JP2004113454A - 椅子 - Google Patents

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Tomoji Kobayashi
小林 知司
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Abstract

【課題】足腰の弱い高齢者などが、立った状態から着座する時に受ける衝撃を緩和させるとともに、着座状態から起立する動作を補助することができる椅子を提供すること。
【解決手段】座部10と、この座部10の下方に設けた基台30と、この座部10の下側前部及び基台30と連結する座部傾動機構50とをそなえ、この座部傾動機構50は座部10を付勢するスプリング54を有する。座部傾動機構50は、座部10の前部及び基台30の前部のそれぞれと連結する蝶番51と、座部の下側に突設したアーム52と、基台に固着した保持具53と、このアーム52及びこの保持具53の間に介在させたスプリング54とで構成されている。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、椅子に関し、より詳しくは、立った状態から着座する際に使用者が受ける衝撃を緩和し得るとともに、着座状態から起立する動作を補助することができる椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に汎用されている椅子においては、座部及び脚部をそなえ、これに背もたれが必要に応じて設けられ、これらが一体的に、また、用途に応じ折りたたみ可能に形成されている。また、使用者の臀部や背部がそれぞれ位置する座部や背もたれには、快適な座り心地を与えるために、通常、弾力性を有する緩衝材が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
座部と脚部とが一体的に形成されている従来の椅子においては、足腰の弱い高齢者、病身者等のように体力のない者が立った状態から着座する場合に、中間姿勢で力が入らずに椅子へ勢いよくぶつかり、腰や臀部へ強い衝撃を受けてしまう場合があった。また、これら体力のない者が着座状態から起立する場合には、脚や腰、腕力等の身体全体の力が必要であり、高齢者や病身者等にとっては起立動作が大きな負担となっていた。
【0004】
ここに、従来の椅子として、座部と脚部との間にガスシリンダー等を内蔵させて、座部を垂直方向に上下動させることのできる構造のものが公知であり、実際に市販されているが、かかる構造の椅子は、着座中における使用者の視線の上下位置を調節したり、机との相対的な高さ位置を調節したりすることを主たる目的としているに過ぎないものであり、着座しようとする時の緩衝作用や、着座状態からの起立動作の補助機能は十分には得られなかった。
【0005】
そこで本発明は、上記問題を有利に解消するものであり、特に足腰の弱い高齢者や病身者等が立った状態から着座する際に受ける衝撃を緩和するとともに、着座状態から起立する動作を補助することにより、着座時及び起立時の利便性を向上させることができる椅子を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の椅子は、座部と、この座部の下方に設けた基台と、この座部の下側前部及び基台と連結する座部傾動機構とをそなえ、この座部傾動機構は座部を付勢するスプリングを有することを特徴とするものである。
【0007】
前記昇降機構は、座部傾動機構は、座部の前部及び基台の前部のそれぞれと連結する蝶番と、座部の下側に突設したアームと、基台に固着した保持具と、このアーム及びこの保持具の間に介在させたスプリングとで構成されるものとすることができる。
【0008】
また、前記座部傾動機構は、スプリングの付勢力を調整する操作部をそなえることが好ましい。
【0009】
本発明の構成により、使用者が腰掛けていない状態では、椅子の座部はその後部がスプリング等の座部傾動機構の付勢により持ち上げられている。そのため、使用者が立った状態から着座する際には、その動きに伴って座部がスプリングの付勢力に抗しつつ緩やかに下降することから、腰や臀部に受ける衝撃を効果的に緩和することができる。一方、着座状態から起立する際には、座部傾動機構の後戻り付勢力により座部の後部が上昇するため、この付勢力を起立動作の補助として用いることがが可能となる。
【0010】
