JP2001089563A - ポリイミド前駆体組成物 - Google Patents
ポリイミド前駆体組成物Info
- Publication number
- JP2001089563A JP2001089563A JP26821999A JP26821999A JP2001089563A JP 2001089563 A JP2001089563 A JP 2001089563A JP 26821999 A JP26821999 A JP 26821999A JP 26821999 A JP26821999 A JP 26821999A JP 2001089563 A JP2001089563 A JP 2001089563A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- organic group
- polyimide precursor
- bis
- general formula
- varnish
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】加工性、現像特性に優れた、かつ、膜伸度の良
好なポリイミド前駆体組成物を提供すること。 【解決手段】(a)一般式(1)で表される酸二無水物
と(b)一般式(2)で表されるジアミンと(c)一般
式(3)で表されるモノアミンを主原料として反応させ
たポリアミド酸誘導体を主成分とするポリイミド前駆体
組成物であって、酸二無水物1に対してジアミン、モノ
アミンのモル比がそれぞれ0.95〜1.05、0.0
5〜0.7の範囲にあることを特徴とするポリイミド前
駆体組成物。 【化1】 (R1は少なくとも2個以上の炭素原子を有する4価の
有機基。) 【化2】 (R2は少なくとも2個以上の炭素原子を有する2価の
有機基。) 【化3】 (R3、R4、R5はそれぞれ炭素数1〜20の有機基を
表す。)
好なポリイミド前駆体組成物を提供すること。 【解決手段】(a)一般式(1)で表される酸二無水物
と(b)一般式(2)で表されるジアミンと(c)一般
式(3)で表されるモノアミンを主原料として反応させ
たポリアミド酸誘導体を主成分とするポリイミド前駆体
組成物であって、酸二無水物1に対してジアミン、モノ
アミンのモル比がそれぞれ0.95〜1.05、0.0
5〜0.7の範囲にあることを特徴とするポリイミド前
駆体組成物。 【化1】 (R1は少なくとも2個以上の炭素原子を有する4価の
有機基。) 【化2】 (R2は少なくとも2個以上の炭素原子を有する2価の
有機基。) 【化3】 (R3、R4、R5はそれぞれ炭素数1〜20の有機基を
表す。)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリイミド前駆体
組成物に関するものであり、さらに詳しくは、塗膜形成
能、キュア後の寸法再現性、キュア膜の伸度のいずれも
良好なポリイミドコーティング剤組成物に関するもので
ある。
組成物に関するものであり、さらに詳しくは、塗膜形成
能、キュア後の寸法再現性、キュア膜の伸度のいずれも
良好なポリイミドコーティング剤組成物に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】電子産業分野においては、ポリイミド前
駆体であるポリアミド酸を加熱処理することによって得
られるポリイミドが、その優れた耐熱性、誘電特性のゆ
えに、半導体保護膜、層間絶縁膜として広く使用されて
いる。
駆体であるポリアミド酸を加熱処理することによって得
られるポリイミドが、その優れた耐熱性、誘電特性のゆ
えに、半導体保護膜、層間絶縁膜として広く使用されて
いる。
【0003】通常のポリアミド酸を用いた場合、ポリイ
ミド膜のパターンを形成するためには、フォトレジスト
を使用する工程を必要とする。この工程を簡略化するた
めに、露光、現像によって直接パターン加工できる感光
性ポリイミド前駆体も提案されている。
ミド膜のパターンを形成するためには、フォトレジスト
を使用する工程を必要とする。この工程を簡略化するた
めに、露光、現像によって直接パターン加工できる感光
性ポリイミド前駆体も提案されている。
【0004】ポリイミド前駆体のうち、ジアミン及び酸
二無水物に反応性の高いものを用いた場合、両者を1モ
ル対1モルに近い比で重合すると分子量が急激に増大し
てワニス粘度が著しく増加し、なかにはゲル化するもの
もある。粘度の高すぎるワニスは扱いにくく、塗膜の均
一性も良くない。また、感光性ポリイミド前駆体の場合
は、上記問題に加えて、分子量が大きすぎると現像時間
が非常に長くなるという欠点がある。扱いやすく、塗膜
均一性にも優れたワニスにするために、ポリマー濃度を
下げて、見かけの粘度を低下させることも可能である
が、ワニス中の溶剤の割合が増すことによって、加熱硬
化後のポリイミド膜における加工寸法再現性の低下や、
段差被覆性の低下を引き起こす。感光性ポリイミド前駆
体の場合は上記問題もさることながら、分子量そのもの
にさほど変化がないので現像時間の短縮には効果がな
い。この問題を解決するため、重合時には、ジアミンま
たは酸二無水物のどちらかが過剰になるように設定し、
寸法再現性などの特性を損なわないポリマー濃度を維持
しつつ、扱いやすい粘度のワニスを得る方法などが用い
られている。感光性ポリイミド前駆体の場合も、この方
法を用いることで分子量の低いポリマーが得られ現像時
間の短縮に効果的である。しかし、一方が過剰であれば
あるほど、キュア時のポリマーの分子鎖の伸長が抑制さ
れるため、キュア後のポリイミド膜の伸度が低くなると
いう問題が発生する。半導体素子の保護膜や多層配線基
板の層間絶縁膜にポリイミドを用いた場合、伸度が低い
とデバイスの信頼性が著しく低下するので好ましくな
い。
二無水物に反応性の高いものを用いた場合、両者を1モ
ル対1モルに近い比で重合すると分子量が急激に増大し
てワニス粘度が著しく増加し、なかにはゲル化するもの
もある。粘度の高すぎるワニスは扱いにくく、塗膜の均
一性も良くない。また、感光性ポリイミド前駆体の場合
は、上記問題に加えて、分子量が大きすぎると現像時間
が非常に長くなるという欠点がある。扱いやすく、塗膜
均一性にも優れたワニスにするために、ポリマー濃度を
下げて、見かけの粘度を低下させることも可能である
が、ワニス中の溶剤の割合が増すことによって、加熱硬
化後のポリイミド膜における加工寸法再現性の低下や、
段差被覆性の低下を引き起こす。感光性ポリイミド前駆
体の場合は上記問題もさることながら、分子量そのもの
にさほど変化がないので現像時間の短縮には効果がな
い。この問題を解決するため、重合時には、ジアミンま
たは酸二無水物のどちらかが過剰になるように設定し、
寸法再現性などの特性を損なわないポリマー濃度を維持
しつつ、扱いやすい粘度のワニスを得る方法などが用い
られている。感光性ポリイミド前駆体の場合も、この方
法を用いることで分子量の低いポリマーが得られ現像時
間の短縮に効果的である。しかし、一方が過剰であれば
あるほど、キュア時のポリマーの分子鎖の伸長が抑制さ
れるため、キュア後のポリイミド膜の伸度が低くなると
いう問題が発生する。半導体素子の保護膜や多層配線基
板の層間絶縁膜にポリイミドを用いた場合、伸度が低い
とデバイスの信頼性が著しく低下するので好ましくな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】我々は、かかる従来技
術の諸欠点を鑑み、寸法再現性を損なわないポリマー濃
度を維持し、かつ、ワニスの塗布均一性、キュア後のポ
リイミド膜伸度双方について良好な特性を満たし、感光
性ポリイミド前駆体の場合はさらに、現像時間の短縮化
についても達成すべく鋭意検討した結果、上記全ての要
求について余すところなく満たすことのできる組成物の
発見に至ったものである。本発明の目的は、加工性、現
像特性に優れた、かつ、膜伸度の良好なポリイミド前駆
体組成物を提供することにある。
術の諸欠点を鑑み、寸法再現性を損なわないポリマー濃
度を維持し、かつ、ワニスの塗布均一性、キュア後のポ
リイミド膜伸度双方について良好な特性を満たし、感光
性ポリイミド前駆体の場合はさらに、現像時間の短縮化
についても達成すべく鋭意検討した結果、上記全ての要
求について余すところなく満たすことのできる組成物の
発見に至ったものである。本発明の目的は、加工性、現
像特性に優れた、かつ、膜伸度の良好なポリイミド前駆
体組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、
