JPH0740416Y2 - 移動農機における制御装置 - Google Patents

移動農機における制御装置

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JPH0740416Y2
JPH0740416Y2 JP1989024519U JP2451989U JPH0740416Y2 JP H0740416 Y2 JPH0740416 Y2 JP H0740416Y2 JP 1989024519 U JP1989024519 U JP 1989024519U JP 2451989 U JP2451989 U JP 2451989U JP H0740416 Y2 JPH0740416 Y2 JP H0740416Y2
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shaft
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gear
operating
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明司 安井
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、トラクタ等の移動農機における制御装置に係
り、詳しくは前輪及び後輪を連動・連結する経路中に介
在した中央作動装置を、作動手段により自在にロック・
解除し得るように構成した移動農機における制御装置に
関する。
(ロ)従来の技術 従来、農用トラクタ等の車輌における中央差動装置のロ
ック・解除を制御する制御装置は、例えば特開昭61−28
5134号公報に示すように、車輌が旋回する際、前輪切れ
角が所定角度以上になると、前輪と後輪を連動・連結す
る経路中に介在した中央差動装置のロックを作動手段に
よって解除するように構成されている。
従って、車輌の直進時にあっては、中央差動装置はロッ
ク状態となって、前後出力軸は直結状態にあり、また車
輌の旋回時にあっては、前輪切れ角が所定角度以上に達
したことにより、中央差動装置のロックが作動手段によ
り解除され、前後出力軸に差動が起こる。
(ハ)考案が解決しようとする課題 しかし、上述した従来の中央差動装置の制御装置は、差
動制御を人為的に切換える手段が何ら設けられていない
ため、農用トラクタの運転者が必要に応じて意図的に中
央差動装置をロックしたり解除したりすることはできな
い。また、手動操作レバー等を設け、該レバーの操作に
連動して前記中央差動装置を人為的に切換えることも考
えられるが、この場合には、操作レバーによって前記作
動手段を強制的に解除位置又はロック位置に切換えるこ
とが可能になるものの、操作レバーと作動手段とを連牽
状態に保持したままの状態で、操作レバーの操作に基づ
き、又は該レバーの操作とは無関係に前記作動手段を制
御することは困難となっている。
そこで、本考案は、操作レバーと作動手段とを所定遊び
を介在して連動し、もって上述課題を解消した移動農機
における制御装置を提供することを目的とするものであ
る。
(ニ)課題を解決するための手段 本考案は、上述事情に鑑みなされたものであって、例え
ば第1図ないし第5図を参照して示すと、前輪(8)及
び後輪(9)(第10図参照)を連動・連結する経路中に
中央差動装置(60)を介在し、かつ該中央差動装置(6
0)を、差動要請手段(18),(58)の信号に基づく作
動手段(34)により自在にロック・解除し得るように構
成した移動農機(1)(第11図参照)であって、コント
ロール位置(119b)挟んで直線的に配置されるロック位
置(119a)、コントロール位置(119b)及び解除位置
(119c)の3位置に切換え操作可能な1本の操作レバー
(68)と、該操作レバーを一方向又は他方向に操作した
前記ロック位置(119a)又は解除位置(119c)にあって
は、該操作レバーが前記作動手段(34)を直接的に当接
