JPH10287145A - 作業車の走行用伝動構造 - Google Patents

作業車の走行用伝動構造

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JPH10287145A
JPH10287145A JP9892497A JP9892497A JPH10287145A JP H10287145 A JPH10287145 A JP H10287145A JP 9892497 A JP9892497 A JP 9892497A JP 9892497 A JP9892497 A JP 9892497A JP H10287145 A JPH10287145 A JP H10287145A
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gear
speed
shift
transmission
overdrive
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JP9892497A
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Masao Takagi
高木  政夫
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要な走行速度が異なる各種の作業ができな
がら移動走行が迅速にできるとともに比較的構造に得ら
れる作業車を提供する。 【解決手段】 シフトギヤ11,12の掛け換えによっ
て変速する走行用主変速装置10の出力を走行用副変速
装置30に伝達し、この副変速装置30の出力を後輪用
差動機構8に伝達する。副変速装置30には、シフトギ
ヤ31によって2段に変速自在な低速伝動部LDと、シ
フトギヤ32によって入り切り自在なオーバドライブ部
ODとを備えてある。オーバドライブ部ODは、主変速
装置10からの回動力を増速し、低速伝動部LDよりも
高速回転の出力を後輪用差動機構8に伝達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農用トラクターな
どの作業車の走行用伝動構造、詳しくは、シフトギヤの
掛け換えによって変速する走行用主変速装置と、シフト
ギヤの掛け換えによって変速する走行用副変速装置とを
備える走行用伝動構造に関する。
【0002】
【従来の技術】上記作業車は、主変速装置の変速段数
と、副変速装置の変速段数との組合わせによって多数の
変速段に変速でき、ロータリ耕耘装置による耕耘など低
速で走行しながら行う作業とか、プラウによる耕耘など
高速で走行しながら行う作業とか各種の作業が行えるよ
うになったものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の作業車にあって
は、作業用の走行速度を現出するものであったため、路
上など移動のために走行する際、最高速の変速段を現出
しても、比較的低速でしか走行できなかった。殊に、舗
装路など路面状況がよくても、スピードが出なくて移動
に時間が掛かっていた。本発明の目的は、各種の作業に
対応する変速段が得られながら移動時には路面状況に応
じた適切な速度で迅速に走行できるとともに比較的構造
簡単に得られる走行用伝動構造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構
成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0005】〔構成〕シフトギヤの掛け換えによって変
速自在な走行用主変速装置を備えるとともに、シフトギ
ヤの掛け換えによってオーバドライブの変速段と、オー
バドライブよりも出力速度が低速の変速段とに切り換え
自在な走行用副変速装置を備えてある作業車の走行用伝
動構造。
【0006】〔作用〕作業を行う際には、副変速装置を
オーバドライブよりも低速側の変速段にして主変速装置
と副変速装置とを変速することにより、走行装置を低速
側で複数の速度状態に変速して駆動できる。移動走行を
行う際には、副変速装置をオーバドライブの変速段にし
て主変速装置を変速することにより、走行装置を高速側
で複数の速度状態に変速して駆動できる。オーバドライ
ブを現出する専用のオーバドライブ部を副変速装置と車
輪用差動機構との間に介装するとか、主変速装置と副変
速装置との間に介装するとかしても、作業時用の低速側
変速も移動時用の高速側変速も可能になるが、この場
合、オーバドライブ部をオーバドライブの伝動状態と、
オーバドライブを解除した状態での伝動を可能にする伝
動状態との両方の伝動状態に切り換えられるように構成
する必要がある。これに対し、副変速装置がオーバドラ
イブの変速段を備えるものであるから、オーバドライブ
部としては、オーバドライブの伝動状態と、オーバドラ
イブの伝動を解除する伝動切り状態とに切り換えられる
ように構成すればよく、オーバドライブ部を比較的構造
簡単に得ながらオーバドライブができるようになる。
【0007】〔効果〕走行装置を作業用に低速側で変速
駆動できることにより、高速走行が必要な作業も低速走
行が必要な作業も従来どおりできる。しかも、移動時に
は、不整地であればオーバドライブの低速側で走行振動
を抑制しながら作業時よりも高速で走行して、舗装路な
ど整地であればオーバドライブの高速側で走行し、速や
かに移動先に到着して作業に掛かることができる。しか
も、オーバドライブ部を比較的構造簡単に得られてコス
ト面などで有利にできた。
【0008】請求項2による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0009】〔構成〕請求項1による発明の構成におい
て、前記走行用副変速装置のオーバドライブ用シフトギ
ヤと低速用シフトギヤとのうちの低速用シフトギヤが中
立位置にある場合にはオーバドライブ用シフトギヤが噛
合い解除位置から噛合い位置に切り換わることを許容
し、低速用シフトギヤが入り位置にある場合にはオーバ
ドライブ用シフトギヤが噛合い解除位置から噛合い位置
に切り換わることを不能にする変速牽制装置を備えてあ
る。
【0010】〔作用〕低速用シフトギヤが中立位置にな
っている場合にのみオーバドライブ用シフトギヤを噛合
い位置に切り換えることができ、オーバドライブ部とこ
れよりも低速側の伝動部とが共に伝動入りにならないよ
うにしながらオーバドライブ部を入りに切り換えられ
る。
【0011】〔効果〕オーバドライブによる走行ができ
る割りには、オーバドライブ部とこれよりも低速側の伝
動部とが共に伝動入りになって副変速装置が破損するト
ラブルを回避できるように信頼性の高いものになる。
【0012】請求項3による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0013】〔構成〕請求項1又は2による発明の構成
において、前記走行用主変速装置の出力を前記走行用副
変速装置に、かつ、この走行用副変速装置の出力を後輪
用差動機構にそれぞれ入力するように構成し、走行用副
変速装置の前記オーバドライブ用シフトギヤを有するオ
ーバドライブ部と、前記低速用シフトギヤを有する低速
伝動部とのうちのオーバドライブ部を、前記低速伝動部
と前記後輪用差動機構との間に配置してある。
【0014】〔作用〕副変速装置を組み付ける際、オー
バドライブ部を構成する部品を取り外した仕様にした場
合も、副変速装置の低速伝動部が位置する前側部分の他
の伝動装置部分とかミッションケースとかに対する連結
関係や位置関係などは、オーバドライブ部の構成部品を
組み付けた仕様の場合と同様にしながら組み付けられ
る。すなわち、副変速装置を構成する部品のうち、オー
バドライブ不可に仕様変更する際に取り外すもの以外の
部品の形状とか組付け具合とかを変更することなく、オ
ーバドライブ不可の仕様に変更できる。
【0015】〔効果〕オーバドライブができないものに
仕様変更する場合でも、そのために取り外す部品以外の
副変速装置部分をオーバドライブ仕様の場合のままで兼
用して組立て容易かつ安価に得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1に示すように、駆動自在な左
右一対の前車輪1,1と後車輪2,2とによって自走す
るように構成するとともに、前車輪1を操向操作するス
テアリングハンドル3、運転座席4などを有する運転部
を備える自走機体の後部に、ロータリ耕耘装置(図示せ
