JP5066109B2 - トラクタの変速装置 - Google Patents
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Description
上記構成においては、二つの変速装置を単一の変速操作具で操作できるので、操作構造としては、二つの変速操作具で操作するものに比べて構造の簡素化を図れるものである。
そうすると、二つのシフトフォークに対して変速操作具を選択係合する構成が複雑なものとなり、かつ、第1の変速経路と第2の変速経路とを選択するために、直交する方向に変速操作具を一旦操作する必要があり、操作も煩雑なものとなっていた。
本願発明の特徴構成は、第1変速装置を変速操作する第1シフトフォーク部と、第2変速装置を変速操作する第2シフトフォーク部とを一体形成した変速用シフトフォークを設け、前記第1シフトフォーク部に前記第1変速装置の第1被操作部材に係合する第1係合凹入部を設け、前記第2シフトフォーク部に前記第2変速装置の第2被操作部材に係合する第2係合凹入部を設け、前記第1係合凹入部と前記第2係合凹入部との中間位置に、前記第1被操作部材と前記第2被操作部材とに係合する共通脚部分を形成し、前記共通脚部分を前記第1係合凹入部と前記第2係合凹入部との中心同士を結ぶ仮想線に対して直交する方向又は略直交する方向に延出して脚基端部を形成し、前記変速用シフトフォークにおける支持軸に支持される支持部を、前記脚基端部に形成してあり、
前記変速用シフトフォークを操作可能とする変速操作具を備え、
前記変速用シフトフォークには、前記変速操作具に連係される連係操作部を設けてあり、
その連係操作部と前記変速用シフトフォークとの連結箇所を、前記第1係合凹入部と前記第2係合凹入部との中心同士を結ぶ仮想線に対して、前記支持部より接近する側に配置してある点にある。
本発明は、二つのシフトフォーク部50A、50Bを有するものにおいては、第1シフトフォーク部50Aにおける両脚部50c、50eが囲む第1係合凹入部50aと、第2シフトフォーク部50Bにおける両脚部50d、50eが囲む第2係合凹入部50bとの夫々の中心位置a、bを、結んでできる仮想線zの二等分位置から直交又は略直交する方向に延出した延出線上に前記した支持部50fを配置すると、支持部50fに加えられた操作力が第1シフトフォーク部50Aと第2シフトフォーク部50Bとに略等しく伝達されることとなり、第1シフトフォーク部50Aと第2シフトフォーク部50Bとが円滑に作動するものである、とする見地に基づくものである(図5参照)。
したがって、第1シフトフォーク部50Aと第2シフトフォーク部50Bとに適切な操作ストロークが付与されて、円滑な変速操作が行われる。
単一の変速操作具で単一の変速用シフトフォークを駆動操作して、2つの変速装置を同時に変速できるものでありながら、確実で円滑な操作が可能なトラクタの変速構造を提供できるに至った。
本願発明の更なる特徴構成は、前記第1又は第2被操作部材を出力デフ機構の入力軸に支持させ、前記変速用シフトフォークを前記入力軸の上方に配置し、前記連係操作部をミッションケースの側壁近傍に配置し、運転部に備えられた前記変速操作具と前記連係操作部とを連係させて、前記変速用シフトフォークを前記変速操作具で操作可能に構成してある点にある。
請求項1に記載の発明に対する作用効果に加えて次のような作用効果を奏することができる。
つまり、変速用シフトフォークを出力デフ機構の近傍上方に配置して、運転部に備えられた変速操作具との設置間隔をできるだけ小さなものに抑制しながら、変速シフトフォークの連係操作部をミッションケースの側壁近傍に配置して、変速操作具と連係操作部とを連係する機構をできるだけ短縮簡素なものにして、変速操作機構を構成することができた。
PTO変速レバー73とPTO変速機構20との連係構造について説明する。図14及び図15に示すように、PTO変速レバー73のレバー軸73Aと、レバー軸73Aの作動を受けてPTO変速機構20のシフトロッド(図示せず)に伝達する連係軸74とでPTO変速用の操作連係機構を構成してある。
そこで、図16及び図17に示すように、シフトロッド77のシフトフォーク78取付部分にデテント機構79を設けて、PTO変速レバー73を正転第2速と正転第4速との変速経路に復帰するように構成してある。
図3に示すように、主変速機構11は、2つのシフトスリーブS1,S2を択一的にシフト操作して4段の変速を行うように構成されている。シフトスリーブS2を中立に維持した状態でシフトスリーブS1を後方にシフトすることで1速が、シフトスリーブS1を前方にシフトすることで2速が得られ、シフトスリーブS1を中立に維持した状態でシフトスリーブS2を後方にシフトすることで3速が、シフトスリーブS2を前方にシフトすることで4速が得られる。各シフトスリーブS1,S2がそれぞれシーケンス弁を兼用した油圧シリンダC1,C2によってシフト操作されるようになっている。
変速レバー30は、その左右揺動支点xに装備されたねじりバネ39によって常に左側に揺動付勢されており、段差状に形成されたガイド溝35の左側縁に沿って案内移動されるようになっている。
前後進切換え機構13は、シフトスリーブS3を前方にシフトすることで前進が、後方にシフトすることで後進が得られるものであり、ステアリングハンドル21の左横側に設けた前後進切換えレバー22にシフトスリーブS3が連係されている。
そして、前後進切換え機構13が前進に切り換えられると、変速用油圧クラッチ12の出力側伝動軸23の動力が中間遊転軸24を介して高低変速機構14に伝達される。高低変速機構14で変速された動力は変速軸25を介して副変速機構15に伝達される。また、前後進切換え機構13が後進に切り換えられると、出力側伝動軸23の動力が高低変速機構14を介することなく直接に変速軸25に伝達される。
