JP2001093564A - 燃料電池 - Google Patents

燃料電池

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JP2001093564A JP26979199A JP26979199A JP2001093564A JP 2001093564 A JP2001093564 A JP 2001093564A JP 26979199 A JP26979199 A JP 26979199A JP 26979199 A JP26979199 A JP 26979199A JP 2001093564 A JP2001093564 A JP 2001093564A
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cell
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清仁 村田
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仁 濱田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池セル構成部材間の接触抵抗を均一的に低
減し、運転効率の向上を図る。 【解決手段】 電池セル積層体16の上面の側には、第
1ないし第3の圧力発生部材21〜23が配設され、各
圧力発生部材は、オイルの給排を通して制御された押圧
力を電池セル積層体16に個別に及ぼす。第1圧力発生
部材21は、電池セル101におけるセル面の中央領域
CRに亘って押圧力を及ぼす方形状の圧力袋として構成
されている。第2圧力発生部材22はこの第1圧力発生
部材21を取り囲むよう、第3圧力発生部材23は第2
圧力発生部材22を取り囲むようそれぞれ環状の圧力袋
として構成されている。そして、第1ないし第3の圧力
発生部材21〜23の及ぼす押圧力f1、f2、f3
は、f1>f2>f3の関係を維持して、それぞれ増減
制御或いは保持制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解質膜をガス拡
散電極で挟持した電池セルをセパレータを介在させて積
層した燃料電池に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の燃料電池は、各電池セル
において、水素を含む燃料ガスをアノード側のガス拡散
電極に供給し、酸素を含む酸化ガスをカソード側のガス
拡散電極に供給する。そして、両極で起こる電気化学反
応を利用して燃料ガスの有する化学エネルギを電池セル
ごとに直接電気エネルギに変換し、積層した電池セル全
体から所用電力を得るようにされている。なお、電気自
動車等に搭載されるものとしては、電解質膜に固体高分
子電解質膜を用いた固体高分子型燃料電池が一般的であ
る。
【0003】このような燃料電池、例えば固体高分子型
燃料電池では、各電池セル内においてセル構成部材の接
触抵抗が増大すると、起電力生成のための電子の移動が
損なわれる。このため、各電池セルでの電気化学反応の
進行の緩慢化、延いては燃料電池全体の運転効率低下を
招く。従って、接触抵抗の低減を通してこのような不具
合を回避するには、各電池セルを適正な力で積層方向に
沿って締め付けることが不可欠であり、この締め付け力
の調整に種々の提案がなされている。
【0004】例えば、特開平9−73914号では、接
触抵抗の増大に伴う発電状態の変化に着目し、燃料電池
端子の電圧変化又は電流変化に応じて締め付け力を調整
する技術が提案されている。
【0005】また、特開平11−7975号では、燃料
電池の各部位で押圧力を測定し、その測定した押圧力が
規定の押圧力となるよう各部位の押圧力を一律に調整す
る技術が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の各公報で提案さ
れた燃料電池では、発電状態変化に応じた締め付け力調
整や各部の押圧力の一律化を図ることができる。しかし
ながら、各公報で提案されているように締め付力や押圧
力を調整しても、接触抵抗が十分に小さくならず運転効
率が低下することがあった。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためにな
され、接触抵抗の均一的な低減を通した運転効率の向上
を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】か
かる課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の第
1の燃料電池は、電解質膜をガス拡散電極で挟持した電
池セルをセパレータを介在させて積層した燃料電池であ
って、前記電池セルの積層方向に沿った押圧力で前記燃
料電池を押圧する押圧手段と、該押圧手段が前記燃料電
池に及ぼす前記押圧力を制御する押圧制御手段とを備
え、前記押圧制御手段は、前記電池セルのセル面におけ
る面圧を受ける前記セパレータの変形が矯正されるよう
に、前記セル面各部の面圧に応じて前記押圧力を調整す
る手段を有することを特徴とする。
【0009】また、本発明の第2の燃料電池は、電解質
膜をガス拡散電極で挟持した電池セルをセパレータを介
在させて積層した燃料電池であって、前記電池セルの積
層方向に沿った押圧力で前記燃料電池を押圧する押圧手
段と、該押圧手段が前記燃料電池に及ぼす前記押圧力を
制御する押圧制御手段とを備え、前記押圧制御手段は、
前記電池セルのセル面における面圧が高い部分では前記
押圧力が大きく前記面圧が低い部分では前記押圧力が小
さくなるように、前記セル面の面圧に応じて前記押圧力
を調整する手段を有することを特徴とする。
【0010】上記構成を有する本発明の両燃料電池で得
られる利点について、以下説明する。
【0011】燃料電池の運転に際して燃料ガスが供給さ
れるが、ガス供給に伴いセル面で発生する各部位の面圧
は、必ずしもセル面において一様ではなく、面圧の大き
い領域と小さい領域が存在する。既述した従来技術で
は、このように面圧分布が不均一であることを考慮せず
にセル面にそのほぼ全面で一様な押圧力を及ぼすことに
なる。そして、このように一様な押圧力を及ぼしただけ
では、面圧の大きい領域と小さい領域とで電池押圧に関
与する力が相違し、これに伴い接触抵抗も相違する。よ
って、従来技術にあっては、電池セルにおいて電気化学
反応の進行度合いが異なるので、各電池セル自体におい
ても、その積層体である燃料電池全体としても運転効率
の低下を招く。
【0012】また、セパレータはセル面に亘って各部位
で面圧を受けているが、セパレータの変形程度は各部位
の面圧に依存して異なる。このため、セル面にそのほぼ
全面で一様な押圧力を及ぼしても、セパレータの変形程
度の差は依然として残る。このことも、面圧の大きい領
域と小さい領域とでは接触抵抗が相違することの一因で
ある。なお、面圧を受けるセパレータの変形程度は、セ
パレータの形状的特性や平面度等の加工精度によっても
相違する。例えば、セパレータは、力学モデルにおいて
両持ち梁となる場合もあり、このような場合には、中央
領域と周囲領域ではその変形程度が相違する。あるい
は、平面度がいびつなために厚みが薄くなったり厚くな
ったりすると、厚みの相違により変形程度が異なる場合
がある。
【0013】これに対し、上記構成の本発明の両燃料電
池では、電池セルの積層方向に沿った押圧力をセパレー
タの変形を矯正するよう調整した上で、或いは、セル面
における面圧の高低に応じて調整した上で、この押圧力
を燃料電池のセル面に及ぼす。よって、部材の変形程度
を均一化したり、セル面各部に対しては電池押圧に関与
する力の均等化を図ることができるので、部材変形や不
均一な面圧分布に起因して起きる接触抵抗の増大を抑制
し、接触抵抗をセル面において均一的に低減できる。こ
の結果、各電池セルのセル面における各領域では電気化
学反応をほぼ均一に進行させることができ、これにより
運転効率を向上することができる。
【0014】この場合、押圧力の調整に当たっては、こ
の面圧をセル面各部位の面圧測定を経て求め、その求め
た面圧に基づき押圧力をセル面各部位ごとに調整すれば
よい。また、ガスの供給圧力と電池セルにおけるガス流
路軌跡等を考慮して面圧の分布状況を捉えたり、セパレ
ータ等の形状的特性や力学的な特性から面圧の分布状況
を捉えたりし、この捉えた面圧の分布状況に基づき押圧
力を調整すればよい。
【0015】上記の構成を有する本発明の両燃料電池
は、以下の態様を採ることもできる。即ち、前記押圧手
段を、前記セル面の複数箇所において前記押圧力を及ぼ
すものとすることができる。こうすれば、各箇所でそれ
ぞれ調整済みの押圧力を各箇所ごとに燃料電池に及ぼす
