JPH11280856A - トラクタの走行用ギヤ変速装置 - Google Patents

トラクタの走行用ギヤ変速装置

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JPH11280856A
JPH11280856A JP10081268A JP8126898A JPH11280856A JP H11280856 A JPH11280856 A JP H11280856A JP 10081268 A JP10081268 A JP 10081268A JP 8126898 A JP8126898 A JP 8126898A JP H11280856 A JPH11280856 A JP H11280856A
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JP
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transmission
shift
gear
speed
tractor
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JP10081268A
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Mamoru Kawaguchi
守 川口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝動系に対して並列に配置された二組のギヤ
式変速機構を単一の操作レバーに機械的に連係したトラ
クタの走行用ギヤ変速装置において、両ギヤ変速部が離
れているような場合でも、確実に二重噛み合いを牽制防
止できるようにする。 【解決手段】 伝動系に対して並列に配置された二組の
ギヤ式変速機構の各操作軸をミッションケース4から夫
々突設し、両操作軸をミッションケース外に配備した操
作選択機構Hを介して単一の操作レバー31に機械的に
連係し、選択されない変速機構を中立に保持した状態
で、選択された変速機構のみを変速操作可能として、両
変速機構が共に伝動状態になるのを阻止する牽制手段を
前記操作選択機構Hに装備してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝動系に対して並
列に配置された二組のギヤ式変速機構を単一の操作レバ
ーに機械的に連係したトラクタの走行用ギヤ変速装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記変速装置においては、両変速機構の
ギヤ変速部が二重噛合い状態にならないようにする必要
があり、両ギヤ変速部が近接している場合には、各ギヤ
変速部におけるシフトフォーク軸をミッションケース内
で相互に牽制している。例えば、特開平7‐19015
2号公報では、ミッションケースの壁内に組み込んだ牽
制部材を両シフトフォーク軸の間に介在させることで、
一方のシフトフォーク軸が中立位置にある時に他方のシ
フトフォーク軸をシフト操作可能にするとともに、他方
のシフトフォーク軸が中立位置にある時に一方のシフト
フォーク軸をシフト操作可能にするように二重噛み合い
防止用の牽制手段が構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、両ギヤ変速部
が離れているような場合には、上記従来の牽制手段は利
用することができないものであり、本発明は、両ギヤ変
速部が離れている変速装置においても確実に二重噛み合
いを牽制防止できるようにすることを主たる目的として
いる。
【0004】
【課題を解決するための手段】〔請求項1に係る発明の
構成、作用および効果〕
【0005】(構成) 請求項1に係る発明は、伝動系
に対して並列に配置された二組のギヤ式変速機構の各操
作軸をミッションケースから夫々突設し、両操作軸をミ
ッションケース外に配備した操作選択機構を介して単一
の操作レバーに機械的に連係し、選択されない変速機構
を中立に保持した状態で、選択された変速機構のみを変
速操作可能として、両変速機構が共に伝動状態になるの
を阻止する牽制手段を前記操作選択機構に装備してある
ことを特徴とする。
【0006】(作用) 上記構成によると、操作選択機
構を介していずれか一方の変速機構のみを単一の操作レ
バーに択一的に連動連結して、この選択した変速機構の
みを操作レバーで操作することができる。この際、操作
レバーに連動連結されなかった他方の変速機構はギヤ噛
み合いのない中立に保持される。
【0007】(効果) 請求項1に係る発明によれば、
二組のギヤ式変速機構の各操作軸が離れた位置に配備さ
れている場合でも、確実に二重噛み合いを防止して、良
好な変速操作を行うことができる。
