JP2001299499A - 椅子の背凭れ構造 - Google Patents

椅子の背凭れ構造

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JP2001299499A
JP2001299499A JP2000123903A JP2000123903A JP2001299499A JP 2001299499 A JP2001299499 A JP 2001299499A JP 2000123903 A JP2000123903 A JP 2000123903A JP 2000123903 A JP2000123903 A JP 2000123903A JP 2001299499 A JP2001299499 A JP 2001299499A
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neck
swing arm
waist
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JP2000123903A
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Toshiyuki Horiki
敏幸 堀木
Kazuyuki Ito
和幸 伊藤
Hiroyuki Nishimura
弘之 西村
Taketo Yamamoto
武人 山本
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DESIGN RESEARCH NET KK
Takano Co Ltd
Original Assignee
DESIGN RESEARCH NET KK
Takano Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定した着座姿勢を保ちながら任意の押圧力
で着座者の腰部を押圧してストレッチ効果を与える。構
造をシンプルにする。 【解決手段】 頸部サポート部材2aと主背もたれ部材
2bと腰部サポート部材2cとの少なくとも3部材に分
けて背凭れ2を構成する。そして、主背もたれ部材2b
は背支桿5上に固定される一方、頸部サポート部材2a
と腰部サポート部材2cとが背支桿5に対して揺動可能
な揺動アーム4によって連結され、着座者が頸部サポー
ト部材2aを頸部ないし頭部で後方へ押したときに腰部
サポート部材2cを前方へ押し出させて着座者の腰部に
ストレッチ効果を与えるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、椅子の背凭れ構造
に関する。さらに詳述すると、本発明は、着座者自身が
頸部あるいは頭部を使って加える力を利用して腰部に適
度な押し出し力を付加してストレッチ効果を与える椅子
の背凭れ構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の椅子の背凭れとしては、座に対し
て固定的で着座者の背を支持する位置を変化させないも
のの他、座に対して揺動可能で着座者の姿勢や寄り掛か
り方に応じて傾度を変えるものが数多く提案されてい
る。
【0003】また、このような傾動可能な背凭れとし
て、図5に示すように、単に傾動するのみならず腰部を
押圧してストレッチ(伸長)効果を奏するようにしたも
のも提案されている。例えば、実開昭57−50251
号公報では、背凭れ(背当)102を後方へ傾動させる
と同時にてこ機構103を介して指圧部104を前方へ
移動させ、着座者の腰部を任意の力で押圧するようにし
た椅子101の構造が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな椅子構造では、てこ機構103などを設ける必要か
ら椅子101全体の構造が複雑になり、部品点数も増え
てしまう。
【0005】また、この椅子では、背凭れ102を傾動
させると常に指圧部104が前方へ移動してしまい、単
に背凭れ102のみを傾動させる動作ができない。した
がって、通常の椅子におけるように上半身を後方へ反ら
せて伸びをするというような単純な動作が困難である。
【0006】さらに、この椅子101では、指圧部10
4で腰部を押圧しようとするには、仰け反るようにして
背中で背凭れ102の上縁部分を後方へ押して背凭れ1
