JP3601966B2 - トラクタの走行用変速操作装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、伝動系に対して並列関係に配備された2種のギヤ変速機構を備えたトラクタの走行用ギヤ変速機構を操作する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記変速装置においては、両変速機構のギヤ変速部が二重噛合い状態にならないようにする必要があり、両ギヤ変速部が近接している場合には、各ギヤ変速部におけるシフトフォーク軸をミッションケース内で相互に牽制している。例えば、特開平7‐190152号公報では、ミッションケースの壁内に組み込んだ牽制部材を両シフトフォーク軸の間に介在させることで、一方のシフトフォーク軸が中立位置にある時に他方のシフトフォーク軸をシフト操作可能にするとともに、他方のシフトフォーク軸が中立位置にある時に一方のシフトフォーク軸をシフト操作可能にするように二重噛み合い防止用の牽制手段が構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、両ギヤ変速部が離れているような場合には、上記従来の牽制手段は利用することができないものであり、また、ミッションケースの壁内に組み込むので、組付けに手数を要するとともに、その調整やメンテナンスが困難なものであった。
【0004】
本発明は、両ギヤ変速部が離れている変速装置においても簡単確実に二重噛み合いを牽制防止できるようにするとともに、その組付けやメンテナンスを容易に行うことができるようにすることを主たる目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1に係る発明の構成、作用および効果〕
【0006】
(構成) 請求項1に係る発明は、副ギヤ変速機構とクリープ変速機構とを直列に配備した伝動系と、オーバー・ドライブ変速機構を備えた伝動系とを並列関係に配備するとともに、前記副ギヤ変速機構とオーバー・ドライブ変速機構とを操作する副変速レバーと、前記クリープ変速機構を操作するクリープレバーをそれぞれ備え、
前記オーバー・ドライブ変速機構の操作軸と前記副変速レバーとを連係するロッド操作系と、前記クリープ変速機構の操作軸と前記クリープレバーとを連係するロッド操作系との間に、前記両操作軸が同時に伝動状態になるのを阻止する牽制機構をミッションケースの外部に位置させて配備してあることを特徴とする
【0007】
(作用) 上記構成によると、両操作軸の設置位置が離れていても牽制機構を設けることができるとともに、その組付けやメンテナンスもミッションケースの外部で容易に行うことができる。
【0008】
(効果) 従って、請求項1に係る発明によれば、操作軸の設置位置が離れた変速機構に対しても二重噛み合いを的確に牽制できる牽制機構を、組付け作業性、メンテナンス性、および、取扱い性の優れたものにすることができた。
また、ロッド操作系はある程度長いものとなるので、牽制機構を配備する位置の自由度が比較的高いものとなり、他装置などの邪魔にならない箇所で所期の機能を的確に機能させることができる。
また、広範囲の変速幅を有し、かつ、機構の保全性に優れた変速装置を構成でき、実用上の利便性に優れたもとなる。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
請求項2に係る発明の構成、作用および効果〕
【0013】
(構成) 請求項2に係る発明は、請求項1の発明において、前記牽制機構を構成する牽制金具を、ロッド操作系の中継リンクに兼用してあることを特徴とする。
【0014】
(作用・効果) 上記構成によると、部品の兼用化が可能となり、部品点数の節減および構造の小型簡素化を図る上で有効となる。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明のギヤ変速装置を備えた四輪駆動型のトラクタが示されている。このトラクタは、操向前輪1と後輪2を備えた機体の前部にエンジン3が搭載され、後輪2を軸支したミッションケース4の後部には作業装置昇降用の油圧駆動式リフトアーム5と作業装置駆動用のPTO軸6が備えられ、機体上部には運転席7やステアリングハンドル8を備えた運転部が設けられた構造となっている。
【0019】