ことができるので、より確実に部材変形程度の均一化
や、セル面各部に対する力の均等化を図ることができ
る。
【0016】前記押圧手段を、前記セル面の中央領域に
亘って前記押圧力を及ぼす中央押圧部と、前記中央領域
を取り囲む複数の周囲領域に亘って前記押圧力を及ぼす
複数の周囲押圧部とを有するものとすることができる。
また、前記周囲押圧部を、前記電池セルの外郭形状に倣
った前記周囲領域に亘って前記押圧力を及ぼすものとす
ることができる。このようにすれば、セル面の中央領域
からその周囲の領域にかけて部材変形程度に差が生じた
り面圧が変化するような場合に利点がある。即ち、この
ような場合には、部材変形程度に応じて、あるいは面圧
の高低に応じて容易かつより効果的に押圧力を調整して
セパレータの変形矯正やセル面各部に対する力の均等化
を図ることができるので、接触抵抗の均一的な低減をも
たらし好ましい。
【0017】前記押圧手段は、前記積層方向に沿った押
圧力を可変に発揮できるよう形成された複数の締結ベル
ト体を備え、前記押圧制御手段は、前記締結ベルト体の
発揮する前記押圧力を調整する手段を備えるものとする
ことができる。こうすれば、締結ベルト体の押圧力調整
によりセパレータの変形矯正等を図ることができる。
【0018】前記押圧手段を、前記セル面への燃料ガス
の供給部周辺領域に前記押圧力を及ぼすガス供給側押圧
部と、前記セル面からの燃料ガスの排出部周辺領域に前
記押圧力を及ぼすガス排出側押圧部と、前記セル面にお
ける前記ガス供給部と前記ガス排出部の間の燃料ガス通
過領域に前記押圧力を及ぼすガス通過領域押圧部とを有
するものとすることができる。このようにすれば、燃料
ガスの供給部から排出部の領域にかけて面圧が変化する
ような場合に利点がある。即ち、このような場合には、
容易かつより効果的にこの面圧の高低に応じて押圧力を
調整してセパレータの変形矯正やセル面各部に対する力
の均等化を図ることができると共に、接触抵抗の均一的
な低減をもたらし好ましい。
【0019】前記押圧手段は、前記セル面の略全域に亘
って前記押圧力を発揮するアクチュエータと、該アクチ
ュエータにより発揮された前記押圧力を前記セル面に伝
達する伝達部材とを備え、該伝達部材は、前記アクチュ
エータの押圧力を受けると前記押圧力に対向して前記押
圧力の低減作用を果たす低減力を生成するよう構成さ
れ、前記セル面の面圧が大きくなる箇所ほど小さな前記
低減力を生成するものとすることができる。こうすれ
ば、アクチュエータの押圧力を伝達部材の低減力で低減
調整した上で燃料電池を押圧し、この押圧の際には、セ
ル面の面圧が大きくなる箇所ほど小さな低減力を押圧力
に対向させてこの押圧力を低減させる。よって、セル面
の面圧が大きくなる箇所では、アクチュエータの押圧力
から伝達部材の低減力の分だけ低減させた力(実押圧
力)は大きくなり、面圧の小さい箇所ではこの実押圧力
は小さくなる。この結果、アクチュエータを押圧力発生
のために単純に制御するだけで、面圧の高低に応じた押
圧力(実押圧力)を燃料電池に及ぼしてセパレータの変
形矯正やセル面各部に対する力の均等化を図ることがで
きる。このため、接触抵抗を均一的に低減して運転効率
の向上を図る上で、機器構成並びに制御の簡略化を図る
ことができる。
【0020】また、燃料電池を制御する電池制御手段を
備え、前記押圧制御手段は、前記電池制御手段が前記燃
料電池を制御する際に前記電池制御手段から前記燃料電
池に出力される運転指令に基づいて、前記面圧に応じた
押圧力調整を実行する手段を有するものとすることがで
きる。こうすれば、燃料電池が運転指令に基づいて運転
する際、起き得る構成部材の変形やセル面各部に対する
力の不均等を、この運転指令に基づく運転状態となる以
前に緩和できる。よって、既に均一に低減された接触抵
抗とされた状態で燃料電池を運転できるので、運転効率
をより高めることができる。
【0021】前記押圧制御手段は、前記セル面において
起きた面圧分布を複数にパターン化し、該パターン化し
た面圧分布が基準となるパターンの面圧分布に一致する
よう、前記パターンに応じた押圧力調整を実行する手段
を有するものとすることができる。こうすれば、押圧力
の調整制御を簡略化することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る燃料電池の実
施の形態を実施例に基づき説明する。図1は第1実施例
の燃料電池10の概略構成を説明するための概略分解斜
視図、図2は燃料電池を構成する電池セル101の構造
を例示する模式断面図である。図3はこの燃料電池10
の制御系のブロック図、図4は燃料電池の締め付けに用
いる圧力発生部材による押圧力の発生の様子を説明する
説明図である。
【0023】図1に示すように、燃料電池10は、外枠
体12と、電池セルの積層並びにその位置決めのための
位置決め体14と、電池セル積層体16と、押圧板18
と、第1ないし第3の圧力発生部材21〜23と、頂上
板24とを有する。このうち、電池セル積層体16を除
く外枠体12等の各部材は、非導電性の材料から形成さ
れている。外枠体12は、電池セル積層体16をその外
側にて保持するものであり、底板12aに側壁板13a
〜13dを有する。なお、外枠体12は、有底の箱体と
することもできる。
【0024】ここで、上記の各部材の説明に先立ち、電
池セル101について説明する。
【0025】図2に示すように、電池セル101は、電
解質膜102と、アノード103およびカソード104
と、セパレータ105,106とから構成されている。
アノード103およびカソード104は、電解質膜10
2を両側から挟んでサンドイッチ構造をなすガス拡散電
極である。セパレータ105,106は、このサンドイ
ッチ構造をさらに両側から挟みつつ、アノード103お
よびカソード104との間に、燃料ガスおよび酸化ガス
の流路を形成する。アノード103とセパレータ105
との間には燃料ガス流路105Pが形成されており、カ
ソード104とセパレータ106との間には酸化ガス流
路106Pが形成されている。なお、セパレータ10
5,106は、図2ではそれぞれ片面にのみ流路を形成
しているが、実際にはその両面にリブが形成されてお
り、片面はアノード103との間で燃料ガス流路105
Pを形成し、他面は隣接する電池セルが備えるカソード
との間で酸化ガス流路を形成する。このように、セパレ
ータ105,106は、ガス拡散電極との間でガス流路
を形成するとともに、隣接する電池セルとの間で燃料ガ
スと酸化ガスの流れを分離する役割を果たしている。
【0026】ここで、電解質膜102は、固体高分子材
料、例えば、フッ素系樹脂により形成された厚さ100
μmないし200μmのプロトン導電性のイオン交換樹
脂であり、湿潤状態で良好な電気伝導性を示す。本実施
例では、ナフィオン膜(デュポン社製)を使用した。電
解質膜102の表面には、触媒としての白金または白金
と他の金属の混合物、あるいはこれら金属の合金が所定
の方法によって塗布されている。
【0027】アノード103およびカソード104は、
ともに炭素繊維の糸で織成したカーボンクロスにより形
成されている。尚、本実施例では、アノード103およ
びカソード104をカーボンクロスにより形成したが、
炭素繊維からなるカーボンペーパまたはカーボンフエル
トにより形成する構成も好適である。
【0028】セパレータ105,106は、ガス不透過
の導電性材料、例えば、カーボンを圧縮してガス不透過
とした緻密質カーボンにより形成されている。セパレー
タ105,106は、その両面にガス流路105P,1
06Pを形成する複数のリブを有している。図2では、
燃料ガス流路105Pと酸化ガス流路106Pとは平行
に表されているが、本実施例の燃料電池10では、燃料
ガス流路105Pと酸化ガス流路106Pとは互いに直
交するように形成した。この各セパレータの表面に形成
されたリブの形状は、ガス拡散電極に対して燃料ガスま
たは酸化ガスを供給可能な形状であればよい。このよう
に形成された各セパレータは、電池セルごとの集電電極
としても機能する。なお、所定数の電池セルごとにガス
流路を有しない単なるセパレータを設けることもでき
る。
【0029】燃料電池10は、電池全体を冷却する冷却
水循環機構(図示省略)と、上記のセパレータにおける
ガス流路105P,106Pにそれぞれの燃料ガス(水
素リッチガス、酸素含有ガス(空気))を供給する燃料
ガス供給装置とを有する。そして、燃料電池10は、燃
料ガスを各電池セル101に供給して、各電池セル10
1にて電気化学反応を進行させる。この際の電気化学反
応を以下に示す。
【0030】 H2 → 2H+ +2e- …(1) (1/2)O2 +2H+ +2e- → H2O …(2) H2 +(1/2)O2 → H2O …(3)
