JP5486675B2 - カテーテル - Google Patents

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Description

本発明は、外管の途中にガイドワイヤを導出する開口部を設けたカテーテルに関する。
例えば、心筋梗塞や狭心症の治療では、冠動脈の病変部(狭窄部)をカテーテルの先端側に設けたバルーンにより押し広げる方法が行われており、他の血管、胆管、気管、食道、尿道、その他の臓器等の生体器官内に形成された狭窄部の改善についても同様に行われることがある。この種のカテーテルは、長尺なシャフト本体を有し、体内に先行して導入されたガイドワイヤがシャフト本体内に挿通されることで、該ガイドワイヤに沿ってカテーテルを体内へと進めることができる。
特開2000−217923号公報には、1本のチューブからなる外管シャフトの途中に開口部を設け、該開口部に内管シャフトの基端部を接合することでガイドワイヤの導出口を形成した構造、いわゆるラピッドエクスチェンジタイプと呼ばれる方式のカテーテルが記載されている。
近年、血管撮影装置やカテーテル技術の進歩に伴い、脳血管内治療がその低襲浸性から注目を集め始めており、そこで直径が例えば1mm以下の細径なカテーテル(マイクロカテーテル)が提案されている。
カテーテルは、一般に、術者が基端側から操作することにより、曲がりくねった血管内に長尺なシャフトを円滑に進ませるものであり、また、硬い狭窄部に対して先端を円滑に貫通させる必要があるため、基端側からの術者による押込み力が先端側へと確実に伝達できることが望ましい。
ところが、上記のような脳血管等の極めて細い末梢血管は、繊細な構造で血管壁も薄いため、カテーテルを誘導中にその先端が血管壁等に当接した際に、血管内の組織を損傷し、血管壁を穿孔する可能性が指摘されている。また、通常の血管分岐部等であっても、カテーテルを無理に強い力で前進させた場合には血管壁を穿孔する可能性がある。
術者は、例えば、操作部であるカテーテルの根元から150cm程度離れた先端に対し、1mm前後の細かい動作を付与することになるが、上記のような脳血管内治療等では、術者が操作する手元の荷重が先端に過敏に伝達されてしまうと、手元の僅かな動作によって先端が血管壁を強く押圧する可能性がある。すなわち、脳血管内治療等に用いるカテーテルでは、基端側からの押込み力を十分に緩衝して先端側へと伝達できる構造への要望がある。
本発明はこのような従来の課題を考慮してなされたものであり、基端側からの押込み力が先端側に伝達されにくいカテーテルを提供することを目的とする。
本発明に係るカテーテルは、外管と、前記外管内に配置され、先端側開口部及び基端側開口部を介してガイドワイヤが挿通される内管とを備えたカテーテルであって、前記外管は少なくとも軸方向に沿って、第1部位と、該第1部位より剛性が高い第2部位とを有し、前記外管は、前記内管の前記基端側開口部が接続される開口部を前記第1部位に設けたことを特徴とする。
このような構成によれば、外管の途中にガイドワイヤ導出用の開口部を設けた構成のカテーテルにおいて、外管に柔軟な第1部位と、剛性が高い第2部位とを備えると共に、柔軟な部位である第1部位に開口部を形成する。換言すれば、剛性の異なる複数の部位のうち、最も剛性の低い部位又はある程度剛性の低い部位に開口部を形成する。これにより、基端側からの押込み力が柔軟な第1部位及びこれに形成された開口部によって十分に吸収されるため、手元からの荷重が先端に伝達されにくく、ある程度大きな動作を付与した場合にも、先端は微細に動作し、デリケートな血管壁への影響の少ないカテーテルを得ることができる。
前記外管は、前記第1部位と前記第2部位の間に設けられ、前記第1部位よりも剛性が高く且つ前記第2部位よりも剛性が低い部位を含む移行部位を有すると、外管の軸方向での剛性を一層滑らかに構成することができる。
この場合、前記移行部位では、前記第1部位と同一の剛性から前記第2部位と同一の剛性へと剛性が変化すると、外管の軸方向での剛性をより一層滑らかに構成することとができる。
前記第2部位が、前記第1部位よりも先端側に設けられていると、手元からの荷重が先端に伝達されにくい構造と共に、先端側をある程度硬く構成できることから、多少硬い狭窄部等を円滑に貫通させることが可能となる。
この場合、前記第2部位よりも先端側に、該第2部位より剛性が低い先端部位が設けられていると、先端側をある程度硬く構成しつつ、カテーテル先端の柔軟性も確保することができる。
