JP2007130291A - カテーテル - Google Patents

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Abstract

【課題】押し込み性に優れ、生体内の管腔に生じた狭窄部を確実に貫通させることができるカテーテルを提供すること。
【解決手段】カテーテル1は、外管3と、該外管3に挿通された内管2とを有し、外管3の先端部32が内管2に液密に接合された接合部11が形成されたカテーテルである。このカテーテル1は、内管2に挿通され、該内管2の最先端23から突出した状態で、内管2の最先端23に液密に接合されたワイヤ8を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、外管と、該外管に挿通された内管とを有し、前記外管の先端部が前記内管に液密に接合された接合部が形成されたカテーテルに関する。
例えば、血管、胆管、気管、食道、尿道などの生体内の管腔内に狭窄または閉塞が生じた場合、その狭窄または閉塞を解消して、これらの機能を回復させるための治療が必要となる。このような治療の一例として、虚血性心疾患に適用される血管形成術について説明する。
わが国における食生活の欧米化が虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞等)の患者数を急激に増加させていることを受け、それらの疾患を軽減化する方法として、経皮的経血管的冠動脈形成術(PTCA)が施行され、飛躍的に普及してきている。PTCAとは、患者の脚または腕の動脈に小さな切開を施してイントロデューサーシース(導入器)を留置し、イントロデューサーシースの内腔を通じて、ガイドワイヤを先行させながら、ガイドカテーテルと呼ばれる長い中空のチューブを血管内に挿入して冠状動脈の入り口に配置した後ガイドワイヤを抜き取り、別のガイドワイヤとバルーンカテーテルとをガイドカテーテルの内腔に挿入し、ガイドワイヤを先行させながらバルーンカテーテルをX線造影下で患者の冠状動脈の病変部(狭窄部または閉塞部)まで進め、バルーンを病変部内に位置させて、その位置で医師がバルーンを所定の圧力で30〜60秒間程度、1回あるいは複数回膨らませる手技である。これにより、病変部の血管内腔は拡張され、それにより血管内腔を通る血流は増加する。
しかしながら、病変部の狭窄がきつく、ほとんど閉塞している場合、バルーンカテーテルが病変部を通過できない場合がある。
そこで、バルーンカテーテルを挿入する前に予め病変部を貫通させるためのカテーテル(冠動脈貫通用カテーテル)が開発されている(例えば、特許文献1参照)。このカテーテルは、ガイドワイヤルーメンを有する管状体と、該管状体の基端側に設けられたポートとを有し、ポートからガイドワイヤをガイドワイヤルーメン内に挿入するように構成されている。
しかしながら、特許文献1に記載のカテーテルは、全長に渡って中空な管状部材で構成されているため、全長に渡って柔軟性(可撓性)が高い。したがって、手元側(ポート)から加えた押し込み力が先端側に伝わりにくく、なかなか狭窄部を貫通できない場合がある。
特開2002−301161号公報
本発明の目的は、押し込み性に優れ、生体内の管腔に生じた狭窄部を確実に貫通させることができるカテーテルを提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(16)の本発明により達成される。
(1) 外管と、該外管に挿通された内管とを有し、前記外管の先端部が前記内管に液密に接合された接合部が形成されたカテーテルであって、
前記内管に挿通され、該内管の最先端から突出した状態で、前記内管の最先端に液密に接合されたワイヤを有することを特徴とするカテーテル。
(2) 前記ワイヤは、線状のコア部と、該コア部の外周部に螺旋状に巻回して設けられたコイルとを有する上記(1)に記載のカテーテル。
(3) 前記コア部は、その外径が先端方向に向って漸減するテーパ部を有する上記(2)に記載のカテーテル。
(4) 前記コア部は、金属材料で構成されている上記(2)または(3)に記載のカテーテル。
(5) 前記コイルは、造影性を有する材料で構成されている上記(2)ないし(4)のいずれかに記載のカテーテル。
(6) 前記ワイヤの前記内管の最先端から突出している部分の長さは、1〜15mmである上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のカテーテル。
(7) 前記ワイヤの先端は、丸みを帯びている上記(1)ないし(6)のいずれかに記載のカテーテル。