【0031】(1)式は燃料電池のアノード側における
反応、(2)式は燃料電池のカソード側における反応を
表す。そして、燃料電池全体では(3)式に示す反応が
各電池セル101で進行する。このように、燃料電池1
0は、アノード側に水素を含有する燃料ガスの供給を受
け、カソード側に酸素を含有する酸化ガスの供給を受け
て、上記反応を進行させて起電力を得る。
【0032】図1に戻り、上記の電池セル101の積層
並びにその位置決めのための位置決め体14は、底面板
14aに、円柱状の第1位置決めシャフト14bと2方
向に面取りされ断面がダイヤ形状とされた第2位置決め
シャフト14cを立設して備える。そして、電池セル積
層体16を位置決めした状態で、外枠体12の各側壁板
に取り囲まれるよう外枠体12に組み込まれる。
【0033】上記した電池セル101を積層してなる電
池セル積層体16は、電池セル101における位置決め
孔16a、16bに上記の第1、第2位置決めシャフト
を嵌合した状態で、各電池セルを積層して構成されてい
る。
【0034】押圧板18は、電池セル101と同様に位
置決め孔18a、18bを備える。そして、この押圧板
18は、各位置決め孔に上記の第1、第2位置決めシャ
フトを嵌合して配設され、電池セル積層体16をその上
面から押圧するために用いられる。
【0035】頂上板24は、外枠体12の側壁板13a
〜13dに図示しないボルト等にて固定され、押圧板1
8の上面に、後述の第1ないし第3の圧力発生部材21
〜23の装着領域を形成する。また、この頂上板24
は、その下面に、第1ないし第3の圧力発生部材21〜
23が入り込む環状溝24a〜24cを有する。そし
て、頂上板24は、各溝に各圧力発生部材の一部を入れ
込んでこれら圧力発生部材を位置ずれしないように保持
する。なお、頂上板24は、後述の第1ないし第3の圧
力発生部材21〜23の押圧力を受けても変形等しない
よう、例えばリブ等により十分な剛性を有するよう構成
されている。
【0036】第1ないし第3の圧力発生部材21〜23
は、電池セル積層体16に積層方向に沿った押圧力をオ
イルの給排を通して及ぼすよう、密閉状の圧力袋として
構成されている。この場合、第1圧力発生部材21は、
電池セル101におけるセル面の中央領域に亘って押圧
力を及ぼすことができるよう、方形状の圧力袋として形
成されている。第2圧力発生部材22はこの第1圧力発
生部材21を取り囲むよう、第3圧力発生部材23は第
2圧力発生部材22を取り囲むようそれぞれ環状の圧力
袋として形成されている。そして、これら第1ないし第
3の圧力発生部材21〜23は、電池セル101の外郭
形状(本実施例では略正方形形状)に倣ったものとされ
ている。したがって、図4に示すように、第1圧力発生
部材21は、セル面の中央方形形状領域CRに亘って押
圧力を電池セル積層体16に及ぼし、第2圧力発生部材
22と第3圧力発生部材23は、この方形の中央領域を
環状に取り囲み電池セル101の外郭形状に倣った周囲
領域SR1、SR2に亘って押圧力を電池セル積層体1
6に及ぼす。
【0037】第1ないし第3の圧力発生部材21〜23
は、その一角にオイル給排部21a〜23aを有し、こ
のオイル給排部で図3に示すように給排電磁弁25〜2
7に接続されている。この給排電磁弁25〜27は、オ
イルを圧送するオイルポンプ28と第1ないし第3の圧
力発生部材21〜23の間に介在し、その切換位置に応
じて各圧力発生部材へのオイル給排を行う。第1ないし
第3の圧力発生部材21〜23は、それぞれの給排電磁
弁25〜27を経てオイルが供給されると、電池セル積
層体16に及ぼしていた押圧力を増大させ、給排電磁弁
25〜27を経てオイルがオイルパン29に排出される
と押圧力を減少させる。また、第1ないし第3の圧力発
生部材21〜23は、給排電磁弁25〜27が中立位置
(ホールド位置)にある間においては、電池セル積層体
16に及ぼす押圧力を維持する。つまり、第1ないし第
3の圧力発生部材21〜23は、給排電磁弁25〜27
の切換制御により押圧力の増減並びに保持を行う。な
お、燃料電池10の運転停止時やオイルポンプ28の緊
急停止時等にあっては、第1ないし第3の圧力発生部材
21〜23は停止直前で発揮していた押圧力や予め定め
られた最低限の押圧力を電池セル積層体16に及ぼし、
その押圧力を保持するよう構成されている。
【0038】燃料電池10は、上記した第1ないし第3
の圧力発生部材21〜23の押圧力を制御する電子制御
装置30を有する。この電子制御装置30は、CPU,
ROM,RAM,バックアップRAM等を中心に論理演
算回路として構成されている。そして、電子制御装置3
0は、各圧力発生部材に至る管路の圧力を検出する圧力
センサ31〜33から信号を入力し、次のようにして押
圧力制御を実施する。
【0039】本実施例では、電池セル101のセパレー
タの力学的特性から、上記したガス供給装置からの燃料
ガス供給に基づく面圧を受けてセパレータにはその中央
ほど大きな変形が起きることを想定して押圧力制御を行
った。即ち、電子制御装置30は、オイルポンプ28を
所定の定常状態で運転制御すると共に、第1圧力発生部
材21が及ぼす押圧力が最大で、第2圧力発生部材2
2、第3圧力発生部材23の順に押圧力が小さくなるよ
う給排電磁弁25〜27を切換制御する。この給排電磁
弁25〜27の切換制御の際には、各圧力センサ31〜
33からの入力信号に基づき第1ないし第3の圧力発生
部材21〜23が電池セル積層体16に及ぼしている押
圧力を求め、この押圧力を第1ないし第3の圧力発生部
材21〜23について定められた所定の押圧力範囲内と
なるよう、給排電磁弁25〜27を切換制御する。この
場合、各圧力発生部材についての所定押圧力範囲は互い
に重なることがないようにされており、第1圧力発生部
材21についてのものが最大とされている。そして、所
定押圧力範囲内で第1ないし第3の圧力発生部材21〜
23の押圧力を増減或いは保持するに当たっては、燃料
電池10の運転状態や燃料ガスの供給圧力等に応じて各
圧力発生部材ごとに押圧力を決定し、その決定した押圧
力を及ぼすことができるよう各給排電磁弁25〜27が
切換制御されている。
【0040】例を挙げて説明すると、ある燃料ガス供給
圧での面圧を受けているとき、第1圧力発生部材21が
押圧力f1を及ぼすよう、第2圧力発生部材22が押圧
力f2を及ぼすよう、第3圧力発生部材23が押圧力f
3を及ぼすように各圧力発生部材を制御していたとす
る。この時の押圧力f1〜f3は、第1圧力発生部材2
1が及ぼす押圧力が最大で第2圧力発生部材22、第3
圧力発生部材23の順に押圧力が小さくなる関係にある
ことからf1>f2>f3となる。この面圧が維持され
ている間にあっては、押圧力f1〜f3はf1>f2>
f3の関係を持って維持される(ホールドされる)。し
かし、面圧が増大すれば或いは変形の程度が大きくなれ
ば、押圧力f1〜f3は、それぞれ増大したf1up、
f2up、f3upに増大制御されるが、制御後の押圧
力f1up、f2up、f3upは、押圧力維持の場合
と同様、f1up>f2up>f3upの関係にある。
面圧減少時や変形低減時は各押圧力が小さくなるのであ
り、押圧力相互間の大小関係は上記の通りである。
【0041】このように第1ないし第3の圧力発生部材
21〜23の押圧力を制御するので、図4に示すよう
に、その中央ほど外向きに大きな変形が起きるセパレー
タに対して、変形が大きい箇所には大きな押圧力を、変
形が小さな箇所には小さな押圧力をそれぞれ及ぼすこと
ができる。しかも、変形に応じた上記の関係を維持した
まま増減制御済みの押圧力を各箇所(中央方形形状領域
CRと周囲領域SR1、SR2)で電池セル積層体16
に及ぼすことができる。このため、セパレータ等の変形
を矯正するよう調整した上で、或いは、面圧の高低に応
じて調整した上で、この押圧力を燃料電池10における
各電池セル101のセル面に及ぼすことができる。よっ
て、セパレータ等の部材の変形程度を均一化したり、セ
ル面各部に対する力の均等化を図ることができ、部材変
形や不均一な面圧分布に起因して起きる接触抵抗の増大
を抑制し、接触抵抗をセル面において均一的に低減でき
る。この結果、各電池セル101のセル面における各領
域(例えば、図4に示す中央方形形状領域CRと周囲領
域SR1、SR2)では上記した電気化学反応をほぼ均
一に進行させることができ、これにより燃料電池10の
運転効率を向上することができる。加えて、変形程度が
大きいセパレータの中央を大きな押圧力で押圧するの
で、より効果的に変形を矯正できる。
【0042】また、セル面を中央方形形状領域CRと周
囲領域SR1、SR2に分けて各領域を第1ないし第3
の圧力発生部材21〜23で押圧し、各圧力発生部材の
押圧力f1〜f3の関係をf1>f2>f3としてい
