JP2001101778A - 光ディスク装置およびそのスピンドルモータ取付方法 - Google Patents

光ディスク装置およびそのスピンドルモータ取付方法

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JP2001101778A JP27721299A JP27721299A JP2001101778A JP 2001101778 A JP2001101778 A JP 2001101778A JP 27721299 A JP27721299 A JP 27721299A JP 27721299 A JP27721299 A JP 27721299A JP 2001101778 A JP2001101778 A JP 2001101778A
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disk
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    • G11B7/0956Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following specially adapted for discs, e.g. for compensation of eccentricity or wobble to compensate for tilt, skew, warp or inclination of the disc, i.e. maintain the optical axis at right angles to the disc

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  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 スピンドルモータのシャーシに対する取付位
置が傾むき、ターンテーブルのディスク配置面が光ピッ
クアップの移動軸に対して傾き、かつ高さが不等でも、
光ピックアップのレンズと光ディスクの記録面の間の相
対距離を補正し光ディスクの傾きを所定の範囲内とする
光ディスク装置と該装置用のスピンドルモータの取付方
法の提供。 【解決手段】 光ディスク装置は、ターンテーブルにお
けるディスク載置面の基準面に対する傾きと高さのデー
タ及びシャーシにおける複数のスピンドルモータ支持部
により形成される平面の基準面に対する傾きと高さのデ
ータに基づきスピンドルモータ支持部での当該モータを
支持する高さを演算し、演算結果から各スピンドルモー
タ支持部の高さを補正するスペーサを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報の記録や再生
を行うことができる光ディスク装置およびその光ディス
ク装置におけるスピンドルモータの取付方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスクを記録媒体として光ピ
ックアップにより読取り再生する光ディスク装置におい
て、小型化、高性能化が進んでおり、携帯用の光ディス
ク装置としてミニディスク(MD)を用いた携帯用MD
プレーヤーが一般的に普及している。以下、従来の光デ
ィスク装置について、特開平11−96747号公報に
開示された携帯用MDプレーヤーを一例として説明す
る。
【0003】図11は特開平11−96747号公報に
開示された従来の携帯用MDプレーヤーの断面図であ
る。図11において、携帯用MDプレーヤーは開閉可能
な上蓋101aとその上蓋101aを回動可能に保持す
る下ケースにより外装ケース101が構成されている。
図11において、(a)は上蓋101aの開放された状
態を示しており、(b)は上蓋101aが下ケース10
1bに閉じられた状態を示している。
【0004】図11の(a)に示すように、上蓋101
aを開放した状態で光ディスク100を収納したミニデ
ィスクケース(以下MDケースと記す)102が装着さ
れる。光ディスク100には音楽情報等の各種情報が記
録されている。下ケース101bのほぼ中央には、スピ
ンドルモータ103が配置されており、スピンドルモー
タ103の上部にはMDケース102内の光ディスク1
00を載置させて回転させるターンテーブル104が設
けられている。
【0005】また、下ケース101bの内部には、MD
ケース101内の光ディスク100の情報を読み取る光
ピックアップ105と、その光ピックアップ105を光
ディスク100の直径方向へ移動させるための送り機構
106が設けられている。符号107はその送り機構1
06の一部である送りシャフトであり、この送りシャフ
ト107は送り機構106におけるシャーシ(図示な
し)に回転可能に支持されている。送りシャフト107
を回転させることにより、この送りシャフト107に螺
合した光ピックアップ105が光ディスクの直径方向へ
移動するよう構成されている。また、下ケース101b
の内部において、送り機構106の下部には、MDケー
ス102内の光ディスク100を再生するのに必要な電
気部品、および電気回路が配設されている。
【0006】上記のように構成された、従来の携帯用M
Dプレーヤーにおいて、光ピックアップ105が光ディ
スク100の情報を確実に読み込むためには、光ピック
アップ105と光ディスク100との相対距離を許容範
囲内に設定する必要がある。すなわち、光ディスク10
0の記録面が光ピックアップ105の移動軸に対して所
定(規格値)の範囲内の傾き(チルト)に設定する必要
がある。なぜなら、上記の相対距離が一定ではなく、光
ピックアップ105のレンズの焦点距離と記録面との位
置が合わなければ、光ディスク100の情報を正しく読
み込むことができないためである。また、光ディスク1
00の記録面が光ピックアップ105の移動軸に対して
平行ではなく傾いている場合、光ピックアップ105の
レンズから発光されたレーザ光がディスク100に反射
されて元のレンズに帰還せず、光ディスク100の情報
を正確に読み取ることが不可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た従来の光ディスク装置において、スピンドルモータ1
03のターンテーブル104上に装着される光ディスク
100が、光ピックアップ105の移動軸に対して平行
ではなく傾いており、その傾きが許容範囲内でない場合
には、光ディスク100に記録されている情報は光ピッ
クアップ105により正確に読み込むことが不可能にな
る。このため、従来の光ディスク装置の組立時におい
て、光ディスクが配置されるターンテーブル104や光
ピックアップ105の送り機構106は、精度高く組み
立てる必要があった。
【0008】図12は従来の光ディスク装置におけるタ
ーンテーブル104上の光ディスク100と光ピックア
ップ105との関係を示す部分断面図である。図12に
示した例は、スピンドルモータ103を固着したブラケ
ット103aがシャーシ108に対して傾いて取り付け
られており、結果としてターンテーブル104が光ピッ
クアップ105の移動軸に対して大きく傾いて組み立て
られている場合である。図12に示すように、例えば、
シャーシ108に取り付けられたスピンドルモータ10
3のディスク載置面104aが光ピックアップ105の
移動軸に対してその移動方向において角度αだけ傾いた
とき、光ピックアップ105のレンズ105aと回転す
る光ディスク100の記録面との間の相対距離(A)が
大きく変化し、所定の許容範囲(規格値)を大きく超え
るという問題があった。即ち、角度αは、スピンドルモ
ータ103の回転中心軸と光るピックアップ105の移
動軸と直交する軸との間の角度である。この結果、光ピ
ックアップ105からのレーザー光の焦点距離が光ディ