し、かつ前記操作レバーを中央に操作したコントロール
位置にあっては、所定遊び(132)により前記作動手段
が移動し得るように、前記操作レバー(68)と前記作動
手段(34)とを前記所定遊び(132)を介在して連動す
る連牽手段(79)と、を備え、前記操作レバー(68)が
コントロール位置(119b)にある場合、前記遊び(13
2)に基づき前記作動手段(34)をロック位置(R)又
は解除位置(F)に移動自在とし、また前記操作レバー
(68)を前記ロック位置(R)又は解除位置(F)に操
作した際には、前記作動手段(34)を機械的にそれぞれ
ロック位置(R)又は解除位置(F)に切換えるように
構成したことを特徴とする。
(ホ)作用 以上構成に基づき、操作レバー(68)がロック位置(11
9a)にある場合、差動要請手段(18),(58)が信号を
発しても作動手段(34)は作動せず、中央差動装置(6
0)は操作レバー(68)及び連牽手段(79)の作用によ
り、機械的にロック状態を保持されている。
そして、操作レバー(68)をコントロール位置(119b)
に操作すると、作動手段(34)が機械的ロック状態から
解放されて、差動要請手段(18),(58)からの信号に
基づいて中央差動装置(60)を解除し得る状態となる。
その際、操作レバー(68)はコントロール位置(119b)
に固定されているが、作動手段(34)と連牽手段(79)
との間には、所定遊び(132)が介在されているので、
作動手段(48)はその作動を妨げられることなく差動要
請手段からの信号に基づき作動手段(34)を自在にロッ
ク・解除に切換えられる。
また、操作レバー(68)を解除位置(119c)に操作する
と、連牽手段(79)を介して中央差動装置(60)が機械
的に解除状態に操作され、かつ差動要請手段(18),
(58)が信号を発しても、作動手段(34)が作動し得な
い状態に保持される。
なお、カッコ内の符号は、図面を参照するためのもので
あるが、何等構成を限定するものではなく、また同一符
号であっても、実用新案登録請求の範囲に基づき記載し
ているため、以下に示す実施例の名称とは異なる場合も
ある。
(ヘ)実施例 以下、図面に沿って本考案による実施例について説明す
る。
第11図は本考案を実施した農用トラクタ1の側面図を示
し、図中2はエンジン、3はクラッチケース、5は中間
ケース、6はミッションケース、7はPTO出力軸、8は
前輪、9は後輪であり、エンジン2を配設した機体前部
と運転席10を配設した機体後部とが中間ケース5によっ
て連結され、中間ケース5の上面が平坦面11に形成され
て、その上方に運転者が足を載せられるようになってい
る。
次に、第10図を参照して本考案の詳細について説明す
る。
エンジン2のフライホイール12の中心に立設された駆動
軸13に、クラッチ15によりフライホイール12に断接され
るパイプ状の走行用主軸16が軸支されている。そして、
この走行用主軸16に固定されたギヤ17に噛み合う大ギヤ
19と別の小ギヤ20とを固定した分配軸21がクラッチケー
ス3に軸支され、大ギア19に噛み合う大ギヤ22と別の小
ギヤ23とが軸支されるシャトル軸25がクラッチケース3
に軸支され、リバースアイドルギヤ26が前記小ギヤ20,2
3に噛み合わされ、シャトル軸25と大ギヤ22、小ギヤ23
との間にクラッチ22a,23aが介装されている。
また、分配軸21の後端部に軸支されたアイドルギヤ27を
介してPTO駆動軸13の後端に固定されたPTO駆動ギヤ29に
PTO被動ギヤ30が噛み合わされ、このPTO被動ギヤ30がPT
Oクラッチ軸31に軸支され、PTOクラッチ32を介してPTO
クラッチ軸31に連結されている。
また、シャトル軸25に接手34を介して、分配軸33が後方
に延設されて、中間ケース5に軸支され、PTOクラッチ
軸31に接手35を介してPTO駆動軸36aが後方に延設され、
中間ケース5とミッションケース6との間の壁に軸支さ