る。よって、既述したようにセパレータの中央ほど大き
な変形が起きる特性を持った電池セル積層体16を有す
る燃料電池10では、セパレータの変形の様子に応じて
容易かつより効果的に押圧力を調整することができる。
【0043】しかも、第1ないし第3の圧力発生部材2
1〜23を電池セル積層体16(電池セル101)の外
郭形状に倣った形状の領域で押圧するようにした。よっ
て、図4に示すように、燃料電池10の正面・背面およ
び各側面の各方向から見た場合、それぞれの方向におい
てセパレータ等の変形程度の均一化やセル面各部に対す
る力の均等化を図ることができる。このため、セル面に
おける接触抵抗をより確実に均一的に低減できる。
【0044】次に、他の実施例のついて説明する。な
お、以下の説明に際し、第1実施例と同一の部材或いは
同一の機能を果たす部材については第1実施例で用いた
符号を用いてその説明を省略し、異なる部材と構成につ
いて説明することとする。
【0045】図5は第2実施例の燃料電池10Aの全体
構成を表すブロック図、図6は圧力発生部材35を説明
するためにその平面図と中央縦・横断面図を表した説明
図、図7はこの圧力発生部材35による押圧力の発生の
様子を説明する説明図である。
【0046】第2実施例の燃料電池10Aにあっても、
図5に示すように、外枠体12の内部において、位置決
め体14の底面板14aと押圧板18との間に電池セル
積層体16を位置決めして備える。そして、燃料電池1
0Aでは、押圧板18と頂上板24Aとの間に、単一の
圧力発生部材35を有する。なお、頂上板24Aは、既
述した頂上板24と同様にリブ等により高剛性とされて
おり、圧力発生部材35を保持するための下面の溝形状
が頂上板24と異なる。
【0047】図6に示すように、圧力発生部材35は、
第1ないし第3の圧力発生部材21〜23と同様、電池
セル積層体16に積層方向に沿った押圧力をオイルの給
排を通して及ぼすよう、密閉状の圧力袋として構成され
ている。圧力発生部材35は、図示しないセパレータと
略同一の面積で方形とされているので、この圧力発生部
材35だけで、セル面のほぼ全域に押圧力を及ぼすこと
ができる。また、圧力発生部材35は、中空部35aを
区画する底部を厚肉底辺部35bとし、この厚肉底辺部
35bは、中央ほど肉厚が薄く周辺に近づくほど肉厚が
厚くなるようにされている。圧力発生部材35は、ゴム
やエラストマー等の弾性部材で形成されている。よっ
て、中空部35aにオイルが入り込んで厚肉底辺部35
bにこれを圧縮するよう力(圧縮力)が掛かると、厚肉
底辺部35bは、この力を受けて圧縮変形し、変形を復
元させる反発力を上記の圧縮力と逆向きに生じる。この
場合の反発力の大きさは、圧縮力の大きさと肉厚に依存
して定まり、圧縮力が同じであれば、肉厚が薄い中央ほ
ど小さく、肉厚が厚くなる周辺に近づくほど大きくな
る。
【0048】圧力発生部材35にオイルを供給して電池
セル積層体16を押圧する場合を考えると、オイル供給
により中空部35aでは各部位に同じ大きさで上記の圧
縮力が発生する。その一方、厚肉底辺部35bは、肉厚
に応じて既述したように反発力を発生させるので、圧力
発生部材35としては、図7に示すように、圧縮力から
反発力を相殺した大きさの押圧力を厚肉底辺部35bの
各部位において発生させる。この場合、圧力発生部材3
5へのオイル給排制御、即ち給排電磁弁25の切換制御
は、第1実施例と同様、圧力センサ31の検出信号に基
づいて電子制御装置30で実行される。
【0049】この第2実施例の燃料電池10Aによれ
ば、オイル給排を通して圧力発生部材35に発生させた
力(上記の圧縮力)を、圧力発生部材35における肉厚
に応じた反発力で調整して燃料電池10Aの押圧力とす
る。この際の押圧力は、セパレータ中央、即ちセル面中
央ほど大きな押圧力とされ、セル面周辺に近づくほど小
さな押圧力とされ、この関係は、圧力発生部材35が発
生させる力の大きさを増減させても維持される。このた
め、単一の圧力発生部材35により電池セル積層体16
を押圧する構成を採る第2実施例にあっても、既述した
第1実施例と同様に部材の変形程度の均一化やセル面各
部に対する力の均等化を図ることができる。よって、こ
の第2実施例によっても、中央ほど外向きに大きな変形
が起きたり大きな面圧を受けるような特性を有する燃料
電池を押圧するに際しては、第1実施例と同様の効果
(運転効率の向上、効果的な変形矯正等)を奏すること
ができる。そして、この第2実施例では、単一の圧力発
生部材35にオイル給排するための制御を行えばよいこ
とから、部材数低減による機器構成の簡略化に加え、制
御の簡略化をも図ることができる。
【0050】次に、第3実施例について説明する。この
第3実施例では、燃料ガスの流れを考慮して押圧力を調
整する点に特徴がある。図8は第3実施例の圧力発生部
材と押圧力の発生の様子を説明する説明図である。
【0051】まず、セル面における燃料ガスの流れにつ
いて説明する。燃料ガスは、電池セル積層体16の周縁
近傍にセル積層方向に沿って形成された供給開口16c
からセル面に供給される。その後、燃料ガスは、セパレ
ータに形成されたガス流路105P(図2参照)に導か
れつつセル面に沿って流れ、上記した電気化学反応に供
される。そして、余剰の燃料ガスは、供給開口16cと
対向して形成された排出開口16dから排出される。セ
ル面に沿った燃料ガスの流れは、ガス流路の経路に沿っ
たものとなるが、供給開口16cと排出開口16dか対
向していることから、燃料ガスが供給されてから排出さ
れまでの燃料ガスの流れは、図8に一点鎖線で示す主流
軌跡GRと表すことができる。
【0052】第3実施例では、この主流軌跡GRに沿っ
て、その上流側から、上流圧力発生部材36、中流圧力
発生部材37、下流圧力発生部材38を有する。これら
各圧力発生部材は、セル面をほぼ3等分するよう、平面
視において長方形状をなしている。そして、各圧力発生
部材は、第1ないし第3の圧力発生部材21〜23と同
様に密閉状の圧力袋とされ、オイル給排によりて電池セ
ル積層体16に押圧力を及ぼすよう構成されている。つ
まり、上流圧力発生部材36は、主流軌跡GRの上流側
であって燃料ガスの供給開口16cの周辺領域に亘って
押圧力fuを及ぼし、中流圧力発生部材37は、主流軌
跡GRの中流領域に亘って押圧力fmを及ぼす。また、
下流圧力発生部材38は、主流軌跡GRの下流側であっ
て燃料ガスの排出開口16dの周辺領域に亘って押圧力
fdを及ぼす。この場合、上流、中流、下流の各圧力発
生部材へのオイル給排は、既述した実施例と同様に電子
制御装置による給排電磁弁の切換制御を介して行われ、
それぞれの圧力発生部材が及ぼす押圧力fu、fm、f
dは増減制御可能とされている。
【0053】次に、この第3実施例における電池セル積
層体16の押圧の様子について説明する。
【0054】上記したように、燃料ガスが供給開口16
cから排出開口16dに向けた主流軌跡GRで流れる間
に、燃料ガスは既述した電気化学反応に供されて消費さ
れる。よって、主流軌跡GRの上流では、ガス消費が少
ない分、ガス供給圧に基づく面圧は大きく、中流・下流
に行くにしたがってこの面圧は小さくなる。このため、
電池セル101の積層効率の向上等のためにセパレータ
を薄くしたような場合には、上記した面圧の相違によ
り、面圧によるセパレータの変形は、主流軌跡GRの上
流で大きく、中流・下流に行くにしたがって小さくな
る。なお、セパレータの剛性を面圧による変形が起きな
いよう高めた場合でも、主流軌跡GRの流域によってガ
ス供給圧に基づく面圧は上記のように変化することに変
わりはない。
【0055】このようなことから、第3実施例では、主
流軌跡GRの流域に応じて押圧力を制御するようにし
た。即ち、図8に示すように、上流圧力発生部材36が
及ぼす押圧力fuが最大で、中流圧力発生部材37、下
流圧力発生部材38の順に押圧力fm、fdが順に小さ
くなるよう、各圧力発生部材へのオイル給排を制御し
た。この給排制御の際にも、圧力発生部材ごとの押圧力
fu、fm、fdを、各圧力発生部材に至る管路の圧力
センサ(図示省略)からの入力信号に基づいて、それぞ
れの圧力発生部材について定められた所定の押圧力範囲
内となるようにした。この第3実施例でも、第1実施例
と同様に、各圧力発生部材についての所定押圧力範囲は
互いに重なることがないようにされており、上流圧力発
生部材36についてのものが最大とされている。そし
て、各所定押圧力範囲内で押圧力を増減或いは保持する
に当たっても、燃料電池の運転状態や燃料ガスの供給圧
力変化等に応じて各圧力発生部材ごとに押圧力fu、f
m、fdを決定し、その決定した押圧力を及ぼすことが
できるようにした。
【0056】つまり、ある供給圧で燃料ガスが供給され
