JP2001132839A - 農用トラクタの走行変速装置 - Google Patents

農用トラクタの走行変速装置

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JP2001132839A
JP2001132839A JP31381799A JP31381799A JP2001132839A JP 2001132839 A JP2001132839 A JP 2001132839A JP 31381799 A JP31381799 A JP 31381799A JP 31381799 A JP31381799 A JP 31381799A JP 2001132839 A JP2001132839 A JP 2001132839A
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昌明 浜
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賢治 加藤
Masao Takagi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーバードライブ域から超減速域に切り換え
ると、主変速レバーでの変速段数を異なる段数のものに
して、変速段数の選択操作を容易に行うことができる操
作構造を構築することを目的とする。 【解決手段】 オーバードライブ状態にあっては、主変
速レバー30の変速域での変速段数を6段に設定すると
ともに、切換伝動操作具によって超減速状態と切り換え
ると、超減速状態においては、主変速レバー30の変速
域において変速段数を12段に設定して、圃場を移動す
る際の高速走行時における変速位置に選択操作を行いや
すくしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数段に変速可能
な変速機構とその変速機構からの動力を異なる走行状態
に切り換える切換伝動機構とを設ける農用トラクタの走
行変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】異なる走行状態として考えられるものと
しては、走行速度を大きく減速した状態にする超減速状
態、又は、前段からの動力を増速するオーバードライブ
状態とが考えられ、切換伝動機構によって両者を切り換
えることになるが、切り換えた後においては、変速機構
によって変速することになるので、切換後の変速段数も
変速機構の変速段数によることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】異なる走行状態に切り
換える必要があるのは、農用トラクタでの作業状態が異
なる場合であるので、必要な変速段数も異なる場合があ
ることが十分考えられる。というよりは、寧ろ積極的に
変更する方が作業性の向上を促し好ましい場合もある。
【0004】本発明の目的は、作業状態に適応した変速
段数を採れるようにして、作業性の効率を高めることの
できる農用トラクタの走行変速装置を提供する点にあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】(構成)請求項1に係る
発明は、複数段に変速可能な変速機構とその変速機構か
らの動力を異なる走行状態に切り換える切換伝動機構と
を設けるとともに、前記変速機構に対する変速操作具と
前記切換伝動機構に対する切換伝動操作具とを設け、前
記切換伝動操作具で選択された走行状態毎に、前記変速
操作具によって選択できる変速段数を異なる段数に変更
する変速段数変更手段を備えている点にあり、その作用
効果は次の通りである。
【0006】(作用効果) 切換伝動操作具によって走
行状態を変更した場合に、変速段数変更手段を働かせる
と、変速機構での変速段数を変更することができる。し
たがって、圃場での作業時においては各種の作業に対応
できるように、細かく変速段数を設定して段数を多く
し、圃場を移動する場合のように高速で移動する場合に
は、余り変速段数を必要とせず、大まかな段数でよい。
【0007】(構成) 請求項2に係る発明は、請求項
1記載の発明において、前記変速機構が油圧式アクチュ
エータによって変速駆動されるものである点にあり、そ
の作用効果は次の通りである。
【0008】(作用効果) 前記変速機構が油圧式アク
チュエータで変速駆動するので、変速するか否かの制御
が容易に行え、変速段数変更手段によって簡単に段数変
更が可能になる。
【0009】(構成) 請求項3に係る発明は、請求項
1または2記載の発明において、前記切換伝動機構が前
段からの動力を大きく減速する超減速機構と前段からの
動力を増速するオーバードライブ機構とでなるものであ
り、前記切換伝動操作具によって、超減速機構による超
減速状態と前記オーバードライブ機構によるオーバード
ライブ状態に切り換えることができる点にあり、その作
用効果は次の通りである。
【0010】(作用・効果) 超減速機構は、圃場での
作業や足踏み板を利用して運搬車に搭載する場合等に極