れた接手37を介して、ミッションケース6内にPTO駆動
軸36bを配設し、このPTO駆動軸36bの中間に4段変速機
構39が介装され、このPTO駆動軸36bの後端部ギヤ40a,40
bを介して、ミッションケース6の後壁を貫通するPTO出
力軸7に連結されている。
また、前記分配軸33と、PTO駆動軸36aに軸支されたパイ
プ状の主変速軸44とに、ギヤ列とドッグクラッチとによ
り構成された4段変速機構41が配設されており、更に主
変速軸44の後端に固定されたトランスファーギヤ42と、
前記主変速軸44の後方に隣接し、PTO駆動軸36aに軸支さ
れた副変速軸43の前部に軸支されたギヤ45と、摺動可能
に取付けられたドッグクラッチ46と、前記分配軸33の軸
線上に隣接して後方に設けられた減速軸47及びこれに固
定された一対のギヤとにより第1副変速機構49が形成さ
れており、また、副変速軸43の中間部に固定されたトラ
ンスファーギヤ50,51と、後記する前輪駆動軸52に軸支
された双子のトランスファーギヤ53と、この双子ギヤ53
と噛み合い副変速軸43の後端部に軸支された双子のトラ
ンスファーギヤ55と、トランスファーギヤ51及び55に噛
み合い、後記する差動ケース62の前側筒状部62a(第9
図参照)に軸支されたギヤ56a,56bと、摺動自在に取付
けられたドッグクラッチ76とにより第2副変速機構59が
形成されている。
次に、第9図及び第10図により中央差動装置60について
説明する。
支軸61が前記減速軸47の後方に隣接して中間ケース5に
その両端を軸支され、この支軸61の前部に差動ケース62
の前端部の筒状部62aが軸支され、この前側筒状部62aに
近接して前側ベベルギヤ63がスプライン係止され、更
に、その後部に後側ベベルギヤ65が支軸61に軸支され、
この後側ベベルギヤ65の後部が筒状部65aに形成され、
この筒状部65aの後端部に前輪駆動ギヤ66がスプライン
係止されている。また、前後側ベベルギヤ63,65に一対
の差動ベベルギヤ67が噛み合わされ、この差動ベベルギ
ヤ67,67はピン69,69を介して前記差動ケース62に軸支さ
れ、差動ケース62の後側筒状部62bが後側ベベルギヤ65
の筒状部65aに軸支され、支軸61の後側端に後輪駆動ギ
ヤ70がスプライン係止されている。
また、差動ケース62の後側筒状部62bには丸孔71が設け
られ、これに対向する位置の後側ベベルギヤ65の筒状部
65aには凹部72が設けられ、差動ケース62の筒状部62bの
外周面にスリーブ73が摺動自在に取付けられて、ボール
75を丸孔71に挿入して、スリーブ73を丸孔71上に移動す
ると、ボール75が丸孔71と凹部72とスリーブ73の内周面
とにより固定されると共に、差動ケース62と後側ベベル
ギヤ65とが互いに固定されるようになっている。
また、前記したように、ギヤ56a,56bが差動ケース62の
筒状部62aに軸支され、これ等のギヤ56a,56bに係合する
ドッグクラッチ76がこの筒状部62aにスプライン係止さ
れたリング77にスプライン係止されている(前記におい
てリング77を省略説明した)。なお、79は止め輪でギヤ
56a,56b、リング77の軸方向の位置を決め、80は止め輪
で後側ベベルギヤ65に対して差動ケース62と前輪駆動ギ
ヤ66の位置を決めている。
そして、前輪駆動ギヤ66にギヤ81が噛み合わされ、この
ギヤ81に前記した前輪駆動軸52が取付けられ、中間ケー
ス5を前方に貫通され、接手82a,82bを介して前輪用差
動装置83に連結され、この差動装置83が左右の前輪8に
連結されている。また、後輪駆動ギヤ70にギヤ85が噛み
合わされ、このギヤ85が軸86を介して後輪用差動装置87
に連結され、この差動装置87からブレーキ89を介して左
右の車輪9に連結されている。なお、前輪用差動装置83
には、ノンスリップ装置57が組み込まれており(第10図
参照)、ベベルギヤ106と前差動ケース103とを係合する
