JP2000212446A - 感光性樹脂組成物および絶縁膜 - Google Patents

感光性樹脂組成物および絶縁膜

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JP2000212446A
JP2000212446A JP1687399A JP1687399A JP2000212446A JP 2000212446 A JP2000212446 A JP 2000212446A JP 1687399 A JP1687399 A JP 1687399A JP 1687399 A JP1687399 A JP 1687399A JP 2000212446 A JP2000212446 A JP 2000212446A
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三津志 田口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】厚膜での感度および解像性などのレジスト特性
が良好で、キュア温度が比較的低く、かつ耐熱性、フレ
キシブル性等の被膜特性に優れるとともに下地段差平坦
性に優れ、アルカリ水溶液での現像が可能なポリイミド
系感光性樹脂組成物、および絶縁膜を提供する。 【解決手段】(a)末端ハ−フエステル化イミドシロキ
サンオリゴマ−前駆体、(b)エポキシ基含有シラン化
合物、(c)芳香族アミノ化合物、(d)光架橋性化合
物、(e)光重合開始剤および(f)溶媒からなるアル
カリ現像可能な感光性樹脂組成物、その硬化物である絶
縁膜に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、有機溶媒に高濃
度で溶解し、厚膜形成可能な新規な感光性樹脂組成物に
関する。詳しくは、この発明は、耐熱性、電気的および
機械的性質(特に柔軟性)に優れ、配線板等のオ−バ−
コ−ト材や層間材料としての段差平坦化にも優れた、半
導体工業における固体素子への絶縁膜や、パッシベ−シ
ョン膜の形成材料として有用なアルカリ水溶液で現像可
能な感光性樹脂組成物および絶縁膜に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】配線板のオ−バ−コ−ト材や、多層プリ
ント配線板の層間絶縁膜、また半導体工業における固体
素子への絶縁膜やパッシベ−ション膜の形成材料、およ
び半導体集積回路や半導体パッケ−ジ多層基板などの層
間絶縁材料は、耐熱性および絶縁性に富むことが要請さ
れ、また、高密度化、高集積化の要求から感光性のある
耐熱材料が求められており、これまでこれらの絶縁膜に
対して絶縁性とともに耐熱性の高いポリイミドが種々提
案されている。
【0003】従来、微細な部分に選択的にポリイミド樹
脂膜を形成する方法としては、素子基板全面にポリイミ
ド樹脂を塗布し、この表面をフォトレジストで部分的に
パタ−ン保護し、ヒドラジンなどでポリイミド樹脂膜を
エッチィングする方法が知られている。しかしこの方法
では、工程が複雑な上に、毒性の強いエッチィング液を
使用しなければならない。
【0004】そこで、ポリイミドに感光性を付与した感
光性ポリイミド樹脂が種々提案され、例えば、ポリイミ
ド樹脂の前駆体であるポリアミド酸に光重合性のアクリ
ロイル基をエステル結合で導入したもの(特公昭55−
30207号、特公昭55−341422号など)や、
アクリロイル基をアミド酸に塩構造で導入したもの(特
公昭59−52822号など)が提案されている。そし
て、これら感光性ポリイミドは、現像に有機溶剤が使用
されており、作業安全性の点からは、アルカリ水溶液で
現像できるものが望まれていた。また、基板上の微細
化、多層化が進み、配線段差が大きくなるため、その上
に形成される絶縁層には電気的信頼性と併せて下地段差
の平坦化も求められ、特に多層配線板などでは、微細配
線により生じる段差を一層毎に平坦化することが信頼性
を上げるうえからも求められている。しかし、これまで
の感光性ポリイミドでは、感光性を高めるために高分子
量の樹脂が用いられており、下地段差を平坦化すること
は困難であった。
【0005】このため、アルカリ現像型の感光性ポリイ
ミドとして、例えば、ポリアミド酸のカルボキシル基に
ナフトキノンジアジドを導入したポジ型のポリマ−によ
る感光性ポリイミド(特開平6−258835号公報)
や、光重合性のアクリロイル基をエステル結合で導入し
たポリアミド酸の側鎖にさらにカルボキシル基等を有さ
しめて塩基性水溶液に可溶なポリアミド酸とし、これを
用いたネガ型感光性ポリイミド(特開平10−9584
8号公報)が提案されている。しかし、これらも感光基
の光吸収のため厚膜には不向きであったり、ポリイミド
化するために高温処理を要し、また光感度を上げるため
ベ−スとなるポリアミド酸のポリマ−分子量が大きく、
下地段差の平坦化が不十分であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、厚
膜での感度および解像性などのレジスト特性に優れ、キ
ュア温度が比較的低く、かつ、耐熱性、フレキシブル性
等の被膜特性に優れるとともに下地段差の平坦化に優れ
た、アルカリ水溶液での現像が可能なポリイミド系の感
光性樹脂組成物を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
(a)末端ハ−フエステル化イミドシロキサンオリゴマ
−前駆体、(b)エポキシ基含有シラン化合物、(c)
芳香族アミノ化合物、(d)光架橋性化合物、(e)光
重合開始剤および(f)溶媒からなるアルカリ現像可能
な感光性樹脂組成物に関し、またこの発明は、上記の感
光性樹脂組成物を所定の厚さで基材に塗布し、乾燥、露
光した後、現像し、後加熱してなる絶縁膜に関するもの
である。
【0008】この発明においては、感光性樹脂として末
端ハ−フエステル化イミドシロキサンオリゴマ−前駆
体、好適には平均分子量(重量平均分子量)が2万以
下、特に1000−10000程度の末端ハ−フエステ
ル化イミドシロキサンオリゴマ−前駆体を使用すること
が必要である。前記の(a)末端ハ−フエステル化イミ
ドシロキサンオリゴマ−前駆体は、例えば溶媒中でテト
ラカルボン酸二無水物とそれよりモル量で少量のジアミ
ンとしてのジアミノポリシロキサン単独あるいはジアミ
ノポリシロキサンおよび他のジアミンとを反応させ、次
いで得られたイミドオリゴマ−前駆体(アミド酸)の酸
無水物末端をハ−フエステル化することによって得るこ
とができる。前記のテトラカルボン酸二無水物とジアミ
ンとの反応は、ランダム、ブロックあるいは2種反応液
の混合−再結合反応のいずれにより行ってもよい。ま
た、前記のオリゴマ−およびハ−フエステル化反応生成
物は単離することなく溶液として使用することができ
る。
【0009】前記のテトラカルボン二無水物としては、
3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物、2,2’,3,3’−ビフェニルテトラカルボン
酸二無水物、2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカ
ルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノ
ンテトラカルボン酸二無水物、ビス(3,4−ジカルボ
キシフェニル)エ−テル二無水物、ピロメリット酸二無
水物、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸二
無水物、1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸
二無水物、1,2,4,5−ナフタレンテトラカルボン
酸二無水物、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボ
ン酸二無水物、2,2−ビス(2,5−ジカルボキシフ
ェニル)プロパン二無水物、1,1−ビス(2,3−ジ
カルボキシフェニル)エタン二無水物、1,1−ビス
