JP2001095924A - カテーテル - Google Patents

カテーテル

Info

Publication number
JP2001095924A
JP2001095924A JP27437899A JP27437899A JP2001095924A JP 2001095924 A JP2001095924 A JP 2001095924A JP 27437899 A JP27437899 A JP 27437899A JP 27437899 A JP27437899 A JP 27437899A JP 2001095924 A JP2001095924 A JP 2001095924A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
base
distal
base shaft
reinforcing member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP27437899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3927735B2 (ja
Inventor
Takatomo Hisamatsu
孝知 久松
Takafumi Sumino
貴文 住野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=17540836&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2001095924(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP27437899A priority Critical patent/JP3927735B2/ja
Publication of JP2001095924A publication Critical patent/JP2001095924A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3927735B2 publication Critical patent/JP3927735B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 煩雑な作業を経ることなく、剛性の低い部分
でキンクが生じるのを防止できるカテーテルを提供す
る。 【解決手段】 比較的剛性の高いチューブ状の基部シャ
フト(15)と、基部シャフト(15)より剛性の低い
チューブ状の先端シャフト(13)と、これらの間に位
置するチューブ状の中間部分(14)と、基部シャフト
(15)の基端付近に取り付けられるハブ(16)と、
先端シャフト(13)の先端部に流体連通するように取
り付けられるバルーン(12)と、ガイドワイヤ(2)
が挿通される内管シャフト(11)とを備え、基部シャ
フト(15)はその先端付近を細径加工することにより
形成された補強体部(154)を有し、補強体部(15
4)は中間部分(14)内に配置されている拡張カテー
テル(1)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば血管内にお
いて種々の処置を行うための診断具または治療具、さら
には血管内狭窄部を治療するために狭窄部を拡張し、狭
窄部末梢側における血流の改善を図るための拡張カテー
テルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】マイクロカテーテルの台頭により、従来
のカテーテルでは不可能とされてきた微小血管または脈
管内の治療および診断が行えるようになってきている。
マイクロカテーテルとしては、例えば心筋梗塞または狭
心症に用いられる経皮的経管式冠状動脈血管形成術用カ
テーテル(以下、拡張カテーテル)がある。この血管形
成術の進行中には、しばしばカテーテルを交換する必要
がある。たとえば、バルーンサイズの変更、狭窄部付近
の診断、処置具の変更等の際に、カテーテルの交換が必
要となる。カテーテルの交換の一つの方法として、長い
交換用ガイドワイヤを用いる方法がある。しかし、長い
ワイヤの操作は時間がかかり、しかも2人以上の術者を
必要とするため扱いにくい。この問題に対処するために
「ラピッドエクスチェンジ」タイプのカテーテルが用い
られる。このタイプは、カテーテルの遠位部分のみがガ
イドワイヤをたどる構造になっている。
【0003】ラピッドエクスチェンジタイプのカテーテ
ルの例は、米国特許5040548,5061273
(YOCK),4762129(BONZEL),51
35535(KRAMER)などに記載されている。
【0004】具体的に、特表平6−507105に記載
されているラピッドエクスチェンジタイプのカテーテル
について説明する。このカテーテルは、主軸部分(基部
シャフト)、末端軸部分(先端シャフト)、バルーンお
よびガイドワイヤ内腔用の管から構成されており、主軸