ず)などの各種作業装置を昇降操作自在に連結するリフ
トアーム5と、連結した作業装置に動力伝達する動力取
出し軸6とを備えて、農用トラクターを構成してある。
【0017】自走機体を形成するギヤミッションケース
7の後部に後輪用の差動機構8を内装し、図2に示すよ
うに、エンジンEの回転出力を主クラッチC1を介して
この主クラッチC1の出力軸に兼用してある前記ミッシ
ョンケース7の入力軸9に伝達するとともにこの入力軸
9の回動力を走行用変速装置Mの入力軸13に伝達し、
この走行用変速装置Mの出力軸34の後端部に後輪用差
動機構8の入力ギヤ8aを一体部品に形成して、走行用
変速装置Mの回転出力を後輪用差動機構8に伝達するよ
うに構成することにより、自走機体の走行を可能にして
ある。
【0018】前記走行用変速装置Mは、前記入力軸13
を入力軸とするとともに第1シフトギヤ11と第2シフ
トギヤ12などを有する走行用主変速装置10と、この
走行用主変速装置10の出力軸14に変速用クラッチC
2を介して入力軸23が直列に連結しているとともに第
1シフトギヤ21と第2シフトギヤ22などを有する前
後進切換え装置20と、この前後進切換え装置20の出
力軸24に入力軸33が直列に連結しているとともに第
1シフトギヤ31、第2シフトギヤ32、前記出力軸3
4などを有する走行用副変速装置30と、1個のシフト
ギヤ41などを有する超減速装置40とによって構成し
てある。
【0019】走行用主変速装置10は、前記入力軸13
が一体回転自在に支持する4個の入力軸ギヤ15a〜1
5d、この4個の入力軸ギヤ15a〜15dに各別に噛
み合う状態で前記出力軸14に相対回転自在に支持され
ている4個の出力ギヤ16a〜16d、この4個の出力
軸ギヤ16a〜16dのうちの第1出力軸ギヤ16aと
第2出力軸ギヤ16bとの間で出力軸14が一体回転自
在に支持する前記第1シフトギヤ11、前記4個の出力
軸ギヤ16a〜16dのうちの第3出力軸ギヤ16cと
第4出力軸ギヤ16dとの間で出力軸14が一体回転自
在に支持する前記第2シフトギヤ12などで成り、第1
シフトギヤ11を第1出力ギヤ16aと第2出力ギヤ1
6bとに掛け換え操作し、第2シフトギヤ12を第3出
力ギヤ16cと第4出力ギヤ16dとに掛け換え操作す
ることにより、第1速から第4速の4段階の変速段に切
り換えできるように構成してある。
【0020】すなわち、第1シフトギヤ11を出力軸1
4のシフトギヤ支持部に対して摺動操作して第1出力軸
ギヤ16aの一側面がわの出力ギヤ部に噛み合わせる
と、第1速になり、入力軸13の回動力が第1入力軸ギ
ヤ15aと第1出力軸ギヤ16aとによって減速されて
第1シフトギヤ11に伝達し、この第1シフトギヤ11
の回動力が出力軸14に伝達する。第1シフトギヤ11
を第2出力軸ギヤ16bの一側面がわの出力ギヤ部に噛
み合わせると、第2速になり、入力軸13の回動力が第
2入力軸ギヤ15bと第2出力軸ギヤ16bとによって
減速されて第1シフトギヤ11に伝達し、この第1シフ
トギヤ11の回動力が出力軸14に伝達する。第2シフ
トギヤ12を出力軸14のシフトギヤ支持部に対して摺
動操作して第3出力軸ギヤ16cの一側面がわの出力ギ
ヤ部に噛み合わせると、第3速になり、入力軸13の回
動力が第3入力軸ギヤ15cと第3出力軸ギヤ16cと
によって減速されて第2シフトギヤ12に伝達し、この
第2シフトギヤ12の回動力が出力軸14に伝達する。
第2シフトギヤ12を第4出力軸ギヤ16dの一側面が
わの出力ギヤ部に噛み合わせると、第4速になり、入力
軸13の回動力が第4入力軸ギヤ15dと第4出力軸ギ
ヤ16dとによって減速されて第2シフトギヤ12に伝
達し、この第2シフトギヤ12の回動力が出力軸14に
伝達する。
【0021】前後進切換え装置20は、前記入力軸23
が相対回転自在に支持する3個の入力軸ギヤ25a〜2
5c、この3個の入力軸ギヤ25a〜25のうちの第2
入力軸ギヤ25bのボス部が相対回動自在に支持する中
間ギヤ26、前記3個の入力軸ギヤ25a〜25cのう
ちの第3入力軸ギヤ25cに噛み合う逆転ギヤ27、前
記3個の入力軸ギヤ25a〜25cのうちの第1入力軸
ギヤ25aと前記中間ギヤ26との間で第2入力軸ギヤ
25bのボス部が一体回転自在に支持する前記第1シフ
トギヤ21、前記第2入力軸ギヤ25bと第3入力軸ギ
ヤ25cとの間で入力軸23が一体回転自在に支持する
前記第2シフトギヤ22、前記第1入力軸ギヤ25aと
中間ギヤ26と逆転ギヤ27とに各別に噛み合う状態で
出力軸24に一体回転自在に支持されている3個の出力
軸ギヤ28a〜28cなどで成り、第1シフトギヤ21
を第1入力軸ギヤ25aと中間ギヤ26とに掛け換え操
作し、第2シフトギヤ22を第2入力軸ギヤ25bと第
3入力軸ギヤ25cとに掛け換え操作することにより、
前進側の高低速2段と、後進1段とに切り換えできるよ
うに構成してある。
【0022】すなわち、第2シフトギヤ22を入力軸2
3のシフトギヤ支持部に対して摺動操作して第2入力軸
ギヤ25bの一側面がわの入力ギヤ部に噛み合わせ、前
記第1シフトギヤ21を第2入力軸ギヤ25bのボス部
に対して摺動操作して第1入力軸ギヤ25aの一側面が
わの入力ギヤ部に噛み合わせると、前進側の低速にな
り、入力軸23の回動力が第2シフトギヤ22、第2入
力軸ギヤ25bを介して第1シフトギヤ21に伝達し、
この第1シフトギヤ21の回動力が第1入力軸ギヤ25
aと第1出力軸ギヤ28aとによって変速されて出力軸
24に伝達する。第2シフトギヤ22を第2入力軸ギヤ
25bの一側面がわの入力ギヤ部に噛み合わせ、前記第
1シフトギヤ21を中間ギヤ27の一側面がわの入力ギ
ヤ部に噛み合わせると、前進側の高速になり、入力軸2
3の回動力が第2シフトギヤ22、第2入力軸ギヤ25
bを介して第1シフトギヤ21に伝達し、この第1シフ
トギヤ21の回動力が中間ギヤ26と第2出力軸ギヤ2
8bとによって変速されて出力軸24に伝達する。第2
シフトギヤ22を第3入力軸ギヤ25cの一側面がわの
入力ギヤ部に噛み合わせると、後進側になり、入力軸2
3と一体回転する第2シフトギヤ22の回動力が第3入
力軸ギヤ25cと逆転ギヤ27と第3出力軸ギヤ28c
とによって逆転されるとともに変速されて出力軸24に
伝達する。
【0023】図3に明示するように、走行用副変速装置
30は、前記入力軸33が相対回転自在に支持する3個
のギヤ35,36,37、この3個のギヤ35,36,
37のうちの低速ギヤ35と高速ギヤ36との間で入力
軸33が一体回転自在に支持する前記第1シフトギヤ3
1、前記3個のギヤ35,36,37のうちの高速ギヤ
36とオーバドライブギヤ37との間で入力軸33が一
体回転自在に支持する前記第2シフトギヤ32、前記低
速ギヤ35に噛み合う大径ギヤ部38aを一端側に、前
記高速ギヤ36に噛み合う小径ギヤ部38bを他端側に
それぞれ備える状態で前記出力軸34に相対回転自在に
支持されている第1出力軸ギヤ38、前記オーバドライ
ブギヤ37に噛み合う状態で前記出力軸34に一体回転
自在に支持されている第2出力軸ギヤ39、減速装置4
0のシフトギヤ41などで成り、第1シフトギヤ31を
低速ギヤ35と高速ギヤ36とに掛け換え操作し、第2
シフトギヤ32をオーバドライブギヤ37に係脱操作
し、シフトギヤ41を第1出力軸ギヤ38に係脱操作す
ることにより、オーバドライブの変速段と、この変速段
よりも低速側の第1速および第2速との計3段階の変速
段に切り換えできるように構成してある。
【0024】すなわち、第1シフトギヤ31を入力軸3
3と一体回転するシフトギヤ支持部としての伝動ギヤ3
1aに対して摺動操作して低速ギヤ35の一側部の受動
ギヤ部35aに噛み合わせるとともに、シフトギヤ41
を出力軸34と一体回転するシフトギヤ支持部としての
伝動ギヤ41aに対して摺動操作して第1出力軸ギヤ3
8の一端側のギヤ部38cに噛み合わせると、第1速に
なり、入力軸33と一体回転する第1シフトギヤ31の
回動力が低速ギヤ35と、第1出力軸ギヤ38の大径ギ
ヤ部38aとによって変速されてシフトギヤ41に伝達
し、このシフトギヤ41の回動力が出力軸34に伝達す
る。この場合、低速ギヤ35と大径ギヤ部38aとの間
の伝動比を減速用に設定してあることにより、入力軸3
3の回動力が減速して出力軸34に伝達する。第1シフ
トギヤ31を高速ギヤ36の一側部の受動ギヤ部36a
に噛み合わせるとともに、シフトギヤ41を前記第1出