低速で移動する際に利用されるものであり、これに対し
てオーバードライブ機構は、圃場を移動する際に高速走
行する際に利用されるものであり、利用される走行形態
や走行速度に違いがあるので、これに応じて変速段数を
切り換えることが作業形態にあった速度を選択すること
ができる。
【0011】(構成) 請求項4に係る発明は、主変速
機構、高低変速機構、及び、前段の変速機構からの動力
を増速して出力するオーバードライブ機構を設け、前記
オーバードライブ機構による変速状態を選択した状態に
おいて、オーバードライブ低速域では、前記高低変速機
構を高速状態に維持した状態で前記主変速機構によって
変速を行い、オーバードライブ低速域より高速の変速域
においては、前記高低変速機構を高低に変速して前記主
変速機構によって変速を行うように構成してある点にあ
り、その作用効果は次の通りである。
【0012】(作用・効果) オーバードライブ高速域
においては、高低変速を変速段数に組み込むことができ
るので、変速段数を多くかつ細かい速度設定が可能にな
る。これに対して、オーバードライブ低速域において
は、主変速機構だけで変速を行うので、大きな速度差で
の速度設定が可能になる。つまり、オーバードライブ域
を設けたのは高速走行の為であり、そこで、高速走行で
の速度設定を細かくできるようにした。したがって、補
助的に使用される低速域においては、速度差を大きく採
っても実用上での支障は少ないからである。
【0013】(構成) 請求項5に係る発明は、主変速
機構、前後進状態を切り換える前後進切換機構、前段か
らの動力を増速するオーバードライブ機構とを設け、オ
ーバードライブ入りの状態で主変速機構によって複数段
に変速可能に構成するとともに、前記複数段の内の一変
速状態において前後進状態を切り換えると、主変速機構
を変速して前進オーバードライブ速度と後進オーバード
ライブ速度を異なる速度に切り換えるように構成してあ
る点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0014】(作用・効果) これによって、オーバー
ドライブ速度を前後進によって切り換えることができ、
前後進を頻繁に行う作業時において前進運搬時と空にし
て戻る後退時とで速度を変更できるという使用上のメリ
ットがある。したがって、複数段のうちの一変速状態
が、高速域にある時と低速域にある時とで、前進速度を
大きくしたり、後進速度を大きくしたりすることも可能
であり、前進高速走行での移動性と後進時の安定走行を
確保できるものである。
【0015】(構成) 請求項6に係る発明は、主変速
機構、前後進状態を切り換える前後進切換機構、前段か
らの動力を増速するオーバードライブ機構とを設け、オ
ーバードライブ入りの状態で主変速機構によって複数段
に変速可能に構成するとともに、前進オーバードライブ
状態と後進オーバードライブ状態とで前記主変速機構の
変速段数を異ならせている点にあり、その作用効果は次
の通りである。
【0016】(作用・効果) オーバードライブ速度
は、元々高速走行を目的とするために設定されたもので
あるから、前進走行時においては高速走行であっても、
きめ細かい変速を行って軽快な走りを得るようにすると
ともに、後進時にあっては、細かい変速を行うことはせ
ず安定走行を維持することに重点を置く走りを行う為
に、変速段数は少なくしてある。
【0017】(構成) 請求項7に係る発明は、変速機
構と、その変速機構からの動力を増速して出力するオー
バードライブ機構と、前後進状態を切り換える前後進切
換機構とを備え、オーバードライブ機構を入り状態にし
た高速走行状態において、前進状態に対して後進状態の
前記変速機構の変速位置を低速側に変速するように構成
してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0018】(作用・効果) オーバードライブ速度
は、元々高速走行を目的とするものであるから、前進走
行時においては高速移動性を確保することが必要である
が、他方後進時においては、高速走行であっても走行安
定性の確保も欠かせない面があるところから、後進時に
は前進時よりも低速走行が行えるようになっている。
【0019】
【発明の実施の形態】図1に、農用トラクタの全体側面
が示されている。この例の農用トラクタは、トラクタ本
機1の後部に外装式のリフトシリンダ3によって駆動昇
降可能にロータリ耕耘装置Kを連結して、乗用耕耘作業
を行う形態に構成されており、機体前部に搭載したエン
ジン4の出力が主クラッチ5を介してミッションケース
6に伝達され、ここで走行系とPTO系に分岐され、分
岐された走行系の動力は適宜変速された後、主推進車輪
である後輪7および操向車輪である前輪8が駆動される
ようになっている。また、分岐されたPTO系の動力も
適宜変速された後、機体後部のPTO軸9を介してロー
タリ耕耘装置Kに伝達されるようになっている。
【0020】図2に伝動系の概略を示すブロック図が、
また、図3にミッションケース6に内蔵された変速装置
の概略が示されている。主クラッチ5を介してミッショ
ンケース6に伝達されたエンジン出力は、カウンター軸