02を傾けなければならず、着座者の姿勢が不安定とな
ってストレッチ効果を損なう問題がある。このため、背
凭れ102への荷重の調整が難しく、押圧力の大きさが
自在に調整できないという問題もある。
【0007】そこで、本発明は、安定した着座姿勢を保
ちながら任意の押圧力で着座者の腰部を押圧してストレ
ッチ効果を奏することができ、かつ構造もシンプルな椅
子の背凭れ構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の椅子の背凭れ構造は、主に頸部を支
える頸部サポート部材と肩甲骨付近を支える主背もたれ
部材と腰部を支える腰部サポート部材との少なくとも3
部材に分けて背凭れを構成し、主背もたれ部材を背支桿
上に固定する一方、背支桿に対して揺動可能に取り付け
られた揺動アームの一端に頸部サポート部材を取り付け
ると共に他端に腰部サポート部材を取り付け、頸部サポ
ート部材と腰部サポート部材とを揺動アームによって連
結し着座者が頸部サポート部材に力をかけたときに腰部
サポート部材を前方へ押し出させて着座者の腰部にスト
レッチ効果を与えるようにしている。
【0009】この背凭れ構造では、上側から順に頸部サ
ポート部材、主背もたれ部材、腰部サポート部材と配置
され、着座者の頸部付近、肩甲骨付近の背部、腰部をそ
れぞれ支持する。しかも、頸部サポート部材および腰部
サポート部材は主背もたれ部材に対して可動であり、か
つ揺動アームによって互いの動きが関連づけられている
ため、互いに逆方向に連動して揺動する。このため、着
座姿勢の変化に追従し、主背もたれ部材を含めた3部材
によって着座者の背を適正にサポートする。
【0010】加えて、この背凭れ構造によると、頸部サ
ポート部材を頸部あるいは頭部で後方へ押し込むと腰部
サポート部材が前方へ突きだされるため、着座姿勢のま
ま腰部にストレッチ効果を与えることができる。しか
も、腰部に与えられる押圧力は着座者自身が加える力に
比例するため任意の強さ・力で腰部をマッサージしたり
筋肉を伸ばしたりすることができる。さらに、この場合
において揺動するのは揺動アームで連結した頸部サポー
ト部材と腰部サポート部材のみであり、主背もたれ部材
は固定された状態で背部を支持し続けるから、着座者は
安定した着座姿勢を保ちながら腰部をストレッチさせる
ことが可能となる。同時に頸部筋肉あるいは背筋をトレ
ーニングすることにもなる。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の椅
子の背凭れ構造において、揺動アームが揺動したとき元
位置への復帰力を与える復帰手段を設けたものである。
したがって、頸部サポート部材および腰部サポート部材
は、着座者のあるときは当該着座者の動きや着座姿勢に
追従して揺動し位置を変化させる一方、着座者のないと
きは元位置に復帰する。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の椅子の背凭れ構造において、頸部サポート部材と
腰部サポート部材のいずれか一方あるいは両方を揺動ア
ームに対して揺動可能に取り付けたものである。この場
合、頸部サポート部材や腰部サポート部材は着座者の動
きや着座姿勢に追従して位置を変化させることに加え、
部材自体も揺動して向きを変化させる。このため、着座
者の背部支持面において適正な接触・支持角度を実現す
る。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1から3の
いずれかに記載の椅子の背凭れ構造において、揺動アー
ムの背支桿への取付高さを可変としたものである。した
がって、頸部サポート部材および腰部サポート部材の支
持間隔を変えないまま一体として高さのみを変え、着座
者背部の接触・支持位置を変更することができる。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1から4の
いずれかに記載の椅子の背凭れ構造において、頸部サポ
ート部材と腰部サポート部材の一方あるいは両方の揺動
アームへの取付高さを可変としたものである。このた
め、頸部サポート部材または腰部サポート部材の位置を
単独で変更することが可能となり、着座者背部の接触・
支持位置を変えることができるようになる。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項1から5の