ように構成されている。
また、中央差動装置60のロック状態においては、ギヤ比
等により、前輪8が後輪9に比してその周速がわずかに
早くなるように設定されて、直進性を向上し得るように
構成されている。更に、前記前輪駆動軸52の後端部には
トルク検出センサ18が介装されており、該トルク検出セ
ンサ18は、正トルク検出状態にある農用トラクタ1が旋
回し始め、前輪操舵による該前輪と後輪の周速差の発生
に基づき、前輪8が後輪9に押される状態となって前輪
駆動軸52に逆トルクが作用した場合、該トルクに基づい
た電気信号に変換して後述するマイコン14に向けて出力
するよう構成されている(第8図参照)。なお、上述正
トルクとは中央差動装置(駆動)側から前輪(被駆動)
側へのトルクであり、逆トルクとは前輪(被駆動)側か
ら中央差動装置(駆動)側へのトルクを示すものであ
る。
一方、PTO出力軸7へは、駆動軸13、PTO駆動軸36a、4
段変速装置39、PTO駆動軸36b等を経て、エンジン2の回
転力が伝達される。ここにおいて、4段変速装置39によ
り4段変速される。そして、前後輪8,9に対しては、ク
ラッチ15、走行主軸16、クラッチ22a、シャトル軸25等
を経て、接手34へエンジン2の正回転力が伝わり、クラ
ッチ15、走行主軸16、分配軸21、クラッチ23a、シャト
ル軸25等を経て、接手34へ逆回転力が伝わる。そして、
分配軸33から4段変速機構41、第1副変速機構(2段変
速)49、第2副変速機構59、ドッグクラッチ76等を経
て、変速された正逆の回転力が中央差動装置60に伝達さ
れる。なお、回転力はクラッチ15により断接でき、ま
た、クラッチ22a,23aの同時の断接によっても断接でき
る。
ついで、中央差動装置60の前輪駆動ギヤ66、ギヤ81、前
輪駆動軸52、接手82a,82b、前輪用差動装置83及びその
他の伝達装置を経て左右の前輪8にエンジン2の回転力
が伝わる。
これと同時に、後輪駆動ギヤ70、ギヤ85、軸86、後輪用
差動装置87を経て左右に分れ、ブレーキ89を経て左右の
後輪9にエンジン2の回転力が伝わる。なお、前後輪用
の差動装置83,87は農用トラクタ1が旋回するとき、外
軌道が内軌道よりも長くなるとき、内外輪8,9を差動さ
せて釣合わせる。また、ブレーキ89の作動によって農用
トラクタ1は減速、停止ができる。
一方、第3図は、本考案を適用した農用トラクタ1の各
作動機器を作動する油圧回路を示す図であり、エンジン
2にて駆動される油圧ポンプPは、フィルタ91を介して
タンクTに連通すると共に、リリーフバルブ92及びプラ
イオリティーバルブ93を介して、外部取出バルブ94に連
通している。そして、該外部取出バルブ94は、作業機の
姿勢を常時制御する作業機水平制御用油圧シリンダ95に
連通すると共に作業機昇降用油圧シリンダ96に連通して
いる。また、前記プライオリティバルブ93は、電磁バル
ブ24を有しており、該電磁バルブ24は油路100を介して
操作装置48に連通している。
該操作装置48はレール38を有しており、該レール38の一
端には、前記油路100からの油圧が作用するシリンダ部1
01が形成されていると共に他端にはスプリング28が当接
しており、油路100からの油圧に抗し得るよう構成され
ている。また、前記レール38にはピン102を介してフォ
ーク34が軸支され、該フォーク34は前記スリーブ73に連
結されている。
また、第4図及び第5図に示すように、前記フォーク34
には該フォーク34先端より広いフォーク凹溝132が形成
されており、該フォーク凹溝132には作用アーム133が遊
嵌されている。従って、該作用アーム133はフォーク凹
溝132において自由に移動できる一定量の遊びを有して
いる。そして、該作用アーム133はシャフト139に連結さ
れており、該シャフト139は中間ケース5に回動自在に
支持されると共に、ボルト136にて該中間ケース5に締
結・固定されたプレート135により軸方向の移動を阻止