(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホン二無水物な
どの芳香族テトラカルボン酸二無水物が挙げられる。ま
た、脂肪族あるいは脂環族系のテトラカルボン酸二無水
物として、ブタンテトラカルボン酸二無水物、シクロブ
タンテトラカルボン酸二無水物、シクロペンタンテトラ
カルボン酸二無水物、シクロヘキサンテトラカルボン酸
二無水物、メチルシクロヘキセンテトラカルボン酸二無
水物などが挙げられる。前記のテトラカルボン酸二無水
物は1種を単独で使用してもよくあるいは2種以上を組
み合わせて使用してもよい。特に、高濃度のアミド酸エ
ステルを得るために溶媒への溶解性が高く、得られるイ
ミド絶縁膜の耐熱性も高いテトラカルボン酸二無水物と
して、2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン
酸二無水物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテト
ラカルボン酸二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフ
ェニル)エ−テル二無水物などが好ましい。
【0010】また、前記のジアミン成分であるジアミノ
ポリシロキサンとしては、式: H2N−R4−[−Si(R5)2−O−]l−Si(R5)
2−R4−NH2 (ただし、式中、R4は2価の炭化水素残基を示し、R5
は独立に炭素数1−3のアルキル基またはフェニル基を
示し、lは2−30を示す。)で示される化合物、好ま
しくは前記式中R4が炭素数2−6、特に炭素数3−5
の複数のメチレン基またはフェニレン基であるものが好
ましい。また、前記式においてlが4−20であること
が好ましい。また、前記式においてlが2−30であれ
ば均一の化合物であってもよく、lの異なる化合物の混
合物であってもよい。混合物である場合には、アミノ当
量から計算される平均値のlが2−30、特に4−20
の範囲内であることが好ましい。
【0011】前記のジアミノポリシロキサンの一部、好
適には50%以下を他のジアミンで置きかえてもよい。
他のジアミンとして、例えば、4,4’−ジアミノジフ
ェニルエ−テル、4,4’−ジアミノジフェニルメタ
ン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、o−トリ
ジンなどのベンゼン環を2個有する芳香族ジアミン、
1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,
3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−
ビス(4−アミノフェニル)ベンゼンなどのベンゼン環
を3個有する芳香族ジアミン、あるいはビス[4−(4
−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、2,2−ビ
ス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン
などのベンゼン環を4個有する芳香族ジアミンなどを挙
げることができる。
【0012】前記のイミドオリゴマ−前駆体(アミド
酸)の酸無水物末端をハ−フエステル化する化合物とし
ては、アルコ−ル性OH基を1個有する化合物、例え
ば、メタノ−ル、エタノ−ル、イソプロパノ−ル、ブタ
ノ−ル、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、プロピ
レングリコ−ルエチルエ−テル、エチルカルビト−ルな
どの脂肪族アルコ−ルや、ベンジルアルコ−ル、シクロ
ヘキサノ−ルなどの環状アルコ−ルが挙げられる。特
に、沸点が200℃以下で炭素数4以上の比較的親油性
の高いアルコ−ルを使用すると、感光性樹脂組成物の現
像時の膨潤を抑え、さらにパタ−ン化後の縮合イミド化
を比較的低温で行うことができるため好ましい。
【0013】この発明における前記の末端ハ−フエステ
ル化イミドシロキサンオリゴマ−前駆体を得る際に、各
成分の反応割合は、ジアミン1当量に対してテトラカル
ボン酸二無水物が1.1−2.8当量、特に1.25−
2.5当量の当量比が好ましい。テトラカルボン酸二無
水物の割合が前記よりも少なくなると分子量が大きくな
り、段差平坦化に劣るものとなり、また多いとフリ−の
テトラカルボン酸二無水物のハ−フエステル化物が多量
に生成しパタ−ンが得にくくなる。また、過剰な未反応
無水環を開環エステル化するためのアルコ−ル類の反応
割合は、過剰なジ酸無水物の2−30倍当量、特に4−
20倍当量であることが好ましい。アルコ−ル類の割合
が少ないと、未反応の無水環が残り感光性樹脂組成物と
した際の安定性に劣るものとなり、あまり過剰のアルコ
−ル類は溶剤となるが固形分濃度が低下し段差平坦化に
好ましくない。また、反応物はそのまま用いてもよい
し、過剰のアルコ−ル類を加熱や減圧下留去し使用する
こともできる。
【0014】この発明における前記の末端ハ−フエステ
ル化イミドシロキサンオリゴマ−前駆体は、好適には次
のようにして得ることができる。すなわち、先ず、テト
ラカルボン酸二無水物を溶媒に溶解し、得られた溶液に
ジアミノポリシロキサンを含むジアミンを加えて100
℃以下の反応温度、特に10−80℃の反応温度で1−
24時間程度反応させる。得られたアミド酸溶液に前記
のアルコ−ルを加え、80℃以下、好ましくは10−6
0℃の温度で1時間−7日間程度混合してハ−フエステ
ル化することにより得られる。上記の反応における溶媒
としては、例えばN−メチル−2−ピロリドン、N,N
−ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、γ−ブ
チロラクトン、トリエチレングリコ−ルジメチルエ−テ
ル、ジエチレングリコ−ルジメチルエ−テルなどを使用
することができる。また、テトラカルボン酸二無水物の
開環触媒としてイミダゾ−ル類などを使用することもで
きる。
【0015】この発明における(b)エポキシ基含有シ
ラン化合物としては、分子内に1個のエポキシ基と側鎖
にアルコキシル基を1つ以上持った珪素1個とを持つ化
合物である。このようなエポキシ基含有シラン化合物と
して、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルフェニルトリエトキシシランな
どが挙げられる。エポキシ基含有シラン化合物の配合量
は、末端ハ−フエステル化イミドシロキサンオリゴマ−
前駆体(アミド酸)の残存カルボン酸1当量に対し、
0.06−0.25当量、特に0.08−0.2当量で
あることが好ましい。エポキシ基含有シラン化合物の配
合量が少な過ぎると、アルカリ水溶液での現像時に光硬
化部も溶解しパタ−ンが得られなくなる。また、エポキ
シ基含有シラン化合物の配合量が多過ぎるとアルカリ水
溶液に溶けずらくなり現像に長時間を要してしまう。ま
た、エポキシ基含有シラン化合物は、側鎖のアルコキシ
ル基間でベ−ク時に縮合し、ベ−ク後のレジスト膜の耐
薬品性を増す。
【0016】この発明において感光性樹脂組成物に配合
する(c)芳香族アミン化合物は、パタ−ン作成後のレ
ジスト膜を熱処理する際に膜中で縮重合を進め、最終膜
の強度を上げるために加えられる。前記の芳香族アミン
化合物は、具体的には、アミノ基を1個以上有する芳香
族アミンであればよく、アニリン、p−アニシジン、o
−アニシジン、p−アセトアニリドなどの芳香族モノア
ミン、p−フェニレンジアミン、4,4’−ジアミノジ
フェニルエ−テル、4,4’−ジアミノジフェニルメタ
ン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホンなどのベン
ゼン環を2個有する芳香族ジアミン、1,4−ビス(4
−アミノフェノキシ)ベンセン、1,3−ビス(4−ア
ミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−(4−アミノフェ
ニル)ベンゼンなどのベンゼン環を3個有する芳香族ジ
アミン、あるいはビス[4−(4−アミノフェノキシ)
フェニル]スルホン、2,2−ビス[4−(4−アミノ