部分に末端軸部分の方向に延びるコアワイヤが取り付け
られている。このコアワイヤは、比較的剛性の高い主軸
部分より先端側に取り付けられる比較的剛性の低い末端
軸部分に剛性を与えて、急激な曲がりの集中により末端
軸部分でキンクが生じるのを防ぐために設けられてい
る。
【0005】しかし、このコアワイヤは主軸部分とは別
部材として加工された後に、主軸部分の先端部にろう付
けなどの方法により接合されるため、カテーテルの組立
作業が煩雑になるという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、煩雑
な作業を経ることなく、剛性の低い部分でキンクが生じ
るのを防止できるカテーテルを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の拡張カテーテル
は、比較的剛性の高いチューブ状の基部シャフトと、基
部シャフトより剛性の低いチューブ状の先端シャフト
と、前記基部シャフトと先端シャフトの間に位置するチ
ューブ状の中間部分と、前記基部シャフトの基端付近に
取り付けられ、圧力印加装置が取り付けられるハブと、
前記先端シャフトの先端部に流体連通するように設けら
れ、前記ハブより圧力が印加されるバルーンと、前記バ
ルーン先端より先端側に先端側開口部およびバルーン基
端より基端側に基端側開口部を有し、ガイドワイヤが挿
通されるガイドワイヤ用ルーメンとを備えた拡張カテー
テルであって、前記基部シャフトはその先端付近を細径
加工することにより形成された補強体部を有し、該補強
体部は前記中間部分内に配置されていることを特徴とす
る。
【0008】本発明のカテーテルは、比較的剛性の高い
基部シャフトと、基部シャフトより剛性の低い先端シャ
フトと、前記基部シャフトと先端シャフトの間に位置す
る中間部分と、前記基部シャフトの基端付近に取り付け
られるハブと、前記先端シャフトの先端部に設けられる
処置装置(治療または診断などの処置を行うための装
置、たとえば超音波診断装置、レーザー照射装置、アテ
レクトミー用カッター、薬剤供給装置、高周波発生装
置、超音波治療装置)と、前記処置装置より先端側に先
端側開口部および処理装置より基端側に基端側開口部を
有し、ガイドワイヤが挿通されるガイドワイヤ用ルーメ
ンとを備えたカテーテルであって、前記基部シャフトは
その先端付近を細径加工することにより形成された補強
体部を有し、該補強体部は前記中間部分内に配置されて
いることを特徴とする。
【0009】本発明において、比較的剛性の高い基部シ
ャフトは金属管で形成することが好ましい。基部シャフ
トの先端付近を細径加工するには、延伸加工や口絞り加
工等の一般的に行われる技術を用いることができる。こ
の場合、基部シャフトの先端付近に多段階の細径加工を
施すことにより、形成される補強体部の剛性が緩やかに
変化するようにしてもよい。また、基部シャフトには、
細径加工された補強体部から未加工部にかけての一部
に、基部シャフトの内部と外部とを連通する開口部を設
けることが好ましい。
【0010】本発明においては、シャフトの剛性を徐々
に変化させるために、ガイドワイヤ用ルーメン(内管シ
ャフト)の基端側開口部を中間部分に設け、基部シャフ
トの補強体部をガイドワイヤ用ルーメン(内管シャフ
ト)の基端側開口部より先端側まで延長することが好ま
しい。
【0011】本発明のカテーテルでは、従来のようにコ
アワイヤを加工して基部シャフト先端部にろう付けする
代わりに、基部シャフトの先端部を細径加工するだけで
よいので、煩雑な工程なしにカテーテルを組み立てるこ
とができ、しかも補強体部によってキンクを効果的に防
止できる。また、たとえば基部シャフトの先端付近に多
段階の細径加工を施して補強体部の剛性を緩やかに変化
させるなどの工夫により、キンクをより効果的に防止で
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の拡張カテーテルの
実施例を図面を参照して説明する。
【0013】図1は本発明の拡張カテーテルの一実施例
の外観図である。図2は図1の拡張カテーテルの一部を
破断し、基部シャフトの一部を省略し、主要構成部材を
拡大して示す外観図である。図3は基部シャフトを示す
外観図である。図4は中間部分、基部シャフトの先端部
および先端シャフトの基端部を示す断面図である。
【0014】図1および図2に示されるように、拡張カ
テーテル1はいわゆるオーバーザワイヤ型のカテーテル
であり、ガイドワイヤ2に沿って血管内に挿入される。
拡張カテーテル1は、基端側からハブ16、基部シャフ
ト15、中間部分14、先端シャフト13、バルーン1
2および内管シャフト11からなっている。
【0015】基端側のハブ16にはインフレーターの様
な圧力印加装置と接続できるようにルアーテーパーが形
成されている。ハブ16には金属または一部の樹脂など
比較的剛性の高い材質からなる基部シャフト15が流体
連通可能に接合されている。基部シャフト15には、血
管形成術中に拡張カテーテル1をガイディングカテーテ
ル(図示せず)に挿入した深度がどのくらいか容易に確
