JP3253018B2 - トラクタにおける変速操作装置 - Google Patents

トラクタにおける変速操作装置

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JP3253018B2
JP3253018B2 JP32467198A JP32467198A JP3253018B2 JP 3253018 B2 JP3253018 B2 JP 3253018B2 JP 32467198 A JP32467198 A JP 32467198A JP 32467198 A JP32467198 A JP 32467198A JP 3253018 B2 JP3253018 B2 JP 3253018B2
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秀弥 江田
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トラクタにおける変速
操作装置に係り、詳しくはソレノイドバルブにより切換
えられて作動する油圧クラッチを走行変速装置に付設し
て構成するパワーシフト変速装置を備える変速操作装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パワーシフト変速装置を備えたト
ラクタの変速操作装置は、パワーシフト変速装置の油圧
クラッチを作動させるソレノイドバルブを、走行変速装
置の主変速部及び副変速部にそれぞれ設けた操作レバー
にて制御している。また、主変速部及び副変速部のそれ
ぞれソレノイドバルブを1本の操作レバーにて制御する
ものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した主
変速部及び副変速部のソレノイドバルブをそれぞれ別々
の操作レバーにて制御する変速操作装置は、変速する
際、オペレータが、主変速部及び副変速部のそれぞれの
変速段の組み合わせを考慮しながら、作業の種類に応じ
た速度を得られる変速段となるように、それぞれの操作
レバーを操作しなければならず、操作が煩雑となり、オ
ペレータの負担が増大して、作業能率の低下を招く等の
不具合がある。また、1本の操作レバーにてソレノイド
バルブを制御する変速操作装置であっても、オペレータ
は、作業の種類に応じた速度を得られる変速段を選択し
て操作レバーを操作しなければならず、オペレータの負
担が増大して、作業能率の低下を招く虞れがある。そこ
で、本発明は作業に対応した速度レンジを選択する変速
操作部材と、その速度レンジ内において変速段を適宜、
変更可能な増速又は減速を指示する変速スイッチを設
け、もって上述課題を解消したトラクタにおける変速操
作装置を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、例えば図1、図4及び図5を
参照して示すと、走行変速装置(5),(6) に多数の油圧ク
ラッチ(C1)・・を付設し、該油圧クラッチ(C1)・・の作
動をソレノイドバルブ(S1)・・により切換えて多段の走
行変速を行なうパワーシフト変速装置(7) を備えたトラ
クタ(1) において、前記トラクタの走行機体(3) に、走
行、或いはロータリ作業等の各種作業に対応する速度レ
ンジを選択する変速操作部材(SW1) ・・と、それとは別
の増速及び減速を指示する二つの変速スイッチ(SW6),(S
W7) と、ソレノイドバルブ(S1)・・を切換え制御する制
御手段(20)とを設け、また上記制御手段(20)は、変速操
作部材(SW1) ・・によって一つの速度レンジが選択され
た際には、当該速度レンジに対応する変速段群のうち予
め設定された、例えば、最低速度、中間速度、或いは最
高速度の何れか一つの標準速度が得られる変速段になる
ようにソレノイドバルブ(S1)・・を切換え制御する一
方、増速又は減速を指示する変速スイッチ(SW6),(SW7)
が操作された際には、変速操作部材(SW1) ・・によって
選択された速度レンジにおいて、現在の変速段から増速
側又は減速側に一段ずつその変速段が変更されるように
ソレノイドバルブ(S1)・・を切換え制御することを特徴
とする。
【0005】
【作用】以上の構成に基づき、トラクタ(1) は、パワー
シフト変速装置(7) の油圧クラッチ(C1),(C2),(C3),
(C4),(CH ),(CM ),(CL ),(CR 01を、ソレノイドバルブ
(S1),(S2),(S3),(S4),(S5)を切換えることによって、適