10を介して走行系とPTO系に分岐される。走行系に
は、4段の変速を行う主変速機構11、多板式の変速用
油圧クラッチ12、前後進切換え機構13、小さい伝動
比で高低2段の変速を行う高低変速機構14、大きい伝
動比で高低2段の変速を行う副変速機構15、および、
超減速機構16が直列に配備されており、この副変速機
構15と超減速機構16とに対して並列状態でオーバードラ
イブ機構45が配備されている。ここに、主変速機構1
1、前後進切換機構13、高低変速機構14、副変速側
機構15を、走行速度を複数段に変速可能な変速機構と
称する。また、超減速機構16とオーバードライブ機構
45とを、異なる走行状態に切り換える切換伝動機構と
称する。各変速機構で変速された動力が後部デフ機構1
7を介して後輪7に伝達されるとともに、伝動軸18お
よび前部デフ機構19を介して前輪8に伝達されるよう
になっている。また、PTO系には、カウンター軸10
で分岐された動力を、正転3段、逆転1段に変速してP
TO軸9に伝達するPTO変速機構20が配備されてい
る。
【0021】図3に示すように、主変速機構11は、2
つのシフトスリーブS1 ,S2 を択一的にシフト操作し
て4段の変速を行うように構成されている。シフトスリ
ーブS2 を中立に維持した状態でシフトスリーブS1 を
後方にシフトすることで1速が、シフトスリーブS1 を
前方にシフトすることで2速が得られ、シフトスリーブ
S1 を中立に維持した状態でシフトスリーブS2 を後方
にシフトすることで3速が、シフトスリーブS2 を前方
にシフトすることで4速が得られる。各シフトスリーブ
S1 ,S2 がそれぞれシーケンス弁を兼用した油圧式ア
クチュエータとしての油圧シリンダC1 ,C2 によって
シフト操作されるようになっている。
【0022】前後進切換え機構13は、シフトスリーブ
S3 を前方にシフトすることで前進が、後方にシフトす
ることで後進が得られるものであり、ステアリングハン
ドル21の左横側に設けた前後進切換えレバー22にシ
フトスリーブS3 が連係されている。そして、前後進切
換え機構13が前進に切り換えられると、変速用油圧ク
ラッチ12の出力側伝動軸23の動力が中間遊転軸24
を介して高低変速機構14に伝達される。高低変速機構
14で変速された動力は変速軸25を介して副変速機構
15に伝達される。また、前後進切換え機構13が後進
に切り換えられると、出力側伝動軸23の動力が高低変
速機構14を介することなく直接に変速軸25に伝達さ
れる。
【0023】高低変速機構14は、シフトスリーブS4
を前方にシフトすることで低速「Lo」が得られ、後方
にシフトすることで高速「Hi」が得られるものであ
り、その高低変速による伝動比は、主変速機構11にお
ける各変速段の間での伝動比より小さく設定されてい
る。また、シフトスリーブS4 は、シーケンス弁を兼用
した油圧シリンダC4 によってシフト操作されるように
なっている。
【0024】副変速機構15は、シフトスリーブS5 を
前方にシフトすることで低速「L」が得られ、後方にシ
フトすることで高速「H」が得られるものであり、その
高低変速による伝動比は、主変速機構11における各変
速段の間での伝動比より大きく設定されている。また、
シフトスリーブS5 は、シーケンス弁を兼用した油圧シ
リンダC5 によってシフト操作されるようになってい
る。
【0025】超減速機構16は、シフトスリーブS6 を
前方にシフトすることで「超減速切り状態」がもたらさ
れて、副変速機構15で変速された出力が直接に最終変
速軸26に伝達され、また、シフトスリーブS6 を後方
にシフトすることで「超減速入り状態」がもたらされ
て、副変速機構15で変速された出力が減速軸27を迂
回する間に大きく減速されて最終変速軸26に伝達され
るようになっている。「超減速切り状態」 と「 超減速入
り状態」 との中間位置に「 中立位置」 が設けてある。そ
して、シフトスリーブS6 は、運転席28の左側後方に
配備された切換伝動操作具29によって操作されるよう
になっている。
【0026】オーバードライブ機構45は、シフトスリ
ーブS7 を前方にシフトすることで「オーバードライブ
切り状態」がもたらされ、副変速機構15で変速された
動力はオーバードライブ機構45を迂回して最終変速軸
26に伝達される。シフトスリーブS7を後方にシフト
すると「オーバードライブ入り状態」がもたらされ、オ
ーバードライブ機構45で増速された動力は最終変速軸
26に伝達される。そして、シフトスリーブS7は、運
転席28の左側後方に配備された切換伝動操作具29に
よって操作されるようになっている。つまり、切換伝動
操作具29は超減速とオーバードライブ変速を切り換え
る操作具に兼用されている。この切換伝動操作具29の
構成については後記する。
【0027】主変速機構11を操作する油圧シリンダC
1,C2 、副変速機構15を操作する油圧シリンダC5、
高低変速機構14を操作する油圧シリンダC4、およ
び、変速用油圧クラッチ12に対する油圧制御回路の構
成が図3に示されている。図4において、V1 〜V7は