また、前記第1部位が、前記第2部位よりも先端側に設けられていると、基端側から先端側へとカテーテルの剛性が次第に柔軟になるように構成することができ、カテーテルを曲がりくねった血管内や凹凸形状のある狭窄部へと一層円滑に進ませることができる。
前記第1部位及び前記第2部位は、互いに異なる剛性の樹脂で形成され、前記移行部位は、前記第1部位の前記樹脂と前記第2部位の前記樹脂を混合して形成されていると、剛性の異なる部位を有する外管を容易に形成することができる。
前記第1部位及び前記第2部位及び前記移行部位は、樹脂切替金型による押出成形により一体的に成形されていてもよい。そうすると、剛性がより滑らかに変化する外管を容易に成形することができる。
当該カテーテルは、基端側が前記外管の先端側に取り付けられ、先端側が前記内管の先端側に取り付けられたバルーンを備えるバルーンカテーテルとして構成されると、バルーンを体内の狭窄部へと容易に進行させることができ、また、繊細な血管等であっても円滑に挿通させることができるバルーンカテーテルを容易に得ることができる。
本発明によれば、外管の途中にガイドワイヤ導出用の開口部を設けた構成のカテーテルにおいて、外管に柔軟な第1部位と、剛性が高い第2部位とを備えると共に、柔軟な部位である第1部位に開口部を形成することにより、基端側からの押込み力が柔軟な第1部位及びこれに形成された開口部によって十分に吸収される。このため、手元からの荷重が先端に伝達されにくく、ある程度大きな動作を付与した場合にも、先端は微細に動作し、デリケートな血管壁への影響の少ないカテーテルを得ることができる。
本発明の第1の実施形態に係るカテーテルの全体構成図である。 図2Aは、図1に示すカテーテルの先端側を拡大した平面図であり、図2Bは、図2Aに示すカテーテルの側面断面図である。 図3Aは、外管の一部省略平面図であり、図3Bは、図3Aに示す外管の軸方向位置と抵抗荷重との関係の一例を示すグラフである。 外管の製造方法の一例を実施する製造装置の構成図である。 図5Aは、外管を模した第1外管モデルの平面図であり、図5Bは、第2外管モデルの平面図であり、図5Cは、第3外管モデルの平面図である。 外管の軸方向での押込み荷重の伝達率を測定するための測定装置の構成図である。 各外管モデルでの押込み荷重と荷重伝達率との関係を示すグラフである。 図8Aは、変形例に係る外管の一部省略平面図であり、図8Bは、図8Aに示す外管の軸方向位置と抵抗荷重との関係の一例を示すグラフである。 図9Aは、本発明の第2の実施形態に係るカテーテルの先端側を拡大した平面図であり、図9Bは、図9Aに示すカテーテルの側面断面図である。 図10Aは、図9Aに示すカテーテルの外管の変形例を示す一部省略平面図であり、図10Bは、図10Aに示す外管の軸方向位置と抵抗荷重との関係の一例を示すグラフである。 変形例に係るカテーテルの全体構成図である。 図11に示すカテーテルの先端側の拡大図である。
以下、本発明に係るカテーテルについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るカテーテル10の全体構成図である。図2Aは、図1に示すカテーテル10の先端側を拡大した平面図であり、図2Bは、図2Aに示すカテーテル10の側面断面図である。本実施形態に係るカテーテル10は、長尺なシャフト本体12を生体器官、例えば脳血管に挿通させ、その先端側に設けられたバルーン14を狭窄部(病変部)で拡張させることで該狭窄部を押し広げて治療する、PTA(Percutaneous Transluminal Angioplasty:経皮的血管形成術)用の拡張カテーテルである。本発明は、このような拡張カテーテル以外の用途、例えばセルフエクスパンダブルステント用カテーテル等にも適用可能である。
図1に示すように、カテーテル10は、細径で長尺なシャフト本体12と、シャフト本体12の先端側に設けられたバルーン14と、シャフト本体12の基端側に設けられたハブ18とを備える。カテーテル10は、シャフト本体12の中間部のやや先端側寄りにガイドワイヤ20が導出される開口部22を設けた、いわゆるラピッドエクスチェンジタイプと呼ばれるものである。なお、図1及び図2において、シャフト本体12の右側(ハブ18側)を「基端(後端)」側、シャフト本体12の左側(バルーン14側)を「先端」側と呼び、他の各図についても同様とする。