また、前記昇降機構に、スプリングを伸縮させて付勢力を調整する操作部を設置したことにより、座部後方の昇降強度を使用者の体力や体重等に応じて任意に調節することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の椅子の実施の形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
図1に、本発明に従う椅子の一例を斜視図で示す。図示した椅子1は、中空状の金属パイプにて形成された座部10と、背もたれ20と、脚部40とをそなえるとともに、使用者が立った状態から着座する際に受ける衝撃を緩和する一方、着座状態から起立する際にはその動作を補助する機能を有するものである。
【0012】
図1に示した椅子では、座部10は、コ字状に形成された中空状の枠体11と、枠体11の両前端部間を接続する平板状の枠体12とで構成されている。そして、図示した椅子は、上述した機能を実現するために、基台30をそなえるとともに、この基台30及び座部10の下側前部とにそれぞれ連結する座部傾動機構50(後で詳述する)をそなえるのであり、この座部傾動機構50のアーム52が、前記平板状の枠体12の下側に突設される。また、座部を構成する枠体11の両先端部分には、基台30の前部と回動自在に連結する蝶番51が設置されている。
【0013】
背もたれ20は、中空状の金属パイプで形成されたコ字状の枠体21からなり、この枠体21の両基端が角度調節金具22に装着されて、基台30に対して角度調節自在に設置されている。この角度調節金具22は、基台30の後部両端に設置された固定板23の上端に設置されている。
【0014】
基台30は、座部10の下方に配置され、コ字状の枠体31と、枠体31の両先端部間を接続する平板状の枠体33とで構成されている。また、枠体31の両側縁部には、この側縁部から上方に突出するよう形成された一対の肘掛け32が設けられている。かかる基台30は、その前部で蝶番51を介して座部10の前部と連結している。
【0015】
脚部40は、基台30の枠体31の両側縁部と接続してその下部に形成されており、その脚部40の後方部分は、椅子の後転を防止し安定性を向上させる目的で、地面に当接する部分が基台30よりも後方まで延設されている。また、左右の脚部40間にわたり、平板状の補強棒41が複数個設けられている。
【0016】
本発明に従う椅子においては、座部10の後方を持ち上げる座部傾動機構50が、この座部10の下方に設けた基台30と、この座部10の下側前部とにそれぞれ連結するように設けられていることが特徴の一つである。かかる座部傾動機構50は、図2及び図3に側面図で示す椅子1の例では、座部10と基台30とをそれぞれの前部で連結する蝶番51と、座部10の枠体12から下方に突設されたアーム52と、基台30の後方に固設された保持具53と、これらアーム52及び保持具53の間に介在させたスプリング54とで構成されている。
【0017】
このように、前記アーム52と保持具53との間に張力を付与した状態でスプリング54を介在させることにより、使用者が腰掛けていない状態では、図2に示すとおり、座部10は、スプリング54の引張の付勢により後方が持ちあがった状態に保持されている。そして、使用者が着座している状態では、図3に示すとおり、座部10は、使用者の体重によりスプリング54の張力に抗して後方が押し下げられて水平状態に保持される。なお、このスプリング54は、図示した例においては、コイルスプリングが一本設けてあるが、本発明では、図示した例に限らず、二本、又はそれ以上の複数本を設けることができ、これにより、座部10後方の持ち上げ力を向上させることも可能となる。
【0018】
また、他の好適例として、本発明に従う椅子では、前記座部傾動機構50に、スプリング54の付勢力を調節する操作部55を設けることができる。この操作部55は、図4及び図5に座部傾動機構50の要部の平面図及び側面図をそれぞれ示すように、スプリング54の一端と連結して保持具53に螺着されている長尺状のボルト56と、このボルト56の先端部分に固定されている握持部57とで構成されている。
【0019】
前記握持部57を一方向又は逆方向に回転させることにより、ボルト56が軸方向に前進又は後退し、それに伴いスプリング54が圧縮又は伸張されて、スプリングの付勢力を調整することができる。これにより、例えば、握持部57を回動させスプリング54を伸延させた場合は、座部10後方を持ち上げる力が高まり、体重の多い使用者においても、適切な着座の際の緩衝性や起立動作の際の補助機能を得ることができる。また、握持部57を反転させスプリング54を収縮させた場合は、座部10後方を持ち上げる付勢力が緩和され、体重の軽い子供や女性においても、適切な着座の際の緩衝性や起立動作の際の補助機能を得ることができる。このように、前記座部傾動機構にスプリングの付勢力を調整する操作部を設けることにより、使用者の体重などに自在に対応する、適切な付勢力を得ることができる。
