JP2014200320A - バルーンカテーテル - Google Patents

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【課題】バルーン長の異なる多種のバルーンカテーテルを在庫として抱えることによる経済性の低下や保守管理の手間の煩雑さを解消することができるバルーンカテーテルを提供する。【解決手段】バルーンカテーテル100は、ガイドワイヤが挿通可能なガイドワイヤルーメンを備える内管シャフト110と、先端部側が内管シャフトに固定されており、内管シャフトの軸方向に延在される長尺形状のバルーン130と、内管シャフトおよびバルーンが挿通可能な挿通ルーメンを備え、内管シャフトに対して軸周りに相対的に回転可能かつ内管シャフトに対して軸方向に相対的に進退移動可能に構成された外管シャフト150と、バルーンを内管シャフトの先端側へ送り出す送り出し機構180と、を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、医療分野において用いられるバルーンカテーテルに関する。
生体の血管に形成された狭窄部を拡張させる手技として、バルーンカテーテルを使用して行われる、いわゆる、経皮的動脈拡張術(PTA:Percutaneous Transluminal Angioplasty)や経皮的冠状動脈拡張術(PTCA:Percutaneous Transluminal Coronary Angioplasty)が広く知られている。
一般的なバルーンカテーテルは、流体等の加圧媒体の注入により拡張し、また加圧媒体の排出により収縮するように変形するバルーンと、このバルーンが取り付けられる内管シャフトや外管シャフト等の長尺状の可撓部材が備えられている。
バルーンカテーテルを使用した手技では、まず、ガイドカテーテルやガイドワイヤ等の公知の医療器具を使用して血管内に生じた狭窄部(病変部)へバルーンを案内し、次いでその狭窄部をバルーンで拡張し、血流の改善を図る。このように、バルーンカテーテルを使用した一般的な手技ではバルーンの膨張による加圧力を利用して各種の処置が行われる。
また、バルーンカテーテルを使用した手技を低侵襲で行うために、バルーンを拡張させた際やバルーンとともに血栓を引き出す(除去する)際などに血管壁に損傷が生じることを防止するための対策が講じられることがある。例えば、長尺状のバルーンをシャフトに対してつる巻状に固定させることにより血栓除去時に血管壁に掛かる負担を低減させたバルーンカテーテルなどが提案されている(特許文献1を参照)。
一方で、バルーンカテーテルによる手技において血管壁の損傷を防止するためには、手技に際して最適な外形寸法のバルーンを選択することが必要とされる。例えば、狭窄部が血管壁に沿って延在する長さに対してバルーンの長さが必要以上に大きなサイズのバルーンカテーテルが選択されると、血管壁において狭窄部が存在しない部位にまでバルーンの加圧力が付与されてしまい、血管壁の正常な部位を損傷させてしまう虞がある。また、狭窄部が延在する長さよりもバルーンの長さが小さなバルーンカテーテルが選択されてしまうと、狭窄部全体に加圧力を付与することができず、十分に狭窄部を拡張することができないという問題が発生し得る。
特開昭63−192457号公報
このため、従来は、バルーン長の異なる多種のバルーンカテーテルを医療現場や各種の医療施設で予め備えておき、手技が行われる都度、施術者により最適なバルーンカテーテルを選択する作業が行われていた。しかしながら、使用予定の有無に関わらず、バルーン長の異なる多種のバルーンカテーテルを保管しておくことは在庫を抱えることによる経済性の低下や保守管理の煩雑さの観点から望ましくはなく、これまで改善すべき課題とされてきた。
そこで本発明は、バルーン長の異なる多種のバルーンカテーテルを在庫として抱えることによる経済性の低下や保守管理の手間の煩雑さを解消することができるバルーンカテーテルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、下記(1)〜(5)のいずれかの発明によって達成することができる。
(1)ガイドワイヤが挿通可能なガイドワイヤルーメンを備える内管シャフトと、先端部側が前記内管シャフトに固定されており、前記内管シャフトの軸方向に延在される長尺形状のバルーンと、前記内管シャフトおよび前記バルーンが挿通可能な挿通ルーメンを備え、前記内管シャフトに対して軸方向に相対的に進退移動可能に構成された外管シャフトと、前記バルーンを前記内管シャフトの先端側へ送り出す送り出し機構と、を有し、前記バルーンの少なくとも一部が前記内管シャフトに巻き付けられてなる巻き付け部が形成可能に構成されており、前記内管シャフトに対して前記外管シャフトが相対的に進退移動されることにより、前記外管シャフトから前記巻き付け部が露出される露出長さが調整可能に構成されたバルーンカテーテル。
(2)前記外管シャフトは、前記内管シャフトに対して相対的に軸周りに回転可能に構成されており、前記内管シャフトに対して前記外管シャフトが相対的に回転されることにより前記バルーンの巻き付け部が形成される、上記(1)に記載のバルーンカテーテル。
(3)前記内管シャフトは、前記外管シャフトに対して独立して回転操作可能に構成されており、前記内管シャフトの回転により前記巻き付け部が形成される、上記(2)に記載のバルーンカテーテル。