(8) 前記接合部の外径は、該接合部よりも基端側の前記外管の外径より小さい上記(1)ないし(7)のいずれかに記載のカテーテル。
(9) 前記接合部の長さは、10〜50mmである上記(1)ないし(8)のいずれかに記載のカテーテル。
(10) 前記接合部には、造影性を有するマーカが設けられている上記(1)ないし(9)のいずれかに記載のカテーテル。
(11) 前記接合部よりも基端側の前記外管と前記内管との間には、間隙が形成されている上記(1)ないし(10)のいずれかに記載のカテーテル。
(12) 前記外管と前記内管との間であって、前記接合部よりも基端側に補強体が設置されている上記(1)ないし(11)のいずれかに記載のカテーテル。
(13) 前記ワイヤは、前記補強体の先端付近よりも基端側に延在している上記(12)に記載のカテーテル。
(14) 前記外管および前記内管のそれぞれの基端部に固定されたハブを有する上記(1)ないし(13)のいずれかに記載のカテーテル。
(15) 前記内管は、その外径が先端方向に向って漸減するテーパ部を有する上記(1)ないし(14)のいずれかに記載のカテーテル。
(16) 前記外管の外周面には、親水性材料で構成された表面層が設けられている上記(1)ないし(15)のいずれかに記載のカテーテル。
本発明によれば、優れた押し込み性を有しているので、基端側から加えた押し込み力がワイヤの内管の最先端から突出している部分に確実に伝達され、その結果、生体内の管腔に生じた狭窄部を確実に貫通させることができる。
以下、本発明のカテーテルを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明のカテーテル(第1実施形態)の先端側の縦断面図、図2は、本発明のカテーテル(第1実施形態)の基端側の縦断面図である。なお、以下では、説明の都合上、図1および図2中の右側を「基端」、左側を「先端」と言う。
図1および図2に示すカテーテル(狭窄部貫通用カテーテル)1は、例えば血管、胆管、気管、食道、尿道等の生体内の管腔(以下、「血管」で代表する)に、病変により生じた狭窄部もしくは閉塞部(以下、狭窄部および閉塞部を総称して単に「狭窄部」と言う)を貫通させるためのカテーテルである。
図1および図2に示すように、カテーテル1は、外管3と、外管3に挿通された内管2と、外管3と内管2との間に設けられた補強体(補強部材)4と、外管3および内管2のそれぞれの基端部21および31に固定されたハブ7と、内管2に挿通されたワイヤ8と、造影性を有するマーカ5とを有している。
また、図1に示すように、カテーテル1では、外管3の先端部32が内管2に液密に接合された接合部11が形成されている。
このカテーテル1の全長は、特に限定されないが、900〜1700mmが好ましく、1100〜1500mmがより好ましい。
このようなカテーテル1は、狭窄部を拡張させる治療を行うに際し、狭窄の程度がきついためにバルーンカテーテル(図示せず)のバルーン部分を狭窄部に通過(貫通)させるのが困難な場合、バルーンカテーテルに代わって、狭窄部を貫通して拡張するために用いられる。
以下、カテーテル1の各部の構成について説明する。
外管3は、可撓性を有する管状体で構成されたものである。
図1に示すように、外管3は、先端部32の外径および内径、すなわち、接合部11となる部位の内径および外径が、それより基端側の部位(基端部31、および、基端部31と先端部32との間の中間部33)の外径および内径より縮径している。先端部32の内径は、内管2の外径とほぼ同等またはそれより若干大きいのが好ましい。
また、先端部32の先端面321は、先端部32の外径が先端方向に向って漸減するテーパ状をなしている。
また、中間部33には、先端部32との境界付近の外径および内径が、先端方向に向って漸減するテーパ状をなすテーパ部331が形成されている。これにより、テーパ部331において、カテーテル1が狭窄部を円滑に通過することができ、よって、カテーテル1の進退や回転等の操作の際の操作性が向上する。
また、前述したように、基端部31および中間部33が拡径している。このため、基端部31および中間部33では、外管3を挿通する内管2との間に間隙12が形成されている。この間隙12に、例えば、造影剤等の流体を充填することにより、中間部33の外径が拡径することとなり、当該中間部33で狭窄部をより確実に拡張することができる。
また、基端部31および中間部33の外径は、特に限定されないが、例えば、0.7〜1.2mmであるのが好ましく、0.8〜1.1mmであるのがより好ましい。
