JPH0722125Y2 - 車両における座席構造 - Google Patents

車両における座席構造

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JPH0722125Y2
JPH0722125Y2 JP1989051060U JP5106089U JPH0722125Y2 JP H0722125 Y2 JPH0722125 Y2 JP H0722125Y2 JP 1989051060 U JP1989051060 U JP 1989051060U JP 5106089 U JP5106089 U JP 5106089U JP H0722125 Y2 JPH0722125 Y2 JP H0722125Y2
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JP
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backrest
auxiliary cushion
toe
foot
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欣哉 泉
命 水上
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西日本鉄道株式会社
杉本工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、車両における座席構造に関するものである。
(ロ)従来の技術 従来、中距離バスや列車等における座席は、前後に一定
の間隔を開けて配設されており、各座部の後部下方に足
載台を設けて、同足載台に、隣接する後方の座席に着座
した乗客が足を載せて楽な姿勢をとることができるよう
にしている。
(ハ)考案が解決しようとする課題 ところが、上記足載台は、隣接する前方の座部の下方に
配設されているために、座部に着座して足載台に足先を
載せると、同足先は座部よりも床面に近い低位置にあ
り、座部と略同一高さに水平に足を伸ばした場合に比べ
ると、必ずしも楽な姿勢とはいえなかった。
(ニ)課題を解決するための手段 そこで、本考案では、座部の後部に背もたれ部を立設
し、同背もたれ部の背面下部に、後面が開口した凹状の
足先挿入部を形成し、同足先挿入部の下端縁近傍に足載
部を設けた座席構造において、足先挿入部内に、前方へ
凸状に弯曲させた足先カバーを配設して、同足先カバー
により足先挿入部の前壁を形成し、背もたれ部の全面下
部に、足先挿入部の前方を覆う補助クッション部を設け
たことを特徴とする車両における座席構造を提供せんと
するものである。
また、補助クッション部の背後に、同補助クッション部
の背面を支持する補助クッション部支持カバーを設けた
ことにも特徴を有する。
(ホ)作用・効果 本考案によれば、以下のような作用効果が生起される。
座部と床面高さが略同等の背もたれ部の背面下部に、
後面が開口した凹状の足先挿入部を形成し、同足先挿入
部の下端縁近傍に足載台を設けているために、乗客は隣
接する前方の座席の足載部に足先を載せると共に、同足
先を足先挿入部中に挿入することにより、両足を略水平
状態で完全に伸ばすことができ、足を疲れさせることな
く楽な着座姿勢を保つことができる。
この際、足先挿入部内に、前方へ凸状に弯曲させた足先
カバーを配設して、同足先カバーにより足先挿入部の前
壁を形成しているため、足先挿入部の前方を覆う補助ク
ッション部が足先挿入部側へ撓み、同足先挿入部内へ足
先を挿入した乗客に違和感を与えたり、足先を動かす自
由度を小さくする等の悪影響が生じるのを防止すること
ができる一方、足先挿入部に挿入した足先が補助クッシ
ョン部に当って、同補助クッション部が押圧・変形等さ
れるという不具合が生じるのを防止することができるた
めに、足先挿入部側の座席に着座している乗客に違和感
を与えることがない。
補助クッション部の背後に補助クッション部支持カバ
ーを設けた場合には、同支持カバーにより補助クッショ
ン部の背面を支持して撓み等を防止することができるた
