JP2008186736A - 燃料電池スタック - Google Patents
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Abstract
【課題】発電部とシール部とに適正な締付荷重を付与することができ、活性化分極及び抵抗分極が抑制されて性能が高く、シール部材の耐久性が高く、MEAプレート及びセパレータプレートの製造が容易で、発電部とシール部とを個別に交換することができ、信頼性が高く、コストを低くすることができるようにする。
【解決手段】電解質層を燃料極と酸素極とで挟持したMEAから成る発電部の外周にシール部を形成したMEAプレートが、前記燃料極に沿って燃料ガス流路が形成され、前記酸素極に沿って酸化剤流路が形成されたセパレータプレートを挟んで積層されるセル積層体を有し、前記MEAプレートは、前記発電部と前記シール部とが別体で構成されており、かつ、前記セパレータプレートは、前記発電部と当接するセパレータ発電部と、前記シール部と当接するセパレータシール部とが別体で構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】電解質層を燃料極と酸素極とで挟持したMEAから成る発電部の外周にシール部を形成したMEAプレートが、前記燃料極に沿って燃料ガス流路が形成され、前記酸素極に沿って酸化剤流路が形成されたセパレータプレートを挟んで積層されるセル積層体を有し、前記MEAプレートは、前記発電部と前記シール部とが別体で構成されており、かつ、前記セパレータプレートは、前記発電部と当接するセパレータ発電部と、前記シール部と当接するセパレータシール部とが別体で構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、燃料電池スタックに関するものである。
従来、燃料電池は発電効率が高く、有害物質を排出しないので、産業用、家庭用の発電装置として、又は、人工衛星や宇宙船などの動力源として実用化されてきたが、近年は、乗用車、バス、トラック、乗用カート、荷物用カート等の車両用の動力源として開発が進んでいる。そして、前記燃料電池は、アルカリ水溶液形(AFC)、リン酸形(PAFC)、溶融炭酸塩形(MCFC)、固体酸化物形(SOFC)、直接形メタノール(DMFC)等のものであってもよいが、固体高分子形燃料電池(PEMFC)が一般的である。
この場合、固体高分子電解質膜を2枚のガス拡散電極で挟み、一体化させて接合する。そして、該ガス拡散電極の一方を燃料極(アノード極)とし、その表面に燃料としての水素ガスを供給すると、水素が水素イオン(プロトン)と電子とに解離され、水素イオンが固体高分子電解質膜を移動する。また、前記ガス拡散電極の他方を酸素極(カソード極)とし、その表面に酸化剤としての空気を供給すると、空気中の酸素と、前記水素イオン及び電子とが結合して、水が生成される。このような電気化学反応によって起電力が生じるようになっている。
そして、固体高分子形燃料電池においては、固体高分子電解質膜の外側に燃料としての水素ガスや酸化剤としての空気のような反応ガスの供給通路を形成するセパレータを配設した積層構造が採用されている。前記セパレータは、積層方向に隣り合う固体高分子電解質膜への反応ガスの透過を防止するとともに、発生した電流を外部へ取り出すための集電を行う。このように、固体高分子電解質膜とセパレータとから成る単位セルを多数積層し、締付装置で締め付けることによって燃料電池スタックが構成される(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−288539号公報
しかしながら、前記従来の燃料電池スタックにおいては、固体高分子電解質膜を含むMEAプレート及びセパレータを含むセパレータプレートが、各々、発電機能を発揮する発電部と反応ガスをシールする機能を発揮するシール部とが同一の剛体上に形成された構造を備え、さらに、MEAプレート及びセパレータプレートの積層体を両側から、各1枚ずつのエンドプレートで挟み込んで締め付けるようになっているので、MEAプレート及びセパレータプレートの各部に適正な締付荷重を付与することができなかった。
一般に、発電部に付与される締付荷重が低すぎると、活性化分極及び抵抗分極が上昇し、燃料電池の性能が低下するので、発電部には比較的高い締付荷重を付与する必要がある。これに対し、シール部に付与される締付荷重が高すぎると、ガスケット等のシール部材にへたりが生じるので、シール部には比較的低い締付荷重を付与する必要がある。しかし、従来のMEAプレート及びセパレータプレートでは、発電部とシール部とが一体化されているので、発電部とシール部とに適正な締付荷重を付与することができなかった。
本発明は、前記従来の燃料電池スタックの問題点を解決して、MEAプレート及びセパレータプレートの各々が、相互に分離された発電部とシール部とを備えるようにして、発電部とシール部とに適正な締付荷重を付与することができ、活性化分極及び抵抗分極が抑制されて性能が高く、シール部材の耐久性が高く、MEAプレート及びセパレータプレートの製造が容易で、発電部とシール部とを個別に交換することができ、信頼性が高く、コストの低い燃料電池スタックを提供することを目的とする。