宜作動させて変速しながら走行する。そして、各種作業
に応じて、トラクタ(1) の走行速度を変える際、オペレ
ータが変速操作部材(SW1),(SW2),(SW3),(SW4) を操作し
て作業に対応した速度レンジを選択すると、制御手段(2
0)が当該速度レンジに対応する変速段群のうち所定の変
速段になるようにソレノイドバルブ(S1)・・を切換え、
これによりパワーシフト変速装置(7) は所定の変速段に
変速され、トラクタ(1) は選択した速度レンジの範囲内
の所定の速度で走行する。また、作業中、オペレータが
走行速度がやや不足すると感じたり、或いはやや速すぎ
ると感じた場合には、増速又は減速を指示する変速スイ
ッチ(SW6),(SW7)を操作すると、制御手段(20)が現在の
パワーシフト変速装置(7) の変速段から増速側又は減速
側に一段宛、変速段を変更するようにソレノイドバルブ
(S1)・・を自動的に切換え、これにより所望の走行速度
が得られる。なお、カッコ内の符号は、図面を参照する
ためのものであるが、何等構成を限定するものではな
い。
【0006】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。トラクタ1は、図5に示すように、前輪3
0及び後輪31により支持されている走行機体3を有し
ており、該走行機体3の前方部にはエンジン(図示しな
い)が搭載されていると共に、その後方部には操縦部2
が配設されている。更に、該操縦部2には運転シート3
3が設置されており、かつ該運転シート33の左方に配
設されたサイドプレート35には操作パネル19が配設
されている。
【0007】また、操作パネル19は、図1(a),
(b)に示すように、8個の表示部9,10,11,1
2,13,15,16,17,19及び該表示部に対応
する8個のタッチ式スイッチSW1,SW2,SW3,
SW4,SW5,SW6,SW7,SW8を有してお
り、このうちスイッチSW1,SW2,SW3,SW
4,は各種作業に対応する速度レンジを選択する本発明
の変速操作部材を構成し、また、スイッチSW6,SW
7は本発明の増速又は減速を指示する変速スイッチを構
成している。ところで、該操作パネル19の下方にはマ
イクロコンピュータ(以下マイコンという)36が配設
されている。該マイコン36には制御手段20が設けら
れており、該制御手段20は、変速にあたり、行なう作業
を選択して該当する表示部に触れ、該表示部に対応する
タッチ式スイッチが信号を出力した際、該信号に基づ
き、前記選択した作業に適する速度レンジ(速度領域)
における最低速度(以下標準速度という)を得られる変
速段に変速すべく、対応するソレノイドバルブを切換え
るように構成されている。そして、上述した表示部9,
10,11,12,13,15,16,17,19及び
タッチ式スイッチSW1,SW2,SW3,SW4,S
W5,SW6,SW7,SW8を有する操作パネル19
並びに制御手段20を有するマイコン36にて変速操作
装置8を構成している。
【0008】一方、トラクタのパワーシフト変速装置7
は、図4に示すように、入力部37、主変速部5、副変
速部6及び出力部39を備えている。入力部37には、
PTO駆動用スリーブ軸40を被嵌して回転自在に支持
した入力軸41が配設されており、該入力軸41は、そ
の一端をメインクラッチ42を介在してエンジン(図示
しない)に連結すると共に、その他端に固定されたギヤ
43が、中間軸45に固定されたギヤ46と噛合してい
る。そして、該ギヤ46は、後述するスリーブ軸47の
ギヤ49と噛合しており、入力軸41の回転をスリーブ
軸47に伝達している。
【0009】主変速部5には、PTO駆動軸50に被嵌
して回転自在に支持されたスリーブ軸47、油圧クラッ
チC1 ,C2 を備えた第1主変速軸51及び油圧クラッ
チC 3 ,C4 を備えた第2主変速軸52が配設されてい
る。そして、前記スリーブ軸47には、ギヤ53,5
5,56,57がそれぞれスプライン結合されており、
かつ遊転ギヤ59が回転自在に支持されている。前記ギ
ヤ53は、前記第1主変速軸51に回転自在に支持され
た変速ギヤ60と噛合しており、該変速ギヤ60と前記
第1主変速軸51との間には油圧クラッチC1 を介在し
ている。また、前記ギヤ55は、前記第1主変速軸51
に回転自在に支持された変速ギヤ61と噛合しており、
該変速ギヤ61と前記第1主変速軸51との間には油圧
クラッチC 2 を介在している。更に、前記ギヤ56は、
