JPH07139618A - 多段変速装置 - Google Patents

多段変速装置

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JPH07139618A
JPH07139618A JP28837593A JP28837593A JPH07139618A JP H07139618 A JPH07139618 A JP H07139618A JP 28837593 A JP28837593 A JP 28837593A JP 28837593 A JP28837593 A JP 28837593A JP H07139618 A JPH07139618 A JP H07139618A
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transmission mechanism
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Yuichi Kitao
裕一 北尾
Akio Inamori
稲森  秋男
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の変速機構1,2,3の組合わせにより
車速を所要段数に変速可能とした多段変速装置におい
て、変速機構2,3を変速操作したときの車速の段数変
化を可及的に小さくする。 【構成】 パワーシフト変速機構1を変速操作するため
の入力手段6と、パワーシフト変速機構1以外の他の変
速機構2,3のシフト状態を検出する検出手段65,7
3と、入力手段6を操作したときの入力信号に応じて油
圧アクチュエータ9へ出力する制御信号を設定するとと
もにパワーシフト変速機構1以外の他の変速機構2,3
を変速したときに操作前後における検出手段65,73
からの入力信号に応じて車速の段数変化が最小となるよ
うに油圧アクチュエータ9へ出力する制御信号を設定す
る変速制御手段10とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トラクタ等の車両に装
備される多段変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】農用、土木建設用として多様されている
トラクタ等の車両は、トレンチャ作業、除雪作業、ロー
タリ耕耘作業、ロータリ砕土作業、プラウ作業並びにト
レーラ牽引作業等のように多種多様の作業を行うため、
各種作業速度に見合った多段階の車速が必要である。
【0003】そのため、かかる車両に装備される変速装
置(トランスミッション)には、例えば、エンジンの回
転動力を4段階に変速する一次変速機構(主変速)の出
力側に、2段変速可能な二次変速機構(第1副変速)を
設け、さらにこの二次変速機構の出力側に2段変速可能
な三次変速機構(第2副変速)を設けて、これらの組合
わせにより車速を16段階に変速可能としたものがあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】仮に、図5に示す車速
の変速例となるようにそれぞれの変速機構が組合せられ
ているとき、二次変速機構或いは三次変速機構を変速操
作すると、車速が4段或いは8段階一気に変速されるこ
ととなる。すなわち、例えば車速が4速の状態から、二
次変速機構を低速から高速へ変速すれば車速は8速とな
り、三次変速機構を低速から高速へ変速すれば車速は1
2速となる。
【0005】しかし、車速の急激な段数変化があると、
スムースな作業・走行に支障をきたすこととなるため、
いずれの変速機構を変速するときでも、できるだけ車速
の段数変化は少ない方が好ましい。そこで、本発明は、
複数の変速機構の組合わせにより車速を多段階に変速可
能とした多段変速装置において、それぞれの変速機構を
変速したときの車速の段数変化を可及的に緩和すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、次の技術的手段を講じた。すなわち、
本発明は、複数の変速機構の組合わせにより車速を所要
段数に変速可能とされ、該複数の変速機構のうち一つは
制御信号により作動される変速用油圧アクチュエータを
有するパワーシフト変速機構とされ、該パワーシフト変
速機構を変速操作するための入力手段と、前記パワーシ
フト変速機構以外の他の変速機構のシフト状態を検出す
る検出手段とを備えた多段変速装置であって、前記入力
手段を操作したときに該入力手段からの入力信号に応じ
て前記油圧アクチュエータへ出力する制御信号を設定す
るとともに前記パワーシフト変速機構以外の他の変速機
構を変速したときに操作前後における前記検出手段から
の入力信号に応じて車速の段数変化が最小となるように
前記油圧アクチュエータへ出力する前記制御信号を設定