尚、電子制御式の前後進切換操作構造としては、後記するシーケンス弁を兼用した油圧シリンダC4を利用した構造を採用してもよい。
図12に示すように、ハンドルポストに取付フレーム61を設け、取付フレーム61の先端部に半円弧状の凹入部61Aを形成し、その凹入部61Aの内部に操作軸62を配置する。
このように、シフトロッド66に直接検出センサ71を作用させる構成を採ることによって、前後進切換レバー22位置をリミットセンサで検出する構成に比べて、レバーの製作誤差に基づくリミットセンサの調整が必要でなく、組み付け作業性の向上、及び、信頼性の向上を図ることができる。
高低変速機構14は、シフトスリーブS4を前方にシフトすることで低速「Lo」が得られ、後方にシフトすることで高速「Hi」が得られるものであり、その高低変速による伝動比は、主変速機構11における各変速段の間での伝動比より小さく設定されている。また、シフトスリーブS4は、シーケンス弁を兼用した油圧シリンダC4によってシフト操作されるようになっている。
副変速機構15は、シフトスリーブS5を前方にシフトすることで低速「L」が得られ、後方にシフトすることで高速「H」が得られるものであり、その高低変速による伝動比は、主変速機構11における各変速段の間での伝動比より大きく設定されている。また、シフトスリーブS5は、シーケンス弁を兼用した油圧シリンダC5によってシフト操作されるようになっている。
変速操作軸54を支持するボス部54Aには変速操作軸54の回転角度を検出する角度センサ58が取付てあり、副変速レバー53の操作位置を検出している。角度センサ58としては、ポテンショメータやロータリエンコーダを使用することができる。
そこで、連係ロッド57と受動アーム56との連結部位を、受動アーム57の長手方向に変更することによって、修正が可能になる。
尚、このような構造は、副変速レバー53の構造に限らず、主変速レバーや他の変速レバーに適用してもよい。
第1変速装置としての超減速機構16と第2変速装置としてのオーバードライブ機構45との構成について説明する。図3に示すように、副変速機構15の変速軸25の後端部と、後部デフ機構17に出力する最終変速軸26との間にオーバードライブ機構45が設けてある。オーバードライブ機構45と平行な位置に、最終変速軸26とその最終変速軸26に平行に架設された減速軸27とに亘って超減速機構16が設けてある。
クラッチボス部15Dの後端側には、クラッチスリーブ52が最終変速軸26にスプライン外嵌してあり、軸用止め輪によって、最終変速軸26の軸芯方向へのスライド移動が規制されている。
図1及び図5に示すように、運転部1の運転席28の近傍において、ミッションケース6の横側面に内外貫通する状態で配置された回転操作軸84の外部突出端部に変速操作具29が取り付けられている。回転操作軸84の内部突出端部に変速用シフトフォーク50を駆動操作する駆動アーム85が一体回転駆動される状態で取付られている。
以上、直接変速操作具29で操作する構成を採っているので、変速操作具29と変速用シフトフォーク50との間にリンク機構とを介在させるものに比べて操作構造が簡単になる。
本発明は以下のような形態で実施することもできる。
(1) 上記実施形態では、第1変速装置としての超減速機構16、及び、第2変速装置としてのオーバードライブ機構45を選択して説明したが、主変速機構11、副変速機構15、及び、高低変速機構14等に、前記した変速用シフトフォーク50の構造を適用してもよい。
(2) 第1被操作部材S6、第2被操作部材S7としては、シフトスリーブだけでなくシフトフォークでシフト移動されるシフトギヤ自体であってもよい。
16 超減速機構(第1変速装置)
17 出力デフ機構
26 最終変速軸(入力軸)
29 変速用操作具
45 オーバードライブ機構
50 変速用シフトフォーク
50A 第1シフトフォーク部
50B 第2シフトフォーク部
50D 連係操作部
50a 第1係合凹入部
50b 第2係合凹入部
50e 共通脚部分
50f 支持部
50g 脚基端部
51 支持軸
S6 シフトスリーブ(第1被操作部材)
S7 シフトスリーブ(第2被操作部材)
z 仮想線
Claims (2)
- 第1変速装置を変速操作する第1シフトフォーク部と、第2変速装置を変速操作する第2シフトフォーク部とを一体形成した変速用シフトフォークを設け、前記第1シフトフォーク部に前記第1変速装置の第1被操作部材に係合する第1係合凹入部を設け、前記第2シフトフォーク部に前記第2変速装置の第2被操作部材に係合する第2係合凹入部を設け、前記第1係合凹入部と前記第2係合凹入部との中間位置に、前記第1被操作部材と前記第2被操作部材とに係合する共通脚部分を形成し、前記共通脚部分を前記第1係合凹入部と前記第2係合凹入部との中心同士を結ぶ仮想線に対して直交する方向又は略直交する方向に延出して脚基端部を形成し、前記変速用シフトフォークにおける支持軸に支持される支持部を、前記脚基端部に形成してあり、
前記変速用シフトフォークを操作可能とする変速操作具を備え、
前記変速用シフトフォークには、前記変速操作具に連係される連係操作部を設けてあり、
その連係操作部と前記変速用シフトフォークとの連結箇所を、前記第1係合凹入部と前記第2係合凹入部との中心同士を結ぶ仮想線に対して、前記支持部より接近する側に配置してあるトラクタの変速装置。 - 前記第1又は第2被操作部材を出力デフ機構の入力軸に支持させ、前記変速用シフトフォークを前記入力軸の上方に配置し、前記連係操作部をミッションケースの側壁近傍に配置し、運転部に備えられた前記変速操作具と前記連係操作部とを連係させて、前記変速用シフトフォークを前記変速操作具で操作可能に構成してある請求項1記載のトラクタの変速装置。
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