(a)一般式(1)で表される酸二無水物と(b)一般
式(2)で表されるジアミンと(c)一般式(3)で表
されるモノアミンを主原料として反応させたポリアミド
酸誘導体を主成分とするポリイミド前駆体組成物であっ
て、酸二無水物1に対してジアミン、モノアミンのモル
比がそれぞれ0.95〜1.05、0.05〜0.7の
範囲にあることを特徴とするポリイミド前駆体組成物で
ある。
(a)一般式(1)で表される酸二無水物と(b)一般
式(2)で表されるジアミンと(c)一般式(3)で表
されるモノアミンを主原料として反応させたポリアミド
酸誘導体を主成分とするポリイミド前駆体組成物であっ
て、酸二無水物1に対してジアミン、モノアミンのモル
比がそれぞれ0.95〜1.05、0.05〜0.7の
範囲にあることを特徴とするポリイミド前駆体組成物で
ある。
【0007】
【化5】
【0008】(R1は少なくとも2個以上の炭素原子を
有する4価の有機基を表す。)
有する4価の有機基を表す。)
【0009】
【化6】
【0010】(R2は少なくとも2個以上の炭素原子を
有する2価の有機基を表す。)
有する2価の有機基を表す。)
【0011】
【化7】
【0012】(R3、R4、R5はそれぞれ炭素数1〜2
0の有機基を表す。)
0の有機基を表す。)
【0013】
【発明の実施の形態】本発明におけるポリアミド酸誘導
体としては、加熱あるいは適当な触媒によりイミド環
や、その他環状構造を有するポリマー(以後、「ポリイ
ミド系ポリマー」と呼ぶ)となり得るものを挙げること
ができる。
体としては、加熱あるいは適当な触媒によりイミド環
や、その他環状構造を有するポリマー(以後、「ポリイ
ミド系ポリマー」と呼ぶ)となり得るものを挙げること
ができる。
【0014】上記一般式(1)中、R1は少なくとも2
個以上の炭素原子を有する4価の有機基であり、ポリイ
ミド系ポリマーの耐熱性から、芳香族環または芳香族複
素環を含有し、かつ炭素数10〜30の4価の基が好ま
しい。R1の好ましい具体的な例としては、3,3’,
4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸、3,3’,
4,4’−ジフェニルエーテルテトラカルボン酸、3,
3’,4,4’−ジフェニルヘキサフルオロプロパンテ
トラカルボン酸、3,3’,4,4’−ベンゾフェノン
テトラカルボン酸、3,3’,4,4’−ジフェニルス
ルホンテトラカルボン酸、ピロメリット酸、ブタンテト
ラカルボン酸、シクロペンタンテトラカルボン酸などの
残基が挙げられるが、これらに限定されない。ポリイミ
ド系ポリマーの耐熱性の点から、特に好ましい具体例と
しては、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボ
ン酸、3,3’,4,4’−ジフェニルエーテルテトラ
カルボン酸、3,3’,4,4’−ジフェニルヘキサフ
ルオロプロパンテトラカルボン酸、3,3’,4,4’
−ベンゾフェノンテトラカルボン酸、3,3’,4,
4’−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸、ピロメリ
ット酸、などが挙げられる。
個以上の炭素原子を有する4価の有機基であり、ポリイ
ミド系ポリマーの耐熱性から、芳香族環または芳香族複
素環を含有し、かつ炭素数10〜30の4価の基が好ま
しい。R1の好ましい具体的な例としては、3,3’,
4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸、3,3’,
4,4’−ジフェニルエーテルテトラカルボン酸、3,
3’,4,4’−ジフェニルヘキサフルオロプロパンテ
トラカルボン酸、3,3’,4,4’−ベンゾフェノン
テトラカルボン酸、3,3’,4,4’−ジフェニルス
ルホンテトラカルボン酸、ピロメリット酸、ブタンテト
ラカルボン酸、シクロペンタンテトラカルボン酸などの
残基が挙げられるが、これらに限定されない。ポリイミ
ド系ポリマーの耐熱性の点から、特に好ましい具体例と
しては、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボ
ン酸、3,3’,4,4’−ジフェニルエーテルテトラ
カルボン酸、3,3’,4,4’−ジフェニルヘキサフ
ルオロプロパンテトラカルボン酸、3,3’,4,4’
−ベンゾフェノンテトラカルボン酸、3,3’,4,
4’−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸、ピロメリ
ット酸、などが挙げられる。
【0015】本発明におけるポリマーは、R1がこれら
のうち1種から構成されていても良いし、2種以上から
構成される共重合体であっても構わない。
のうち1種から構成されていても良いし、2種以上から
構成される共重合体であっても構わない。
【0016】上記一般式(2)中、R2は少なくとも2
個以上の炭素原子を有する2価の有機基である。ポリイ
ミド系ポリマーの耐熱性の点から、R2は芳香族環また
は芳香族複素環を含有し、かつ炭素数6〜30の2価の
基が好ましい。R2の好ましい具体的な例としては、パ
ラフェニレンジアミン、メタフェニレンジアミン、メチ
ルパラフェニレンジアミン、メチルメタフェニレンジア
ミン、ジメチルパラフェニレンジアミン、ジメチルメタ
フェニレンジアミン、トリメチルパラフェニレンジアミ
ン、トリメチルメタフェニレンジアミン、テトラメチル
パラフェニレンジアミン、テトラメチルメタフェニレン
ジアミン、トリフルオロメチルパラフェニレンジアミ
ン、トリフルオロメチルメタフェニレンジアミン、ビス
(トリフルオロ)メチルパラフェニレンジアミン、ビス
(トリフルオロ)メチルメタフェニレンジアミン、メト
キシパラフェニレンジアミン、メトキシメタフェニレン
ジアミン、トリフルオロメトキシパラフェニレンジアミ
ン、トリフルオロメトキシメタフェニレンジアミン、フ
ルオロパラフェニレンジアミン、フルオロメタフェニレ
ンジアミン、クロロパラフェニレンジアミン、クロロメ
タフェニレンジアミン、ブロモパラフェニレンジアミ
ン、ブロモメタフェニレンジアミン、カルボキシパラフ
ェニレンジアミン、カルボキシメタフェニレンジアミ
ン、メトキシカルボニルパラフェニレンジアミン、メト
キシカルボニルメタフェニレンジアミン、ジアミノジフ
ェニルメタン、ビス(アミノメチルフェニル)メタン、
ビス(アミノトリフルオロメチルフェニル)メタン、ビ
ス(アミノエチルフェニル)メタン、ビス(アミノクロ
ロフェニル)メタン、ビス(アミノジメチルフェニル)
メタン、ビス(アミノジエチルフェニル)メタン、ジア
ミノジフェニルプロパン、ビス(アミノメチルフェニ
ル)プロパン、ビス(アミノトリフルオロメチルフェニ
ル)プロパン、ビス(アミノエチルフェニル)プロパ
ン、ビス(アミノクロロフェニル)プロパン、ビス(ア
ミノジメチルフェニル)プロパン、ビス(アミノジエチ
ルフェニル)プロパン、ジアミノジフェニルヘキサフル
オロプロパン、ビス(アミノメチルフェニル)ヘキサフ
ルオロプロパン、ビス(アミノトリフルオロメチルフェ
ニル)ヘキサフルオロプロパン、ビス(アミノエチルフ
ェニル)ヘキサフルオロプロパン、ビス(アミノクロロ
フェニル)ヘキサフルオロプロパン、ビス(アミノジメ
チルフェニル)ヘキサフルオロプロパン、ビス(アミノ
ジエチルフェニル)ヘキサフルオロプロパン、ジアミノ
ジフェニルスルホン、ビス(アミノメチルフェニル)ス
ルホン、ビス(アミノエチルフェニル)スルホン、ビス
(アミノトリフルオロメチルフェニル)スルホン、ビス
(アミノジメチルフェニル)スルホン、ビス(アミノジ
エチルフェニル)スルホン、ジアミノジフェニルエーテ
ル、ビス(アミノメチルフェニル)エーテル、ビス(ア
ミノトリフルオロメチルフェニル)エーテル、ビス(ア
ミノエチルフェニル)エーテル、ビス(アミノジメチル
フェニル)エーテル、ビス(アミノジエチルフェニル)
エーテル、ジメチルベンジジン、ビス(トリフルオロメ
チル)ベンジジン、ジクロロベンジジン、ビス(アミノ
フェノキシ)ベンゼン、ビス(アミノフェノキシフェニ
ル)プロパン、ビス(アミノフェノキシフェニル)ヘキ
サフルオロプロパン、ビス(アミノフェノキシフェニ
ル)エーテル、ビス(アミノフェノキシフェニル)メタ
ン、ビス(アミノフェノキシフェニル)スルホンに示さ
れる化合物の残基及びその水添化化合物の残基などが挙
げられるが、これらに限定されない。
個以上の炭素原子を有する2価の有機基である。ポリイ