する変速制御手段を備えていることを特徴としている。
【0007】
【作用】変速制御手段は、設定された制御信号を出力し
て油圧アクチュエータを作動させる。パワーシフト変速
機構を変速するべく入力手段を操作したときには、入力
手段からの入力信号に応じて油圧アクチュエータを作動
させる制御信号が変速制御手段により設定され、パワー
シフト変速機構が変速される。
【0008】パワーシフト変速機構以外の他の変速機構
を変速したときには、操作前後における検出手段からの
入力信号により決定される車速の段数変化が最小となる
ようにパワーシフト変速機構の油圧アクチュエータを作
動させる制御信号が変速制御手段により設定され、パワ
ーシフト変速機構が変速される。すなわち、パワーシフ
ト変速機構以外の他の変速機構を変速操作したときに
は、パワーシフト変速機構を適宜変速することで車速の
段数変化が緩和されることとなる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1はトラクタのトランスミッションを例示して
おり、エンジンのクランク軸に連結されたフライホィー
ル12に緩衝体13を介して推進軸14が連結され、こ
の推進軸14の後端にPTO連動軸15がスプライン嵌
合されてPTO動力伝達系を構成している。
【0010】走行動力伝達系は、前後進切り換え機構1
7と、第1速〜第4速までの4段階に変速可能な一次変
速機構1と、高速H1 と低速L1 の2段階に変速可能な
二次変速機構2と、高速H2 と低速L2 の2段階に変速
可能な三次変速機構3と、前輪駆動切り換え機構18と
を有しており、一次変速機構1と、二次変速機構2と、
三次変速機構3との組合せにより図5に示すように車速
を16段階に変速可能な多段変速装置が構成されてい
る。
【0011】前後進切り換え機構17は油圧クラッチ式
であり、推進軸14に設けた油圧パック19と、推進軸
14に遊嵌した後ギヤ20と、PTO連動軸15に遊嵌
した走行推進軸21に設けた前ギヤ22と、後進伝動軸
23に設けた伝動ギヤ24,25と、後ギヤ20と伝動
ギヤ24とに噛合するバックアイドラギヤ26とを有
し、前進動力は推進軸14から前ギヤ22を介して走行
推進軸21に伝達され、後進動力は後ギヤ20からバッ
クアイドラギヤ26、後進伝動軸23の伝動ギヤ24,
25を介して前ギヤ22から走行推進軸21に伝達され
る。
【0012】一次変速機構1は、油圧クラッチ式のパワ
ーシフト変速機構とされ、走行推進軸21とそれに平行
に配置したカウンタ軸28との間に、第1速ギヤ29,
30、第2速ギヤ31,32、第3速ギヤ33,34及
び第4速ギヤ35,36が配置され、第1速と第2速と
は油圧パック37によって切り換えられ、第3速と第4
速とは油圧パック38によって切り換え可能になってお
り、油圧パック37,38を介して第1速から第4速の
うちの1つを選択して、走行推進軸21の動力をカウン
タ軸28に伝達する。
【0013】すなわち、一次変速機構1は、図3に示す
ように変速用油圧アクチュエータ9を有しており、該油
圧アクチュエータ9は、コントロールボックス75に備
えた変速制御手段10からの制御信号により作動され
る。油圧アクチュエータ9は、第1速〜第4速切換用の
4つの電磁バルブ91,92,93,94を備えてお
り、これら電磁バルブ91,92,93,94がそれぞ
れ信号線N1,N2,N3,N4を介して変速制御手段
10に接続されている。
【0014】第1速用の電磁バルブ91は励磁したとき
(信号線N1が通電されたとき)に油圧パック37内の
第1速用ピストンシリンダ95への油路を遮断するよう
に構成されており、第2速〜第4速用の電磁バルブ9
2,93,94は励磁したときに油圧パック37,38
内の第2速〜第4速用ピストンシリンダ96,97,9
8への油路が接続されるように構成されている。これに
より、変速制御手段10或いはそれに関連する電気回路
がショート等したときでも、油圧ポンプ77が作動して
いれば一次変速機構1は第1速に接続され、トラクタ車
体を前後に徐行させることができる。
【0015】なお、図3において、符号48は油圧パッ
ク19内の前後進用ピストンシリンダ19a,19bに
選択的に圧油を供給する前後進切換バルブであり、該バ
ルブ48は手動によっても操作可能とされている。ま
た、符号49はクラッチペダル(図示せず)の踏み込み
量に応じて流量を制御する電磁比例弁である。二次変速
機構2はシフタ40によってシフトギヤ41を摺動する
ことにより切り換えるシンクロメッシュ(機械)式であ
り、カウンタ軸28の後端に設けたギヤ42と、カウン
タ軸28の後方に同心に配置した伝動軸43上のギヤ4
4と、PTO連動軸15に遊嵌したギヤ伝動体45上の
ギヤ46,47とを有し、シフトギヤ41を摺動して、
