JP2001079090A - 内部・外部カニューレを有する弁付有窓気管切開管 - Google Patents
内部・外部カニューレを有する弁付有窓気管切開管Info
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Abstract
用者による可聴咽頭発話を可能とする。 【解決手段】 外部カニューレ12は着用者20の首の
外方に向いた第1のポートと、前記着用者の気管18内
に向いた第2のポートと、前記第1のポートを前記第2
のポートに接続し前記着用者の吸気の時には前記第1の
ポートから前記第2のポートへ気体を流し前記着用者の
呼気の時には前記第2のポートから気体を流すことを許
容する第1の通路22と、前記第1のポートおよび前記
第2のポート間に配置された第3のポートとを有する。
内部カニューレ40は、着用者が咽頭を介して呼気を可
能とするのを望むとき、前記第1のポートを介して前記
第1の通路内に挿入される構成を有している。前記内部
カニューレは、前記第1のポート近傍を向く第4のポー
トと、前記第2のポート近傍を向く第5のポートを有す
る。
Description
ンス 本出願は、内部・外部カニューレを有する弁付有窓気管
切開管という発明の名称で、1999年9月16日に出
願された米国特許出願番号09/398110の部分継
続出願である。米国特許出願番号09/398110は
弁付有窓気管切開管という発明の名称で、1999年7
月26日に出願された米国特許出願番号09/3602
74の継続出願である。米国特許出願番号09/360
274は弁付有窓気管切開管という発明の名称で、19
97年12月22日に出願された米国特許出願番号08
/996282、現在の米国特許第5957978号の
部分出願である。これら従前の出願の開示事項は参考と
してここに含まれる。
供給される呼吸を行う人が直面する、聞き取ることので
きる咽頭音を発することができず、したがって、話すこ
とができないという問題に関する。上記人工呼吸器は、
声帯より下の、着用者の気管に挿入された、カフの付い
た気管切開管に接続されている。気管切開管のカフは、
例えば空気によって膨張され、その結果、カフは気管の
壁部を密に密閉して実質的に流体の流れを防ぐ。膨張し
たカフの目的としては、唾液や他の分泌物が気管切開管
の回りおよび肺に漏れるのを防ぐことや、空気が加圧下
にて人工呼吸器から気管切開管を通って肺に行き、かつ
肺からの呼気が気管切開管の回りから逃げて着用者の口
や鼻から出るのを防ぐことである。換言すると、膨張し
たカフによって、声帯を含む、気管切開管より上の上部
空気路を完全にバイパスする、閉鎖された機械的な人工
呼吸器官系が提供される。この副作用には、声帯を通っ
て上方へ呼気が流れるのが妨げられることが含まれる。
もちろん、このため、発話および聞き取ることのできる
発声ができない。
介して機械的に呼気して自身の声帯で聞き取れる音声を
発し、発話をする為に個人が利用できるのは2つの選択
肢しかない。
o.5」頁719〜721(1964年)、オー.ヘス
ラー(O.Hessler)、M.D.、ケー.レーダ
ー(K.Rehder)、M.D.、およびエス.ダブリ
ュー.カーベス(S.W.Karveth)、MC、米
国、らによる「人工呼吸時における発声のための気管小
孔カニューレ」に記載されている。ヘスラーらによって
記載されたように構成された装置を商業的に入手する方
法は知られていない。
開管」であって、その長さに長く延びた8−10フレン
チ管で作製された従来のカフの付いた気管切開管であ
る。この管の内端部は膨張したカフの高さの上方まで延
びている。この管の基端部(外端部)は例えば圧縮空気
の供給源に接続されている。この装置の実物はシムス−
ポルテックス社(Sims−Portex.In
c.,)、および、ビヴォナサージカル社(Bivon
a Surgical Inc.,)で製造している。
この装置の着用者は、この管の内端部への圧縮空気の流
れを送ったり止めたりすることができ、それによって、
声帯を通って上方へと流れる空気を止めたり、送ったり
することができ、よって着用者は発話を行うことができ
る。この発話の空気の流れは、気管切開管を通る呼吸に
よる空気の流れからは完全に独立している。この会話用
気管切開管は、数年間は入手できたが、今は広く使用さ
れてはいない。これはおそらく非常に多くの機械的な制
限によるものである。
通して呼吸をする通気装置依存患者は自身の声帯で聞き
取れる音声を発することができない。これは、患者が装
着した気管切開管のカフが、呼気が気管切開管の下端の
回りに行き、かつ声帯を通って上方へ行くのを防ぐから