認できるように深度マーカー151が設けられている。
後に詳細に説明するように、基部シャフト15の先端部
は補強体部となっており、補強体部から未加工部にかけ
ての一部にインフレーション開口部が設けられている。
インフレーション開口部は基部シャフト15の内部と外
部とを流体連通させるために設けられているものであ
り、ハブ16から圧入される流体は基部シャフト15の
内部からインフレーション開口部を通って外部へ出る。
なお、上記インフレーション開口部を設けずに、補強体
部の基端部から先端部にかけて流体が補強体部の内部を
通過して外部に出るように構成してもよい。
【0016】基部シャフト15の先端側には中間部分1
4が流体連通可能に設けられている。中間部分14の先
端側には樹脂などの材質からなる比較的剛性の低い先端
シャフト13が流体連通可能に設けられている。先端シ
ャフト13の先端側にはバルーン12の基端部が流体連
通可能に設けられている。
【0017】先端シャフト13及びバルーン12の内部
を内管シャフト11が同軸状に貫通している。内管シャ
フト11の先端部は先端チップ111となっており、先
端チップ111はバルーン12の先端より延長されてお
り、先端チップ111はバルーン12の先端側と液密を
保った状態で接合されている。一方、内管シャフト11
の基端は中間部分14から先端シャフト13にかけての
一部分に設けられたガイドワイヤ開口部141まで延長
され、液密を保った状態で接合されている。図1に示し
たガイドワイヤ2は先端チップ111の先端開口を入口
とし、ガイドワイヤ開口部141を出口として、内管シ
ャフト11内に挿通される。バルーン12の内部の内管
シャフト11周囲には造影マーカー121が設けられて
いる。
【0018】バルーン12は拡張させない状態では、内
管シャフト11の外周に折り畳まれた状態になってい
る。バルーン12は拡張した状態では、中央部がほぼ円
筒状になり血管の狭窄部を容易に拡張できる。なお、バ
ルーン12の中央部は完全な円筒状になる必要はなく、
多角柱状になってもよい。また、造影マーカー121は
血管形成術中、X線透視下で狭窄部位へのバルーン12
の位置決めを容易にするために設けられている。
【0019】上述した構成を有する拡張カテーテル1に
おいて、ハブ16に取り付けられた圧力印加装置(図示
せず)で圧力を印加すると、圧力媒体はハブ16から基
部シャフト15、インフレーション開口部152、中間
部分14、先端シャフト13と内管11との隙間を経て
バルーン12に至り、バルーン12を拡張させることが
できる。なお、基部シャフト15、中間部分14、先端
シャフト13、内管シャフト11及び各接合部分は、バ
ルーン12が破裂する圧力以上の耐圧性能を有すること
はいうまでもない。
【0020】図3を参照して基部シャフト15の構造を
より詳細に説明する。図3に示すように、基部シャフト
15はメインシャフト部153と、メインシャフト部1
53の先端部を細径加工することにより形成された補強
体部154により構成されている。この図では、補強体
部154には二段の細径加工が施されており、先端へ向
かうほど外径が小さくなっている。この補強体部154
は、メインシャフト部153の先端部を延伸加工や口絞
り加工することにより形成される。この際、細径加工を
2回に分け、順次外径を小さくしてゆき、細径加工する
長さを変えている。なお、補強体部154は必要に応じ
て熱加工を施すことによって、剛性を調整することがで
きる。また、この図では、補強体部154の一部にイン
フレーション開口部152が設置されている。このイン
フレーション開口部152は、エンドミル等の機械切削
や、レーザーによる微細切削加工により形成することが
できる。なお、基部シャフトの材質として樹脂を用いた
場合には、トーチ等によってインフレーション開口部を
加工することもできる。
【0021】図4を参照して、中間部分14を中心とし
て基部シャフト15の先端部および先端シャフト13の
基端部の構造を示す。図4に示されるように、基部シャ
フト15の先端部の補強体部154は中間部分14内に
延長して配置されており、さらに中間部分14に設けら
れたガイドワイヤ開口部141より先端側まで延長され
ている。具体的には、中間部分14の外周方向における
一部に内管シャフト11の基端部が固着されており、こ
の内管シャフト11の基端開口が中間部分14の外部に
露出して、ガイドワイヤ開口部141が形成されてい
る。なお、ガイドワイヤ開口部141は基部シャフト1
5または先端シャフト13に設けてもよく、また中間部
分14と先端シャフト13の境界部(接合部)に設けて
もよい。
【0022】このように中間部分14内部にメインシャ
フト部153より細径の補強体部154を配置すること
により、中間部分14をメインシャフト部153より剛
性が低く(柔らかく)、先端シャフト13より剛性が高
く(硬く)なるようにすることができる。こうして、拡
張カテーテル1を構成するシャフトの剛性を基端側から
先端側にかけて徐々に変化させることができ、中間部分