図2A及び図2Bに示すように、シャフト本体12は、ガイドワイヤ20が挿通されるワイヤ用ルーメン24aを形成した内管(内管シャフト、ガイドワイヤチューブ)24と、バルーン14の拡張用流体を供給するための拡張用ルーメン26aを内管24の外周面との間に形成した外管(外管シャフト、先端シャフト)26と、先端側が外管26の基端側に挿入及び接合された基部シャフト27とから構成されており、先端から開口部22までが同心二重管となっている。
内管24は、バルーン14及び外管26の内部を延在すると共に、先端近傍がバルーン14の先端側に液密に接合され、基端で開口する基端側開口部24cが外管26の途中に形成された開口部22に接着や熱融着等によって液密に接合されている。従って、内管24の先端側開口部24bを入口として挿入されたガイドワイヤ20は、内管24のワイヤ用ルーメン24aを先端側から基端側へと挿通し、出口である開口部22(基端側開口部24c)から外部へと導出される。
外管26は、バルーン14の後端から基部シャフト27との接合部29まで延びており、先端から開口部22までの部位は内管24との間に拡張用ルーメン26aを形成する二重管を構成し、開口部22から接合部29までの部位は基部シャフト27の先端部31が内挿されると共に、該基部シャフト27の拡張用ルーメン27aに連続する拡張用ルーメン26aを形成している。
基部シャフト27は、その軸方向に沿う方向及び該軸方向に沿う方向から傾斜した方向にチューブが切断されることで軸方向に傾斜する樋状に形成された先端部31を有し、該先端部31より基端側はハブ18まで延びたチューブとして形成されている。先端部31は、細い最先端部31aと、該最先端部31aの基端側から傾斜状に拡径した傾斜部31bとを有すると共に、そのチューブ剛性を漸次変化させるため、傾斜部31bの基端側から接合部29の間付近に形成されたらせん状のスリット31cを有する。これにより、先端部31は先端から基端に向かってその剛性が漸次強くなるように構成される。
基部シャフト27及び外管26は、ハブ18に設けられるルアーテーパー18a等によって図示しないインデフレーター等の圧力印加装置から圧送される拡張用流体をバルーン14まで送液可能である。
本実施形態の場合、外管26は、バルーン14と接合される先端側で柔軟な第1部位R1と、ハブ18と接合される部分を含む基端側で第1部位R1より剛性の高い第2部位R2と、第1部位R1と第2部位R2の間に設けられ、その間を繋ぐように剛性が変化する移行部位R0とを有し、これらが軸方向に直列して一体的に成形されたチューブである。
内管24は、例えば、外径が0.1mm〜1mm程度、好ましくは0.3mm〜0.7mm程度であり、肉厚が10μm〜150μm程度、好ましくは20μm〜100μm程度であり、長さが10mm〜2000mm程度、好ましくは20mm〜1500mm程度のチューブであり、先端側と基端側とで外径や内径が異なるものでもよい。外管26は、例えば、外径が0.3mm〜3mm程度、好ましくは0.5mm〜1.5mm程度であり、肉厚が約10μm〜150μm程度、好ましくは20μm〜100μm程度、長さが30mm〜2000mm程度、好ましくは40mm〜1600mm程度のチューブであり、先端側と基端側とで外径や内径が異なるものでもよい。また、外管26において、例えば、第1部位R1の長さは、10mm〜500mm程度、移行部位R0の長さは、10mm〜500mm程度、第2部位R2の長さは、10mm〜1500mm程度である。基部シャフト27は、例えば、外径が0.5mm〜1.5mm程度、好ましくは0.6mm〜1.3mm程度であり、内径が0.3mm〜1.4mm程度、好ましくは0.5mm〜1.2mm程度、長さが800mm〜1500mm程度、好ましくは1000mm〜1300mm程度のチューブである。
これら内管24、外管26及び基部シャフト27は、術者が基端側を把持及び操作しながら、長尺なシャフト本体12を血管等の生体器官内へと円滑に挿通させることができるために、適度な可撓性と適度な強度(コシ。剛性)を有することが好ましい。そこで、内管24及び外管26は、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、或いはこれら二種以上の混合物等)、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、ポリイミド、フッ素樹脂等の高分子材料或いはこれらの混合物、或いは上記2種以上の高分子材料の多層チューブ等で形成するとよい。一方、基部シャフト27は、比較的剛性の高い材質で形成されることが好ましく、例えば、Ni−Ti合金、真鍮、SUS,アルミ等で挙げられるが、勿論、ポリイミド、塩化ビニル、ポリカーボネート等の樹脂を用いてもよい。