前記第2主変速軸52に回転自在に支持された変速ギヤ
62と噛合しており、該変速ギヤ62と前記第2主変速
軸52との間には油圧クラッチC3 を介在している。ま
た、前記ギヤ57は、前記第2主変速軸52に回転自在
に支持された変速ギヤ63と噛合しており、該変速ギヤ
63と前記第2主変速軸52との間には油圧クラッチC
4 を介在している。また、前記遊転ギヤ59は、前記第
1主変速軸51に固定されたギヤ65と噛合すると共
に、前記第2主変速軸52に固定されたギヤ66と噛合
しており、前記油圧クラッチC1 またはC2 が係合した
際、第1主変速軸51の回転を第2主変速軸52に伝達
し得る。また、該第2主変速軸52は、その一端に入力
ギヤを兼ねた変速ギヤ67を固定すると共に、後述する
第1副変速軸69に回転自在に嵌合している。
【0010】一方、副変速部6には、スリーブ状のカウ
ンタ軸70、油圧クラッチCM ,C L を備えた第1副変
速軸69及び油圧クラッチCH ,CR を備えた第2副変
速軸71が配設されている。そして、前記カウンタ軸7
0は、PTO駆動軸50に被嵌して回転自在に支持され
ており、かつ該カウンタ軸70の図中右側端部には、ニ
ュートラルブレーキ72が配設されると共に、それぞれ
ギヤ73,75がスプライン結合されている。該ギヤ7
3は、前記第2主変速軸52の変速ギヤ67に噛合して
前記主変速部5からの回転をカウンタ軸70に伝達する
と共に、第2副変速軸71に回転自在に支持された変速
ギヤ76と噛合しており、該変速ギヤ76と前記第2副
変速軸71との間には油圧クラッチCH を介在してい
る。また、前記ギヤ75は、前記第1副変速軸69に回
転自在に支持された変速ギヤ77に噛合すると共に、バ
ックアイドラーギヤ79を介して、前記第2副変速軸7
1に回転自在に支持された後進変速ギヤ80に噛合して
いる。そして、前記変速ギヤ77と第1副変速軸69と
の間には油圧クラッチCL が介在されており、また前記
後進変速ギヤ80と第2副変速軸71との間には油圧ク
ラッチCR が介在されている。更に、前記第2主変速軸
52に固定された変速ギヤ67と第1副変速軸69との
間には、油圧クラッチCM が介在されている。また、前
記第1副変速軸69の図中右側端部には、出力部軸78
がスプライン継手84を介して連結されており、該出力
部軸78にはギヤ81が固定され、かつ該ギヤ81は後
述するスリーブ軸82の一端に固定された減速ギヤ83
に噛合している。
【0011】また、出力部39には、出力部軸78、P
TO駆動軸50に被嵌して回転自在に支持されたスリー
ブ軸82、前記第2副変速軸71にスプライン継手85
により連結されたピニオン軸86及び後輪差動装置87
が配設されている。そして、スリーブ軸82には、その
両端にそれぞれ減速ギヤ83及び減速ギヤ89がスプラ
イン結合されており、かつその略々中央に変速ギヤ88
がスプライン結合されている。前記減速ギヤ83は、前
記出力部軸78のギヤ81と噛合しており、また前記減
速ギヤ89は、前記出力部軸78に被嵌して回転自在に
支持されたギヤ91、前輪駆動軸92に回転自在に支持
された変速ギヤ94及び前輪駆動用クラッチ90を介し
て、前輪駆動軸92に連繋・連動し得るように構成され
ている。また、前記変速ギヤ88は、ピニオン軸86に
固定されたギヤ97に噛合している。なお、PTO駆動
軸50は、その一端をPTOクラッチ93を介在して前
記入力軸41に連結し得、かつその他端にはPTO変速
部95を介してPTO軸96を連結している。
【0012】また、図2及び図3に沿って、前記パワー
シフト変速装置7の油圧回路U及び各要素の作動による
変速作動について説明する。油圧回路Uは、油圧ポンプ
P、2位置切換えバルブ100,101、ソレノイドバ
ルブS1 ,S2 ,S3 ,S4 ,S5 、4位置切換えバル
ブ103,105,106及びモジュレータバルブ10
7を有しており、かつ油路a,bを介して圧送される油
圧によりそれぞれ作動する主変速部5の油圧クラッチC
1 ,C2 、油路c,dを介して圧送される油圧によりそ
れぞれ作動する主変速部5の油圧クラッチC3 ,C4
油路e,fを介して圧送される油圧によりそれぞれ作動
する副変速部6の油圧クラッチCH ,CR 、油路g,h
を介して圧送される油圧によりそれぞれ作動する副変速
部6の油圧クラッチCM ,CL を有している。また、前
記モジュレータバルブ107は、前記各油圧クラッチを
滑らかに接続するために昇圧油路Aの圧力を徐々に上昇
させるものであり、また2位置切換え弁100は、モジ