力軸ギヤ38に噛み合わせると、第2速になり、入力軸
33と一体回転する第1シフトギヤ31の回動力が高速
ギヤ36と、第1出力軸ギヤ38の小径ギヤ部38bと
によってシフトギヤ41に伝達し、このシフトギヤ41
の回動力が出力軸34に伝達する。この場合、高速ギヤ
36と小径ギヤ部38bとの間の伝動比を約1に設定し
てあることにより、出力軸34の回転速度が入力軸33
の回転速度にほぼ等しくなるとともに第1速の場合の回
転速度よりも高速になる。第2シフトギヤ32を入力軸
33と一体回転するシフトギヤ支持部としての伝動ギヤ
32aに対して摺動操作してオーバドライブギヤ37の
受動ギヤ部37aに噛み合わせると、入力軸33と一体
回転する第2シフトギヤ32の回動力がオーバドライブ
ギヤ37と第2出力軸ギヤ39とによって変速されて出
力軸34に伝達する。この場合、オーバドライブギヤ3
7と第2出力軸ギヤ39との間の伝動比を高速ギヤ36
と小径ギヤ部38bとの間の伝動比よりも大の増速用に
設定してあることにより、入力軸33の回動力が増速し
て出力軸34に伝達するとともに、出力軸34の回転速
度は、第2速の場合の回転速度よりも高速になる。オー
バドライブギヤ37と第2出力軸ギヤ39との間の伝動
比としては、好ましくは2〜3に設定する。
【0025】つまり、低速ギヤ35、第1シフトギヤ3
1、高速ギヤ36、第1出力軸ギヤ38、シフトギヤ4
1のそれぞれが副変速装置30の低速伝動部LDを構成
し、第2シフトギヤ32、オーバドライブギヤ37、第
2出力軸ギヤ39のそれぞれが副変速装置30のオーバ
ドライブ部ODを構成している。このオーバドライブ部
ODは、低速伝動部LDと後輪用差動機構8との間に位
置している。
【0026】そして、第1シフトギヤ31と第2シフト
ギヤ32のうちの第1シフトギヤ31が低速用シフトギ
ヤ31で、第2シフトギヤ32がオーバドライブ用シフ
トギヤ32になっており、低速用シフトギヤ31を低速
ギヤ35に、シフトギヤ41を第1出力軸ギヤ38にそ
れぞれ噛み合わせることにより、低速伝動部LDが低速
側の入り状態になり、副変速装置30が第1速の変速段
になる。低速用シフトギヤ31を高速ギヤ36に、シフ
トギヤ41を第1出力軸ギヤ38にそれぞれ噛み合わせ
ることにより、低速伝動部LDが高速側の入り状態にな
り、副変速装置30が出力速度を第1速よりも高速にす
る第2速の変速段になる。オーバドライブ用シフトギヤ
32をオーバドライブギヤ37に噛み合わせることによ
り、オーバドライブ部LDが入り状態になり、副変速装
置30が出力速度を第1速および第2速よりも高速にす
るオーバドライブの変速段になる。
【0027】図3に明示するように、超減速装置40
は、前記第1出力軸ギヤ38に噛み合う入力ギヤ42、
この入力ギヤ42を一端側に一体回転自在に支持する伝
動軸43の他端側が一体回転自在に支持する小径ギヤ4
4、この小径ギヤ44に噛み合うとともに前記出力軸3
4に相対回転自在に支持されている出力ギヤ45、前記
シフトギヤ41などで成り、シフトギヤ41を出力軸3
4の前記伝動ギヤ41aに対して摺動操作して出力ギヤ
45の一側面がわのギヤ部45aに噛み合わせたり、こ
の噛み合わせを解除したりすることによって入り状態と
切り状態とに切り換わるように構成してある。すなわ
ち、シフトギヤ41を出力ギヤ45に噛み合わせると、
入り状態になり、第1出力軸ギヤ38の回動力を入力ギ
ヤ42、小径ギヤ44、出力ギヤ45によって減速して
シフトギヤ41に伝達し、このシフトギヤ41の回動力
を出力軸34に伝達する。シフトギヤ41の出力ギヤ4
5に対する噛み合いを解除すると、切り状態になる。
【0028】前記走行用主変速装置10、前後進切換え
装置20、走行用副変速装置30、超減速装置40は、
図4に明示する如く運転座席4の左横側に位置する変速
レバー50とオーバドライブ操作具51と減速レバー5
2、ハンドルポストの横側に位置する前後進レバー49
と、運転パネルに位置する高低速スイッチ48のそれぞ
れを有する操作構造によって操作するのであり、この操
作構造は次の如く構成してある。尚、高低速スイッチ4
8は、前後進レバー49の握り部に付設して実施しても
よい。
【0029】図9に示すように、副変速装置30のオー
バドライブ用シフトギヤ32を摺動操作するシフター5
7の回転支軸57aをミッションケース7に貫設すると
ともに、この回転支軸57aのミッショッンケース7か
ら外部に突出する端部に前記オーバドライブ操作具51
の基端部を一体回動自在に連結してある。すなわち、オ
ーバドライブ操作具51を回転支軸57aの車体横方向
の軸芯まわりで図4に示す前記レバーガイド56の第2
ガイド溝56bに沿わせて揺動操作することにより、シ
フター57を回転支軸57aの軸芯まわりで揺動操作で
きてオーバドライブ用シフトギヤ32を摺動操作でき
る。そして、オーバドライブ操作具51を第2ガイド溝
56bの一端部に位置する切り位置OFFに操作する
と、オーバドライブ用シフトギヤ32がオーバドライブ
ギヤ37の受動ギヤ部37aから外れる噛合い解除位置
になり、オーバドライブ操作具51を第2ガイド溝56
bの他端部に位置する入り位置ONに操作すると、オー
バドライブ用シフトギヤ32がオーバドライブギヤ37
の受動ギヤ部37aに噛み合う位置になる。
【0030】図9に示すように、減速装置40のシフト
ギヤ41を摺動操作するシフター58の回転支軸58a
をミッションケース7に貫設するとともに、この回転支
軸58aのミッショッンケース7から外部に突出する端
部に一体回動自在に連結した揺動リンク58bに連動ロ
ッド58cを介して連結した前記減速レバー52の基端
部を前記ミッションケース7の横側壁部に回動自在に連
結してある。すなわち、減速レバー52をミッションケ
ース7による枢支軸52aのまわりで図4に示す前記レ
バーガイド56の第3ガイド溝56cに沿わせて車体前
後方向に揺動操作することにより、シフター58を回転
支軸58aの軸芯まわりで揺動操作できてシフトギヤ4
1を摺動操作できる。そして、減速レバー52を第3ガ
イド溝56cの一端部に位置する第1切り位置OFF1
に操作すると、シフトギヤ41が出力ギヤ45のギヤ部
45aからは外れて第1出力軸ギヤ38の前記ギヤ部3
8cに噛み合う減速切り位置になり、減速レバー52を
第3ガイド溝56cの中間部に位置する第2切り位置O
FF2に操作すると、シフトギヤ41が出力ギヤ45の
ギヤ部45aからも第1出力軸ギヤ38の前記ギヤ部3
8cからも外れる中立位置になり、減速レバー52を第
3ガイド溝56cの他端部に位置する入り位置ONに操
作すると、シフトギヤ41が第1出力軸ギヤ38の前記
ギヤ部38cからは外れて出力ギヤ45のギヤ部45a
に噛み合う減速入り位置になる。
【0031】前後進レバー49は、車体前後方向に揺動
操作できるようにハンドルポストに支持させるとともに
前後進切換え装置20の第2シフトギヤ22を摺動操作
するシフターに連動させある。すなわち、前後進レバー
49の揺動操作により、前後進切換え装置20を前進側
と後進側とに切り換え操作するようにしてある。
【0032】図2に示すように、主変速装置10の第1
シフトギヤ11を摺動操作するシフターを前記ギヤミッ
ションケース7の内側に設けた複数個の油圧ピストンP
1〜P3,P5のうちの第1油圧ピストンP1に連結
し、主変速装置10の第2シフトギヤ11を摺動操作す
るためのシフターを前記複数個の油圧ピストンP1〜P
3,P5のうちの第2油圧ピストンP2に連結し、副変
速装置30の低速用シフトギヤ31を摺動操作するため
のシフターを前記複数個の油圧ピストンP1〜P3,P
5のうちの第3油圧ピストンP3に連結し、前後進切換
え装置20の第1シフトギヤ21を摺動操作するための
シフターを前記複数個の油圧ピストンP1〜P3,P5
のうちの第5油圧ピストンP5に連結してある。図11
に示すように、前記第1油圧ピストンP1に接続してい
る2個の第1電磁バルブV1,V1と、前記第2油圧ピ
ストンP2に接続している2個の第2電磁バルブV2,
V2と、第3油圧ピストンP3に接続している2個の第
3電磁バルブV3,V3と、前記第5油圧ピストンP5
に接続している1個の第5電磁バルブV5との各電磁バ
ルブのポンプポートを、第1フィルターF1、パワース
テアリング装置への給油部100などを有する給油路1
01によって油圧ポンプPMの吐出側に接続するととも
に、この油圧ポンプPMの吸入側を第2フィルターF2