本実施形態の場合、外管26は、上記のように3つの部位(第1部位R1、第2部位R2、移行部位R0)を有することから、第1部位R1と第2部位R2を異なる材料で形成すると共に、第1部位R1及び第2部位R2の各材料の混合率を軸方向で変化させた材料で移行部位R0を形成している。なお、外管26は他の方法で成形されたものであっても勿論よく、例えば、外管26の各部位を全て同様な材料で形成し、その肉厚等を変化させることで構造的に剛性を変化させた構成、例えば、第1部位R1を一定の薄肉とし、第2部位R2を一定の厚肉とし、移行部位R0を肉厚が漸次変化するように構成してもよい。
図3Aは、外管26の一部省略平面図であり、図3Bは、図3Aに示す外管26の軸方向位置と抵抗荷重(gf)との関係の一例を示すグラフである。図3B中、横軸は、図3Aに示す外管26の先端から基端へと向かう軸方向位置(距離)であり、縦軸は、対応する軸方向位置での外管26の抵抗荷重(gf)である。この抵抗荷重(gf)は、外管26の各軸方向位置での剛性の高低を示す一つの指標であり、例えば、2つの支持点間の距離を9mmに設定した2点支持梁の中央に外管26の被測定位置を配置し、この被測定位置に対して、軸方向と直交する方向で0.2mmの押込み距離(押込み速度は5mm/min)で押込み荷重を付与したときの荷重抵抗(gf)を測定したものである。
図3A及び図3Bに示すように、外管26としては、例えば、柔軟な第1部位R1の抵抗荷重が約15gf、剛性の高い第2部位R2の抵抗荷重が約35gf、その間を繋ぐ移行部位R0の抵抗荷重が15gf〜35gfで変化する構成とすることができる。なお、移行部位R0は、その荷重抵抗が比例直線状に変化する構成以外のものでもよく、例えば、階段状(段階的)に剛性が変化する構成でもよく、要は、移行部位R0はその前後の第1部位R1及び第2部位R2の間で剛性が急激に変化することがないように構成されており、移行部位R0の前後で異なる剛性の樹脂の割合が100:0と0:100に変化すると共に、移行部位R0では前記異なる剛性の樹脂の割合が漸次変化していればよい。
図2A〜図3Bに示すように、本実施形態の外管26では、内管24の基端側開口部24cが接合される開口部22を、移行部位R0より先端側で最も剛性が低く柔軟な第1部位R1に設けている。
次に、このような外管26の製造方法の一例を説明する。図4は、外管26の製造方法の一例を実施する製造装置30の構成図である。
図4に示すように、製造装置30は、所定の樹脂Aを押出成形する第1押出成形機32と、樹脂Aより剛性(例えば抵抗荷重)が大きい別の樹脂Bを押出成形する第2押出成形機34と、第1押出成形機32及び第2押出成形機34から押し出される樹脂A、Bの割合を適宜制御しながら混練して成形する樹脂切替金型36とを備える。樹脂切替金型36には、第1押出成形機32からの樹脂Aの混練割合を変更可能な切替バルブ36aと、第2押出成形機34からの樹脂Bの混練割合を変更可能な切替バルブ36bとが設けられている。さらに、製造装置30は、樹脂切替金型36から導出される成形後のチューブを冷却する冷却水槽38と、樹脂切替金型36からのチューブを引き寄せる引取機40と、成形後の長いチューブを外管26に対応した長さに切断する定寸カット機42と、成形及び切断されたチューブを集積するチューブ集積機44とを備える。
すなわち、製造装置30では、例えば、外管26の柔軟な第1部位R1を形成する樹脂Aのペレットを第1押出成形機32に投入し、剛性の高い第2部位R2を形成する樹脂Bのペレットを第2押出成形機34に投入し、切替バルブ36a、36bの開閉タイミングを適宜制御することにより、剛性の異なる各部位を一体的に成形した外管26を1本のチューブとして連続的に製造することができる。樹脂A及び樹脂Bの材料としては、例えば、ナイロン系エラストマー樹脂を挙げることができ、その一例として、樹脂Aには「PEBAX(登録商標)のNo.5533」、樹脂Bには「PEBAX(登録商標)のNo.7033」を挙げられる。
具体的には、第1部位R1を成形する際には、切替バルブ36aのみを開いて切替バルブ36bを閉じておくことで、第1押出成形機32からの樹脂Aのみでチューブを形成する。続いて、移行部位R0を成形する際には、切替バルブ36aを開いて切替バルブ36bを閉じた状態から、切替バルブ36aの開放量を次第に低下させると同時に切替バルブ36bの開放量を次第に増加させ、最終的には切替バルブ36bのみを開いて切替バルブ36aを閉じた状態とする。これにより、第1押出成形機32からの樹脂Aと第2押出成形機34からの樹脂Bとの割合を、例えば100:0、80:20、60:40、40:60、20:80、0:100、と変化させつつチューブを形成する。最後に、第2部位R2を成形する際には、切替バルブ36bのみを開いて切替バルブ36aを閉じておくことで、第2押出成形機34からの樹脂Bのみでチューブを形成する。