フェノキシ)フェニル]プロパンなどのベンゼン環を4
個有する芳香族ジアミン、3,3’,4,4’−ビフェ
ニルテトラアミン、9,9−ビス(3,4−ジアミノフ
ェニル)フルオレンなどの芳香族多価アミン、さらには
それらの水素原子の一部がフッ素原子、アルキル基など
に置き換えられたジアミンを好適に挙げることができ
る。これらは単独で使用しても、2種類以上を使用して
もよい。前記芳香族アミノ化合物の配合量は、末端ハ−
フエステル化イミドシロキサンオリゴマ−前駆体(アミ
ド酸)を構成するジ酸およびジアミンのモル比のうち過
剰なジ酸1当量に対し、アミノ基で1.9−2.8当量
が好ましい。芳香族アミノ化合物の配合量が少ないと得
られる膜の耐水性など信頼性が低下し、芳香族アミノ化
合物の配合量が多いと重合度が上がらず膜強度の低いも
のしか得られない。また、加熱ポリイミド化後の膜物性
をより良好に保つため、全アミノ基の60モル%以上が
芳香族ジアミン化合物からなるものが好ましい。また、
この芳香族ジアミンの沸点は200℃以上、融点は80
℃以上で200℃以下であるものが比較的低温でイミド
化を進める上から好ましい。
【0017】この発明における(d)光架橋性化合物と
しては、分子内に光重合可能な不飽和二重結合とシロキ
サン結合とを有する化合物で、特に2つ以上の不飽和二
重結合を持つ化合物が適しており、このような化合物と
して、ポリシロキサンジオ−ルとメタクリル酸のエステ
ル化物(信越化学工業株式会社製、X−22−164
B)やペンタエリスリト−ルトリアクリレ−トなどの多
価(メタ)アクリル酸化合物とジアミノシロキサンとの
反応物が挙げられる。前記の多価(メタ)アクリル酸化
合物として、トリメチロ−ルプロパントリアクリレ−
ト、テトラメチロ−ルメタンテトラアクリレ−ト、ペン
タエリスリト−ルトリアクリレ−ト、ジペンタエリスリ
ト−ルヘキサアクリレ−ト、トリス(2−ヒドロキシエ
チル)イソシアヌル酸のアクリル酸エステル、およびそ
れらのメタアクリル酸エステルが、またジプロピレング
リコ−ルジアクリレ−トなどのジアクリレ−ト化合物も
挙げられる。また、前記のジアミノシロキサンとして
は、−Si(−R)2O−のシロキサン単位を2−30
程度含むもの、特に2−15のものが適している。前記
の多価(メタ)アクリル酸化合物とジアミノシロキサン
との反応は、過剰の多価(メタ)アクリル酸化合物にジ
アミノシロキサンを混合し、温度0−80℃、モル比
2:1−40:1、特に4:1−20:1程度で行うこ
とが好ましく、多価(メタ)アクリル酸が少なく等モル
に近づくと反応物のゲル化が進み操作性が低下する。ま
た、多すぎるとシロキサン含有量が減り末端ハ−フエス
テル化イミドシロキサンオリゴマ−前駆体(アミド酸)
との相溶性が低下し、また塗布膜の平滑性も低下するた
め好ましくない。前記の反応は、溶媒中で行ってもよ
い。溶媒としては、トリグライム、ジグライムなどのエ
−テル溶剤、エチレングリコ−ルモノブチルエ−テルな
どのアルコ−ル、メチルn−アミルケトンなどのケト
ン、ピルビン酸エチル、メチル3−メトキシプロピオネ
−トなどのエステル等が使用できる。また、光架橋性化
合物として、反応に用いた多価アクリル酸化合物を含
め、シロキサンを含まないその他のアクリル酸化合物を
併用するすることもできるが、全体の光架橋性化合物中
でシロキサンの含有量は少なくとも5重量%、特に8重
量%以上であることが好ましい。シロキサンの含有量が
少ないと、オリゴアミド酸との相溶性が悪くなり、光感
度も低下する。特にレジスト表面の光硬化性が低下す
る。光架橋性化合物の使用量は、末端ハ−フエステル化
イミドシロキサンオリゴマ−前駆体(アミド酸)と相溶
する限り特に限定されないが、末端ハ−フエステル化イ
ミドシロキサンオリゴマ−前駆体100重量部に対し
て、10−300重量部、特に15−150重量部使用
することが好ましい。光架橋性化合物の使用量が多量す
ぎると基板への密着性、熱処理後に得られる絶縁膜の耐
熱性が劣り好ましくない。また少なすぎると十分な感光
性が得られない。
【0018】この発明における(e)光重合開始剤とし
ては、例えば、ミヒラ−ズケトン、4,4’−ビス(ジ
エチルアミノ)ベンゾフェノン、アセトフェノン、ベン
ゾイン、2−メチルベンゾイン、ベンゾインメチルエ−
テル、ベンゾインエチルエ−テル、ベンゾインイソプロ
ピルエ−テル、ベンゾインイソブチルエ−テル、2−t
−ブチルアントラキノン、1,2−ベンゾ−9,10−
アントラキノン、メチルアントラキノン、チオキサント
ン、2,4−ジエチルチオキサントン、2−イソプロピ
ルチオキサントン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェ
ニルケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フ
ェニル]−2−モルフォリノ−プロパン−1、2−ベン
ジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフ
ェニル)−ブタノン−1、ジアセチルベンジル、ベンジ
ルジメチルケタ−ル、ベンジルジエチルケタ−ル、2
(2’−フリルエチリデン)−4,6−ビス(トリクロ
ロメチル)−S−トリアジン、2[2’(5”−メチル
フリル)エチリデン]−4,6−ビス(トリクロロメチ
ル)−S−トリアジン、2(p−メトキシフェニル)−
4,6−ビス(トリクロロメチル)−S−トリアジン、
2,6−ジ(p−アジドベンザル)−4−メチルシクロ
ヘキサノン、4,4’−ジアジドカルコン、ジ(テトラ
アルキルアンモニウム)−4,4’−ジアジドスチルベ
ン−2,2’−ジスルフォネ−トなどが挙げられる。光
重合開始剤の使用量は、特に限定されないが、末端ハ−
フエステル化イミドシロキサンオリゴマ−前駆体100
重量部に対して、通常0.5−30重量部、特に1−2
0重量部が好ましい。前記の光重合開始剤の助剤とし
て、4−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル、4−
ジエチルアミノ安息香酸メチルエステル、ジメチルアミ
ノアントラニル酸メチルなどを併用することができる。
【0019】この発明における(f)溶媒としては、例
えばN−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルア
セトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド、γ−ブチロラクトンなどの極性溶媒、ジ
グライム、トリグライム、プロピレングリコ−ルジエチ
ルエ−テルなどのエ−テル系溶剤が挙げられる。これら
の溶剤のほかに、エチルセロソルブ、ブチルセロソル
ブ、プロピレングリコ−ルモノブチルエ−テルなどのア
ルコ−ル類、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トン、メチルn−アミルケトン、シクロヘキサノン等の
ケトン類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸
エチル、シュウ酸ジエチル、マロン酸ジエチル、メチル
3−メトキシプロピオネ−ト、エチル3−エトキシプロ
ピオネ−ト、プロピレングリコ−ルモノメチルエ−テル
アセテ−ト等のエステル類、トルエン、キシレン等の炭
化水素類なども使用することができる。これらの溶剤
は、単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用する
ことができる。これらの中でも、N−メチル−2−ピロ
リドンやトリエチレングリコ−ルなどが特に好ましい。
【0020】この発明の感光性樹脂組成物は、前記各成
分を均一に混合して得られる。また、この発明の感光性
樹脂組成物には、さらに必要に応じて充填剤、接着助
剤、レベリング剤、重合禁止剤等の各種添加剤を加える
ことができる。充填剤としては、アエロジル、マイカ、
タルク、硫酸バリウム、ワラストナイト、炭酸カルシウ
ムなどの微細な無機充填剤、微細なポリマ−充填剤を含
有させてもよい。
【0021】この発明の感光性樹脂組成物をパタ−ン形
成する方法では、現像液として、アルカリ性水溶液を使