【0020】
次に、本発明の椅子の使用方法を、図6及び図7を用いて説明する。
図6及び図7に示した椅子1は、座部10、背もたれ20、基台30、脚部40の周囲に、弾力性を有する緩衝材2を被覆したものであり、かかる椅子1に、足腰の弱い高齢者などの使用者が立った状態から着座する際には、使用者は補助的に肘掛け32の上部に手を掛けつつ、座部10へ着座するが、このとき、椅子1の座部10の後方はスプリング54の付勢により持ち上げられ傾斜状態に維持されているため、着座の動作を容易に行うことができる。
【0021】
そして、座部10に使用者の体重が上方より加わると、スプリング54が伸延されて座部10は下降する。この際、スプリング54が徐々に伸ばされるため、座部10の下降が緩やかに行われ、よって使用者の臀部や腰部に受ける着座時の衝撃を緩和させることができる。なお、座部10が水平になるまで下降されると、図7に示すように、アーム52は、基台30の枠体33に設置されているストッパ34に当接するため、座部10は水平状態に保持される。
【0022】
一方、使用者が座部10から起立しようとする場合には、使用者が肘掛け32上部に手をかけて体重を足へ移動させることにより座部10への加重が軽減されて、スプリング54の後戻の付勢により椅子1の座部10の後部が持ち上げられる。そのため、使用者は座部10からの付勢力によって着座状態からの起立動作の補助機能を得ることができ、その結果、図6に示すように、足腰の弱い高齢者でも、少ない力で椅子1から容易に立ち上がることが可能となる。
【0023】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明の椅子は、上述の構成とすることで以下に示す効果を奏するものである。
【0024】
椅子の座部はその後部がスプリング等の座部傾動機構の付勢により持ち上げられていることにより、使用者が立った状態から着座する動作を容易に行うことができるとともに、使用者の動きに伴い座部がスプリングの張力に抗して緩やかに下降するため、腰や臀部に受ける衝撃を緩和することができる。また、着座状態から起立する際には、座部傾動機構の付勢により座部の後部が持ちあがるため、起立動作の補助機能を得ることができる。さらに、昇降機構にスプリングを伸縮させる操作部を設けたことにより、座部の付勢力を任意に調節でき、利用者の体重などに応じて自在に調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の椅子の内部構造を示す全体斜視図である。
【図2】前記椅子の側面図である。
【図3】座部に加重をかけた状態を示す側面図である。
【図4】前記椅子の内部構造の要部を示す平面図である。
【図5】座部傾動機構を示す拡大側面図である。
【図6】椅子へ着座または起立状態を示す使用例を示す説明図である。
【図7】椅子に着座した状態の使用例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 椅子
2 緩衝材
10 座部
11 枠体
12 枠体
20 背もたれ
21 枠体
22 角度調節金具
23 固定板
30 基台
31 枠体
32 肘掛け
33 枠体
34 ストッパー
40 脚部
41 補強板
50 座部傾動機構
51 蝶番
52 アーム
53 保持具
54 スプリング
55 操作部
56 ボルト
57 把持部

Claims (3)

  1. 座部と、この座部の下方に設けた基台と、この座部の下側前部及び基台と連結する座部傾動機構とをそなえ、この座部傾動機構は座部を付勢するスプリングを有することを特徴とする椅子。
  2. 前記座部傾動機構は、座部の前部及び基台の前部のそれぞれと連結する蝶番と、座部の下側に突設したアームと、基台に固着した保持具と、このアーム及びこの保持具の間に介在させたスプリングとで構成されている請求項1記載の椅子。
  3. 前記座部傾動機構は、スプリングの付勢力を調整する操作部をそなえる請求項2記載の椅子。
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