そのために、本発明の燃料電池スタックにおいては、電解質層を燃料極と酸素極とで挟持したMEAから成る発電部の外周にシール部を形成したMEAプレートが、前記燃料極に沿って燃料ガス流路が形成され、前記酸素極に沿って酸化剤流路が形成されたセパレータプレートを挟んで積層されるセル積層体を有し、前記MEAプレートは、前記発電部と前記シール部とが別体で構成されており、かつ、前記セパレータプレートは、前記発電部と当接するセパレータ発電部と、前記シール部と当接するセパレータシール部とが別体で構成されている。
本発明の他の燃料電池スタックにおいては、さらに、前記発電部は発電に寄与する部分であり、前記シール部は、前記発電部の周囲を囲繞(にょう)して前記燃料ガス流路又は酸化剤流路の周囲をシールする部分であって、弾性を備える接続部によって前記発電部に接続される。
本発明の更に他の燃料電池スタックにおいては、さらに、前記MEAプレートのシール部とセパレータプレートのシール部とは、シール部材を挟んで積層されている。
本発明の更に他の燃料電池スタックにおいては、さらに、前記セル積層体に締付荷重を付与する締付装置を更に有し、該締付装置は、前記発電部とシール部とに個別に締付荷重を付与する。
本発明の更に他の燃料電池スタックにおいては、さらに、前記発電部に付与される締付荷重は、前記シール部に付与される締付荷重よりも大きい。
請求項1の構成によれば、発電部とシール部とを個別に製作することができるので、MEAプレート及びセパレータプレートの製造が容易となる。また、個別に交換することができるので、保守、修理、バージョンアップ等の際に、発電部とシール部とを個別に交換することができる。したがって、信頼性が高く、コストの低い燃料電池スタックを提供することができる。
請求項2の構成によれば、接続部が、発電部と該発電部を囲繞するシール部との間隙(げき)を塞(ふさ)ぐので、MEAプレート及びセパレータプレートの両面を流れる燃料ガスと酸化剤とが前記間隙を通過して混合することが防止される。
請求項3の構成によれば、シール部材が、MEAプレートとセパレータプレートとの間における燃料ガス及び酸化剤の流通する空間を画定するので、燃料ガス及び酸化剤が該空間の外へ漏出することが防止される。
請求項4の構成によれば、発電部とシール部とに適正な締付荷重を付与することができるので、活性化分極及び抵抗分極を抑制して、性能を向上させることができる。また、シール部材の耐久性を高くすることができる。
請求項5の構成によれば、MEAプレート及びセパレータプレートの発電部の密着性が向上して活性化分極及び抵抗分極が抑制されるので、性能が向上する。また、シール部材のへたりがなくなるので、シール部材の耐久性が向上する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態における燃料電池スタックの構成を示す概念図、図2は本発明の第1の実施の形態における燃料電池スタックの断面図であり図1のZ断面図、図3は本発明の第1の実施の形態における燃料電池スタックのセパレータプレートを示す図、図4は本発明の第1の実施の形態における燃料電池スタックのカソード端部プレートを示す図、図5は本発明の第1の実施の形態における燃料電池スタックのアノード端部プレートを示す図、図6は本発明の第1の実施の形態における燃料電池スタックのMEAプレートを示す図、図7は本発明の第1の実施の形態における燃料電池スタックの発電部とシール部とに付与される締付荷重を説明する図である。なお、図1において、(a)は全体図であり、(b)はセル積層体を示す図である。また、図3〜6において、(a)は上面図、(b)は(a)のA−A、B−B、C−C及びD−D矢視断面図、(c)は下面図である。さらに、図7において、(a)は第1の実施の形態における燃料電池スタックを示す図であり、(b)は従来の燃料電池スタックを示す図である。
図において、30は燃料電池(FC)装置としての燃料電池スタックであり、乗用車、バス、トラック、乗用カート、荷物用カート等の車両用の動力源として使用される。ここで、前記車両は、照明装置、ラジオ、パワーウィンドウ等の車両の停車中にも使用される電気を消費する補機類を多数備えており、また、走行パターンが多様であり動力源に要求される出力範囲が極めて広いので、動力源としての燃料電池スタック30と図示されない蓄電手段としての二次電池とを併用して使用することが望ましい。
そして、燃料電池スタック30は、アルカリ水溶液形、リン酸形、溶融炭酸塩形、固体酸化物形、直接形メタノール等のものであってもよいが、固体高分子形燃料電池であることが望ましい。