スクの記録面に合わなくなり、光ディスク100の情報
が読み取れなくなっていた。
【0009】また、スピンドルモータ103の回転軸の
傾きや光ディスク100の記録面に対する高さのばらつ
きは、スピンドルモータ103が小型になるほど相対的
に大きくなる。このため、スピンドルモータ103の傾
きと高さのばらつきを小さくするためは、スピンドルモ
ータ103における各構成部品の加工精度を高めたり、
構成部品の出来上がり寸法を測定して所定の範囲内のも
のを選別して使用する必要があった。例えば、スピンド
ルモータ103の傾きに関する具体的な数値を示すと、
MDプレーヤにおいては、±約0.1度以内(全方向
で)という非常に狭い許容範囲しかなかった。このた
め、従来の携帯用MDプレーヤーにおけるスピンドルモ
ータ103は生産性が悪く、携帯用MDプレーヤーのコ
ストアップにつながっていた。
【0010】本発明は、上記の問題を解決することを課
題として、スピンドルモータの取付位置がシャーシに対
して傾いており、そのためターンテーブルのディスク配
置面が光ピックアップの移動軸に対して傾き、かつディ
スク載置面の高さがばらついたものであっても、光ピッ
クアップのレンズと光ディスクの記録面との間の相対距
離を補正して、装着される光ディスクの傾きを所定の範
囲内とする光ディスク装置およびその光ディスク装置に
用いるスピンドルモータの取付方法を提供することを目
的としてなされたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る光ディスク装置は、情報が記録された
ディスクから情報を読み取る読み取り手段と、前記読み
取り手段を前記ディスクの記録面と平行に移送する移送
手段と、前記ディスクを載置して回転させるターンテー
ブルを有し、ブラケットが固着されたスピンドルモータ
と、前記移送手段が固定され、前記読み取り手段を移動
可能に保持し、前記ブラケットを支持する複数のスピン
ドルモータ支持部を有するシャーシと、前記ターンテー
ブルにおけるディスク載置面の基準面に対する傾きと高
さのデータ及び前記シャーシにおける複数のスピンドル
モータ支持部により形成される平面の基準面に対する傾
きと高さのデータに基づき前記スピンドルモータ支持部
における当該スピンドルモータを支持する高さを演算
し、その演算結果に基づき前記各スピンドルモータ支持
部の高さを補正する高さ補正手段とを具備する。このよ
うに構成された本発明の光ディスク装置は、スピンドル
モータのターンテーブルにおけるディスク載置面の傾き
や高さにバラツキがあっても、ターンテーブルに載置さ
れたディスクと読み取り手段との傾きと高さを所定の高
さに正確に補正することができる。
【0012】また、本発明の光ディスク装置において、
前記高さ補正手段は、前記演算結果において前記スピン
ドルモータ支持部の高さがマイナスの時に所望の厚みを
有するスペーサを各スピンドルモータ支持部に取り付
け、反対に前記演算結果において前記スピンドルモータ
支持部の高さがプラスの時に各スピンドルモータ支持部
を所望の高さに研削加工することである。また本発明の
光ディスク装置においては、スピンドルモータにおける
ブラケットに対するディスク載置面の基準面に対する傾
きと高さに関するデータが、当該スピンドルモータの一
部に記載されている。このため、本発明の光ディスク装
置は、スピンドルモータからデータを読み取るだけで、
演算結果に基づきスペーサの厚みを選定するか、又は、
演算結果に基づく厚み量まで研削加工するかを決定する
までの時間を短縮でき、生産性の向上が図られる。
【0013】本発明の光ディスク装置のスピンドルモー
タ取付方法は、情報が記録されたディスクから情報を読
み取る読み取り手段と、前記読み取り手段を前記ディス
クの記録面に平行に移送する移送手段と、前記ディスク
を載置して回転させるターンテーブルを有し、ブラケッ
トが固着されたスピンドルモータと、前記移送手段が固
定され、前記読み取り手段を移動可能に保持し、前記ブ
ラケットを支持する複数のスピンドルモータ支持部を有
するシャーシとを具備する光ディスク装置の組立工程に
おいて、前記ターンテーブルにおけるディスク載置面の
基準面に対する傾きと高さを計測し演算する工程と、前
記ターンテーブルに関するデータに基づき計測し演算し
た結果に従い、高さ補正のための演算処理を行い、その
演算処理結果に基づき前記スピンドルモータ支持部の高
さをそれぞれ補正する工程とを有する。このように組み
立てられた光ディスク装置は、スピンドルモータのター
ンテーブルにおけるディスク載置面の傾きや高さにバラ
ツキがあっても、ターンテーブルに載置されたディスク
と読み取り手段との傾きと高さを所定の高さに正確に補
正されており、信頼性の高い光ディスク装置となる。
【0014】他の観点による発明の光ディスク装置のス
ピンドルモータ取付方法は、情報が記録されたディスク
から情報を読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段
を前記ディスクの記録面に平行に移送する移送手段と、
前記ディスクを載置して回転させるターンテーブルを有
し、ブラケットが固着されたスピンドルモータと、前記
移送手段が固定され、前記読み取り手段を移動可能に保
持し、前記ブラケットを支持する複数のスピンドルモー
タ支持部を有するシャーシとを具備する光ディスク装置
の組立工程において、前記ターンテーブルにおけるディ
スク載置面の基準面に対する傾きと高さを計測し演算す
る工程と、前記シャーシにおける複数のスピンドルモー
タ支持部により形成される平面の基準面に対する傾きと
高さを計測し演算する工程と、前記ターンテーブル及び
前記シャーシに関するデータに基づき計測し演算した結
果により、高さ補正のための演算処理を行い、その演算
処理結果に従い前記スピンドルモータ支持部の高さをそ
れぞれ補正する工程とを有する装置のスピンドルモータ
取付方法。上記のように組み立てられた光ディスク装置
は、スピンドルモータのディスク載置面の傾きの他にシ
ャーシの各スピンドルモータ支持部の高さのデータを用
いているので、スピンドルモータ支持部により形成され
る面の傾きや高さに基準面に対してバラツキがあって
も、ターンテーブルに載置されたディスクと読み取り手
段との傾きと高さを所定の高さに正確に補正されてお
り、信頼性の高い光ディスク装置となる。
【0015】他の観点による発明の光ディスク装置のス
ピンドルモータ取付方法は、情報が記録されたディスク
から情報を読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段
を前記ディスクの記録面に平行に移送する移送手段と、
前記ディスクを載置して回転させるターンテーブルを有
し、ブラケットが固着されたスピンドルモータと、前記
移送手段が固定され、前記読み取り手段を移動可能に保
持し、前記ブラケットを支持する複数のスピンドルモー
タ支持部と前記移送手段を支持する複数の移送手段支持
部を具備する光ディスク装置の組立工程において、前記
ターンテーブルにおけるディスク載置面の基準面に対す
る傾きと高さを計測し演算する工程と、前記シャーシに
おける複数のスピンドルモータ支持部により形成される
平面の基準面に対する傾きと高さを計測し演算する工程
と、前記シャーシにおける複数の移送手段支持部により
形成される平面の基準面に対する傾きと高さを計測し演
算する工程と、前記ターンテーブル、前記シャーシに関
するデータに基づき計測し演算した結果により、高さ補
正のための演算処理を行い、その演算処理結果に従い前
記スピンドルモータ支持部の高さをそれぞれ補正する工
程とを有する。上記のように組み立てられた光ディスク
装置は、スピンドルモータのディスク載置面の傾きのデ
ータや、シャーシの各スピンドルモータ支持部の高さの
データの他に、シャーシにおける移送手段の支持部の高
さのデータを用いているので、移送手段の支持部により