されている。更に、該シャフト139には後述する操作レ
バー68が操作レバーピン140にて連結・固定されてい
る。なお、137は油洩れ防止用のシールリングである。
また、第2図及び第6図に示すように、前述した操作レ
バー68は、農用トラクタ1(第11図参照)の運転者が手
動操作するように配設されており、操作パネル117に形
成されたレバー溝119内にて適時の操作による任意の位
置に保持されている。そして、該レバー溝119は、ロッ
ク装置119a,ロック自動解除位置119b,解除位置119cとな
る3つの切欠部が形成されている。また、操作レバー68
にはスイッチ係合溝68aが形成されており、そして該操
作レバー68に近接して、走行機体4(第11図参照)に設
けた支持部材120に固定された操作レバースイッチ54が
配設されている。そして、操作レバー68に設けた引掛部
122と前記走行機体4に設けた固定部材123との間には、
操作レバースプリング121が張設されている。従って、
前記操作レバー68は、そのロック位置119a及び解除位置
119cにあっては、係合溝68a両端の平坦部にてスイッチ5
4のスイッチ凸部54aを押圧して該スイッチ54をオフし、
また自動解除位置119b位置にあっては、係合溝68a内に
凸部54aを収容して該凸部54aを突出しオンする。
従って、操作レバー68をロック位置119aに傾動操作する
と、該操作により連牽手段79を介して作用アーム133の
先端部133aが遊びを構成するフォーク凹溝132内で移動
し、該凹溝132内方における第4図中左壁に当接し、レ
ール38を同図中デフロック位置Rにて固定する。また、
操作レバー68を解除位置119cに傾動操作すると、同様に
作用アーム133が凹溝132内で移動し、該凹溝132内方に
おける右壁に当接しそしてスプリング28に抗してレール
38を摺動し、図中Fにて示す解除位置に位置決め・固定
する。更に、操作レバー38を自動解除位置119bに操作す
ると、該操作により操作レバースイッチ54がオンし、こ
の状態において作用アーム133の先端部133aが凹溝132内
方のデフロック解除位置Cに位置し、従って該凹溝132
を介してレール38を左右方向に解放する。
一方、第7図に示すように、フロントアクスルハウジン
グ124にはシリンダ部材125が固定されており、該シリン
ダ部材125は油圧によりピストンロッド126を作動させ、
タイロッド127、タイロッドエンド128及びタイロッドア
ーム129を介して車輪を操向するように構成されてい
る。そして、該ピストンロッド126に隣接して設けたス
リーブ部材Sの一側方には操舵角検出センサ58の連結部
材58aが固定されており、更に前記スリーブ部材Sの内
方には摺動部材131が摺動自在に収納されている。ま
た、該摺動部材131には、その一端を連結部材58aに取付
けた連結ロッド130の他端が連結されており、従ってス
テアリング操作に連動してピストンロッド126が伸縮す
ると、これに伴って同方向に移動するロッド130を介し
て摺動部材131が摺動し、その中央部周囲に形成した凹
部131aが、操舵角検出センサ58を構成する操舵角検出ス
イッチ58cのスイッチ凸部58bと係合した時点で該スイッ
チ58cをオフするように構成されている。なお、操舵が
行なわれない状態においては、前記スイッチ凸部58bと
凹部131aが係合しており、操舵角検出センサ58はオフ状
態にあるが、一方農用トラクタ1の運転者により操舵さ
れるとスイッチ凸部58bは摺動部材131に押圧されて操舵
角検出センサ58がオン状態に切換り、従って操舵角に基
づいた電気信号を後述するマイコン14に向けて出力す
る。
また、第1図に示すように、農用トラクタ1に搭載した
マイクロコンピュータ14(以下マイコンという)は、そ
の入力ポートにトルク検出センサ18及び操舵角検出セン
サ58が接続されていると共に出力ポートには後述するト
ランジスタ74を介して電磁切換えバルブ24のソレノイド