14が急激に曲がる際にも応力が1カ所に集中すること
がなく、キンクの発生を低減させることが可能である。
【0023】以上のように本発明によれば、拡張カテー
テル1の基部シャフト15(メインシャフト部153)
の先端付近を延伸加工や口絞り加工等の一般的に行われ
る技術を用いて細径加工することにより、キンク防止の
役割を果たす補強体部154が形成されている。このよ
うに簡便な工程でメインシャフト部153と一体化した
補強体部154を形成することができ、従来のように基
部シャフトと別にコアワイヤを加工してこれを基部シャ
フト先端部にろう付けする工程が不要になり、従来より
カテーテルの組み立て工程を簡略化することができる。
そして、補強体部154を中間部分14内部に配置する
ことにより、中間部分14が急激に曲がる際にも応力が
1カ所に集中することがなく、キンクの発生を効果的に
低減できる。また、多段階の細径加工を施した補強体部
154を形成することにより、シャフト全体の剛性を緩
やかに変化させることができ、キンクの発生をより効果
的に低減できる。そして、図示のように補強体部154
が配された部分にガイドワイヤ開口部141を設けるこ
とにより、開口部141が補強され、開口部1141に
おけるカテーテルの折れ(キンク)や破断等が好適に防
止される。
【0024】なお、基部シャフト15(メインシャフト
部153)の先端に形成される補強体部154の形状お
よびインフレーション開口部の位置および形状などに関
しては種々の変形が考えられる。これらの例を図5
(A)および(B)、図6(A)および(B)ならびに
図7(A)および(B)を参照して説明する。
【0025】図5(A)および(B)では、メインシャ
フト部153aの先端が二段に細径加工されて補強体部
154aが形成されており、図3と同様に一段目の補強
体部154aにインフレーション開口部152aが形成
されている。
【0026】図6(A)および(B)では、メインシャ
フト部153aの先端が二段に細径加工されて補強体部
154bが形成されており、一段目の補強体部154b
から未加工のメインシャフト部153bにかけての領域
にインフレーション開口部152bが形成されている。
【0027】図7(A)および(B)では、メインシャ
フト部153aの先端が一段だけ細径加工されて補強体
部154cが形成されており、主にメインシャフト部1
53cが細径になりかけている領域(カテーテル1の先
端方向に向かって急激に縮径する領域)にインフレーシ
ョン開口部152cが形成されている。
【0028】次に、本発明の拡張カテーテルを構成する
各部材の材質および寸法などについてより詳細に説明す
る。
【0029】基部シャフト15には比較的剛性の高い材
質、例えばNi−Ti、真鍮、SUS、アルミ等の金属
を用いることが好ましい。なお、比較的剛性の高い材質
であれば、ポリイミド、塩化ビニル、ポリカーボネート
等の樹脂を用いることもできる。
【0030】基部シャフト15のメインシャフト部15
3は、外径が約0.3mm〜3mm、好ましくは0.5
mm〜1.5mm、肉厚が約10〜150μm、好まし
くは20〜100μm、長さが300mm〜2000m
m、好ましくは700mm〜1500mmのチューブで
ある。
【0031】基部シャフト15の補強体部154は、外
径が約0.05mm〜2mm、好ましくは0.1〜1.
0mm、肉厚が10〜150μm、好ましくは20〜1
00μm、長さが30〜200mm、好ましくは50〜
180mmである。
【0032】先端シャフト13と中間部分14は同一の
チューブで構成してもよく、先端シャフト用のチューブ
と中間部分用のチューブとを別々に用意して適宜つなぎ
合わせた構成でもよい。
【0033】先端シャフト13および中間部分14を構
成する材料としては、例えばポリオレフィン(例えば、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン
−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、アイオノマー、またはこれら二種以上の混合物な
ど)、ポリオレフィンの架橋体、ポリ塩化ビニル、ポリ
アミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリ
エステルエラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエ
ラストマー、フッ素樹脂、ポリイミドなどの高分子材料
またはこれらの混合物などを用いることができる。
【0034】先端シャフト13および中間部分14は、
外径が0.5〜1.5mm、より好ましくは0.7〜
1.1mm、肉厚が25〜200μm、より好ましくは
50〜100μm、長さはが300〜2000mm、よ
り好ましくは300〜1500mmのチューブである。
【0035】内管シャフト11を構成する材料として
は、ある程度可撓性を有するものが用いられる。例えば
ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、またはこれ
