3図および第4図に示す
ようなものがある。
すなわち、フロアパネル1にシートクッション2が前後
位置調節可能に装着され、シートバック3が上背部4と
下背部5とに上下二分割され、上背部4がその面に沿っ
て上下移動可能に背パネル6に取付けられ、上背部4の
下端と下背部5の上端とが、および下背部5の下端とシ
ートクッション2の後端とがそれぞれヒンジ結合される
ものである。そして、シートクッション2の後位置にお
いて背パネル6の面に沿ってほぼ直線であった上背部4
と下背部5とは、安楽姿勢にするためにシートクッショ
ン2を前方移動すると、下背部5の下端が前方へ引かれ
上端が下がって下背部5は後方へ傾動するようになり、
それにより上背部4が背パネル6の面に沿って下がり、
上背部4と下背部5とは略く字状に前屈するようにな
る。
「考案が解決しようとする課題」 しかしながら、このような従来の車両用シートでは、上
背部4と下背部5とが、一般的な姿勢ではほぼ直線状に
伸びているが、安楽姿勢では略く字状に前屈し、略く字
状に前屈した上背部4と下背部5とに沿って着座者の背
中も曲がり、背筋が伸ばせなくなって、胸部が窮屈とな
り、また安楽姿勢においては、一般的な姿勢に比べ、下
背部5が着座者の腰椎などを支持する力が弱まり、一
方、上背部4が着座者の背中などに強く当たるようにな
り、座り心地が悪くなり満足できる安楽姿勢がとれない
という問題点があった。
本考案は、このような従来の問題点に着目してなされた
もので、一般にシートバックは、その下部を固くして着
座者の腰椎などに強く当てるようにし、その上部を柔ら
かくして着座者の背中に強く当てないようにしたものが
座り心地がよいとされていることから、シートバックを
安楽姿勢にした際にも、シートバックを着座者の腰椎な
どに強く当てる一方、背中に強く当てないようにして座
り心地を損なわず、さらに安楽姿勢にした際、シートバ
ックを略く字状に前屈しないようにして、着座者が背中
を伸ばせて、胸部が窮屈にならないで、十分にリラック
スできる車両用シートを提供することを目的としてい
る。
「課題を解決するための手段」 かかる目的を達成するための本考案の要旨とするところ
は、 車体のフロアに前後位置調節可能に取付けられるシート
クッションと、車体に可動して取付けられるシートバッ
クとから成り、シートクッションの前方移動とシートバ
ックの後方傾動とが連動して安楽姿勢がとれるよう両方
を連結した車両用シートにおいて、 前記シートバックを、メインシートバックと該メインシ
ートバックの上部前側に配したサブシートバックとで構
成し、 前記メインシートバックの背部はスライド機構を介して
上下に滑動可能に支持され、前記メインシートバックの
上下方向の中間部に前記サブシートバックの下端部を揺
動可能に枢支し、該サブシートバックを前倒方向へ付勢
するとともに、該サブシートバックの前傾角度を調節可
能なロック機構を設けたことを特徴とする車両用シート
に存する。
「作用」 車両用シートに着座すると、着座者の腰椎などが固めの
メインシートバックに当たり、その反力によりメインシ
ートバックが着座者の腰椎などを強く押し返す。また、
着座者の背中がサブシートバックに当たり、付勢力に抗
してサブシートバックを押し込む。その反力によりサブ
シートバックは着座者の背中を適切な弾撥力で押し返
す。すなわち、シートバックは、その下部を固くし、上
部を柔らかくした座り心地のよいものとなる。
次に着座者が背筋を伸ばすと、サブシートバックが背中
を適切な弾撥力で押し返しながら後退し、背中が自由に
伸ばせて胸部が窮屈にならない。
安楽姿勢をとるためにシートクッションを前方へ移動す
ると、シートクッションの前方移動に連動してシートバ
ックが後方へ傾動するが、メインシートバックに対する
サブシートバックの傾斜角度は、移動前の傾斜角度と変
わらず、シートバックが略く字状に前屈しないで着座者
の背中も前かがみにならない。また移動前と同じよう
に、メインシートバックは着座者の腰椎などに強く当た
り適切に支持し、サブシートバックは背中に比較的弱く
当たって胸部を窮屈にしないので、適切な安楽姿勢をと
ることができるものである。