である。この状態は、着用者の状態が十分改善されるま
で続く。つまり、気管切開管のカフがしぼむことができ
るようになって、呼気が気管切開管の回りと、着用者の
声帯、口、および鼻を通って上方へ通ることができ、可
聴声帯が発話のため振動できるようになるまで続く。
本発明による弁付のカフの付いた気管切開管装置が、膨
張したカフの付いた人工呼吸器に接続されたとき、人工
呼吸器の吸気サイクルにて空気を肺に導く。呼気は、本
発明による弁付のカフの付いた気管切開管装置によっ
て、上部気管に導かれ、声帯の振動および可聴咽頭発話
が可能となる。
と、外部カニューレは着用者の首の外方に向いた第1の
ポートと、前記着用者の気管内に向いた第2のポート
と、前記第1のポートを前記第2のポートに接続し前記
着用者の吸気の時には前記第1のポートから前記第2の
ポートへ気体を流し前記着用者の呼気の時には前記第2
のポートから気体を流すことを許容する第1の通路と、
前記第1のポートおよび前記第2のポート間に配置され
た第3のポートとを有する。内部カニューレは、着用者
が咽頭を介して呼気を可能とするのを望むとき、前記第
1のポートを介して前記第1の通路内に挿入される構成
を有している。前記内部カニューレは、前記第1のポー
ト近傍を向く第4のポートと、前記第2のポート近傍を
向く第5のポートと、前記第4のポートを前記第5のポ
ートに接続し前記着用者の吸気の時には前記第4のポー
トから前記第5のポートへ気体を流し前記着用者の呼気
の時には前記第5のポートから気体を流すことを許容す
る第2の通路とを含む。弁は前記第3のポートを通る気
体の流れを制御する。前記弁は、第1の向きにおいて、
前記第1のポートが前記第2のポートより圧が高いと
き、前記第1のポートから前記第2のポートへ気体を流
すことを許容し、第2の向きにおいて、前記第2のポー
トが前記第1のポートより圧が高いとき、前記第2のポ
ートから前記第3のポートを介して気体が流れることを
許容する(請求項1)。
座とを含む。前記可動部材は、前記第4のポートが前記
第5のポートより圧が高いときは、前記座から離れて前
記第4のポートから前記第5のポートへと気体を流し、
前記第4のポートが前記第5のポートより圧が低いとき
は、前記座に対して当接することによって前記第5のポ
ートから前記第4のポートを通って気体が流れるのを阻
害し且つ前記第5のポートから前記第3のポートを通っ
て気体が流れるのを促進する(請求項2)。
通路内に設けられる(請求項3)。
座は前記第1の通路内に設けられる(請求項4)。
動部材と座とを含む。前記可動部材は、前記第4のポー
トが前記第5のポートより圧が高いときは、前記座に向
かって移動し、気体が前記第4のポートから前記第3の
ポートを通って流れるのを阻害し、前記第4のポートが
前記第5のポートより圧が低いときは、前記座から離れ
るように移動して、前記第5のポートから前記第3のポ
ートを通って気体が流れることを許容する(請求項
5)。
含み、前記可動部材は、前記第4のポートが前記第5の
ポートより圧が高いとき、前記第2の座に向かって移動
し前記第4のポートからの前記第3のポートを通る流れ
を阻害し、前記第4のポートが前記第5のポートより圧
が低いとき、前記第2の座から離れるように移動し前記
第5のポートからの前記第3のポートを通る流れを許容
することようにしてもよい(請求項6〜8)。
カニューレは、前記第2のポートおよび前記第3のポー
ト間における膨張可能なカフと、前記カフに膨張可能な
流体を導入するための第3の通路とを含み、前記着用者
の気管内における自然位(in situ)にて前記カ
フが膨張しているとき、前記カフと前記気管との間を前
記流体が流れるのを阻害する(請求項9〜16)。
ニューレは前記第3のポートを覆うための可撓性部材を
有する(請求項17)。
および前記外部カニューレは、前記可撓性部材を前記外
部カニューレに取り付けるための相補的な第1および第
2のアタッチメント部材をそれぞれ含む。しかも前記第
2のアタッチメント部材は前記第3のポート内に位置す
る取付位置を有し、前記取付位置にて前記第1のアタッ
チメント部材を前記第2のアタッチメント部材に取り付
ける(請求項18)。
スリットを有する可撓性の膜を有する(請求項19)。
前記第3のポートを覆うためのフラップを有する(請求
項20)。
に対して選択的に干渉するように移動可能な部材を含
み、前記部材は前記弁が第2の向きへ移動するのを防止
するようにする(請求項21)。
レは、着用者の首の外方を向いた第1のポートと、前記
着用者の気管内に向いた第2のポートと、前記第1のポ
ートを前記第2のポートに接続し前記着用者の吸気の時
には前記第1のポートから前記第2のポートへ気体を流