ミド系ポリマーの耐熱性の点から、R2は芳香族環また
は芳香族複素環を含有し、かつ炭素数6〜30の2価の
基が好ましい。R2の好ましい具体的な例としては、パ
ラフェニレンジアミン、メタフェニレンジアミン、メチ
ルパラフェニレンジアミン、メチルメタフェニレンジア
ミン、ジメチルパラフェニレンジアミン、ジメチルメタ
フェニレンジアミン、トリメチルパラフェニレンジアミ
ン、トリメチルメタフェニレンジアミン、テトラメチル
パラフェニレンジアミン、テトラメチルメタフェニレン
ジアミン、トリフルオロメチルパラフェニレンジアミ
ン、トリフルオロメチルメタフェニレンジアミン、ビス
(トリフルオロ)メチルパラフェニレンジアミン、ビス
(トリフルオロ)メチルメタフェニレンジアミン、メト
キシパラフェニレンジアミン、メトキシメタフェニレン
ジアミン、トリフルオロメトキシパラフェニレンジアミ
ン、トリフルオロメトキシメタフェニレンジアミン、フ
ルオロパラフェニレンジアミン、フルオロメタフェニレ
ンジアミン、クロロパラフェニレンジアミン、クロロメ
タフェニレンジアミン、ブロモパラフェニレンジアミ
ン、ブロモメタフェニレンジアミン、カルボキシパラフ
ェニレンジアミン、カルボキシメタフェニレンジアミ
ン、メトキシカルボニルパラフェニレンジアミン、メト
キシカルボニルメタフェニレンジアミン、ジアミノジフ
ェニルメタン、ビス(アミノメチルフェニル)メタン、
ビス(アミノトリフルオロメチルフェニル)メタン、ビ
ス(アミノエチルフェニル)メタン、ビス(アミノクロ
ロフェニル)メタン、ビス(アミノジメチルフェニル)
メタン、ビス(アミノジエチルフェニル)メタン、ジア
ミノジフェニルプロパン、ビス(アミノメチルフェニ
ル)プロパン、ビス(アミノトリフルオロメチルフェニ
ル)プロパン、ビス(アミノエチルフェニル)プロパ
ン、ビス(アミノクロロフェニル)プロパン、ビス(ア
ミノジメチルフェニル)プロパン、ビス(アミノジエチ
ルフェニル)プロパン、ジアミノジフェニルヘキサフル
オロプロパン、ビス(アミノメチルフェニル)ヘキサフ
ルオロプロパン、ビス(アミノトリフルオロメチルフェ
ニル)ヘキサフルオロプロパン、ビス(アミノエチルフ
ェニル)ヘキサフルオロプロパン、ビス(アミノクロロ
フェニル)ヘキサフルオロプロパン、ビス(アミノジメ
チルフェニル)ヘキサフルオロプロパン、ビス(アミノ
ジエチルフェニル)ヘキサフルオロプロパン、ジアミノ
ジフェニルスルホン、ビス(アミノメチルフェニル)ス
ルホン、ビス(アミノエチルフェニル)スルホン、ビス
(アミノトリフルオロメチルフェニル)スルホン、ビス
(アミノジメチルフェニル)スルホン、ビス(アミノジ
エチルフェニル)スルホン、ジアミノジフェニルエーテ
ル、ビス(アミノメチルフェニル)エーテル、ビス(ア
ミノトリフルオロメチルフェニル)エーテル、ビス(ア
ミノエチルフェニル)エーテル、ビス(アミノジメチル
フェニル)エーテル、ビス(アミノジエチルフェニル)
エーテル、ジメチルベンジジン、ビス(トリフルオロメ
チル)ベンジジン、ジクロロベンジジン、ビス(アミノ
フェノキシ)ベンゼン、ビス(アミノフェノキシフェニ
ル)プロパン、ビス(アミノフェノキシフェニル)ヘキ
サフルオロプロパン、ビス(アミノフェノキシフェニ
ル)エーテル、ビス(アミノフェノキシフェニル)メタ
ン、ビス(アミノフェノキシフェニル)スルホンに示さ
れる化合物の残基及びその水添化化合物の残基などが挙
げられるが、これらに限定されない。
【0017】本発明におけるポリマーは、R2がこれら
のうち1種から構成されていても良いし、2種以上から
構成される共重合体であっても構わない。
のうち1種から構成されていても良いし、2種以上から
構成される共重合体であっても構わない。
【0018】さらに、ポリイミド系ポリマーの接着性を
向上させるために、耐熱性を低下させない範囲でR2と
して、シロキサン結合を有する脂肪族性の基を共重合す
ることも可能である。好ましい具体例としては、ビス
(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサンなど
が挙げられるが、これに限定されない。
向上させるために、耐熱性を低下させない範囲でR2と
して、シロキサン結合を有する脂肪族性の基を共重合す
ることも可能である。好ましい具体例としては、ビス
(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサンなど
が挙げられるが、これに限定されない。
【0019】一般式(2)で表されるジアミンは、一般
式(1)で表される酸二無水物1に対して0.95〜
1.05のモル比で反応させる必要がある。より好まし
くは0.98〜1.02、最も好ましくは0.99〜
1.01である。この範囲をはずれると、キュア膜の伸
度が低下するので注意が必要である。
式(1)で表される酸二無水物1に対して0.95〜
1.05のモル比で反応させる必要がある。より好まし
くは0.98〜1.02、最も好ましくは0.99〜
1.01である。この範囲をはずれると、キュア膜の伸
度が低下するので注意が必要である。
【0020】上記一般式(3)で表される構造は4級炭
素が結合したモノアミンを表し、R 3、R4、R5は炭素
数1〜30の有機基を表す。含有される有機基として
は、炭化水素基、水酸基、カルボニル基、カルボキシル
基、ウレタン基、ウレア基、アミド基などが挙げられる
が、これらに限定されない。好ましくは炭化水素基であ
り、さらに好ましくは脂肪族炭化水素基である。好まし
い炭素数は1〜10であり、1〜5であることが最も好
ましい。好ましい具体例としてt−ブチルアミン、t−
アミルアミン、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロ
パンジオール、2−アミノ−2−エチルブタン、2−ア
ミノ−2−エチルペンタン、3−アミノ−3−エチルペ
ンタンなどの化合物が挙げられるが、これらに限定され
ない。
素が結合したモノアミンを表し、R 3、R4、R5は炭素
数1〜30の有機基を表す。含有される有機基として
は、炭化水素基、水酸基、カルボニル基、カルボキシル
基、ウレタン基、ウレア基、アミド基などが挙げられる
が、これらに限定されない。好ましくは炭化水素基であ
り、さらに好ましくは脂肪族炭化水素基である。好まし
い炭素数は1〜10であり、1〜5であることが最も好
ましい。好ましい具体例としてt−ブチルアミン、t−
アミルアミン、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロ
パンジオール、2−アミノ−2−エチルブタン、2−ア
ミノ−2−エチルペンタン、3−アミノ−3−エチルペ
ンタンなどの化合物が挙げられるが、これらに限定され
ない。
【0021】R3、R4、R5がこれらのうち1種から構
成されていても良いし、2種以上から構成されても構わ
ない。
成されていても良いし、2種以上から構成されても構わ
ない。
【0022】一般式(3)で表されモノアミンは、一般
式(1)で表される酸二無水物1に対して0.05〜
0.7のモル比で反応させる必要がある。より好ましく
は0.08〜0.5、最も好ましくは0.1〜0.4で
ある。この範囲をはずれると、塗膜形成能、キュア後の
寸法再現性、キュア膜の伸度のうち、いずれかの性能が
著しく低下するので注意が必要である。
式(1)で表される酸二無水物1に対して0.05〜
0.7のモル比で反応させる必要がある。より好ましく
は0.08〜0.5、最も好ましくは0.1〜0.4で
ある。この範囲をはずれると、塗膜形成能、キュア後の
寸法再現性、キュア膜の伸度のうち、いずれかの性能が
著しく低下するので注意が必要である。
【0023】本発明におけるポリアミド酸誘導体は、一
般式(1)、(2)、(3)で表される有機基を主原料
として反応させたもののみから成るものであっても良い
し、他の構造単位との共重合体あるいはブレンド体であ
っても良い。その際、一般式(1)、(2)、(3)か
ら得た反応物を80%以上含有していることが好まし
い。共重合またはブレンドに用いられる構造単位の種
類、量は最終加熱処理によって得られるポリイミド系ポ
リマーの耐熱性を著しく損なわない範囲で選択するのが
好ましい。
般式(1)、(2)、(3)で表される有機基を主原料
として反応させたもののみから成るものであっても良い
し、他の構造単位との共重合体あるいはブレンド体であ
っても良い。その際、一般式(1)、(2)、(3)か
ら得た反応物を80%以上含有していることが好まし