ュレータバルブ107により昇圧油路Aが所定油圧にな
った際切換わり、該昇圧油路Aの全油圧を前記油圧クラ
ッチ側に送るようになっている。そして、前進1速状態
(F1)では、前記ソレノイドバルブS5 のソレノイド
が消磁され、従って油路hを介して作用する油圧により
副変速部6の油圧クラッチCL が係合し、かつ油路aを
介して作用する油圧により主変速部5の油圧クラッチC
1 が係合する。
【0013】また、前進2速状態(F2)では、ソレノ
イドバルブS1 のソレノイドのみが励磁され、従って油
路jを介して切換え弁101に油圧が作用し、これによ
り該切換え弁101が切換えられ、油路bを介して主変
速部5の油圧クラッチC2 が係合し、また油路hを介し
て作用する油圧により副変速部6の油圧クラッチCL
係合する。以下同様にして、図3に示す作動表のように
各ソレノイドが励磁又は消磁され、これに基づきそれぞ
れ前進1速(F1)から12速(F12)、及び後進1
速(R1)から後進4速(R4)が得られる。
【0014】本実施例は、以上のような構成よりなるの
で、例えばロータリ作業を行なう際には、オペレータが
操作パネル19において表示部12に触れると、該表示
部12に対応するタッチ式スイッチSW4が作動して信
号を出力し、該信号がマイコン36の制御手段20に入
力する。そして、該信号に基づき制御手段20から信号
が出力し、ソレノイドバルブS2 のソレノイドを励磁
し、油路dを介して主変速部5の油圧クラッチC4 が係
合すると共に、ソレノイドバルブS3 ,S4 ,S 5 を消
磁し、従って油路hを介して副変速部6の油圧クラッチ
L が係合する。この状態にあっては、入力軸41の回
転がギヤ43,46,49を介してスリーブ軸47に伝
達され、更に該スリーブ軸47のギヤ57から変速ギヤ
63及び油圧クラッチC4 を介して第2主変速軸52に
伝達される。そして、該第2主変速軸52の回転は、変
速ギヤ67からギヤ73を介してカウンタ軸70に伝達
され、該カウンタ軸70からギヤ75、変速ギヤ77及
び油圧クラッチCL を介して第1副変速軸69に伝達き
れる。更に、該第1副変速軸69の回転は、出力部軸7
8からギヤ81,83を介してスリーブ軸82に伝達さ
れ、かつ該スリーブ軸82から減速ギヤ88、ギヤ97
及びピニオン軸86を介して後輪差動装置87に伝達さ
れると共に、減速ギヤ89、変速ギヤ94及び前輪駆動
用クラッチ90を介して前輪駆動軸92に伝達され、従
って前進4速回転(主変速部4速・副変速部低速L)が
得られる。これにより、トラクタ1はロータリ作業に適
する速度領域における最低速度で走行する。
【0015】また、前述したロータリ作業中に、ロータ
リ作業に適する速度領域内で例えば増速する際、オペレ
ータは、操作パネル19の表示部15に触れる。する
と、該表示部15に対応するタッチ式スイッチSW6が
作動して信号を出力し、該信号がマイコン36の制御手
段20に入力する。そして、該信号に基づき制御手段2
0から信号が出力して、ソレノイドバルブS3 ,S4
各ソレノイドが励磁し、油路gを介して副変速部6の油
圧クラッチCM が係合すると共に、油路aを介して主変
速部5の油圧クラッチC1 が係合する。この状態にあっ
ては、入力軸41の回転がギヤ43,46,49を介し
てスリーブ軸47に伝達され、更に該スリーブ軸47の
ギヤ53から変速ギヤ60、油圧クラッチC1 、第1主
変速軸51、ギヤ65、遊転ギヤ59及びギヤ66を介
して第2主変速軸52に伝達される。そして、該第2主
変速軸52の回転は、変速ギヤ67から油圧クラッチC
M を介して第1副変速軸69に伝達される。更に、該第
1副変速軸69の回転は、出力部軸78からギヤ81,
83を介してスリーブ軸82に伝達され、該スリーブ軸
82から減速ギヤ88、ギヤ97及びピニオン軸86を
介して後輪差動装置87に伝達されると共に、減速ギヤ
89、ギヤ91、変速ギヤ94及び前輪駆動用クラッチ
90を介して前輪駆動軸92に伝達され、従って前進5
速回転(主変速部1速・副変速部中速M)が得られる。
これにより、トラク夕1はロータリ作業に適する速度領
域において、標準速度より高い速度で走行する。更に、
例えばトラクタ1を停止する際、オペレータは、操作パ
ネル19の表示部17に触れる。すると、該表示部17
に対応するタッチ式スイッチSW8が作動して信号を出
力し、該信号がマイコン36の制御手段20に入力す
る。そして、該信号に基づき制御手段20から信号が出
力して、ソレノイドバルブS5 のソレノイドが励磁し、