電磁式アンロード弁、V8は電磁比例制御弁、V9はパ
イロット式アンロード弁であり、30は運転席28の左
横側に前後揺動可能に配備された変速レバー、31はこ
の変速レバー30の操作位置を検出するポテンショメー
タであり、電磁式アンロード弁V1 〜V6 、電磁比例制
御弁V7 、とともに制御装置32に接続されている。
【0028】変速レバー30は、図5、図6、および、
図7に示すように、左側後輪フェンダ33の内側に固定
されたレバーガイド34のガイド溝35から突設されて
おり、その操作ストロークの最後端が中立Nに設定され
るとともに、これより前方に前進12段、後進8段の変
速位置が設定されている。
【0029】後輪フェンダ33の内側には板金製の支持
ブラケット36が固着されるとともに、この支持ブラケ
ット36に回転自在に横架した支軸37にレバー支点部
材38が固着され、レバー支点部材38に変速レバー3
0の基端が支軸37と直交する前後向き支点xを介して
左右揺動可能に枢支連結されている。また、図8に示す
ように、支持ブラケット36に連設した支持辺36aに
はポテンショメータ31が取付けられ、その操作軸31
aと支軸37とが同芯状に連結され、変速レバー30の
前後揺動位置がポテンショメータ31によって検出可能
となっている。変速レバー30は、その左右揺動支点x
に装備されたねじりバネ39によって常に左側に揺動付
勢されており、段差状に形成されたガイド溝35の左側
縁に沿って案内移動されるようになっている。
【0030】また、支持ブラケット36には側方から見
て扇形の位置決めプレート部36bが起立連設されてい
る。この位置決めプレート部36bの外周縁には、中立
および12段の変速位置に相当する位置決め凹部41が
形成されるとともに、レバー支点部材38には、支点y
回りに上下揺動可能かつバネ42によって下向きに揺動
付勢されたデテントアーム43が装着され、このデテン
トアーム43に備えたローラ44が位置決めプレート部
36bの外周縁の位置決め凹部41に弾性係入されるこ
とで、変速レバー30を中立および12段の変速位置に
安定保持することができるように構成されている。
【0031】変速レバー30による前進12段の変速
と、主変速機構11、副変速機構15、および、高低変
速機構14の切り換え状態との関係は図15に示す図表
のようになる。すなわち、前進第1速では、主変速機構
11が1速、副変速機構15が低速「L」、高低変速機
構14が低速「Lo」にそれぞれ切り換えられ、前進第
2速では、主変速機構11が1速、副変速機構15が低
速「L」のままで高低変速機構14が高速「Hi」に切
り換えられ、前進第3速では、主変速機構11が2速、
副変速機構15が低速「L」、高低変速機構14が低速
「Lo」にそれぞれ切り換えられ、前進第4速では、主
変速機構11が2速、副変速機構15が低速「L」のま
まで高低変速機構14が高速「Hi」に切り換えられ、
前進第5速では、主変速機構11が3速、副変速機構1
5が低速「L」、高低変速機構14が低速「Lo」にそ
れぞれ切り換えられ、前進第6速では、主変速機構11
が3速、副変速機構15が低速「L」のままで高低変速
機構14が高速「Hi」に切り換えられ、前進第7速で
は、主変速機構11が4速、副変速機構15が低速
「L」、高低変速機構14が低速「Lo」にそれぞれ切
り換えられ、前進第8速では、主変速機構11が4速、
副変速機構15が低速「L」のままで高低変速機構14
が高速「Hi」に切り換えられる。また、前進第9速か
ら前進第12速までは、副変速機構15が高速「H」、
高低変速機構14が高速「Hi」にそれぞれ維持された
まま、主変速機構11が1速から4速に切り換えられる
ようになっている。上記した前進第1速から前進代12
速までの変速形態は、超減速機構16を入りにした状
態、及び、切りにした状態においても、採用されるもの
であり、例えば、超減速を入りにした場合も、又反対に
超減速を切りにした場合も、前進第1速においては、主
変速機構11が第1速、副変速機構15が低速「 L」 、
高低変速機構14が「 Lo」である。
【0032】図14に、前進での変速分布特性の一例が
示されている。ここで、図中の(A)は、超減速機構1
6を「切り」にして通常走行を行う場合の特性、(B)
は、超減速機構16を「入り」にして極低速作業を行う
場合の特性であり、通常の耕耘作業では、特性(A)に
おいて低速域の前進第1速から前進第8速までが選択さ
れ、移動走行時には、特性(A)において高速域の前進
第9速から前進第12速までが選択される。又、(C)
は、オーバードライブ機構45を「入り」にして高速走
行を行う場合の特性であり、前進第1速から前進第6速
までが選択される。オーバードライブ機構45の構成及
び操作構造については後記する。従って、作業走行時に
は低速域で細かく速度設定できるとともに、移動走行時
には不必要に細かくない適度の粗さで走行速度を選択す
ることができる。
【0033】なお、前後進変速レバー22が「後進」に
切り換えられると、主変速機構11からの変速動力は高
低変速機構14を介することなく副変速機構15に伝達