い。共重合またはブレンドに用いられる構造単位の種
類、量は最終加熱処理によって得られるポリイミド系ポ
リマーの耐熱性を著しく損なわない範囲で選択するのが
好ましい。
【0024】これらのポリアミド酸誘導体は以下の方法
によって合成される。すなわち、テトラカルボン酸2無
水物とジアミンおよびモノアミンとを選択的に組み合わ
せ、これらをN−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジ
メチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホロトリアミ
ドなどを主成分とする極性溶媒や、γ−ブチロラクトン
を主成分とする溶媒中で反応させることによって合成さ
れる。
によって合成される。すなわち、テトラカルボン酸2無
水物とジアミンおよびモノアミンとを選択的に組み合わ
せ、これらをN−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジ
メチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホロトリアミ
ドなどを主成分とする極性溶媒や、γ−ブチロラクトン
を主成分とする溶媒中で反応させることによって合成さ
れる。
【0025】エチレン性不飽和二重結合およびアミノ基
を含む化合物(4)において、R6、R7、R8は水素ま
たは炭素数1〜30の有機基を表し、うち少なくとも1
つはエチレン性不飽和二重結合を含む有機基を表す。さ
らに、炭素数1〜30の有機基が好ましく、炭素数1〜
30の脂肪族基が最も好ましい。含有される有機基とし
ては、アミノ基の他に炭化水素基、水酸基、カルボニル
基、カルボキシル基、ウレタン基、ウレア基、アミド基
などが挙げられるが、これらに限定されない。
を含む化合物(4)において、R6、R7、R8は水素ま
たは炭素数1〜30の有機基を表し、うち少なくとも1
つはエチレン性不飽和二重結合を含む有機基を表す。さ
らに、炭素数1〜30の有機基が好ましく、炭素数1〜
30の脂肪族基が最も好ましい。含有される有機基とし
ては、アミノ基の他に炭化水素基、水酸基、カルボニル
基、カルボキシル基、ウレタン基、ウレア基、アミド基
などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0026】
【化8】
【0027】エチレン性不飽和二重結合およびアミノ基
を含む化合物の好ましい具体例として、アクリル酸ジメ
チルアミノエチル、アクリル酸ジエチルアミノエチル、
メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエ
チルアミノエチル、メタクリル酸ジメチルアミノプロピ
ル、メタクリル酸ジメチルアミノブチル、メタクリル酸
ジメチルアミノヘキシル、N−(2−ジメチルアミノエ
チル)メタクリルアミド、N−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)メタクリルアミド、N−(2−ジエチルアミノ
エチル)メタクリルアミド、N−(3−ジエチルアミノ
プロピル)アクリルアミド、N−(2−ジメチルアミノ
エチル)アクリルアミド、N−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)アクリルアミド、N−(2−ジエチルアミノエ
チル)アクリルアミド、N−(3−ジエチルアミノプロ
ピル)アクリルアミド、アクリロイルモルホリン、メタ
クリロイルモルホリン、アクリロイルピペリジン、メタ
クリロイルピペリジン、アリルアミン、ジアリルアミ
ン、トリアリルアミン、メタリルアミン、ビニルピリジ
ンなどが挙げられるがこれらに限定されない。
を含む化合物の好ましい具体例として、アクリル酸ジメ
チルアミノエチル、アクリル酸ジエチルアミノエチル、
メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエ
チルアミノエチル、メタクリル酸ジメチルアミノプロピ
ル、メタクリル酸ジメチルアミノブチル、メタクリル酸
ジメチルアミノヘキシル、N−(2−ジメチルアミノエ
チル)メタクリルアミド、N−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)メタクリルアミド、N−(2−ジエチルアミノ
エチル)メタクリルアミド、N−(3−ジエチルアミノ
プロピル)アクリルアミド、N−(2−ジメチルアミノ
エチル)アクリルアミド、N−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)アクリルアミド、N−(2−ジエチルアミノエ
チル)アクリルアミド、N−(3−ジエチルアミノプロ
ピル)アクリルアミド、アクリロイルモルホリン、メタ
クリロイルモルホリン、アクリロイルピペリジン、メタ
クリロイルピペリジン、アリルアミン、ジアリルアミ
ン、トリアリルアミン、メタリルアミン、ビニルピリジ
ンなどが挙げられるがこれらに限定されない。
【0028】これらの一般式(4)で表される化合物は
単独もしくは2種以上の混合物として使用される。
単独もしくは2種以上の混合物として使用される。
【0029】一般式(4)で表される化合物はポリマー
の全構成単位の5%、好ましくは30%に相当する当量
以上で、かつポリマー中の全カルボキシル基の当量の5
倍以下の割合で混合されているのが好ましい。この範囲
を外れると感度が悪くなったり、現像への制約が多くな
る。
の全構成単位の5%、好ましくは30%に相当する当量
以上で、かつポリマー中の全カルボキシル基の当量の5
倍以下の割合で混合されているのが好ましい。この範囲
を外れると感度が悪くなったり、現像への制約が多くな
る。
【0030】現像後のパターンにおいてさらに高い感
度、高い解像度を得るために、光開始剤、光増感剤、光
反応性モノマーを含有するのが好ましい。これらは各々
個別に使用してもよいし、組成物中に同時に存在しても
よく、その組み合わせは限定されない。
度、高い解像度を得るために、光開始剤、光増感剤、光
反応性モノマーを含有するのが好ましい。これらは各々
個別に使用してもよいし、組成物中に同時に存在しても
よく、その組み合わせは限定されない。
【0031】本発明に適した光開始剤としては、N−フ
ェニルジエタノールアミン、N−フェニルグリシン、ミ
ヒラーズケトンなどの芳香族アミン、3−フェニル−5
−イソオキサゾロンに代表される環状オキシム化合物、
1−フェニルプロパンジオン−2−(O−エトキシカル
ボニル)オキシムに代表される鎖状オキシム化合物、ベ
ンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、ジベン
ジルケトン、フルオレノンなどのベンゾフェノン誘導
体、チオキサントン、2−メチルチオキサントン、2−
イソプロピルチオキサントンなどのチオキサントン誘導
体などが挙げられるがこれらに限定されない。
ェニルジエタノールアミン、N−フェニルグリシン、ミ
ヒラーズケトンなどの芳香族アミン、3−フェニル−5
−イソオキサゾロンに代表される環状オキシム化合物、
1−フェニルプロパンジオン−2−(O−エトキシカル
ボニル)オキシムに代表される鎖状オキシム化合物、ベ
ンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、ジベン
ジルケトン、フルオレノンなどのベンゾフェノン誘導
体、チオキサントン、2−メチルチオキサントン、2−
イソプロピルチオキサントンなどのチオキサントン誘導
体などが挙げられるがこれらに限定されない。
【0032】本発明に適した増感剤としては、アジドア
ントラキノン、アジドベンザルアセトフェノンなどの芳
香族モノアジド、3,3’−カルボニルビス(ジエチル
アミノクマリン)などのクマリン化合物、ベンズアント
ロン、フェナントレンキノンなどの芳香族ケトンなど一
般に光硬化性樹脂に使用されるようなもの、その他電子
写真の電荷移動剤として使用されるものであれば好まし
く使用できることもある。
ントラキノン、アジドベンザルアセトフェノンなどの芳
香族モノアジド、3,3’−カルボニルビス(ジエチル
アミノクマリン)などのクマリン化合物、ベンズアント
ロン、フェナントレンキノンなどの芳香族ケトンなど一
般に光硬化性樹脂に使用されるようなもの、その他電子
写真の電荷移動剤として使用されるものであれば好まし
く使用できることもある。
【0033】光開始剤や増感剤はポリマーに対して0.