なお、更に望ましくは、反応ガスとして水素ガスと酸素又は空気とを使用し、水素ガスを燃料ガス、すなわち、アノードガスとし、酸素又は空気を酸化剤、すなわち、カソードガスとするPEMFC(Proton Exchange Membrane Fuel Cell)形燃料電池、又は、PEM(Proton Exchange Membrane)形燃料電池と呼ばれるものである。ここで、該PEM形燃料電池は、一般的に、プロトン等のイオンを透過する電解質層としての固体高分子電解質膜の両側に触媒、電極及びセパレータを結合した燃料電池としてのセル(Fuel Cell)を複数及び直列に結合したスタック(Stack)から成る。
また、前記燃料電池スタック30は、図に示されるように、エンドプレートとしての上側エンドプレート31及び下側エンドプレート32によって上下両側から挟み込まれた複数のセルモジュールから成るセル積層体10を有する。該セル積層体10は、燃料電池としての単位セル(膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly))から成るMEAプレート11と、該MEAプレート11同士を電気的に接続するとともに、MEAプレート11に導入される、アノードガスの流路としての水素ガス流路とカソードガスの流路としての空気流路とを分離するセパレータから成るセパレータプレート12とを1セットとして、板厚方向に複数のセットを重ねて構成されている。
なお、セルモジュールは、MEAプレート11同士が所定の間隙を隔てて配置されるように、MEAプレート11とセパレータプレート12とが、多段に重ねられて積層されている。また、一般的には、MEAプレート11及びセパレータプレート12のセットを10セット程度積層したものを1つのセルモジュールとし、さらに、該セルモジュールを10程度積層して燃料電池スタック30を構成するが、図においては、便宜上、数セット程度のMEAプレート11及びセパレータプレート12のみが示されている。
そして、単位セルは、電解質層としての固体高分子電解質膜の側に設けられた酸素極としての空気極及び他側に設けられた燃料極とで構成されている。前記空気極は、反応ガスを拡散しながら透過する導電性材料から成る電極拡散層と、該電極拡散層上に形成され、固体高分子電解質膜と接触させて支持される触媒層とから成る。
また、セパレータは、単位セルの空気極側の電極拡散層に接触して電流を外部に導出する集電体としての空気極側コレクタと、単位セルの燃料極側の電極拡散層に接触して同じく電流を外部に導出する集電体としての燃料極側コレクタとを有する。
本実施の形態において、セル積層体10は、図1(b)に示されるように、相互に分離された発電部10aとシール部10bとを備える。発電部10aは、発電に寄与する部分であってセル積層体10の中央に位置し、また、シール部10bは、反応ガスの流路の周囲をシールする部分であって発電部10aの周囲を囲繞する。
そして、MEAプレート11は、図2及び6に示されるように、相互に分離された発電部11aとシール部11bとを備え、また、セパレータプレート12も、図2及び3に示されるように、相互に分離された発電部12aとシール部12bとを備える。なお、MEAプレート11の発電部11a及びセパレータプレート12の発電部12aはセル積層体10の発電部10aに対応し、MEAプレート11のシール部11b及びセパレータプレート12のシール部12bはセル積層体10のシール部10bに対応する。換言すると、セル積層体10の発電部10aは、MEAプレート11の発電部11a及びセパレータプレート12の発電部12aの積層体から成り、セル積層体10のシール部10bは、MEAプレート11のシール部11b及びセパレータプレート12のシール部12bの積層体から成る。そして、積層方向からみて、MEAプレート11の発電部11aと、セパレータプレート12の発電部12aとは、ほぼ同一の位置にあり、重なっている。
また、MEAプレート11において、中央に位置する発電部11aと該発電部11aを囲繞するシール部11bとは、弾性を備える接続部11cによって接続されている。該接続部11cは、弾性を備える材質であればいかなる種類の材質から成るものであってもよいが、例えば、ゴムのような弾性を備える樹脂から成ることが望ましい。この場合、接続部11cは、発電部11aと該発電部11aを囲繞するシール部11bとの間隙を塞ぎ、MEAプレート11の両面を流れる水素ガスと空気とが前記間隙を通過して混合することを防止する。
そして、前記発電部11aは、全体が固体高分子電解質膜であることが望ましく、さらに、該固体高分子電解質膜は樹脂系の高分子膜であることが望ましい。これにより、ゴム等の樹脂から成る接続部11cとの接続性が良好になる。また、前記シール部11bは、いかなる種類の材質から成るものであってもよいが、接続部11cとの接続性の観点から、樹脂から成ることが望ましい。なお、前記シール部11bには、厚さ方向に貫通する燃料ガス通路11d及び空気通路11eが2つずつ形成されている。そして、前記発電部11a、シール部11b及び接続部11cは、相互に接続され、矩(く)形の板状のMEAプレート11を構成する。