などを有する吸入油路102によって前記ギヤミッショ
ンケース7の油取出し部に接続してある。
【0033】すなわち、油圧ポンプPMがエンジンEに
よって駆動され、ギヤミッションケース7の内部に走行
用主変速装置10、前後進切換え装置20、副変速装置
30などの潤滑のために貯留されている潤滑油を鉄粉な
どの塵埃が混入していてもこれの除去処理ができるよう
に第2フィルターF2を介して取り出し、油圧ポンプP
Mより下流側でも再度第1フィルターF1を通過させて
塵埃の除去処理が行われたきれいな作動油として各電磁
バルブV1〜V3,V5に供給する。そして、2個の第
1電磁バルブV1,V1が第1油圧ピストンP1の駆動
および停止操作を行い、この第1油圧ピストンP1が主
変速装置10の第1シフトギヤ11を掛け換え操作す
る。2個の第2電磁バルブV2,V2が第2油圧ピスト
ンP2の駆動および停止操作を行い、この第2油圧ピス
トンP2が主変速装置10の第2シフトギヤ12を掛け
換え操作する。2個の第3電磁バルブV3,V3が第3
油圧ピストンP3の駆動および停止操作を行い、この第
3油圧ピストンP3が副変速装置30の低速用シフトギ
ヤ31を掛け換え操作する。第5電磁バルブV5が第5
油圧ピストンP5の駆動および停止操作を行い、この第
5油圧ピストンP5が前後進切換え装置20の第1シフ
トギヤ21を掛け換え操作する。
【0034】前記変速用クラッチC2をこれのクラッチ
ボディーが内装する第4油圧ピストンP4によって入り
切り操作する油圧クラッチに構成し、第4油圧ピストン
P4のパイロット式制御弁55a、複数個の検出用チェ
ック弁55bなどを有する制御用油圧回路55を、前記
給油路101に接続するとともに前記複数個の油圧ピス
トンP1〜P3,P5および前記前後進レバー49に連
係させて、油圧ピストンP1〜P3,P5のうちの少な
くとも一つが駆動されたり、前後進レバー49が操作さ
れたりすると、このことをチェック弁55bによって検
出してシフトギヤ11,12,21,22,31のうち
の少なくとも一つの掛け換えが行われるものと判断して
変速用クラッチC2を自動的に切りに操作し、油圧ピス
トンP1〜P3,P5、前後進レバー49が停止する
と、このことをチェック弁55bによって検出してシフ
トギヤ11,12,21,22,31の掛け換え操作が
完了したと判断して変速用クラッチC2を自動的に入り
に戻し操作するように構成してある。すなわち、主変速
装置10、前後進切換え装置20および副変速装置30
の変速操作が行われる際には、変速用クラッチC2を切
りにすることにより、主変速装置10の車輪1,2に対
する連動あるいは前後進切換え装置10および副変速装
置30のエンジンEに対する連動を切りにしてシフトギ
ヤ11,12,21,22,31の掛け換えがスムーズ
にできるようにし、主変速装置10、前後進切換え装置
20および副変速装置30の変速操作が完了した際に
は、変速用クラッチC2を入りに戻してエンジンEから
車輪1,2への伝動を可能にする。
【0035】前記第1電磁バルブV1、第2電磁バルブ
V2、第3電磁バルブV3、第5電磁バルブV5それぞ
れの電磁操作部をコネクター103を有するリード線1
04によって変速制御機構53に連係させるとともに、
この変速制御機構53を前記変速レバー50に作用する
操作位置センサー54と、前記オーバドライブ操作具5
1に作用する検出スイッチ69と、前記高低速スイッチ
48とのそれぞれに連係させてある。前記操作位置セン
サー54は変速レバー50の操作力によって回転操作さ
れるポテンショメータで成り、変速レバー50が図5に
示す駐車位置P、中立位置N、第1速位置D1〜第8速
位置D8の計10個の操作位置のいずれに操作されたか
を検出するとともにこの検出結果を電気信号として変速
制御機構53に出力するようにしてある。検出スイッチ
69は、オーバドライブ操作具51が前記入り位置ON
に操作された際にはこのレバー51によって押圧操作さ
れ、オーバドライブレバー51が前記切り位置OFFに
操作された際にはこのレバー51による押圧操作が解除
されることにより、オーバドライブ操作具51が入り位
置ONと切り位置OFFとのいずれに操作されたかを検
出するとともにこの検出結果を電気信号として変速制御
機構53に出力するようにしてある。変速制御機構53
は、マイクロコンピュータで成り、変速レバー50、オ
ーバドライブ操作具51、高低速スイッチ48が操作さ
れると、前記操作位置センサー54と検出スイッチ69
と高低速スイッチ48のそれぞれからの情報と、変速制
御機構53の記憶部に予め設定して入力してある変速制
御プログラムとに基づいて電磁バルブV1〜V3,V5
を切り換え操作することによって油圧ピストンP1,P
2,P3,P5を次の如く自動的に操作するように構成
してある。
【0036】すなわち、高低速スイッチ48が高速側に
切り換え操作されると、このスイッチ48からの情報に
基づいて第5油圧ピストンP5を第1シフトギヤ21a
が中間ギヤ26に噛み合う高速位置になるように操作
し、高低速スイッチ48が低速側に切り換え操作される
と、このスイッチ48からの情報に基づいて第5油圧ピ
ストンP5を第1シフトギヤ21aが第1入力軸ギヤ2
5aに噛み合う低速位置になるように操作する。
【0037】変速レバー50が駐車位置Pまたは中立位
置Nに操作されると、変速制御機構53は、ポテンショ
メータ54からの情報に基づいて自動的に伝動停止の制
御モードになる。すなわち、検出スイッチ69からの情
報に優先してポテンショメータ54からの情報に基づい
て第1油圧ピストンP1と第2油圧ピストンP2と第3
油圧ピストンP3とを操作する制御モードになり、第1
油圧ピストンP1を第1シフトギヤ11が第1出力軸ギ
ヤ16aにも第2出力軸ギヤ16bにも噛み合わない中
立位置になるように操作し、第2油圧ピストンP2を第
2シフトギヤ12が第3出力軸ギヤ16cにも第4出力
軸ギヤ16dにも噛み合わない中立位置になるように操
作し、第3油圧ピストンP3を低速用シフトギヤ31が
低速ギヤ35にも高速ギヤ36にも噛み合わない中立位
置になるように操作する。
【0038】オーバドライブ操作具51が切り位置OF
Fに操作されると、変速制御機構53は、検出スイッチ
69からの情報に基づいて自動的に低速伝動の制御モー
ドになる。すなわち、油圧ピストンP1とP2とP3の
三個の油圧ピストンをポテンショメータ54からの情報
に基づいて切り換え操作する制御モードになる。そし
て、変速レバー50が第1速位置D1に操作されると、
第1油圧ピストンP1を第1シフトギヤ11が第1出力
軸ギヤ16aに噛み合う1速位置になるように操作し、
第2油圧ピストンP2を第2シフトギヤ12が第3出力
軸ギヤ16cにも第4出力軸ギヤ16dにも噛み合わな
い中立位置になるように操作し、第3油圧ピストンP3
を低速用シフトギヤ31が低速ギヤ35に噛み合う低速
位置になるように操作する。変速レバー50が第2速位
置D2に操作されると、第1油圧ピストンP1を第1シ
フトギヤ11が第2出力軸ギヤ16bに噛み合う2速位
置になるように操作し、第2油圧ピストンP2を第2シ
フトギヤ12が第3出力軸ギヤ16cにも第4出力軸ギ
ヤ16dにも噛み合わない中立位置になるように操作
し、第3油圧ピストンP3を低速用シフトギヤ31が低
速ギヤ35に噛み合う低速位置になるように操作する。
変速レバー50が第3速位置D3に操作されると、第1
油圧ピストンP1を第1シフトギヤ11が第1出力軸ギ
ヤ16aにも第2出力軸ギヤ16bにも噛み合わない中
立位置になるように操作し、第2油圧ピストンP2を第
2シフトギヤ12が第3出力軸ギヤ16cに噛み合う3
速位置になるように操作し、第3油圧ピストンP3を低
速用シフトギヤ31が低速ギヤ35に噛み合う低速位置
になるように操作する。変速レバー50が第4速位置D
4に操作されると、第1油圧ピストンP1を第1シフト
ギヤ11が第1出力軸ギヤ16aにも第2出力軸ギヤ1
6bにも噛み合わない中立位置になるように操作し、第
2油圧ピストンP2を第2シフトギヤ12が第4出力軸
ギヤ16dに噛み合う4速位置になるように操作し、第
3油圧ピストンP3を低速用シフトギヤ31が低速ギヤ
35に噛み合う低速位置になるように操作する。変速レ
バー50が第5速位置D5に操作されると、第1油圧ピ
ストンP1を第1シフトギヤ11が第1出力軸ギヤ16
aに噛み合う1速位置になるように操作し、第2油圧ピ
ストンP2を第2シフトギヤ12が第3出力軸ギヤ16