01〜30重量%、さらに好ましくは0.1〜20重量
%添加するのが好ましい。この範囲を外れると感光性が
低下したり、ポリマーの機械特性が低下したりするので
注意を要する。これらの光開始剤や増感剤は、単独で、
あるいは2種以上混合して用いることができる。
01〜30重量%、さらに好ましくは0.1〜20重量
%添加するのが好ましい。この範囲を外れると感光性が
低下したり、ポリマーの機械特性が低下したりするので
注意を要する。これらの光開始剤や増感剤は、単独で、
あるいは2種以上混合して用いることができる。
【0034】光反応性モノマーとしては、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート、トリメチロールプロパントリ
メタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレ
ート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレ
ングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコー
ルジメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタ
クリレート、プロピレングリコールジメタクリレートな
どが挙げられるが、これらに限定されない。
シエチルメタクリレート、トリメチロールプロパントリ
メタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレ
ート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレ
ングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコー
ルジメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタ
クリレート、プロピレングリコールジメタクリレートな
どが挙げられるが、これらに限定されない。
【0035】光反応性モノマーはポリマーに対して1〜
30重量%の範囲で添加するのが好ましい。この範囲を
外れると感光性が低下したり、ポリマーの機械特性が低
下したりするので注意を要する。これらの光反応性モノ
マーは、単独で、あるいは2種以上混合して用いること
ができる。
30重量%の範囲で添加するのが好ましい。この範囲を
外れると感光性が低下したり、ポリマーの機械特性が低
下したりするので注意を要する。これらの光反応性モノ
マーは、単独で、あるいは2種以上混合して用いること
ができる。
【0036】本発明の組成物の塗膜または加熱処理後の
ポリイミド被膜と支持体との接着性を向上させるために
適宜接着助剤を用いることもできる。
ポリイミド被膜と支持体との接着性を向上させるために
適宜接着助剤を用いることもできる。
【0037】接着助剤としては、オキシプロピルトリメ
トキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシ
シラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−
メタクリルオキシプロピルトリメトキシシランなどの有
機珪素化合物、あるいはアルミニウムモノエチルアセト
アセテートジイソプロピレート、アルミニウムトリス
(アセチルアセトネート)などのアルミニウムキレート
化合物あるいはチタニウムビス(アセチルアセトネー
ト)などのチタニウムキレート化合物などが好ましく用
いられる。
トキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシ
シラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−
メタクリルオキシプロピルトリメトキシシランなどの有
機珪素化合物、あるいはアルミニウムモノエチルアセト
アセテートジイソプロピレート、アルミニウムトリス
(アセチルアセトネート)などのアルミニウムキレート
化合物あるいはチタニウムビス(アセチルアセトネー
ト)などのチタニウムキレート化合物などが好ましく用
いられる。
【0038】さらに、他の添加剤が基板との接着性、感
度、耐熱性が大幅に低下しない範囲で含んでいても良
い。
度、耐熱性が大幅に低下しない範囲で含んでいても良
い。
【0039】次に本発明の組成物の使用方法について説
明をする。本発明の組成物は化学線を用いた周知の微細
加工技術でパターン加工が可能である。
明をする。本発明の組成物は化学線を用いた周知の微細
加工技術でパターン加工が可能である。
【0040】まず、本発明の組成物を適当な支持体の上
に塗布する。支持体の材質としては、例えば、金属、ガ
ラス、半導体、金属酸化絶縁膜、窒化ケイ素などが挙げ
られるが、これらに限定されない。
に塗布する。支持体の材質としては、例えば、金属、ガ
ラス、半導体、金属酸化絶縁膜、窒化ケイ素などが挙げ
られるが、これらに限定されない。
【0041】塗布方法としては、スピンナーを用いた回
転塗布、スプレーコーターを用いた噴霧塗布、浸漬、印
刷、ロールコーティングなどの手段が可能である。塗布
膜厚は塗布手段、組成物の固形分濃度、粘度によって調
節することができるが、通常0.1〜150μmの範囲
になるように塗布される。
転塗布、スプレーコーターを用いた噴霧塗布、浸漬、印
刷、ロールコーティングなどの手段が可能である。塗布
膜厚は塗布手段、組成物の固形分濃度、粘度によって調
節することができるが、通常0.1〜150μmの範囲
になるように塗布される。
【0042】次にポリイミド前駆体を塗布した基板を乾
燥して、ポリイミド前駆体組成物被膜を得る。乾燥は、
オーブン、ホットプレート、赤外線などを利用し、50
〜180℃の範囲で行うのが好ましく、75〜150℃
の範囲で行うのがより好ましい。乾燥時間は1分〜数時
間行うのが好ましい。
燥して、ポリイミド前駆体組成物被膜を得る。乾燥は、
オーブン、ホットプレート、赤外線などを利用し、50
〜180℃の範囲で行うのが好ましく、75〜150℃
の範囲で行うのがより好ましい。乾燥時間は1分〜数時
間行うのが好ましい。
【0043】次に、所望のパターンを有するマスクを用
い、露光を行う。露光量としては50〜1000mJ/
cm2の範囲が好ましい。特に好ましい範囲は100〜
600mJ/cm2である。
い、露光を行う。露光量としては50〜1000mJ/
cm2の範囲が好ましい。特に好ましい範囲は100〜
600mJ/cm2である。
【0044】現像時のパターンの解像度が向上したり、
現像条件の許容幅が増大する場合には、現像前にベーク
処理をする工程を取り入れても差し支えない。この温度
としては50〜180℃の範囲が好ましく、特に60〜
150℃の範囲がより好ましい。時間は10秒〜数時間
が好ましい。この範囲を外れると、反応が進行しなかっ
たり、全ての領域が溶解しなくなるなどの恐れがあるの
で注意を要する。
現像条件の許容幅が増大する場合には、現像前にベーク
処理をする工程を取り入れても差し支えない。この温度
としては50〜180℃の範囲が好ましく、特に60〜
150℃の範囲がより好ましい。時間は10秒〜数時間
が好ましい。この範囲を外れると、反応が進行しなかっ
たり、全ての領域が溶解しなくなるなどの恐れがあるの
で注意を要する。
【0045】ついで未照射部を現像液で溶解除去するこ
とによりレリーフ・パターンを得る。現像液はポリマー
の構造に合わせて適当なものを選択することができる
が、アンモニア、テトラメチルアンモニウムハイドロオ
キサイド、ジエタノールアミンなどのアルカリ水溶液な
どを好ましく使用することができる。また、本組成物の
溶媒であるN−メチル−2−ピロリドン、N−アセチル
−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシ
ド、ヘキサメチルホスホルトリアミドなどを単独あるい
はメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、
水、メチルカルビトール、エチルカルビトール、トルエ
ン、キシレン、乳酸エチル、ピルビン酸エチル、プロピ
レングリコールモノメチルエーテルアセテート、メチル
−3−メトキシプロピオネート、エチル−3−エトキシ
プロピオネート、2−ヘプタノン、酢酸エチルなど、組
成物の貧溶媒との混合液も好ましく使用することができ
る。
とによりレリーフ・パターンを得る。現像液はポリマー
の構造に合わせて適当なものを選択することができる
が、アンモニア、テトラメチルアンモニウムハイドロオ
キサイド、ジエタノールアミンなどのアルカリ水溶液な
どを好ましく使用することができる。また、本組成物の
溶媒であるN−メチル−2−ピロリドン、N−アセチル
−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシ
ド、ヘキサメチルホスホルトリアミドなどを単独あるい
はメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、