このように、樹脂切替金型36を用いた製造装置30を使用することにより、剛性が変化する外管26を1本のチューブとして一体的に成形することができ、各部位を接合した接合部をなくし、剛性が急激に変化する部位のないチューブを容易に成形することができる。
ところで、外管26には、内管24の基端側開口部24cが接合される開口部22が形成されるが、この開口部22は外管26の周面に開口していることから、外管26に付与される軸方向での押込み力を吸収する緩衝部として機能し、外管26の剛性に影響を及ぼすことになる。
そこで、次に、外管26での基端側から先端側への荷重伝達率と開口部22との関係について、外管26を模した外管モデルを用い、その剛性と開口部22の形成位置との関係を変更して荷重伝達率を測定した実験結果を例示して具体的に説明する。
図5Aは、外管26を模した第1外管モデルM1の平面図であり、図5Bは、第2外管モデルM2の平面図であり、図5Cは、第3外管モデルM3の平面図である。各外管モデルM1〜M3は、外管26に比べて短尺な全長200mm、外径1mmのチューブであり、その先端から開口部22の先端までの距離を150mmに設定している。
第1外管モデルM1は、先端側に柔軟な第1部位R1(長さ175mm)を設け、基端側に剛性の高い第2部位R2(長さ10mm)を設け、その間に移行部位R0(長さ15mm)を設けた構成である。第2外管モデルM2は、先端側に剛性の高い第2部位R2(長さ15mm)を設け、基端側に柔軟な第1部位R1(長さ170mm)を設け、その間に移行部位R0(長さ15mm)を設けた構成である。第3外管モデルM3は、先端側に柔軟な第1部位R1(長さ95mm)を設け、基端側に剛性の高い第2部位R2(長さ90mm)を設け、その間に移行部位R0(長さ15mm)を設けた構成である。図5A〜図5Cから諒解されるように、第1外管モデルM1及び第2外管モデルM2では、柔軟な部位である第1部位R1に開口部22が設けられ、第3外管モデルM3では、剛性の高い部位である第2部位R2に開口部22が設けられている。
図6は、外管26の軸方向での押込み荷重の伝達率を測定するための測定装置50の構成図であり、図6では外管26を模した外管モデルM1(又はM2、M3)を配置した構成を示している。図7は、各外管モデルM1〜M3での押込み荷重(gf)と荷重伝達率(荷重伝達率100%を1とする)との関係を示すグラフである。図7中、横軸は、外管モデルM1〜M3の基端側に付与した先端方向への押込み荷重(gf)であり、縦軸は、各押込み荷重での荷重伝達率である。なお、押込み荷重は、30gf、60gf、120gfの3条件とした。
先ず、測定装置50は、図6に示すように、外管26(この場合は外管モデルM1、M2又はM3)の先端側及び基端側での荷重を測定する第1プッシュプルゲージ52及び第2プッシュプルゲージ54と、2つのプッシュプルゲージ52、54の間で基端側からの荷重を受けて先端側へと移動する外管26を軸方向に摺動支持するシリコンチューブ56と、外管26の基端側に連結される基端シャフト58と、該基端シャフト58の基端側をクランプするクランプ機構60とを備える。測定装置50では、第2プッシュプルゲージ54側から基端シャフト58を先端側に押し込むことにより、外管26(外管モデルM1〜M3)を第1プッシュプルゲージ52側に押し付け、基端側の第2プッシュプルゲージ54による押込み荷重と、先端側の第1プッシュプルゲージ52での測定荷重との測定結果にも続き、基端側から先端側への押込み荷重の伝達率を測定する。
図6に示すように、この実験では、カテーテル10の実際の使用状態に近づけるため、外管モデルM1〜M3の内部に内管24及びガイドワイヤ20を設けた状態、つまりシャフト本体12としての荷重伝達率を測定した。
図7に示すように、測定装置50による実験の結果、30gf、60gf及び120gfのいずれの押込み荷重においても、剛性の高い第2部位R2に開口部22を形成した第3外管モデルM3(図5C、及び図7中の1点鎖線グラフ参照)の荷重伝達率が高い結果となった。これに対して、柔軟な第1部位R1に開口部22を形成した第1外管モデルM1(図5A、及び図7中の実線グラフ参照)と第2外管モデルM2(図5B、及び図7中の破線グラフ参照)では、いずれの押込み荷重においても荷重伝達率が低い傾向にあり、特に、押込み荷重が増加する程、荷重伝達率が減少する傾向が確認された。