されることになり、主・副両変速機構11,15の組み
合わせ選択によって8段の変速が実行される。つまり、
この「後進」状態では、図8中に示されるように、前進
第1速位置と前進第2速位置とが後進第1速位置に、前
進第3速位置と前進第4速位置とが後進第2速位置に、
前進第5速位置と前進第6速位置とが後進第3速位置
に、前進第7速位置と前進第8速位置とが後進第4速位
置になり、前進第9速位置から前進第12速位置までが
後進第5速位置から後進第8速位置になるのである。
【0034】変速レバー30の変速操作位置が検出され
ると、電磁アンロード弁V1 〜V6を作動制御すること
で、変速に必要なシフトスリーブS1 〜S5 を油圧シリ
ンダC1 〜 C5 によってシフト操作するとともに、電
磁制御弁V7 を作動制御することになり、以下にその変
速制御動作の一例を説明する。
【0035】図4は、主変速機構11が1速、副変速機
構15が低速「L」、高低変速機構14が高速「Hi」
の状態、つまり、前進第2速の状態が示されており、ポ
ンプPからの圧油によって変速用クラッチ12はクラッ
チ入り状態にある。ここで変速レバー30を前進第2速
位置から前進第3速位置に移動させると、主変速機構1
1を1速から2速に切り換えるとともに、高低変速機構
14を高速「Hi」から低速「Lo」に切り換えるため
に、電磁アンロード弁V1 ,V2 ,V5 が逆状態に駆動
され、油圧シリンダC1 およびC4 が短縮作動を開始す
る。
【0036】油圧シリンダC1 ,C4 がシフト操作を開
始すると、これによってチェック弁46が機械的に開放
されて油路47の圧力が低下し、この油路の圧力をパイ
ロット圧としているパイロット式アンロード弁V9が復
帰バネによって切り換え操作されて、走行用油圧クラッ
チ12からの圧油排出が行われ、自動的にクラッチ切り
状態となりシフトスリーブS1,S4 のシフト作動が円滑
に行われる。
【0037】シフトスリーブS1,S4 が所定の変速位置
にまでシフトされると、油圧シリンダC1 ,C4 による
チェック弁46の強制開放作用がなくなって、チェック
弁46が再び閉じ、油路47の圧力が上昇開始してアン
ロード弁V9が走行用油圧クラッチ12への圧油供給位
置に切り換えられる。この場合、油路47の圧力上昇が
圧力センサPSで検知されることで、電磁比例制御弁V
8の開度制御が開始され、走行用油圧クラッチ12に供
給される圧油の昇圧が所定の特性で除々に行われ、ショ
ックのないクラッチ入り制御が実行される。
【0038】次に、オーバードライブ機構45を入り切
り操作して、変速レバー30による前進6段・ 後進4段
のオーバードライブ変速について説明する。主変速機構
11、副変速機構15、および、高低変速機構14の切
り換え状態は、図15に示す図表のようになる。但し、
副変速機構15は常に中立位置である。
【0039】すなわち、前進オーバードライブ第1速で
は、主変速機構11が1速、高低変速機構14が高速
「Hi」にそれぞれ切り換えられる。前進オーバードラ
イブ第2速では、主変速機構11が2速、高低変速機構
14が高速「Hi」に維持される。前進オーバードライ
ブ第3速では、主変速機構11が3速、高低変速機構1
4が低速「Lo」にそれぞれ切り換えられる。前進オー
バードライブ第4速では、主変速機構11が3速に維持
され、高低変速機構14が高速「Hi」に切り換えられ
る。前進オーバードライブ第5速では、主変速機構11
が4速に切り換えられ、高低変速機構14が低速「L
o」にそれぞれ切り換えられる。前進オーバードライブ
第6速では、主変速機構11が4速に維持され、高低変
速機構14が高速「Hi」に切り換えられる( この部分
が請求項4に対応する部分である) 。
【0040】次にオーバードライブでの後進操作につい
ては図16に示す図表のようになる。すなわち、副変速
機構15は中立位置に維持され、高低変速機構14は変
速に無関係となり、オバードライブ機構45を入り状態
にして、後進オーバードライブ変速操作は主変速機構1
1を4段に変速して行われる( この部分が請求項6に対
応する部分である) 。説明は省略するが、他の変速段で
の作動についても基本的には上記と同様であり、シフト
スリーブの作動の間は走行変速用クラッチを切り、シフ
ト完了後に所定の昇圧特性で走行変速用クラッチを入り
制御することになる。
【0041】次に,オーバードライブ(OD)状態での
具体的速度構成について表記する。 OD前進 前進速度 主変速機構 OD後進 後進速度 1速 13km/h 第1速 1速 12km/h 2速 18 第2速 3速 19 第3速 2速 16 4速 23 第3速 5速 25 第4速 3速 20 6速 30 第4速 4速 27 以上のように、主変速機構11の変速位置を設定した状
態において、前進状態から後進状態に切り換えた場合に
は、後進速度の方を低速になるように設定してある( こ
の部分は請求項5,7に対応するものである) 。ただ
し、上記した場合は前進速度を後進速度に比較して高速
になるように設定してあるが、反対に後進速度を前進速