し前記着用者の呼気の時には前記第2のポートから気体
を流すことを許容する第1の通路とを有している。しか
も前記気管切開カニューレは、熱可塑性物質から形成さ
れた一部を有し、前記一部は、前記一部が実質的に体温
以下を維持している時には第1の概略湾曲した特殊形状
を有し、前記一部が実質的に体温まで暖められた時には
第2の、いくらか逆L形状をなす(請求項22)。
レは着用者の首の外方に向いた第1のポートと、前記着
用者の気管内に向いた第2のポートと、前記第1のポー
トと前記第2のポートとの間の、前記着用者の吸気の時
には前記第1のポートから前記第2のポートへ気体を流
し前記着用者の呼気の時には前記第2のポートから気体
を流すことを許容する第1の通路とを有する。前記気管
切開カニューレは比較的より可撓性のある材質から形成
された一部を有する。探り針は比較的可撓性が小さい材
質から形成される。前記探り針は概略湾曲した特殊形状
を有する。前記気管切開カニューレは、前記探り針が前
記第1の通路へ挿入されていない時にはいくらか逆L形
状をなし、前記探り針が前記第1の通路へ挿入された時
には概略湾曲した特殊形状をなしている(請求項2
3)。
し、かつ本発明を示した添付図により最も良く理解され
るであろう。
開管装置10には気管小孔(tracheostom
a)14に挿入するための外部カニューレ12が含まれ
る。外部カニューレ12には膨張可能なカフ16が含ま
れる。カフ16は、着用者20の咽頭24へと上方に向
かう通路22の下方の気管18内にある。外部カニュー
レ12が気管18内の適切な場所に一度設けられると、
カフ16は、分泌液が、咽頭24を含む、上部人工呼吸
器系から着用者20の肺へと下方に向かうのを防ぐた
め、管26(明瞭にするため、図1にのみ図示)を介し
て膨張することができる。この分泌液27は、カフ16
が適所にて膨張せられたとき、当然、カフ16の上方に
溜まる。この溜まった分泌液27を排出するため、チュ
ーブ29が、外部カニューレ12の外部側壁に設けられ
たへこみ31内で下方へと延在している。このチューブ
29はカフ16の高さの直上の開放端部33まで延びて
いる。この溜まった分泌液27は真空37(明瞭にする
ため図2にのみ図示)をかけることによってチューブ2
9の外端部35へと排出される。
隣接した、旋回可能に取り付けられた取付板30が含ま
れ、例えば、着用者20の首の回りへのストラップある
いはベルトによる取り付けを容易にしている。また、外
部カニューレ12は、窓部34をも含み、呼気を、この
窓部34を通して上方へと通し、咽頭24内へ送り込む
ことによって着用者20は話すことが可能となる。その
とき、公知の原理に基づいて話をはっきりと音節明瞭に
発音することができる。この窓部34は1つだけが図示
されているが、この目的を達成するためには、いくつの
窓部34を外部カニューレ12に設けてもよい。窓部3
4は、例えば、エラストマーでできたものが好適である
可撓性シート36によって覆われ、この可撓性シート3
6は呼気が咽頭24へと上方へ通るためのスリット38
も含んでいる。可撓性シート36は、公知の原理にした
がって、気管18から外部カニューレ12内へと、いわ
ゆる肉芽組織が成長するのを防止するために設けられて
いる。この窓部34の被覆36は図中には1つだけ図示
されているが、窓部34を覆うための技術は多数知られ
ている。例えば、米国特許出願番号09/36027
4、および08/996282を参照のこと。
は、外部カニューレ12の内腔42を通して挿入可能な
内部カニューレ40をも含んでいる。また、内部カニュ
ーレ40は、着用者の肺を膨張させるための通気装置6
2に内部カニューレ40を連結するためのコネクタ60
部を含んでいる。通気装置62は、明瞭とするため、図
2にのみブロック図にて示されている。
外部カニューレ12の窓部34に隣接した協動フラップ
66も含んでいる。内部カニューレ40の与圧時、協動
フラップ66は、図4に示す、通気装置62からの空気
が内部カニューレ40の内腔68を下方へと通過して着
用者20の肺へと至る位置をとる。協動フラップ66が
この位置にある時、カフ16と、図4に示されるよう
に、協動フラップ66が開口64を封止する協動フラッ
プ66の向きとによって空気が上方へ逃げるのが防止さ
れる。しかしながら、その協動フラップ66を含む内部
カニューレ40は、通気装置62の減圧時、協動フラッ
プ66が図3に示される位置に移動するように、構成さ
れている。この位置にて、呼気を、内部カニューレ40
から上方へ、スリットの付いた可撓性シート36を有す
る窓部34を通らせ、さらに、発話に使用する着用者2