また、セパレータプレート12において、中央に位置するセパレータ発電部としての発電部12aと該発電部12aを囲繞するセパレータシール部としてのシール部12bとは、弾性を備える接続部12cによって接続されている。該接続部12cは、弾性を備える材質であればいかなる種類の材質から成るものであってもよいが、例えば、ゴムのような弾性を備える樹脂から成ることが望ましい。この場合、接続部12cは、発電部12aと該発電部12aを囲繞するシール部12bとの間隙を塞ぎ、セパレータプレート12の両面を流れる水素ガスと空気とが前記間隙を通過して混合することを防止する。
そして、前記発電部12aは、全体が導電性材料から成り、隣接するMEAプレート11の発電部11aに当接し、固体高分子電解質膜の空気極側及び燃料極側の電極拡散層に接触して電流を外部に導出する集電体として機能する。前記発電部12aは、導電性を備える材質であればいかなる種類の材質から成るものであってもよいが、例えば、導電性樹脂から成ることが望ましい。これにより、ゴム等の樹脂から成る接続部12cとの接続性が良好になる。また、前記シール部12bは、いかなる種類の材質から成るものであってもよいが、接続部12cとの接続性の観点から、樹脂から成ることが望ましい。そして、前記発電部12a、シール部12b及び接続部12cは、相互に接続され、矩形の板状のセパレータプレート12を構成する。
なお、前記シール部12bには、厚さ方向に貫通する燃料ガス通路12d及び空気通路12eが2つずつ形成されている。そして、前記シール部12bの上面には、図3(a)に示されるように、一端が燃料ガス通路12dに接続され、他端が発電部12aに接続された燃料ガス導入溝部12mが形成されている。該燃料ガス導入溝部12mは、シール部12bの上面に凹入するように形成された複数の凹溝から成る。また、発電部12aの上面には、燃料ガス流通溝部12hが形成されている。該燃料ガス流通溝部12hは、発電部12aの上面に凹入するように形成された複数の凹溝から成り、両端がシール部12bの燃料ガス導入溝部12mに接続されている。これにより、一方の燃料ガス通路12dから流入した燃料ガス、すなわち、水素ガスは、一方の燃料ガス導入溝部12mを通って、発電部12aの上面と隣接するMEAプレート11の発電部11aの対向面との間に形成された燃料ガス流路に流入し、該燃料ガス流路内を燃料ガス流通溝部12hに沿ってスムーズに流れた後に、他方の燃料ガス導入溝部12mを通って他方の燃料ガス通路12dに流入する。
また、前記シール部12bの上面には、シール部材としての燃料ガスシール部12fが配設されている。該燃料ガスシール部12fは、ゴム等のシール部材から成り、発電部12a、2つの燃料ガス通路12d及び2つの燃料ガス導入溝部12mの周囲を囲繞し、セパレータプレート12の上面と隣接するMEAプレート11の対向面とによって挟持される。これにより、前記燃料ガスシール部12fは、セパレータプレート12の上面と隣接するMEAプレート11の対向面との間における水素ガスの流通する空間を画定し、水素ガスが前記空間の外へ漏出することを防止する。
さらに、前記シール部12bの上面には、シール部材としての空気通路シール部12gが配設されている。該空気通路シール部12gは、ゴム等のシール部材から成り、各空気通路12eの周囲を各々囲繞し、セパレータプレート12の上面と隣接するMEAプレート11の対向面とによって挟持される。これにより、前記空気通路シール部12gは、セパレータプレート12の上面と隣接するMEAプレート11の対向面との間において、セパレータプレート12の空気通路12eとMEAプレート11の空気通路11eとを連通する空間を画定し、空気が前記空間の外へ漏出することを防止する。
一方、前記シール部12bの下面には、図3(c)に示されるように、一端が空気通路12eに接続され、他端が発電部12aに接続された空気導入溝部12nが形成されている。該空気導入溝部12nは、シール部12bの下面に凹入するように形成された複数の凹溝から成る。また、発電部12aの下面には、空気流通溝部12kが形成されている。該空気流通溝部12kは、発電部12aの下面に凹入するように形成された複数の凹溝から成り、両端がシール部12bの空気導入溝部12nに接続されている。これにより、一方の空気通路12eから流入した酸化剤、すなわち、空気は、一方の空気導入溝部12nを通って、発電部12aの下面と隣接するMEAプレート11の発電部11aの対向面との間に形成された酸化剤流路としての空気流路に流入し、該空気流路内を空気流通溝部12kに沿ってスムーズに流れた後に、他方の空気導入溝部12nを通って他方の空気通路12eに流入する。
また、前記シール部12bの下面には、シール部材としての空気シール部12iが配設されている。該空気シール部12iは、ゴム等のシール部材から成り、発電部12a、2つの空気通路12e及び2つの空気導入溝部12nの周囲を囲繞し、セパレータプレート12の下面と隣接するMEAプレート11の対向面とによって挟持される。これにより、前記空気シール部12iは、セパレータプレート12の下面と隣接するMEAプレート11の対向面との間における空気の流通する空間を画定し、空気が前記空間の外へ漏出することを防止する。