用する。この現像液には、メタノ−ル、エタノ−ル、n
−プロパノ−ル、イソプロパノ−ル、N−メチル−2−
ピロリドン等の水溶性有機溶媒が含有されていてもよ
い。上記のアルカリ性水溶液を与えるアルカリ性化合物
としては、例えば、アルカリ金属、アルカリ土類金属ま
たはアンモニウムイオンの、水酸化物または炭酸塩や炭
酸水素塩、アミン化合物などが挙げられ、具体的には水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素
アンモニウム、テトラメチルアンモニウムヒドロキシ
ド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、テトラプ
ロピルアンモニウムヒドロキシド、テトライソプロピル
アンモニウムヒドロキシド、N−メチルジエタノ−ルア
ミン、N−エチルジエタノ−ルアミン、N,N−ジメチ
ルエタノ−ルアミン、トリエタノ−ルアミン、トリイソ
プロパノ−ルアミン、トリイソプロピルアミンなどを挙
げることができ、水溶液が塩基性を呈するものであれば
これ以外の化合物も当然使用することができる。前記の
アルカリ性化合物の濃度は、通常0.1−20重量%と
することが好ましい。
【0022】この発明の感光性樹脂組成物を使用してパ
タ−ン形成するには、先ず上記の感光性樹脂組成物を適
当な支持体、例えば、プリント基板やセラミック、アル
ミニウム基板、シリコ−ンウエハ−などに塗布する。塗
布方法としては、スピンナ−を使用した回転塗布、印
刷、ロ−ルコ−ティンングなどの方法がある。次に、5
0−100℃の温度でプリベ−クして塗膜を乾燥後、所
望のパタ−ン形状に化学線を照射する。化学線として
は、紫外線、可視光線など、300−500nmの範囲
の波長のものが好ましい。次に、未照射部を現像液で溶
解除去することによりレリ−フパタ−ンを得る。現像液
としては、アルカリ水溶液を使用する。現像方法として
は、スプレ−、パドル、浸漬、超音波などの各種方式を
採用することができる。現像によって形成したレリ−フ
パタ−ンは、リンスする。リンス液としては、水、酸性
水溶液などが挙げられる。次に、加熱処理を行うことに
より末端ハ−フエステル化イミド前駆体(アミド酸)と
芳香族ジアミン化合物を主体とするアミノ化合物とを重
縮合させ、さらにイミド化を行うことにより、ポリイミ
ド化して、耐熱性に富む最終パタ−ンを得る。
【0023】この発明の感光性樹脂組成物から得られる
絶縁膜は、多層回路の層間絶縁膜やフレキシブル銅張板
のカバ−コ−ト、ソルダ−レジスト膜などとして使用す
ることができる。そして、この絶縁膜は、好適には5−
250kg/cm2の初期弾性率、300−450℃の
熱分解温度、5×1014−5×1017Ω・cmの体積抵
抗値と、300℃で30秒間以上の半田耐熱性を有して
いる絶縁膜である。
【0024】
【実施例】以下、この発明の実施例を示す。以下の各例
において、評価は以下のようにして行った。
【0025】(物性試験) 1.末端ハ−フエステル化イミドシロキサン前駆体の平
均分子量 反応溶液をTHFで希釈し、東ソ−株式会社製GPC測
定装置(SC−8010システム)を用い、ポリスチレ
ンを標準試料として測定した。 2.熱分解温度 感光性樹脂組成物を厚さ約50μmとなるようにテフロ
ン板(1.0mm)上に塗布し、80℃で60分間乾燥
し、その後後125℃で30分間、150℃で30分
間、さらに200℃で60分間熱処理した膜の熱重量減
少量(昇温10℃/分)を熱重量分析計により測定し
た。
【0026】3.塗布性評価 ガラスエポキシ銅張基板上に75μm厚のフィルムをス
ペ−サ−とするダムを設け、感光性樹脂組成物をバ−コ
−タ−を用いて均一に流延し、80℃で60分間乾燥し
て得た乾燥膜について、膜の均一性ならびに表面のベタ
ツキを評価した。膜の均一性については、透明で平坦な
膜が得られた場合を○、透明ではあるが膜表面にうねり
が生じた場合を△、不透明に濁った膜となった場合を×
とした。また、表面のベタツキは、膜面にフィルムを圧
着しても何ら付着が認められない場合を○、指触では乾
いているがフィルム圧着の際には付着は認められる場合
を△、指触により付着が認められる場合を×とした。
【0027】4.光硬化特性評価 上記方法で作成した膜を光硬化性及び解像力の試験に供
した。乾燥膜上に所定のネガマスク(線幅と間隔とが1
0−100μmの等間隔の図柄パタ−ンを有するテスト
パタ−ン)を置き、超高圧水銀灯(2KW)を用いて、
600mj/cm2の光照射を行い光硬化させた。現像
は1%炭酸ソ−ダ水溶液(液温25℃)を現像液とし、
その中に浸漬する時間を変えることにより、光未照射部
の溶ける時間を計測し、溶解時間とした。また、解像度
は現像液に2分間浸漬し未硬化部分を洗い流し、さらに
水で表面をリンス洗浄した膜を、基板ごと125℃で3
0分、150℃で30分、220℃で60分間加熱処理
し、得られたパタ−ンを評価した。パタ−ンの状態は、
光沢のあるシャ−プなパタ−ン面が得られた場合を○、
光沢はあるが溶けた場合を△、パタ−ン表面が凹凸とな
り失透した場合や、全面が溶けない場合、全て溶けた場
合を×とした。 5.段差平坦化評価 7.0μm厚さで100μml/sの細線パタ−ンを備
えたガラス基板上に、前記と同様にして乾燥膜を形成
し、全面を露光・現像し、乾燥後、基板ごと125℃で
30分、150℃で30分、220℃で60分間加熱処
理し、得られた基板表面の凹凸を表面形状測定機(テン
コ−ル株式会社製、P−10)を用いて測定した。ガラ
ス基板上の細線パタ−ンのない部分の膜厚と100μm
l/s部の形状を測定し、その形状からパタ−ン凸部上
と凹部の膜厚差(Δμm)を求めた。さらに段差平坦化
率として、Δ(μm)/パタ−ン厚さ(7μm)×10
0(%)とした。 6.電気物性測定 0.3mm厚の銅板上に感光性樹脂組成物を塗布し、8
0℃で60分間乾燥後、0.6J/cm2紫外線露光、
引き続き125℃で30分、150℃で60分、220
℃で60分間加熱して得たサンプルについてJISC2
103(電気絶縁用ワニス試験法)に基づき試験を行っ
た。 7.機械的物性測定 上記と同様にして得たサンプルについて、引張試験機を
用いてASTM D882に準じて測定し、引張強度、
伸び率、初期弾性率を求めた。
【0028】合成例1−1 末端ハ−フエステル化イミドシロキサン前駆体の合成 滴下ロ−トと窒素導入管を備えた内容積300ミリリッ
トルの反応装置に2,3,3’,4’−ビフェニルテト
ラカルボン酸二無水物(a−BPDA)19.4g(6
6mmol)とN−メチル−2−ピロリドン(NMP)
53.8gを加えて溶解後、ジアミノポリシロキサン
(前記式中R4はプロプル、R5はメチル、lは10、ア
ミノ当量は448)29.56g(33.0mmol)
を3−5分間で添加した。その際、トリグライム19.
7gで装置内、器具を洗浄した。20−25℃で15時
間攪拌してアミド酸溶液を得た。引き続き同一反応器に
エチレングリコ−ルモノブチルエ−テル(ブチルセロソ
ルブ)22.5g(191mmol)を追加し、20−
25℃で48時間攪拌して末端ハ−フエステル化アミド
酸溶液を得た。得られた溶液のGPC測定から、重量平
均分子量3600を示した。また、60℃で溶媒を飛ば
した乾燥膜のIR測定からは、1850cmの無水環ピ
−クがトレ−ス認められるのみであった。
【0029】合成例1−2 末端ハ−フエステル化イミドシロキサン前駆体の合成 各成分の割合を、a−BPDA15.2g(51.7m
mol)、ジアミノポリシロキサン30.8g(34.
4mmol)、ブチルセロソルブ12.2g(103m
mol)にし、溶媒NMP48.4g、トリグライム2
0.5gとした他は上記と同様にして、末端ハ−フエス
テル化アミド酸溶液を得た。末端ハ−フエステル化アミ
ド酸は重量平均分子量3800を示した。また、60℃
で溶媒を飛ばした乾燥膜のIR測定からは、1850c
mの無水環ピ−クがトレ−ス認められるのみであった。
【0030】合成例1−3 末端ハ−フエステル化イミドシロキサン前駆体の合成 各成分の割合を、a−BPDA14.4g(49.0m
mol)、ジアミノポリシロキサン33.0g(36.