ニュートラルブレーキ72が作動する。なお、本実施例
では、制御手段20が、変速にあたり、選択した作業に
適する速度領域における最低速度を標準速度として設定
し、該標準速度を得られる変速段に変速すべく、ソレノ
イドバルブを切換えるように構成したものについて説明
したが、これに限らず、選択した作業に適する速度領域
における中間速度あるいは最高速度を標準速度として設
定し、該標準速度を得られる変速段に変速すべく、ソレ
ノイドバルブを切換えるように構成してもよいことは勿
論である。
【0016】ついで、図6(a),(b)及び図7に沿
って、本発明に係る他の実施例について説明する。な
お、図1ないし図5のものと同一部分については同一符
号を付して説明を省略する。トラクタ1’の操縦部2に
は、図7に示すように、運転シート33が設置されてお
り、該運転シート33の左方に配設されたサイドプレー
ト35には操作パネル19’が配設されている。更に、
前記操縦部2のデッキ部110にはフットアクセルペダ
ル111及びブレーキペダル112が配設されており、
かつフットアクセルペダル111及びブレーキペダル1
12には、それぞれのペダル111,112の踏み始め
の遊び領域においてオン・オフし得るように構成された
変速スイッチ113,115が設けられている。
【0017】また、操作パネル19’は、図6(a),
(b)に示すように、各種作業に対応する6個の表示部
9,10,11,12,13,17及び該表示部に対応
する6個のタッチ式スイッチSW1,SW2,SW3,
SW4,SW5,SW8を有しており、かつ該操作パネ
ル19’の下方にはマイコン36が配設されている。そ
して、該マイコン36には制御手段21が設けられてお
り、該制御手投21は、変速にあたり、行う作業を選択
して、該作業に該当する表示部に触れ、該表示部に対応
するタッチ式スイッチが信号を出力した際、該信号に基
づき、前記選択した作業の標準速度となる変速段に変速
すべく、対応するソレノイドバルブを切換えると共に、
変速スイッチ113,115からの信号に基づき選択し
た作業に適する速度領域において、増減すべく、ソレノ
イドバルブを切換えるように構成されている。
【0018】本実施例は、以上のような構成よりなるの
で、オペレータが、例えば操作パネル19’の表示部1
2に触れてロータリ作業を選択し、これに基づきトラク
タ1が前進4速(主変速部4速・副変速部低速L)でロ
ータリ作業を行いながら走行している際、オペレータが
フットアクセルペダル111をその遊び領域内で踏み込
み操作すると、該操作に基づき変速スイッチ113が作
動して信号を出力し、該信号がマイコン36の制御手段
21に入力する。そして、該信号に基づき制御手段21
から信号が出力して、ソレノイドバルブS3 ,S4 のソ
レノイドを励磁し、これに基づきパワーシフト変速装置
7は前進5速(主変速部1速・副変速部中速M)に増速
される。また、上述したように、トラクタ1が前進5速
でロータリ作業を行いながら走行している際、オペレー
タがブレーキペダル112をその遊び領域内で踏み込み
操作すると、該操作に基づき変速スイッチ115が作動
して信号を出力し、該信号がマイコン36の制御手段2
1に入力する。そして、該信号に基づき制御手段21か
ら信号が出力して、ソレノイドバルブS2 のソレノイド
を励磁すると共に、ソレノイドバルブS3 ,S4 のソレ
ノイドを消磁し、これに基づきパワーシフト変速装置7
は再び前進4速に減速される。なお、本実施例では、フ
ットアクセルペダル111及びブレーキペダル112に
それぞれ設けられた変速スイッチ113,115が、そ
れぞれのペダルの遊び領域においてのみ作動するものに
ついて説明したが、これに限らず、フットアクセルペダ
ル111及びブレーキペダル112のそれぞれ全ストロ
ークにおいて変速スイッチ113,115が作動するよ
うに構成してもよいことは勿論である。
【0019】また、図8及び図9に示すように、トラク
タ1の操向装置117に、ロータリ作業における自動耕
深制御中に旋回する際の前輪倍速用として設けられた前
輪操舵角検出センサスイッチ118を、トラクタ旋回時
におけるロータリ装置119の自動昇降のためのスイッ
チとして兼用するように構成してもよい。これによる
と、ブレーキペダルにスイッチを設ける等、ロータリ装
置自動昇降用として別にスイッチを設ける必要がなく、
部品点数の削減及びコスト低減を図ることができ、かつ
旋回時に自動昇降する作業機をロータリ装置119のみ