cにも第4出力軸ギヤ16dにも噛み合わない中立位置
になるように操作し、第3油圧ピストンP3を低速用シ
フトギヤ31が高速ギヤ36に噛み合う高速位置になる
ように操作する。変速レバー50が第6速位置D6に操
作されると、第1油圧ピストンP1を第1シフトギヤ1
1が第2出力軸ギヤ16bに噛み合う2速位置になるよ
うに操作し、第2油圧ピストンP2を第2シフトギヤ1
2が第3出力軸ギヤ16cにも第4出力軸ギヤ16dに
も噛み合わない中立位置になるように操作し、第3油圧
ピストンP3を低速用シフトギヤ31が高速ギヤ36に
噛み合う高速位置になるように操作する。変速レバー5
0が第7速位置D7に操作されると、第1油圧ピストン
P1を第1シフトギヤ11が第1出力軸ギヤ16aにも
第2出力軸ギヤ16bにも噛み合わない中立位置になる
ように操作し、第2油圧ピストンP2を第2シフトギヤ
12が第3出力軸ギヤ16cに噛み合う3速位置になる
ように操作し、第3油圧ピストンP3を低速用シフトギ
ヤ31が高速ギヤ36に噛み合う高速位置になるように
操作する。変速レバー50が第8速位置D8に操作され
ると、第1油圧ピストンP1を第1シフトギヤ11が第
1出力軸ギヤ16aにも第2出力軸ギヤ16bにも噛み
合わない中立位置になるように操作し、第2油圧ピスト
ンP2を第2シフトギヤ12が第4出力軸ギヤ16dに
噛み合う4速位置になるように操作し、第3油圧ピスト
ンP3を低速用シフトギヤ31が高速ギヤ36に噛み合
う高速位置になるように操作する。
【0039】オーバドライブ操作具51が入り位置ON
に操作されると、変速制御機構53は、検出スイッチ6
9からの情報に基づいて自動的にオーバドライブの制御
モードになる。すなわち、油圧ピストンP1とP2とP
3のうちの第3油圧ピストンP3はポテンショメータ5
4からの情報に基づいて切り換え操作しないで、低速用
シフトギヤ31が低速ギヤ35にも高速ギヤ36にも噛
み合わない中立位置になるように維持操作し、油圧ピス
トンP1とP2とP3のうちの第1油圧ピストンP1と
第2油圧ピストンP2だけをポテンショメータ54から
の情報に基づいて切り換え操作する制御モードになる。
そして、変速レバー50が第1速位置D1に操作される
と、第1油圧ピストンP1を第1シフトギヤ11が第1
出力軸ギヤ16aに噛み合う1速位置になるように操作
し、第2油圧ピストンP2を第2シフトギヤ12が第3
出力軸ギヤ16cにも第4出力軸ギヤ16dにも噛み合
わない中立位置になるように操作し、第3油圧ピストン
P3を低速用シフトギヤ31が低速ギヤ35にも高速ギ
ヤ36にも噛み合わない中立位置になるように維持操作
する。変速レバー50が第2速位置D2に操作される
と、第1油圧ピストンP1を第1シフトギヤ11が第2
出力軸ギヤ16bに噛み合う2速位置になるように操作
し、第2油圧ピストンP2を第2シフトギヤ12が第3
出力軸ギヤ16cにも第4出力軸ギヤ16dにも噛み合
わない中立位置になるように操作し、第3油圧ピストン
P3を低速用シフトギヤ31が低速ギヤ35にも高速ギ
ヤ36にも噛み合わない中立位置になるように維持操作
する。変速レバー50が第3速位置D3に操作される
と、第1油圧ピストンP1を第1シフトギヤ11が第1
出力軸ギヤ16aにも第2出力軸ギヤ16bにも噛み合
わない中立位置になるように操作し、第2油圧ピストン
P2を第2シフトギヤ12が第3出力軸ギヤ16cに噛
み合う3速位置になるように操作し、第3油圧ピストン
P3を低速用シフトギヤ31が低速ギヤ35にも高速ギ
ヤ36にも噛み合わない中立位置になるように維持操作
する。変速レバー50が第4速位置D4に操作される
と、第1油圧ピストンP1を第1シフトギヤ11が第1
出力軸ギヤ16aにも第2出力軸ギヤ16bにも噛み合
わない中立位置になるように操作し、第2油圧ピストン
P2を第2シフトギヤ12が第4出力軸ギヤ16dに噛
み合う4速位置になるように操作し、第3油圧ピストン
P3を低速用シフトギヤ31が低速ギヤ35にも高速ギ
ヤ36にも噛み合わない中立位置になるように維持操作
する。
【0040】図9に示すように、ミッションケース7に
よって回転支軸59aを介して揺動自在に支持されてい
るとともに前記第3油圧ピストンP3によって揺動操作
されて前記低速用シフトギヤ31を摺動操作するシフタ
ー59に、第1牽制アーム61を一体形成によってシフ
ター59と一体に揺動するように備えさせ、前記オーバ
ドライブ用シフトギヤ32を摺動操作する前記シフター
57に、第2牽制アーム62を一体形成によってシフタ
ー57と一体に揺動するように備えさせるとともに、第
1牽制アーム61が備えるピン孔63に先端側が摺動自
在に入り込む牽制ピン64を第2牽制アーム62に備え
させることにより、低速用シフトギヤ31とオーバドラ
イブ用シフトギヤ32の両者が共に噛み合い位置になる
変速操作が行われないようにする変速牽制装置60を構
成してある。
【0041】すなわち、図10(イ)に示すように、シ
フター59が低速用シフトギヤ31を高速ギヤ36に噛
み合せる操作位置にある場合には、両牽制アーム61,
62はピン孔63のうちの回転支軸59aの軸芯を中心
とする円弧形状の第1ピン孔部分63aの一端部に牽制
ピン64が入り込む位置関係になり、図10(ハ)に示
すように、シフター59が低速用シフトギヤ31を低速
ギヤ35に噛み合せる操作位置にある場合、両牽制アー
ム61,62はピン孔63のうちの前記第1ピン孔部分
63aの他端部に牽制ピン64が入り込む位置関係にな
り、いずれの場合も、第1牽制アーム61が牽制ピン6
4に対してストッパー作用してシフター57を受止め支
持する。すなわち、オーバドライブ用シフトギヤ32を
オーバドライブギヤ37に噛み合わせる側に揺動できな
いように受止め支持する。これに対し、図10(ロ)に
示すように、シフター59が低速用シフトギヤ31を低
速ギヤ35にも高速ギヤ36にも噛み合わせない操作位
置にある場合、両牽制アーム61,62はピン孔63の
うちの前記第1ピン孔部分63aの中間部から第1ピン
孔部分63aと交差する方向に延びる第2ピン孔部分6
3bの内部を牽制ピン64が移動することを可能にする
位置関係になり、第1牽制アーム61が牽制ピン64に
対するストッパー作用を解除してシフター57の揺動を
可能にする。図10(ニ)に示すように、シフター57
がオーバドライブ用シフトギヤ32をオーバドライブギ
ヤ37に噛み合せる操作位置にある場合、両牽制アーム
61,62はピン孔63のうちの前記第2ピン孔部分6
3bの端部に牽制ピン64が入り込む位置関係になり、
牽制ピン64が第1牽制アーム61に対してストッパー
作用してシフター59を受止め支持する。すなわち、低
速用シフトギヤ31を低速ギヤ35に噛み合わせる操作
位置にも高速ギヤ36に噛み合わせる操作位置にも揺動
できないように受止め支持する。これに対し、図10
(イ)〜(ハ)に示すように、シフター57がオーバド
ライブ用シフトギヤ32をオーバドライブギヤ37から
外す操作位置にある場合、両牽制アーム61,62はピ
ン孔63のうちの前記第1ピン孔部分63aの内部を牽
制ピン64が移動することを可能にする位置関係にな
り、牽制ピン64が第1牽制アーム61に対するストッ
パー作用を解除してシフター59の揺動を可能にする。
【0042】これにより、低速用シフトギヤ31が低速
ギヤ35にも高速ギヤ36にも噛み合わない中立位置に
ある場合には、変速牽制装置60はオーバドライブ用シ
フトギヤ32がオーバドライブギヤ37に対する噛合い
解除位置から噛合い位置に切り換わることを許容する
が、低速用シフトギヤ31が低速ギヤ35または高速ギ
ヤ36に噛み合った位置にある場合には、変速牽制装置
60はオーバドライブ用シフトギヤ32がオーバドライ
ブギヤ37に対する噛合い解除位置から噛合い位置に切
り換わることを不能にする。さらに、オーバドライブ用
シフトギヤ32がオーバドライブギヤ37から外れた噛
合い解除位置にある場合には、変速牽制装置60は低速
用シフトギヤ31が低速ギヤ35および高速ギヤ36に
対する噛合い解除位置から噛合い位置に切り換わること
を許容するが、オーバドライブ用シフトギヤ32がオー
バドライブギヤ37に噛み合った位置にある場合には、
変速牽制装置60は低速用シフトギヤ31が低速ギヤ3
5および高速ギヤ36に対する噛合い解除位置から噛合
い位置に切り換わることを不能にする。
【0043】さらに、変速制御機構53は、変速レバー
50が駐車位置Pまたは中立位置Nに操作されて主変速