8mmol)、ブチルセロソルブ8.7g(73.7m
mol)にし、溶媒NMP49.1g、トリグライム2
2.0gとした他は上記と同様にして、末端ハ−フエス
テル化アミド酸溶液を得た。末端ハ−フエステル化アミ
ド酸は重量平均分子量4300を示した。また、60℃
で溶媒を飛ばした乾燥膜のIR測定からは、1850c
mの無水環ピ−クがトレ−ス認められるのみであった。
【0031】合成例1−4 末端ハ−フエステル化イミドシロキサン前駆体の合成 a−BPDA12.4g(42.2mmol)にNMP
を22.1gおよび、ジアミノポリシロキサン18.9
g(21.0mmol)を加えて20−25℃で2時間
攪拌してアミド酸溶液を得た。次いで1−ブタノ−ル4
5.1g(609mmol)を追加し、50℃で1時間
反応させた後、反応液をエバポレ−タ−に入れ50℃で
1時間減圧下、過剰のアルコ−ルを留去して、末端ハ−
フエステル化アミド酸溶液を得た。60℃で溶媒を除い
た乾燥膜のIR測定からは、1850cmの無水環ピ−
クがトレ−ス認められるのみであった。
【0032】合成例1−5 末端ハ−フエステル化イミドシロキサン前駆体の合成 ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エ−テル二無水
物(ODPA)9.46g(30.5mmol)にNM
Pを16.0gおよび、ジアミノポリシロキサン13.
7g(15.3mmol)を加えて20−25℃で2時
間攪拌してアミド酸溶液を得た。次いで1−ブタノ−ル
22.7g(307mmol)を追加し、50℃で1時
間反応させた後、反応液をエバポレ−タ−に入れ50℃
で1時間減圧下、過剰のアルコ−ルを留去して、末端ハ
−フエステル化アミド酸溶液を得た。60℃で溶媒を除
いた乾燥膜のIR測定からは、1850cmの無水環ピ
−クがトレ−ス認められるのみであった。
【0033】合成例1−6 末端ハ−フエステル化イミドシロキサン前駆体の合成 a−BPDA11.85g(40.3mmol)にNM
Pを23.8gおよび、ジアミノポリシロキサン15.
05g(16.8mmol)と1,3−ビス(4−アミ
ノフェノキシ)ベンゼン(TPE−R)1.63g
(5.6mmol)を加えて20−25℃で2時間攪拌
してアミド酸溶液を得た。次いで1−ブタノ−ル29.
8g(403mmol)を追加し、50℃で1時間反応
させた後、反応液をエバポレ−タ−に入れ50℃で1時
間減圧下、過剰のアルコ−ルを留去して、末端ハ−フエ
ステル化アミド酸溶液を得た。60℃で溶媒を除いた乾
燥膜のIR測定からは、1850cmの無水環ピ−クが
トレ−ス認められるのみであった。
【0034】比較合成例1−1 末端ハ−フエステル化イミド前駆体の合成 各成分の割合を、a−BPDA9.63g(32.8m
mol)、ジアミノポリシロキサンの代わりに4,4−
DADE3.28g(16.4mmol)、ブチルセロ
ソルブ11.6g(98.3mmol)にし、溶媒NM
P26.2gとした他は合成例1−1と同様にして、末
端ハ−フエステル化アミド酸溶液を得た。
【0035】比較合成例1−2 末端ハ−フエステル化イミド前駆体の合成 各成分の割合を、a−BPDA9.34g(31.8m
mol)、ジアミノポリシロキサンの代わりにTPE−
R4.64g(15.9mmol)、ブチルセロソルブ
11.2g(94.9mmol)にし、溶媒NMP2
1.0gとした他は合成例1−1と同様にして、末端ハ
−フエステル化アミド酸溶液を得た。
【0036】合成例2−1 光架橋性化合物の合成 滴下ロ−トと窒素導入管を備えた内容積100ミリリッ
トルの反応装置にトリス(2−ヒドロキシエチル)イソ
シアヌル酸トリアクリレ−ト26.64g(63mmo
l)とジエチレングリコ−ルジメチルエ−テル(ジグラ
イム)35.5gを混合攪拌し、そこへジアミノポリシ
ロキサン(前記式中R4はプロプル、R5はメチル、lは
10、アミノ当量は448)8.88g(9.9mmo
l)を10分間で添加した。20−25℃でさらに12
時間攪拌を続けた後、溶液を3μmフィルタ−に通して
光架橋性化合物溶液を得た
【0037】合成例2−2 光架橋性化合物の合成 トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌル酸トリア
クリレ−トの量を20.76g(49mmol)、ジグ
ライムの量を25.95g、ジアミノポリシロキサンの
量を5.19g(5.8mmol)に変えた他は上記例
と同様にして、光架橋性化合物溶液を得た
【0038】合成例2−3 光架橋性化合物の合成 トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌル酸トリア
クリレ−トの量を22.80g(54mmol)、ジグ
ライムの量を26.61g、ジアミノポリシロキサンの
量を3.81g(4.3mmol)に変えた他は上記例
と同様にして、光架橋性化合物溶液を得た
【0039】合成例2−4 光架橋性化合物の合成 トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌル酸トリア
クリレ−トに代えてジペンタエリスリト−ルヘキサアク
リレ−トを24.39g(42mmol)、ジグライム
の量を28.46g、ジアミノポリシロキサンの量を
4.07g(4.5mmol)に変えた他は上記例と同
様にして、光架橋性化合物溶液を得た
【0040】実施例1 上記の末端ハ−フエステル化アミド酸溶液(合成例1−
1)14.25gに、γ−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン0.332g(末端ハ−フエステル化アミ
ド酸の残存カルボン酸1当量に対し0.116当量とな
る。)、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼ
ン0.942g(末端ハ−フエステル化アミド酸を構成
するジ酸とジアミン化合物とのモル比のうち過剰なジ酸
に対して等モル量となる。)、光架橋性モノマ−混合液
(合成例2−1)5.56g(末端ハ−フエステル化ア
ミド酸100重量部に対して固形分で30重量部)を加
えて、混合し均一溶液とした。次いで、さらに光重合開
始剤として、2,4−ジエチルチオキサントンを184
mg、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−
モルフォリノフェニル)−ブタノン−1を184mg、
4−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル555mg
加え均一にした後これを1μmフィルタ−に通し、感光
性樹脂溶液組成物とした。この感光性樹脂溶液組成物に
ついての評価結果は、塗布性が均一性:○、ベタツキ:
○、光硬化特性が膜厚:15μm、溶解時間:60秒、
パタ−ン状態:○、解像度:30μm、段差平坦化率が
70.6%であった。また、この感光性樹脂組成物の露
光・後加熱膜は、引張強度1.90kg/mm2、伸び
35%、初期弾性率47kg /mm2、体積抵抗:
5.0×1016Ω・cm、熱分解温度300℃までに
4.5%、400℃までに18%の重量減少、半田耐熱
性300℃で30秒間で問題なしであった。
【0041】実施例2 各成分の割合を変えて、末端ハ−フエステル化アミド酸
溶液(合成例1−1)11.52gに、γ−グリシドキ
シプロピルトリメトキシシラン0.31g(末端ハ−フ
エステル化アミド酸の残存カルボン酸1当量に対し0.
125当量となる。)、1,3−ビス(4−アミノフェ
ノキシ)ベンゼン0.761g(末端ハ−フエステル化
アミド酸を構成するジ酸とジアミン化合物とのモル比の
うち過剰なジ酸に対して等モル量となる。)、光架橋性
モノマ−混合液(合成例2−1)10.49g(末端ハ
−フエステル化アミド酸100重量部に対して固形分で
50重量部)を加えて、混合し均一溶液とした。次い
で、さらに光重合開始剤として、2,4−ジエチルチオ
キサントンを208mg、2−ベンジル−2−ジメチル
アミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン
−1を208mg、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル
エステル626mg加え均一にした後これを1μmフィ
ルタ−に通し、感光性樹脂溶液組成物とした。この感光
性樹脂溶液組成物についての評価結果は、塗布性が均一
性:○、ベタツキ:○、光硬化特性が膜厚:20μm、
溶解時間:60秒、パタ−ン状態:○、解像度:30μ
m、段差平坦化率が66.0%であった。また、この感
光性樹脂組成物の露光・後加熱膜は、引張強度、伸び、
初期弾性率、体積抵抗、熱分解温度、半田耐熱性が実施
例1のものと同等であった。
【0042】実施例3 各成分の種類および割合を変えて、末端ハ−フエステル
化アミド酸溶液(合成例1−1)8.83gに、γ−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン0.206g
(末端ハ−フエステル化アミド酸の残存カルボン酸1当
量に対し0.109当量となる。)、1,3−ビス(4
−アミノフェノキシ)ベンゼン0.584g(末端ハ−
フエステル化アミド酸を構成するジ酸とジアミン化合物
とのモル比のうち過剰なジ酸に対して等モル量とな
る。)、光架橋性モノマ−混合液(合成例2−2)3.