に限定することができ、誤動作を防止して安全性を向上
することができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、パ
ワーシフト変速装置7に走行、或いはロータリ作業等
各種作業に対応する速度レンジを選択する変速操作部材
SW1・・と、それとは別の増速及び減速を指示する二
つの変速スイッチSW6,SW7と、ソレノイドバルブ
1 ・・を切換え制御する制御手段20とを設けたの
で、オペレータは変速操作部材SW1・・を操作するこ
とにより、走行、或いはロータリ作業等の各種作業に応
じた速度レンジを選択してトラクタを走行させることが
できると共に、走行、或いは作業中、必要に応じて増速
又は減速を指示する変速スイッチSW6,SW7を操作
することにより、変速操作部材SW1・・によって選択
された速度レンジにおいて、パワーシフト変速装置7の
現在の変速段から増速側又は減速側に一段ずつ、ノーク
ラッチ操作で変速段を変更することができ、走行、或い
は作業に必要な走行速度を期待通りに、また、迅速に得
ることができる。また、上記制御手段20は、変速操作
部材SW1・・によって走行、或いは作業に適した一つ
の速度レンジが選択された際には、当該速度レンジに対
応する変速段群のうち予め設定された、例えば、最低速
度、中間速度、或いは最高速度の何れか一つの標準速度
が得られる変速段になるように、ソレノイドバルブS1
・・を切換え制御するため、走行、或いは作業の開始に
当たって別途変速スイッチSW6,SW7等を操作する
ことなくトラクタを実際に走行させることができ、それ
により変速時の操作を単純化して煩雑な操作から開放
し、操作性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は変速操作装置の平面を示す図、(b)
はその側面を示す図である。
【図2】パワーシフト変速装置の油圧回路を示す図であ
る。
【図3】パワーシフト変速装置の各ポジションにおける
各要素の作動を示す図である。
【図4】パワーシフト変速装置の概略図である。
【図5】トラクタの斜視図である。
【図6】(a)は他の実施例に係る変速操作装置の平面
を示す図、(b)はその側面を示す図である。
【図7】他の実施例を適用し得るトラクタの平面図であ
る。
【図8】トラクタの操向装置を示す平面図である。
【図9】機体後方に作業機を支持したトラクタを示す全
体側面図である。
【符号の説明】
1 トラクタ 2 操縦部 3 走行機体 7 パワーシフト変速装置 19 操作パネル 20 制御手段 C1 〜C4 油圧クラッチ S1 〜S5 ソレノイドバルブ SW1〜SW4 タッチ式スイッチ(変速操作部材) SW6 タッチ式スイッチ(増速用変速スイッチ) SW7 タッチ式スイッチ(減速用変速スイッチ)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行変速装置(5),(6) に多数の油圧クラ
    ッチ(C1)・・を付設し、該油圧クラッチ(C1)・・の作動
    をソレノイドバルブ(S1)・・により切換えて多段の走行
    変速を行なうパワーシフト変速装置(7) を備えたトラク
    タ(1) において、前記トラクタの走行機体(3) に、走
    行、或いはロータリ作業等の各種作業に対応する速度レ
    ンジを選択する変速操作部材(SW1) ・・と、それとは別
    の増速及び減速を指示する二つの変速スイッチ(SW6),(S
    W7) と、ソレノイドバルブ(S1)・・を切換え制御する制
    御手段(20)とを設け、また上記制御手段(20)は、変速操
    作部材(SW1) ・・によって一つの速度レンジが選択され
    た際には、当該速度レンジに対応する変速段群のうち予
    め設定された、例えば、最低速度、中間速度、或いは最
    高速度の何れか一つの標準速度が得られる変速段になる
    ようにソレノイドバルブ(S1)・・を切換え制御する一
    方、増速又は減速を指示する変速スイッチ(SW6),(SW7)
    が操作された際には、変速操作部材(SW1) ・・によって
    選択された速度レンジにおいて、現在の変速段から増速
    側又は減速側に一段ずつその変速段が変更されるように
    ソレノイドバルブ(S1)・・を切換え制御することを特徴
    とするトラクタにおける変速操作装置。
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