また、基端部31および中間部33の内径は、特に限定されないが、例えば、0.6〜1.0mmであるのが好ましく、0.7〜0.9mmであるのがより好ましい。
外管3の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル、その他フッ素系樹脂、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、ポリウレタン等、またはこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて(例えば2層以上の積層体として)用いることができる。
なお、外管3の外周面35には、親水性材料で構成された表面層(図示せず)が設けられているのが好ましい。これにより、親水性材料が湿潤して潤滑性を生じ、外管3の外周面35の摩擦抵抗(摺動抵抗)が低減し、血管等の体腔内や、シース、ガイディングカテーテル等の器具内でカテーテル1の摺動性が向上する。従って、カテーテル1の進退や回転等の操作の際の操作性が向上する。
親水性材料としては、例えば、セルロース系高分子物質、ポリエチレンオキサイド系高分子物質、無水マレイン酸系高分子物質(例えば、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体のような無水マレイン酸共重合体)、アクリルアミド系高分子物質(例えば、ポリアクリルアミド、ポリグリシジルメタクリレート−ジメチルアクリルアミド(PGMA−DMAA)のブロック共重合体)、水溶性ナイロン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。
このような親水性材料は、多くの場合、湿潤(吸水)により潤滑性を発揮し、カテーテルを挿入する血管等の体腔や前記器具の内壁面との摩擦抵抗(摺動抵抗)を低減する。これにより、カテーテル1の摺動性が向上し、カテーテル1の操作性がより良好なものとなる。
内管2は、可撓性を有する、外径および内径がほぼ一定の管状体で構成されている。内管2の内径は、ワイヤ8の外径とほぼ同等またはそれより若干大きいのが好ましい。
内管2の先端面22(テーパ部)は、外管3の先端面321と同様に、内管2の外径が先端方向に向って漸減するテーパ状をなしている。これにより、先端面22において、カテーテル1が狭窄部を円滑に通過することができ、よって、カテーテル1の進退や回転等の操作の際の操作性が向上する。
また、内管2の外径は、特に限定されないが、例えば、0.30〜0.70mmであるのが好ましく、0.35〜0.65mmであるのがより好ましい。
また、内管2の内径は、特に限定されないが、例えば、0.25〜0.55mmであるのが好ましく、0.30〜0.50mmであるのがより好ましい。
なお、内管2の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、外管3についての説明で挙げたような材料を用いることができる。また、この場合、内管2は、外管3と同じ材料で構成されていてもよいし、異なる材料で構成されていてもよい。
図1に示すように、カテーテル1では、外管3の先端部32が内管2に液密に接合されており、これにより、接合部11が形成されている。
この接合方法としては、特に限定されないが、例えば、熱融着、超音波融着、接着剤による接着等が挙げられる。これにより、外管3の先端部32と内管2とを確実に液密に接合することができる。
また、接合部11は、その外径が外管3の中間部33および基端部31の外径より小さく設定されている。この接合部11の外径は、特に限定されないが、例えば、0.50〜0.85mmであるのが好ましく、0.6〜0.75mmであるのがより好ましい。
また、接合部の長さLは、特に限定されないが、例えば、10〜50mmであるのが好ましく、15〜30mmであるのがより好ましい。
接合部の長さLが上記範囲であると、カテーテル1の先端部の血管に対する追従性がよく、なおかつ、カテーテル1の先端部への押し込み力が伝わり易いという利点がある。
また、接合部11には、マーカ5が埋設されている。換言すれば、外管3(先端部32)と内管2との間には、マーカ5が設置されている。
マーカ5は、図1に示す構成では、リング状(パイプ状)をなすものであるが、これに限定されず、例えば、コイル状のものであってもよい。