(4)前記外管シャフトは、前記内管シャフトに対して独立して回転操作可能に構成されており、前記外管シャフトの回転により前記巻き付け部が形成される、上記(2)または上記(3)に記載のバルーンカテーテル。
(5)前記送り出し機構は、前記バルーンの基端部側が接続されるとともに前記外管シャフト上をスライド移動可能に構成されたスライド部材を有する上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載のバルーンカテーテル。
上記(1)に記載の発明によれば、バルーンカテーテルに備えられた内管シャフトに対して外管シャフトを相対的に進退移動させることにより、処置対象部位となる狭窄部に対して加圧力を付与する拡張有効部として機能する巻き付け部の軸方向における長さ(外管シャフトからが巻き付け部が露出する長さ)を調整することができる。このため、バルーンカテーテルを使用した各種の処置を行う度にバルーンカテーテルが備えるバルーンの拡張有効部の長さを最適な長さに調整することができる。したがって、バルーン長の異なる多種のバルーンカテーテルを在庫として抱えることによる経済性の低下や保守管理の手間の煩雑さを解消することが可能となる。
上記(2)に記載の発明によれば、内管シャフトに対して外管シャフトを相対的に回転させる操作を行うことによりバルーンの巻き付け部を形成することが可能となるため、利便性がより一層向上されたバルーンカテーテルを提供することができる。
上記(3)に記載の発明によれば、内管シャフトを手元の操作により回転させる簡単な作業によってバルーンの巻き付け部を形成することが可能になる。
上記(4)に記載の発明によれば、外管シャフトを手元の操作により回転させる簡単な作業によってバルーンの巻き付け部を形成することが可能になる。
上記(5)に記載の発明によれば、スライド部材を手元の操作により移動させる簡単な作業によってバルーンを先端側へ送り出すことができる。
本発明の第1実施形態に係るバルーンカテーテルの全体構成を簡略化して示す平面図である。 図1に示すバルーンカテーテルの先端部側の断面を拡大して示す図である。 図1に示すバルーンカテーテルの基端部側の断面を拡大して示す図である。 図1に示す3A−3A線に沿う断面を示す図である。 図1に示す3B−3B線に沿う断面を示す図である。 図1に示す3C−3C線に沿う断面を示す図である。 第1実施形態に係るバルーンカテーテルの作用を説明するための図であって、バルーンを内管シャフトに巻き付ける前の状態を示す図である。 第1実施形態に係るバルーンカテーテルの作用を説明するための図であって、バルーンの巻き付け部を形成している状態を示す図である。 第1実施形態に係るバルーンカテーテルの作用を説明するための図であって、バルーンの巻き付け部の長さの調整を行っている状態、およびバルーンを拡張させた状態を示す図である。 第1実施形態に係るバルーンカテーテルの作用を説明するための図であって、バルーンの巻き付け部の長さを異なる長さに変更した様子を示す図である。 変形例に係るバルーンの断面形状を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るバルーンカテーテルの全体構成を簡略化して示す部分断面図である。 第2実施形態に係るバルーンカテーテルの作用を説明するための図であって、バルーンの巻き付け部の長さ調整を行う前の様子を示す図である。 第2実施形態に係るバルーンカテーテルの作用を説明するための図であって、バルーンの巻き付け部の長さを調整した後の様子を示す図である。 第2実施形態に係るバルーンカテーテルの作用を説明するための図であって、バルーンを拡張させた状態を示す図である。
<第1実施形態>
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1〜図3は、実施形態に係るバルーンカテーテル100の各構成の説明に供する図である。図1には、バルーンカテーテル100の全体構成が簡略化して示され、図2A、図2Bには、バルーンカテーテル100の先端側および基端側のそれぞれが軸方向に沿う断面で示され、図3A〜図3Cには、バルーンカテーテル100の各部が軸直交方向に沿う断面で示されている。図4、図5は、実施形態に係るバルーンカテーテル100の作用の説明に供する図である。本明細書の説明において、図1における左側を「先端側」と称し、右側を「基端側」と称し、左右方向を「軸方向」と称する。
図1、図2A、図2Bに示すように、本実施形態に係るバルーンカテーテル100は、ガイドワイヤが挿通可能なガイドワイヤルーメン175を備える内管シャフト110(図3A参照)と、先端部側が内管シャフト110に固定されており、内管シャフト110の軸方向に延在される長尺形状のバルーン130と、内管シャフト110およびバルーン130が挿通可能な挿通ルーメン170を備え、内管シャフト110に対して軸周りに相対的に回転可能かつ内管シャフト110に対して軸方向に相対的に進退移動可能に構成された外管シャフト150と、バルーン130を内管シャフト110の先端側へ送り出す送り出し機構180と、を有している。