度より高速になるように設定してもよく、又、オーバー
ドライブ低速域では後進速度の方が高速であるが、オー
バードライブ高速域においては前進速度が後進速度より
高速であるように設定してもよい。このように設定する
ことによって、操向操作を行うことが容易になる。以上
の記載より、超減速状態での変速段数は12段である
が、オーバードライブ状態での変速段数は6段であるの
で、走行形態に対応した変速段数となっていることが分
かる( ここまでの記載が請求項1から3までの記載に対
応する部分である。) 以上のように、超減速状態での変速段数とオーバードラ
イブ状態での変速段数は異なっている。この切換を行う
のは、変速段数変更手段であるが、変速段数変更手段は
制御装置32を含む各種センサ67と油圧シリンダC1
等によって構成される。
【0042】切換伝動操作具29の取付構造について説
明する。図8、10、11に示すように、ミッションケ
ース6の側面にブラケット51を立設するとともに、ブ
ラケット51より横向き支軸52を突設し、横向き支軸
52に揺動ブロック53とこの揺動ブロック53を挟み
込むように二つの連動フレーム54A,54Bを遊転支
持させてある。二つの連動フレーム54A,54Bのう
ちミッションケース6側に位置するものをオーバードラ
イブ用のもの54Aとして、横向き支軸52の先端側の
もの54Bを超減速用として使用する。横向き支軸52
の下方に、ミッションケース6の側面に平行に枢支軸5
5を配置し、揺動ブロック53に枢支軸55を差し込み
支持させている。枢支軸55に枢支軸55の軸心周りで
左右揺動自在に基端フレーム56を取付け、基端フレー
ム56の上面に操作フレーム57を取り付けて、切換伝
動操作具29を構成してある。上記構成になる切換伝動
操作具29は、横向き支軸52の軸心周りに前後揺動可
能であり、かつ、枢支軸55周りで左右揺動可能に構成
してある。
【0043】オーバードライブ用及び超減速用の操作連
係構造について説明する。図6、10に示すように、オ
ーバードライブ用の連動フレーム54Aより下向きに連
係ロッド58を延出し、連係ロッド58の延出端をシフ
トスリーブS7駆動用のアーム59に連動連結してあ
る。アーム59は、軸59A周りで揺動可能に支持され
ている。超減速用の連動フレーム54Bと超減速用のシ
フトスリーブS6駆動用のアーム60とを、連係ロッド
61で連係してある。
【0044】次に、オーバードライブ用及び超減速用の
操作連係構造としての、切換伝動操作具29と二つの連
動フレーム54A,54Bとの連係構造について説明す
る。図11に示すように、切換伝動操作具29より二つ
の連動フレーム54A,54Bに向けて連係ピン62を
突設する。一方、二つの連動フレーム54A,54Bの
上端には係合用の凹入部54a,54bが連係ピン62
と係合可能に形成されている。連係ピン62の長さは、
両連動フレーム54Aと連動フレーム54Bとの間隔よ
りも短い長さではあるが、切換伝動操作具29を連動フ
レーム側に傾動させた状態で連係ピン62が凹入部54
a又は54bに係合する長さに設定してある。
【0045】ここに、切換伝動操作具29は巻きバネ6
3によって、超減速用の連動フレーム54B側に傾くよ
うに付勢されており、連動フレーム54B側に付勢され
ている状態で切換伝動操作具29を横向き支軸52周り
で前後方向に操作すると、超減速操作が行えるようにな
っている。巻きバネ63の付勢力に抗して切換伝動操作
具29を反対側に揺動操作すると、連係ピン62が凹入
部54aに係合視、オーバードライブ用の連動フレーム
54Aと連係させることができ、オーバードライブ操作
が可能になる。切換伝動操作具29は変速レバー30の
後方に配置されており、レバーガイド34に操作ガイド
溝34Bを形成するに、図13に示すように、超減速用
の直線溝34aの中間点つまり中立位置よりオーバード
ライブ用のガイド溝34bを分岐している。したがっ
て、超減速状態が中立状態に設定されなければ、オーバ
ードライブ用の操作に移行できない構成となっている。
【0046】上記したように、オーバードライブと超減
速の操作とが同時に行えない構成を採用しているが、こ
のような同時操作を牽制する機構としては操作レバー側
においても設けてある。つまり、図10に示すように、
横向き支軸52に対して切換伝動操作具29の横向き支
軸52周りで前後揺動自在な牽制アーム65を設けると
ともに、超減速用の駆動アーム60の回転軸60Aに被
牽制アーム66を設ける。牽制アーム65は連係フレー
ム54Aと一体形成されている。牽制アーム65には先
端部に係合ピン65Aを設けてあり、被牽制アーム66
には十字状の係合溝66Aが設けてあり、図示するよう
に係合ピン65Aが十字状の係合溝66Aの中心位置に
あると、超減速が中立位置にある状態を示しており、係
合ピン65Aが矢印方向に移動できるようになってい
る。つまり、切換伝動操作具29のオーバードライブ操
作が可能になっている。係合ピン65Aが中心位置以外
の位置にあると、牽制アーム66の回動が規制される。
【0047】図11に示すように、連動フレーム54A