めに、補助クッション部のクッション機能を確保するこ
とができると共に、足先カバーと協働して乗客へ違和感
を与えないという作用効果をより良好に確保することが
できる。
(ヘ)実施例 以下、添付図に示す実施例にもとづいて、本考案を詳説
する。
第1図において、(10)は、車両の床面(F)上に立設
した座席支持機枠であり、鋼管を溶接して組み立てるこ
とによって形成している。
また、(11)は、同座席支持機枠(10)の上部に載置
し、両側に肘掛け部(12)(12)を具備する座部であ
り、座り心地を考慮して全部を後部と比較して厚くして
いる。
また、(13)は、座部(11)の後部から上方に向けて立
設した背もたれ部であり、同背もたれ部(13)は、その
下端を、座席支持機枠(10)の後部に設けた枢軸(14)
によって肘掛け部(12)に、前後方向に傾倒起立自在に
取付けられている。
さらに、(15)は、座部(11)の前方に配設した足載台
である。
かかる基本構成を有する座席(A)において、座部(1
1)の後部は隆起可能に構成している。
即ち、第2図に示す如く、座席支持機枠(10)の前部上
端には、前方に伸延するブラケット(20)の基端が固着
連結されており、同ブラケット(20)の伸延端には、座
部(11)の底板(11a)の前部に突設した枢支ブラケッ
ト(21)の下端が枢軸(22)によって連結されている。
かかる構成によって、座部(11)の後部は、枢軸(22)
廻りに上下方向に回動することができる。
一方、座部(11)の底板(11a)の後部には、連動ブラ
ケット(23)の上端が連結されており、同連動ブラケッ
ト(23)は、以下に説明する連動機構(M)によって、
背もたれ部(13)の傾動動作に連動して、上下方向に移
動し、座部(11)の後部を上方に隆起することができ
る。
即ち、本実施例において、連動機構(M)は、第2図に
示すように、連動ブラケット(23)の後方伸延端に、凹
状断面を有するローラー案内レール(30)を前低後高状
態に傾斜して取付けるとともに、同案内レール(30)内
に、転動ローラー(31)を同案内レール(30)に沿って
移動自在に配設し、同転動ローラー(31)の支持軸(3
2)を、背もたれ部(13)の下面(13a)に固着した背も
たれ部側ブラケット(33)の下端に枢支連結することに
よって構成している。
かかる構成によって、枢軸(14)を傾動中心として背も
たれ部(13)を後方に傾斜すると、同傾斜に連動して、
背もたれ部側ブラケット(33)も一体的に傾倒し、同ブ
ラケット(33)の下端に枢支した転動ローラー(31)
は、枢軸(14)を中心として回転軌跡を描きながら回転
することになる。
しかして、転動ローラー(31)の回転軌跡は、ローラー
案内レール(30)の方向と交差しているので、転動ロー
ラー(31)は枢軸(14)を中心として回転しながらかつ
ローラー案内レール(30)内を移動し、これによって、
ローラー案内レール(30)及びこれと一体をなす連動ブ
ラケット(23)も、上方向に移動することになる。そし
て、この移動によって、連動ブラケット(23)の上部に
固着連結した座部(11)は、枢軸(22)廻りに上下方向
に回転し、その後部を隆起させることになる。
従って、座部(11)と背もたれ部(13)とのなす角、即
ち屈曲角度(θ)を、単に背もたれ部(13)のみを傾倒
させた場合と比較して、さらに大きくとることができ、
乗客はより心地良く座ることができ、安眠姿勢を用意に
とることができる。
また本実施例では、任意の傾倒角度に背もたれ部(13)
を保持するべく、連動機構(M)にロック機構(L)を
具備させている。
即ち、第2図において、(40)は座部(11)の底板(11
a)の下方に並設したロックシリンダであり、同ロック
シリンダ(40)は、その基端を転動ローラー(31)の支
持軸(32)に連結するとともに、その先端を、座席支持
機枠(10)の前部上端に突設したブラケット(41)の後
部垂直部(41a)に支持させている。
また、ブラケット(41)は、ロックシリンダ(40)の先
端と対向する位置に、ロックシリンダ解除用揺動レバー