0の咽頭24内へと上方へ導く。協動フラップ66が図
3に示す位置にある時、呼気が通気装置用コネクタ60
へと戻る可能性を軽減するため、内部カニューレ40の
内部には協動フラップ66用の座70が設けられてい
る。
ラケットの形状を有し、ラケットの打球位置に対応した
協動フラップ66の封孔部、および、ラケットの握り部
に対応した協動フラップ66のヒンジ部を備えている。
協動フラップ66がその座70を通り抜けて外にめくれ
かえる可能性を軽減するため、協動フラップ66は、例
えば硬質シリコーンのようなより硬い物質で構成され
る。あるいは、例えば一方の面、他方の面、または両面
に、X状ボス、又はX状補強ワイヤをモールド入りさせ
てより硬くするなどのようにして、補強材とともに鋳造
してもよい。卓球用ラケットのヒンジ部つまり握り部
は、例えば、そのために内部カニューレ40の壁内へと
設けた切り欠き内に配置することができ、そこで適当な
接着剤で取付けられる。あるいは、内部カニューレ40
の壁内にそのために設けられた開口内に挿入することが
でき、そこで適当な接着剤で取り付けてもよい。あるい
は、内部カニューレ40の壁の内側表面に適当な接着剤
で取り付けてもよい。
定し、呼気時の回収気体量が通気装置62の与圧作動時
の送出気体量より非常に少ないときに警報を出す機構を
備えている。この機構、あるいはこの機構の少なくとも
警報は、発話時において着用者20が内部カニューレ4
0を使用している間は、警報の鳴動を防止するため接続
を断たなければならないかもしれない。
ブレード状のロック82の成形外端部80を内方へ押す
ことによって、速やかに従来の気管切開管へと変換する
ことができる。図4を参照のこと。ロック82は内腔6
8内に設けられた溝84内をスライドすることができ
る。図5を参照のこと。ロック82の末端86は協動フ
ラップ66の内面に近接している。ロック82が溝84
内を末端へスライドすると、その末端86は、協動フラ
ップ66が図3に示す向きへ開こうと動作しようとする
のに対して干渉する。図4を参照のこと。これによっ
て、空気が開口64を通って上方へ逃げるのを防ぐこと
ができる一方、しかも、内腔68を通って着用者20の
気管18と連通する比較的制限がないアクセスが提供さ
れる。別法として、この発話気管切開管装置10は、内
部カニューレ40を取り除き、窓がなく、かつ弁のない
従来の内部カニューレ(不図示)を内腔42に挿入する
ことによって、従来の気管切開管へ変換することができ
る。非発話(図4)または発話(図3)の向きの一方あ
るいは他方におけるブレード82を確実に位置決めする
ため、ブレード82にはその外端80の近傍に2つの穴
88、90が設けられている。結節92が、その外端部
に近接して内部カニューレ40の内壁に設けられてい
る。ブレード82が発話の向き(図3)にあるとき、結
節92は穴88と係合する。ブレード82が非発話の向
き(図4)にあるとき、結節92は穴90と係合する。
いて、発話気管切開管システム110には気管小孔11
4に挿入するための外部カニューレ112が含まれる。
外部カニューレ112には膨張可能なカフ116が含ま
れる。カフ116は、着用者120の咽頭124内へと
上方へ向かう通路122の下方における着用者120の
気管118内にある。外部カニューレ112が、気管1
18内の適切な場所にいったん設けられると、カフ11
6は、分泌液が、咽頭124を含む、上部人工呼吸器系
から着用者120の肺へと下方に向かうのを防ぐため、
管(不図示)によって膨張することができる。チューブ
129が、外部カニューレ12の外部側壁に設けられた
へこみ131内を下方へと延在している。このチューブ
129はカフ116の高さのすぐ上の開放端部133ま
で延びている。溜まった分泌液は真空をかけることによ
ってチューブ129の外端部(不図示)に排出される。
含み、呼気を、この窓部134を通して上方へと通し、
かつ咽頭124内へ送り込むことによって着用者120
は話すことが可能となる。そのとき、公知の原理に基づ
いて話をはっきりと発音することができる。窓部134
は、例えば、好適なエラストマー製の可撓性フラップ1
36によって覆われ、この可撓性フラップ136は、呼
気を咽頭124を通して上方へ通すための、図7に破線
で示した位置まで上方へ移動する。繰り返すが、可撓性
フラップ136は、気管118から外部カニューレ11
2内へと肉芽組織(granulation)が成長す
るのを防止するために設けられている。例えば、米国特
許出願番号09/360274、および08/9962
82を参照のこと。
外部カニューレ112の内腔142に挿入可能な内部カ
ニューレ140をも含んでいる。また、内部カニューレ