いずれかに記載の椅子の背凭れ構造において、主背もた
れ部材の背支桿への取付位置を前後方向へ可変としたも
のである。これによれば、着座者の背部を適正な位置で
支持することが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
【0017】図1〜図4に本発明である椅子の背凭れ構
造の一実施形態を示す。椅子1の背凭れ構造は、着座者
の頸部付近を支持する頸部サポート部材2aと、肩から
腰部までにかかる肩甲骨付近を支持する主背もたれ部材
2bと、腰部付近を支持する腰部サポート部材2cとの
3部材に分けて背凭れ2を構成したもので、着座者の頸
部付近、肩甲骨付近の背部、腰部をそれぞれの部位に応
じた適切な支持条件で支持することができる。しかも、
頸部サポート部材2aおよび腰部サポート部材2cは主
背もたれ部材2bに対して可動であり、かつ揺動アーム
4によって互いの動きが関連づけられているため、主背
もたれ部材2bとは分離されて互いに逆方向に連動して
揺動する。このため、着座姿勢の変化に追従し、主背も
たれ部材を含めた3部材によって着座者の背を適正にサ
ポートすることができる。
【0018】そして、本実施形態では、上記3つに分割
した背凭れ2a〜2cのうち、主背もたれ部材2bは固
定的に設けるのに対し、頸部サポート部材2aおよび腰
部サポート部材2cには連動機構を設けて連動させるよ
うにしている。
【0019】主背もたれ部材2bは、背支桿5に固定さ
れて支持している。本実施形態の背支桿5は、図4に示
すように椅子1の両側に設けた対称形状のパイプフレー
ムによって構成したもので、主背もたれ部材2bを左右
から支持している。ここで、主背もたれ部材2bと背支
桿5との間には、背支桿5の両側のパイプ上を摺動可能
でかつ任意位置で固定できる管状等の摺動部材7を設け
て主背もたれ部材2bを前後方向へ任意量だけ移動でき
るようにしている。この場合、摺動部材7が摺動する部
分の背支桿5のパイプ形状を真っ直ぐとすることで主背
もたれ部材2bを平行移動させることができる。本実施
形態では、図1に示すように後上がり形状に形成し、主
背もたれ部材2bを後側に移動するのに伴い高さも上が
るようにしている。このようにした場合、着座者の体格
に応じて主背もたれ部材2bを後方に移動させ、好適な
位置で着座者の背を支持することが可能となる。
【0020】また、本実施形態では、頸部サポート部材
2aおよび腰部サポート部材2cを連動させる連動機構
3を揺動アーム4によって構成している。揺動アーム4
は、図1に示すように上端および下端が前方側を向くよ
う弓なりに沿った形状の部材であって、図4に示すよう
に左右対称な一対を背支桿5の後端部分において揺動可
能に支持したものである。本実施形態では、図4に示す
ように背支桿5の後端部に内側へ向かって延びる軸支持
部5aを形成し、左右の揺動アーム4が貫通する揺動軸
8の各軸端を揺動可能に支持させている。
【0021】揺動軸8は例えば管状の部材であって、両
端付近をほぼ垂直に貫通する左右の揺動アーム4を支え
ている。この摺動軸8は、椅子1の使用時は揺動アーム
4が滑らないよう高さを固定する一方で、調整時は揺動
アーム4を滑らせ摺動させ得るようにすることが好まし
い。このようにした場合、主背もたれ部材2bに対し揺
動アーム4の高さを任意に変えることが可能となり、主
背もたれ部材2bに対する頸部サポート部材2aおよび
腰部サポート部材2cの相対高さを変えるのが簡便であ
る。
【0022】また、摺動軸8および揺動軸4は軸支持部
5aによって単に揺動可能に支持されるのみでもよい
が、これらの間に、揺動アーム4が揺動したときに応力
を生じ、揺動アーム4に元位置への復帰力を与える復帰
手段6を設けることが好適である。これにより、着座者
のないときの椅子1において頸部サポート部材2aおよ
び腰部サポート部材2cを常に同じ位置に戻すことがで
きる。復帰手段6は、例えば図4に示すような軸支持部
5aの内側開口端内に設けた比較的容易にねじり変形す
るゴム製トーション部材やトーションコイルばねであ
る。ゴム製トーション部材は、例えば二重の金属筒の間
にゴム筒を介在させてその内周面と外周面とをそれぞれ
対応する金属筒と接着し、金属筒の逆回転によってゴム
筒にねじり変形を与えるようにしたものである。