形成される面の傾きや高さに基準面に対してバラツキが
あっても、ターンテーブルに載置されたディスクと読み
取り手段との傾きと高さを所定の高さに正確に補正され
ており、信頼性の高い光ディスク装置となる。
【0016】
【発明の実施の形態】≪実施の形態1≫以下、本発明に
係る光ディスク装置の好ましい実施の形態を実施の形態
1として添付の図面を用いて説明する。図1は本発明に
係る光ディスク装置の実施の形態1における主要な構成
部分を上面から見た分解斜視図である。図2は図1の実
施の形態1におけるシャーシ、スピンドルモータ、光ピ
ックアップ及びその送り機構等を下面から見た分解斜視
図である。図3は図2の構成部品を組み立てた状態を示
す斜視図である。
【0017】実施の形態1の光ディスク装置は携帯用ミ
ニディスクプレーヤー(以下、MDプレーヤーと略称)
であり、図1〜図3にはMDプレーヤーにおける主要な
構成要素、即ちシャーシ1、スピンドルモータ3、光ピ
ックアップ5、送り機構6等を示している。実施の形態
1のMDプレーヤーは、前述の図11に示したMDプレ
ーヤーと同様に、開閉可能な上蓋とその上蓋を回動可能
に保持する下ケースにより外装ケースが構成されてい
る。図1〜図3に示したMDプレーヤーの構成部品は、
上記の外装ケース内部に配置されている。
【0018】図1に示すように、シャーシ1のほぼ中央
には、スピンドルモータ3が配置されており、スピンド
ルモータ3の上部にはミニディスクケース(MDケー
ス)内の光ディスクが載置されて回転するターンテーブ
ル4が設けられている。光ディスクには音楽情報等の各
種情報が記録されており、その情報は光ピックアップ5
により読み出されるよう構成されている。
【0019】MDケース内の光ディスクの情報を読み取
る光ピックアップ5は、レンズ5aを有し、送り機構6
により光ディスクの直径方向へ移動されるよう構成され
ている。送り機構6は送りシャフト7を有し、この送り
シャフト7に光ピックアップ5が螺合している。送りシ
ャフト7はシャーシ1に対して回転可能に支持されてお
り、送りシャフト7を回転させることにより、この送り
シャフト7に螺合した光ピックアップ5が光ディスクの
直径方向へ移動するよう構成されている。
【0020】図1〜図3に示すように、合成樹脂で形成
されたシャーシ1にはスピンドルモータ3が取り付けら
れる位置に3つのスピンドルモータ支持部2a,2b,
2cが一体成形により設けられている。これらのスピン
ドルモータ支持部2a,2b,2cのシャーシ1の裏面
からの高さは、所定の高さ(規格値)よりわずかに低く
設定されている。スピンドルモータ支持部2a,2b,
2cには、所望の厚みを有するスペーサ8a,8b,8
cを介してスピンドルモータ3のブラケット9に取り付
けられる。
【0021】上記のように、実施の形態1の光ディスク
装置において、スピンドルモータ3は所望の厚みを有す
るスペーサ8a,8b,8cを介してシャーシ5に形成
されたスピンドルモータ支持部2a,2b,2cに取り
付けられる。これらのスペーサ8a,8b,8cはスピ
ンドルモータ支持部2a,2b,2cとブラケット9と
の間に挿入され、ブラケット9の下側より止めビス10
をスピンドルモータ支持部2a,2b,2cにネジ締め
して固定される。このように、止めビス10をスピンド
ルモータ支持部2a,2b,2cにネジ締めすることに
より、スピンドルモータ3はシャーシ1に確実に支持固
定されている。
【0022】実施の形態1の光ディスク装置において用
いられるスピンドルモータ3は、ブラケット9に対する
ターンテーブル4の傾きが大きいものであっても、それ
ぞれが所望の厚みを有するスペーサ8a,8b,8cを
用いることにより、ディスク載置面4aと光ピックアッ
プ5の移動軸は平行になるよう補正される。
【0023】次に、実施の形態1の光ディスク装置にお
いて用いられる各スペーサ8a,8b,8cの厚みの演
算方法、及びスペーサ8a,8b,8cの選出方法につ
いて詳細に説明する。光ディスク装置のアセンブリライ
ンにおいて、組み立てられたスピンドルモータ3は、計
測工程で各計測ポイントにおける基準面からの位置が測
定される。例えば、スピンドルモータ3におけるブラケ
ット9の取り付け面に対するターンテーブル4の傾きと
高さが計測される。これらの計測データは、次のアセン
ブリラインであるスピンドルモータ3とシャーシ1との
組み込み工程へオンラインで連絡される。
【0024】以下、組み込み構成へ連絡される計測デー
タについて説明する。図1において、矢印Xで示す方向
をX軸の(+)方向とし、矢印Yで示す方向をY軸の正
方向(+)とし、矢印Zで示す方向をZ軸の(+)方向
とする。このようにX軸、Y軸、Z軸が設定されたX-
Y-Z座標において、例えば、ターンテーブル4のディ
スク載置面4aの計測された傾きは、X軸からディスク
載置面4aへの垂線と交わる線分とX軸の正方向(+)
となす角度(Xa)の情報と、かつY軸からディスク載
置面4aへの垂線と交わる線分とY軸の正方向(+)と
なす角度(Ya)の情報を計測データとしている。ま
た、スピンドルモータ3のブランケット9におけるモー
タが接触するブラケット面9dからディスク載置面4a
までの高さにおいて、スピンドルモータ3の軸中心(Z
軸)における予め決められた規格値(Ho)との差(+
H)を計測データとしている。
【0025】また、スピンドルモータ支持部2a、2
b,2cを有するシャーシ1において、前述と同様に、
X軸、Y軸及びZ軸を用いてX−Y−Z座標とし、シャ
ーシ1のスピンドルモータ支持部2a,2b,2cの各
先端位置を示し、それぞれ(0,0,D)、(B1,B
2,D)、(C1,C2,D)であったと仮定する。即
ち、スピンドルモータ支持部2aの位置が。X−Y座標
の中心(0,0)の位置であり、その高さがDである。
但し、高さDは、予め決められた規格値に対して−(マ
イナス)Dmmであったことを示す。ここで、規格値
(Ho)とは、基準となる光ディスク装置のスピンドル
モータ組立品におけるそれぞれの適正寸法を規格値とし
たものである。すなわち、規格値(Ho)とは、ブラケ
ット9のブラケット面9dに対してターンテーブル4の
ディスク載置面4aが傾いておらず、且つ、ブラケット
9がシャーシ1に取付けられたときにターンテーブル4
のディスク載置面4aの高さが光ディスク100の情報
を光ピックアップ5により確実に読みとれる高さに組み
立てられたときの光ディスク装置における各寸法を云
う。なお、上記の規格値(Ho)、差(H)及び高さ
(D)の関係は、後述する図5を参照。
【0026】実施の形態1の光ディスク装置において、
スピンドルモータ支持部2a,2b,2cの各先端位置
の全ての高さは、規格値(Ho)に対して同じように−
(マイナス)Dmmに形成されているため、ターンテー
ブル4のディスク載置面4aの傾きと高さのみを考慮し
てスペーサ8a,8b,8cの厚みが演算される。その
演算結果に基づく厚みを有するスペーサ8a,8b,8
cが各スピンドルモータ支持部2a,2b,2cに取り
付けられる。実施の形態1においては、所望の厚みを有
するスペーサ8a,8b,8cをブラケット9と各スピ
ンドルモータ支持部2a,2b,2cとの間に挿入する
ことにより、ディスク載置面4aの傾きと高さ調整でき
るよう各スピンドルモータ支持部2a,2b,2cの高
さは規格値(Ho)に対して小さく設定されている。
【0027】次に、スピンドルモータ支持部2a,2
b,2cとブラケット9との間に挿入される各スペーサ
8a,8b,8cの厚みの算出方法について説明する。
ここで、各スペーサ8a,8b,8cのそれぞれの厚み
をS1,S2,S3とする。また、前述のように、スピ
ンドルモータ支持部2a,2b,2cのX−Y−Z座標
における各位置は、それぞれ(0,0,D)、(B1,
B2,D)、(C1,C2,D)とする。各々のスペー
サ8a,8b,8cをスピンドルモータ3のブラケット