140は、着用者の肺を膨張させるための、内部カニュ
ーレ140を通気装置162に連結するためのコネクタ
160部を含んでいる。通気装置162は、明瞭とする
ため、図6にのみブロック形式にて示されている。
と、外部カニューレ112の窓部134に隣接した協動
フラップ166も含んでいる。内部カニューレ140の
与圧時、協動フラップ166は、図6に示す位置へ、即
ち上方へとスイングする。ここで、通気装置162から
の空気が外部および内部カニューレ112、140のそ
れぞれの内腔142、168を下方へと自由に通過して
着用者120の肺へと至る。協動フラップ166がこの
位置にある時、カフ116と図6に示す協動フラップ1
66の向きとによって空気が上方へ逃げるのが防止され
る。このとき協動フラップ166は座172に当接して
密閉する。しかし、その協動フラップ166を含む内部
カニューレ140は、通気装置162の減圧時、協動フ
ラップ166が図7に示される位置に即ち下方へとスイ
ングするように、構成されている。この位置にて、呼気
を、内部カニューレ140から上方へ、可撓性フラップ
136を有する窓部134を通し、さらに、発話に使用
する着用者120の咽頭124内へと上方へ導く。協動
フラップ166がそれぞれ図7および図6に示す位置に
ある時のため、座170、172が内部カニューレ14
0の端部および窓部134内に設けられている。座17
0は、呼気が通気装置用コネクタ160へと戻る可能性
を軽減する。オリエンテーション・マーカー(不図示)
を、外部カニューレ112の外端部154と内部カニュ
ーレ140の外端部146とに設けて、座170に対し
て協動フラップ166が適当な向きとなることができる
ようにしてもよい。
てやや卓球用ラケットの形状を有し、ラケットの打球位
置に対応した協動フラップ166の封孔部、および、ラ
ケットの握り部に対応した協動フラップ166のヒンジ
部を備えている。協動フラップ166が開口164を通
って外転する可能性を軽減するため、協動フラップ16
6は、例えば硬質シリコーンのようなより硬い物質で構
成される。あるいは、例えば一方の面、他方の面、また
は両面に、X状ボス、又はX状補強ワイヤをモールド入
りさせてより硬くするなどのようにして、補強材ととも
に鋳造してもよい。また、卓球用ラケットのヒンジ部つ
まり握り部は、例えば、そのために内部カニューレ14
0の壁内へと設けた切り欠き内に配置することができ、
そこで適当な接着剤で取付けられる。あるいは、内部カ
ニューレ140の壁内にそのために設けられた開口内に
挿入することができ、そこで適当な接着剤で取り付けて
もよい。あるいは、内部カニューレ140の壁の内側表
面に適当な接着剤で取り付けてもよい。
レード状のロック182の成形外端部180を内方へ押
すことによって、速やかに従来の気管切開管へと変換す
ることができる。図6を参照のこと。ロック182は内
腔168内に設けられた溝184内をスライドすること
ができる。ロック182の末端186は協動フラップ1
66の前面に近接している。ロック182が溝184内
の末端へとスライドされると、その末端186は協動フ
ラップ166が図7に示す向きに開こうとすることに対
して干渉する。図6を参照のこと。これによって、空気
が開口164を通って上方へ逃げるのを防ぐことができ
る一方、しかも、内腔168を通って着用者120の気
管118と連通する比較的制限がないアクセスが提供さ
れる。別法として、この発話気管切開管システム110
は、内部カニューレ140を取り除き、窓がなく、かつ
弁のない従来の内部カニューレ(不図示)を内腔142
に挿入することによって、従来の気管切開管へ変換する
ことができる。非発話(図6)または発話(図7)の向
きの一方あるいは他方におけるブレード182を確実に
位置決めするため、ブレード182にはその外端180
の近傍に2つの穴188、190が設けられている。結
節192が、その外端部に近接して内部カニューレ14
0の内壁に設けられている。ブレード182が発話の向
き(図7)にあるとき、結節192は穴188と係合す
る。ブレード182が非発話の向き(図6)にあると
き、結節192は穴190と係合する。
2つの異なる形態の外部カニューレを示した。図1〜図
5に示した形態は着用者の気管へ挿入し取り外すことが
より容易であるが、図6〜図7に示した形態はより自然
な形状である。すなわち、着用者の気管および気管小孔
の形態は外部カニューレ112および内部カニューレ1
40の逆L形状により似ており、外部カニューレ12お
よび内部カニューレ40の湾曲形状にはあまり似ていな
い。本発明による他の態様によると、熱可塑性樹脂から