【0023】揺動アーム4は、上端および下端において
頸部サポート部材2aおよび腰部サポート部材2cをそ
れぞれ支持している。ここで、各背凭れ2a,2cは揺
動アーム4に対し固定的でもよいが、ピン結合すれば着
座者の動きや着座姿勢に追従して揺動し向きを変化させ
ることができ、着座者の背部支持面において適正な接触
・支持角度を実現することができるので好適である。本
実施形態では、揺動アーム4の上端および下端に設けた
ブラケット4a,4cと、頸部サポート部材2a、腰部
サポート部材2cの背面を支持するブラケット部材9
a,9cとをそれぞれピン結合しているため頸部サポー
ト部材2aおよび腰部サポート部材2cは自由に向きを
変え得る。
【0024】なお、例えば頸部サポート部材2aおよび
腰部サポート部材2cは着座者側に突出するように丸み
を帯びた形状とするが、形状、大きさ、硬さなどは特に
限定されない。これらは使用形態や着座者の好みなどに
よって適宜変更してよい。
【0025】また、本実施形態の椅子1では、着座姿勢
のまま背凭れ2および座10を後方に傾動させ、かつ任
意の傾きで固定するロッキング動作を行うことができ
る。本明細書ではこのロッキングのための装置の詳細な
説明は省略するが、概略を説明すると以下のとおりであ
る。
【0026】すなわち、座10は、座受部11の長孔1
1aに前後ストローク可能に係合する前側ブラケット1
0aと、座受部11上で揺動可能な後部レバー12にピ
ン結合する後側ブラケット10bとを備え、図2に示す
ように後方へストロークしながら傾動可能である。ま
た、後部レバー12の揺動中心18を支点として同量回
転する反力レバー13と、反力レバー13に後方への反
力を与えるコイルスプリング14とが反力装置を構成
し、傾動した座10を元の位置に復帰させる反力を付与
している。
【0027】また、座10の傾動に伴い離間距離を変え
るリンク上のいずれかの2点(例えば図1に示すような
座受部11上の仮想点15と、後部レバー12上の仮想
点16)の間には、ガススプリング(図示省略)を設け
ている。ガススプリングは、座受部11の側部裏の切換
装置17を操作し通気制御することで任意の長さにロッ
クすることができるもので、座10を任意の傾動角で固
定する。
【0028】さらにこの椅子1では、背支桿5を、揺動
中心18を中心に揺動可能かつ後部レバー12に連動し
て同量回転するように設けている。これにより、座10
と背凭れ2は同時に傾動動作を行うように関連づけられ
る。このため、着座者は、座10に体重を掛けて背凭れ
2に凭れることにより、反力装置の反力に抗してこれら
を同時に傾動させるロッキング動作を行うことができ
る。
【0029】次に、本実施形態における椅子1の背凭れ
2の動作等について説明する。
【0030】この椅子1では、3つに分割された頸部サ
ポート部材2a、主背もたれ部材2b、腰部サポート部
材2cのそれぞれが、着座者の頸部付近、背部、腰部付
近をそれぞれ支持するとともに着座者の着座姿勢の変化
に応じて追従し、個別に各部位を適正にサポートするこ
とができる。例えば、主背もたれ部材2bは、背支桿5
上において摺動部材7の位置を適宜変更することで前後
させ、位置調整することができる。
【0031】しかも、揺動アーム4にピン結合された頸
部サポート部材2aおよび腰部サポート部材2cは、支
持面の向きを自在に変化させ得る。したがって、着座者
の動きや着座姿勢に追従し、背部支持面において適正な
接触・支持角度を実現する。
【0032】また、揺動アーム4で連結された頸部サポ
ート部材2aおよび腰部サポート部材2cは、主背もた
れ部材2bに対して独立して動くが互いの動きは関連づ
けられ、背支桿5の後端部を中心として前後方向に揺動
可能である。このため、着座者が頭部を凭れ掛けさせた
とき、図3に示すように頸部サポート部材2aが背部支
持面から後退するのに伴い腰部サポート部材2cが前進
し、着座者の腰部を後側から押圧する。着座者は、頭部
を凭れ掛けさせた状態で腰部に押圧力を受けるので、上
半身を伸ばした姿勢で特に腰部に対するストレッチ効果
を得ることができる。しかも、この腰部押圧力は着座者
自身が頸部を後に押し下げる力を調整すれば自由に変化
させることができる。加えて、揺動するのは頸部サポー
ト部材2aと腰部サポート部材2cのみというシンプル