面9aとスピンドルモータ支持部2a,2b,2cとの
間に介在させた時の傾きは以下の式で導かれる。ここ
で、X方向の傾きをK1とし、Y方向の傾きをK2とす
る。
【0028】 K1=tan−1(1/Z) ・・・ (1)
【0029】 K2=tan−1(Z/W) ・・・ (2)
【0030】上記式(1)及び式(2)におけるZとW
は、スピンドルモータ3がシャーシ1にスペーサ2a,
2b,2cを介して取り込まれた場合、シャーシ1にお
ける予め特定した基準面に対するディスク載置面4aの
傾きを示す係数であり、X軸に関する傾きを1とし、Y
軸に関する傾きをWとし、Z軸に関する傾きZとしてい
る。
【0031】この傾いたディスク載置面4aを表す方程
式は、実施の形態1の場合、以下の式(3)で示され
る。
【0032】 (x−B1)+W(y−B2)+Z(z−D−S2)=0 ・・・ (3)
【0033】上記式(3)において、x,y,zはX−
Y−Z座標の各軸における変数である。実施の形態1に
おいて、シャーシ1のスピンドルモータ支持部2a,2
b,2cにスペーサ8a,8b,8cを介してブラケッ
ト9を取り付けた時のブラケット面9aにおける取付孔
9a,9b,9cの各中心位置の座標は、(0,0,D
+S1)、(B1,B2,D+S2)、(C1,C2,
D+S3)である。そこで、上記式(3)における変数
(x,y,z)に取付孔9a,9b,9cの中心位置の
座標を挿入して、WとZを求めると、下記式(4)及び
(5)となる。
【0034】 Z=(B1×(C2−B2)−B2×(C1−B1)) /(B2×((D+S3)−(D+S2))+((D+S1) −(D+S2))×(C2−B2)) ・・・ (4)
【0035】 W=(Z×((D+S1)−(D+S2))−B1)/B2 ・・・ (5)
【0036】そして、求められたZとWにより式(1)
と式(2)のK1とK2とを算出する。このように、上記
の演算式で求めた組み込み後のターンテーブル4のディ
スク載置面4aにおけるX方向の傾きK1(式(1))
と、Y方向の傾きK2(式(2))を算出して、可能な
限り小さいものが選択される。従って、これらの傾きK
1,K2に対して、前述のスピンドルモータ3単体にお
けるターンテーブル4のディスク載置面4aにおけるX
方向の傾きXaと、Y方向の傾きYaとのそれぞれの
差、即ちΔx=Xa−K1、Δy=Ya−K2がそのと
き組み立てられたスピンドルモータ3におけるターンテ
ーブル4の傾きに対する補正量を示す。即ち、ΔxとΔ
yは、該当シャーシ1に所望の厚みを有するスペーサ2
a,2b,2cを挿入した後のターンテーブル4のディ
スク載置面4aの傾き補正量を示す。このように、組み
立てた後のターンテーブル4のディスク載置面4aにお
けるX方向の傾きK1とY方向の傾きK2が零に近いも
のが選択され、組み込まれたスピンドルモータ組立品に
おけるディスク載置面4aが該当スピンドルモータ3の
適正傾きのディスク載置面4aとなる。
【0037】上記のように適正傾きに補正されたディス
ク載置面4aに関し、次にその高さ(H)を規格値(H
o)になるよう各スペーサ8a,8b,8cの厚みが選
定される。ディスク載置面4aの高さ(H)、即ちZ軸
方向の位置については、各スペーサ8a,8b,8cの
厚みの平均と、スピンドルモータ3の組立後におけるデ
ィスク載置面4aのシャーシ1の基準面に対する傾きを
用いて選定される。ターンテーブル4のディスク載置面
4aの高さを規格値(Ho)との差で表し、その高さを
Htとすると、高さHtは次の式(6)で導かれる。
【0038】 Ht=((S1+S2+S3)/3−D+△H)+H ・・・(6)
【0039】式(6)において、△Hはディスク載置面
4aの傾きにより補正した高さである。
【0040】次に、実施の形態1における光ディスク装
置のスピンドルモータの組立についてその具体例を用い
て説明する。例えば、次のようなスピンドルモータ3と
シャーシ1に関するデータの場合について説明する。ス
ピンドルモータ3は、Xa=0.05(度),Ya=
0.2(度)の傾きを有し、H=0.04(mm)の高
さを持つ。また、シャーシ1におけるスピンドルモータ
支持部2a,2b,2cの各先端位置の座標は(0,
0,D)、(B1,B2,D)、(C1,C2,D)で
あり、それぞれの数値が、B1=2.5(mm),B2=
21.0(mm),D=−0.11(mm),C1=10.
1(mm),C2=13.3(mm)である。
【0041】上記のようなスピンドルモータ3をシャー
シ1に組み込む場合に、0.0(mm),0.05(m
m),0.075(mm),0.1(mm),0.125(m
m),0.15(mm)の各種厚みを有するスペーサS
1,S2,S3を挿入した場合について演算する。下記
表1及び表2は、その演算結果を表に示したものであ
り、上記各数値を前述の式(1)〜(5)に代入して、
そのときのディスク載置面4aの傾き及び高さを示して
いる。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】表1において、例えばスペーサ8aの厚み
=0(表1において、0とはスペーサを入れなかったと
きを示す)、スペーサ8bの厚み=0、及びスペーサ8
cの厚み=0のときには、適正ディスク載置面に対する
X方向の傾きの差は0.05度、Y方向の傾きの差は
0.2度、高さは0.07mmであることを表している。
高さが0.07mmである理由は、スピンドルモータ3
におけるディスク載置面4aの高さがH=0.04(m
m)であり、シャーシ1におけるスピンドルモータ支持
部2a,2b,2cの高さがD=−0.11(mm)であ
るため、それぞれ値を加算して0.07mmが求められ
る。表2と表3のX方向とY方向の傾きをグラフにした
ものが図4であり、図4はスペーサ8a,8b,8cを
挿入して補正された時の分布図を示している。
【0045】次に、表1、表2、及び図4を用いて、デ
ィスク載置面4aの傾きが最も小さくなり、高さも規格
値(Ho)にほぼ等しくなる適正な厚みを有するスペー
サ8a,8b,8cの組み合わせ選定方法について説明
する。図4の分布図において、X方向とY方向の傾きが
“0,0”に近い組み合わせは、P点であり、その値は
X=0.009,Y=−0.030である。そして、こ
の傾きに補正できるスペーサ8a,8b,8cの組み合
わせは、表1及び表2において、(0.1,0.07
5,0.05)、(0.125,0.1,0.07
5)、(0.15,0.125,0.1)の3つがあ
る。そして、その中で、高さが最も“0”に近い組み合
わせは、(0.1,0.075,0.05)でその高さ
の値は−0.012mmであることがわかる。また、図4
において、“×”印で示すQ点はスピンドルモータ3単
体におけるディスク載置面4aの傾きを表している。図
5に示すように、前述のように適正なスペーサ(0.
1,0.075,0.05)を選定することにより、Q
点の傾きがP点まで補正できることが理解できる。
【0046】スピンドルモータ3とシャーシ1との組立
後におけるディスク載置面4aの全体の傾きは以下の計
算式で求められる。スピンドルモータ3単体におけるデ
ィスク載置面4aの全体の傾き(M1)は、下記式
(7)で求められる。
【0047】 M1=√[(0.2)+(0.05)]=0.206 ・・・(7)
【0048】上記スピンドルモータ3をシャーシ1にス
ペーサ8a,8b,8cを用いて組立て補正後の全体の
傾き(M2)は、下記式(8)で求められる。
【0049】 M2=√[(0.009)+(−0.030)]=0.031 ・・・(8)
【0050】以上のように、実施の形態1における組立
て補正後の全体の傾き(M2)は、0.031であり、
目標値である規格値(Ho)は0.1以下であるため、
この組立品は目標値に入っている。また、実施の形態1
における高さの規格値(目標値)は、組立後で ±0.