カウンタ軸28と伝動軸43とを直結することにより高
速動力を伝動軸43に伝達し、カウンタ軸28からギヤ
42と、ギヤ伝動体45上のギヤ46,47と、伝動軸
43上のギヤ44とを経由することにより低速動力を伝
動軸43に伝達する。
【0016】三次変速機構3はシフタ50によってシフ
トギヤ51を摺動することにより切り換える機械式であ
り、伝動軸43の後端に設けたギヤ52と、伝動軸43
の後方に同心に配置したベベルピニオン軸53に遊嵌し
たギヤ54と、アイドラ軸55上のギヤ56,57とを
有し、シフトギヤ51を摺動して、伝動軸43とベベル
ピニオン軸53とを直結することにより高速動力をベベ
ルピニオン軸53に伝達し、伝動軸43からギヤ52
と、アイドラ軸55上のギヤ56,57と、ベベルピニ
オン軸53上のギヤ54とを経由することにより低速動
力をベベルピニオン軸53に伝達する。
【0017】前記ベベルピニオン軸53からの動力は、
後輪デフ機構を介して後輪に伝達されると共に、ギヤ6
0,61を介して前第1伝動軸62に伝達され、この前
第1伝動軸62から前輪駆動切り換え機構18により、
前輪非駆動態様と、前輪等速態様と、前輪2倍速態様と
の3態様で前第2伝動軸63に伝達され、この前第2伝
動軸63から前輪デフ機構を介して前輪に伝達される。
【0018】図1、2において、前記二次変速機構2の
シフタ40はシフタ軸66に摺動自在に支持され、この
シフタ40に操作レバー4がリンク機構16を介して連
動連結されており、操作レバー4の1方向(例えば前後
方向)の揺動によって二次変速機構2を高低H1 ,L1
に切り換え可能になっている。二次変速機構2のシフト
状態は、シフタ40の側方に配置した二次変速検出手段
65により検出される。この検出手段65は、高速H1
を検出する押しボタン式センサ65Hと、低速L1 を検
出する押しボタン式センサ65Lとにより構成され、こ
れらセンサ65H,65Lはコントロールボックス75
内の変速制御手段10にそれぞれ信号線64H,64L
を介して接続されており、シフタ40が高速H1 に切り
換えられているとき信号線64Hが通電され、シフタ4
0が低速L1 に切り換えられているとき信号線64Lが
通電される。
【0019】一方、三次変速機構3もシンクロメッシュ
(機械)式であり、そのシフタ50はシフタ軸67と一
体移動可能に設けられ、このシフタ軸67の両端は左右
シリンダ68L,68R内のピストン69と連結され、
左右シリンダ68L,68R内に択一的に圧油を供給す
ることにより、シフタ50を油圧で摺動させて三次変速
機構3を高低H2 、L2 に切り換えるシフタ油圧移動可
能構造になっている。
【0020】三次変速機構3のシフト状態は、シフタ5
0の側方に配置した三次変速検出手段73によって検出
される。この検出手段73は、例えば押しボタン式セン
サにより構成され、シフタ50の高速H2 、中立N2
び低速N2 の各位置を検出する。この三次変速検出手段
73はコントロールボックス75内の変速制御手段10
に、高速検出信号線74H及び低速検出信号線74Lを
介して接続されており、高速H2 を検出したとき高速検
出信号線74Hが通電され、低速L2 を検出したとき低
速検出信号線74Lが通電され、中立N2 を検出したと
きはいずれの信号線74H,74Lも通電されない。
【0021】前記操作レバー4は、図2に示すようにガ
イド板70によって操作移動方向が案内されており、こ
のガイド板70は、操作レバー4を二次変速機構2の変
速操作のための案内をするガイド溝71の中途から直交
(傾斜していても良い)する方向に溝72が形成され、
操作レバー4が中立位置Nにあるとき、前記揺動と直交
(交差)方向に揺動(移動)可能になっており、この直
交方向移動で操作される三次変速切換スイッチ8が配置
されている。
【0022】この三次変速切換スイッチ8は、コントロ
ールボックス75内の三次変速制御手段11に接続され
ており、三次変速切換スイッチ8を操作することにより
切り換え弁76を操作可能であり、1回目の操作で切り
換え弁76を介して油圧ポンプ77からの圧油を左シリ
ンダ68Lに供給していると、次の操作で切り換え弁7
6が切り換わり、圧油を右シリンダ68Rに供給するこ
とになり、再び押すと逆になる。三次変速制御手段11
は、フリップフロップを用いた論理回路により構成して
もよく、或いは、マイクロコンピュータを用いてもよ
い。
【0023】前記操作レバー4の握り部上部には一次変
速機構1を変速操作するための入力手段6が設けられて
いる。この入力手段6は、増速用押しボタンスイッチ6
aと減速用押しボタンスイッチ6bとからなり、これら
スイッチ6a,6bはコントロールボックス75内の変
速制御手段10にそれぞれ接続されている。次に、変速
制御手段10のブロック図を図4に示す。これは、各種