さらに、前記シール部12bの下面には、シール部材としての燃料ガス通路シール部12jが配設されている。該燃料ガス通路シール部12jは、ゴム等のシール部材から成り、各燃料ガス通路12dの周囲を各々囲繞し、セパレータプレート12の下面と隣接するMEAプレート11の対向面とによって挟持される。これにより、前記燃料ガス通路シール部12jは、セパレータプレート12の下面と隣接するMEAプレート11の対向面との間において、セパレータプレート12の燃料ガス通路12dとMEAプレート11の燃料ガス通路11dとを連通する空間を画定し、水素ガスが前記空間の外へ漏出することを防止する。
また、前記セル積層体10は、両端に配設されるセパレータプレートとして、上端に配設されたカソード端部プレート21、及び、セル積層体10の下端に配設されたアノード端部プレート22を有する。前記カソード端部プレート21は、セル積層体10のカソード電極として機能し、前記アノード端部プレート22は、セル積層体10のアノード電極として機能する。
そして、カソード端部プレート21は、図2及び4に示されるように、相互に分離された発電部21aとシール部21bとを備える。なお、カソード端部プレート21の発電部21aはセル積層体10の発電部10aに対応し、カソード端部プレート21のシール部21bはセル積層体10のシール部10bに対応する。換言すると、カソード端部プレート21の発電部21a及びシール部21bはセル積層体10の発電部10a及びシール部10bに含まれ、積層方向からみて、カソード端部プレート21の発電部21aは、MEAプレート11の発電部11a及びセパレータプレート12の発電部12aと、ほぼ同一の位置にあり、重なっている。
また、カソード端部プレート21において、中央に位置する発電部21aと該発電部21aを囲繞するシール部21bとは、弾性を備える接続部21cによって接続されている。該接続部21cは、弾性を備える材質であればいかなる種類の材質から成るものであってもよいが、例えば、ゴムのような弾性を備える樹脂から成ることが望ましい。この場合、接続部21cは、発電部21aと該発電部21aを囲繞するシール部21bとの間隙を塞ぎ、カソード端部プレート21の下面と隣接するMEAプレート11の対向面との間を流れる空気が前記間隙を通過してカソード端部プレート21の上面側に漏出することを防止する。
そして、前記発電部21aは、全体が導電性材料から成り、隣接するMEAプレート11の発電部11aに当接し、固体高分子電解質膜の空気極側の電極拡散層に接触して電流を外部に導出する集電体として機能する。前記発電部21aは、導電性を備える材質であればいかなる種類の材質から成るものであってもよいが、例えば、導電性樹脂から成ることが望ましい。これにより、ゴム等の樹脂から成る接続部21cとの接続性が良好になる。また、前記シール部21bは、いかなる種類の材質から成るものであってもよいが、接続部21cとの接続性の観点から、樹脂から成ることが望ましい。そして、前記発電部21a、シール部21b及び接続部21cは、相互に接続され、矩形の板状のカソード端部プレート21を構成する。
なお、前記シール部21bには、厚さ方向に貫通する燃料ガス通路21d及び空気通路21eが2つずつ形成されている。そして、前記シール部21bの下面には、図4(c)に示されるように、一端が空気通路21eに接続され、他端が発電部21aに接続された空気導入溝部21nが形成されている。該空気導入溝部21nは、シール部21bの下面に凹入するように形成された複数の凹溝から成る。また、発電部21aの下面には、空気流通溝部21kが形成されている。該空気流通溝部21kは、発電部12aの下面に凹入するように形成された複数の凹溝から成り、両端がシール部21bの空気導入溝部21nに接続されている。これにより、一方の空気通路21eから流入した酸化剤、すなわち、空気は、一方の空気導入溝部21nを通って、発電部21aの下面と隣接するMEAプレート11の発電部11aの対向面との間に形成された空気流路に流入し、該空気流路内を空気流通溝部21kに沿ってスムーズに流れた後に、他方の空気導入溝部21nを通って他方の空気通路21eに流入する。
また、前記シール部21bの下面には、シール部材としての空気シール部21iが配設されている。該空気シール部21iは、ゴム等のシール部材から成り、発電部21b、2つの空気通路21e及び2つの空気導入溝部21nの周囲を囲繞し、カソード端部プレート21の下面と隣接するMEAプレート11の対向面とによって挟持される。これにより、前記空気シール部21iは、カソード端部プレート21の下面と隣接するMEAプレート11の対向面との間における空気の流通する空間を画定し、空気が前記空間の外へ漏出することを防止する。
さらに、前記シール部21bの下面には、シール部材としての燃料ガス通路シール部21jが配設されている。該燃料ガス通路シール部21jは、ゴム等のシール部材から成り、各燃料ガス通路21dの周囲を各々囲繞し、カソード端部プレート21の下面と隣接するMEAプレート11の対向面とによって挟持される。これにより、前記燃料ガス通路シール部12jは、カソード端部プレート21の下面と隣接するMEAプレート11の対向面との間において、カソード端部プレート21の燃料ガス通路21dとMEAプレート11の燃料ガス通路11dとを連通する空間を画定し、水素ガスが前記空間の外へ漏出することを防止する。