(42)を揺動自在に配設している。そして、同揺動レバ
ー(42)の上端はブラケット(41)に枢支されるととも
に、その下端は、肘掛け部(12)に内壁に設けた解除操
作ノブ(43)とボーデンケーブル(44)を介して連結さ
れている(第1図参照)。
かかる構成によって、傾倒操作時には、解除操作ノブ
(43)を操作すると、揺動レバー(42)がロックシリン
ダ(40)を作動してそのロックを解除するので、乗客は
用意に背もたれ部(13)を傾倒することができる。そし
て、任意の傾倒位置で、解除操作ノブ(43)を元に戻せ
ば、再度ロックシリンダ(40)が作動して、背もたれ部
(13)を上記傾倒位置に固定することになる。
上記のように、本実施例では、座部(11)の後部を隆起
して、座部(11)を傾斜可能としたので、背もたれ部
(13)の傾倒と協働して、座部(11)の後部上面と背も
たれ部(13)の下部前面との間で形成される屈曲角度
(θ)を可及的に大きくとることができ、座り心地を著
しく向上することができるとともに、寝た姿勢に近づけ
ることができるので、乗客は、座席上で安眠することも
できる。
さらに、本実施例におけるその他の構成上の特徴につい
て説明すると、以下の如くなる。
また、背もたれ部(13)は、第1図に示すように、その
上部に形成した頭掛け部(13b)内に偏心カム等から形
成される隆起装置(60)を設けており、同隆起装置(6
0)を駆動することによって、頭部形状に合わせた頭部
支持面を形成することができる。
さらに、本実施例において、足載台(15)は、実線で示
す使用位置と一点鎖線で示す格納位置との間で、足載台
伸縮機構(N)を介して移動することができ、さらに、
足載台伸縮機構(N)には、上記した連動機構(M)と
同様なロック機構(O)が設けられている。
上記のようなリクライニング構造を具備する座席(A)
において、本考案の要旨は、背もたれ部(13)の背面下
部に、後面が開口した凹状の足先挿入部(61)を形成
し、同足先挿入部(61)の下端縁近傍に足載部(70)を
設けたことにあり、以下第1図〜第4図にもとづき説明
する。
すなわち、足先挿入部(61)は、背もたれ部(13)の下
部を、後面が開口する凹状にくりぬいて、足先を挿入可
能な足先挿入空間(62)を形成すると共に、左右の肘掛
け部(12)(12)の後部にも、後面が開口した凹状にく
りぬいて、足先を挿入可能な左右側挿入空間(63)(6
3′)を形成して構成している。
このようにして、足先挿入部(61)は、左右横幅が座席
(A)の横幅と略同等の広幅となるようにしている。
そして、足先挿入部(61)の前壁は、前方へ凸状に弯曲
させた足先カバー(64)により形成しており、同足先カ
バー(64)は、左右側に設けた支持アーム(65)(65)
の後端を背もたれ部(13)を枢支している枢軸(14)に
取付けている。
また、足載部(70)は、上記のように構成した足先挿入
部(61)の下端縁に設けているものであり、同足載部
(70)は、背もたれ部(13)を前後傾倒自在に枢支する
枢軸(14)に、左右足載台支持アーム(71)(71)の基
端を枢支し、両アーム(71)(71)の先端間に、足先挿
入部(61)の後面を全面閉塞可能な矩形板状の足載板
(72)を固設している。
しかも、足載部(70)は、足載板(72)を水平使用状態
から起立させて背もたれ部(13)の背面に面接させた収
納状態まで起倒自在に構成し、水平使用状態では、足載
板(72)の床面からの高さが座部(11)の下面前端と略
同等となるようにしていると共に、起立収納状態では、
足先挿入部(61)の後面を全面閉塞可能としている。
(13c)は、足載板(72)を起立収納状態に保持するた
めの面ファスナーである。(Q)は乗客の足である。
(73)は、座席支持機枠(10)に前後進退調整自在に取
付けたストッパー体であり、後端面(73a)で水平使用
状態の足載板(72)の前面(72a)を受止めて、同足載
板(72)を水平に保つものである。
このように、足載部(70)は、背もたれ部(13)の枢軸
(14)に枢支しているために、同背もたれ部(13)を前
後傾倒させた際にも、足載部(70)は前後に移動するこ