45g(末端ハ−フエステル化アミド酸100重量部に
対して固形分で30重量部)を加えて、混合し均一溶液
とした。次いで、さらに光重合開始剤として、2,4−
ジエチルチオキサントンを115mg、2−ベンジル−
2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニ
ル)−ブタノン−1を115mg、4−ジメチルアミノ
安息香酸エチルエステル345mg加え均一にした後こ
れを1μmフィルタ−に通し、感光性樹脂溶液組成物と
した。この感光性樹脂溶液組成物についての評価結果
は、塗布性が均一性:○、ベタツキ:○、光硬化特性が
膜厚:15μm、溶解時間:90秒、パタ−ン状態:
○、解像度:30μm、段差平坦化率が71.2%であ
った。また、この感光性樹脂組成物の露光・後加熱膜
は、引張強度、伸び、初期弾性率、体積抵抗、熱分解温
度、半田耐熱性が実施例1のものと同等であった。
【0043】実施例4 各成分の種類および割合を変えて、末端ハ−フエステル
化アミド酸溶液(合成例1−2)7.39gに、γ−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン0.175g
(末端ハ−フエステル化アミド酸の残存カルボン酸1当
量に対し0.109当量となる。)、1,3−ビス(4
−アミノフェノキシ)ベンゼン0.292g(末端ハ−
フエステル化アミド酸を構成するジ酸とジアミン化合物
とのモル比のうち過剰なジ酸に対して等モル量とな
る。)、光架橋性モノマ−混合液(合成例2−2)2.
75g(末端ハ−フエステル化アミド酸100重量部に
対して固形分で30重量部)を加えて、混合し均一溶液
とした。次いで、さらに光重合開始剤として、2,4−
ジエチルチオキサントンを91mg、2−ベンジル−2
−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)
−ブタノン−1を91mg、4−ジメチルアミノ安息香
酸エチルエステル275mg加え均一にした後これを1
μmフィルタ−に通し、感光性樹脂溶液組成物とした。
この感光性樹脂溶液組成物についての評価結果は、塗布
性が均一性:○、ベタツキ:○、光硬化特性が膜厚:1
4μm、溶解時間:45秒、パタ−ン状態:○、解像
度:20μm、段差平坦化率が70.1%であった。ま
た、この感光性樹脂組成物の露光・後加熱膜は、引張強
度、伸び、初期弾性率、体積抵抗、熱分解温度、半田耐
熱性が実施例1のものと同等であった。
【0044】実施例5 各成分の種類および割合を変えて、末端ハ−フエステル
化アミド酸溶液(合成例1−2)8.87gに、γ−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン0.207g
(末端ハ−フエステル化アミド酸の残存カルボン酸1当
量に対し0.108当量となる。)、1,3−ビス(4
−アミノフェノキシ)ベンゼン0.350g(末端ハ−
フエステル化アミド酸を構成するジ酸とジアミン化合物
とのモル比のうち過剰なジ酸に対して等モル量とな
る。)、光架橋性モノマ−混合液(合成例2−3)3.
29g(末端ハ−フエステル化アミド酸100重量部に
対して固形分で30重量部)を加えて、混合し均一溶液
とした。次いで、さらに光重合開始剤として、2,4−
ジエチルチオキサントンを110mg、2−ベンジル−
2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニ
ル)−ブタノン−1を110mg、4−ジメチルアミノ
安息香酸エチルエステル329mg加え均一にした後こ
れを1μmフィルタ−に通し、感光性樹脂溶液組成物と
した。この感光性樹脂溶液組成物についての評価結果
は、塗布性が均一性:○、ベタツキ:○、光硬化特性が
膜厚:20μm、溶解時間:60秒、パタ−ン状態:
○、解像度:30μm、段差平坦化率が69.4%であ
った。また、この感光性樹脂組成物の露光・後加熱膜
は、引張強度、伸び、初期弾性率、体積抵抗、熱分解温
度、半田耐熱性が実施例1のものと同等であった。
【0045】実施例6 各成分の種類および割合を変えて、末端ハ−フエステル
化アミド酸溶液(合成例1−3)8.29gに、γ−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン0.195g
(末端ハ−フエステル化アミド酸の残存カルボン酸1当
量に対し0.108当量となる。)、1,3−ビス(4
−アミノフェノキシ)ベンゼン0.234g(末端ハ−
フエステル化アミド酸を構成するジ酸とジアミン化合物
とのモル比のうち過剰なジ酸に対して等モル量とな
る。)、光架橋性モノマ−混合液(合成例2−1)3.
01g(末端ハ−フエステル化アミド酸100重量部に
対して固形分で30重量部)を加えて、混合し均一溶液
とした。次いで、さらに光重合開始剤として、2,4−
ジエチルチオキサントンを100mg、2−ベンジル−
2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニ
ル)−ブタノン−1を100mg、4−ジメチルアミノ
安息香酸エチルエステル300mg加え均一にした後こ
れを1μmフィルタ−に通し、感光性樹脂溶液組成物と
した。この感光性樹脂溶液組成物についての評価結果
は、塗布性が均一性:○、ベタツキ:○、光硬化特性が
膜厚:12μm、溶解時間:90秒、パタ−ン状態:
○、解像度:40μm、段差平坦化率が73.2%であ
った。また、この感光性樹脂組成物の露光・後加熱膜
は、引張強度、伸び、初期弾性率、体積抵抗、熱分解温
度、半田耐熱性が実施例1のものと同等であった。
【0046】実施例7 各成分の種類および割合を変えて、末端ハ−フエステル
化アミド酸溶液(合成例1−1)5.74gに、γ−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン0.134g
(末端ハ−フエステル化アミド酸の残存カルボン酸1当
量に対し0.109当量となる。)、4,4’−ジアミ
ノジフェニルエ−テル0.260g(末端ハ−フエステ
ル化アミド酸を構成するジ酸とジアミン化合物とのモル
比のうち過剰なジ酸に対して等モル量となる。)、光架
橋性モノマ−混合液(合成例2−1)2.14g(末端
ハ−フエステル化アミド酸100重量部に対して固形分
で30重量部)を加えて、混合し均一溶液とした。次い
で、さらに光重合開始剤として、2,4−ジエチルチオ
キサントンを71mg、2−ベンジル−2−ジメチルア
ミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−
1を71mg、4−ジメチルアミノ安息香酸エチルエス
テル214mg加え均一にした後これを1μmフィルタ
−に通し、感光性樹脂溶液組成物とした。この感光性樹
脂溶液組成物についての評価結果は、塗布性が均一性:
○、ベタツキ:○、光硬化特性が膜厚:15μm、溶解
時間:60秒、パタ−ン状態:○、解像度:40μm、
段差平坦化率が67.8%であった。また、この感光性
樹脂組成物の露光・後加熱膜は、引張強度、伸び、初期
弾性率、体積抵抗、熱分解温度、半田耐熱性が実施例1
のものと同等であった。
【0047】実施例8 各成分の種類および割合を変えて、末端ハ−フエステル
化アミド酸溶液(合成例1−2)6.28gに、γ−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン0.152g
(末端ハ−フエステル化アミド酸の残存カルボン酸1当
量に対し0.111当量となる。)、1,3−ビス(4
−アミノフェノキシ)ベンゼン0.248g(末端ハ−
フエステル化アミド酸を構成するジ酸とジアミン化合物
とのモル比のうち過剰なジ酸に対して等モル量とな
る。)、光架橋性モノマ−混合液(合成例2−4)2.