【0008】〔請求項2に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0009】(構成) 請求項2に係る発明は、請求項
1に係る発明において、前記牽制手段を、前記操作選択
機構の内部に組み込んであることを特徴とする。
【0010】(作用・効果) 上記構成によると、操作
選択機構の内部牽制手段をコンパクトに組み込むことが
でき、ミッションケースの外側部などの限られたスペー
スに設置するのに有利となる。
【0011】〔請求項3に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0012】(構成) 請求項3に係る発明は、請求項
2の発明において、前記牽制手段が、前記両操作軸に連
動連結されて互いに対向配備された一対の変速操作アー
ムと、これらの間においてスライド移動可能に配備され
た牽制ピンとを備えて構成されていることを特徴とす
る。
【0013】(作用) 上記構成によると、操作レバー
によって選択されない一方の変速操作アームに牽制ピン
が係合することで、係合された変速操作アームが中立の
保持され、操作レバーによって選択された他方の変速操
作アームには牽制ピンが係合されず、係合されない他方
の変速操作アームのみ変速作動が許容される。
【0014】(効果) 従って、請求項3に係る発明に
よれば、牽制ピンによる係合を利用した確実強固な牽制
が可能となり、耐久性に優れた二重噛み合い防止機能を
発揮させることができる。
【0015】〔請求項4に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0016】(構成) 請求項4に係る発明は、請求項
1ないし3のいずれか一項の発明において、前記二組の
変速機構が、超低速走行を行うためのクリープ変速機構
と、高速走行を行うためのオーバードライブ変速機構で
あることを特徴とする。
【0017】(作用・効果) 上記構成によると、本発
明に係る発明の利点を効果的に活用して、速度範囲の広
い走行変速を損傷なく好適に実行することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1に、本発明のギヤ変速装置を
備えた四輪駆動型のトラクタが示されている。このトラ
クタは、操向前輪1と後輪2を備えた機体の前部にエン
ジン3が搭載され、後輪2を軸支したミッションケース
4の後部には作業装置昇降用の油圧駆動式リフトアーム
5と作業装置駆動用のPTO軸6が備えられ、機体上部
には運転席7やステアリングハンドル8を備えた運転部
が設けられた構造となっている。
【0019】図2に走行用の伝動系が示されており、そ
の概略を説明する。前記エンジン3の出力は主クラッチ
9を介してシンクロメッシュ型の主変速機構Aの入力軸
11に伝達され、シフトスリーブS1 ,S2 が択一的に
選択されてシフト操作されることによって4段に変速さ
れる。主変速機構Aからの出力は出力軸12を介して油
圧式の変速用クラッチCに伝達された後、シンクロメッ
シュ型の前後進切換え機構Bの入力軸13に伝達され、
ここでシフトスリーブS3 の前後シフト操作によって前
後進が選択されるとともに、シフトスリーブS4 の前後
シフト操作によって前進速度が2段に変速される。前後
進切換え機構Bからの出力は出力軸14を介してシンク
ロメッシュ型の副変速機構Dの入力軸15に伝達され、
シフトスリーブS5 の前後シフト操作によって2段に変
速される。さらに、副変速機構Dの出力は最終変速軸1
6上に備えたコンスタントメッシュ型のクリープ変速機
構Eに伝達される。このクリープ変速機構Eでは、シフ
トスリーブS6 の前方シフトによって副変速機構Dの出
力がそのまま最終変速軸16に伝達され、シフトスリー
ブS6 の後方シフトによって副変速機構Dの出力が減速
軸17を迂回して大きく減速された状態で最終変速軸1
6に伝達され、この最終変速軸16からの動力がベベル
ピニオンギヤ18を介して後輪デフ装置19に伝達され
るようになっている。
【0020】また、副変速機構Dの入力軸15上にはオ
ーバー・ドライブ変速機構Fが備えられている。このオ
ーバー・ドライブ変速機構Fは、シフトスリーブS7 を
後方にシフトすることで、入力軸15の動力を副変速機
構Dよりも増速して最終変速軸16に伝達し、シフトス
リーブS7 を前方にシフトして中立にすることで、その
増速伝達を遮断すうよう構成されている。
【0021】また、最終変速軸16の動力の一部が出力
ギヤ20を介して取り出されて、前輪変速機構Gを介し
て前輪駆動軸21に伝達されるようになっている。な
お、この前輪変速機構Gは、前輪1を後輪2と略同速度
で駆動する標準駆動状態と、前輪1を後輪2の略二倍の
速度で駆動する増速駆動状態とに切り換え可能に構成さ