装置10の第1シフトギヤ11も第2シフトギヤ12も
前記中立位置に操作する場合にのみ、副変速装置30の
低速用シフトギヤ31を前記中立位置に操作することに
より、走行用主変速装置10が中立状態にある場合に
は、変速牽制装置60はオーバドライブ部ODが切りか
ら入りに切り換え操作されることを許容し、走行用主変
速装置10が伝動状態にある場合には、変速牽制装置6
0はオーバドライブ部ODが切りから入りに切り換え操
作されることを不能にする。
【0044】図5に示すように、前記変速レバー50に
対するストッパー66を前記レバーガイド56の裏面側
に取り付けてある。ストッパー66の基端側とレバーガ
イド56とにわたって取り付けた電磁ソレノド67を入
り切り操作することにより、ストッパー66は、電磁ソ
レノド67の駆動力によって枢支軸68の軸芯まわりで
揺動操作され、ストッパー66の先端側の作用部66a
が変速レバー50の移動経路に入り込んで変速レバー5
0を第4速位置D4よりも高速側には操作できないよう
に受け止め支持する作用状態と、作用部66aが変速レ
バー50の移動経路からその横外側に退避して変速レバ
ー50に対するストッパー作用を解除する作用解除状態
とに切り換わるようにしてある。
【0045】図11に示すように、前記電磁ソレノド6
7を前記変速制御機構53に連係させるとともに、この
変速制御機構53は、前記検出スイッチ69からの情報
と、変速制御機構53の記憶部に予め設定して入力して
ある制御プログラムとに基づいて電磁ソレノイド67を
自動的に切り換え操作することによってストッパー66
を前記作用状態と作用解除状態とに切り換え操作するよ
うにしてある。すなわち、オーバドライブ操作具51が
入り位置ONに操作されると、変速制御機構53は、検
出スイッチ69からの情報に基づいてオーバドライブ部
ODが入りに操作されたと判断し、この判断結果に基づ
いて自動的に電磁ソレノイド67をストッパー作用側に
操作することによってストッパー66を前記作用状態に
切り換え操作する。そして、オーバドライブ操作具51
が切り位置OFFに操作されると、変速制御機構53
は、検出スイッチ69からの情報に基づいてオーバドラ
イブ部ODが切りに操作されたと判断し、この判断結果
に基づいて自動的に電磁ソレノイド67をストッパー解
除側に操作することによってストッパー66を前記作用
解除状態に切り換え操作する。
【0046】これにより、オーバドライブ部ODを切り
に操作した場合、ストッパー66は変速制御機構53に
よって作用解除状態に自動的に切り換え操作されて変速
レバー50を第8速位置D8まで操作できるように変速
レバー50の操作域を広くすることにより、主変速装置
10の変速段数と、副変速装置30の低速伝動部LDの
変速段数との組み合わせによって決まる8段階の全体に
わたって変速レバー50によって変速操作できるように
する。そして、オーバドライブ部ODを入りに操作した
場合、ストッパー66は変速制御機構53によって作用
状態に自動的に切り換え操作されて変速レバー50を第
4速位置D4までしか操作できないように変速レバー5
0の操作域を縮小させることにより、主変速装置10の
変速段数と、副変速装置30の低速伝動部LDの変速段
数との組み合わせによって決まる8段階のうちの低速側
の4段階でしか変速レバー50によって変速操作できな
いようにする。
【0047】つまり、作業走行を行う場合には、減速レ
バー52を第1切り位置OFF1に操作して減速装置4
0を切りにしながら低速伝動部LDによる伝動を可能に
するか、あるいは減速レバー52を入り位置ONに操作
して超減速装置40を入りにしながら低速伝動部LDに
よる伝動を可能にする。これとともにオーバドライブ操
作具51を切り位置OFFに操作してオーバドライブ部
ODを切りに操作する。すると、ストッパー66が変速
制御機構53の自動操作のために作用解除状態になって
変速レバー50を第8速位置D8まで操作できるように
なり、この変速レバー50によって走行用変速装置Mを
本来備えている第1速から第8速までの変速範囲の全体
にわたって変速できるようになる。
【0048】すなわち、図12に示すように、変速レバ
ー50を第1速位置D1に操作すると、主変速装置10
も副変速装置30も第1速の変速段になり、走行用変速
装置Mは低速伝動部LDが入りになった低速側の第1速
になる。変速レバー50を第2速位置D2に操作する
と、主変速装置10が第2速の変速段で副変速装置30
が第1速の変速段になり、走行用変速装置Mは低速側の
第2速になる。変速レバー50を第3速位置D3に操作
すると、主変速装置10が第3速の変速段で副変速装置
30が第1速の変速段になり、走行用変速装置Mは低速
側の第3速になる。変速レバー50を第4速位置D4に
操作すると、主変速装置10が第4速の変速段で副変速
装置30が第1速の変速段になり、走行用変速装置Mは
低速側の第4速になる。変速レバー50を第5速位置D
5に操作すると、主変速装置10が第1速の変速段で副
変速装置30が第2速の変速段になり、走行用変速装置
Mは低速側の第5速になる。変速レバー50を第6速位
置D6に操作すると、主変速装置10が第2速の変速段
で副変速装置30が第2速の変速段になり、走行用変速
装置Mが低速側の第6速になる。変速レバー50を第7
速位置D7に操作すると、主変速装置10が第3速の変
速段で副変速装置30が第2速の変速段になり、走行用
変速装置Mは低速側の第7速になる。変速レバー50を
第8速位置D8に操作すると、主変速装置10が第4速
の変速段で副変速装置30が第2速の変速段になり、走
行用変速装置Mは低速側の第8速になる。
【0049】移動走行を行う場合には、減速レバー52
を第2切り位置OFF2に操作してオーバドライブ部O
Dによる伝動を可能にするとともにオーバドライブ操作
具51を入り位置ONに操作してオーバドライブ部OD
を入りに操作する。このとき、前記変速牽制装置60の
作用により、変速レバー50を駐車位置Pまたは中立位
置Nに操作して走行用主変速装置10を中立状態にして
ある場合にのみ、オーバドライブ部ODの入り操作が可
能になる。すると、ストッパー66が変速制御機構53
の自動操作のために作用状態になって変速レバー50が
第4速位置D4までしか操作できないようになる。
【0050】すなわち、図12に示すように、変速レバ
ー50を第1速位置D1に操作すると、主変速装置10
が第1速の変速段で副変速装置30のオーバドライブ部
ODが入りになり、走行用変速装置Mはオーバドライブ
の第1速になる。変速レバー50を第2速位置D2に操
作すると、主変速装置10が第2速の変速段で副変速装
置30のオーバドライブ部ODが入りになり、走行用変
速装置Mはオーバドライブの第2速になる。変速レバー
50を第3速位置D3に操作すると、主変速装置10が
第3速の変速段で副変速装置30のオーバドライブ部O
Dが入りになり、走行用変速装置Mはオーバドライブの
第3速になる。変速レバー50を第4速位置D4に操作
すると、主変速装置10が第4速の変速段で副変速装置
30のオーバドライブ部ODが入りになり、走行用変速
装置Mはオーバドライブの第4速になる。尚、図12に
示す走行用変速装置Mの変速段(第1速〜第8速)は、
主変速装置10の変速段と副変速装置30の変速段との
組み合わせによってのみ得られる速度状態を示し、前後
進切換え装置20と超減速装置40の切り換えを計算外
としたものである。
【0051】また作業を行うに当たり、オーバドライブ
操作具51を切り位置OFFに操作して副変速装置30
のオーバドライブ部ODを切りにする。そして、減速レ
バー52を入り位置ONに操作すると、超減速装置40
のシフトギヤ41が出力ギヤ45に噛み合って超減速装
置40が入りになり、副変速装置30を第1速または第
2速の変速段にする場合の駆動速度よりも低速で前後輪
1,2を駆動できる。
【0052】変速レバー50は、図6〜図8に示す取付
構造に基づいて取り付けてある。すなわち、変速レバー
50のボス部50aを枢支ピン70を介して一対の舌片
部71a,71aで回動自在に支持するレバー支持体7
1を、このレバー支持体71の前記舌片部71aの下方
近くに位置する連結部71bに回止めピン72で一体回
動自在に連結する連結軸73と、この連結軸73をブラ
ケット本体74aと第1舌片部74bとで回動自在に支
持する取付けブラケット74と、前記ブラケット本体7
4aを後輪フェンダー75の車体内側面に固定する連結