ら二種以上の混合物など)、ポリオレフィンの架橋体、
ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミドエラストマ
ー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリウ
レタン、ポリウレタンエラストマー、ポリイミド、フッ
素樹脂などの高分子材料またはこれらの混合物などを用
いることができる。
【0036】内管シャフト11は、外径が約0.1〜
1.0mm、好ましくは0.3〜0.7mm、肉厚が約
10〜150μm、好ましくは20〜100μm、長さ
が100〜2000mm、好ましくは200〜1500
mmのチューブである。
【0037】バルーン12の材質としては、血管の狭窄
部を拡張できるように、ある程度の可塑性を有するもの
が好ましい。例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロ
ピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイ
オノマーなど)、ポリオレフィンの架橋体、ポリエステ
ル(例えばポリエチレンテレフタレートなど)、ポリエ
ステルエラストマー、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、
ポリウレタンエラストマー、ポリフェニレンサルファイ
ド、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、フッ素樹脂
などの高分子材料、シリコーンゴム、ラテックスゴムな
どを用いることができる。また、これら高分子材料を適
宜積層した積層フィルムも使用できる。二軸延伸ブロー
成形法等により形成したバルーン12を先端シャフト1
3の先端側に取り付けた構成としてもよいし、先端シャ
フト13の先端部分に延伸ブロー成形などを施してバル
ーン12を一体に形成してもよい。
【0038】バルーン12は、拡張されたときの円筒部
分の外径が1.0〜10mm、好ましくは1.0〜5.
0mm、長さが5〜50mm、好ましくは10〜40m
mであり、全体の長さが10〜70mm、好ましくは1
5〜60mmである。
【0039】造影マーカー12は、コイルスプリングま
たはリングで形成することが好ましく、1個以上設ける
ことができる。造影マーカー12の材質としては、X線
造影性の高い材料、例えばPt、Pt合金、W、W合
金、Au、Au合金、Ir、Ir合金、Ag、Ag合金
などを用いることが好ましい。
【0040】以上、本発明をカテーテルの基端部から先
端部に離間した位置にガイドワイヤ開口部141を有す
るラピッドエクスチェンジタイプのカテーテルに基づい
て説明したが、本発明はこれに限定されず、ガイドワイ
ヤ開口部がカテーテルの基端部(ハブ)に形成されたタ
イプのカテーテルであってもよい。
【0041】また、図示の例では、ガイドワイヤルーメ
ンが先端シャフト内に同軸的に配されたコアキシャル構
造を有するカテーテルとなっているが、本発明はこれに
限定されず、1つのチューブ(シャフト)内にガイドワ
イヤ用ルーメンとバルーンインフレーション用ルーメン
が平行に形成されたカテーテルでもよい。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、延
伸加工や口絞り加工等の簡便な工程で基部シャフト先端
付近を細径加工することにより、基部シャフトと一体化
されたキンク防止のための補強体部を形成して、剛性の
低い部分でキンクが生じるのを防止できるカテーテルを
提供することができる。また、多段階の細径加工が施さ
れた補強体部を形成することにより、シャフト全体にわ
たって剛性が緩やかに変化するようにでき、キンクの発
生をより効果的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る拡張カテーテルを示す
図。
【図2】図1の拡張カテーテルの主要構成部材を拡大し
て示す図。
【図3】図1の拡張カテーテルの基部シャフトを示す
図。
【図4】図1の拡張カテーテルの中間部分、基部シャフ
トの先端部および先端シャフトの基端部を示す断面図。
【図5】本発明の他の実施例に係る拡張カテーテルの基
部シャフトを示す平面図および側面図。
【図6】本発明の他の実施例に係る拡張カテーテルの基
部シャフトを示す平面図および側面図。
【図7】本発明の他の実施例に係る拡張カテーテルの基
部シャフトを示す平面図および側面図。
【符号の説明】
1…拡張カテーテル 2…ガイドワイヤ 11…内管シャフト 111…先端チップ 12…バルーン 121…造影マーカー 13…先端シャフト 14…中間部分 141…ガイドワイヤ開口部 15…基部シャフト 151…深度マーカー 152…インフレーション開口部 153…メインシャフト部 154…補強体部 16…ハブ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 比較的剛性の高いチューブ状の基部シャ