05mm以下である。前述のようにこの組立品の高さは−
0.012mmであるため、十分規格値内に入っている。
【0051】以上のように、実施の形態1における選定
方法により、適正なスペーサ8a,8b,8cを各スピ
ンドルモータ支持部2a,2b,2cとスピンドルモー
タ3のブラケット9との間に介在させて、組立支持固定
することにより、スピンドルモータ組立品のディスク載
置面4aにおける傾きと高さを補正することができる。
図5のスピンドルモータ組立品の断面図に示すように、
選定されたスペーサ8a,8b,8c(8cは図5では
省略)を装着することにより、各スペーサ8a,8b,
8cの厚みがディスク載置面4aの傾きと高さを高精度
に補正している。この結果として、光ディスク100の
記録面は光ピックアップ5の移動軸と平行となり、光ピ
ックアップ5のレンズ5aと光ディスク100の記録面
との相対距離(L0)は、常に適正な値でほぼ一定に設
定される。
【0052】次に、上記のように構成された実施の形態
1の光ディスク装置における動作について説明する。前
述のように実施の形態1における光ピックアップ5のレ
ンズ5aと光ディスク100の記録面との相対距離(L
0)、及び光ディスク100の傾き(チルト)は、所定
の範囲内に設定されているため、組み立てられた光ディ
スク装置における光ピックアップ5のレンズ5aは、光
ディスク100の記録面に対して平行に移動して、光デ
ィスク100に記録された所望の情報を読み込むことが
できる。もし、光ピックアップ5のレンズ5aと光ディ
スク100の記録面との相対距離(L0)が一定ではな
く、光ピックアップ5のレンズ5aの焦点距離が光ディ
スク100の記録面の位置に合わなければ、光ディスク
100の情報を正しく読み込むことはできない。また、
光ディスク100の記録面が光ピックアップ5の移動軸
に対して傾いている場合、光ピックアップ5のレンズ5
aから発光されたレーザ光が光ディスク100に反射さ
れてレンズ5aに帰還せず、光ディスク100の情報を
正確に読み取ることは不可能である。
【0053】前述のように実施の形態1においては、光
ピックアップ5のレンズ5aと光ディスク100の記録
面との相対距離(L0)や、記録面の傾きを容易に、且
つ確実に所定の範囲内に設定できるので、スピンドルモ
ータ3のターンテーブル4上で回転している光ディスク
100の情報を、光ピックアップ5のレンズ5aにより
確実に読み込むことが可能になる。
【0054】実施の形態1の光ディスク装置において
は、シャーシ1のスピンドルモータ支持部2a,2b,
2cの高さを規格値(Ho)よりわずかに低く設定し、
スペーサ8a,8b,8cの挿入により高さ補正するよ
う構成した。しかし、本発明はこのような構成に限定さ
れるものではなく、スピンドルモータ支持部2a,2
b,2cの高さを逆に規格値(Ho)より僅かに長く設
定しておき、演算結果であるスペーサ2a,2b,2c
の厚みS1,S2,S3の値をマイナスの値にすること
により、シャーシ1のスピンドルモータ支持部2a,2
b,2cの高さを研削(あるいは切削)して、ターンテ
ーブル4のディスク載置面4aの傾きと高さを所定の範
囲(規格値)内にすることも可能である。即ち、演算の
結果であるスペーサの厚みの量(マイナス)だけ、スピ
ンドルモータ支持部2a,2b,2cの高さを研削(あ
るいは切削)して所定の値まで短くする。このように、
スピンドルモータ支持部2a,2b,2cの高さを研削
(あるいは切削)してディスク載置面4aの傾きと高さ
を補正しても、上記実施の形態1と同様な効果が得られ
る。
【0055】また、本発明の光ディスク装置において
は、シャーシ1におけるスピンドルモータ支持部2a,
2b,2cの高さを、予め所定の高さ(規格値)付近に
設定し、前述の演算結果において、スペーサの厚みがプ
ラスの場合には、その厚みのスペーサを該当するスピン
ドルモータ支持部に取付ける。一方、演算結果におい
て、スペーサの厚みがマイナスの場合には該当するスピ
ンドルモータ支持部を研削(あるいは切削)して所望の
高さに形成する。このように、演算結果に基づき、スペ
ーサを選定するか、スピンドルモータ支持部を削るか、
あるいは何もしないのかを選択して、光ディスク装置を
組立てるように構成しても前述の実施の形態1と同様な
効果が得られることは云うまでもない。
【0056】≪実施の形態2≫次に、本発明に係る実施
の形態2における光ディスク装置について添付の図面を
用いて説明する。図6は実施の形態2の光ディスク装置
におけるシャーシとスピンドルモータ等の主要な構成を
背面から見た斜視図である。実施の形態2の光ディスク
装置は、前述の実施の形態1の光ディスク装置と同じ構
成であるが、スピンドルモータ3をシャーシ1に取り付
けるときの傾き及び高さ補正のための演算方法が異なっ
ている。このため、実施の形態2において、前述の実施
の形態1の光ディスク装置におけるものと同じ構成、機
能を有するものには同じ符号を付して、その説明は省略
する。
【0057】実施の形態2の光ディスク装置において、
シャーシ1のスピンドルモータ支持部2a,2b,2c
の高さを所定の高さ(規格値)より僅かに低く設定して
いる。図6に示すように、スペーサ8a,8b,8cは
スピンドルモータ3のブラケット9と各スピンドルモー
タ支持部2a,2b,2cとの間に挿入されて取り付け
られるよう構成されている。実施の形態2の光ディスク
装置のスピンドルモータ取付方法において、前述の実施
の形態1と異なる点は、シャーシ1における各スピンド
ルモータ支持部2a,2b,2cの高さに関するデータ
I1,I2,I3を計測し、その計測データをディスク
載置面4aの補正処理のための演算に用いている。
【0058】実施の形態2において、スピンドルモータ
単体におけるブラケット9に対するターンテーブル4の
傾きと高さのデータ、及び各スピンドルモータ支持部2
a,2b,2cの高さに関するデータI1,I2,I3
を用いて演算し、スペーサ2a,2b,2cの適切な厚
みを選定している。
【0059】次に、実施の形態2におけるスペーサ2
a,2b,2cの適切な厚みを算出するための具体的な
演算式について一例を取り上げて説明する。図1に示し
た実施の形態1と同じように、例えば、ターンテーブル
4のディスク載置面4aは、X軸からディスク載置面4
aへの垂線と交わる線分とX軸の正方向(+)に角度X
aだけ傾いており、かつY軸からディスク載置面4aへ
の垂線と交わる線分とY軸の正方向(+)と角度Yaだ
け傾いている場合について説明する。そして、スピンド
ルモータ3におけるブランケット9のブラケット面9d
からターンテーブル4のディスク載置面4aまでの高さ
において、スピンドルモータ3の軸中心における所望の
規格値(Ho)に対して+Hの差を有している。
【0060】また、実施の形態1と同様に、スピンドル
モータ支持部2a、2b,2cを有するシャーシ1にお
いて、スピンドルモータ支持部2a,2b,2cの各位
置のX−Y−Z座標を(0,0,D1)、(B1,B
2,D2)、(C1,C2,D3)と仮定する。即ち、
スピンドルモータ支持部2aの位置が。X−Y座標の中
心(0,0)の位置であり、その高さがD1であること
を示す。なお、高さD1、D2及びD3は所定の高さ
(規格値=Jとすると)との差であり、以下の式(9)
〜(11)により求められる。また、D1、D2及びD
3はすべてマイナスである。
【0061】 D1=I1−J ・ ・ ・ (9)
【0062】 D2=I2−J ・ ・ ・ (10)
【0063】 D3=I3−J ・ ・ ・ (11)
【0064】前述の実施の形態1と同様に、シャーシ1
のスピンドルモータ支持部2a,2b,2cにそれぞれ
の厚みがS1,S2,S3であるスペーサ8a,8b,
8cを取り付けたときの、ディスク載置面4aの傾き
は、以下の式(12)及び(13)により導かれる。こ
こで、X方向の傾きをK1とし、Y方向の傾きをK2と
する。
【0065】 K1=tan−1(1/Z1) ・・・ (12)
【0066】 K2=tan−1(W1/Z1) ・・・ (13)
【0067】上記式(12)及び式(13)におけるZ
1とW1は、スピンドルモータ3がシャーシ1にスペー
サ2a,2b,2cを介して組み込まれた場合、シャー
シ1における予め特定した基準面に対するディスク載置