水、メチルカルビトール、エチルカルビトール、トルエ
ン、キシレン、乳酸エチル、ピルビン酸エチル、プロピ
レングリコールモノメチルエーテルアセテート、メチル
−3−メトキシプロピオネート、エチル−3−エトキシ
プロピオネート、2−ヘプタノン、酢酸エチルなど、組
成物の貧溶媒との混合液も好ましく使用することができ
る。
【0046】現像は上記の現像液を塗膜面にそのまま、
あるいは、霧状にして放射する、現像液中に浸漬する、
あるいは浸漬しながら超音波をかけるなどの方法によっ
て行うことができる。
あるいは、霧状にして放射する、現像液中に浸漬する、
あるいは浸漬しながら超音波をかけるなどの方法によっ
て行うことができる。
【0047】ついでリンス液により、現像によって形成
したレリーフ・パターンを洗浄することが好ましい。リ
ンス液としては有機溶媒でリンスをする場合、現像液と
の混和性の良いメタノール、エタノール、イソプロピル
アルコール、乳酸エチル、ピルビン酸エチル、プロピレ
ングリコールモノメチルエーテルアセテート、メチル−
3−メトキシプロピオネート、エチル−3−エトキシプ
ロピオネート、2−ヘプタノン、酢酸エチルなどが好ま
しく用いられる。
したレリーフ・パターンを洗浄することが好ましい。リ
ンス液としては有機溶媒でリンスをする場合、現像液と
の混和性の良いメタノール、エタノール、イソプロピル
アルコール、乳酸エチル、ピルビン酸エチル、プロピレ
ングリコールモノメチルエーテルアセテート、メチル−
3−メトキシプロピオネート、エチル−3−エトキシプ
ロピオネート、2−ヘプタノン、酢酸エチルなどが好ま
しく用いられる。
【0048】上記の処理によって得られたレリーフパタ
ーンのポリマーは耐熱性を有するポリイミド系ポリマー
の前駆体であり、加熱処理によりイミド環やその他の環
状構造を有する耐熱性ポリマーとなる。熱処理温度とし
ては、135〜500℃で行うのが好ましく、300〜
450℃で行うのがより好ましい。熱処理は通常、段階
的にあるいは連続的に昇温しながら行われる。
ーンのポリマーは耐熱性を有するポリイミド系ポリマー
の前駆体であり、加熱処理によりイミド環やその他の環
状構造を有する耐熱性ポリマーとなる。熱処理温度とし
ては、135〜500℃で行うのが好ましく、300〜
450℃で行うのがより好ましい。熱処理は通常、段階
的にあるいは連続的に昇温しながら行われる。
【0049】
【実施例】以下に実施例を示すが、本発明はこれら実施
例に限定されない。合成例、実施例においてポリイミド
原料の略号を下記の要領で使用する。
例に限定されない。合成例、実施例においてポリイミド
原料の略号を下記の要領で使用する。
【0050】TFMB:2,2’−ビス(トリフルオロ
メチル)−4,4’−ジアミノビフェニル DAE:4,4’−ジアミノジフェニルエーテル PDA:パラフェニレンジアミン BAPS:ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル]スルホン SiDA:ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジ
シロキサン HFBAPP:ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フ
ェニル]ヘキサフルオロプロパン 3,4’−DAE:3,4’−ジアミノジフェニルエー
テル PMDA:無水ピロメリット酸 BTDA:3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラ
カルボン酸二無水物 BPDA:3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカル
ボン酸二無水物 ODPA:3,3’,4,4’−ジフェニルエーテルテ
トラカルボン酸二無水物 NPG:N−フェニルグリシン NMP:N−メチル−2−ピロリドン MIBK:メチルイソブチルケトン BOX:ビス(α−イソニトロソプロピオフェノンオキ
シム)イソフタル CmA:7−ジエチルアミノ−3−ベンゾイルクマリン NNAP:1−ニトロソ−2−ナフトール MK:ミヒラーズケトン DMAPMA:N−(3−ジメチルアミノプロピル)メ
タクリルアミド DAAA:ジアセトンアクリルアミド DEM:メタクリル酸ジエチルアミノエチル PEGMEA:プロピレングリコールモノメチルエーテ
ルアセテート。
メチル)−4,4’−ジアミノビフェニル DAE:4,4’−ジアミノジフェニルエーテル PDA:パラフェニレンジアミン BAPS:ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル]スルホン SiDA:ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジ
シロキサン HFBAPP:ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フ
ェニル]ヘキサフルオロプロパン 3,4’−DAE:3,4’−ジアミノジフェニルエー
テル PMDA:無水ピロメリット酸 BTDA:3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラ
カルボン酸二無水物 BPDA:3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカル
ボン酸二無水物 ODPA:3,3’,4,4’−ジフェニルエーテルテ
トラカルボン酸二無水物 NPG:N−フェニルグリシン NMP:N−メチル−2−ピロリドン MIBK:メチルイソブチルケトン BOX:ビス(α−イソニトロソプロピオフェノンオキ
シム)イソフタル CmA:7−ジエチルアミノ−3−ベンゾイルクマリン NNAP:1−ニトロソ−2−ナフトール MK:ミヒラーズケトン DMAPMA:N−(3−ジメチルアミノプロピル)メ
タクリルアミド DAAA:ジアセトンアクリルアミド DEM:メタクリル酸ジエチルアミノエチル PEGMEA:プロピレングリコールモノメチルエーテ
ルアセテート。
【0051】合成例1 乾燥空気気流下、1リットルの4つ口フラスコ内でDA
E19.2g(0.096モル)、PDA10.4g
(0.096モル)、SiDA1.99g(0.008
モル)、t−アミルアミン8.72g(0.1モル)を
N−メチル−2−ピロリドン217gに20℃で溶解さ
せた。その後、BPDA58.8g(0.2モル)、M
IBK38.2gを加え、55℃で6時間反応させた。
反応終了後、ワニスを室温に冷却し、得られたポリイミ
ド前駆体組成物をワニスAとした。ワニスの粘度は20
0ポイズ、ポリマー濃度は28重量%であった。
E19.2g(0.096モル)、PDA10.4g
(0.096モル)、SiDA1.99g(0.008
モル)、t−アミルアミン8.72g(0.1モル)を
N−メチル−2−ピロリドン217gに20℃で溶解さ
せた。その後、BPDA58.8g(0.2モル)、M
IBK38.2gを加え、55℃で6時間反応させた。
反応終了後、ワニスを室温に冷却し、得られたポリイミ
ド前駆体組成物をワニスAとした。ワニスの粘度は20
0ポイズ、ポリマー濃度は28重量%であった。
【0052】合成例2 ワニスAにBOX、MK、CmA、NNAP、DMAP
MA、DAAA、プロノン204(日本油脂製)をポリ
マー重量に対して、それぞれ3、1、0.5、0.0
5、10、2、0.008重量%添加し、更にDEMを
ポリマーのカルボキシル基に対して100モル%加え
た。NMP/MIBK=85/15(重量比)の混合溶
媒で希釈して、最終的にポリマー濃度が21%、粘度が
60ポイズのワニスを得た。これをワニスBとした。
MA、DAAA、プロノン204(日本油脂製)をポリ
マー重量に対して、それぞれ3、1、0.5、0.0
5、10、2、0.008重量%添加し、更にDEMを
ポリマーのカルボキシル基に対して100モル%加え
た。NMP/MIBK=85/15(重量比)の混合溶
媒で希釈して、最終的にポリマー濃度が21%、粘度が
60ポイズのワニスを得た。これをワニスBとした。
【0053】合成例3 乾燥空気気流下、1リットルの4つ口フラスコ内でSi
DA1.99g(0.008モル)をNMP100gに
20℃で溶解させた。そこにBPDA58.8g(0.
2モル)、NMP88gを加え、20℃で30分反応さ
せた。その後、t−アミルアミン4.36g(0.05
モル)を加えて40℃で1時間攪拌した後、DAE1
9.2g(0.096モル)、PDA10.4g(0.
096モル)、MIBK33.2gを加え、55℃で6
時間反応させた。反応終了後、ワニスを室温に冷却し、
得られたポリイミド前駆体組成物をワニスCとした。ワ
ニスの粘度は130ポイズ、ポリマー濃度は30重量%
であった。
DA1.99g(0.008モル)をNMP100gに
20℃で溶解させた。そこにBPDA58.8g(0.
2モル)、NMP88gを加え、20℃で30分反応さ
せた。その後、t−アミルアミン4.36g(0.05
モル)を加えて40℃で1時間攪拌した後、DAE1
9.2g(0.096モル)、PDA10.4g(0.