れたものであり、通常は標準駆動状態で前輪1が駆動さ
れ、前輪1の操向角度が設定角度以上になると、標準駆
動状態から増速駆動状態に切り換えられて、円滑な小回
り旋回が行われるよう構成されている。
【0022】前記主変速機構AのシフトスリーブS1,S
2 と副変速機構DのシフトスリーブS5 は、それぞれ油
圧ピストンP1,P2,P3 によってそれぞれシフト操作さ
れるようになっており、運転席7の左脇に設けた変速レ
バー22の操作に基づいて、これら油圧ピストンP1,P
2,P3 および変速用クラッチCがシーケンス制御され
て、1速「D1 」から8速「D8 」までの変速を行うこ
とができるようになっている。また、前後進切換え機構
BのシフトスリーブS4 も油圧ピストンP4 によってシ
フト操作されるようになっており、これら油圧ピストン
P1 〜P4 、および、変速用クラッチCを制御する油圧
回路が図3に示されている。
【0023】図3に示すように、油圧ピストンP1,P2,
P3 およびP4 は、それぞれ電磁弁V1,V2,V3 および
V4 に接続されるとともに、変速用クラッチCは、ピス
トン駆動圧をパイロット圧とするパイロット弁Vcに接
続されている。また、変速レバー22の操作位置がポテ
ンショメータ23で検出され、この検出結果に基づいて
前記電磁弁V1,V2,V3 が制御回路24を介して作動制
御されるようになっている。また、電磁弁V4 は、適所
に設けた変速スイッチ25の操作に基づいてが操作され
るようになっている。
【0024】上記制御手段は公知となっているものであ
り、以下、その作動の概略を説明しておく。変速レバー
22が1速「D1 」から4速「D4 」の間にあると、副
変速機構DのシフトスリーブS5 が低速位置にあるよう
に油圧ピストンP3 が作動されるとともに、変速レバー
22が5速「D5 」から8速「D8 」の間にあると、副
変速機構DのシフトスリーブS5 が高速位置にあるよう
に油圧ピストンP3 が作動される。そして、1速「D1
」および5速「D5 」では、シフトスリーブS1 が後
方にシフトされて、シフトスリーブS2 が中立にあるよ
うに油圧ピストンP1,P2 が作動され、2速「D2 」お
よび6速「D6 」では、シフトスリーブS1 が前方にシ
フトされて、シフトスリーブS2 が中立にあるように油
圧ピストンP1,P2 が作動され、3速「D3 」および7
速「D7 」では、シフトスリーブS2 が後方にシフトさ
れて、シフトスリーブS1 が中立にあるように油圧ピス
トンP1,P2 が作動され、4速「D4 」および8速「D
8 」では、シフトスリーブS1 が前方にシフトされて、
シフトスリーブS2 が中立にあるように油圧ピストンP
1,P2 が作動される。そして、主変速機構Aおよび副変
速機構Bが指示された変速状態にあると、パイロット油
路28に圧がたってパイロット弁Vcがバネ復帰力に抗
して切り換わり、ポンプ圧が変速用クラッチCに供給さ
れてクラッチ入り状態となる。
【0025】また、変速レバー22を移動させると、油
圧ピストンP1,P2,P3 が上記の状態になるよう作動を
開始し、いずれかの油圧ピストンP1,P2,P3 が変速位
置から中立側に変位しかかると、直ちにパイロット油路
28に接続してあるチェック弁26(1) 〜26(4) のい
ずれかが強制的に開路されてパイロット油路28の圧が
抜かれ、パイロット弁Vcがバネ復帰作動して変速用ク
ラッチCから圧が抜かれてクラッチ切り状態となり、こ
のクラッチ切り状態でシフトスリーブのシフト操作が行
われる。そして、各油圧ピストンP1,P2,P3 が指示さ
れた所定の変速位置にまで作動すると、チェック弁26
(1) 〜26(4) が全て閉じられ、再びパイロット油路2
8にパイロット圧がたってパイロット弁Vcがバネ復帰
力に抗して切り換わり、ポンプ圧が変速用クラッチCに
供給されてクラッチ入り状態となる。このように、変速
レバー22によって、主クラッチ操作を要することのな
い8段の変速が可能となっているのである。
【0026】また、前後進切換え機構Bのシフトスリー
ブS3 はステアリングハンドル8の左側部に配備したシ
ャトル・レバー27に機械的に連係されるとともに、シ
フトスリーブS3 を操作するシフト軸27aが変速位置
から外れると、パイロット油路28に接続したチェック
弁26(5) が開かれて上記のように変速用クラッチCが
切られ、前進位置あるいは後進位置になると再び変速用
クラッチCが入れられるようになっている。つまり、前
後進の切り換えも主クラッチ操作を要することのなく行
うことができるのである。
【0027】前記クリープ変速機構Eとオーバー・ドラ
イブ変速機構Fは、伝動系に対して並列関係にあり、両
者が同時に伝動状態になることを牽制回避する必要があ