このような構成を有するバルーンカテーテル100は、図5Aに示すように、内管シャフト110に対して外管シャフト150を相対的に回転させることにより(回転を図中矢印rで示す)、内管シャフト110にバルーン130の少なくとも一部が巻き付けられてなる、バルーン130の巻き付け部135を形成することができ、内管シャフト110に対して外管シャフト150を相対的に進退移動させることにより(進退移動を図中矢印a−a’で示す)、巻き付け部135の軸方向における長さL(外管シャフト150から巻き付け部135が露出される長さ)を調整することが可能となっている。なお、本明細書における「内管シャフトに対して外管シャフトが相対的に回転可能に構成される」とは、内管シャフト110および外管シャフト150のうちの少なくとも一方が他方に対して回転可能に構成されることを意味する。同様に、「内管シャフトに対して外管シャフトが相対的に進退移動可能に構成される」とは、内管シャフト110および外管シャフト150のうちの少なくとも一方が他方に対して進退移動可能に構成されることを意味する。
以下、本実施形態に係るバルーンカテーテル100の各構成を説明する。
バルーンカテーテル100は、その使用に際して、例えば、先端側が生体器官である冠状動脈内に導入され、バルーン130を狭窄部(処置対象部位)において拡張させることによりこの狭窄部を押し広げて治療する、いわゆるPTCA拡張カテーテルとして利用することができるものである。ただし、本発明はこのようなPTCA拡張カテーテル以外のカテーテルに適用することが可能であり、例えば、他の血管、胆管、気管、食道、尿道、その他の臓器等の生体器官内に形成された狭窄部の治療および改善を目的とするカテーテルに適用することが可能である。
図1に示すように、外管シャフト150は、外径が比較的小さく形成された先端部151と、先端部151よりも基端側に位置しており各種のポート161、163が設けられた基端部153とを有している。
外管シャフト150の基端部153は、バルーンカテーテル100を使用した手技を行う際に使用者が把持することが可能な手元操作部としての機能を備える。また、外管シャフト150の基端部153には、後述するスライド部材181の取手部183を外管シャフト150の外部に配置するための所定の開口部155が設けられる(図2B参照)。
図2A、図2Bに示すように、外管シャフト150に形成された挿通ルーメン170は、バルーン130が挿通されるバルーン挿通用ルーメン171と、内管シャフト110が挿通される内管シャフト挿通用ルーメン173とによって構成されている。
バルーン挿通用ルーメン171は、外管シャフト150の先端に形成された先端開口156から外管シャフト150の内部に軸方向に延伸されており、基端側において外管シャフト150の基端部153に設けられたバルーン用ポート161に連通される。一方、内管シャフト挿通用ルーメン173は、外管シャフト150の先端に形成された先端開口157から外管シャフト150の内部に軸方向に延伸されており、基端側が外管シャフト150の基端端部に形成された内管シャフト用ポート163に連通される。図3A、図3Bにも示されるように、内管シャフト挿通用ルーメン173およびバルーン挿通用ルーメン171は、外管シャフト150の先端部151および基端部153において軸方向と交差する方向(図中の上下方向)に並べて配置している。
外管シャフト150の先端部151と基端部153とは、同一の部材により一体的に構成しているが、例えば、後述する実施形態において説明するように、これらを別部材により構成することも可能である。外管シャフト150を構成する材料としては、例えば、可撓性を有する合成樹脂を使用することができ、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、軟質ポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム、ラテックスゴム等の各種ゴム類、ポリウレタンエラストマー、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラストマー等の各種エラストマー、ポリアミド、結晶性ポリエチレン、結晶性ポリプロピレン等の結晶性プラスチックが挙げられる。なお、これらの材料中に、例えば、ヘパリン、プロスタグランジン、ウロキナーゼ、アルギニン誘導体等の抗血栓性物質を配合し、抗血栓性を有する材料とすることもできる。
内管シャフト110は、軸方向に伸びる長尺形状の外形形状を有しており、その内部には先端部側から基端部側にかけて延在するガイドワイヤルーメン175が設けられる。
内管シャフト110は、外管シャフト150の内管シャフト用ポート163、外管シャフト150の内管シャフト挿通用ルーメン173、および外管シャフト150の先端開口157を介して外管シャフト150の基端部側から先端部側にかけて挿通可能に構成されている。
内管シャフト110の外径は、内管シャフト110が内管シャフト挿通用ルーメン173内を挿通することができるように内管シャフト挿通用ルーメン173の径よりも小さく形成される。
外管シャフト150への内管シャフト110の挿通は、内管シャフト110の先端部側を外管シャフト150の内管シャフト用ポート163へ挿入し、そのまま内管シャフト挿通用ルーメン173を通して先端開口157から突出させることで行われる。このため、内管シャフト110はバルーンカテーテル100の他の構成部材と干渉することなく外管シャフト150に挿通される。したがって、バルーンカテーテル100においては内管シャフト110および外管シャフト150のそれぞれを互いに独立して軸周りに回転させることが可能となっている。また同様に、内管シャフト110および外管シャフト150のそれぞれを互いに独立して軸方向に進退移動させることも可能となっている。