一般的な手技での押込み荷重は、強い場合で120gf前後になると想定され、また、脳血管等の繊細な結果に挿入されるカテーテル(例えば、マイクロカテーテル)の場合には、術者が意図せずに強い押込み力を付与した場合等であってもその押込み力がカテーテルの途中で吸収され、先端に強い押込み力がそのまま伝達されないことが望まれる。
そこで、カテーテル10では、手元の荷重が先端に伝達されにくい構造を達成するためには、開口部22を柔軟な第1部位R1に設けることが有効であるとの結果が得られた。この際、図7に示す実験結果より、開口部22を形成する第1部位R1を外管26の先端側(図5Aの第1外管モデルM1)に設けた場合と、基端側(図5Bの第2外管モデルM2)に設けた場合のいずれについても、略同様に荷重伝達率が低い構造を得ることができることが確認された。
従って、本実施形態に係るカテーテル10では、図1、図2A及び図2Bに示すように、開口部22を柔軟な第1部位R1に設けているが、後述する第2の実施形態に係るカテーテル70では、開口部22を設ける第1部位R1を第2部位R2よりも基端側に配置した構成を採用している(図9A及び図9B参照)。なお、外管26において、移行部位R0の基端から開口部22の中央までの距離は、例えば、5mm〜40mm程度、外管26の先端から開口部22の先端までの距離は、例えば、150mm〜1500mm程度に設定するとよいが、これらの寸法はカテーテル10の仕様・用途に応じて適宜最適化すればよい。
カテーテル10の先端に設けられるバルーン14は、内圧の変化により折り畳み及び拡張が可能であり、図2Bに示すように、拡張用ルーメン26aを介して内部に注入される拡張用流体により筒状(円筒状)に拡張する筒部(ストレート部)14aと、筒部14aの先端側で漸次縮径する先端テーパ部14bと、筒部14aの基端側で漸次縮径する基端テーパ部14cとを有する。
バルーン14は、先端テーパ部14bの先端側に設けられた円筒状の先端側非拡張部14dが内管24の外周面に液密に接合され、基端テーパ部14cの基端側に設けられた円筒状の基端側非拡張部14eが外管26の先端部に液密に接合されることで、シャフト本体12に固着されている。先端側非拡張部14dの内径は、内管24の外径に略一致しており、基端側非拡張部14eの外径は、外管26の外径に略一致している。バルーン14と内管24及び外管26とは、液密に固着されればよく、例えば接着や熱融着によって接合される。
バルーン14の拡張時の大きさは、例えば、筒部14aの外径が1mm〜6mm程度、好ましくは1mm〜4mm程度であり、長さが5mm〜50mm程度、好ましくは5mm〜40mm程度である。また、先端側非拡張部14dの外径は、0.5mm〜1.5mm程度、好ましくは0.6mm〜1.3mm程度であり、長さは1mm〜5mm程度、好ましくは1mm〜2mm程度である。基端側非拡張部14eの外径は0.5mm〜1.6mm程度、好ましくは0.7mm〜1.5mm程度であり、長さは1mm〜5mm程度、好ましくは2mm〜4mm程度である。さらに先端テーパ部14b及び基端テーパ部14cの長さは1mm〜10mm程度、好ましくは3mm〜7mmで程度である。
このようなバルーン14は、内管24及び外管26と同様に適度な可撓性が必要とされると共に、狭窄部を確実に押し広げることできる程度の強度が必要であり、その材質は、例えば、上記にて例示した内管24及び外管26のものと同一でよく、勿論他の材質であってもよい。
以上のように構成される本実施形態に係るカテーテル10の作用について説明する。
先ず、脳血管内等に発生した狭窄部(病変部)の形態を、血管内造影法や血管内超音波診断法により特定する。次に、例えばセルジンガー法によって大腿部等から経皮的に血管内にガイドワイヤ20を先行して導入すると共に、該ガイドワイヤ20を内管24の先端側開口部24bを入口としてワイヤ用ルーメン24aを挿通させ、開口部22へと導出しつつカテーテル10を脳血管内へと挿入する。そして、X線造影下で、ガイドワイヤ20を目的とする狭窄部へ進め、その狭窄部を通過させて留置すると共に、カテーテル10をガイドワイヤ20に沿って脳血管内に進行させる。そうすると、カテーテル10の先端が狭窄部に到達すると共に、該狭窄部を通過(貫通)する。これにより、バルーン14を狭窄部に配置することができ、ハブ18側から拡張用ルーメン27a、26a内へと拡張用流体(例えば、造影剤)を圧送することで、バルーン14が拡張して狭窄部が押し広げられ、所定の治療を行うことができる。