33g(末端ハ−フエステル化アミド酸100重量部に
対して固形分で30重量部)を加えて、混合し均一溶液
とした。次いで、さらに光重合開始剤として、2,4−
ジエチルチオキサントンを78mg、2−ベンジル−2
−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)
−ブタノン−1を78mg、4−ジメチルアミノ安息香
酸エチルエステル233mg加え均一にした後これを1
μmフィルタ−に通し、感光性樹脂溶液組成物とした。
この感光性樹脂溶液組成物についての評価結果は、塗布
性が均一性:○、ベタツキ:○、光硬化特性が膜厚:1
2μm、溶解時間:90秒、パタ−ン状態:○、解像
度:40μm、段差平坦化率が67.6%であった。ま
た、この感光性樹脂組成物の露光・後加熱膜は、引張強
度、伸び、初期弾性率、体積抵抗、熱分解温度、半田耐
熱性が実施例1のものと同等であった。
【0048】実施例9 各成分の種類および割合を変えて、末端ハ−フエステル
化アミド酸溶液(合成例1−4)6.37gに、γ−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン0.258g
(末端ハ−フエステル化アミド酸の残存カルボン酸1当
量に対し0.109当量となる。)、1,3−ビス(4
−アミノフェノキシ)ベンゼン0.787g(末端ハ−
フエステル化アミド酸を構成するジ酸とジアミン化合物
とのモル比のうち過剰なジ酸に対して等モル量とな
る。)、光架橋性モノマ−混合液(合成例2−1)3.
87g(末端ハ−フエステル化アミド酸100重量部に
対して固形分で30重量部)を加えて、混合し均一溶液
とした。次いで、さらに光重合開始剤として、2,4−
ジエチルチオキサントンを131mg、2−ベンジル−
2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニ
ル)−ブタノン−1を131mg、4−ジメチルアミノ
安息香酸エチルエステル387mg加え均一にした後こ
れを1μmフィルタ−に通し、感光性樹脂溶液組成物と
した。この感光性樹脂溶液組成物についての評価結果
は、塗布性が均一性:○、ベタツキ:○、光硬化特性が
膜厚:16μm、溶解時間:90秒、パタ−ン状態:
○、解像度:60μm、段差平坦化率が70.2%であ
った。また、この感光性樹脂組成物の露光・後加熱膜
は、引張強度、伸び、初期弾性率、体積抵抗、熱分解温
度、半田耐熱性が実施例1のものと同等であった。
【0049】実施例10 各成分の種類および割合を変えて、末端ハ−フエステル
化アミド酸溶液(合成例1−5)4.86gに、γ−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン0.187g
(末端ハ−フエステル化アミド酸の残存カルボン酸1当
量に対し0.109当量となる。)、1,3−ビス(4
−アミノフェノキシ)ベンゼン0.588g(末端ハ−
フエステル化アミド酸を構成するジ酸とジアミン化合物
とのモル比のうち過剰なジ酸に対して等モル量とな
る。)、光架橋性モノマ−混合液(合成例2−1)2.
98g(末端ハ−フエステル化アミド酸100重量部に
対して固形分で30重量部)を加えて、混合し均一溶液
とした。次いで、さらに光重合開始剤として、2,4−
ジエチルチオキサントンを99mg、2−ベンジル−2
−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)
−ブタノン−1を99mg、4−ジメチルアミノ安息香
酸エチルエステル299mg加え均一にした後これを1
μmフィルタ−に通し、感光性樹脂溶液組成物とした。
この感光性樹脂溶液組成物についての評価結果は、塗布
性が均一性:○、ベタツキ:○、光硬化特性が膜厚:1
4μm、溶解時間:90秒、パタ−ン状態:○、解像
度:60μm、段差平坦化率が68.5%であった。ま
た、この感光性樹脂組成物の露光・後加熱膜は、引張強
度、伸び、初期弾性率、体積抵抗、熱分解温度、半田耐
熱性が実施例1のものと同等であった。
【0050】実施例11 各成分の種類および割合を変えて、末端ハ−フエステル
化アミド酸溶液(合成例1−6)5.80gに、γ−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン0.194g
(末端ハ−フエステル化アミド酸の残存カルボン酸1当
量に対し0.091当量となる。)、1,3−ビス(4
−アミノフェノキシ)ベンゼン0.607g(末端ハ−
フエステル化アミド酸を構成するジ酸とジアミン化合物
とのモル比のうち過剰なジ酸に対して等モル量とな
る。)、光架橋性モノマ−混合液(合成例2−1)2.
87g(末端ハ−フエステル化アミド酸100重量部に
対して固形分で30重量部)を加えて、混合し均一溶液
とした。次いで、さらに光重合開始剤として、2,4−
ジエチルチオキサントンを95mg、2−ベンジル−2
−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)
−ブタノン−1を95mg、4−ジメチルアミノ安息香
酸エチルエステル290mg加え均一にした後これを1
μmフィルタ−に通し、感光性樹脂溶液組成物とした。
この感光性樹脂溶液組成物についての評価結果は、塗布
性が均一性:○、ベタツキ:○、光硬化特性が膜厚:1
8μm、溶解時間:90秒、パタ−ン状態:○、解像
度:60μm、段差平坦化率が65.7%であった。ま
た、この感光性樹脂組成物の露光・後加熱膜は、引張強
度、伸び、初期弾性率、体積抵抗、熱分解温度、半田耐
熱性が実施例1のものと同等であった。
【0051】実施例12 各成分の種類および割合を変えて、末端ハ−フエステル
化アミド酸溶液(合成例1−1)5.48gに、γ−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン0.241g
(末端ハ−フエステル化アミド酸の残存カルボン酸1当
量に対し0.207当量となる。)、1,3−ビス(4
−アミノフェノキシ)ベンゼン0.360g(末端ハ−
フエステル化アミド酸を構成するジ酸とジアミン化合物
とのモル比のうち過剰なジ酸に対して等モル量とな
る。)、光架橋性モノマ−混合液(合成例2−1)2.
14g(末端ハ−フエステル化アミド酸100重量部に
対して固形分で30重量部)を加えて、混合し均一溶液
とした。次いで、さらに光重合開始剤として、2,4−
ジエチルチオキサントンを69mg、2−ベンジル−2
−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)
−ブタノン−1を69mg、4−ジメチルアミノ安息香
酸エチルエステル213mg加え均一にした後これを1
μmフィルタ−に通し、感光性樹脂溶液組成物とした。
この感光性樹脂溶液組成物についての評価結果は、塗布
性が均一性:○、ベタツキ:○、光硬化特性が膜厚:1
5μm、溶解時間:90秒、パタ−ン状態:○、解像
度:30μm、段差平坦化率が68.4%であった。ま
た、この感光性樹脂組成物の露光・後加熱膜は、引張強
度、伸び、初期弾性率、体積抵抗、熱分解温度、半田耐
熱性が実施例1のものと同等であった。
【0052】実施例13 各成分の種類および割合を変えて、末端ハ−フエステル
化アミド酸溶液(合成例1−1)4.80gに、γ−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン0.082g
(末端ハ−フエステル化アミド酸の残存カルボン酸1当
量に対し0.087当量となる。)、1,3−ビス(4
−アミノフェノキシ)ベンゼン0.348g(末端ハ−
フエステル化アミド酸を構成するジ酸とジアミン化合物
とのモル比のうち過剰なジ酸に対して等モル量とな
る。)、光架橋性モノマ−混合液(合成例2−1)4.