図2Bに示すように、内管シャフト110の基端部113は、所定の長さだけ内管シャフト用ポート163から導出される。例えば、内管シャフト110を回転および進退移動させる操作は、この内管シャフト110の基端部113を手元の操作により回転および進退移動させることで行うことができる。なお、内管シャフト110が不用意に回転したり、進退移動したりすることを防止するために、摩擦力等によって内管シャフト110の位置を固定する部材を内管シャフト用ポート163内に設けることができる。
バルーンカテーテル100を使用した手技を行う際には、医療の分野において公知であるガイドワイヤを併用することができる。ガイドワイヤは、図示しないガイドワイヤポートから、内管シャフト110のガイドワイヤルーメン175内に挿通される。ガイドワイヤを使用することでバルーン130を生体内の所定の狭窄部まで案内することができる。
図2Aに示すように、内管シャフト110の先端端部には先端チップ115を設けることができる。先端チップ115は、バルーンカテーテル100を使用した手技中に内管シャフト110の先端端部と生体内の器官とが接触して、その器官が損傷してしまうことを防止するために設けられる。この先端チップ115には造影性を持たせることが可能である。造影性を持たせる方法として、例えば、Pt、Pt合金、W、W合金、Ag、Ag合金等により形成された金属部材の埋設、あるいは金属粉末などを混入させる方法を用いることができる。
内管シャフト110を構成する材料としては、例えば、先に例示した外管シャフト150と同様の材料を用いることができる。また、各種の材料を配合して抗血栓性を備えさせることができる点も同様である。
図2A、図2Bに示すように、バルーン130は、軸方向に延伸された外形形状を有するように構成されている。バルーン130の先端端部131は内管シャフト110に固定されており、バルーン130の基端部側は外管シャフト150のバルーン挿通用ルーメン171を通ってバルーン用ポート161から導出される。
図2Aに示すように、バルーン130は拡張前の状態ではその一部が撓むように配置されているが、例えば、拡張前の状態のバルーン130を軸方向に真っ直ぐに引き延ばして配置することも可能である。また、バルーン130の先端端部131を内管シャフト110に固定させた形態を図示しているが、バルーンが固定される部位は先端端部131に限定されるものではなく、バルーン130の先端側の任意の部位を内管シャフト110に対して固定させることが可能である。
バルーン130は、その内部に当該バルーン130を拡張するための加圧媒体を流入させることが可能に構成される。バルーン130の先端端部131は封止され、この状態で内管シャフト110に固定される(図3Cを参照)。バルーン130の基端部側は加圧媒体を供給する流体装置(図示省略する)と液密・気密に連結することが可能になっている。この流体装置には、例えば、流体ポンプ、シリンジポンプ等の公知のものを使用することができる。バルーン130の拡張に用いられる加圧媒体としては、気体でも液体でもよく、例えば、ヘリウムガス、COガス、Oガス等の気体や、生理食塩水、造影剤等の液体が挙げられる。
図5Aに示すように、バルーンカテーテル100を使用する際、バルーン130は内管シャフト110に巻き付けた状態で拡張される。バルーン130が内管シャフト110に巻き付けて形成された巻き付け部135は、処置部位である狭窄部を押し広げる拡張有効部として機能する。拡張した際のバルーン130の外径(d)は、内管シャフト110の外径(d1)と、内管シャフト110を基準として上下方向または左右方向に広がるバルーン130の外径の和(d2+d3)と、加圧媒体の流入によるバルーンの変形量(α)とを合計した値となる。したがって、上記の各寸法等を考慮して設計を行うことにより、従来のバルーンカテーテルと同様に拡張変形後の外径が所望の外径となるように構成されたバルーン130を備えるバルーンカテーテル100を提供することが可能となる。
バルーンカテーテル100においては、拡張前のバルーン130の外径が外管シャフト150のバルーン挿通用ルーメン171の径と同程度、または僅かに大きくなるように設計されている。このようにバルーン130の外径を設計することで、外管シャフト150を回転させた際に、外管シャフト150とバルーン130との間の摩擦によって外管シャフト150の回転に追従させてバルーン130を回転させることが可能となる。ただし、バルーン130の外径やバルーン130の全体長等といった各種の寸法は、製品仕様に応じて変更することができるものであり、その寸法は特に限定されるものではない。また、バルーン130の断面形状は真円に形成しているが、内管シャフト110に巻き付けることが可能な形状であれば特に限定されることはない。
バルーン130の材質としては、ある程度の柔軟性と血液を送血できる程度の硬度を有するものが好ましく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、架橋型エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、シリコーンゴム、ラテックスゴム等が挙げられる。また、バルーン130は、これらの材料を使用した単層構造に形成することができるし、二層以上のラミネート構造に形成することもできる。また、バルーン130には、外管シャフト150と同様に抗血栓性を有する物質をコーティングすることもできる。