り、そのために本発明では以下のような構成の牽制手段
がとられている。
【0028】図 に示すように、運転席7の左側脇に設
けた変速レバー22の後方箇所に、クリープ変速機構E
とオーバー・ドライブ変速機構Fを操作レバー31によ
って選択的に操作する操作選択機構Hが設けられてい
る。この操作レバー31は、ミッションケース4の側面
に取付けられたブラケット30に、横軸支点a回りに前
後揺動可能に支持されるとともに、そのレバー中間部位
で支点b回りに左右に腰折れ揺動可能に構成されて、全
体的に十字操作可能に構成されている。
【0029】前記操作レバー31の基端ボス31aの左
右両脇には、前記横軸支点a回りに前後揺動可能に左右
一対の変速操作アーム32,33が設けられ、一方の変
速操作アーム32と、クリープ変速機構Eのシフトスリ
ーブS6 を操作するようミッションケース4の左側面に
突設された操作軸34の操作アーム34aとがロッド3
5を介して連係され、また、他方の変速操作アーム33
と、オーバー・ドライブ変速機構FのシフトスリーブS
7 を操作するようミッションケース4の右側面に突設さ
れた操作軸36の操作アーム36aとがプッシュ・プル
ワイヤ37、中継リンク38、および、ロッド39を介
して連係されている。
【0030】前記変速操作アーム32,33の上端部が
互いに内向きに屈曲されるとともに、その突き合わせ端
部に前記操作レバー31を係入する凹部32a,33a
が形成されており、操作レバー31を右または左に揺動
することで、クリープ変速機構操作用の変速操作アーム
32またはオーバー・ドライブ変速機構操作用の変速操
作アーム33を係合選択し、操作レバー31を前後に揺
動することで、係合選択した一方の変速操作アーム32
または33のみを前後に揺動操作するようになってい
る。つまり、図9の操作パターンに示すように、クリー
プ変速機構Eの「オン」−「中立」−「オフ(標準伝
動)」の切り換えと、オーバー・ドライブ変速機構Fの
「オン」−「オフ」の切り換えが単一の操作レバー31
によって行うことができるようになっている。
【0031】また、前記両変速操作アーム32,33に
は、支点aを越えて下方に牽制アーム32b,33bが
延出されるとともに、前記両変速操作アーム32,33
の後面には、後方に向けて突設された支点軸32c,3
3cを介して支点c,d回りに左右揺動可能に牽制レバ
ー41,42がそれぞれ枢支連結され、各牽制レバー4
1,42の上端が内向きに屈曲され、その先端部が操作
レバー31の側面にに対向配置されている。また、操作
レバー31を支持したブラケット30の下部には、横向
きのボス43が固設されるとともに、このボス43に牽
制ピン44が左右にスライド出退可能に挿通支持されて
おり、変速操作アーム32,33の牽制アーム32b,
33bには、牽制ピン44を係入可能な孔45,46が
形成されている。また、各牽制レバー41,42には支
点c,dを越えて下方に向けて牽制作用部41a,42
aが少し下拡がり状に延出され、この牽制作用部41
a,42aの内面に突設した接当ピン41b,42b
が、前記牽制アーム32b,33bの孔45,46を通
して牽制ピン44の両端に対向されている。ここで、前
記牽制ピン44は、ボス43の長さに牽制アーム32
b,33bの1枚分の厚さを加えた長さに設定されてい
る。
【0032】上記構成によると、例えば操作レバー31
を機体内側(正面を示す図7では左側)に横揺動して変
速操作アーム32に選択係合させると、その横揺動に連
動して同じ側の牽制レバー41が共に外側に向けて揺動
され、牽制作用部41aが牽制アーム32bの外面に接
近する。この時、両変速操作アーム32,33が共に正
しく中立位置にあれば、接当ピン41b、牽制ピン4
4、孔45,46が一直線上にあり、図示のように、接
当ピン41bが孔45に挿入されて、牽制ピン44の一
端を押圧して図中右側に接当移動させ、牽制ピン44の
他端を他方の孔46に挿入させる。
【0033】この状態では、変速操作アーム32を支点
a回りに前後に揺動してクリープ変速機構Eを操作する
ことができ、かつ、この時、変速操作アーム33は牽制
アーム33bと牽制ピン44との係合によって中立位置
に保持され、オーバー・ドライブ変速機構Fが「オン」
されることが確実に牽制阻止される。
【0034】また、逆に、操作レバー31を機体外側に
横揺動して変速操作アーム33に選択係合させて、オー
バー・ドライブ変速機構Fを操作する場合には、クリー
プ変速機構Eが中立にある状態でのみ変速操作アーム3
3を選択係合できるとともに、オーバー・ドライブ変速
機構Fを「オン」操作した状態では、クリープ変速機構
Eが中立に係合固定される。
【0035】また、オーバー・ドライブ変速機構Fの
「オン」操作は、副変速機構Dが高速となる変速域(例