面4aの傾きを示す係数であり、X軸に関する傾きを1
とし、Y軸に関する傾きをW1とし、Z軸に関する傾き
Z1としている。Z1及びW1は以下の式(14)及び
式(15)で求められる。
【0068】 Z1=(B1×(C2−B2)−B2×(C1−B1)) /(B2×((D3+S3)−(D2+S2))+((D1+S1) −(D2+S2))×(C2−B2)) ・・・ (14)
【0069】 W1=(Z1×((D1+S1)−(D2+S2))−B1)/B2 ・・・ (15)
【0070】そして、求められたZ1とW1とにより式
(12)と式(13)を用いてK1とK2を算出する。こ
のように、前述の実施の形態1と同様に、組み立てた後
のターンテーブル4のディスク載置面4aにおけるX方
向の傾きK1とY方向の傾きK2が零に近いものが選択
される。このように選択されて組み立てられたディスク
載置面4aが該当スピンドルモータ3の適正傾きのディ
スク載置面4aとなる。上記のように適正傾きに補正さ
れたディスク載置面4aに関し、次にその高さ(H)が
規格値(Ho)になるよう各スペーサ8a,8b,8c
の厚みが選定される。ディスク載置面4aの高さ(H)
については、各スペーサ8a,8b,8cの厚みの平均
と、スピンドルモータ3の組立後におけるディスク載置
面4aのシャーシ1の基準面に対する傾きを用いて選定
される。
【0071】実施の形態2においては、シャーシ1の各
々のスピンドルモータ支持部2a,2b,2cの高さを
計測して、その計測データを演算式に用いているので、
スピンドルモータ支持部2a,2b,2cに高さのばら
つきがあっても、前述の実施の形態1よりも正確に補正
することが可能となる。従って、実施の形態2の光ディ
スク装置において、スピンドルモータ3とシャーシ1に
関して実際の傾きの値とほぼ等しい値を用いて演算する
ため、実施の形態2の光ディスク装置におけるスピンド
ルモータ組立品は、ディスク載置面4aが高精度に補正
されて組み立てられている。
【0072】実施の形態2の光ディスク装置において
は、シャーシ1のスピンドルモータ支持部2a,2b,
2cの高さを規格値(Ho)よりわずかに低く設定し、
スペーサ8a,8b,8cの挿入により高さ補正するよ
う構成した。しかし、本発明はこのような構成に限定さ
れるものではなく、スピンドルモータ支持部2a,2
b,2cの高さを逆に規格値(Ho)より僅かに長く設
定しておき、演算結果であるスペーサ2a,2b,2c
の厚みS1,S2,S3の値をマイナスの値にすること
により、シャーシ1のスピンドルモータ支持部2a,2
b,2cの高さを研削(あるいは切削)して、ターンテ
ーブル4のディスク載置面4aの傾きと高さを所定の範
囲(規格値)内に補正することも可能である。
【0073】また、本発明の光ディスク装置において
は、シャーシ1におけるスピンドルモータ支持部2a,
2b,2cの高さを、予め所定の高さ(規格値)付近に
設定し、前述の演算結果から、スペーサの厚みがプラス
の場合には、その厚みのスペーサを該当するスピンドル
モータ支持部に取付ける。一方、演算結果において、ス
ペーサの厚みがマイナスの場合には該当するスピンドル
モータ支持部を研削(あるいは切削)して所望の高さに
形成する。このように、演算結果に基づき、スペーサを
選定するか、スピンドルモータ支持部を削るか、あるい
は何もしないのかを選択して、光ディスク装置を組立て
るように構成しても前述の実施の形態1と同様な効果が
得られることは云うまでもない。
【0074】≪実施の形態3≫次に、本発明に係る実施
の形態3における光ディスク装置について添付の図面を
用いて説明する。図7は実施の形態3の光ディスク装置
におけるスピンドルモータ組立品の縦断面図であり、図
8はスピンドルモータ組立品の横断面図である。図9は
実施の形態3におけるシャーシ1におけるスピンドルモ
ータ支持部の位置を示す説明図である。
【0075】実施の形態3の光ディスク装置は、前述の
実施の形態1と同様の構成を有しているため、実施の形
態1と同じ機能、構成を有するものには同じ符号を付し
てその説明は省略する。図7は実施の形態3における光
ピックアップ5、送り機構6、光ディスク100が載置
されたターンテーブル4等を有するスピンドルモータ組
立品の縦断面を示しており、図7における光ピックアッ
プ5は送り機構6により紙面と直交する方向へ移動す
る。図8は図7に示したスピンドルモータ組立品の横断
面を示しており、図8における光ピックアップ5は送り
機構6により紙面と平行な方向へ移動する。
【0076】図7に示すように、光ピックアップ5は送
りシャフト7と螺合しており、光ピックアップ5におけ
る送りシャフト7と螺合する部分と反対側の位置で、レ
ンズ5aを間にして反対側の端部にはガイド溝6aが形
成されている。このガイド溝6aは、シャーシ1に形成
されたガイド20に摺動可能に係合している。図8に示
すように、送りシャフト7の一方の端部近傍には他の部
位より直径が太い突起部7aが形成されている。また、
送りシャフト7の他方の端部には先端部7bが形成され
ている。この突起部7aは、シャーシ1に形成された支
持部22と、この光ディスク装置における筐体であるカ
バー24とにより回転可能に保持されている。同様に、
送りシャフト7の先端部7bはシャーシ1に形成された
保持部21に回転可能に支持されている。
【0077】実施の形態3の光ディスク装置におけるス
ピンドルモータ組立品は、上記のように構成されている
ため、光ピックアップ5のシャーシ1に対する傾きは、
シャーシ1のガイド20と保持部21と支持部22にお
ける支持位置の各高さにより決定される。そこで、実施
の形態3においては、シャーシ1のガイド20と保持部
21と支持部22における予め決められた測定位置(支
持位置)の高さを測定し、そのデータを用いることによ
り、精度の高いスピンドルモータ組立品を有する光ディ
スク装置を提供するものである。
【0078】以下、図9を用いて実施の形態3における
シャーシ1に対するスピンドルモータの取付方法につい
て説明する。図9に示した斜視図は、実施の形態3にお
けるシャーシ1の測定位置を示す。図7及び図8で示し
たシャーシ1におけるガイド20、保持部21、支持部
22による支持位置(測定値)は、図9においてのQ1
(ガイド20)、Q2(保持部21)、Q3(支持部2
2)で示す位置に相当する。これらの位置を、X−Y−
Z座標で表し、Q1(0,0,T4),Q2(X3,Y
3,T3)、Q3(X5,Y5,T5)と仮定する。即
ち、Q1で示すガイド20の支持位置をX−Y座標の原
点(0,0)とする。
【0079】また、図9に示すように、スピンドルモー
タ3を支持するためのシャーシ1におけるスピンドルモ
ータ支持部2a,2b,2cの先端位置を測定し、その
位置を座標で表す。例えば、スピンドルモータ支持部2
a,2b,2cの先端位置の座標を、Q4(X6,Y
6,T6)、Q5(X7,Y7,T7)、Q6(X8,
Y8,T8)とする。ここで、シャーシ1に支持された
光ピックアップ5の移動軸を含みディスク載置面と平行
な基準平面Vを求める。この基準平面Vは、ガイド2
0、保持部21、支持部22の座標(測定位置)から求
められる。基準平面Vは、スピンドルモータ3のブラケ
ット9に対しターンテーブル4のディスク載置面4aの
傾きがなく、かつ、そのディスク載置面4aの高さもタ
ーンテーブルの中心において規格値(Ho)であった場
合に、このスピンドルモータ3のブラケット9の取り付
けられる面であり、この組立を行ったときには、シャー
シ1に支持された光ピックアップ5により光ディスク1
00の情報を確実に読みとれる高さである。
【0080】この基準平面Vは、以下の計算式で求めら
れる。基準平面Vは、シャーシ1のガイド20(Q
1)、保持部21(Q2)、支持部22(Q3)の各位
置と、それぞれの座標(測定値)に補正高さU1,U
2,U3を加えた値で求められる架空点R1(0、0、
Z4)、R2(X3、Y3、Z3)、R3(X5、Y
5、Z5)の3点で作られる。ここで、Z4、Z3、Z
5は、Z4=T4+U1、Z3=T3+U2、Z5=T
5+U3である。また、補正高さU1,U2,U3と
は、設計的に決められた値である。
【0081】次に、基準平面Vに関する平面の方程式を
求める。一般に平面の方程式は、以下式(16)であ