「実施例」 以下、図面に基づき本考案の一実施例を説明する。
第1図および第2図は本考案の一実施例を示している。
第1図に示すように、車体10のフロアパネル12には、図
示省略したシートスライド装置を介してシートクッショ
ン20が装着されている。このシートスライド装置は、い
わゆるRスライドであり、シートクッション20の前端部
を上方へ押し上げながら、シートクッション20全体を前
方へ移動調節するものである。シートスライド装置は前
後位置調節のみ可能あなものであってもよい。
シートクッション20のフレーム22の後端部24には、シー
トバック30が支持されている。シートバック30はメイン
シートバック31とサブシートバック40とから構成され、
メインシートバック31は、メインフレーム32、図示省略
したパッド材および表皮33などから構成されている。同
じく、サブシートバック40は、サブフレーム42、図示省
略したパッド材、表皮43などから構成されている。シー
トクッション20のフレーム22の後端部24には、メインフ
レーム32の下端部34が相対的に傾動可能に枢支されてい
る。
メインフレーム32には、その長手方向へ滑動可能にスラ
イド機構25が装着され、スライド機構25の基部が背パネ
ル14に揺動可能に枢支されている。
メインシートバック31を構成するメインフレーム32の上
部前側にはサブシートバック40を構成するサブフレーム
42が配され、サブフレーム42の下端部44がメインフレー
ム32の上下方向の中間部に枢軸35により揺動可能に枢支
されている。メインフレーム32とサブフレーム42との間
には、サブフレーム42を前倒方向へ付勢する圧縮ばね36
が設けられている。圧縮ばね36に代えてエアマットなど
弾撥性を有するものを設けてもよい。
枢軸35の一端部にはサブフレーム42を前倒方向へ揺動不
能に拘束するロック機構50が装着されている。ロック機
構50を操作してメインフレーム32とサブフレーム42との
間隔を変えることにより、圧縮ばね36の弾撥力を着座者
の好みに応じて調整することができるようになってい
る。
第1図および第2図に示すように、メインシートバック
31の両側部には、サブシートバック40側へ逆V字状に延
びる延出部37が形成され、延出部37が嵌入すべくサブシ
ートバック31の両側部には凹入部47が形成されている。
延出部37は着座者の肘が当たる部位に相当しており、延
出部37は、逆U字状に延ばしてもよい。
メインフレーム32の上端部38にはヘッドレスト装置60が
装着されている。
次に作用を説明する。
第1図において、車両用シート20aに着座すると、着座
者の腰椎がメインシートバック31に当たり、その反力に
よりメインシートバック31が着座者の腰椎を強く押し返
す。
一方、着座者の背中がサブシートバック40に当たり、圧
縮ばね36の付勢力に抗してサブシートバック40を押し込
む。サブシートバック40は、枢軸35を中心にして第1図
において時計方向へ揺動し、圧縮ばね36が撓む。圧縮ば
ね36の復元力により、サブシートバック40は着座者の背
中を適切な弾撥力で押し返す。
背中を押し返す力が強い場合には、ロック機構50を操作
して、第1図において反時計方向へサブフレーム42を揺
動させ、メインフレーム32とサブフレーム42との間隔を
広げ、圧縮ばね36の弾撥力を弱くすればよい。反対に、
押し返す力が弱い場合には、サブフレーム42を第1図に
おいて時計方向へ揺動すればよい。
次に、着座者が背筋を伸ばすと、サブシートバック40が
背中を適切な弾撥力で押し返しながら第1図において時
計方向に揺動する。それにより、背中が自由に伸ばせて
胸部が窮屈にならない。
安楽姿勢にするために、シートクッション20を、図示省
略したシートスライド装置により前方へ移動すると、シ
ートクッション20のフレーム22の前端が持ち上がるとと
もに、フレーム22全体が前方へ移動し、第1図で実線で
示す状態から想像線で示す状態になる。
それによりメインフレーム32が、その下端部が前方へ移
動し、スライド機構25により下がり、シートバック30全
体が後方へ傾動する。
シートバック30全体が後方へ傾動しても、メインシート