なお、マーカ5の外径は、特に限定されないが、例えば、0.50〜0.80mmであるのが好ましく、0.55〜0.75mmであるのがより好ましい。また、マーカ5の内径は、特に限定されないが、例えば、0.40〜0.70mmであるのが好ましく、0.45〜0.65mmであるのがより好ましい。また、マーカ5の全長は、特に限定されないが、例えば、0.5〜2.0mmであるのが好ましく、0.7〜1.3mmであるのがより好ましい。
このようなマーカ5が設けられていることにより、X線透視下で、接合部11付近の位置を確実に確認することができる。
なお、マーカ5は、X線不透過性を有することによりX線透視下において造影性を有するものであるが、このようなマーカ5は、通常、CTスキャンやMRI等においても造影性を有するので、CTスキャンやMRI等においても使用することができる。
また、マーカ5は、例えば、ステンレス鋼、超弾性合金、コバルト系合金や、金、白金、タングステン等の貴金属またはこれらを含む合金等の各種金属材料で構成されている。
また、マーカ5の埋設は、接合前の外管3の先端部32と内管2との間に、マーカ5を設置し、この状態で、外管3の先端部32と内管2とを接合することにより、行うことができる。また、マーカ5の埋設では、接合部11のマーカ5が設置された部分が、その前後の部分の外径とほぼ等しくなるように、接合が行われる。
図1に示すように、内管2の最先端23は、外管3の先端面321より先端側に突出している。
内管2の外管3より先端側に突出した部分の長さLは、特に限定されないが、例えば、1〜10mmであるのが好ましく、3〜8mmであるのがより好ましい。
また、内管2の外管3より先端側に突出した部分の外周面には、外管3の外周面35と同様、親水性材料で構成された表面層(図示せず)が設けられているのが好ましい。これにより、内管2の外周面の摩擦抵抗(摺動抵抗)が減少し、血管等の体腔内や、シース、ガイディングカテーテル等の器具内でカテーテル1の摺動性が向上する。したがって、カテーテル1の進退や回転等の操作の際の操作性が向上する。
図1に示すように、カテーテル1には、接合部11よりも基端側に、すなわち、中間部33の途中から基端部31にわたって、補強体4が設置されている。
補強体4は、断面形状が長方形の帯状体を、カテーテル1の中心軸回りに螺旋状に巻回したものである。
また、補強体4は、その外周面41が外管3の内周面36に固着されている。
このような補強体4が設けられていることにより、カテーテル1の当該補強体4が設けられた部分が比較的高い曲げ剛性およびねじり剛性を有する。これにより、カテーテル1の基端側から術者が加えた押し込み力は、補強体4によってカテーテル1の先端側に確実に伝達されることとなる。
なお、補強体4は、帯状体を螺旋状に巻回したものであるが、これに限定されず、例えば、線状体(ワイヤ)を螺旋状に巻回したものであってもよいし、編組体(網状体)であってもよい。
また、補強体4の外径は、特に限定されないが、例えば、0.6〜1.0mmであるのが好ましく、0.7〜0.9mmであるのがより好ましい。また、補強体4の内径は、特に限定されないが、例えば、0.5〜0.9mmであるのが好ましく、0.55〜0.85mmであるのがより好ましい。また、補強体4の全長は、特に限定されないが、例えば、800〜1500mmであるのが好ましく、1000〜1300mmであるのがより好ましい。
また、補強体4の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ステンレス鋼、タングステン、ピアノ線、Ni−Ti系合金等の金属材料や、アラミド、ケブラー等の強化樹脂繊維、炭素繊維等が挙げられる。
図2に示すように、カテーテル1の基端側には、ハブ7が設置されている。術者は、このハブ7を把持することにより、カテーテル1を容易に操作(押し込み、ねじり等)することができる。
ハブ7は、外管3の基端部31に固定される外管ハブ71と、外管ハブ71を基端部31に固定する外管ハブ固定手段73と、内管2の基端部21に固定される内管ハブ72と、内管ハブ72を基端部21に固定する内管ハブ固定手段74とを有している。
外管ハブ71は、筒体で構成されたものである。
外管ハブ固定手段73は、筒状をなす第1の固定部材731と、第1の固定部材731より小径の第2の固定部材732とで構成されている。
外管ハブ71は、第1の固定部材731と第2の固定部材732との間で外管3の基端部31を挟持した状態で、第1の固定部材731を外管ハブ71の内周部711に嵌合することにより、外管3の基端部31に固定される。
また、第1の固定部材731は、外管3の外管ハブ71との境界付近における折れ曲がり(キンク)を防止する機能を有している。