形成された外部カニューレ212が提供される。この外
部カニューレ212は、体温よりいくらか温度が低いと
きは、図8に示されるように、前述の外部カニューレ1
2の如くいくらかより湾曲した形態をなしているが、着
用者の気管に挿入されたときには、前述の外部カニュー
レ112の如くいくらかより逆L形状に復元する。図9
を参照のこと。この特質によって、外部カニューレ21
2を着用者220の気管218へ挿入することが容易と
なり、外部カニューレ212がいったん挿入されると、
いくらかより自然な逆L形状となる。もちろん、取り外
しはいくらかより困難であるが、この外部カニューレ2
12が、普通は着用者220によって長い期間にわたっ
て身につけられるものであることを考慮すれば、許せる
ものだろう。
よる他の実施例において、比較的柔軟な、例えば比較的
に低デュロメーター硬度であるシリコーンの、ややL形
状の気管切開管250が提供される。この気管切開管2
50は、気管小孔256を介して着用者260の気管2
58へ挿入するのを容易にするため、いくらか弾丸形状
の遠端部254を有する探り針252を備えている。気
管切開管250の端部266には、ヘルスケア・ワーカ
ーが気管切開管250の端部266を支持することがで
きるように、ある手段、例えばフランジ268のような
手段が具備されている。これは、探り針252が気管切
開管250の開口端部266に挿入することができ、か
つ、その全長を気管切開管250内に押し込むことがで
き、これによって、比較的柔軟な気管切開管250が、
図10に示されるややL形状から図11に示されるいく
らかより湾曲した形状にたわむことができるようにする
ためである。この構成によって、気管切開管250は、
気管小孔256を通って着用者260の気管258へ挿
入するのが容易となる。気管切開管250が着用者26
0の気管250における適切な場所に一度置かれると、
探り針252は取り外されるが、そのときに、気管切開
管250は、図11に示されたいくらかより湾曲した形
態から図10に示されたいくらかよりL形状に戻る。
250を取り外すには、探り針252を再度気管切開管
250に挿入し、着用者260の気管258から取り外
す前に、図11に示されたいくらかより湾曲した形態に
戻すことができる。これがなされると、気管切開管25
0は比較的簡単に取り出せる。別法としては、気管切開
管250は、依然いくらかよりL形状であるときに、取
り外すことができる。これには、探り針252が気管切
開管250をいくらかより湾曲した形態とするのに用い
られた場合よりも、いくらかより力が要るが、それでも
なお気管切開管250は過度の力を着用者260の気管
258や気管小孔256に加えることなく、つまり、過
度の損傷を与えることなく取り外すことができる。気管
切開管250は、他の点では、図6と図7に示された気
管切開管112、140と同様の形態としてもよい。
くの詳細事項は、わかりやすくするため、図8〜図11
の例示の際には除かれている。しかし、図8〜図11に
図示された本発明の実施例には、例えば、図1〜図7に
示されたチューブ29、129のような、分泌物排出管
を具備することができることは理解されるであろう。
管小孔および下部咽頭を通る部分側面断面図である。
管小孔および下部咽頭を通るやや拡大した部分側面断面
図であって、着用者が呼気の時にとる位置における装置
が示されている。
の気管、気管小孔および下部咽頭を通るいくらか拡大し
た部分側面断面図である。
した実施例の部分断面図である。
管、気管小孔および下部咽頭を通る部分側面断面図であ
って、着用者が呼気の時にとる位置における装置が示さ
れている。
の気管、気管小孔および下部咽頭を通る部分側面断面図
である。
管、気管小孔および下部咽頭を通る部分側面断面図であ
って、着用者の気管へ挿入時における特殊形状の装置が
示されている。
気管小孔および下部咽頭を通る部分側面断面図であっ
て、着用者の気管に挿入完了して、実質的に体温まで暖
められた時の特殊形状の装置が示されている。
た着用者の気管、気管小孔および下部咽頭を通る部分側
面断面図であって、使用時における特殊形状の装置が示
されている。
管、気管小孔および下部咽頭を通る部分側面断面図であ
って、挿入時の特殊形状の装置が示されている。
Claims (23)
- 【請求項1】 着用者の首の外方に向いた第1のポー
ト、前記着用者の気管内に向いた第2のポート、前記第
1のポートを前記第2のポートに接続し前記着用者の吸
気の時には前記第1のポートから前記第2のポートへ気
体を流し前記着用者の呼気の時には前記第2のポートか
ら気体を流すことを許容する第1の通路、および、前記