バルーン130を内管シャフト110に固定する方法は、使用されるバルーン130の材質および内管シャフト110の材質を考慮して融着や接着等の公知の方法で行うことができる。また、バルーン130の先端端部131は、内管シャフト110に形成されたガイドワイヤルーメン175内の空間を極力狭めないように内管シャフト110に固定されることが好ましい。例えば、図3Cに示すように、バルーン130の先端端部131を内管シャフト110の内壁から過度に飛び出させないように先端端部131を内管シャフト110の内壁に押し付けた状態で固定することができる。このような固定を行う場合、内管シャフト110にはバルーン130の先端端部131をガイドワイヤルーメン内に導入するための貫通孔が適宜設けられる。
バルーンカテーテル100が備える送り出し機構180は、外管シャフト150の先端からバルーン130が導出される長さを調整するために用いられるものである。後述するように、バルーンカテーテル100においては内管シャフト110または外管シャフト150を軸周りに回転させることで内管シャフト110の外周にバルーン130を巻き付けることが可能になっている(図4B参照)。バルーン130が内管シャフト110に巻き付けられる量(巻き数)は、外管シャフト150の先端から導出されるバルーン130の長さにより規定される。そこで、バルーンカテーテル100には外管シャフト150から導出されるバルーン130の長さを調整するための機構、すなわち、内管シャフト110に対するバルーン130の巻き数の調整を行うことを可能にするための送り出し機構180を設けている。
図2B、図3Bに示すように、送り出し機構180は、外管シャフト150上をスライド移動可能に構成されたスライド部材181を有するように構成することができる。このスライド部材181には、バルーン130の基端部側の所定の部位を接続している。スライド部材181は、外管シャフト150の基端部153に形成された開口部155から導出される取手部183と、バルーン130の外周を囲むように配置されるとともにバルーン130に固定される接続部185とを有するように構成されている。
スライド部材181の接続部185は、外管シャフト150に形成されたバルーン挿通用ルーメン171の径よりも小さく、かつ、バルーン130の外径よりも大きな径を有する筒状の部材によって構成している。接続部185の内側にバルーン130を通すことでバルーン130と接続部185とを摩擦力により相互に固定することが可能になっている。このスライド部材181を構成する材料としては、例えば、硬質樹脂や金属材料などを用いることができる。なお、バルーン130と接続部185との固定には、例えば、接着剤等の固定手段を併用することができる。
スライド部材181が接続部185を介してバルーン130に接続されているため、スライド部材181の取手部183を外管シャフト150上において軸方向にスライド移動させる簡単な操作により外管シャフト150の先端側から導出されるバルーン130の長さを調整することができる。なお、外管シャフト150に設けられる開口部155の軸方向における長さ寸法は、製品仕様に応じて任意に設定することができる。この開口部155の長さ寸法を大きく形成すれば、その分だけバルーン130の巻き数を調整することが可能な範囲を大きくすることができる。
次に、本実施形態に係るバルーンカテーテル100の作用を説明する。
図4Aに示すように、バルーンカテーテル100を使用した手技を行うに際し、外管シャフト150の先端から内管シャフト110およびバルーン130を所定長だけ導出させる。
図4Bに示すように、内管シャフト110を回転させて内管シャフト110の先端側にバルーン130を巻き付けて、バルーン130の巻き付け部135を形成させる。この際、内管シャフト110を回転させる方向は、時計周り、反時計周りのいずれの方向への回転であってもよい。
バルーンカテーテル100においては外管シャフト150を内管シャフト110に対して独立して回転させることが可能に構成されているため、外管シャフト150を回転させることにより巻き付け部135を形成することもできる。なお、外管シャフト150を回転させる操作を行う場合には、例えば、手元で内管シャフト110の基端部113を把持等し、外管シャフト150の回転に伴って内管シャフト110が一緒に回転してしまわないように操作を行う。
そして、送り出し機構180を利用することにより外管シャフト150から導出されるバルーン130の長さを適宜調整する。この操作を行うことにより、巻き付け部135の巻き数を増減させて巻き付け部135の間隔を小さく密にしたり、大きく疎にしたりすることができる。巻き付け部135の間隔が密に形成される場合は、バルーン130の拡張による加圧力を狭窄部の所定の範囲に対して局所的に付与することが可能となる。一方、巻き付け部135の間隔が疎に形成される場合は、狭窄部の比較的広い範囲に亘って加圧力を付与することが可能となる。
図5Aに示すように、外管シャフト150を先端側へ前進移動させることにより(図中矢印aで外管シャフト150の前進移動を示す)、外管シャフト150の先端からバルーン130が導出される長さを調整する。この操作により、巻き付け部135の軸方向における長さLを調整することができる。