とがなく、定位置での足載使用を確保できる。
従って、隣接する前方の座席(A)に着座している乗客
が、背もたれ部(13)を後方へ傾斜させてリクライニン
グ使用した場合にも、後方の座席(A)に着座した乗客
は、前方の座席(A)の使用形態に影響されることな
く、同座席(A)の背もたれ部(13)の背面に設けた足
載板(72)上に足を載せると共に、足先を足先挿入部
(61)中に挿入して、楽な姿勢をとることができる。
この際、足先挿入部(61)と足載台(72)は、座席
(A)の左右横幅と略同等の左右幅広に形成しているた
めに、乗客の足(Q)を載せる自由度が大きくなり、着
座姿勢の自由度も大きくなる。
また、本発明の要旨は、背もたれ部(13)の前面下部
に、上記した足先挿入部(61)の前方を覆う補助クッシ
ョン部(75)を設けたことにもあり、以下第1図、第2
図及び第4図にもとづき説明する。
すなわち、補助クッション部(75)は、背もたれ部(1
3)の前面下部に上端縁(75a)を一体に取付け、下端縁
(75)を足先挿入部(61)の足先カバー(64)の前面に
沿わせて下方へ伸延させると共に、同足元カバー(64)
の前面と座部(11)の後端との間に挿入して、背もたれ
部(13)の後傾作動に連動して後上方へ摺動自在とし、
同背もたれ部(13)を最大限に傾倒させたリクライニン
グ使用時にも、補助クッション部(75)の下端縁(75
b)は足先カバー(64)の前方面と座部(11)の後端と
の間に位置するように構成している。
このようにして、足先挿入部(61)を設けたことにより
クッション機能が低下している背もたれ部(13)の下部
を、補助クッション部(75)により補い、着座した乗客
の腰部のクッション機能を確保している。
また、背もたれ部(13)のリクライニング使用時に発生
する座部(11)と背もたれ部(13)の下部前面との間の
間隙を埋めることができるために、横臥状態の乗客の腰
部を安定に支持して、乗客の安眠を確保することができ
る。
また、補助クッション部は、第5図及び第6図に示すよ
うに、第1・第2・第3補助クッション部(90)(91)
(92)より構成して、リクライニング使用時における足
元カバー(64)の上方のクッション機能を確保すること
もできる。
すなわち、第1・第2補助クッション部(90)(91)
は、前側クッションカバー(93)内に上下分離状態に設
け、また、第3クッション部(92)は、後側クッション
カバー(94)内に設けている。
そして、前側クッションカバー(93)は、上端縁(93
a)を背もたれ部(13)の下部前面に一体に取付けると
共に、下端縁(93b)を座部(11)の底板(11a)の後端
に取付け、第1補助クッション部(90)が背もたれ部
(13)の前面に重合状態に位置するようにすると共に、
第2補助クッション部(91)が足先挿入部(61)の前方
若しくは上方に位置するようにしている。
また、後側クッションカバー(94)は、上端縁(94a)
を足先挿入部(61)を形成する背もたれ部(13)の下面
(13c)の前部に一体に取付けると共に、下端縁(94b)
を足先カバー(64)の前面と座部(11)の後面との間に
挿入させている。
そして、第3補助クッション部(92)は、上端より下端
に向って漸次肉厚に形成している。
このようにして、背もたれ部(13)を、第5図に示すよ
うに、起立状態とした際には、第2補助クッション部
(91)と第3補助クッション部(92)の薄肉の上半部と
が前後に重合して、着座した乗客の腰部へのクッショク
機能が確保できるようにしている。
また、背もたれ部(13)を、第6図に示すように、リク
ライニング使用状態とした際には、第2補助クッション
部(91)と第3補助クッション部(92)とが上下に重合
して、横臥した乗客の腰部へのクッション機能が確保で
きるようにしている。
この際、第2補助クッション部(91)は後方へ移動し
て、座部(11)より離隔するものの、同第2補助クッシ
ョン部(91)と座部(11)との間に第3補助ミッション
部(92)の厚肉の下半部が位置し、足先カバー(64)の
上方のクッション機能を確保している。