図2に、前記ミッションケース4に内装された走行用ギヤ変速装置の概略が示されている。エンジン3の出力は主クラッチ9を介して先ず4段の変速を行う主ギヤ変速機構10に入力される。この主ギヤ変速機構10は、1速と2速の切り換えを行う第1変速部10aと、3速と4速の切り換えを行う第2変速部10bからなる。
【0020】
主ギヤ変速機構10からの出力は、前後進切り換え機構11に伝達されて前後進が選択される。前後進切り換え機構11で回転方向が選択された動力は、副ギヤ変速機構12に入力されて高低2段に変速された後、クリープ変速機構13を介して後輪デフ装置14に伝達される。また、前後進切り換え機構11からの出力の一部は、オーバー・ドライブ変速機構15を経て後輪デフ装置14Rに伝達することも可能となっている。
【0021】
更に、後輪デフ装置14Rに至る最終変速動力が分岐して取り出され、前輪変速機構FMを介して前輪デフ装置14Fに伝達されるようになっている。なお、この前輪変速機構FMは、前輪1を後輪2と略同速度で駆動する標準駆動状態と、前輪1を後輪2の略二倍の速度で駆動する増速駆動状態とに切り換え可能に構成されたものであり、通常は標準駆動状態で前輪1が駆動され、前輪1の操向角度が設定角度以上になると、標準駆動状態から増速駆動状態に切り換えられて、円滑な小回り旋回が行われるよう構成されている。
【0022】
図3に示すように、前記主ギヤ変速機構10の第1変速部10aと第2変速部10bは、運転席7の左側脇に設けられた主変速レバー16よって操作されるとともに、前記前後進切り換え機構11は、ステアリングハンドル8の左横に設けたシャトルレバー17によって操作される。また、副ギヤ変速機構12とオーバー・ドライブ変速機構15が、主変速レバー16の後方に配備された共通の副変速レバー18で操作されるとともに、クリープ変速機構13は主変速レバー16の前方に配備された専用のクリープレバー19によって操作されるようになっている。
【0023】
図3および図4に示すように、主変速レバー16は、支点a回りに前後揺動可能、かつ、支点b回りに左右揺動可能な十字操作レバーに構成されており、その中間部の左右に連係ピン20a,20bが突設されている。また、この主変速レバー16の左右両脇には、前記支点a回りに前後揺動可能に左右一対の操作アーム21a,21bが備えられており、各操作アーム21a,21bの上端に形成した切欠き22a,22bに前記連係ピン20a,20bがそれぞれ係合するようになっている。
【0024】
ミッションケース4前部の左側面には、主ギヤ変速機構10の第1変速部10a、および第2変速部10bを操作する2本の操作軸23a,23bが突設されている。ここで、下側の操作軸23aの回動によって「1速−2速」の切り換えを行い、上側の操作軸23bの回動によって「3速−4速」の切り換えが行われる。そして、各操作軸23a,23bがそれぞれプッシュプルワイヤ24a,24bを介して前記操作アーム21a,21bの下方延出端に連動連結されている。
【0025】
従って、主変速レバー16を前後中間の中立位置で左側に揺動させて、主変速レバー16を操作アーム21aにピン係合させた後、前後に操作することで1速「D1 」と2速「D2 」が得られ、主変速レバー16を中立位置で右側に揺動させて、主変速レバー16を操作アーム21bにピン係合させた後、前後に操作することで3速「D3 」と4速「D4 」が得られる。
【0026】
図5に示すように、前記副変速レバー18も、支点c回りに前後揺動可能、かつ、支点d回りに左右揺動可能な十字操作レバーに構成されており、その中間部の左右に連係ピン25a,25bが突設されている。また、この副変速レバー18の左右両脇には、前記支点c回りに前後揺動可能に左右一対の操作アーム26a,26bが備えられており、各操作アーム26a,26bの上端に形成した切欠き27a,27bに前記連係ピン25a,25bがそれぞれ係合可能となっている。
【0027】
ミッションケース4の左側面には、副ギヤ変速機構12を操作する操作軸31とオーバー・ドライブ変速機構15を操作する操作軸32が突設されており、前記操作アーム26aと操作軸31とが伸縮調節可能な丸パイプ製のロッド33を介して連動連結されるとともに、操作アーム26bと操作軸32とが、伸縮調節可能なロッド34、牽制金具35、および、伸縮調節可能なロッド36を介して連動連結されている。