には接触式センサ67が設けてあり、切換伝動操作具2
9をオーバードライブ操作側に傾動させると、操作アー
ム57が接触式センサ67に作用し、オーバードライブ
操作における中立位置に操作されたことがわかる。そし
て、切換伝動操作具29は連動アーム54Aと連係ピン
62を介して係合されており、切換伝動操作具29をオ
ーバードライブ用の係合溝34bに沿って操作すると、
切換伝動操作具29と連動アーム54Aとが一体で揺動
する。連動アーム54Aに取付けられている接触式セン
サ67も一体で揺動し、操作アーム57との接触状態が
維持されている。この接触式センサ67は切換伝動操作
具29がオーバードライブ機構45に対する操作開始点
に至ったことを検出するもので操作開始検出手段を構成
するが、切換伝動操作具29がオーバードライブの中立
位置に操作された状態から検出するように連動アーム5
4Aに取り付けてある。これは、オーバードライブ機構
45の入力軸48と副変速機構15の変速軸25が共用
化されており、副変速機構15を中立位置に操作する為
である。又、図11及び図12に示すように、オーバー
ドライブ操作時に副変速機構15の操作を行えない牽制
機構49を設ける必要があるが、牽制機構49はつぎの
ようなものである。図6及び図11に示すように、オー
バードライブ用駆動アーム59と同一回転軸59Aに取
付けられたミッションケース内の変速シフトアーム68
と、副変速機構15のシフトスリーブS5を操作する副
変速シフトアーム69とを近接して配置し、変速シフト
アーム68に係合ピン68Aを、副変速シフトアーム6
9に係合ピン68Aを係入する十字状の係合溝69Aを
形成してある。図12に示すように、副変速機構15が
中立位置にあると、係合ピン68Aが十字状の係合溝6
9Aの中心位置にあり、オーバードライブ機構45に対
する操作が可能になる。係合ピン68Aが係合溝69A
の中心位置よりはずれると牽制アーム68が揺動でき
ず、オーバードライブ機構15に対する操作は行えな
い。この機構は、接触式センサ67が故障した場合にお
いてその機能を発揮する。つまり、接触式センサ67が
故障した場合は、副変速機構15を中立位置に戻す制御
が働かない。従って、副変速機構15が中立位置以外の
操作位置にある場合には、係合ピン68Aが係合溝69
Aに接当して、切換設定操作具29のオーバードライブ
操作域への操作移動を阻止する構成となっている。した
がって、牽制機構49が故障対策にもなっている。
【0048】切換伝動操作具29によってオーバードラ
イブ状態が選択されると、選択された後は、変速レバー
30によって複数段に変速される。変速レバー30によ
ってオーバードライブ状態での変速操作を行うので、オ
ーバードライブ状態での変速段数の表示は変速レバー3
0のレバーガイド34における操作ガイド面の案内溝3
4Aに沿って施してある。つまり、図9に示すように、
主変速の変速段数表示aとオーバードライブ状態での変
速段数表示bとをガイド溝の一側方に並べて設けてあ
る。変速レバ- 30の左側が後進状態での変速表示であ
り、右側が前進状態での変速表示である。上記構成にお
いては、主変速等の変速段数表示aとオーバードライブ
状態での変速段数表示bとを左右方向に並設したが、主
変速等の変速段数表示aを前方に、オーバードライブ状
態での変速段数表示bを後方に位置させる等、前後に配
置して構成してもよい。又、図17に示すように、変速
レバー30に対する案内溝35をJ型状に形成し、主変
速等の変速段数表示aを長い溝部分に沿って施すととも
に、J型状溝の先端部にオーバードライブ状態での変速
段数表示bを表示することにして、主変速等の変速段数
表示aとオーバードライブ状態での変速段数表示bとを
並設する際に、読み取りにくさを解消する構成としても
よい。
【0049】運転席28の前方には運転表示部として液
晶表示部を設け、変速段数を表示するようにしてある。
通常の走行時における段数表示からオーバードライブ時
の段数表示に切り換える場合には、変速段数を表示する
数字が白抜きの数字に切り替わるようにして、運転者に
注意を促すような表示形式とする。
【0050】〔別実施形態〕本発明は以下のような形態
で実施することもできる。 ・ 上記実施形態では、主変速機構11、副変速機構1
5、および、高低変速機構14を単一の変速レバー30
で操作するようにしているが、主変速機構11と副変速
機構15を単一の変速レバーで操作し、高低変速機構1
4をこの変速レバーのグリップに備えたスイッチで操作
する形態にすることもできる。 ・ 変速機構自体の形態も上記のように油圧シリンダで
駆動シフトする形式のものの他に、各変速段ごとに油圧
クラッチを備えて、そのクラッチ群の選択によって所望
の変速段での伝動を行う形式のものに適用することも容
易である。 ・ 高低変速機構14としては、シフト形式のものの他
に遊星ギヤ式のものであってもよい。 ・ 操作開始検出手段67としては、リミットスイッチ
のように接触子を揺動指せてスイッチ動作を行わせるも
のや、圧電素子等の圧接式等のものが使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】農用トラクタの全体側面図