バルーンカテーテル100においては内管シャフト110を外管シャフト150に対して独立して進退移動させることが可能に構成されているため、内管シャフト110を軸方向に進退移動させることにより外管シャフト150の先端からバルーン130が導出される長さを調整することもできる。
巻き付け部135の軸方向における長さLが調整された状態でバルーン130を拡張させる。バルーン130の巻き付け部135が狭窄部を押し広げるための拡張有効部として機能するため、狭窄部に対して好適に加圧力を付与することができる。
巻き付け部135の長さを調整する作業は、バルーン130を拡張する前に実施してもよいし、バルーン130を拡張させた後に巻き付け部135を形成することが可能な程度にバルーン130の内圧を小さくした状態で実施してもよい。また、狭窄部へバルーン130を挿通させる作業は、巻き付け部135を形成した状態で行ってもよいし、巻き付け部135を形成する前の状態で行ってもよい。
そして、異なる患者や異なる狭窄部に対してバルーンカテーテル100を使用した手技を行う場合において、狭窄部の延在方向における長さが、例えば、短く形成されているような場合には、図5Bに示すように外管シャフト150から露出されたバルーン130の長さ、すなわち巻き付け部135の軸方向の長さLを短く調整する。このような操作を行うことにより、より小さな狭窄部の処置に同一のバルーンカテーテル100を転用することが可能となる。なお、これとは逆に、狭窄部の延在方向における長さが長く形成されている場合には、外管シャフト150の先端から露出された巻き付け部135の長さを長く調整することで当該バルーンカテーテル100をそのような狭窄部の処置に転用することが可能となる。
以上のように、本実施形態に係るバルーンカテーテル100によれば、バルーンカテーテル100に備えられた内管シャフト110に対して外管シャフト150を相対的に進退移動させることにより、処置部位となる狭窄部に対して加圧力を付与する拡張有効部として機能する巻き付け部135の軸方向における長さ(外管シャフトからが巻き付け部が露出する長さ)を調整することができる。このため、バルーンカテーテル100を使用した各種の処置を行う度にバルーンカテーテル100が備えるバルーン130の拡張有効部の長さを最適な長さに調整することができる。したがって、バルーン長の異なる多種のバルーンカテーテルを在庫として抱えることによる経済性の低下や保守管理の手間の煩雑さを解消することが可能になる。
また、内管シャフト110に対して外管シャフト150を相対的に回転させる操作を行うことによりバルーン130の巻き付け部135を形成することが可能となるため、利便性がより一層向上されたバルーンカテーテル100を提供することができる。
また、内管シャフト110が外管シャフト150に対して独立して回転操作可能に構成されているため、内管シャフト110を手元の操作により回転させる簡単な作業によってバルーン130の巻き付け部135を形成することが可能になる。
また、外管シャフト150が内管シャフト110に対して独立して回転操作可能に構成されているため、外管シャフト150を手元の操作により回転させる簡単な作業によってバルーン130の巻き付け部135を形成することが可能になる。
また、送り出し機構180が、バルーン130の基端部側が接続されるとともに外管シャフト150上をスライド移動可能に構成されたスライド部材181を有するように構成されているため、スライド部材181を手元の操作により移動させる簡単な作業によってバルーン130を先端側へ送り出すことができる。
<変形例>
次に、上述した第1実施形態に係るバルーンカテーテル100の変形例を説明する。
上述した第1実施形態に係るバルーンカテーテル100では、バルーン130の断面形状が真円に形成されていたが、例えば、バルーン130の断面形状は図6に示すように非真円の断面形状に形成することができる。また、バルーン130の断面形状をこのような非真円の断面形状に形成するのに合わせて、外管シャフト150に形成されたバルーン挿通用ルーメン171の断面形状も非真円に形成することができる。
先に説明した第1実施形態では、外管シャフト150を回転操作することによりバルーン130を内管シャフト110に巻き付けることが可能な構成が採用されている。例えば、外管シャフト150とバルーン130との間の摩擦が小さいと、外管シャフト150を回転させた際に外管シャフト150の回転に追従してバルーン130が回転せず、外管シャフト150のみが空回りしてしまうという問題が生じる。一方で、外管シャフト150とバルーン130との間の摩擦が大きくなるように外管シャフト150のバルーン挿通用ルーメン171の内径およびバルーン130の外径を予め設計しておくことも可能であるが、摩擦が過度に大きくなってしまうと、バルーン130を外管シャフト150の先端側へ送り出す作業を円滑に行うことができなかったり、バルーン130を送り出すこと自体が困難になってしまったりする。そこで、バルーン130の断面形状を非真円に形成し、さらに外管シャフト150のバルーン挿通用ルーメン171の断面形状を非真円に形成することにより、外管シャフト150の回転に伴うバルーン130の回転の追従性を向上させている。