この場合、本実施形態のカテーテル10は、シャフト本体12の途中に開口部22を設けた構成(ラピッドエクスチェンジタイプ)であることから、ガイドワイヤ20をハブ18の基端側に導出する構成(オーバーザワイヤタイプ)に比べてガイドワイヤ20を短尺に構成することができ、取り扱いが容易であると共に、ガイドワイヤ20を体内に留置した状態でカテーテル10を容易に交換可能である。
また、外管26は、柔軟な第1部位R1と、剛性が高い第2部位R2と、これらの間を繋ぐように剛性が変化した移行部位R0とを備えるため、基端側から先端側へとシャフト剛性が次第に柔軟になるように構成することができ、カテーテル10を曲がりくねった血管内や凹凸形状のある狭窄部へと円滑に進ませることが可能となる。
しかも、開口部22が外管26のうちで最も柔軟な第1部位R1に設置されるため、当該カテーテル10の基端側から先端側への押込み力の伝達率を低い値に構成することができる。特に、術者が意図せずに押込み力を大幅に増大させてしまった場合にも、その強い押込み力が外管26、つまり第1部位R1及びこれに形成された開口部22で十分に吸収されるため、カテーテル10の先端に伝達される押込み力を十分に低くすることができる。すなわち、術者による基端側からの押込み力は、柔軟な第1部位R1である程度吸収されることになるが、柔軟な第1部位R1に開口部22を形成したことにより、該第1部位R1及びこれに形成された開口部22が緩衝部として機能し、伝達される押込み力を十分に吸収することができる。このため、手元からの荷重が先端に伝達されにくく、ある程度大きな動作を付与した場合にも、先端は微細に動作し、デリケートな血管壁への影響の少ないカテーテルを容易に得ることができる。
外管26について、上記のような製造装置30等により、第1部位R1、第2部位R2及び移行部位R0を一体的に成形することも有効である。そうすると、外管26の途中に接合部が形成されず、しかも外管26の剛性を一層滑らかに変化させることができる。このため、外管26は、剛性が急激に変化する部位がなく、前記接合部や開口部22が剛性変化点となり、引張りや曲げの負荷によるキンクや破壊の開始点となることを有効に回避することができる。
なお、カテーテル10を脳血管等の繊細な血管に対して用いる場合、通常、上記のようなキンクや破壊を生じるような押込み荷重がカテーテル10に付与される可能性は低い。そこで、図8A及び図8Bに示すように、外管26に代えて、移行部位R0を省略した外管62を用い、カテーテル10全体の構成を一層簡素化することも可能である。勿論、外管62についても、製造装置30等により第1部位R1と第2部位R2を一体的に成形したものや、第1部位R1と第2部位R2を別体に成形した後、互いに接合したもの等を用いることができる。
図9Aは、本発明の第2の実施形態に係るカテーテル70の先端側を拡大した平面図であり、図9Bは、図9Aに示すカテーテル70の側面断面図である。図9A及び図9B中、図1〜図8に示される参照符号と同一の参照符号は、同一又は同様な構成を示し、このため同一又は同様な機能及び効果を奏するものとして詳細な説明を省略し、以下の各図についても同様とする。
本実施形態に係るカテーテル70は、開口部22を柔軟な第1部位R1に設け、基端側から先端側への荷重伝達性を低く構成している点は上記したカテーテル10(図2A等参照)と同様であるが、第1部位R1を第2部位R2及び移行部位R0の基端側に設けた外管72を備えた点が異なっている。
このようなカテーテル70では、柔軟な第1部位R1に開口部22を設けると共に、先端側に剛性の高い第2部位R2を設けたことにより、手元からの荷重が先端に伝達されにくい構造を得ることができ、さらに、先端側をある程度硬く構成できることから、多少硬い狭窄部等を円滑に貫通させることができるという利点がある。
このようなカテーテル70を構成する外管72についても、血管壁等を穿孔することを避けるため、図10A及び図10Bに示すように、先端側の第2部位R2の前に、柔軟な先端部位R3を設けることも有効である。そうすると、カテーテル先端をある程度硬く構成しつつ、そのさらに先端を柔軟に構成できるため、当該カテーテル70を一層円滑に体内へと進行させることができ、血管壁等への浸襲も低減することができる。なお、柔軟な先端部位R3については、例えば、バルーン14を第2部位R2よりも柔軟に構成しておくことにより、該バルーン14を実質的に先端部位R3として用いることができる。例えば、バルーン14の剛性(抵抗荷重)は、柔軟な第1部位R1の剛性以下とするとよい。さらに、カテーテル70についても、カテーテル10の場合と同様に、移行部位R0を設けない構成としてもよい。