ボルト76とを介して後輪フェンダー75に連結するこ
とにより、変速レバー50を、後輪フェンダー75に支
持させるとともに連結軸73の軸芯Xまわりで車体前後
方向に、枢支ピン70の軸芯Yまわりで車体横方向にそ
れぞれ揺動する十字揺動自在なレバーにし、図5の如く
屈曲する前記第1ガイド溝56aに沿わせて揺動操作で
きるようにしてある。変速レバー50のボス部50aに
外嵌するつる巻きばね77の一端側を前記レバー支持体
71に受止め支持させ、他端側を変速レバー50の基端
部に当接させて、このつる巻きばね77により変速レバ
ー50を第1ガイド溝56aの一方の内壁面に当て付け
るように揺動付勢してある。
【0053】前記ポテンショメータ54の本体を前記取
付けブラケット74の第2舌片部74cから延出する支
持プレート78に固定し、ポテンショメータ54の回転
操作軸54aを前記連結軸73の一端側に一体回動自在
に連結して軸芯Xまわりで揺動操作される変速レバー5
0と共に回転するように構成することにより、変速レバ
ー50が駐車位置P、中立位置N、第1速位置D1〜第
8速位置D8のうちのいずれの操作位置に操作されたか
をポテンショメータ54によって検出することを可能に
してある。
【0054】前記取付けブラケット74の本体74aの
上縁部分で成る位置決めプレート81と、前記レバー支
持体71の遊端側に連結ピン82によって揺動自在に連
結した位置決め体83と、この位置決め体83を揺動付
勢して位置決め体83の内部に位置する位置決めローラ
84を前記位置決めプレート81の凹凸部81aに当て
付け付勢するように位置決め体83と前記レバー支持体
71の舌片部71aとにわたって取り付けた位置決めス
プリング85とにより、変速レバー50を前記各操作位
置P,N,D1〜D8に位置決めする位置決め機構80
を構成してある。すなわち、変速レバー50を第1ガイ
ド溝56aに沿わせて揺動操作すると、レバー支持体7
1が変速レバー50と共に軸芯Xまわりで揺動して位置
決め体83を位置決めプレート81の凹凸部81aに沿
わせて移動操作する。変速レバー50が各操作位置P,
N,D1〜D8に操作されると、位置決めローラ84が
位置決めスプリング85のために凹凸部81aのうちの
変速レバー50の操作位置P,N,D1〜D8に対応す
る凹入部に入り込んで変速レバー50をその操作位置
P,N,D1〜D8に位置決めする。
【0055】前記取付けブラケット74の本体74aが
枢支ピン90を介して上下揺動自在に支持する揺動リン
ク91の遊端側にブレーキケーブル92を連結してあ
る。揺動リンク91の長孔91aに転動自在に入り込む
ローラで成るリンク操作カム93をレバー支持体71に
備えさせるとともに、変速レバー50が中立位置Nと第
8速位置D8との間で操作される場合は、この場合にリ
ンク操作カム93が入り込んでいる長孔部分の軸芯Xか
らの距離のために、リンク操作カム93が揺動リンク9
1をブレーキケーブル92の張力に抗してブレーキ切り
位置に押し上げ維持するように構成し、変速レバー50
が駐車位置Pに操作された場合は、この場合にリンク操
作カム93が入り込んでいる長孔部分の軸芯Xからの距
離のために、リンク操作カム93が揺動リンク91に対
する押し上げ作用を解除して揺動リンク91をブレーキ
ケーブル92の張力によってブレーキ入り位置に下げ操
作するように構成してある。
【0056】図8に示すように、前記ブレーキケーブル
92は、駐車ブレーキ装置Bの操作アーム94に連結し
てある。駐車ブレーキ装置Bは、図3に示す如く前記出
力軸34が前記第2出力軸ギヤ39と後輪用差動機構8
との間で一体回動自在に支持する第3出力軸ギヤGにギ
ヤ機構を介して連動して前輪用差動機構(図示せず)に
動力伝達する伝動ギヤ95と、ミッションケース7が摺
動自在に支持するブレーキピン96と、このブレーキピ
ン96の先端作用部96aがギヤ95の歯間に入り込む
ようにブレーキピン96を摺動付勢するブレーキばね9
7などで構成してある。すなわち、ブレーキケーブル9
2が前記揺動リンク91によって引っ張り操作されて操
作アーム94を切り位置OFFに揺動操作すると、この
操作アーム94の回転支軸94aがこれのミッションケ
ース内端部に一体回動自在に連結している操作爪98を
ブレーキピン96の鍔部96aに押圧作用させてブレー
キピン96をブレーキばね97に抗してブレーキ解除位
置に摺動操作する。すると、ブレーキピン96の先端作
用部96aがギヤ95の歯間から抜け外れてギヤ95に
対する制動を解除するため、ブレーキ装置Bは切りにな
って前後輪1,2に対する制動を解除する。ブレーキケ
ーブル92が前記揺動リンク91によって緩め操作さ
れ、操作アーム94を前記ブレーキばね97の操作力に
よって入り位置ONに操作すると、前記操作爪98が鍔
部96aに対する押圧作用を解除し、ブレーキピン96
がブレーキばね97のためにブレーキ位置に摺動操作さ
れる。すると、ブレーキピン96の先端作用部96bが
ギヤ95の歯間に入り込んでギヤ95を回動しないよう
にロックするため、ブレーキ装置Bは入りになって前後
輪1,2にブレーキを掛ける。
【0057】つまり、変速レバー50を中立位置N、第
1速位置D1〜第8速位置D8の走行位置に操作する
と、揺動リンク91がリンク操作カム93によって押し
上げ操作され、ブレーキケーブル92を引っ張り操作し
て操作アーム94をブレーキ切り位置OFFに操作する
ことにより、駐車ブレーキ装置Bが自動的に切りにな
る。そして、変速レバー50を駐車位置Pに操作する
と、揺動リンク91がリンク操作カム93による押し上
げ解除のために下降操作され、ブレーキケーブル92を
緩め操作して操作アーム94をブレーキ入り位置ONに
操作することにより、駐車ブレーキ装置Bが自動的に入
りになる。
【0058】〔別実施形態〕図13および図14は、前
記オーバドライブ部ODを切りにしてある場合にのみ超
減速装置40を入りにしたり、低速伝動部LDによる出
力を可能にしたりすることを可能にする変速牽制装置1
10を示す。
【0059】減速装置40のシフトギヤ41の摺動操作
のための前記シフター58を揺動自在に支持する前記回
転支軸58aに一体回転自在に取り付けた牽制アーム1
11、この牽制アーム111に一端側を回動自在に連結
した2本の牽制ロッド112,113、この牽制ロッド
112,113のうちの一方の牽制ロッド112が他端
側に備える長孔に摺動自在に入り込む第1牽制ピン11
4aを一端側に、他方の牽制ロッド113が他端側に備
える長孔に摺動自在に入り込む第2牽制ピン114bを
他端側にそれぞれ備える牽制バー114のそれぞれによ
り、前記変速牽制装置110を構成してある。
【0060】すなわち、第2牽制アーム114の第1牽
制ピン114aと第2牽制ピン114bとの間に位置す
る中間部を、前記オーバドライブ用シフトギヤ32の摺
動操作のための前記シフター57を揺動自在に支持する
前記回転支軸57aに一体回転するように連結してあ
る。そして、図13に示すように、前記オーバドライブ
操作具51を切り位置OFFに操作してあると、第1牽
制ピン114aも第2牽制ピン114bも牽制ロッド1
12,113の長孔の中央部に位置していずれの牽制ロ
ッド112,113も牽制レバー114に対して摺動す
ることを許容し、前記減速レバー52が第2切り位置O
FF2から第1切り位置OFF1に揺動する方向にも、
減速レバー52が第2切り位置OFF2から入り位置O
Nに揺動する方向にも牽制アーム111が揺動すること
を許容する。これに対し、図14に示すように、オーバ
ドライブ操作具51を入り位置ONに操作してあると、
第1牽制ピン114aも第2牽制ピン114bも牽制ロ
ッド112,113の長孔の一端部に位置して牽制ロッ
ド112,113にストッパー作用していずれの牽制ロ
ッド112,113も牽制レバー114に対して摺動す
ることを不能にし、減速レバー52が第2切り位置OF
F2から第1切り位置OFF1に揺動する方向にも、減
速レバー52が第2切り位置OFF2から入り位置ON
に揺動する方向にも牽制アーム111が揺動することを
不能にする。これにより、オーバドライブ用シフトギヤ
32をオーバドライブギヤ37から外れた切り位置に操
作してあると、変速牽制装置110はシフトギヤ41を
超減速装置40の前記出力ギヤ41に噛み合わせ操作す
ることも、副変速装置30の前記第1出力軸ギヤ38に
噛み合わせ操作することも許容するが、オーバドライブ
用シフトギヤ32をオーバドライブギヤ37に噛み合う