ているときに、fu>fm>fdの関係を持って各圧力
発生部材がそれぞれの押圧力fu、fm、fdを及ぼす
ように各圧力発生部材を制御する。そして、この供給圧
が維持されている間にあっては、各押圧力fu、fm、
fdは維持される(ホールドされる)。しかし、ガス供
給圧が増減すれば、押圧力fu、fm、fdは、fu>
fm>fdの関係を持ったまま、供給圧増減に応じてそ
れぞれ増減制御される。
【0057】このように上流、中流、下流の各圧力発生
部材の押圧力を制御するので、図8に示すように、ガス
供給圧に基づく面圧が大きい箇所には大きな押圧力を、
この面圧が小さな箇所には小さな押圧力をそれぞれ及ぼ
すことができる。しかも、面圧に応じた上記の関係を維
持したまま増減制御済みの押圧力を各箇所(主流軌跡G
Rの上流域、中流域、下流域)で電池セル積層体16に
及ぼすことができる。このため、面圧の高低に応じて押
圧力を調整した上で、この調整済み押圧力を燃料電池1
0における各電池セル101のセル面に及ぼすことがで
きる。この場合、面圧の高低はセパレータの変形の大小
に関与することから、上記の各圧力発生部材の押圧力調
整により、セパレータに対して、変形が大きい箇所には
大きな押圧力を、変形が小さな箇所には小さな押圧力を
それぞれ及ぼすことができることにもなる。これらのこ
とから、図8に示す第3実施例によっても、セル面各部
に対する力の均等化や部材の変形程度の均一化を図りつ
つ燃料電池を押圧できるので、既述した第1実施例と同
様の効果(運転効率の向上、効果的な変形矯正等)を奏
することができる。
【0058】次に、第4実施例について説明する。第4
実施例は、押圧力発生のためにベルト体を設けた点に特
徴がある。図9は第4実施例の構成を説明するための概
略斜視図、図10は図9の10−10線拡大断面図であ
る。
【0059】図9に示すように、電池セル積層体16に
は、無端状とされた3個のベルト41〜43が装着され
ている。各ベルトは、伸張された状態で電池セル積層体
16に掛け回し装着されているので、伸張に基づく押圧
力を、それぞれのベルト装着箇所で電池セル積層体16
に及ぼしている。この各ベルトは、図10に示すよう
に、オイル給排が可能な中空形状部44を有し、電池セ
ル積層体16の押圧板18と接触する範囲に亘っては、
この中空形状部44とされている。そして、各ベルトの
中空形状部44が上記した押圧板18と頂上板24との
間に位置するようにして、燃料電池スタックとされてい
る。
【0060】各ベルト41〜43の中空形状部44に
は、既述した実施例と同様に電子制御装置による給排電
磁弁の切換制御を介してオイル給排が行われるようにさ
れている。このため、各ベルトの中空形状部44へのオ
イル給排により、それぞれの中空形状部44にて、上記
の伸張に基づく押圧力とは別の押圧力(中空部押圧力)
をベルト装着箇所にて電池セル積層体16に及ぼすこと
ができる。そして、各ベルトごとの中空部押圧力を増減
制御することもできる。なお、ベルトの全長に亘って中
空形状部44とすることもできる。
【0061】図示するように、ベルト41〜43を第3
実施例で説明した燃料ガスの主流軌跡GRの上流域、中
流域、下流域に装着したので、各ベルトの中空部押圧力
を第3実施例と同様に制御することができる。このた
め、この第4実施例によっても、ガス供給圧に基づく面
圧が大きい箇所には大きな押圧力を、この面圧が小さな
箇所には小さな押圧力をそれぞれ及ぼすことができ、既
述した効果(運転効率の向上、効果的な変形矯正等)を
奏することができる。
【0062】また、この第4実施例では、ベルト41〜
43により、伸張に基づく押圧力を電池セル積層体16
に及ぼすことができるので、電池セル積層体16の押圧
に最低限必要とされる押圧力をこの伸張に基づく押圧力
で賄うことができる。このため、燃料電池10の運転停
止時やオイルポンプ28の緊急停止時等における押圧力
保持が容易となる。
【0063】次に、第5実施例について説明する。第5
実施例は、押圧力発生のためにベルト体の構成に特徴が
ある。図11は第5実施例のベルト体を概略的に表した
説明図、図12はこのベルト体の要部の構成を説明する
ための説明図である。
【0064】第5実施例では、電池セル積層体16の押
圧用に、押圧板18の側に掛け渡された上部ベルト45
と、電池セル積層体16を底面板14aの側から囲む下
部部材46と、上部ベルト45の両端部と下部部材46
に係合配置された押圧力発生機器50とを有する。
【0065】押圧力発生機器50は、図中矢印で示すよ
うに、下部部材46に対して下方に移動することで上部
ベルト45を両端部で引っ張り、この引っ張り力により
電池セル積層体16の押圧力を生じるよう構成されてい
る。その具体的な構成としては、図12(a)に示すよ
うに、上部ベルト45の端部金具45aに油圧ピストン
51を配設してピストンを下部部材46の上端に押し当
て、この油圧ピストン51へのオイル給排によりピスト
ンを進退させる。そして、ピストンの進退により、下部
部材46に対する上部ベルト45端部の位置を変えて上
部ベルト45に引っ張り力を発生させる。この場合、ピ
ストンの進退制御により引っ張り力の大きさを制御す
る。
【0066】また、図12(b)に示すように、端部金
具45aにモータ52を配設し、このモータシャフト先
端の雄ネジ部52aを下部部材46の上端に設けた雌ネ
ジ部46aに螺合させる。そして、モータを正逆回転さ
せて雌ネジ部46aのネジ範囲において雄ネジ部52a
を上下動させる。この雄ネジ部52aの上下動により、
下部部材46に対する上部ベルト45端部の位置が変わ
るので、上部ベルト45には引っ張り力が作用する。こ
の場合、モータの正逆回転制御により引っ張り力の大き
さを制御する。
【0067】この第5実施例では、上部ベルト45と下
部部材46と押圧力発生機器50とを有するベルト体
を、第4実施例におけるベルト41〜43に替えて電池
セル積層体16に装着する。こうして装着された各ベル
ト体は、油圧ピストン51の進退制御やモータ52の正
逆回転制御によりその大きさが調整された引っ張り力を
発生させ、電池セル積層体16にこの引っ張り力に応じ
た大きさの押圧力を及ぼす。しかも、第4実施例と同様
に、燃料ガスの主流軌跡GRの上流域、中流域、下流域
ごとにその面圧に応じた大きさの押圧力を及ぼすことが
でき、既述した効果(運転効率の向上、効果的な変形矯
正等)を奏することができる。
【0068】また、図12(a)に示す構成のもので
は、モータが停止すると、上部ベルト45と下部部材4
6の位置関係は維持されるので、そのときの押圧力は保
持される。よって、燃料電池10の緊急停止によりモー
タ停止が起きた場合の押圧力保持に特別の制御が不要と
なる。
【0069】次に、第6実施例について説明する。第6
実施例は、燃料電池の運転状態に応じて押圧力を随時調
整する点に特徴がある。図13は第6実施例の燃料電池
10Bの概略構成を説明するためのブロック図、図14
は圧力発生部材の配置の様子を説明するための説明図、
図15はこの燃料電池10Bが実施する押圧力調整処理
のフローチャート、図16は押圧力調整処理の処理内容
を説明するためのグラフである。
【0070】図13、図14に示すように、燃料電池1
0Bは、電池セル積層体16の押圧のために、9個の圧
力発生部材21Bi(iは添え字を表し、i=1〜9)
を有する。これら圧力発生部材21Biは、既述した実
施例の圧力発生部材と同様にオイル給排により押圧力を
及ぼす圧力袋として構成され、押圧板18と頂上板24
Bとの間に配設されている。圧力発生部材21B1は、
電池セル101のセル面中央に位置し、他の第1圧力発
生部材より大きな面積に亘って押圧力を及ぼすようにさ
れている。残りの圧力発生部材21B2〜21B9は、
同一形状とされ、正方形状のセル面の各コーナー部とコ
ーナー間中央箇所で押圧力を及ぼすようにされている。
これら各圧力発生部材21Biへのオイル給排は、既述
した実施例と同様に電子制御装置30Bによる給排電磁
弁25Biの切換制御を介して行われ、それぞれの圧力
発生部材21Biが及ぼす押圧力は圧力発生部材ごとに
増減制御可能とされている。
【0071】この他、燃料電池10Bは、各圧力発生部
材21Biが及ぼす押圧力を受けるセル面の面圧を検出
するため、面圧センサ55Biを有する。面圧センサ5
5Biは、電池セル積層体16の底面側に当たる底面板
14aと外枠体12の底板12aとの間に配置され、上
記した圧力発生部材21Biに対向して設置されてい
る。この面圧センサ55Biの検出信号(面圧信号)
は、電子制御装置30Bに入力され、後述する押圧力調
整処理に用いられる。なお、面圧センサ55Biは、ピ
エゾ素子等から構成される圧力センサである。
【0072】また、この燃料電池10Bでは、その運転