096モル)、MIBK33.2gを加え、55℃で6
時間反応させた。反応終了後、ワニスを室温に冷却し、
得られたポリイミド前駆体組成物をワニスCとした。ワ
ニスの粘度は130ポイズ、ポリマー濃度は30重量%
であった。
【0054】合成例4 ワニスCにBOX、MK、CmA、NNAP、DMAP
MA、DAAA、プロノン204(日本油脂製)をポリ
マー重量に対して、それぞれ3、1、0.5、0.0
5、10、2、0.008重量%添加し、更にDEMを
ポリマーのカルボキシル基に対して100モル%加え
た。NMP/MIBK=85/15(重量比)の混合溶
媒で希釈して、最終的にポリマー濃度が22%、粘度が
40ポイズのワニスを得た。これをワニスDとした。
MA、DAAA、プロノン204(日本油脂製)をポリ
マー重量に対して、それぞれ3、1、0.5、0.0
5、10、2、0.008重量%添加し、更にDEMを
ポリマーのカルボキシル基に対して100モル%加え
た。NMP/MIBK=85/15(重量比)の混合溶
媒で希釈して、最終的にポリマー濃度が22%、粘度が
40ポイズのワニスを得た。これをワニスDとした。
【0055】合成例5 乾燥空気気流下、1リットルの4つ口フラスコ内でDA
E19.2g(0.096モル)、PDA10.4g
(0.096モル)、SiDA1.99g(0.008
モル)をN−メチル−2−ピロリドン350gに20℃
で溶解させた。その後、BPDA58.8g(0.2モ
ル)、MIBK61.8gを加え、55℃で6時間反応
させた。反応終了後、ワニスを室温に冷却し、得られた
ポリイミド前駆体組成物をワニスEとした。ワニスの粘
度は130ポイズ、ポリマー濃度は18重量%であっ
た。
E19.2g(0.096モル)、PDA10.4g
(0.096モル)、SiDA1.99g(0.008
モル)をN−メチル−2−ピロリドン350gに20℃
で溶解させた。その後、BPDA58.8g(0.2モ
ル)、MIBK61.8gを加え、55℃で6時間反応
させた。反応終了後、ワニスを室温に冷却し、得られた
ポリイミド前駆体組成物をワニスEとした。ワニスの粘
度は130ポイズ、ポリマー濃度は18重量%であっ
た。
【0056】合成例6 ワニスEにBOX、MK、CmA、NNAP、DMAP
MA、DAAA、プロノン204(日本油脂製)をポリ
マー重量に対して、それぞれ3、1、0.5、0.0
5、10、2、0.008重量%添加し、更にDEMを
ポリマーのカルボキシル基に対して100モル%加え
た。NMP/MIBK=85/15(重量比)の混合溶
媒で希釈して、最終的にポリマー濃度が12%、粘度が
40ポイズのワニスを得た。これをワニスFとした。
MA、DAAA、プロノン204(日本油脂製)をポリ
マー重量に対して、それぞれ3、1、0.5、0.0
5、10、2、0.008重量%添加し、更にDEMを
ポリマーのカルボキシル基に対して100モル%加え
た。NMP/MIBK=85/15(重量比)の混合溶
媒で希釈して、最終的にポリマー濃度が12%、粘度が
40ポイズのワニスを得た。これをワニスFとした。
【0057】合成例7 乾燥空気気流下、1リットルの4つ口フラスコ内でDA
E19.2g(0.096モル)、PDA10.4g
(0.096モル)、SiDA1.99g(0.008
モル)をN−メチル−2−ピロリドン168gに20℃
で溶解させた。その後、BPDA52.9g(0.18
モル)、MIBK29.6gを加え、55℃で6時間反
応させた。反応終了後、ワニスを室温に冷却し、得られ
たポリイミド前駆体組成物をワニスGとした。ワニスの
粘度は130ポイズ、ポリマー濃度は30重量%であっ
た。
E19.2g(0.096モル)、PDA10.4g
(0.096モル)、SiDA1.99g(0.008
モル)をN−メチル−2−ピロリドン168gに20℃
で溶解させた。その後、BPDA52.9g(0.18
モル)、MIBK29.6gを加え、55℃で6時間反
応させた。反応終了後、ワニスを室温に冷却し、得られ
たポリイミド前駆体組成物をワニスGとした。ワニスの
粘度は130ポイズ、ポリマー濃度は30重量%であっ
た。
【0058】合成例8 ワニスGにBOX、MK、CmA、NNAP、DMAP
MA、DAAA、プロノン204(日本油脂製)をポリ
マー重量に対して、それぞれ3、1、0.5、0.0
5、10、2、0.008重量%添加し、更にDEMを
ポリマーのカルボキシル基に対して100モル%加え
た。NMP/MIBK=85/15(重量比)の混合溶
媒で希釈して、最終的にポリマー濃度が22%、粘度が
40ポイズのワニスを得た。これをワニスHとした。
MA、DAAA、プロノン204(日本油脂製)をポリ
マー重量に対して、それぞれ3、1、0.5、0.0
5、10、2、0.008重量%添加し、更にDEMを
ポリマーのカルボキシル基に対して100モル%加え
た。NMP/MIBK=85/15(重量比)の混合溶
媒で希釈して、最終的にポリマー濃度が22%、粘度が
40ポイズのワニスを得た。これをワニスHとした。
【0059】合成例9 乾燥空気気流下、1リットルの4つ口フラスコ内でSi
DA1.99g(0.008モル)をNMP100gに
20℃で溶解させた。そこにBPDA58.8g(0.
2モル)、NMP98gを加え、20℃で30分反応さ
せた。その後、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロ
パンジオール9.53g(0.08モル)を加えて40
℃で1時間攪拌した後、DAE19.2g(0.096
モル)、PDA10.4g(0.096モル)、MIB
K35.0gを加え、55℃で6時間反応させた。反応
終了後、ワニスを室温に冷却し、得られたポリイミド前
駆体組成物をワニスIとした。ワニスの粘度は150ポ
イズ、ポリマー濃度は30重量%であった。
DA1.99g(0.008モル)をNMP100gに
20℃で溶解させた。そこにBPDA58.8g(0.
2モル)、NMP98gを加え、20℃で30分反応さ
せた。その後、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロ
パンジオール9.53g(0.08モル)を加えて40
℃で1時間攪拌した後、DAE19.2g(0.096
モル)、PDA10.4g(0.096モル)、MIB
K35.0gを加え、55℃で6時間反応させた。反応
終了後、ワニスを室温に冷却し、得られたポリイミド前
駆体組成物をワニスIとした。ワニスの粘度は150ポ
イズ、ポリマー濃度は30重量%であった。
【0060】合成例10 ワニスIにBOX、MK、CmA、NNAP、DMAP
MA、DAAA、プロノン204(日本油脂製)をポリ
マー重量に対して、それぞれ3、1、0.5、0.0
5、10、2、0.008重量%添加し、更にDEMを
ポリマーのカルボキシル基に対して100モル%加え
た。NMP/MIBK=85/15(重量比)の混合溶
媒で希釈して、最終的にポリマー濃度が22%、粘度が
43ポイズのワニスを得た。これをワニスJとした。
MA、DAAA、プロノン204(日本油脂製)をポリ
マー重量に対して、それぞれ3、1、0.5、0.0
5、10、2、0.008重量%添加し、更にDEMを
ポリマーのカルボキシル基に対して100モル%加え
た。NMP/MIBK=85/15(重量比)の混合溶
媒で希釈して、最終的にポリマー濃度が22%、粘度が
43ポイズのワニスを得た。これをワニスJとした。
【0061】合成例11 乾燥空気気流下、1リットルの4つ口フラスコ内でDA
E19.2g(0.096モル)、PDA10.4g
(0.096モル)、SiDA1.99g(0.008
モル)をN−メチル−2−ピロリドン179gに20℃
で溶解させた。その後、BPDA58.8g(0.2モ
ル)、MIBK31.6gを加え、55℃で6時間反応
させた。しかし、反応途中でワニスがゲル化してしまい
均一なワニスを得ることができなかった。ワニスのポリ
マー濃度は30重量%であった。ゲル化したワニスをワ
ニスKとした。
E19.2g(0.096モル)、PDA10.4g
(0.096モル)、SiDA1.99g(0.008
モル)をN−メチル−2−ピロリドン179gに20℃
で溶解させた。その後、BPDA58.8g(0.2モ
ル)、MIBK31.6gを加え、55℃で6時間反応
させた。しかし、反応途中でワニスがゲル化してしまい
均一なワニスを得ることができなかった。ワニスのポリ
マー濃度は30重量%であった。ゲル化したワニスをワ
ニスKとした。
【0062】実施例及び比較例 ワニスA〜Kについては以下(1)〜(3)の3項目、
組成物が感光性の場合は(4)を追加して4項目の評価
を行った。
組成物が感光性の場合は(4)を追加して4項目の評価
を行った。
【0063】評価項目 (1)塗布均一性 ワニスをスピンナーで6インチのシリコンウエハー上に
回転塗布し、次いで真空吸着式のホットプレート(大日
本スクリーン(株)製SCW636型)を用いて80℃
で2分、100℃で2分乾燥を行い厚さ12μmのプリ
ベーク膜を作製した。膜厚計(大日本スクリーン(株)
製STM−602)を用いて、ウエハーの直径方向に1
0点測定し、最大値と最小値の差(レンジ)を求めた。
このレンジが1μm以下なら良好である。
回転塗布し、次いで真空吸着式のホットプレート(大日
本スクリーン(株)製SCW636型)を用いて80℃
で2分、100℃で2分乾燥を行い厚さ12μmのプリ
ベーク膜を作製した。膜厚計(大日本スクリーン(株)
製STM−602)を用いて、ウエハーの直径方向に1
0点測定し、最大値と最小値の差(レンジ)を求めた。
このレンジが1μm以下なら良好である。
【0064】(2)段差被覆性 ワニスをスピンナーで3μmの段差を有する6インチの
シリコンウエハー上に回転塗布し、次いで真空吸着式の
ホットプレート(大日本スクリーン(株)製SCW63
6型)を用いて80℃で2分、100℃で2分乾燥を行