一方、アノード端部プレート22は、図2及び5に示されるように、相互に分離された発電部とシール部とを備えておらず、そのため、発電部とシール部とを接続する接続部も備えておらず、全体が一体的に形成された矩形の板状部材である。そして、アノード端部プレート22は、全体が導電性材料から成り、隣接するMEAプレート11の発電部11aに当接し、固体高分子電解質膜の燃料極側の電極拡散層に接触して電流を外部に導出する集電体として機能する。前記アノード端部プレート22は、導電性を備える材質であればいかなる種類の材質から成るものであってもよいが、例えば、導電性樹脂から成ることが望ましい。
なお、アノード端部プレート22には、厚さ方向に貫通する燃料ガス通路22d及び空気通路22eが2つずつ形成されている。そして、アノード端部プレート22の上面には、図5(a)に示されるように、一端が燃料ガス通路22dに接続され、他端が燃料ガス流通溝部22hに接続された燃料ガス導入溝部22mが形成されている。該燃料ガス導入溝部22mは、アノード端部プレート22の上面に凹入するように形成された複数の凹溝から成る。
そして、アノード端部プレート22の上面には、隣接するMEAプレート11の発電部11aに対応する位置に、前記発電部11aに対応する形状及び大きさの燃料ガス流通溝部22hが形成されている。該燃料ガス流通溝部22hは、アノード端部プレート22の上面に凹入するように形成された複数の凹溝から成り、両端が前記燃料ガス導入溝部22mに接続されている。これにより、一方の燃料ガス通路22dから流入した燃料ガス、すなわち、水素ガスは、一方の燃料ガス導入溝部22mを通って、アノード端部プレート22の上面と隣接するMEAプレート11の発電部11aの対向面との間に形成された燃料ガス流路に流入し、該燃料ガス流路内を燃料ガス流通溝部22hに沿ってスムーズに流れた後に、他方の燃料ガス導入溝部22mを通って他方の燃料ガス通路22dに流入する。
また、アノード端部プレート22の上面には、シール部材としての燃料ガスシール部22fが配設されている。該燃料ガスシール部22fは、ゴム等のシール部材から成り、燃料ガス流通溝部22h、2つの燃料ガス通路22d及び2つの燃料ガス導入溝部22mの周囲を囲繞し、アノード端部プレート22の上面と隣接するMEAプレート11の対向面とによって挟持される。これにより、前記燃料ガスシール部22fは、アノード端部プレート22の上面と隣接するMEAプレート11の対向面との間における水素ガスの流通する空間を画定し、水素ガスが前記空間の外へ漏出することを防止する。
さらに、アノード端部プレート22の上面には、シール部材としての空気通路シール部22gが配設されている。該空気通路シール部22gは、ゴム等のシール部材から成り、各空気通路22eの周囲を各々囲繞し、アノード端部プレート22の上面と隣接するMEAプレート11の対向面とによって挟持される。これにより、前記空気通路シール部22gは、アノード端部プレート22の上面と隣接するMEAプレート11の対向面との間において、アノード端部プレート22の空気通路22eとMEAプレート11の空気通路11eとを連通する空間を画定し、空気が前記空間の外へ漏出することを防止する。
そして、図2に示されるように、MEAプレート11、セパレータプレート12、カソード端部プレート21及びアノード端部プレート22を積層して形成されたセル積層体10の上下両側に上側エンドプレート31及び下側エンドプレート32を配設することによって、燃料電池スタック30を得ることができる。なお、MEAプレート11及びセパレータプレート12の数は適宜変更することができる。また、図に示される例においては、セル積層体10の上端にカソード端部プレート21が配設され、下端にアノード端部プレート22が配設されているが、上端にアノード端部プレート22が配設され、下端にカソード端部プレート21が配設されるようにしてもよい。さらに、MEAプレート11及びセパレータプレート12を横方向に積層してセル積層体10を形成し、該セル積層体10の左右両端にカソード端部プレート21及びアノード端部プレート22を配設することもできる。
そして、図示されない締付装置によって上側エンドプレート31及び下側エンドプレート32を互いに接近させる方向の力、すなわち、締付力を発揮させ、セル積層体10を両側から締め付ける。この場合、図7(a)において矢印E及びFで示されるように、セル積層体10の発電部10aには比較的大きな締付荷重を付与し、シール部10bには比較的小さな締付荷重を付与する。そのため、MEAプレート11の発電部11aと、セパレータプレート12の発電部12aと、カソード端部プレート21の発電部21aと、アノード端部プレート22の発電部10aに対応する部分とは、比較的大きな締付荷重によって締め付けられ、固体高分子電解質膜と空気極及び燃料極とが密着する。したがって、セル積層体10の発電部10aにおいては、活性化分極及び抵抗分極が抑制されて、燃料電池としての性能が高くなる。