な構造であり、主背もたれ部材2bは固定された状態で
背部を支持し続けるから、着座者は安定した着座姿勢を
保ちながら腰部をストレッチすることが可能となる。
【0033】また、揺動アーム4は、揺動軸8に対して
上下方向に摺動可能な場合、主背もたれ部材2bに対す
る高さを任意に変化させ、主背もたれ部材2bに対する
頸部サポート部材2aおよび腰部サポート部材2cの相
対高さを支持間隔を保ったまま簡便に変えることができ
る。しかも、本実施形態の揺動アーム4は図示したよう
に反っているため、揺動アーム4を摺動させたとき、同
時に頸部サポート部材2aあるいは腰部サポート部材2
cの前後位置も変化させることができる。
【0034】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、上述した実施形態では頸部サポート部材
2aおよび腰部サポート部材2cは揺動アーム4の上端
および下端にピン結合されて角度は可変とされている
が、高さ位置は固定されている。しかし、これに特に限
定されるものではなく、揺動アーム4と各サポート部材
2a、2cとの間に上下方向にスライド可能なスライド
部材(図示省略)を介在させ、各サポート部材2a、2
cの揺動アーム4に対する高さを調整可能とすることが
好ましい。この場合、着座者の体格に応じて頸部サポー
ト部材2aあるいは腰部サポート部材2cの高さを単独
で調整することができ、より適切な支持が可能となる。
ここで、頸部サポート部材2aまたは腰部サポート部材
2cは、少なくとも一方が高さ位置調整可能であれば足
りる。
【0035】また、本実施形態では揺動アーム4の背支
桿5に対する取付位置は固定となっているがこれに特に
限定されるものではなく、背支桿5に対する取付位置そ
のものを上下方向に調整可能とすることも可能である。
例えば、背支桿5に図示していないパイプ状の取付け部
材を固着し、該取付部材を貫通するように揺動アーム4
を装入して摺動可能に支持させ、取付ビスなどで任意の
位置に固定するように設けることも可能である。この場
合、揺動中心までの距離の比を変更可能とできるので、
倍力比を調整可能とできる。
【0036】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1記載の椅子の背凭れ構造によると、頸部サポート部材
と主背もたれ部材と腰部サポート部材との少なくとも3
部材から背凭れを構成しているので、着座者の頸部付
近、肩甲骨付近(背の中心)、腰部付近をそれぞれの部
位に応じた適切な支持条件で支持することができる。更
には、頸部サポート部材と腰部サポート部材の動きを揺
動アームで関連づけ主背凭れ部材とは独立した動きを可
能としていることから、着座者の着座姿勢の変化に頸部
サポート部材と腰部サポート部材とが一体的に追従する
こと例えば腰部を沈めながら頭部を起こすといった支持
姿勢の変化が可能となる。
【0037】また、この背凭れ構造によると、頸部サポ
ート部材を頸部あるいは頭部で後方へ押し込むと腰部サ
ポート部材が前方へ突きだされるため、着座者は頭部を
頸部サポート部材に押し付けるだけで着座姿勢のまま腰
部にストレッチ効果を与えることができる。しかも、腰
部に与えられる押圧力は着座者自身が加える力に比例す
るため任意の強さ・力で腰部をマッサージしたり筋肉を
伸ばしたりすることができる。さらに、この場合におい
て揺動するのは揺動アームで連結した頸部サポート部材
と腰部サポート部材のみであり、主背もたれ部材は固定
された状態で背部を支持し続けるから、着座者は安定し
た着座姿勢を保ちながら腰部をストレッチさせることが
可能となる。同時に頸部筋肉あるいは背筋をトレーニン
グすることにもなる。加えて、この背凭れ構造による
と、構造がシンプルであり、少ない部品点数で構成する
ことも可能である。
【0038】さらに、請求項2記載の椅子の背凭れ構造
によると、揺動アームを元位置へ復帰させる復帰手段を
設けたことから、着座者のあるときは頸部サポート部材
および腰部サポート部材が当該着座者の動きや着座姿勢
に追従させる一方で、着座者のないときは元位置に復帰
させることができる。
【0039】また、請求項3記載の椅子の背凭れ構造に
よると、頸部サポート部材と腰部サポート部材のいずれ
か一方あるいは両方を揺動アームに対して揺動可能に取
り付けることにより、着座者の動きや着座姿勢に追従さ