内管ハブ72は、筒体で構成されたものである。この内管ハブ72は、その外周部721が外管ハブ71の内周部711に嵌合する。これにより、内管ハブ72と外管ハブ71とが連結される。
内管ハブ固定手段74は、筒状をなす第1の固定部材741と、第1の固定部材741より小径の第2の固定部材742とで構成されている。
内管ハブ72は、第1の固定部材741と第2の固定部材742との間で内管2の基端部21を挟持した状態で、第1の固定部材741を内管ハブ72の内周部722に嵌合することにより、内管2の基端部21に固定される。
また、第1の固定部材741は、内管2の内管ハブ72との境界付近における折れ曲がり(キンク)を防止する機能を有している。
なお、外管ハブ71、第2の固定部材732、内管ハブ72および第2の固定部材742の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル、その他フッ素系樹脂、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、ポリウレタン等、またはこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて(例えば2層以上の積層体として)用いることができる。
第1の固定部材731および741の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、ポリウレタン等、またはこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて(例えば2層以上の積層体として)用いることができる。
図1に示すように、ワイヤ8は、線状のコア部81(芯線)と、コア部81の外周部に設けられたコイル82とで構成されている。
これにより、ワイヤ8に適度な剛性(曲げ剛性、ねじり剛性)が得られ、押し込み性(術者の押し込む力がカテーテル1の基端側(ハブ7)から先端側に確実に伝達され得る性能)、およびトルク伝達性が向上し、その結果、カテーテル1は、狭窄部を容易かつ確実に貫通させることができるものとなる。また、ワイヤ8の構成を簡単なものとすることができる。
コア部81は、テーパ部(外径漸減部)811と、テーパ部811の基端側に一体的に形成された外径一定部812とで構成されている。
テーパ部811は、外径が先端方向に向って漸減した部位である。なお、テーパ部811のテーパ角度は、特に限定されないが、例えば、1〜45度であるのが好ましく、3〜30度であるのがより好ましい。
外径一定部812は、外径が、コア部81の長手方向に沿って、ほぼ一定に形成された部位である。なお、外径一定部812の外径は、特に限定されないが、例えば、200〜550μmであるのが好ましく、250〜350μmであるのがより好ましい。
なお、コア部81の構成材料としては、金属材料を用いるのが好ましい。この金属材料としては、特に限定されないが、例えば、ステンレス鋼(SUS)、Ni−Ti合金、コバルト系合金や、これらの接合体(例えばSUS線とNi−Ti合金線とを長手方向の途中で連結(接合)したもの)等が挙げられる。
コア部81の構成材料として金属材料を用いることにより、ワイヤ8に、より適度な剛性(曲げ剛性、ねじり剛性)が得られ、押し込み性およびトルク伝達性が向上し、その結果、カテーテル1は、狭窄部をより容易かつより確実に貫通させることができるものとなる。
コア部81の外周面には、コア部81の中心軸回りに螺旋状に巻回したコイル82が固定されている。
このコイル82の形成方法としては、特に限定されないが、例えば、線状体をコア部81の外周面に巻回した状態で、当該線状体の両端部をそれぞれコア部81にロウ付けする。これにより、コア部81に固定されたコイル82を形成することができる。
なお、コイル82の形成に用いられる線状体の線径は、特に限定されないが、例えば、30〜100μmであるのが好ましく、40〜80μmであるのがより好ましい。
また、コア部81のテーパ部811では、コイル82の巻回直径(コイル外径)が先端方向に向って漸減する。その結果、ワイヤ8は、その先端部85の外径が全体として、先端方向に向って漸減したものとなる。これにより、カテーテル1が、ワイヤ8の頭部(先端)83から狭窄部を円滑かつ確実に通過することができる。
図1に示すように、コイル82は、その先端の巻回直径が頭部83の直径内にほぼ納まっている。これにより、カテーテル1が、ワイヤ8の頭部83から狭窄部をより円滑かつより確実に通過することができる。