【図2】伝動系のブロック図
【図3】伝動系の概略構成図
【図4】変速制御用の油圧回路図
【図5】運転部の正面図
【図6】変速レバーと切換伝動操作具の側面図
【図7】変速レバー部分の側面図
【図8】変速レバー部分の背面図
【図9】変速用レバーガイド部の平面図
【図10】切換伝動操作具の側面図
【図11】切換伝動操作具の背面図
【図12】オーバードライブ機構と副変速機構との同時
噛合いを防止する機構を示す図
【図13】切換伝動操作具のガイド溝を示す平面図
【図14】変速分布特性を示す線図
【図15】前進変速段と変速機構の作動状態の関係を示
す図表
【図16】後進変速段と変速機構の作動状態の関係を示
す図表
【図17】変速用レバーガイド部の別実施にかかる平面
【符号の説明】
11 主変速機構 16 超減速機構 29 切換伝動操作具 30 変速操作具 45 オーバードライブ機構 C1 油圧式アクチュエータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高木 政夫 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 3J028 EB09 EB15 EB26 EB27 EB33 EB35 EB37 EB62 FB06 FC31 FC67 GA14 HA00 3J067 AA02 AC05 AC51 BA44 DB02 FA77 GA14 3J552 MA04 MA13 MA22 MA25 MA26 NA07 NB01 PA01 QB01 RA12 RB01 RB06 RB07 SA22 SB02 VA68W VA74W

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数段に変速可能な変速機構とその変速
    機構からの動力を異なる走行状態に切り換える切換伝動
    機構とを設けるとともに、前記変速機構に対する変速操
    作具と前記切換伝動機構に対する切換伝動操作具とを設
    け、前記切換伝動操作具で選択された走行状態毎に、前
    記変速操作具によって選択できる変速段数を異なる段数
    に変更する変速段数変更手段を備えている農用トラクタ
    の走行変速装置。
  2. 【請求項2】 前記変速機構が油圧式アクチュエータに
    よって変速駆動されるものである請求項1記載の農用ト
    ラクタの走行変速装置。
  3. 【請求項3】 前記切換伝動機構が前段からの動力を大
    きく減速する超減速機構と前段からの動力を増速するオ
    ーバードライブ機構とでなるものであり、前記切換伝動
    操作具によって、超減速機構による超減速状態と前記オ
    ーバードライブ機構によるオーバードライブ状態に切り
    換えることができる請求項1又は2記載の農用トラクタ
    の走行変速装置。
  4. 【請求項4】 主変速機構、高低変速機構、及び、前段
    の変速機構からの動力を増速して出力するオーバードラ
    イブ機構を設け、前記オーバードライブ機構による変速
    状態を選択した状態において、オーバードライブ低速域
    では、前記高低変速機構を高速状態に維持した状態で前
    記主変速機構によって変速を行い、オーバードライブ低
    速域より高速の変速域においては、前記高低変速機構を
    高低に変速して前記主変速機構によって変速を行うよう
    に構成してある農用トラクタの走行変速装置。
  5. 【請求項5】 主変速機構、前後進状態を切り換える前
    後進切換機構、前段からの動力を増速するオーバードラ
    イブ機構とを設け、オーバードライブ入りの状態で主変
    速機構によって複数段に変速可能に構成するとともに、
    前記複数段の内の一変速状態において前後進状態を切り
    換えると、主変速機構を変速して前進オーバードライブ
    速度と後進オーバードライブ速度を異なる速度に切り換
    えるように構成してある農用トラクタの走行変速装置。
  6. 【請求項6】 主変速機構、前後進状態を切り換える前
    後進切換機構、前段からの動力を増速するオーバードラ
    イブ機構とを設け、オーバードライブ入りの状態で主変
    速機構によって複数段に変速可能に構成するとともに、
    前進オーバードライブ状態と後進オーバードライブ状態
    とで前記主変速機構の変速段数を異ならせている農用ト
    ラクタの走行変速装置。
  7. 【請求項7】 変速機構と、その変速機構からの動力を
    増速して出力するオーバードライブ機構と、前後進状態
    を切り換える前後進切換機構とを備え、オーバードライ
    ブ機構を入り状態にした高速走行状態において、前進状
    態に対して後進状態の前記変速機構の変速位置を低速側
    に変速するように構成してある農用トラクタの走行変速
    装置。
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