る。
【0082】 x+Ly+Mz+N=0 ・・・ (16)
【0083】式(16)において、L,M,Nは係数で
あり、これらのL,M,Nはガイド20(Q1)、保持
部21(Q2)、支持部22(Q3)の基準平面Vに下
ろした垂線との交点の座標R1、R2、R3を用いて次
式(17)、(18)、(19)により求められる。
【0084】 M=(X5×Y3−X3×Y5) /((Y5×Z3−Y3×Z5+(Y5−Y3)×Z4) ・・・ (17)
【0085】 N=M×Z4 ・・・ (18)
【0086】 L=−(M×Z3+N+X3)/Y3 ・・・ (19)
【0087】式(17)、(18)、(19)により求
められたM、N、Lの値を式(16)に代入すれば基準
平面Vの平面の方程式を求めることができる。
【0088】次に、この規準平面V上に対する、シャー
シ1のスピンドルモータ支持部2a,2b,2cからの
垂線との交点の位置をE1、E2、E3とし、その座標
をE1(X6,Y6,Z6)、E2(X7,Y7,Z
7)、E3(X8,Y8,Z8)とする。このような座
標において、E1、E2、E3のZ軸上の座標値のZ
6、Z7、Z8で示す高さは、以下の式(20)、(2
1)、(22)で求められる。
【0089】 Z6=−(X6+L×Y6+N)/M ・・・ (20)
【0090】 Z7=−(X7+L×Y7+N)/M ・・・ (21)
【0091】 Z8=−(X8+L×Y8+N)/M ・・・ (22)
【0092】シャーシ1のスピンドルモータ支持部2
a,2b,2cの各先端の座標(測定位置)をQ4(X
6,Y6,T6)、Q5(X7,Y7,T7)、Q6
(X8,Y8,T8)であるため、これらの高さと規準
平面Vとの差D4、D5、D6は以下のように表され
る。
【0093】 D4=Z6−T6 ・・・ (23)
【0094】 D5=Z7−T7 ・・・ (24)
【0095】 D6=Z8−T8 ・・・ (25)
【0096】このようにして求められた基準平面Vとの
差D4、D5、D6値を前述の実施の形態2におけるD
1、D2、D3に置き換える。即ち、D1=−D4、D
2=−D5、D3=−D6とする。そして、実施の形態
2における式(12)〜(15)に代入して傾きを算出
し、スピンドルモータ3のブラケット9とシャーシ1の
スピンドルモータ支持部2a,2b,2cとの間に挿入
する最適な厚みのスペーサ8a,8b,8cを選定す
る。スペーサ8a,8b,8cを選定する方法は、前述
の実施の形態1、又は実施の形態2と同じように選定さ
れる。ここで、図9のシャーシ1のスピンドルモータ支
持部2a,2b,2cの先端の座標値Q4(X6,Y
6,T6)、Q5(X7,Y7,T7)、Q6(X8,
Y8,T8)については、それらの中心に形成された穴
の中心の位置であり、実測できない架空点である。これ
らの座標値を求める方法としては、例えば以下の方法に
より求めることができる。スピンドルモータ支持部2
a,2b,2cの先端の円環面における数点の位置を測
定し、その平均を求めてQ4、Q5、Q6の座標値とす
る。この座標値を求める方法はその一例であり、本発明
はこれに限定されるものではなく、他の公知の架空点の
位置決定方法を用いても良い。
【0097】以上のように、実施の形態3の光ディスク
装置においては、前述の実施の形態2と比較して、光ピ
ックアップ5の高さが決定されるシャーシ1におけるガ
イド20、保持部21及び支持部22の高さのデータも
測定され、これらのデータを用いてディスク載置面4a
の傾きを補正するよう構成されている。このため、実施
の形態3の光ディスク装置は、実施の形態2の光ディス
ク装置よりも演算式に入力する値をさらに実際の傾きの
値に近づけることが可能となり、ディスク載置面4aの
傾きを高精度に補正することが可能となる。また、実施
の形態1〜3において、スペーサ8a,8b,8cの形
状が両端に平行面を有し、厚みの薄い円筒形状として説
明しているが、各々厚みの異なるスペーサ8a,8b,
8cをブラケット9とスピンドルモータ支持部2a,2
b,2cとの間に介在させる場合には、スペーサ8a,
8b,8cの形状はテーパーを有するくさび形状にする
のが理想である。これは、スペーサ8a,8b,8cの
厚みの選定が、前述のようにスピンドルモータ支持部2
a,2b,2cの中心位置における算出結果に基づくた
めである。しかし、各スペーサ8a,8b,8cの形状
を所望のテーパーを有するように形成することは困難で
あり、またそのように形成してもそれほどの効果は期待
できない。なぜなら、スペーサ8a,8b,8cの直径
に比べて、それぞれのスピンドルモータ支持部2a,2
b,2cのシャーシ1における位置が大きく離れている
ため、各スペーサ8a,8b,8cが平行面を両端に持
つ円筒形状をブラケット9とスピンドルモータ支持部2
a,2b,2cとの間に挿入して高さ補正しても、その
誤差は非常に小さく問題となるほどの傾きとはならな
い。
【0098】≪実施の形態4≫次に、本発明に係る実施
の形態4における光ディスク装置について添付の図面を
用いて説明する。図10は実施の形態4の光ディスク装
置におけるスピンドルモータを示す斜視図である。実施
の形態4における光ディスク装置の基本的な構成は、前
述の実施の形態1と同じである。従って、前述の実施の
形態1と同じ機能、構成を有するものには同じ符号を付
して、その説明は省略する。
【0099】実施の形態4の光ディスク装置の組立工程
において、スピンドルモータ3単体におけるブラケット
9に対するターンテーブル4のディスク載置面4aの傾
きと、その高さは予め測定されている。その測定された
スピンドルモータ3単体のデータは、2次元データコー
ドに変換されてシート40に記録される。このように測
定データが記録されたシート40は、該当するスピンド
ルモータ3のブラケット9に張り付けられる。従って、
実施の形態4においては、スピンドルモータ3をシャー
シ1に組み込む工程において、前述の実施の形態1、2
及び3のようにディスク載置面4aの傾きを演算する際
に、スピンドルモータ3のデータがシート40の2次元
データコードを読むことにより、組立工程において必要
なデータを容易に入手できる。この結果、実施の形態4
の光ディスク装置におけるスピンドルモータ組立は、そ
の組立ライン上で必要データを入手できるため、ディス
ク載置面4aの傾きに関する演算結果までの時間を短縮
でき、生産性の向上を図ることができる。なお、上記実
施の形態4においては測定されたデータを2次元データ
コードに変換してシール40に記載した例で示したが、
本発明はこの例に限定されるものではなく、一般的に用
いられているデータシート、例えばバーコードであって
も所望のデータが記載されるものであれば問題はない。
【0100】
【発明の効果】以上、具体的な実施の形態について詳細
に説明したところから明らかなように、本発明は次の効
果を有する。本発明に係る光ディスク装置は、記録媒体
であるディスクを載置して回転させるターンテーブルを
有するスピンドルモータにおけるターンテーブルの傾き
と、このスピンドルモータを取り付けるシャーシのスピ
ンドルモータ支持部により形成される面の傾きとを計測
演算し、光ディスク装置におけるディスク載置面が所望
の面となるよう、スピンドルモータ支持部とブラケット
との間に演算結果に基づき形成された補正手段を設けて
いる。このように構成された光ディスク装置は、ターン
テーブルに載置された記録媒体と読み取り手段との傾き
と距離が適切な位置となり、記録媒体であるディスクの
情報を確実に読み取ることが可能となる。
【0101】本発明に係る光ディスク装置のスピンドル
モータ取付方法は、スピンドルモータのブラケットとシ
ャーシのスピンドルモータ支持部において、スピンドル
モータのブラケットに対するターンテーブルの傾きと高
さのデータに基づき、スピンドルモータ支持部の傾き補
正に必要なデータを演算するよう構成されている。そし
て、その傾き補正の演算結果に基づき、所望の厚みを有
するスペーサを挿入したり、又は、スピンドルモータ支
持部の高さを所望の高さまで研削加工することにより、
本発明に係る光ディスク装置のスピンドルモータ取付方
法は、スピンドルモータ単体におけるターンテーブルの
傾きや高さにバラツキがあっても、さらに、シャーシに
おけるスピンドルモータ支持部や光ピックアップの支持