また、ワイヤ8の頭部83は、丸みを帯びているのが好ましい。これにより、カテーテル1が、ワイヤ8の頭部83から狭窄部をより円滑かつより確実に通過することができる。また、ワイヤ8の頭部83による血管への損傷を確実に防止することができる。
コイル82は、造影性を有する材料で構成されているのが好ましい。これにより、X線透視下で、特に、ワイヤ8の頭部83付近の位置を確実に確認することができる。
また、コイル82は、X線不透過性を有することによりX線透視下において造影性を有するものであるが、このようなコイル82は、通常、CTスキャンやMRI等においても造影性を有するので、CTスキャンやMRI等においても使用することができる。
また、コイル82は、例えば、ステンレス鋼、Ni−Ti合金、コバルト系合金や、金、白金、タングステン等の貴金属またはこれらを含む合金等の各種金属材料で構成されている。
このように構成されたワイヤ8は、ワイヤ8の先端部85が内管2の最先端23から突出した状態で、内管2の最先端23に液密に接合されている。
ワイヤ8の内管2の最先端23に対する接合方法としては、特に限定されないが、例えば、熱融着、超音波融着、接着剤による接着等が挙げられる。これにより、コイル82の外周面と内管2(最先端23)の内周面との隙間が埋められることとなり、よって、ワイヤ8が最先端23に対して確実に液密に接合される。
なお、ワイヤ8は、内管2の少なくとも最先端23に液密に密着していればよいが、最先端23から所定距離基端側にかけて、内管2に液密に密着していてもよく、例えば、最先端23から1〜5mm基端側の範囲にかけて、内管2に液密に密着しているのが好ましい。
また、ワイヤ8の内管2の最先端23から突出している部分(先端部85)の長さLは、特に限定されないが、例えば、1〜15mmであるのが好ましく、3〜7mmであるのがより好ましい。
長さLが上記範囲内であると、ワイヤ8の先端の撓みが少なくなるため、押し込み力を先端に確実に伝えることができ、それによって、狭窄部の貫通性能が向上するという利点がある。
また、ワイヤ8は、補強体4の先端42付近よりも基端側に延在している。換言すれば、ワイヤ8の基端部84は、補強体4の先端42付近よりも基端側に位置している。
これにより、カテーテル1のハブ7から術者が加えた押し込み力は、補強体4を介して、ワイヤ8の頭部83まで確実に伝達されることとなる。よって、カテーテル1では、狭窄部にカテーテル1を確実に貫通させることができる。
なお、ワイヤ8の長さは、特に限定されないが、例えば、100〜1650mmであるのが好ましく、200〜1450mmであるのがより好ましい。
また、図1に示すように、カテーテル1の先端部13の外周部は、先端側から順に、ワイヤ8の丸みを帯びた頭部83およびテーパ状の先端部85と、内管2の先端面22と、内管2の外径が一定の部分と、接合部11(外管3)のテーパ面111と、接合部11の外径が一定の部分と、接合部11の基端から外径が漸増するテーパ部331とにより構成されている。このように、カテーテル1の先端部13は、テーパ状をなす部分(外径が漸減する部分)が長手方向に沿って複数配置されている。このため、カテーテル1の先端部13は、全体として、外径が先端方向に向って漸減するようなテーパ状、すなわち、先細り形状をなすこととなる(図1中の二点差線で示す部分参照)。
これにより、狭窄部にカテーテル1の先端部13を容易かつ確実に貫通させることができる。また、カテーテル1を血管内に容易に挿入させることができる。したがって、カテーテル1は操作性に優れたものとなる。
<第2実施形態>
図3は、本発明のカテーテル(第2実施形態)の基端側の縦断面図である。
以下、この図を参照して本発明のカテーテルの第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、ワイヤが設置されている状態が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図3に示すワイヤ8Aは、その基端部84がハブ7内に位置している。
これにより、カテーテル1のハブ7から術者が加えた押し込み力は、ワイヤ8の頭部83まで確実に伝達されることとなる。よって、カテーテル1では、狭窄部にカテーテル1を確実に貫通させることができる。
なお、ワイヤ8Aの長さは、特に限定されないが、例えば、900〜1650mmであるのが好ましく、1100〜1450mmであるのがより好ましい。