図6に示すように、バルーン130の断面形状およびバルーン挿通用ルーメン171の断面形状のそれぞれが、例えば半円形に形成されていると、外管シャフト150を回転操作した際に、外管シャフト150のバルーン挿通用ルーメン171の内壁の上面側の少なくとも一部がバルーン130の外周面の上面側の少なくとも一部に当接されるため、外管シャフト150のみが回転してしまう空回りが生じることが防止される。また、バルーン130と外管シャフト150との間の摩擦を過度に大きく設定する必要もないため、バルーン130を先端側へ円滑に送り出すことが可能となる。
変形例に係るバルーン130の断面形状およびバルーン挿通用ルーメン171の断面形状の一例として半円形のものを例示したが、本変形例に示したバルーンカテーテル100において採用される断面形状はこのような形状のみに限定されず、例えば、非真円の断面形状である菱型、台形、楕円形などの形状を採用することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係るバルーンカテーテル200を説明する。上述した第1実施形態の説明において既に説明した部材と同一の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図7には、第2実施形態に係るバルーンカテーテル200の全体構成を説明するための部分断面図を示し、図8A〜図8Cには、第2実施形態に係るバルーンカテーテル200の作用の説明に供する部分断面図を示す。
第1実施形態に係るバルーンカテーテル100は、外管シャフト150にバルーン挿通用ルーメン171が形成されており、バルーン130はこのバルーン挿通用ルーメン171内を挿通するように配置されていた。一方、本実施形態に係るバルーンカテーテル200では、バルーン130は、内管シャフト110に形成されたガイドワイヤルーメン175に挿通される。このため、外管シャフト150には、バルーン挿通用ルーメンが形成されていない。また、本実施形態に係るバルーンカテーテル200では、内管シャフト110および外管シャフト150の回転操作によりバルーン130の巻き付け部135が形成される構成とはせず、使用に先立ってバルーン130を内管シャフト110に予め巻き付けておくことで巻き付け部135を形成している。この作業は、例えば、バルーンカテーテル200を製造、組立等する際に行うことができる。これらのような点において本実施形態に係るバルーンカテーテル200は、第1実施形態に係るバルーンカテーテル100と相違する。
図7に示すように、バルーン130は先端部側の所定の部位(先端端部131)が内管シャフト110に固定されている。そして、バルーン130は、バルーンカテーテル200の先端側から基端側へ延在し、途中から内管シャフト110のガイドワイヤルーメン175内に導入される。なお、ガイドワイヤルーメン175内へのバルーン130の設置に関わらず、ガイドワイヤルーメン175内にガイドワイヤを挿通することができるようにするために、ガイドワイヤ用ルーメン175の内径を予め所定の大きさに設計することができる。また、ガイドワイヤの円滑な挿通を阻害することのないように、例えば、バルーン130を内管シャフト110の内壁に寄せるように配置することができる。
バルーンカテーテル200には、外管シャフト150と別部材で構成される手元操作部210が備えられる。手元操作部210には、バルーンカテーテル200を使用する際に把持することが可能なグリップ部分211を設けている。手元操作部210を構成する材料としては、例えば、硬質樹脂や金属材料などを用いることができる。
内管シャフト110は、外管シャフト150および手元操作部210の内部に挿通されており、基端部113が手元操作部210の基端に設けられた内管シャフト用ポート163から導出される。一方、バルーン130は、外管シャフト150内においては内管シャフト110のガイドワイヤルーメン175内に挿通されており、手元操作部210の所定の部位からはガイドワイヤルーメン175の外に配置される。そして、バルーン130の基端部側は、手元操作部210に設けられたバルーン用ポート161を介して外部へ導出されている。
手元操作部210には、この手元操作部210の内部に設けられた巻き取り機構221と、巻き取り機構を操作するためのハンドル223とが設けられる。巻き取り機構221は、回転可能なドラム構造を有している。巻き取り機構にはバルーン130が所定の巻き数で巻き付けられる。この巻き取り機構221およびハンドル223は、バルーン130を先端側へ送り出すための送り出し機構180としての機能を備える。
ハンドル223は、例えば、当該ハンドル223が時計周りに回転された際にはバルーン130を外管シャフト150の先端側へ送り出し、当該ハンドル223が反時計周りに回転された際にはバルーン130を巻き取るように構成される。巻き取り機構221と内管シャフト110とが手元操作部210内において干渉しないように、これらの構成部材は図7の紙面と直交する方向に互いに位置をずらして配置している。すなわち、バルーン130は、先端側が外管シャフト150の外部に導出され、先端側の一部が内管シャフト110のガイドワイヤルーメン175に挿通されて外管シャフト150内に導入される。そして、基端側の一部が手元操作部210内の巻き取り機構221に巻回され、さらに手元操作部210のバルーン用ポート161から導出されている。