24aが接続されている。そして、マイコン14には切換え
手段14aが設けられており、該切換え手段14aはマイコン
14に入力したトルク検出センサ18又は操舵角検出センサ
58からのトルク検出信号又は操舵角検出信号に基づき、
作動信号を制御回路78に向けて出力するようになってい
る。また、74はトランジスタであり、該トランジスタ74
のコレクタ側には操作レバースイッチ54及びモニターラ
ンプ64が接続されていると共にエミッタ側にはソレノイ
ド24aが接続されている。そして、操作レバー68がコン
トロール位置119bに操作された場合には、パイロットラ
ンプ64が点灯して、農用トラクタ1の運転者に、トルク
検出センサ18又は操舵角検出センサ58の信号に基づくデ
フロック又は解除の自動制御を行うことを知らせるよう
に構成されている。
本実施例は、以上のような構成よりなるので、操作レバ
ー68が操作パネル117のロック位置119aにある場合、該
操作レバー68はシャフト139,作用アーム133及びフォー
ク34を介してスリーブ73をデフロック位置Rに固定して
いる。この状態では、操作レバースイッチ54のスイッチ
凸部54aはスイッチ係合溝68aに係合せず、また操作レバ
ー68はスプリング121にて操作レバースイッチ54の方向
へ付勢されているためスイッチ凸部54aは係合溝68a両端
の平坦部により押圧されたままオフ状態を保持してお
り、従ってトランジスタ74は出力できない状態にある。
これにより、トルク検出センサ18又は操舵角検出センサ
58からの信号に基づき切換え手段14aがソレノイドバル
ブ24aへ向けてデフロックの解除信号を出力しても該ソ
レノイドバルブ24aは作動しない。
そして、農用トラクタ1の運転者が操作レバー68をコン
トロール位置119bに操作すると、該操作レバー68は所定
位置に固定されるが、作用アーム133がフォーク凹溝132
において所定遊びを有するので、レール38に固定された
フォーク34はロック位置R及び解除位置Fのいずれにも
移動可能となる。そして、スイッチ凸部54aがスイッチ
係合溝68aに係合することにより、操作レバースイッチ5
4はオン状態となり、従ってトランジスタ74は出力可能
状態となる。その際、トルク検出センサ18又は操舵角検
出センサ58が前輪トルクの変化又は操舵角の変化を検出
すると、該トルク検出センサ18又は操舵角検出センサ58
は該トルク又は操舵角に基づいた電気信号をマイコン14
へ向けて出力し、該信号に基づき切換え手段14aがソレ
ノイド24aへ向けてデフロックの解除信号を出力する。
すると、電磁バルブ24はオン状態となり、油圧ポンプP
により発生した油圧が油路100を介してシリンダ部101に
作用する。そして、該油圧がスプリング28の付勢力に抗
してレール38を摺動し、更にフォーク34を介してスリー
ブ73を前輪駆動ギヤ66の方向へ移動する。これにより、
ボール75が該スリーブ73による圧接状態から解放される
ため、該ボール75による差動ケース62と後側ベベルギヤ
65との係止状態が解除される。なお、トルク検出センサ
18又は操舵角検出センサ58が前輪トルクの変化又は操舵
角の変化を検出しない場合は、レール38はスプリング28
の付勢力にてデフロック位置Rに保持される。
また、農用トラクタ1の運転者が操作レバー68を解除位
置119cに操作すると、シャフト139,作用アーム133及び
フォーク34を介してスリーブ73をデフロック解除位置F
に固定する。その際、操作レバースイッチ54はオフ状態
となり、トランジスタ74は出力できない状態となる。従
って、トルク検出センサ18又は操舵角検出センサ58から
の信号に基づき切換え手段14aがソレノイドバルブ24aへ
向けてデフロックの解除信号を出力しても、該ソレノイ
ドバルブ24aは作動せず、電磁バルブ24がシリンダ部101
へ油圧を供給することはない。
また、トルク検出センサ18又は操舵角検出センサ58の誤