状態を検出するための図示しないセンサ(運転状態検出
センサ)と燃料電池の運転温度を検出する図示しない温
度センサを有し、その出力は電子制御装置30Bに入力
されて押圧力調整処理に用いられる。なお、この運転状
態検出センサとしては、種々のものを採用でき、燃料電
池10Bが車両の動力源として搭載されたような場合に
は、アクセルペダルの操作状況を検出するセンサ(スロ
ットルセンサ)や、水素ガス或いは空気の供給装置にお
けるバルブ開度を検出するバルブセンサやコンプレッサ
の運転状態を検出するセンサ(回転数センサ)等を挙げ
ることができる。
【0073】次に、この第6実施例における電池セル積
層体16の押圧の様子について、図15のフローチャー
トに基づき説明する。
【0074】図15に示す押圧力調整処理は、所定時間
ごとに繰り返し実行されるものであり、まず、温度セン
サや面圧センサ55Bi、スロットルセンサをスキャン
し、燃料電池の運転温度Tpと、セル面各部位(面圧セ
ンサ55Biの下方個所)の面圧Pgiと、運転状態
(スロットル開度S)を読み込む(ステップS10
0)。その後、前回の押圧力調整処理時のスロットル開
度Sと今回読み込んだスロットル開度Sとから燃料電池
10Bの運転状態変化率(スロットル開度変化率)ΔS
を算出する(ステップS110)。
【0075】次に、面圧マップをROMから読み込む
(ステップS120)。この面圧マップは、図16に示
すように、面圧(設定面圧)PPgiと燃料電池の運転
温度Tpとスロットル開度変化率ΔSとの関係を示すも
のであり、運転温度Tpとスロットル開度変化率ΔSに
より、この運転温度Tpとスロットル開度変化率ΔSに
対応して求められる設定面圧PPgiが定まることにな
る。
【0076】燃料電池の運転温度Tpは、上記した各電
池セルでの電気化学反応に伴う発熱状況により変化する
ので、燃料電池の運転状態を表す指標となり、運転温度
Tpが高いほど多くの燃料ガスが供給されていることに
なる。そして、運転温度Tpが高ければ多量の燃料ガス
供給によりセル面の面圧は上昇すると予想できるので、
設定面圧PPgiは、運転温度Tpが高いほど大きくな
るように設定されている。また、スロットル開度変化率
ΔSが大きければ、電池セルでの電気化学反応をより活
発に進行させることが必要となるので、設定面圧PPg
iは、スロットル開度変化率ΔSが大きいほど大きくな
るように設定されている。なお、スロットル開度変化率
ΔSは正負の符号を持つので、スロットル開度が増大側
に変化した場合のスロットル開度変化率ΔSと減少側に
変化した場合のスロットル開度変化率ΔSは区別され
る。
【0077】面圧マップはこのような関係を持って予め
定められたものであり、設定面圧PPgiは、運転温度
Tpおよびスロットル開度変化率ΔSの増減に対応して
増減する。この面圧マップの読込により、運転温度Tp
とスロットル開度変化率ΔSに対応した設定面圧PPg
iの最大値Pmaxと最小値Pminが定まる。この設
定面圧PPgiは、各圧力発生部材21Biによる押圧
力の調整目標となり、各圧力発生部材21Biへは、そ
れぞれの設定面圧PPgiに応じた押圧力が得られるよ
うオイル給排がなされる。そして、この面圧マップは、
圧力発生部材21Biの各押圧箇所、即ち面圧センサ5
5Biの設置個所ごとに予め定められており、それぞれ
ROMに記憶されている。よって、ステップS120の
処理では、各面圧センサ55Biごとの面圧マップが読
み込まれる。この場合、第1実施例で説明したように、
セル面の中央領域(面圧センサ55B1による押圧箇
所)ではその調整目標押圧力(即ち、設定面圧PPg
i)が最大となるように各面圧マップを定めることがで
きる。また、第3実施例で説明したように、燃料ガスの
主流軌跡GRに沿って上流側ほど調整目標押圧力が大き
くなるように各面圧マップを定めることもできる。
【0078】この面圧マップの読込に続いては、ステッ
プS100で読込済みの各面圧センサ55Biからの面
圧Pgiを、各押圧箇所ごとの押圧力マップMiにおけ
る設定面圧PPgiの最小値PminMiおよび最大値
PmaxMiと順次比較する(ステップS125,13
5)。つまり、このステップS125とステップS13
5で、各面圧センサ55Biからの面圧Pgiが各押圧
箇所ごとの最大値PmaxMiと最小値PminMiと
の間に属するかを判定する。
【0079】ステップS125で否定判定すれば、その
ときの面圧Pgiは、各押圧箇所ごとの面圧マップMi
の最小値PminMi以下であることになる。よって、
運転温度Tp並びにスロットル開度変化率ΔSに応じた
面圧Pgiに対応できるよう押圧力を増大すべく、圧力
発生部材21Biの押圧力を増大処理する(ステップS
140)。即ち、圧力発生部材21Biにオイルが供給
されるよう給排電磁弁制御を行い、圧力発生部材21B
iの押圧力を増大する。この場合、押圧力増大処理は、
上記した9個の圧力発生部材21Biのうち、面圧Pg
iが最小値PminMi以下とされた圧力発生部材21
Biについて行われる。例えば、圧力発生部材21B1
に対応した面圧センサ55B1からの面圧Pg1が最小
値PminM1より小さく、他の圧力発生部材21Bi
ではその面圧Pgiが最小値PminMiより大きけれ
ば、圧力発生部材21B1についてのみ押圧力増大処理
が実行される。こうして押圧力増大処理を行った後は、
既述したステップS100に移行する。
【0080】ステップS125の肯定判定に続くステッ
プS135で否定判定すれば、そのときの面圧Pgi
は、各押圧箇所ごとの面圧マップMiの最大値Pmax
Mi以上であることになる。よって、運転温度Tp並び
にスロットル開度変化率ΔSに応じた面圧Pgiに対応
できるよう押圧力を低減すべく、圧力発生部材21Bi
の押圧力を低減処理する(ステップS150)。即ち、
圧力発生部材21Biからオイルが排出されるよう給排
電磁弁制御を行い、圧力発生部材21Biの押圧力を低
減する。この場合にあっても、押圧力低減処理は、上記
した9個の圧力発生部材21Biのうち、面圧Pgiが
最大値PmaxMi以上とされた圧力発生部材21Bi
について行われる。こうして押圧力低減処理を行った後
は、既述したステップS100に移行する。
【0081】このように各圧力発生部材21Biの押圧
力を増大或いは低減処理する際(ステップS140、1
50)、押圧力が面圧マップMiの最小値PminMi
から最大値PmaxMiの間の所定値(例えば、中間
値)に対応したものとなるように増大したり低減するこ
とができる。また、面圧センサ55Biから得られた面
圧Pgiに所定の補正係数を乗じたものに対応した押圧
力となるように、押圧力を増大したり低減することもで
きる。
【0082】一方、ステップS135で肯定判定した場
合は、面圧Pgiは最小値PminMiから最大値Pm
axMiの間にあり適正であるので、圧力発生部材21
Biの押圧力を保持処理する(ステップS160)。即
ち、圧力発生部材21Biに対してオイル給排が行われ
ないよう給排電磁弁制御を行い、圧力発生部材21Bi
の押圧力を保持する。この場合にあっても、押圧力保持
処理は、上記した9個の圧力発生部材21Biのうち、
面圧Pgiが最小値PminMiから最大値PmaxM
iの間にあるとされた圧力発生部材21Biについて行
われる。こうして押圧力保持処理を行った後は、既述し
たステップS100に移行する。
【0083】以上説明したようにこの第6実施例の燃料
電池10Bによれば、この燃料電池搭載車両を運転者が
スロットル開度に応じて加減速走行させる際、次の利点
がある。即ち、燃料電池10Bの各押圧部位の押圧力
を、スロットル開度に応じた燃料電池の運転状態となる
以前において、当該運転状態に対応した押圧力となるよ
う、スロットル開度変化率ΔSに基づいて押圧力を予め
増減或いは保持する。よって、燃料電池10Bがスロッ
トル開度に基づいて運転する際、起き得るセパレータの
変形やセル面各部に対する力の不均等を、このスロット
ル開度に基づく運転状態となる以前に緩和できる。この
ため、既に均一に低減された接触抵抗とされた状態で燃
料電池10Bを運転できるので、運転効率をより高める
ことができる。しかも、このように押圧力を制御する際
に、燃料電池の運転温度Tpの高低をも考慮したので、
押圧力を燃料電池の運転状態に応じてよりきめ細かく制
御できる。よって、燃料電池10Bの運転効率をより一
層高めることができる。また、押圧力制御詳しくは増減
或制御いは保持制御を、それぞれの圧力発生部材21B
iにおいて個別に実施するようにしたので、セパレータ
の変形やセル面各部に対する力の均等化をより確実に緩
和でき、運転効率向上の点で有益である。
【0084】次に、第7実施例について説明する。第7
実施例は、燃料電池のセパレータや押圧板18に生じた