えば5速「D5 」〜8速「D8 」)の場合に限られるよ
うに牽制手段が備えられている。つまり、副変速機構D
が高速にある状態でオーバー・ドライブが「オン」され
た場合には、高速・低トルクの伝動が行われるので、オ
ーバー・ドライブ用ギヤに掛かる負荷が小さく、このオ
ーバー・ドライブ用ギヤの強度を小負荷用に設計してお
くと、副変速機構Dが低速でオーバー・ドライブが「オ
ン」された場合には、オーバー・ドライブ用ギヤに掛か
る負荷が大きくなって破損するおそれがあり、そこで、
上記牽制が必要となるのである。
【0036】支点e回りに前後揺動可能な前記変速レバ
ー22の基部にはカム板50が一体回動可能に備えられ
るとともに、支点f回りに回動可能、かつ、バネ51に
よって図中時計回りに回動付勢された牽制レバー52が
配備され、牽制レバー52の先端ピン52aがカム板5
0の外周カム面に付勢接触されている。また、この牽制
レバー52の他端から延出した牽制ワイヤ53が前記変
速操作アーム33に連結されている。
【0037】この構成によると、変速レバー22が低速
域(1速「D1 」〜4速「D4 」)にある場合には、牽
制レバー52の先端ピン52aがカム板50の大径カム
面50aに作用して、牽制ワイヤ53の変速操作アーム
33側への引き操作が不能となってオーバー・ドライブ
「オン」への操作が牽制阻止される。また、変速レバー
22が高速速域(5速「D5 」〜8速「D8 」)にある
場合には、牽制レバー52の先端ピン52aがカム板5
0の小径カム面50bに作用して、牽制ワイヤ53の引
き操作が許容されてオーバー・ドライブ「オン」への操
作が可能となる。また、オーバー・ドライブ「オン」状
態で変速レバー22を低速域(1速「D1 」〜4速「D
4 」)に操作しようとしても、牽制レバー52の先端ピ
ン52aがカム板50の段差部50cに接当係合して、
その操作を不能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクタの全体側面図
【図2】伝動系の概略図
【図3】変速装置の要部を示す縦断側面図
【図4】変速制御用の油圧回路図
【図5】変速操作部の側面図
【図6】操作牽制機構の側面図
【図7】操作牽制機構の縦断正面図
【図8】操作牽制機構の分解斜視図
【図9】操作パターン図
【図10】主変速操作部の側面図
【符号の説明】
31 操作レバー 32 変速牽制アーム 33 変速牽制アーム 34 操作軸 36 操作軸 44 牽制ピン E 変速機構(クリープ変速機構) F 変速機構(オーバードライブ変速機構) H 操作選択機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝動系に対して並列に配置された二組の
    ギヤ式変速機構の各操作軸をミッションケースから夫々
    突設し、両操作軸をミッションケース外に配備した操作
    選択機構を介して単一の操作レバーに機械的に連係し、
    選択されない変速機構を中立に保持した状態で、選択さ
    れた変速機構のみを変速操作可能として、両変速機構が
    共に伝動状態になるのを阻止する牽制手段を前記操作選
    択機構に装備してあることを特徴とするトラクタの走行
    用ギヤ変速装置。
  2. 【請求項2】 前記牽制手段を、前記操作選択機構の内
    部に組み込んである請求項1記載のトラクタの走行用ギ
    ヤ変速装置。
  3. 【請求項3】 前記牽制手段が、前記両操作軸に連動連
    結されて互いに対向配備された一対の変速操作アーム
    と、これらの間においてスライド移動可能に配備された
    牽制ピンとを備えて構成されている請求項2記載のトラ
    クタの走行用ギヤ変速装置。
  4. 【請求項4】 前記二組の変速機構が、超低速走行を行
    うためのクリープ変速機構と、高速走行を行うためのオ
    ーバードライブ変速機構である請求項1ないし3のいず
    れか一項に記載のトラクタの走行用ギヤ変速装置。
JP10081268A 1998-03-27 1998-03-27 トラクタの走行用ギヤ変速装置 Pending JPH11280856A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011251571A (ja) * 2010-05-31 2011-12-15 Kubota Corp 水田作業機の変速操作構造

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JP2011251571A (ja) * 2010-05-31 2011-12-15 Kubota Corp 水田作業機の変速操作構造

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