また、本発明の要旨は、補助クッション部の背後(本実
施例では第3補助クッション部(92)の背後)に、補助
クッション部の背面を支持する補助クッション部支持カ
バー(95)を設けたことにあり、以下第5図〜第7図に
もとづき説明する。
すなわち、補助クッション部支持カバー(95)は、剛性
を有する金属板等を足先カバー(64)と略同一の左右幅
で、かつ第3補助クッション部(92)と略同一の上下幅
の矩形状に形成してなり、上端縁(95a)を、足先挿入
部(61)を形成する背もたれ部(13)の下面(13c)の
前部に固定し、下端縁(95b)を第3補助クッション部
(92)の背面と足先カバー(64)の前面との間に伸延さ
せ、第3補助クッション部(92)の下端と略同一位置に
位置させている(第5図参照)。
そして、かかる補助クッション部支持カバー(95)は、
背もたれ部(13)の傾動作動に連動して足先カバー(6
4)の前面上を摺動し、第2・第3補助クッション部(9
1)(92)を背後より支持して、両クッション部(91)
(92)の撓み等を防止することができるようにしてい
る。
特に背もたれ部(13)を第6図に示すリクライニング使
用状態にした場合において、補助クッション部支持カバ
ー(95)により第2・第3補助クッション部(91)(9
2)の撓みを防止して、両クッション部(91)(92)に
よるクッション機能を確保すると共に、足先挿入部(6
1)に悪影響を及ぼすのを防止している。
すなわち、第3補助クッション部(92)が足先挿入部
(61)側へ撓み、同足先挿入部(61)内へ足先を挿入し
た乗客に違和感を与えたり、足先を動かす自由度を小さ
くする等の悪影響が生じるのを防止している。
また、補助クッション部支持カバー(95)により、足先
挿入部(61)内に挿入した足先が直接第3補助クッショ
ン部(92)に当った際に、同クッション部(92)が押圧
・変形なされるということがないために、足先送入部
(61)側に座席(A)に着座している乗客に違和感を与
えることがない。
また、本実施例では、第8図〜第10図に示すように、前
記ロック機構(L)に、背もたれ部(13)のリクライニ
ング使用のための傾倒を規制するためのリクライニング
使用規制機構(P)を具備させている。
すなわち、リクライニング使用規制機構(P)は、左側
の肘掛け部(12)の外側面に設けた操作レバー(80)
と、同レバー(80)に設けた係止ピン(81)に係止さ
れ、同係止ピン(81)の係止解除に連動して付勢スプリ
ング(83)により伸縮作動するロッド短縮規制体(82)
とから構成しており、同規制体(82)の先端に設けたロ
ッド係合片(82a)は、前記ロック機構(L)に設けた
ロックシリンダ(40)のピストンロッド(40a)の先端
部に係合して、同ピストンロッド(40a)の短縮作動を
規制することができるようにしている。(40b)はシリ
ンダロッド先端連結部、(84)は係止ピン挿通孔、(8
5)は係止ピン受板である。
このように、上記ロッド係合片(82a)によりピストン
ロッド(40a)の短縮作動を規制すると、背もたれ部(1
3)の後方への一定角度以上の傾斜を規制することがで
き、リクライニング使用を不能とすることができる。か
かる規制、及び規制解除の操作は、例えば、昼間の運行
と夜間の運行との変更時に行なうものである。
また、上記のように背もたれ部(13)のリクライニング
使用のための傾倒を規制する手段としては、肘掛け部
(12)に、背もたれ部(13)に向けて出没自在の規制ピ
ン(図示せず)を設け、同規制ピンの進出作動により同
背もたれ部(13)の傾斜を規制する手段もある。
本考案の実施例は上記のように構成しているものであ
り、本実施例によれば、以下のような作用効果が生起さ
れる。
座部(11)と床面高さが略同等の背もたれ部(13)の
背面下部に足載板(72)を設けているために、乗客は隣
接する前方の座席(A)の足載板(72)上に、足先を載
せることにより両足を略水平状態で完全に伸ばすことが
でき、足を疲れさせることなく楽な着座姿勢を保つこと
ができる。
背もたれ部(13)のリクライニング構造と協働させる