【0028】
従って、副変速レバー18を前後中間の中立位置Nで左側に揺動させて、副変速レバー18を操作アーム26aにピン係合させた後、前後に操作することで高速「H」と低速「L」が得られる。この時、オーバー・ドライブ変速機構15は、前後進切り換え機構12と後輪デフ装置14との連動を遮断する「オーバー・ドライブ中立」状態に維持される。そして、副変速レバー18を中立位置Nで右側に揺動させて、副変速レバー18を操作アーム26bにピン係合させた後、前方に操作することで「オーバー・ドライブON」状態が得られる。
【0029】
ミッションケース4の左側面の上部には、クリープ変速機構13を操作する操作軸37が突設されており、この操作軸37とクリープレバー19とが丸パイプ製のロッド38を介して連動連係されており、クリープレバー19を下げると「クリープON」となって、副ギヤ変速機構12からの出力がさらに大きく減速されて後輪デフ装置14に伝達される。また、クリープレバー19を上げると「クリープOFF」となって、副ギヤ変速機構12からの出力が減速されることなくそのまま後輪デフ装置14に伝達される。また、クリープレバー19が上下中間の「クリープ中立」にあると、副ギヤ変速機構12からの出力が後輪デフ装置14に伝達されるのが遮断されるようになっている。
【0030】
オーバー・ドライブ変速機構15の操作軸32と操作アーム26bを連動連結する中継リンクとしての牽制金具35には、逆T字形の長孔39が形成されるとともに、クリープ変速機構13の操作軸37に取り付けた操作アーム37aには、前記長孔39に係入する牽制ピン40が備えられており、操作軸37が「クリープ・中立」にある時のみ、牽制金具35が下方に揺動でき、「オーバー・ドライブON」状態が得られ、逆に、牽制金具35が下方に揺動した「オーバー・ドライブON」状態では、長孔39の中央部に牽制ピン40が係合しているので、操作軸37の回動が阻止されて、クリープ変速機構13が「クリープ中立」に維持されることになる。つまり、後輪デフ装置14に至る伝動系に対して並列関係にあるクリープ変速機構13とオーバー・ドライブ変速機構15とが同時に伝動する状態、いわゆる二重噛み合い状態になるのを防止する牽制機構Aがロッド操作系の途中箇所に配備されているのである。
【0031】
なお、図7に示すような、前記オーバー・ドライブ変速機構15を備えない機種においては、副変速レバー18は十字操作レバーにする必要はなく、図8に示すように、単に支点aおよび支点c回りで前後揺動される主変速レバー16および副変速レバー18と各操作軸23a,23、bおよび、31が連係される。なお、この場合、クリープ変速とオーバードライブの相互牽制は不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクタの全体側面図
【図2】伝動系の概略図
【図3】変速操作構造を示す側面図
【図4】主変速操作部の縦断背面図
【図5】副変速操作部の縦断背面図
【図6】オーバー・ドライブ変速とクリープ変速の相互牽制構造を示す側面図
【図7】オーバー・ドライブ変速機構を備えない仕様の伝動系を示す概略図
【図8】その場合の変速操作構造を示す側面図
【符号の説明】
4 ミッションケース
13 クリープ変速機構
15 オーバー・ドライブ変速機構
32 操作軸
35 牽制金具
37 操作軸
A 牽制機構

Claims (2)

  1. 副ギヤ変速機構とクリープ変速機構とを直列に配備した伝動系と、オーバー・ドライブ変速機構を備えた伝動系とを並列関係に配備するとともに、前記副ギヤ変速機構とオーバー・ドライブ変速機構とを操作する副変速レバーと、前記クリープ変速機構を操作するクリープレバーをそれぞれ備え、
    前記オーバー・ドライブ変速機構の操作軸と前記副変速レバーとを連係するロッド操作系と、前記クリープ変速機構の操作軸と前記クリープレバーとを連係するロッド操作系との間に、前記両操作軸が同時に伝動状態になるのを阻止する牽制機構をミッションケースの外部に位置させて配備してあることを特徴とするトラクタの走行用変速操作装置。
  2. 前記牽制機構を構成する牽制金具を、ロッド操作系の中継リンクに兼用してある請求項1記載のトラクタの走行用変速操作装置。
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