第1のポートおよび前記第2のポート間に配置された第
3のポートとを有する外部カニューレと、着用者が咽頭
を介して呼気を可能とするのを望むとき、前記第1のポ
ートを介して前記第1の通路内に挿入される内部カニュ
ーレとの組み合わせであって、前記内部カニューレは、
前記第1のポート近傍を向く第4のポートと、前記第2
のポート近傍を向く第5のポートと、前記第4のポート
を前記第5のポートに接続し前記着用者の吸気の時には
前記第4のポートから前記第5のポートへ気体を流し前
記着用者の呼気の時には前記第5のポートから気体を流
すことを許容する第2の通路とを含み、弁が、前記第3
のポートを通る気体の流れを制御し、前記弁は、第1の
向きにおいて、前記第1のポートが前記第2のポートよ
り圧が高いとき、前記第1のポートから前記第2のポー
トへ気体を流すことを許容し、第2の向きにおいて、前
記第2のポートが前記第1のポートより圧が高いとき、
前記第2のポートから前記第3のポートを介して気体を
流すことを許容することを特徴とする装置。 - 【請求項2】 前記弁は可動部材と座とを含み、前記可
動部材は、前記第4のポートが前記第5のポートより圧
が高いとき、前記座から離れて前記第4のポートから前
記第5のポートへと気体を流すことを許容し、前記第4
のポートが前記第5のポートより圧が低いとき、前記座
に対して当接して前記第5のポートから前記第4のポー
トを通って気体が流れるのを阻害し、かつ前記第5のポ
ートから前記第3のポートを通って気体が流れるのを促
進することを特徴とする請求項1の装置。 - 【請求項3】 前記座は前記第2の通路内に設けられる
ことを特徴とする請求項2の装置。 - 【請求項4】 前記座は前記第1の通路内に設けられる
ことを特徴とする請求項2の装置。 - 【請求項5】 前記弁は可動部材と座とを含み、前記可
動部材は、前記第4のポートが前記第5のポートより圧
が高いとき、前記座に向かって移動し、気体が前記第4
のポートから前記第3のポートを通って流れるのを阻害
し、前記第4のポートが前記第5のポートより圧が低い
とき、前記座から離れるように移動して、前記第5のポ
ートから前記第3のポートを通って気体が流れることを
許容することを特徴とする請求項1の装置。 - 【請求項6】 第2の座を含み、前記可動部材は、前記
第4のポートが前記第5のポートより圧が高いとき、前
記第2の座に向かって移動し前記第4のポートからの前
記第3のポートを通る流れを阻害し、前記第4のポート
が前記第5のポートより圧が低いとき、前記第2の座か
ら離れるように移動し前記第5のポートからの前記第3
のポートを通る流れを許容することを特徴とする請求項
2の装置。 - 【請求項7】 第2の座を含み、前記可動部材は、前記
第4のポートが前記第5のポートより圧が高いとき、前
記第2の座に向かって移動し前記第4のポートからの前
記第3のポートを通る流れを阻害し、前記第4のポート
が前記第5のポートより圧が低いとき、前記第2の座か
ら離れるように移動し前記第5のポートからの前記第3
のポートを通る流れを許容することを特徴とする請求項
3の装置。 - 【請求項8】 第2の座を含み、前記可動部材は、前記
第4のポートが前記第5のポートより圧が高いとき、前
記第2の座に向かって移動し前記第4のポートからの前
記第3のポートを通る流れを阻害し、前記第4のポート
が前記第5のポートより圧が低いとき、前記第2の座か
ら離れるように移動し前記第5のポートからの前記第3
のポートを通る流れを許容することを特徴とする請求項
4の装置。 - 【請求項9】 前記外部カニューレは、前記第2のポー
トおよび前記第3のポート間における膨張可能なカフ
と、前記カフに膨張流体を導入するための第3の通路と
を含み、前記着用者の気管内における自然位(in s
itu)にて前記カフが膨張しているとき、前記カフと
前記気管との間を前記流体が流れるのを阻害することを
特徴とする請求項1の装置。 - 【請求項10】 前記外部カニューレは、前記第2のポ
ートおよび前記第3のポート間における膨張可能なカフ
と、前記カフに膨張流体を導入するための第3の通路と
を含み、前記着用者の気管内における自然位(in s
itu)にて前記カフが膨張しているとき、前記カフと
前記気管との間を前記流体が流れるのを阻害することを
特徴とする請求項2の装置。 - 【請求項11】 前記外部カニューレは、前記第2のポ
ートおよび前記第3のポート間における膨張可能なカフ
と、前記カフに膨張流体を導入するための第3の通路と
を含み、前記着用者の気管内における自然位(in s
itu)にて前記カフが膨張しているとき、前記カフと
前記気管との間を前記流体が流れるのを阻害することを