った。これを、窒素雰囲気下、オーブンにて140℃で
30分、次いで350℃で1時間キュアし、段差の高い
部分に乗ったポリイミド膜の厚さが3μmのものを作製
した。次に、段差の低い部分に乗ったポリイミドの膜厚
(L)を測定した。この時、L/(3+3)が0.7以
上なら良好である。
シリコンウエハー上に回転塗布し、次いで真空吸着式の
ホットプレート(大日本スクリーン(株)製SCW63
6型)を用いて80℃で2分、100℃で2分乾燥を行
った。これを、窒素雰囲気下、オーブンにて140℃で
30分、次いで350℃で1時間キュアし、段差の高い
部分に乗ったポリイミド膜の厚さが3μmのものを作製
した。次に、段差の低い部分に乗ったポリイミドの膜厚
(L)を測定した。この時、L/(3+3)が0.7以
上なら良好である。
【0065】(3)キュア膜の伸度 ワニスをスピンナーで6インチのシリコンウエハー上に
回転塗布し、次いで真空吸着式のホットプレート(大日
本スクリーン(株)製SCW636型)を用いて80℃
で2分、100℃で2分乾燥を行った。これを、窒素雰
囲気下、オーブンにて140℃で30分、次いで350
℃で1時間キュアした後、膜をウエハーより剥離した。
剥離したキュア膜を幅1cm、長さ約9cmの短冊状に
カットしたものを、伸度測定用試料とした。伸度測定に
は“テンシロン”(RTM−100;オリエンテック
製)を用い、測定結果から上位5点の平均値を求め、値
とした。測定条件については表1に示す。このとき求め
た値が20%以上ならば良好である。
回転塗布し、次いで真空吸着式のホットプレート(大日
本スクリーン(株)製SCW636型)を用いて80℃
で2分、100℃で2分乾燥を行った。これを、窒素雰
囲気下、オーブンにて140℃で30分、次いで350
℃で1時間キュアした後、膜をウエハーより剥離した。
剥離したキュア膜を幅1cm、長さ約9cmの短冊状に
カットしたものを、伸度測定用試料とした。伸度測定に
は“テンシロン”(RTM−100;オリエンテック
製)を用い、測定結果から上位5点の平均値を求め、値
とした。測定条件については表1に示す。このとき求め
た値が20%以上ならば良好である。
【0066】
【表1】
【0067】(4)パドル時間 下の表2に示したレシピによるスプレーパドル現像(装
置にはSKW−636;大日本スクリーン製造製)にお
いて、現像液にDV−308(東レ製)、リンス液にイ
ソプロピルアルコールを用いた場合、100μm角のヴ
ィアホールが100±5μmの精度で開口する為に必要
な最低静止パドル時間Xを現像性能を比較する目安とし
た。
置にはSKW−636;大日本スクリーン製造製)にお
いて、現像液にDV−308(東レ製)、リンス液にイ
ソプロピルアルコールを用いた場合、100μm角のヴ
ィアホールが100±5μmの精度で開口する為に必要
な最低静止パドル時間Xを現像性能を比較する目安とし
た。
【0068】
【表2】
【0069】上記ワニスA〜Kの評価結果を表3に示
す。
す。
【0070】
【表3】
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、加工性、現像特性に優
れた、かつ、膜伸度の良好なポリイミド前駆体組成物を
得ることができる。
れた、かつ、膜伸度の良好なポリイミド前駆体組成物を
得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J038 DJ031 FA011 FA012 FA061 FA062 FA091 FA092 FA161 FA162 NA09 4J043 PA02 PA19 PB02 PB07 PB08 QB15 QB33 QC01 RA35 SA06 TA14 TA22 UA042 UA121 UA122 UA132 UA152 UA342 UB011 UB122 UB152 UB302 VA021 VA022 VA051 VA061 ZA11 ZA34 ZB03
Claims (2)
- 【請求項1】(a)一般式(1)で表される酸二無水物
と(b)一般式(2)で表されるジアミンと(c)一般
式(3)で表されるモノアミンを主原料として反応させ
たポリアミド酸誘導体を主成分とするポリイミド前駆体
組成物であって、酸二無水物1に対してジアミン、モノ
アミンのモル比がそれぞれ0.95〜1.05、0.0
5〜0.7の範囲にあることを特徴とするポリイミド前
駆体組成物。 【化1】 (R1は少なくとも2個以上の炭素原子を有する4価の
有機基を表す。) 【化2】 (R2は少なくとも2個以上の炭素原子を有する2価の
有機基を表す。) 【化3】 (R3、R4、R5はそれぞれ炭素数1〜20の有機基を
表す。) - 【請求項2】エチレン性不飽和二重結合及びアミノ基を
含む一般式(4)で表される化合物を含有することを特
徴とする請求項1記載の感光性ポリイミド前駆体組成
物。 【化4】 (R6、R7、R8は水素または炭素数1〜30の有機基
を表し、うち少なくとも1つはエチレン性不飽和二重結
合を含む有機基を表す。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26821999A JP2001089563A (ja) | 1999-09-22 | 1999-09-22 | ポリイミド前駆体組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26821999A JP2001089563A (ja) | 1999-09-22 | 1999-09-22 | ポリイミド前駆体組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001089563A true JP2001089563A (ja) | 2001-04-03 |
Family
ID=17455577
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26821999A Pending JP2001089563A (ja) | 1999-09-22 | 1999-09-22 | ポリイミド前駆体組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001089563A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2016136597A1 (ja) * | 2015-02-24 | 2017-08-10 | 株式会社カネカ | ポリイミド積層体の製造方法およびその利用 |
-
1999
- 1999-09-22 JP JP26821999A patent/JP2001089563A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2016136597A1 (ja) * | 2015-02-24 | 2017-08-10 | 株式会社カネカ | ポリイミド積層体の製造方法およびその利用 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6935982B2 (ja) | 樹脂組成物、硬化レリーフパターンの製造方法、及び半導体装置 | |
JP3211108B2 (ja) | 感光性樹脂組成物 | |
JP2002121382A (ja) | ポリイミド前駆体組成物 | |
JP2004091572A (ja) | ポリアミド酸エステル組成物 | |
JPH06308730A (ja) | 感光性ポリイミド前駆体組成物 | |
JP3324250B2 (ja) | 感光性樹脂組成物 | |
JP4470315B2 (ja) | 感光性ポリイミド前駆体組成物 | |
JP3451701B2 (ja) | 感光性樹脂組成物 | |
JP2002038007A (ja) | ポリイミド前駆体組成物 | |
JP2001089563A (ja) | ポリイミド前駆体組成物 | |
JPH10316855A (ja) | 化学線感応性重合体組成物 | |
JP2003121997A (ja) | ネガ型感光性樹脂組成物 | |
JPH06332178A (ja) | 感光性ポリイミド前駆体組成物 | |
JPH0990629A (ja) | 感光性樹脂組成物及びこれを用いた半導体装置の製造法 | |
JP4164974B2 (ja) | アルカリ現像可能な感光性ポリイミド前駆体組成物 | |
JP4051759B2 (ja) | 化学線感応性重合体組成物 | |
JP3855365B2 (ja) | ポリイミドコーティング剤組成物及びポリイミドコーティング膜 | |
JP2000212446A (ja) | 感光性樹脂組成物および絶縁膜 | |
JP2002122990A (ja) | 感光性ポリイミド前駆体組成物 | |
JP2001089658A (ja) | 感光性ポリイミド前駆体組成物 | |
JP3921734B2 (ja) | 高解像度感光性ポリイミド前駆体組成物 | |
JP2000321770A (ja) | 感光性ポリイミド前駆体組成物 | |
JPH06301209A (ja) | 感光性ポリイミド前駆体組成物 | |
JP3040866B2 (ja) | 感光性樹脂組成物 | |
JPH10307392A (ja) | 化学線感応性重合体組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060913 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090122 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090203 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100105 |