入り位置に操作してあると、変速牽制装置110はシフ
トギヤ41を超減速装置40の前記出力ギヤ41に噛み
合わせ操作することも、副変速装置30の前記第1出力
軸ギヤ38に噛み合わせ操作することも不能にする。
【0061】図15は、別の実施形態を備える走行用副
変速装置30を示す。すなわち、前記前後進切換え装置
20の出力軸24に一体回転自在に連結する入力軸33
と、後輪用差動機構8の入力ギヤ8aを後端側に一体成
型によって一体回転自在に備える出力軸34とを平行に
配置し、入力軸33の前端側にオーバドライブギヤ37
とオーバドライブ用シフトギヤ32とを、これらのギヤ
37,32よりも入力軸後端側に位置する箇所に高速ギ
ヤ36と低速用シフトギヤ31と低速ギヤ35とをそれ
ぞれ支持させてある。低速シフトギヤ31を入力軸33
と一体回転する伝動ギヤ31aに対して摺動操作して低
速ギヤ35の一側部の受動ギヤ部35aに噛み合わせる
とともに、超減速装置40のシフトギヤ41を出力軸3
4と一体回転する伝動ギヤ41aに対して摺動操作して
第1出力軸ギヤ38の一端側のギヤ部38cに噛み合わ
せると、低速側の第1速になり、入力軸33と一体回転
するシフトギヤ31の回動力が低速ギヤ35と、第1出
力軸ギヤ38の大径ギヤ部38aとによって変速されて
シフトギヤ41に伝達し、このシフトギヤ41の回動力
が出力軸34に伝達する。低速用シフトギヤ31を高速
ギヤ36の一側部の受動ギヤ部36aに噛み合わせると
ともに、シフトギヤ41を前記第1出力軸ギヤ38に噛
み合わせると、低速側の第2速になり、入力軸33と一
体回転するシフトギヤ31の回動力が高速ギヤ36と、
第1出力軸ギヤ38の小径ギヤ部38bとによってシフ
トギヤ41に伝達し、このシフトギヤ41の回動力が出
力軸34に伝達する。オーバドライブ用シフトギヤ32
を入力軸33と一体回転する伝動ギヤ32aに対して摺
動操作してオーバドライブギヤ37の受動ギヤ部37a
に噛み合わせると、オーバドライブの変速段になり、入
力軸33と一体回転するシフトギヤ32の回動力がオー
バドライブギヤ37と第2出力軸ギヤ39とによって変
速されて出力軸34に伝達する。
【0062】つまり、低速ギヤ35、低速用シフトギヤ
31、高速ギヤ36、第1出力軸ギヤ38、シフトギヤ
41のそれぞれが低速伝動部LDを構成し、オーバドラ
イブ用シフトギヤ32、オーバドライブギヤ37、第2
出力軸ギヤ39のそれぞれがオーバドライブ部ODを構
成している。このオーバドライブ部ODは、低速伝動部
LDよりも前側に位置している。
【0063】図16は、さらに別の実施形態を備える走
行用副変速装置30を示す。すなわち、前記前後進切換
え装置20の出力軸24に一体回転自在に連結する入力
軸33と、後輪用差動機構8の入力ギヤ8aを後端側に
一体成型によって一体回転自在に備える出力軸34と、
中間支軸105とを平行に配置してある。入力軸33に
低速ギヤ35と高速ギヤ36とを相対回転自在に支持さ
せ、この低速ギヤ35と高速ギヤ36との間で入力軸3
3が一体回転自在に支持する伝動ギヤ31aに低速用シ
フトギヤ31を一体回転自在に支持させ、前記低速ギヤ
35に噛み合う大径ギヤ部38aと、前記高速ギヤ36
に噛み合う小径ギヤ部38bとを備える第1出力軸ギヤ
38を出力軸34に相対回動自在に支持させてある。こ
の第1出力軸ギヤ38の前記大径ギヤ部38aに噛み合
うオーバドライブ用シフトギヤ32がボス部に相対回転
自在に外嵌している伝動ギヤ106を中間支軸105に
相対回転自在に支持させるとともに、この伝動ギヤ10
6に噛み合う第2出力軸ギヤ107を出力軸34に一体
回転自在に支持させてある。前記オーバドライブ用シフ
トギヤ32は、前記大径ギヤ部38aに噛み合ったまま
伝動ギヤ106のボス部に対して摺動操作できるように
構成するとともに、この摺動操作によってオーバドライ
ブ用シフトギヤ32の伝動ギヤ部32aを伝動ギヤ10
6の内歯式の受動ギヤ部に噛み合わせたり、この噛み合
いを解除したりできるようにしてある。
【0064】低速用シフトギヤ31を前記伝動ギヤ31
aに対して摺動操作して低速ギヤ35の受動ギヤ部35
aに噛み合わせるとともに、超減速装置40のシフトギ
ヤ41を第1出力軸ギヤ38のギヤ部38cに噛み合わ
せると、低速側の第1速になり、入力軸33と一体回転
するシフトギヤ31の回動力が低速ギヤ35と、第1出
力軸ギヤ38の大径ギヤ部38aとによって減速されて
シフトギヤ41に伝達され、このシフトギヤ41の回動
力が出力軸34に伝達される。低速用シフトギヤ31を
高速ギヤ36の受動ギヤ部36aに噛み合わせるととも
に、シフトギヤ41を第1出力軸ギヤ38のギヤ部38
cに噛み合わせると、低速側の第2速になり、入力軸3
3と一体回転するシフトギヤ31の回動力が高速ギヤ3
6と、第1出力軸ギヤ38の小径ギヤ部38bとによっ
て変速されてシフトギヤ41に伝達され、このシフトギ
ヤ41に回動力が出力軸34に伝達される。低速用シフ
トギヤ31を低速ギヤ35または高速ギヤ36に噛み合
わせるとともに、オーバドライブ用シフトギヤ32を伝
動ギヤ106に噛み合わせると、オーバドライブの変速
段になり、シフトギヤ31の回動力が低速ギヤ35また
は高速ギヤ36と、第1出力軸ギヤ38と、シフトギヤ
32と、伝動ギヤ106と、第2出力軸ギヤ107とに
よって増速されて出力軸34に伝達される。
【0065】尚、中間支軸105の後端側で相対回転自
在に支持される伝動ギヤ108は、出力軸34が超減速
装置40の出力ギヤ45と、後輪用差動機構8の入力軸
8aとの間で一体回転自在に支持する前輪用伝動ギヤG
に噛み合っており、この伝動ギヤGの回動力を前輪1に
伝達するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】農用トラクター全体の側面図
【図2】走行用伝動構造の概略図
【図3】走行用副変速装置の断面図
【図4】運転部の平面図
【図5】変速レバーの操作位置を示す説明図
【図6】変速レバーの配設部の側面図
【図7】変速レバー取付け部の断面図
【図8】駐車ブレーキとその操作構造の側面図
【図9】変速牽制装置の説明図
【図10】変速牽制装置の作用を示す説明図
【図11】変速系の油圧回路とブロック図
【図12】走行用変速装置の速度状態を示す説明図
【図13】オーバドライブ用変速牽制装置の説明図
【図14】オーバドライブ用変速牽制装置の説明図
【図15】別実施形態を備える走行用副変速装置の断面
【図16】別実施形態を備える走行用副変速装置の断面
【符号の説明】
8 後輪用差動機構 10 走行用主変速装置 11,12 主変速装置のシフトギヤ 30 走行用副変速装置 31 低速用シフトギヤ 32 オーバドライブ用シフトギヤ 60 変速牽制装置 OD オーバドライブ部 LD 低速伝動部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シフトギヤの掛け換えによって変速自在
    な走行用主変速装置を備えるとともに、シフトギヤの掛
    け換えによってオーバドライブの変速段と、オーバドラ
    イブよりも出力速度が低速の変速段とに切り換え自在な
    走行用副変速装置を備えてある作業車の走行用伝動構
    造。
  2. 【請求項2】 前記走行用副変速装置のオーバドライブ
    用シフトギヤと低速用シフトギヤとのうちの低速用シフ
    トギヤが中立位置にある場合にはオーバドライブ用シフ
    トギヤが噛合い解除位置から噛合い位置に切り換わるこ
    とを許容し、低速用シフトギヤが入り位置にある場合に
    はオーバドライブ用シフトギヤが噛合い解除位置から噛
    合い位置に切り換わることを不能にする変速牽制装置を
    備えてある請求項1記載の作業車の走行用伝動構造。
  3. 【請求項3】 前記走行用主変速装置の出力を前記走行
    用副変速装置に、かつ、この走行用副変速装置の出力を
    後輪用差動機構にそれぞれ入力するように構成し、走行
    用副変速装置の前記オーバドライブ用シフトギヤを有す
    るオーバドライブ部と、前記低速用シフトギヤを有する
    低速伝動部とのうちのオーバドライブ部を、前記低速伝
    動部と前記後輪用差動機構との間に配置してある請求項
    1又は2記載の作業車の走行用伝動構造。
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