特徴とする請求項3の装置。 - 【請求項12】 前記外部カニューレは、前記第2のポ
ートおよび前記第3のポート間における膨張可能なカフ
と、前記カフに膨張流体を導入するための第3の通路と
を含み、前記着用者の気管内における自然位(in s
itu)にて前記カフが膨張しているとき、前記カフと
前記気管との間を前記流体が流れるのを阻害することを
特徴とする請求項4の装置。 - 【請求項13】 前記外部カニューレは、前記第2のポ
ートおよび前記第3のポート間における膨張可能なカフ
と、前記カフに膨張流体を導入するための第3の通路と
を含み、前記着用者の気管内における自然位(in s
itu)にて前記カフが膨張しているとき、前記カフと
前記気管との間を前記流体が流れるのを阻害することを
特徴とする請求項5の装置。 - 【請求項14】 前記外部カニューレは、前記第2のポ
ートおよび前記第3のポート間における膨張可能なカフ
と、前記カフに膨張流体を導入するための第3の通路と
を含み、前記着用者の気管内における自然位(in s
itu)にて前記カフが膨張しているとき、前記カフと
前記気管との間を前記流体が流れるのを阻害することを
特徴とする請求項6の装置。 - 【請求項15】 前記外部カニューレは、前記第2のポ
ートおよび前記第3のポート間における膨張可能なカフ
と、前記カフに膨張流体を導入するための第3の通路と
を含み、前記着用者の気管内における自然位(in s
itu)にて前記カフが膨張しているとき、前記カフと
前記気管との間を前記流体が流れるのを阻害することを
特徴とする請求項7の装置。 - 【請求項16】 前記外部カニューレは、前記第2のポ
ートおよび前記第3のポート間における膨張可能なカフ
と、前記カフに膨張流体を導入するための第3の通路と
を含み、前記着用者の気管内における自然位(in s
itu)にて前記カフが膨張しているとき、前記カフと
前記気管との間を前記流体が流れるのを阻害することを
特徴とする請求項8の装置。 - 【請求項17】 前記外部カニューレは前記第3のポー
トを覆うための可撓性部材を含むことを特徴とする請求
項1から16のいずれかの装置。 - 【請求項18】 前記可撓性部材および前記外部カニュ
ーレは、前記可撓性部材を前記外部カニューレに取り付
けるための相補的な第1および第2のアタッチメント部
材をそれぞれ含み、前記第2のアタッチメント部材は前
記第3のポート内に位置する取付位置を有し、前記取付
位置にて前記第1のアタッチメント部材を前記第2のア
タッチメント部材に取り付けることを特徴とする請求項
17の装置。 - 【請求項19】 前記可撓性部材はスリットを有する可
撓性の膜を有することを特徴とする請求項17の装置。 - 【請求項20】 前記可撓性部材は前記第3のポートを
覆うためのフラップを有することを特徴とする請求項1
7の装置。 - 【請求項21】 さらに、前記弁に対して選択的に干渉
するように移動可能な部材を含み、前記部材は前記弁が
第2の向きへ移動するのを防止することを特徴とする請
求項1から16のいずれかの装置。 - 【請求項22】 着用者の首の外方を向いた第1のポー
トと、前記着用者の気管内に向いた第2のポートと、前
記第1のポートと前記第2のポートとの間の第1の通路
であって前記着用者の吸気の時には前記第1のポートか
ら前記第2のポートへ気体を流し前記着用者の呼気の時
には前記第2のポートから気体を流すことを許容する第
1の通路とを有し、かつ、熱可塑性物質から形成された
一部を有し、前記一部は、前記一部が実質的に体温以下
を維持している時には第1の概略湾曲した特殊形状を有
し、前記一部が実質的に体温まで暖められた時には第2
の、いくらか逆L形状をなすことを特徴とする気管切開
カニューレ。 - 【請求項23】 着用者の首の外方に向いた第1のポー
トと、前記着用者の気管内に向いた第2のポートと、前
記着用者の吸気の時には前記第1のポートから前記第2
のポートへ気体を流し前記着用者の呼気の時には前記第
2のポートから気体を流すことを許容する前記第1のポ
ートと前記第2のポートとの間の第1の通路とを有する
気管切開カニューレであって、該気管切開カニューレ
は、比較的より可撓性である材質から形成された一部を
有し、可撓性が比較的小である材質から形成される探り
針を有し、前記探り針は概略湾曲した特殊形状を有し、
該気管切開カニューレは、前記探り針が前記第1の通路
へ挿入されていない時にはいくらか逆L形状をなし、前
記探り針が前記第1の通路へ挿入された時には概略湾曲
した特殊形状をなすことを特徴とする気管切開カニュー
レ。
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