また、MEAプレート11のシール部11bと、セパレータプレート12のシール部12bと、カソード端部プレート21のシール部21bと、アノード端部プレート22のシール部10bに対応する部分とは、比較的小さな締付荷重によって締め付けられる。そのため、セパレータプレート12の燃料ガスシール部12f、空気通路シール部12g、空気シール部12i及び燃料ガス通路シール部12j、カソード端部プレート21の空気シール部21i及び燃料ガス通路シール部21j、並びに、アノード端部プレート22の燃料ガスシール部22f及び空気通路シール部22gは、強い締付荷重を受けて過度に変形することがなく、へたることがない。すなわち、シール部材は、へたることがなく、耐久性が高くなる。また、不可避的な経時変化によって、シール部材がへたってきた場合には、シール部10bに付与される締付荷重を増加することができる。これにより、シール部材のシール機能を維持することができ、長期間に亘(わた)りシール部材を使用することができ、維持コストを低減することができる。
これに対し、図7(b)に示されるような従来の燃料電池スタックのセル積層体においては、発電部とシール部とが相互に分離されておらず、MEAプレート111、セパレータプレート112、カソード端部プレート121及びアノード端部プレート122は、すべて一体的に形成されている。そのため、セル積層体には、矢印Gで示されるように、全体に亘って一様な締付荷重を付与する必要がある。そして、シール部材のへたりを防止するために締付荷重を弱くすると、活性化分極及び抵抗分極が上昇し、燃料電池としての性能が低下する。また、活性化分極及び抵抗分極を抑制するために締付荷重を強くすると、シール部材がへたってしまう。
このように、本実施の形態においては、セル積層体10の発電部10aとシール部10bとが相互に分離されている。これにより、MEAプレート11の発電部11aとシール部11bとを個別に製作することができ、かつ、個別に交換することができる。また、セパレータプレート12の発電部12aとシール部12bとを個別に製作することができ、かつ、個別に交換することができる。さらに、カソード端部プレート21の発電部21aとシール部21bとを個別に製作することができ、かつ、個別に交換することができる。したがって、保守、修理、バージョンアップ等の際に、発電部11a、発電部12a及び発電部21aとシール部11b、シール部12b及びシール部21bとを個別に交換することができる。
また、発電部10aとシール部10bとに個別に適切な締付荷重を付与することができるので、活性化分極及び抵抗分極が抑制して、燃料電池としての性能を高くすることができ、かつ、シール部材のへたりを防止し、シール部材のシール機能を維持することができる。
なお、本実施の形態においては、カソード端部プレート21が相互に分離された発電部21aとシール部21bとを備えるのに対し、アノード端部プレート22が相互に分離された発電部とシール部とを備えておらず、全体が一体的に形成された部材である場合について説明したが、アノード端部プレート22も、カソード端部プレート21と同様に、相互に分離された発電部とシール部とを備えていてもよい。また、アノード端部プレート22が相互に分離された発電部とシール部とを備え、カソード端部プレート21が相互に分離された発電部とシール部とを備えておらず、全体が一体的に形成された部材であってもよい。すなわち、カソード端部プレート21及びアノード端部プレート22の少なくともいずれかが、相互に分離された発電部とシール部とを備えていればよい。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。また、前記第1の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
図8は本発明の第2の実施の形態における燃料電池スタックの締付装置の構成を示す図である。
本実施の形態において、上側エンドプレート31及び下側エンドプレート32は、複数本、例えば、4本の第1締付用シャフト33によって相互に接続されている。ここで、前記上側エンドプレート31及び下側エンドプレート32は、いかなる形状の部材であってもよいが、図に示される例においては、概略長方形状の板材である。そして、長方形の4隅に該当する箇所に図示されない貫通孔(こう)が各々形成され、各貫通孔に第1締付用シャフト33の端部が挿入され、第1締付用ナット34によって固定される。なお、第1締付用シャフト33及び第1締付用ナット34は、上側エンドプレート31及び下側エンドプレート32を介してセル積層体10に締付荷重を付与する締付部材として機能する。これにより、第1締付用シャフト33は、上側エンドプレート31及び下側エンドプレート32を締結し、かつ、上側エンドプレート31及び下側エンドプレート32から引っ張り応力を受ける。そして、前記上側エンドプレート31、下側エンドプレート32、第1締付用シャフト33及び第1締付用ナット34は、燃料電池スタック30の締付装置を構成する。