    フトと、基部シャフトより剛性の低いチューブ状の先端
    シャフトと、前記基部シャフトと先端シャフトの間に位
    置するチューブ状の中間部分と、前記基部シャフトの基
    端付近に取り付けられ、圧力印加装置が取り付けられる
    ハブと、前記先端シャフトの先端部に流体連通するよう
    に設けられ、前記ハブより圧力が印加されるバルーン
    と、前記バルーン先端より先端側に先端側開口部および
    バルーン基端より基端側に基端側開口部を有し、ガイド
    ワイヤが挿通されるガイドワイヤ用ルーメンとを備えた
    拡張カテーテルであって、 前記基部シャフトはその先端付近を細径加工することに
    より形成された補強体部を有し、該補強体部は前記中間
    部分内に配置されていることを特徴とする拡張カテーテ
    ル。
  2. 【請求項2】 前記基部シャフトは金属管からなること
    を特徴とする請求項1記載の拡張カテーテル。
  3. 【請求項3】 前記基部シャフトの補強体部は多段階の
    細径加工が施されていることを特徴とする請求項1また
    は2記載の拡張カテーテル。
  4. 【請求項4】 前記基部シャフトは細径加工された補強
    体部から未加工部にかけての一部に開口部を有すること
    を特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の拡張カテ
    ーテル。
  5. 【請求項5】 前記ガイドワイヤ用ルーメンの基端側開
    口部は前記中間部分に設けられており、前記基部シャフ
    トの補強体部は前記ガイドワイヤ用ルーメンの基端側開
    口部より先端側まで延長されていることを特徴とする請
    求項1ないし4いずれか記載の拡張カテーテル。
  6. 【請求項6】 前記先端シャフトの内側に前記先端シャ
    フトと同軸的に設けられた内管シャフトをさらに備え、
    該内管シャフトの内腔が前記ガイドワイヤ用ルーメンを
    形成していることを特徴とする請求項1ないし5いずれ
    か記載の拡張カテーテル。
  7. 【請求項7】 比較的剛性の高い基部シャフトと、基部
    シャフトより剛性の低い先端シャフトと、前記基部シャ
    フトと先端シャフトの間に位置する中間部分と、前記基
    部シャフトの基端付近に取り付けられるハブと、前記先
    端シャフトの先端部に取り付けられる処置装置と、前記
    処置装置より先端側に先端側開口部および処理装置より
    基端側に基端側開口部を有し、ガイドワイヤが挿通され
    るガイドワイヤ用ルーメンとを備えたカテーテルであっ
    て、 前記基部シャフトはその先端付近を細径加工することに
    より形成された補強体部を有し、該補強体部は前記中間
    部分内に配置されていることを特徴とするカテーテル。
  8. 【請求項8】 前記基部シャフトは金属管からなること
    を特徴とする請求項7記載のカテーテル。
  9. 【請求項9】 前記基部シャフトの補強体部は多段階の
    細径加工が施されていることを特徴とする請求項7また
    は8記載のカテーテル。
  10. 【請求項10】 前記基部シャフトは細径加工された補
    強体部から未加工部にかけての一部に開口部を有するこ
    とを特徴とする請求項7ないし9いずれか記載のカテー
    テル。
  11. 【請求項11】 前記ガイドワイヤ用ルーメンの基端側
    開口部は前記中間部分に設けられており、前記基部シャ
    フトの補強体部は前記ガイドワイヤ用ルーメンの基端側
    開口部より先端側まで延長されていることを特徴とする
    請求項7ないし10いずれか記載のカテーテル。
  12. 【請求項12】 前記先端シャフト内に同軸的に設けら
    れた内管シャフトをさらに備え、該内管シャフトの内腔
    により前記ガイドワイヤ用ルーメンが形成されることを
    特徴とする請求項7ないし11いずれか記載のカテーテ
    ル。
JP27437899A 1999-09-28 1999-09-28 カテーテル Expired - Lifetime JP3927735B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27437899A JP3927735B2 (ja) 1999-09-28 1999-09-28 カテーテル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27437899A JP3927735B2 (ja) 1999-09-28 1999-09-28 カテーテル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001095924A true JP2001095924A (ja) 2001-04-10
JP3927735B2 JP3927735B2 (ja) 2007-06-13