面圧分布の様子に応じて押圧力を随時調整する点に特徴
がある。図17は第7実施例の燃料電池10Cの概略構
成を説明するためのブロック図、図18は圧力発生部材
と歪ゲージの配置の様子を説明するための説明図、図1
9はこの燃料電池10Cが実施する押圧力モード調整処
理のフローチャート、図20は押圧力モード調整処理の
処理内容を説明するための説明図である。
【0085】図17、図18に示すように、燃料電池1
0Cは、上記の燃料電池10Bと同様に9個の圧力発生
部材21Biを有する。そして、この燃料電池10Cで
は、押圧板18を押圧上板18cと押圧下板18dとを
接合して構成し、この押圧板18に歪ゲージ56Cj
(jは添え字を表し、j=1〜5)を有する。歪ゲージ
56Cjは、押圧上板18cの上下面に設置されて対を
なし、設置個所における押圧板18の変形(即ちセル面
各部位の変形)に応じた電気信号を電子制御装置30C
に出力する。この歪ゲージ56Cjは、図18に示すよ
うに、セル面中央とセル面各コーナーに位置するよう配
設されている。圧力発生部材21Biの配置の様子は燃
料電池10Bと同じである。また、燃料電池10Cで
は、上記の各歪ゲージ56Cjと対応させて、底面板1
4aの側に面圧センサ55Bjを有する。
【0086】次に、この第7実施例における電池セル積
層体16の押圧の様子について、図19のフローチャー
トに基づき説明する。
【0087】図19に示す押圧力モード調整処理も、所
定時間ごとに繰り返し実行されるものであり、まず、歪
ゲージ56Cjをスキャンし、セル面各部位についての
歪ゲージ信号Hjを入力する(ステップS200)。そ
の後、この各歪ゲージ信号Hjから、押圧板18やセパ
レータの変形モードを算定する(ステップS210)。
この場合、セパレータ等の各部位の変形はその部分に受
ける面圧の高低に依存することになるので、上記の変形
モードはセル面における面圧分布のモードともなる。
【0088】今、押圧板18やセパレータの各部位の変
形程度が同じであれば、歪ゲージ信号Hjは略同一とな
る。よって、ステップS210では、図20に示す基準
モードが算定される。また、各歪ゲージ信号Hjが相違
する場合は、セル面中央の歪ゲージ56C1からの歪ゲ
ージ信号H1と他の箇所での各歪ゲージ56C2〜56
C5からの歪ゲージ信号H2〜H6との比較により、次
のようにモードを算定する。歪ゲージ信号H1が最も大
きく他の歪ゲージ信号H2〜H6が略同一であるとき
は、図20に示す凸状モードが、その反対に歪ゲージ信
号H1が最も小さいときは、凹状モードが算定される。
そして、各歪ゲージ信号Hjが不規則に高低変化してい
るために図20に示すように波状となる場合には、異常
モードとして算定する。
【0089】上記のステップS210に続いては、算定
したモードが異常モードであるか否かを判定し(ステッ
プS215)、肯定判定すれば「異常発生」の旨をラン
プ、ブザー等で報知し(ステップS220)、一旦本ル
ーチンを抜ける。なお、異常報知と併せて、各圧力発生
部材21Biは押圧力を保持するように制御するように
することもできる。こうすれば、不用意に押圧力を増減
してしまうようなことがない。
【0090】一方、ステップS215での否定判定に続
いては、これ以降の押圧力調整に備えて、各面圧センサ
55Bjから面圧Pgjを読み込むと共に、この面圧セ
ンサ55Bj設置個所について予め定められた適正面圧
PTgj(例えば、第6実施例で説明した最小値から最
大値までの面圧)をROMから読み込む(ステップS2
30)。続いて、ステップS210で算定した面圧モー
ドが図20に示す基準モードに合致するか否かを判定す
る(ステップS235)。
【0091】このステップS235で基準モードに合致
すると肯定判定した場合は、基準モード保持処理を行い
(ステップS240)、一旦本ルーチンを抜ける。この
基準モード保持処理は、面圧Pgjが適正面圧PTgj
に合致する状態、例えば面圧Pgjが適正面圧PTgj
±Δpの範囲に入る状態としつつ各圧力発生部材21B
iの押圧力を均等に増減制御或いは保持制御することで
ある。例えば、面圧Pgjが適正面圧PTgjに合致し
ていれば、各圧力発生部材21Biの押圧力を保持した
り、面圧Pgjが適正面圧PTgjから逸脱しない範囲
で、各圧力発生部材21Biの押圧力を均等に増減制御
する。その一方、ある面圧Pgj(例えば、面圧センサ
55B2の面圧Pg2)が適正面圧PTgj(PTg
2)と離れていれば、この面圧Pg2がPTg2に合致
するまで、各圧力発生部材21Biの押圧力を均等に増
減制御する。
【0092】ステップS235で基準モードに合致しな
いと否定判定した場合は、算定モード(凸状モード、凹
状モード)を基準モードに推移させる基準モード推移処
理を行い(ステップS250)、一旦本ルーチンを抜け
る。この基準モード推移処理は、上記したように面圧P
gjが適正面圧PTgjに合致する状態とすると共に、
算定モード(凸状モード、凹状モード)を基準モードに
推移させるよう各圧力発生部材21Biごとに押圧力を
増減制御或いは保持制御することである。例えば、算定
モードが凸状モードであれば、セル面中央の圧力発生部
材21B1で最も大きな押圧力を及ぼすことで、この凸
状モードを基準モードに推移させることができる。した
がって、圧力発生部材21B1については押圧力を増大
制御し、他の圧力発生部材21Biについては、面圧P
gjと適正面圧PTgjの合致の状況に応じて押圧力を
均等に増減制御或いは保持制御する。具体的には、圧力
発生部材21B1以外の各圧力発生部材21Biを均等
に押圧力増大制御しつつ、圧力発生部材21B1につい
ては他のものより大きく押圧力を増大する。或いは、圧
力発生部材21B1についてのみ押圧力増大制御し、他
の圧力発生部材21Biは押圧力を保持する。そして、
このような制御に際しても、面圧Pgjが適正面圧PT
gjに合致する範囲で押圧力の増大程度を調整する。
【0093】また、算定モードが凹状モードであれば、
セル面中央の圧力発生部材21B1以外の圧力発生部材
21Biで大きな押圧力を均等に及ぼすことで、この凹
状モードを基準モードに推移させることができる。した
がって、圧力発生部材21B1以外の圧力発生部材21
Biについては押圧力を均等に増大制御し、圧力発生部
材21B1については面圧Pgjと適正面圧PTgjの
合致の状況に応じて押圧力を増減制御或いは保持制御す
る。具体的には、圧力発生部材21B1以外の各圧力発
生部材21Biを均等に押圧力増大制御しつつ、圧力発
生部材21B1については他のものより小さく押圧力を
増大したり押圧力を保持する。そして、このような制御
に際しても、面圧Pgjが適正面圧PTgjに合致する
範囲で押圧力の増大程度を調整する。
【0094】以上説明したようにこの第7実施例の燃料
電池10Cでは、セル面における面圧分布を面圧を受け
るセパレータ等の変形の様子として捉え、この面圧分布
をセル面各部位の歪ゲージ信号Hjに基づいてモード化
する(ステップS210)。そして、その算定モードに
応じて圧力発生部材21Biの押圧力を制御し(ステッ
プS230〜250)、この押圧力制御により算定モー
ドが基準モードとなるようにする。この基準モードはセ
ル面各部位に対して均等に力がかかった状態のモード、
換言すればセパレータや押圧板18がセル面でほぼ均一
に変形した状態もモードである。よって、この基準モー
ドに即して電池セル積層体16の各電池セル101がそ
のセル面に亘って押圧されれば、セパレータ等の変形や
セル面各部に対する力の不均等は緩和される。よって、
上記したように算定モードが基準モードとなる圧力発生
部材21Biの押圧力を制御することで、接触抵抗が均
一に低減された状態で燃料電池10Cを運転できる。こ
の結果、第7実施例の燃料電池10Cによっても、燃料
電池の運転効率を高めることができる。しかも、効率向
上のために各圧力発生部材21Biの押圧力を制御する
に当たり、算定モードが基準モードとなるようにしたの
で、圧力発生部材21B1だけの押圧力増大や、圧力発
生部材21B1以外の圧力発生部材21Biの均等な押
圧力増大を図るだけでよい。このため、押圧力制御の簡
略化を図ることができる。
【0095】また、この燃料電池10Cでは、算定した
モードがセル面各部位の歪ゲージ信号Hjが不規則な異
常モードである場合には、「異常発生」の旨をランプ等
で報知するようにした(ステップS220)。歪ゲージ
信号Hjが不規則な場合は不用意なセパレータ等の変形
が起きているともいえ、このような場合は接触抵抗が大
きくなったりセル面各部位で大きく相違する事態が起き
ている虞がある。したがって、異常報知をすることで運
転停止を促して、接触抵抗が大きいままで燃料電池の運
転を不用意に継続させるようなことを防止できる。ま