外管シャフト150は、巻き取り機構221やハンドル223が設置された手元操作部210に接着や融着等の公知の方法で固定される。外管シャフト150が手元操作部210に固定されているため、本実施形態に係るバルーンカテーテル200においては、外管シャフト150を内管シャフト110に対して独立して回転させることはできない。一方で、内管シャフト110は、他の構成部材と干渉することなく外管シャフト150および手元操作部210に挿通されているため、内管シャフト110を外管シャフト150に対して独立して回転させることはできる。ただし、内管シャフト110を回転操作する際に、内管シャフト110はバルーン130とともに回転するため、回転操作によって巻き付け部135が形成されることはない。
内管シャフト110の進退移動および外管シャフト150の進退移動は、第1実施形態に係るバルーンカテーテル100と同様に、いずれも他のシャフトに対して独立して行うことが可能である。ただし、外管シャフト150を進退移動させる際は、外管シャフト150に連結された手元操作部210も一体的に移動することになる。
次に、本実施形態に係るバルーンカテーテル200の作用を説明する。
図8Aに示すように、手技に先立ってバルーンカテーテル200はバルーン130を内管シャフト110に予め巻き付けた状態、すなわち巻き付け部135が形成された状態で準備される。
そして、図8Bに示すように、内管シャフト110および外管シャフト150を相対的に進退移動(図中矢印a−a’で示す)させることにより、外管シャフト150から導出されたバルーン130の巻き付け部135の軸方向の長さL(外管シャフト150から巻き付け部135が露出される長さ)を調整する。この際、バルーン130の巻き付け部135の長さは、任意の長さに調整することができる。
次いで、図8(C)に示すように、バルーン130を拡張させることにより、処置部位となる狭窄部に対して加圧力を付与することができる。なお、バルーンカテーテル200においては、手元の操作により内管シャフト110を独立して回転さることが可能に構成されているため、例えば、狭窄部内に巻き付け部135を挿入する際や狭窄部を除去する際などに内管シャフト110を適宜回転させることにより、これらの作業を効率よく行うことができる。 このように、本実施形態に係るバルーンカテーテル200は第1実施形態に係るバルーンカテーテル100と同様に、使用する度にバルーン130の拡張有効部の長さを最適な長さに調整することが可能であるため、バルーン長の異なる多種のバルーンカテーテルを在庫として抱えることによる経済性の低下や保守管理の手間の煩雑さを解消することができる。これに加えて、外管シャフト150に形成されたルーメンが内管シャフト挿通用ルーメン173のみであるため、第1実施形態に係るバルーンカテーテル100に比べて外管シャフト150を細径化することができる。
以上、各実施形態および変形例を通じて本発明を説明したが、本発明は、内管シャフトに対する外管シャフトの相対的な進退移動によってバルーンの巻き付け部の軸方向における長さを調整することが可能な限りにおいて改変することが可能である。例えば、手元側の各構成やバルーンの配置形態等は実施形態において示された形態のみに限定されず、上記のような本発明の効果が発揮され得る限りにおいて種々改変することが可能である。
100、200 バルーンカテーテル、
110 内管シャフト、
130 バルーン、
131 先端端部、
135 巻き付け部、
150 外管シャフト、
170 挿通ルーメン、
171 バルーン挿通用ルーメン、
173 内管シャフト挿通用ルーメン、
175 ガイドワイヤルーメン、
180 送り出し機構、
181 スライド部材。

Claims (5)

  1. ガイドワイヤが挿通可能なガイドワイヤルーメンを備える内管シャフトと、
    先端部側が前記内管シャフトに固定されており、前記内管シャフトの軸方向に延在される長尺形状のバルーンと、
    前記内管シャフトおよび前記バルーンが挿通可能な挿通ルーメンを備え、前記内管シャフトに対して軸方向に相対的に進退移動可能に構成された外管シャフトと、
    前記バルーンを前記内管シャフトの先端側へ送り出す送り出し機構と、を有し、
    前記バルーンの少なくとも一部が前記内管シャフトに巻き付けられてなる巻き付け部が形成可能に構成されており、前記内管シャフトに対して前記外管シャフトが相対的に進退移動されることにより、前記外管シャフトから前記巻き付け部が露出される露出長さが調整可能に構成されたバルーンカテーテル。
  2. 前記外管シャフトは、前記内管シャフトに対して相対的に軸周りに回転可能に構成されており、前記内管シャフトに対して前記外管シャフトが相対的に回転されることにより前記バルーンの巻き付け部が形成される、請求項1に記載のバルーンカテーテル。
  3. 前記内管シャフトは、前記外管シャフトに対して独立して回転操作可能に構成されており、前記内管シャフトの回転により前記巻き付け部が形成される、請求項2に記載のバルーンカテーテル。
  4. 前記外管シャフトは、前記内管シャフトに対して独立して回転操作可能に構成されており、前記外管シャフトの回転により前記巻き付け部が形成される、請求項2または請求項3に記載のバルーンカテーテル。
  5. 前記送り出し機構は、前記バルーンの基端部側が接続されるとともに前記外管シャフト上をスライド移動可能に構成されたスライド部材を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載のバルーンカテーテル。
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