以上、本発明のカテーテルを図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、カテーテルを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、ワイヤの外周面には、親水性材料で構成された表面層(図示せず)が設けられていてもよい。これにより、親水性材料が湿潤して潤滑性を生じ、ワイヤの外周面の摩擦抵抗(摺動抵抗)が低減し、血管等の体腔内や、シース、ガイディングカテーテル等の器具内でカテーテルの摺動性が向上する。従って、カテーテルの進退や回転等の操作の際の操作性が向上する。
なお、この親水性材料としては、特に限定されないが、例えば、外管についての説明で挙げたような材料を用いることができる。
本発明のカテーテル(第1実施形態)の先端側の縦断面図である。 本発明のカテーテル(第1実施形態)の基端側の縦断面図である。 本発明のカテーテル(第2実施形態)の基端側の縦断面図である。
符号の説明
1 カテーテル(狭窄部貫通用カテーテル)
11 接合部
111 テーパ面(傾斜面)
12 間隙
13 先端部
2 内管
21 基端部
22 先端面
23 最先端
3 外管
31 基端部
32 先端部
321 先端面
33 中間部
331 テーパ部
35 外周面
36 内周面
4 補強体(補強部材)
41 外周面
42 先端
5 マーカ
7 ハブ
71 外管ハブ
711 内周部
72 内管ハブ
721 外周部
722 内周部
73 外管ハブ固定手段
731 第1の固定部材
732 第2の固定部材
74 内管ハブ固定手段
741 第1の固定部材
742 第2の固定部材
8、8A ワイヤ
81 コア部
811 テーパ部(外径漸減部)
812 外径一定部
82 コイル
83 頭部
84 基端部
85 先端部

Claims (16)

  1. 外管と、該外管に挿通された内管とを有し、前記外管の先端部が前記内管に液密に接合された接合部が形成されたカテーテルであって、
    前記内管に挿通され、該内管の最先端から突出した状態で、前記内管の最先端に液密に接合されたワイヤを有することを特徴とするカテーテル。
  2. 前記ワイヤは、線状のコア部と、該コア部の外周部に螺旋状に巻回して設けられたコイルとを有する請求項1に記載のカテーテル。
  3. 前記コア部は、その外径が先端方向に向って漸減するテーパ部を有する請求項2に記載のカテーテル。
  4. 前記コア部は、金属材料で構成されている請求項2または3に記載のカテーテル。
  5. 前記コイルは、造影性を有する材料で構成されている請求項2ないし4のいずれかに記載のカテーテル。
  6. 前記ワイヤの前記内管の最先端から突出している部分の長さは、1〜15mmである請求項1ないし5のいずれかに記載のカテーテル。
  7. 前記ワイヤの先端は、丸みを帯びている請求項1ないし6のいずれかに記載のカテーテル。
  8. 前記接合部の外径は、該接合部よりも基端側の前記外管の外径より小さい請求項1ないし7のいずれかに記載のカテーテル。
  9. 前記接合部の長さは、10〜50mmである請求項1ないし8のいずれかに記載のカテーテル。
  10. 前記接合部には、造影性を有するマーカが設けられている請求項1ないし9のいずれかに記載のカテーテル。
  11. 前記接合部よりも基端側の前記外管と前記内管との間には、間隙が形成されている請求項1ないし10のいずれかに記載のカテーテル。
  12. 前記外管と前記内管との間であって、前記接合部よりも基端側に補強体が設置されている請求項1ないし11のいずれかに記載のカテーテル。
  13. 前記ワイヤは、前記補強体の先端付近よりも基端側に延在している請求項12に記載のカテーテル。
  14. 前記外管および前記内管のそれぞれの基端部に固定されたハブを有する請求項1ないし13のいずれかに記載のカテーテル。
  15. 前記内管は、その外径が先端方向に向って漸減するテーパ部を有する請求項1ないし14のいずれかに記載のカテーテル。
  16. 前記外管の外周面には、親水性材料で構成された表面層が設けられている請求項1ないし15のいずれかに記載のカテーテル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012192155A (ja) * 2011-03-14 2012-10-11 Bmkorea Co Ltd 医療用膨張器具
CN108403189A (zh) * 2018-03-08 2018-08-17 无锡圣诺亚科技有限公司 弯头切吸刀

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