Family

ID=17540836

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27437899A Expired - Lifetime JP3927735B2 (ja) 1999-09-28 1999-09-28 カテーテル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3927735B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1676594A1 (en) * 2004-12-28 2006-07-05 Terumo Kabushiki Kaisha Catheter
JP2007089724A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Nipro Corp カテーテル
US7294124B2 (en) * 2001-12-28 2007-11-13 Boston Scientific Scimed, Inc. Hypotube with improved strain relief
JP2009119104A (ja) * 2007-11-16 2009-06-04 Sumitomo Bakelite Co Ltd 腸管内挿入用カテーテル
WO2011108566A1 (ja) * 2010-03-05 2011-09-09 テルモ株式会社 カテーテル
US8057430B2 (en) 2009-02-20 2011-11-15 Boston Scientific Scimed, Inc. Catheter with skived tubular member
JPWO2011108568A1 (ja) * 2010-03-05 2013-06-27 テルモ株式会社 カテーテル
WO2013140669A1 (ja) 2012-03-23 2013-09-26 テルモ株式会社 バルーンカテーテル
US9011511B2 (en) 2009-02-20 2015-04-21 Boston Scientific Scimed, Inc. Balloon catheter
US9079000B2 (en) 2011-10-18 2015-07-14 Boston Scientific Scimed, Inc. Integrated crossing balloon catheter
WO2016136767A1 (ja) * 2015-02-24 2016-09-01 株式会社グッドマン カテーテルおよびカテーテルの製造方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7870745B2 (en) 2006-03-16 2011-01-18 Bsst Llc Thermoelectric device efficiency enhancement using dynamic feedback
JP2012506813A (ja) 2008-10-23 2012-03-22 ビーエスエスティー エルエルシー 熱電デバイスを有するマルチモードhvacシステム
KR102112970B1 (ko) 2009-05-18 2020-05-19 젠썸 인코포레이티드 배터리 열 관리 시스템