せて向きを変化させることができる。このため、着座者
の背部支持面において適正な接触・支持角度を実現する
ことができる。
【0040】さらに、請求項4記載の椅子の背凭れ構造
によると、揺動アームの背支桿への取付高さを可変とし
たため、頸部サポート部材および腰部サポート部材の支
持間隔を変えないまま一体として高さのみを変え、着座
者背部の接触・支持位置を変更することができる。
【0041】また、請求項5記載の椅子の背凭れ構造に
よると、頸部サポート部材と腰部サポート部材の一方あ
るいは両方の揺動アームへの取付高さを可変としたこと
から、位置を単独で変更することが可能となり、着座者
背部の接触・支持位置を変えることができる。
【0042】さらに、請求項6記載の椅子の背凭れ構造
によると、主背もたれ部材の背支桿への取付位置を前後
方向へ可変としたため、背部を適正な位置で支持するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の椅子の背凭れ構造を示す椅子の側面図
である。
【図2】背凭れと座が傾動した椅子の側面図である。
【図3】揺動アームで連結した頸部サポート部材および
下部頸部サポート部材の動きの様子を示す椅子の側面図
である。
【図4】各背凭れ(頸部サポート部材、主背もたれ部
材、腰部サポート部材)を想像線で示した椅子の正面図
である。
【図5】背凭れを傾動させると同時に腰部を押圧してス
トレッチ効果を奏する従来の椅子の背凭れ構造を示す側
面図である。
【符号の説明】
1 椅子の背凭れ構造 2 背凭れ 2a 頸部サポート部材 2b 主背もたれ部材 2c 腰部サポート部材 3 連動機構 4 揺動アーム 5 背支桿 6 復帰手段 7 摺動部材 8 揺動軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 和幸 長野県伊那市西春近下河原5331 タカノ株 式会社家具開発部内 (72)発明者 西村 弘之 長野県伊那市西春近下河原5331 タカノ株 式会社家具開発部内 (72)発明者 山本 武人 東京都新宿区早稲田町82番地高橋ビル1階 有限会社デザイン・リサーチネット内 Fターム(参考) 3B084 EA02 EB01 EC01 3B091 AB03 AC07 AD02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主に頸部を支える頸部サポート部材と肩
    甲骨付近を支える主背もたれ部材と腰部を支える腰部サ
    ポート部材との少なくとも3部材に分けて背凭れを構成
    し、前記主背もたれ部材を背支桿上に固定する一方、前
    記背支桿に対して揺動可能に取り付けられた揺動アーム
    の一端に前記頸部サポート部材を取り付けると共に他端
    に前記腰部サポート部材を取り付け、前記頸部サポート
    部材と腰部サポート部材とを前記揺動アームによって連
    結し着座者が前記頸部サポート部材に力をかけたときに
    前記腰部サポート部材を前方へ押し出させて前記着座者
    の腰部にストレッチ効果を与えるようにしたことを特徴
    とする椅子の背凭れ構造。
  2. 【請求項2】 前記揺動アームが揺動したとき元位置へ
    の復帰力を与える復帰手段を設けたことを特徴とする請
    求項1記載の椅子の背凭れ構造。
  3. 【請求項3】 前記頸部サポート部材と腰部サポート部
    材のいずれか一方あるいは両方を前記揺動アームに対し
    て揺動可能に取り付けたことを特徴とする請求項1また
    は2記載の椅子の背凭れ構造。
  4. 【請求項4】 前記揺動アームの前記背支桿への取付高
    さを可変としたことを特徴とする請求項1から3のいず
    れかに記載の椅子の背凭れ構造。
  5. 【請求項5】 前記頸部サポート部材と腰部サポート部
    材の一方あるいは両方の前記揺動アームへの取付高さを
    可変としたことを特徴とする請求項1から4のいずれか
    に記載の椅子の背凭れ構造。
  6. 【請求項6】 前記主背もたれ部材の前記背支桿への取
    付位置を前後方向へ可変としたことを特徴とする請求項
    1から5のいずれかに記載の椅子の背凭れ構造。
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