また、上側エンドプレート31は、セル積層体10の発電部10aに締付荷重を付与する発電部用荷重付与部材として、下方に突出する締付用突起部35を有する。該締付用突起部35の下面は、発電部10aに対応する大きさ及び形状を備え、発電部10aにのみ当接し、シール部10bには当接しない。
さらに、本実施の形態においては、セル積層体10のシール部10bの複数箇所に図示されない貫通孔が各々形成され、各貫通孔に第2締付用シャフト42が挿入され、さらに、該第2締付用シャフト42にはシール部用荷重付与部材として、長方形で板状の枠部材41が取り付けられ、第2締付用ナット44によって固定される。なお、前記第2締付用シャフト42の下端は下側エンドプレート32に固定されている。
ここで、前記枠部材41の下面は、シール部10bに対応する大きさ及び形状を備え、シール部10bにのみ当接し、発電部10aには当接しない。また、前記枠部材41の上面には、燃料ガス通路12d及び空気通路12eと連通し、燃料ガス及び空気の管路となる反応ガス流通パイプ43が取り付けられている。
そして、第1締付用ナット34を締め込むことによって、上側エンドプレート31と下側エンドプレート32とで積層されたセル積層体10を上下から締め付けると、締付用突起部35は、その下面が発電部10aに当接して該発電部10aに締付荷重を付与する。また、第2締付用ナット44を締め込むと、枠部材41がシール部10bに当接して該シール部10bに締付荷重を付与する。この場合、第1締付用ナット34及び第2締付用ナット44を締め込む程度を各々独立に調整して、発電部10aに付与される締付荷重をシール部10bに付与される締付荷重よりも大きくすることができる。
このように、締付用突起部35の下面が枠部材41の下面が下方に位置するようにして、上側エンドプレート31と下側エンドプレート32とで積層されたセル積層体10を上下から締め付けることによって、簡単な構成でありながら、セル積層体10の発電部10aには比較的大きな締付荷重を付与し、シール部10bには比較的小さな締付荷重を付与することができる。これにより、セル積層体10の発電部10aにおいては、活性化分極及び抵抗分極が抑制されて、燃料電池としての性能が高くなる。また、シール部材は、へたることがなく、耐久性が高くなる。さらに、不可避的な経時変化によって、シール部材がへたってきた場合には、第2締付用ナット44を締め込む程度を調整して、シール部10bに付与される締付荷重を増加することができる。これにより、シール部材のシール機能を維持することができ、長期間に亘りシール部材を使用することができ、維持コストを低減することができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
10 セル積層体
10a、11a、12a、21a 発電部
10b、11b、12b、21b シール部
11 MEAプレート
11c、12c、21c 接続部
12 セパレータプレート
12f、22f 燃料ガスシール部
12g、22g 空気通路シール部
12i、21i 空気シール部
12j、21j 燃料ガス通路シール部
30 燃料電池スタック
10a、11a、12a、21a 発電部
10b、11b、12b、21b シール部
11 MEAプレート
11c、12c、21c 接続部
12 セパレータプレート
12f、22f 燃料ガスシール部
12g、22g 空気通路シール部
12i、21i 空気シール部
12j、21j 燃料ガス通路シール部
30 燃料電池スタック
Claims (5)
- 電解質層を燃料極と酸素極とで挟持したMEAから成る発電部の外周にシール部を形成したMEAプレートが、前記燃料極に沿って燃料ガス流路が形成され、前記酸素極に沿って酸化剤流路が形成されたセパレータプレートを挟んで積層されるセル積層体を有する燃料電池スタックであって、
前記MEAプレートは、前記発電部と前記シール部とが別体で構成されており、かつ、前記セパレータプレートは、前記発電部と当接するセパレータ発電部と、前記シール部と当接するセパレータシール部とが別体で構成されていることを特徴とする燃料電池スタック。 - 前記発電部は発電に寄与する部分であり、
前記シール部は、前記発電部の周囲を囲繞して前記燃料ガス流路又は酸化剤流路の周囲をシールする部分であって、弾性を備える接続部によって前記発電部に接続される請求項1に記載の燃料電池スタック。 - 前記MEAプレートのシール部とセパレータプレートのシール部とは、シール部材を挟んで積層されている請求項2に記載の燃料電池スタック。
- 前記セル積層体に締付荷重を付与する締付装置を更に有し、
該締付装置は、前記発電部とシール部とに個別に締付荷重を付与する請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池スタック。 - 前記発電部に付与される締付荷重は、前記シール部に付与される締付荷重よりも大きい請求項4に記載の燃料電池スタック。
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