36g(末端ハ−フエステル化アミド酸100重量部に
対して固形分で50重量部)を加えて、混合し均一溶液
とした。次いで、さらに光重合開始剤として、2,4−
ジエチルチオキサントンを86mg、2−ベンジル−2
−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)
−ブタノン−1を86mg、4−ジメチルアミノ安息香
酸エチルエステル260mg加え均一にした後これを1
μmフィルタ−に通し、感光性樹脂溶液組成物とした。
この感光性樹脂溶液組成物についての評価結果は、塗布
性が均一性:○、ベタツキ:○、光硬化特性が膜厚:1
6μm、溶解時間:60秒、パタ−ン状態:○、解像
度:30μm、段差平坦化率が70.8%であった。ま
た、この感光性樹脂組成物の露光・後加熱膜は、引張強
度、伸び、初期弾性率、体積抵抗、熱分解温度、半田耐
熱性が実施例1のものと同等であった。
【0053】比較例1 各成分の種類および割合を変えて、末端ハ−フエステル
化アミド酸溶液(比較合成例1−1)5.42gに、γ
−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン0.180
g(末端ハ−フエステル化アミド酸の残存カルボン酸1
当量に対し0.109当量となる。)、1,3−ビス
(4−アミノフェノキシ)ベンゼン0.511g(末端
ハ−フエステル化アミド酸を構成するジ酸とジアミン化
合物とのモル比のうち過剰なジ酸に対して等モル量とな
る。)、光架橋性モノマ−混合液(合成例2−1)1.
97g(末端ハ−フエステル化アミド酸100重量部に
対して固形分で30重量部)を加えて、混合し均一溶液
とした。次いで、さらに光重合開始剤として、2,4−
ジエチルチオキサントンを65mg、2−ベンジル−2
−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)
−ブタノン−1を65mg、4−ジメチルアミノ安息香
酸エチルエステル197mg加え均一にした後これを1
μmフィルタ−に通し、感光性樹脂溶液組成物とした。
この感光性樹脂溶液組成物についての評価結果は、塗布
性が均一性:×、ベタツキ:○、光硬化特性が膜厚:1
2μm、溶解時間:90秒、パタ−ン状態:×、全溶解
【0054】比較例2 各成分の種類および割合を変えて、末端ハ−フエステル
化アミド酸溶液(比較合成例1−2)5.23gに、γ
−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン0.188
g(末端ハ−フエステル化アミド酸の残存カルボン酸1
当量に対し0.110当量となる。)、1,3−ビス
(4−アミノフェノキシ)ベンゼン0.526g(末端
ハ−フエステル化アミド酸を構成するジ酸とジアミン化
合物とのモル比のうち過剰なジ酸に対して等モル量とな
る。)、光架橋性モノマ−混合液(合成例2−1)2.
17g(末端ハ−フエステル化アミド酸100重量部に
対して固形分で30重量部)を加えて、混合し均一溶液
とした。次いで、さらに光重合開始剤として、2,4−
ジエチルチオキサントンを72mg、2−ベンジル−2
−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)
−ブタノン−1を72mg、4−ジメチルアミノ安息香
酸エチルエステル217mg加え均一にした後これを1
μmフィルタ−に通し、感光性樹脂溶液組成物とした。
この感光性樹脂溶液組成物についての評価結果は、塗布
性が均一性:×、ベタツキ:○、光硬化特性が膜厚:1
0μm、溶解時間:90秒、パタ−ン状態:×、全溶解
【0055】実施例14 (厚膜パタ−ン形成例)実施例1で得られた感光性樹脂
組成物を用いて、ガラスエポキシ銅張り基板上に225
μm厚のフィルムをスペ−サ−とし、バ−コ−タ−を用
いて均一に流延し、80℃で60分間乾燥して乾燥膜を
得た。これを、前述の光硬化特性評価に示した方法によ
って、マスクを介して1j/cm2の光照射を行い、現
像液に3分間浸漬現像し、さらに水で表面をリンス洗浄
した。基板ごと125℃で30分、150℃で30分、
220℃で60分間加熱処理し、パタ−ンを得た。膜厚
48μmで60μmまで解像された。
【0056】実施例15 (多層膜形成例)ガラスエポキシ基板に幅100μm、
膜厚10μmの銅配線を形成し、そこに実施例1と同様
にして得られた感光性樹脂組成物を、銅配線上で乾燥膜
厚が約15μm厚となるように塗布し、80℃で乾燥
し、平坦化された絶縁層と銅配線層を作った。この絶縁
層の銅配線上部に、フォトマスクを介して露光・現像す
ることにより、ビア径60μmのパタ−ンを形成し、ビ
ア部に銅ペ−ストを充填した後、さらに125℃から2
20℃まで順次熱処理した。得られた基板の全面にCr
金属膜をスパッタ形成し、その上に銅メッキを盛り上げ
た。この金属面をメッキレジストを用いることでエッチ
ングし、ビア部で下層配線とつながった上層の配線パタ
−ンを形成した。続いてその配線パタ−ン上の端子部を
除く全面に、上記感光性樹脂組成物を塗布・ベ−クし、
保護膜を形成した。得られた配線基板は、膨れ・クラッ
ク等の異常は認められず、層間の密着および配線間の導
通とも良好であった。
【0057】
【発明の効果】この発明の感光性樹脂組成物は、アルカ
リ水溶液での現像が可能であり、有機溶媒に高濃度で溶
解し、10μm以上の厚膜形成が可能で、しかも比較的
低いキュア温度が可能である。
【0058】また、この発明の感光性樹脂組成物から形
成した絶縁膜は、熱分解温度によって評価した耐熱性が
300℃以上の耐熱性を有し、電気的および機械的性質
(特に柔軟性)に優れ、段差平坦化にも優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 5/00 C09D 5/00 C G03F 7/075 G03F 7/075 H01B 3/30 H01B 3/30 D Fターム(参考) 2H025 AA00 AA01 AA02 AA10 AA20 AB15 AB16 AC01 AD01 BC50 BC78 CA01 CA26 CA28 CB25 CC03 CC06 CC20 EA10 FA01 FA03 FA17 FA29 4J002 CM041 CP162 EE038 EE058 EN067 EN077 EN087 EN097 EN098 EP017 EQ038 EU188 EU238 EV217 EV318 EX066 FD010 FD142 FD158 FD200 FD206 GP03 HA08 4J038 DJ031 DL031 FA012 JB06 JC32 KA04 MA14 NA14 NA18 NA21 PA17 5G305 AA07 AA11 AA20 AB17 AB24 AB40 BA09 BA18 CA26 CA56 CB04 CB12 CB16 CB26 CB30 CD12 CD20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)末端ハ−フエステル化イミドシロ
    キサンオリゴマ−前駆体、(b)エポキシ基含有シラン
    化合物、(c)芳香族アミノ化合物、(d)光架橋性化
    合物、(e)光重合開始剤および(f)溶媒からなるア
    ルカリ現像可能な感光性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 末端ハ−フエステル化イミドシロキサン
    オリゴマ−前駆体の平均分子量が2万以下である請求項
    1に記載の感光性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 光架橋性化合物が、分子内に2個以上の
    不飽和二重結合とシロキサン結合を有する請求項1に記
    載の感光性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 各成分の配合割合が、(a)成分である
    末端ハ−フエステル化イミドシロキサンオリゴマ−前駆
    体の残存カルボン酸1当量に対してエポキシ基含有シラ
    ン化合物が0.06−0.25当量、(a)成分を構成
    するジカルボン酸成分とジアミンとのモル比のうち過剰
    なジカルボン酸成分1当量に対してアミノ基換算で1.
    90−2.8当量の芳香族アミノ化合物、(a)成分1
    00重量部に対して10−300重量部の光架橋性化合
    物および(a)成分100重量部に対して0.5−30
    重量部の光重合開始剤である請求項1に記載の感光性樹
    脂組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の感光性樹脂組成物を所
    定の厚さで基材に塗布し、乾燥、露光した後、現像し、
    後加熱してなる絶縁膜。
  6. 【請求項6】 露光・後加熱して得られる膜の厚みが、
    10μm以上である請求項5記載の絶縁膜。
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