ことによって、座部(11)と背もたれ部(13)とのなす
屈曲角度(θ)を可及的に大きくすると共に、隣接する
前方の座席(A)に足載板(72)に両足を伸ばした状態
で載せることによって、乗客が座席(A)上で安眠姿勢
をとることができるようにすることができる。
この際、足載板(72)は、座部(11)と床面高さが略同
等であるために、座部(11)と背もたれ部(13)とのな
す屈曲角度(θ)を180度に近づけることによって、座
席(11)を略水平にすることもでき、乗客は同座席上で
横臥姿勢をとって、安眠することができる。
足先を足先挿入部(61)に挿入することができるため
に、その分前後に隣接する座席(A)(A)の間隔を小
さくして、中距離バス等内に設置する座席(A)の数を
増加させることにより、乗客の数を増加させて輸送効率
を向上させることができる。
背もたれ部(13)の前面下部に補助クッション部(7
5)(91)(92)を設け、同補助クッション部により足
先挿入部(61)の前方を覆うことができるようにしてい
るために、足先挿入部(61)を設けことによりクッショ
ク機能が低下している背もたれ部(13)の下部を補助ク
ッション部(75)(91)(92)により補い、着座した乗
客の腰部のクッション機能を確保することができる。
第3補助クッション部(92)の背後に補助クッション
部支持カバー(95)を設け、同支持カバー(95)により
第3補助クッション部(92)の背面を支持して撓み等を
防止できるようにしているために、第3補助クッション
部(92)のクッション機能を確保することができると共
に、足先挿入部(61)に悪影響を及ぼすのを防止するこ
とができる。
すなわち、第3補助クッション部(92)が足先挿入部
(61)側へ撓み、同足先挿入部(61)内へ足先を挿入し
た乗客に違和感を与えたり、足先を動かす自由度を小さ
くする等の悪影響が生じるのを防止することができる。
補助クッション部支持カバー(95)により、足先挿入
部(61)内に挿入した足先が第3補助クッション部(9
2)に当った際に、同クッション部(92)が押圧・変形
等されるということがないために、足先挿入部(61)側
の座席に着座している乗客に違和感を与えることがな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る車両における座席の側面図、第2
図は腰部拡大説明図、第3図は同要部の背面図、第4図
は第3図のI−I線断面図、第5図は、他の実施例とし
ての補助クッション部を具備する座席の一部切欠側面
図、第6図はリクライニング使用状態の同座席の一部切
欠側面図、第7図は第6図のII−II線断面図、第8図は
リクライニング使用規制機構の操作レバーの側面図、第
9図は同規制機構の平面図、第10図は同規制機構の正面
図である。 図中、 (A):座席 (10):座席支持機枠 (11):座部 (12):肘掛け部 (13):背もたれ部 (61):足先挿入部 (70):足載部 (75):補助クッション部 (90)(91)(92):第1・第2・第3補助クッション
部 (95):補助クッション部支持カバー

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】座部の後部に背もたれ部を立設し、同背も
    たれ部の背面下部に、後面が開口した凹状の足先挿入部
    を形成し、同足先挿入部の下端縁近傍に足載部を設けた
    座席構造において、 足先挿入部内に、前方へ凸状に弯曲させた足先カバーを
    配設して、同足先カバーにより足先挿入部の前壁を形成
    し、 背もたれ部の前面下部に、足先挿入部の前方を覆う補助
    クッション部を設けたことを特徴とする車両における座
    席構造。
  2. 【請求項2】補助クッション部の背後に、同補助クッシ
    ョン部の背面を支持する補助クッション部支持カバーを
    設けたことを特徴とする請求項1記載の車両における座
    席構造。
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