なお、本発明は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成乃至工程を採り得ることは勿論である。
上記では外管26、62、72として、第1部位R1、第2部位R2及び移行部位R0を設けた3部位構造、又は移行部位R0を設けない2部位構造のチューブを例示したが、4部位以上の構成であっても勿論よく、この場合にも、各部位のうちで最も剛性の低い部位又はある程度剛性の低い部位に開口部22を形成すれば、基端から先端へと荷重が伝達されにくい構造のカテーテルを得ることができる。
また、図11及び図12に示すように、カテーテル10の先端側にバルーン14を設けず、例えば上記したセルフエクスパンダブルステント用カテーテル等に適用可能なカテーテル80として構成することも可能である。
このようなカテーテル80は、例えば、特開2006−305335号公報に記載された生体器官拡張器具と略同様に構成することができる。すなわち、カテーテル80は、ガイドワイヤが挿通されるワイヤ用ルーメン24aを形成した内管24と、該内管24の先端側に配置されるステント82を収納するステント収納用チューブ84と、先端側にステント収納用チューブ84の基端側が内挿される外管86とを有する。
ステント収納用チューブ84は、外管86の基端側に設けられる操作部88に搭載された巻取機構90によって巻取り可能な牽引ワイヤ92で引き寄せ可能であり、これにより、ステント82を体内で開放することができる。そして、このようなカテーテル80でも、外管86に第1部位R1、第2部位R2(及び移行部位R0)を設け、剛性の低い第1部位R1に開口部22を形成することにより、基端から先端へと荷重が伝達されにくい構造を得ることができる。

Claims (7)

  1. 外管(26)と、
    前記外管(26)内に配置され、先端側開口部(24b)及び基端側開口部(24c)を介してガイドワイヤ(20)が挿通される内管(24)と、
    を備えたカテーテルであって、
    前記外管(26)は少なくとも軸方向に沿って、第1部位(R1)と、該第1部位(R1)より剛性が高い第2部位(R2)とを有し、
    前記外管(26)は、前記内管(24)の前記基端側開口部(24c)が接続される開口部(22)を前記第1部位(R1)に設け
    前記第2部位(R2)が、前記第1部位(R1)よりも先端側に設けられていることを特徴とするカテーテル。
  2. 請求項1記載のカテーテルにおいて、
    前記外管(26)は、前記第1部位(R1)と前記第2部位(R2)の間に設けられ、前記第1部位(R1)よりも剛性が高く且つ前記第2部位(R2)よりも剛性が低い部位を含む移行部位(R0)を有することを特徴とするカテーテル。
  3. 請求項2記載のカテーテルにおいて、
    前記移行部位(R0)では、前記第1部位(R1)と同一の剛性から前記第2部位(R2)と同一の剛性へと剛性が変化することを特徴とするカテーテル。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のカテーテルにおいて、
    前記第2部位(R2)よりも先端側に、該第2部位(R2)より剛性が低い先端部位(R3)が設けられていることを特徴とするカテーテル。
  5. 請求項2又は3記載のカテーテルにおいて、
    前記第1部位(R1)及び前記第2部位(R2)は、互いに異なる剛性の樹脂で形成され、
    前記移行部位(R0)は、前記第1部位(R1)の前記樹脂と前記第2部位(R2)の前記樹脂を混合して形成されていることを特徴とするカテーテル。
  6. 請求項記載のカテーテルにおいて、
    前記第1部位(R1)及び前記第2部位(R2)及び前記移行部位(R0)は、樹脂切替金型(36)による押出成形により一体的に成形されていることを特徴とするカテーテル。
  7. 請求項1記載のカテーテルにおいて、
    基端側が前記外管(26)の先端側に取り付けられ、先端側が前記内管(24)の先端側に取り付けられたバルーン(14)を備えることを特徴とするカテーテル。
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