た、不用意な運転継続による電解質膜損傷等の不具合を
防止することもできる。
【0096】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明は上記の実施例や実施形態になんら限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種
々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の燃料電池10の概略構成を説明す
るための概略分解斜視図である。
【図2】燃料電池を構成する電池セル101の構造を例
示する模式断面図である。
【図3】この燃料電池10の制御系のブロック図であ
る。
【図4】燃料電池の締め付けに用いる圧力発生部材によ
る押圧力の発生の様子を説明する説明図である。
【図5】第2実施例の燃料電池10Aの全体構成を表す
ブロック図である。
【図6】燃料電池10Aの有する圧力発生部材35を説
明するためにその平面図と中央縦・横断面図を表した説
明図である。
【図7】この圧力発生部材35による押圧力の発生の様
子を説明する説明図である。
【図8】第3実施例の圧力発生部材と押圧力の発生の様
子を説明する説明図である。
【図9】第4実施例の構成を説明するための概略斜視図
である。
【図10】図9の10−10線拡大断面図である。
【図11】第5実施例のベルト体を概略的に表した説明
図である。
【図12】このベルト体の要部の構成を説明するための
説明図である。
【図13】第6実施例の燃料電池10Bの概略構成を説
明するためのブロック図である。
【図14】燃料電池10Bにおける圧力発生部材の配置
の様子を説明するための説明図である。
【図15】この燃料電池10Bが実施する押圧力調整処
理のフローチャートである。
【図16】押圧力調整処理の処理内容を説明するための
グラフである。
【図17】第7実施例の燃料電池10Cの概略構成を説
明するためのブロック図である。
【図18】この燃料電池10Cにおける圧力発生部材と
歪ゲージの配置の様子を説明するための説明図である。
【図19】燃料電池10Cが実施する押圧力モード調整
処理のフローチャートである。
【図20】押圧力モード調整処理の処理内容を説明する
ための説明図である。
【符号の説明】
10、10A〜10C…燃料電池 12…外枠体 12a…底板 13a〜13d…側壁板 14…位置決め体 14a…底面板 14b…シャフト 14c…シャフト 16…電池セル積層体 16a,16b…位置決め孔 16c…供給開口 16d…排出開口 18…押圧板 18a,18b…位置決め孔 18c…押圧上板 18d…押圧下板 21〜23…第1〜第3圧力発生部材 21B1〜21B9…圧力発生部材 21Bi…圧力発生部材 21a〜23a…オイル給排部 24…頂上板 24A…頂上板 24B…頂上板 24a〜24c…環状溝 25〜27…給排電磁弁 25Bi…給排電磁弁 28…オイルポンプ 29…オイルパン 30…電子制御装置 30B…電子制御装置 30C…電子制御装置 31〜33…圧力センサ 35…圧力発生部材 35a…中空部 35b…厚肉底辺部 36…上流圧力発生部材 37…中流圧力発生部材 38…下流圧力発生部材 41〜43…ベルト 44…中空形状部 45…上部ベルト 45a…端部金具 46…下部部材 46a…雌ネジ部 50…押圧力発生機器 51…油圧ピストン 52…モータ 52a…雄ネジ部 55B1…面圧センサ 55B2…面圧センサ 55Bi…面圧センサ 55Bj…面圧センサ 56C1〜56C5…歪ゲージ 56Cj…歪ゲージ 101…電池セル 102…電解質膜 103…アノード 104…カソード 105,106…セパレータ 105P,106P…ガス流路 105P…燃料ガス流路 106P…酸化ガス流路 CR…中央方形形状領域 GR…主流軌跡 SR1,SR2…周囲領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 剛 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 5H026 AA06 BB02 CC03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解質膜をガス拡散電極で挟持した電池
    セルをセパレータを介在させて積層した燃料電池であっ
    て、 前記電池セルの積層方向に沿った押圧力で前記燃料電池
    を押圧する押圧手段と、 該押圧手段が前記燃料電池に及ぼす前記押圧力を制御す
    る押圧制御手段とを備え、 前記押圧制御手段は、前記電池セルのセル面における面
    圧を受ける前記セパレータの変形が矯正されるように、
    前記セル面各部の面圧に応じて前記押圧力を調整する手
    段を有することを特徴とする燃料電池。
  2. 【請求項2】 電解質膜をガス拡散電極で挟持した電池
    セルをセパレータを介在させて積層した燃料電池であっ
    て、 前記電池セルの積層方向に沿った押圧力で前記燃料電池
    を押圧する押圧手段と、 該押圧手段が前記燃料電池に及ぼす前記押圧力を制御す
    る押圧制御手段とを備え、 前記押圧制御手段は、前記電池セルのセル面における面
    圧が高い部分では前記押圧力が大きく前記面圧が低い部
    分では前記押圧力が小さくなるように、前記セル面の面
    圧に応じて前記押圧力を調整する手段を有することを特
    徴とする燃料電池。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の燃料電池で
    あって、 前記押圧手段は、前記セル面の複数箇所において前記押
    圧力を及ぼす、燃料電池。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の燃料電池であって、 前記押圧手段は、前記セル面の中央領域に亘って前記押
    圧力を及ぼす中央押圧部と、前記中央領域を取り囲む複
    数の周囲領域に亘って前記押圧力を及ぼす複数の周囲押
    圧部とを有する、燃料電池。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の燃料電池であって、 前記周囲押圧部は、前記電池セルの外郭形状に倣った前
    記周囲領域に亘って前記押圧力を及ぼす、燃料電池。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の燃料電池であって、 前記押圧手段は、前記積層方向に沿った押圧力を可変に
    発揮できるよう形成された複数の締結ベルト体を備え、 前記押圧制御手段は、前記締結ベルト体の発揮する前記
    押圧力を調整する手段を備える、燃料電池。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の燃料電池であって、 前記押圧手段は、前記セル面への燃料ガスの供給部周辺
    領域に前記押圧力を及ぼすガス供給側押圧部と、前記セ
    ル面からの燃料ガスの排出部周辺領域に前記押圧力を及
    ぼすガス排出側押圧部と、前記セル面における前記ガス
    供給部と前記ガス排出部の間の燃料ガス通過領域に前記
    押圧力を及ぼすガス通過領域押圧部とを有する、燃料電
    池。
  8. 【請求項8】 請求項1又は請求項2記載の燃料電池で
    あって、 前記押圧手段は、 前記セル面の略全域に亘って前記押圧力を発揮するアク
    チュエータと、 該アクチュエータにより発揮された前記押圧力を前記セ
    ル面に伝達する伝達部材とを備え、 該伝達部材は、前記アクチュエータの押圧力を受けると
    前記押圧力に対向して前記押圧力の低減作用を果たす低
    減力を生成するよう構成され、前記セル面の面圧が大き
    くなる箇所ほど小さな前記低減力を生成する、燃料電
    池。
  9. 【請求項9】 請求項1又は請求項2記載の燃料電池で
    あって、 燃料電池を制御する電池制御手段を備え、 前記押圧制御手段は、前記電池制御手段が前記燃料電池
    を制御する際に前記電池制御手段から前記燃料電池に出
    力される運転指令に基づいて、前記面圧に応じた押圧力
    調整を実行する手段を有する、燃料電池。
  10. 【請求項10】 請求項1又は請求項2記載の燃料電池
    であって、 前記押圧制御手段は、 前記セル面において起きた面圧分布を複数にパターン化
    し、該パターン化した面圧分布が基準となるパターンの
    面圧分布に一致するよう、前記パターンに応じた押圧力
    調整を実行する手段を有する、燃料電池。
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