Cited By (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7294124B2 (en) * 2001-12-28 2007-11-13 Boston Scientific Scimed, Inc. Hypotube with improved strain relief
EP1676594A1 (en) * 2004-12-28 2006-07-05 Terumo Kabushiki Kaisha Catheter
JP2006187315A (ja) * 2004-12-28 2006-07-20 Terumo Corp カテーテル
US7762984B2 (en) 2004-12-28 2010-07-27 Terumo Kabushiki Kaisha Catheter
JP4535868B2 (ja) * 2004-12-28 2010-09-01 テルモ株式会社 カテーテル
JP2007089724A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Nipro Corp カテーテル
JP2009119104A (ja) * 2007-11-16 2009-06-04 Sumitomo Bakelite Co Ltd 腸管内挿入用カテーテル
US9687634B2 (en) 2009-02-20 2017-06-27 Boston Scientific Scimed, Inc. Catheter with skived tubular member
US8057430B2 (en) 2009-02-20 2011-11-15 Boston Scientific Scimed, Inc. Catheter with skived tubular member
US9011511B2 (en) 2009-02-20 2015-04-21 Boston Scientific Scimed, Inc. Balloon catheter
JP5486675B2 (ja) * 2010-03-05 2014-05-07 テルモ株式会社 カテーテル
JPWO2011108566A1 (ja) * 2010-03-05 2013-06-27 テルモ株式会社 カテーテル
JP5596120B2 (ja) * 2010-03-05 2014-09-24 テルモ株式会社 カテーテル
WO2011108566A1 (ja) * 2010-03-05 2011-09-09 テルモ株式会社 カテーテル
JPWO2011108568A1 (ja) * 2010-03-05 2013-06-27 テルモ株式会社 カテーテル
US9079000B2 (en) 2011-10-18 2015-07-14 Boston Scientific Scimed, Inc. Integrated crossing balloon catheter
CN104114223A (zh) * 2012-03-23 2014-10-22 泰尔茂株式会社 球囊导管
EP2829299A4 (en) * 2012-03-23 2015-11-11 Terumo Corp BALLOON CATHETER
US9364645B2 (en) 2012-03-23 2016-06-14 Terumo Kabushiki Kaisha Balloon catheter
WO2013140669A1 (ja) 2012-03-23 2013-09-26 テルモ株式会社 バルーンカテーテル
WO2016136767A1 (ja) * 2015-02-24 2016-09-01 株式会社グッドマン カテーテルおよびカテーテルの製造方法
CN107206206A (zh) * 2015-02-24 2017-09-26 株式会社戈德曼 导管以及导管的制造方法
KR20170128229A (ko) * 2015-02-24 2017-11-22 가부시키가이샤 굿맨 카테터 및 카테터의 제조 방법
JPWO2016136767A1 (ja) * 2015-02-24 2017-11-30 株式会社グッドマン カテーテルおよびカテーテルの製造方法
KR102051721B1 (ko) * 2015-02-24 2019-12-03 가부시키가이샤 굿맨 카테터 및 카테터의 제조 방법
CN107206206B (zh) * 2015-02-24 2020-09-18 株式会社戈德曼 导管以及导管的制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3927735B2 (ja) 2007-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6533754B1 (en) Catheter
JP2001095923A (ja) カテーテル
US7815625B2 (en) Catheter having improved bonding region
JP5061614B2 (ja) カテーテル
JP2918459B2 (ja) インターベンショナルカテーテル
EP2389973B1 (en) Balloon catheter
JP3927735B2 (ja) カテーテル
JP2004024625A (ja) カテーテルおよび医療用チューブ
WO2006109649A1 (ja) カテーテル
JP5234548B2 (ja) カテーテル
JP5473443B2 (ja) カテーテル
JP4263826B2 (ja) カテーテルの製造方法およびカテーテル
JP2001353225A (ja) カテーテル
JP4833039B2 (ja) カテーテル
JP2003175110A (ja) バルーンカテーテル及びバルーンカテーテルの製造方法
JP3909991B2 (ja) カテーテル
JPH10118187A (ja) 血管拡張器具
JP4744005B2 (ja) カテーテル
JP2005110721A (ja) 拡張カテーテル
JP2002291900A (ja) 医療器具およびその製造方法
JP2002355313A (ja) カテーテルチューブおよびバルーンカテーテル
JP4914282B2 (ja) 押圧性を備えたカテーテル
WO2018135533A1 (ja) バルーンカテーテル
JP6363922B2 (ja) カテーテル
WO2022153527A1 (ja) バルーンカテーテル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061017

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070305

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3927735

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100309

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110309

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110309

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120309

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130309

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130309

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140309

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term