作動により誤った信号が出力された際でも、操作レバー
68がロック位置119a又は解除位置119cにある場合には、
スリーブ73はシャフト139,作用アーム133及びフォーク3
4を介して機械的に固定されており、かつ操作レバース
イッチ54がオフ状態であることに基づきシリンダ部101
に油圧が作用することはなく、従って誤ったデフロック
又は解除は起こらず高い安全性を有する。
(ト)考案の効果 以上説明したように、本考案によると、操作レバー(6
8)と作動手段(34)とを所定遊び(132)を介在して連
動するように構成したので、1本の操作レバー(68)に
よりロック位置、コントロール位置及び解除位置の3位
置に切換えることができ、これにより操作性を向上する
ことができ、かつ構造を簡略化することができる。ま
た、差動要請手段(18),(58)の信号に基づく中央差
動装置(60)の自動制御を行なうことができるものであ
りながら、移動農機(1)の運転者による手動制御をも
行なうことができ、操作性を向上することができると共
に作業能力の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る制御装置の電気回路図、第2図は
その操作レバーを示す拡大斜視図、第3図はその油圧回
路図、第4図は中央差動装置の操作装置を示す拡大断面
図、第5図は操作レバーとフォークを機械的に連結する
連牽手段を示す断面図、第6図はその操作レバーの位置
を検知するスイッチの拡大図、第7図は本考案を実施し
た農用トラクタの操向装置の正面図、第8図は軸トルク
と時間との相関関係を示すタイムチャート、第9図は中
央差動装置を支軸の軸線を含む面により裁断した断面
図、第10図は本考案を適用した動力伝達装置全体を示す
図である。そして、第11図は本考案を適用した農用トラ
クタの全体側面図である。 1……移動農機(農用トラクタ)、8……前輪、9……
後輪、18……差動要請手段(トルク検出センサ)、34…
…作動手段(フォーク)、58……差動要請手段(操舵角
検出センサ)、60……中央差動装置、68……操作レバ
ー、79……連牽手段、119a……ロック位置、119b……コ
ントロール位置、119c……解除位置、132……遊び(フ
ォーク凹溝)、R……ロック位置、F……解除位置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】前輪及び後輪を連動・連結する経路中に中
    央差動装置を介在し、かつ該中央差動装置を、差動要請
    手段の信号に基づく作動手段によりロック又は解除し得
    るように構成した移動農機であって、 コントロール位置を挟んで直線的に配置されるロック位
    置、コントロール位置及び解除位置の3位置に切換え操
    作可能な1本の操作レバーと、 該操作レバーを一方向又は他方向に操作した前記ロック
    位置又は解除位置にあっては、該操作レバーが前記作動
    手段を直接的に当接し、かつ前記操作レバーを中央に操
    作したコントロール位置にあっては、所定遊びにより前
    記作動手段が移動し得るように、前記操作レバーと前記
    作動手段とを前記所定遊びを介在して連動する連牽手段
    と、を備え、 前記操作レバーがコントロール位置にある場合、前記遊
    びに基づき前記作動手段をロック位置又は解除位置に移
    動自在とし、また前記操作レバーを前記ロック位置又は
    解除位置に操作した際には、前記作動手段を機械的にそ
    れぞれロック位置又は解除位置に切換えるように構成し
    たことを特徴とする、 移動農機における制御装置。
JP1989024519U 1989-03-03 1989-03-03 移動農機における制御装置 Expired - Lifetime JPH0740416Y2 (ja)

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