部の高さにバラツキがあっても、ターンテーブルに載置
された記録媒体と読み取り手段との位置関係を所望の状
態に常に保つことが可能となる。
【0102】また、本発明に係る光ディスク装置のスピ
ンドルモータ取付方法においては、読み取り手段におけ
る傾きや高さに関する計測データを傾き補正の演算処理
に用いることにより、読み取り手段におけるばらつきを
補正することが可能となり、生産性を大きく向上させる
ことができるという効果を奏する。
【0103】さらに、本発明に係る光ディスク装置及び
そのスピンドルモータ取付方法においては、スピンドル
モータ自体におけるブラケットに対するターンテーブル
の傾きと高さをデータ化して当該スピンドルモータに記
載するよう構成されているため、スピンドルモータ単体
に関する情報を製造組立ラインにおいて容易に入手する
ことができ、生産性を大きく向上させることができると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態1における光ディスク
装置のスピンドルモータ組立品の分解斜視図である。
【図2】図1のスピンドルモータ組立品を下面から見た
分解斜視図である。
【図3】図2のスピンドルモータ組立品の組立図であ
る。
【図4】本発明に係る実施の形態1におけるスペーサの
選定方法を示す説明図である。
【図5】本発明に係る実施の形態1におけるスピンドル
モータ組立品の断面図である。
【図6】本発明に係る実施の形態2における光ディスク
装置のスピンドルモータ組立品の分解斜視図である。
【図7】本発明に係る実施の形態3におけるスピンドル
モータ組立品の縦断面図である。
【図8】本発明に係る実施の形態3におけるスピンドル
モータ組立品の横断面図である。
【図9】本発明に係る実施の形態3におけるシャーシの
測定位置を示す説明図である。
【図10】本発明に係る実施の形態4における光ディス
ク装置のスピンドルモータを示す斜視図である。
【図11】従来の光ディスク装置におけるスピンドルモ
ータ組立品の断面図である。
【図12】従来の光ディスク装置におけるスピンドルモ
ータ組立品の断面図である。
【符号の説明】
1 シャーシ 2a、2b、2c スピンドルモータ支持部 3 スピンドルモータ 4 ターンテーブル 5 光ピックアップ 8a、8b、8c スペーサ 9 ブラケット 20 ガイド 21 保持部 22 支持部 40 シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 泰秀 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業 株式会社内 Fターム(参考) 5D109 CA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報が記録されたディスクから情報を読
    み取る読み取り手段、 前記読み取り手段を前記ディスクの記録面と平行に移送
    する移送手段、 前記ディスクを載置して回転させるターンテーブルを有
    し、ブラケットが固着されたスピンドルモータ、 前記移送手段が固定され、前記読み取り手段を移動可能
    に保持し、前記ブラケットを支持する複数のスピンドル
    モータ支持部を有するシャーシ、 前記ターンテーブルにおけるディスク載置面の基準面に
    対する傾きと高さのデータ及び前記シャーシにおける複
    数のスピンドルモータ支持部により形成される平面の基
    準面に対する傾きと高さのデータに基づき前記スピンド
    ルモータ支持部における当該スピンドルモータを支持す
    る高さを演算し、その演算結果に基づき前記各スピンド
    ルモータ支持部の高さを補正する高さ補正手段、 を具備することを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記高さ補正手段は、前記演算結果にお
    いて前記スピンドルモータ支持部の高さがマイナスの時
    に所望の厚みを有するスペーサを各スピンドルモータ支
    持部に取り付け、反対に前記演算結果において前記スピ
    ンドルモータ支持部の高さがプラスの時に各スピンドル
    モータ支持部を所望の高さに研削加工する請求項1記載
    の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 スピンドルモータにおけるブラケットに
    対するディスク載置面の基準面に対する傾きと高さに関
    するデータが、当該スピンドルモータの一部に記載され
    ている請求項1記載の光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 情報が記録されたディスクから情報を読
    み取る読み取り手段と、 前記読み取り手段を前記ディスクの記録面に平行に移送
    する移送手段と、前記ディスクを載置して回転させるタ
    ーンテーブルを有し、ブラケットが固着されたスピンド
    ルモータと、 前記移送手段が固定され、前記読み取り手段を移動可能
    に保持し、前記ブラケットを支持する複数のスピンドル
    モータ支持部を有するシャーシとを具備する光ディスク
    装置の組立工程において、 前記ターンテーブルにおけるディスク載置面の基準面に
    対する傾きと高さを計測し演算する工程と、 前記ターンテーブルに関するデータに基づき計測し演算
    した結果に従い、高さ補正のための演算処理を行い、そ
    の演算処理結果に基づき前記スピンドルモータ支持部の
    高さをそれぞれ補正する工程と、 を有する光ディスク装置のスピンドルモータ取付方法。
  5. 【請求項5】 情報が記録されたディスクから情報を読
    み取る読み取り手段と、 前記読み取り手段を前記ディスクの記録面に平行に移送
    する移送手段と、前記ディスクを載置して回転させるタ
    ーンテーブルを有し、ブラケットが固着されたスピンド
    ルモータと、 前記移送手段が固定され、前記読み取り手段を移動可能
    に保持し、前記ブラケットを支持する複数のスピンドル
    モータ支持部を有するシャーシとを具備する光ディスク
    装置の組立工程において、 前記ターンテーブルにおけるディスク載置面の基準面に
    対する傾きと高さを計測し演算する工程と、 前記シャーシにおける複数のスピンドルモータ支持部に
    より形成される平面の基準面に対する傾きと高さを計測
    し演算する工程と、 前記ターンテーブル及び前記シャーシに関するデータに
    基づき計測し演算した結果により、高さ補正のための演
    算処理を行い、その演算処理結果に従い前記スピンドル
    モータ支持部の高さをそれぞれ補正する工程と、 を有する光ディスク装置のスピンドルモータ取付方法。
  6. 【請求項6】 情報が記録されたディスクから情報を読
    み取る読み取り手段と、 前記読み取り手段を前記ディスクの記録面に平行に移送
    する移送手段と、前記ディスクを載置して回転させるタ
    ーンテーブルを有し、ブラケットが固着されたスピンド
    ルモータと、 前記移送手段が固定され、前記読み取り手段を移動可能
    に保持し、前記ブラケットを支持する複数のスピンドル
    モータ支持部と前記移送手段を支持する複数の移送手段
    支持部を具備する光ディスク装置の組立工程において、 前記ターンテーブルにおけるディスク載置面の基準面に
    対する傾きと高さを計測し演算する工程と、 前記シャーシにおける複数のスピンドルモータ支持部に
    より形成される平面の基準面に対する傾きと高さを計測
    し演算する工程と、 前記シャーシにおける複数の移送手段支持部により形成
    される平面の基準面に対する傾きと高さを計測し演算す
    る工程と、 前記ターンテーブル、前記シャーシに関するデータに基
    づき計測し演算した結果により、高さ補正のための演算
    処理を行い、その演算処理結果に従い前記スピンドルモ
    ータ支持部の高さをそれぞれ補正する工程と、 を有する光ディスク装置のスピンドルモータ取付方法。
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