動作に対応した仮想回路ブロックを想定して図示したも
のである。
【0024】変速制御手段10は、一次変速機構1のシ
フト状態を表すシフト情報を設定出力部101内に保持
しており、このシフト情報に基づいて設定出力部101
から油圧アクチュエータ9へ制御信号が出力される。シ
フト情報は、第1速から第4速までのいずれかの状態を
示すものである。すなわち、一次変速機構1の油圧アク
チュエータ9の第1速〜4速用電磁バルブ91,92,
93,94のそれぞれのソレノイドへの信号線N1,N
2,N3,N4には、シフト情報を基に表1に示すよう
に通電するように構成されており、シフト情報が第1速
を表しているときには、いずれの信号線にも通電されて
おらず、よって1速用の電磁バルブ91のみが開放さ
れ、一次変速機構1が第1速にセットされる。シフト情
報が第2速を表しているときには、1速及び2速用の信
号線N1,N2に通電され、よって2速用の電磁バルブ
92のみが開放され、一次変速機構1が第2速にセット
される。第3速、第4速も第2速の場合と同様である。
【0025】
【表1】
【0026】設定出力部101内のシフト情報は、変速
指令部102或いは強制設定部103により更新され
る。変速指令部102は、入力手段6からの入力信号に
基づいてシフト情報を1段階ずつ増減する。すなわち、
増速用押しボタンスイッチ6aが操作されたときはシフ
ト情報を1段階増速し、変速用押しボタンスイッチ6b
が操作されたときはシフト情報を1段階減速する。但
し、シフト情報が第1速を示しているときに減速操作し
たとき、或いは、シフト情報が第4速を示しているとき
に増速操作したときには、シフト情報を直前の状態に維
持するようになっている。
【0027】強制設定部103は、変速機構2,3の変
速操作の前後における検出手段65,73からの入力信
号に基づいて車速が増速するか或いは減速するかを算出
し,車速が増速するときにはシフト情報を最低速に設定
し、車速が減速するときにはシフト情報を最高速に設定
することにより、パワーシフト変速機構1以外の他の変
速機構2,3を変速操作したときに、車速の段数変化を
可及的に小さくするようになっている。
【0028】すなわち、操作前後において三次変速機構
3が低速L2 から高速H2 に切り換わったときシフト情
報を1速に強制設定し、逆に高速H2 から低速L2 に切
り換わったときシフト情報を4速に強制設定する。ま
た、操作前後において三次変速機構3が切り換わってい
ない場合に、二次変速機構2が低速L1 から高速H1
切り換わったときシフト情報を1速に強制設定し、逆に
高速H1 から低速L1 に切り換わったときシフト情報を
4速に強制設定する。
【0029】なお、本実施例において操作前後とは、二
次変速機構2のシフタ40が高速H 1 又は低速L1 位置
から中立位置N1 になったときを操作開始時とし、中立
位置N1 から再度高速H1 又は低速L1 位置になったと
きを操作完了時とする。以上仮想回路ブロックで説明し
た変速制御手段10は、論理素子を用いて例えばフリッ
プフロップによるカウンタや微分回路等を備えて構成し
てもよく、また、マイクロコンピュータを用いて構成し
てもよい。
【0030】なお、変速制御手段10と三次変速制御手
段11とを一つのマイクロコンピュータにより構成して
もよい。また、コントロールボックス75内に車速表示
制御手段を設け、該車速表示制御手段からの出力信号に
より車速或いは一次〜三次変速機構1,2,3のシフト
状態を表示する表示装置を運転席に設けることが好まし
い。
【0031】次に前記実施例における走行車両の変速操
作方法を説明する。1本の操作レバー4を低速L1 にし
た状態で入力手段6を操作すると、車速は第1〜4速が
得られ、操作レバー4を高速H1 にして入力手段6を操
作すると、車速は第5〜8速が得られる。操作レバー4
を揺動して中立位置Nにした後にその揺動と直交する方
向に移動すると、三次変速切換スイッチ8が操作され、
三次変速機構3を低速L2 から高速H2 に変速できる。
この三次変速切換スイッチ8の操作の際には二次変速機
構2は常に中立状態になるので、伝動軸43とカウンタ
軸28の接続が解除され、伝動軸43の慣性力が小さく
なるため、三次変速機構3の切り換えは円滑に行われ
る。
【0032】三次変速機構3を高速H2 にした状態で、
操作レバー4を再度揺動して、二次変速機構2を低速L
1 にして入力手段6を操作すると車速は第9〜12速が
得られ、操作レバー4を高速H1 側に揺動してから入力
手段6を操作すると車速は第13〜16速が得られる。
操作レバー4を揺動して二次変速機構2或いは三次変速
機構3を変速操作したときには、上述したように変速制
御手段10により一次変速機構1が自動制御され、入力
手段6を操作しなくとも操作レバー4の操作前後におけ