バック31に対するサブシートバック40の傾斜角度は、移
動前の傾斜角度と同様であり、メインシートバック31と
サブシートバック40とがく字状に前屈せず、着座者の背
中も前かがみにならない。また移動前と同じように、メ
インシートバック31は着座者の腰椎に強く当たり適切に
支持し、サブシートバック40は、圧縮ばね36による適切
な弾撥力で背中を押し返し、胸部を窮屈にしないので、
十分にリラックスすることができる。
また、安楽姿勢においては、メインシートバック31側の
延出部37が後方へ倒れるようになるので、着座者が肘を
後方へ引いた際に、肘がサブシートバック40の凹入部47
の中に入ってから延出部37に当り、下腕部を自由に動か
すことができ、疲れることがない。
前記実施例に係る車両用シートによれば、ヘッドレスト
装置60をメインシートバック31側に装着したので、サブ
シートバック40が小型になり、ロック機構をコンパクト
にすることができる。
「考案の効果」 本考案に係る車両用シートによれば、メインシートバッ
クの下部を着座者の腰椎などに強く当て、メインシート
バックの上部にサブシートバックを設け、背中に弾撥的
に当てるようにしたので、シートバックが着座者を適切
に支持し、座り心地がよくなり、また、安楽姿勢にする
ためにシートバックを後方へ傾動しても、メインシート
バックに対するサブシートバックの相対的な傾斜角度は
変わらないので、シートバックがく字状に前屈せず、胸
部が窮屈になったりせず、背筋を自由に伸ばすことがで
き、十分にリラックスすることができる。サブシートバ
ックの前傾角度を調節することができるので、着席者が
丁度よい当り具合になるよう調節することができ、最も
適切な座り心地を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案の一実施例を示しており、
第1図はパッド材などを省略した車両用シートの側面
図、第2図は車両用シートの斜視図、第3図および第4
図は従来例を示しており、それぞれ車両用シートの側面
図である。 10……車体、20……シートクッション 22……フレーム、25……スライド機構 30……シートバック 31……メインシートバック 32……メインフレーム 40……サブシートバック、42……サブフレーム 50……ロック機構、60……ヘッドレスト装置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体のフロアに前後位置調節可能に取付け
    られるシートクッションと、車体に可動して取付けられ
    るシートバックとから成り、シートクッションの前方移
    動とシートバックの後方傾動とが連動して安楽姿勢がと
    れるよう両方を連結した車両用シートにおいて、 前記シートバックを、メインシートバックと該メインシ
    ートバックの上部前側に配したサブシートバックとで構
    成し、 前記メインシートバックの背部はスライド機構を介して
    上下に滑動可能に支持され、前記メインシートバックの
    上下方向の中間部に前記サブシートバックの下端部を揺
    動可能に枢支し、該サブシートバックを前倒方向へ付勢
    するとともに、該サブシートバックの前傾角度を調節可
    能なロック機構を設けたことを特徴とする車両用シー
    ト。
JP1988009830U 1988-01-28 1988-01-28 車両用シート Expired - Lifetime JPH0721135Y2 (ja)

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JPH01114837U JPH01114837U (ja) 1989-08-02
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JPS60113742A (ja) * 1983-11-25 1985-06-20 Tachikawa Spring Co Ltd 車両等の座席

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