る車速の段数変化が最小となるように一次変速機構1が
自動的に変速される。
【0033】即ち、例えば車速が第4速の状態から二次
変速機構2を高速H1 に切り換えても車速は第8速とは
ならずに第5速となり、車速が第5速の状態から二次変
速機構2を低速L1 に切り換えても車速は第1速とはな
らずに第4速となるように変速制御手段10により制御
され、無意識的に大きく速度段数が変化しないようにな
っており、これにより走行又は作業中の変速操作を可及
的にスムースに行うことができる。なお、意識的に速度
段数を大きく変化させる場合は、二次変速機構2或いは
三次変速機構3を切り換えた後に入力手段6を操作すれ
ばよい。
【0034】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、適宜設計変更することができる。例えば、上記
実施例では一次変速機構1をパワーシフト変速機構とし
て変速制御手段10により制御しているが、二次変速機
構或いは三次変速機構を変速制御手段により制御する構
成とすることもできる。
【0035】また、多段変速装置を構成する変速機構
は、上記実施例では一次〜三次変速機構1,2,3の3
つとしたが、2つの変速機構であっても、4つ以上の変
速機構により構成してもよい。また、一次変速機構1
は、2段階、3段階或いは5段階変速可能としてもよ
く、二次変速機構2と三次変速機構3は、3段階以上に
変速可能としてもよい。
【0036】また、多段変速装置を構成するすべての変
速機構をパワーシフト変速機構としてもよく、この場
合、複数の変速機構のうち一つが変速制御手段によって
車速の段数変化を緩和するべく自動変速制御される構成
とすればよい。例えば、上記実施例の二次変速機構2
を、三次変速機構3と同様の構成として、すべての変速
機構1,2,3を油圧により作動させることができる。
【0037】また、三次変速機構3のシフト状態を検出
する検出手段は、上記実施例ではシフタ50の高低速H
2 ,L2 を検出する押しボタン式センサにより構成した
が、三次変速制御手段11内にシフト情報を記憶するよ
うにしておき、この記憶されたシフト情報を変速制御手
段10に出力するようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の変速機構の組合わせにより車速を所要段数に変速
可能とした多段変速装置において、変速機構を変速操作
したときの車速の段数変化を可及的に小さくすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る多段変速装置を示す概略
説明図である。
【図2】同多段変速装置の変速操作機構を示す概略説明
図である。
【図3】同多段変速装置の油圧回路及び電気回路を示す
概略説明図である。
【図4】変速制御手段の仮想回路ブロック図である。
【図5】車速の変速例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 一次変速機構(パワーシフト変速機構) 2 二次変速機構 3 三次変速機構 6 入力手段 9 一次変速機構の油圧アクチュエータ 65 二次変速機構のシフト状態を検出する検出手段 73 三次変速機構のシフト状態を検出する検出手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の変速機構(1,2,3)の組合わ
    せにより車速を所要段数に変速可能とされ、該複数の変
    速機構(1,2,3)のうち一つは制御信号により作動
    される変速用油圧アクチュエータ(9)を有するパワー
    シフト変速機構(1)とされ、該パワーシフト変速機構
    (1)を変速操作するための入力手段(6)と、前記パ
    ワーシフト変速機構(1)以外の他の変速機構(2,
    3)のシフト状態を検出する検出手段(65,73)と
    を備えた多段変速装置であって、前記入力手段(6)を
    操作したときに該入力手段(6)からの入力信号に応じ
    て前記油圧アクチュエータ(9)へ出力する制御信号を
    設定するとともに前記パワーシフト変速機構(1)以外
    の他の変速機構(2,3)を変速したときに操作前後に
    おける前記検出手段(65,73)からの入力信号に応
    じて車速の段数変化が最小となるように前記油圧アクチ
    ュエータ(9)へ出力する前記制御信号を設定する変速
    制御手段(10)を備えていることを特徴とする多段変
    速装置。
JP28837593A 1993-11-17 1993-11-17 多段変速装置 Expired - Lifetime JP3422430B2 (ja)

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