JP2001071875A - 車両用パーキングブレーキ装置 - Google Patents

車両用パーキングブレーキ装置

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JP2001071875A
JP2001071875A JP2000075273A JP2000075273A JP2001071875A JP 2001071875 A JP2001071875 A JP 2001071875A JP 2000075273 A JP2000075273 A JP 2000075273A JP 2000075273 A JP2000075273 A JP 2000075273A JP 2001071875 A JP2001071875 A JP 2001071875A
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pedal arm
claw
hook
braking force
depressed
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JP2000075273A
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Tetsuo Hiura
哲男 日浦
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Original Assignee
Kuroishi Iron Works Co Ltd
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    • Y10T74/20726Pedal controlled

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用パーキングブレーキ装置において、増
踏による制動力の増大変更を可能としてその操作性の向
上を図るとともに、制動力の増大変更操作時における制
動力の連続性を担保してその使用上の信頼性を高める。 【解決手段】 爪歯12を備えたペダルアーム2と、該
爪歯12に掛止される掛爪15を備えて該ペダルアーム
2の踏込位置の保持と保持解除とを行う掛爪部材4と、
上記ペダルアーム2が保持位置から増踏されたときに上
記ペダルアーム2の位置を上記掛爪部材4により保持可
能とする姿勢変更部材5とを備える。かかる構成とする
ことで、足踏み操作による制動力設定機能と、足踏み操
作による制動力解除機能と、増踏み操作による制動力追
増機能とが実現され、パーキングブレーキ装置の操作性
と使用上の信頼性とが高められる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、足踏解除方式を
備えた車両用パーキングブレーキ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】車両用パーキングブレーキ装置として
は、その操作形態から、手動操作式と足踏操作式とに大
別され、特に足踏操作式のパーキングブレーキ装置は高
級車を中心に普及しつつある。また、この足踏式パーキ
ングブレーキ装置においても、従来より種々の構造が提
案されており、その一つに、ブレーキング操作(即ち、
制動力の設定操作)のみならず、その解除操作をも足踏
操作によって行うようにした完全足踏式のパーキングブ
レーキ装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、足踏式パー
キングブレーキ装置においては、足踏操作によって制動
力を設定したが、その踏込量が不足して所要の制動力が
得られていない、という事態も生じ得る。従って、この
場合には、制動力をさらに高める操作が必要となる。
【0004】ところが、従来のパーキングブレーキ装置
においては、最初に設定したペダル位置からさらにペダ
ルを踏み込むと(所謂「増踏操作」)、現在のペダル位
置の保持機能の解除、即ち、ブレーキング解除操作がさ
れるのみで、増踏後におけるペダル位置でその状態を保
持する機能は有していない。このため、一旦、ブレーキ
ング操作を行って制動力を設定した後に、その制動力よ
りもさらに大きい制動力を望む場合(即ち、制動力の増
大要求時)には、現在のペダル位置保持機能を一旦解除
してペダルをブレーキング操作前のセット状態に戻した
後(即ち、一旦、制動力を消滅させた後)、再度、ペダ
ルを最初の踏込位置以上の所要の踏込位置まで踏み込ん
で制動力の設定を行い、且つその状態を保持させる操作
が必要となる。
【0005】この結果、従来のパーキングブレーキ装置
においては、制動力の変更要求時における操作が煩雑で
その操作性が低劣である。また、制動力の変更操作時に
は、既に設定されている制動力を一旦消滅させた後、そ
の再設定を行うものであることから、制動力の変更操作
の前後において制動力の連続性がなく、使用上の信頼性
が損なわれるという問題があった。
【0006】そこで本願発明は、かかる従来の足踏式の
車両用パーキングブレーキ装置の問題点に鑑み、増踏に
よる制動力の増大変更を可能としてその操作性の向上を
図るとともに、制動力の増大変更操作時における制動力
の連続性を担保してその使用上の信頼性を高めることを
目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0008】本願第1の発明では、爪歯12を備え且つ
踏込操作されることでブレーキ手段に制動作用を行わし
めるペダルアーム2と、上記ペダルアーム2の爪歯12
に掛止可能な掛爪15を備え、該ペダルアーム2の踏込
操作に伴って上記掛爪15が上記爪歯12に掛止された
「掛止姿勢」では上記ペダルアーム2をその時点の踏込
位置で保持する一方、上記ペダルアーム2が上記踏込位
置からさらに所定量だけ踏込操作されたときには上記掛
爪15の上記爪歯12に対する掛止状態を解除して上記
ペダルアーム2の反踏込方向への回動を許容する「解除
姿勢」とされる掛爪部材4と、上記ペダルアーム2が上
記所定量を越えて踏込操作されたときに該ペダルアーム
2の踏込操作力を受けて上記掛爪部材4を「解除姿勢」
から「掛止姿勢」側に姿勢変更させる姿勢変更部材5と
を備えたことを特徴としている。本願の第2の発明で
は、車体側に固定配置された取付ブラケット41に対し
て回動可能に取り付けられ且つ踏込操作されることでブ
レーキ手段に制動作用を行わしめるペダルアーム42
と、爪歯52を備え且つ上記取付ブラケット41側に取
り付けられた爪歯部材43と、上記爪歯部材43の爪歯
52に掛止可能な掛爪55を備え、上記ペダルアーム4
2の踏込操作に伴って上記掛爪55が上記爪歯52に掛
止された「掛止姿勢」では該ペダルアーム42をその時
点の踏込位置で保持する一方、該ペダルアーム42が上
記踏込位置からさらに所定量だけ踏込操作されたときに
は上記掛爪55の上記爪歯52に対する掛止状態を解除
して上記ペダルアーム42の反踏込方向への回動を許容
する「解除姿勢」とされる掛爪部材44と、上記ペダル
アーム42が上記所定量を越えて踏込操作されたときに
該ペダルアーム42の踏込操作力を受けて上記掛爪部材
44を「解除姿勢」から「掛止姿勢」側に姿勢変更させ
る姿勢変更部材45とを備えたことを特徴としている。
【0009】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。 本願の第1の発明にかかる車両用パーキングブレー
キ装置によれば、上記ペダルアーム2が踏込操作され、
該ペダルアーム2の上記爪歯12の所定位置に対して上
記掛爪部材4の掛爪15が掛止されると、該ペダルアー
ム2はその時点の踏込位置で保持され、ブレーキ手段に
おいては上記ペダルアーム2の踏込位置に対応した制動
力が発生する(即ち、足踏操作によるブレーキング状態
の実現)。
【0010】一方、上記ペダルアーム2が、上記ブレー
キング状態におけるペダル位置からさらに所定量踏み込
まれると、上記掛爪部材4は「解除姿勢」となり、上記
掛爪15の上記爪歯12に対する掛止状態が解除され
る。従って、上記ペダルアーム2は、その踏込方向と逆
方向への回動が許容されることから、踏込操作以前の初
期状態に復帰回動され、これに伴って上記ブレーキ手段
による制動作用が消滅する(即ち、足踏操作によるブレ
ーキング解除の実現)。
【0011】これに対して、例えば、上記ペダルアーム
2が、上記ブレーキング状態における踏込位置から上記
所定量を越えてさらに踏込操作されると、該ペダルアー
ム2の踏込操作力を受けて上記姿勢変更部材5が作動
し、上記掛爪部材4はその「解除姿勢」から「掛止姿
勢」に姿勢変更される。従って、上記ペダルアーム2
は、上記掛爪部材4によってその踏込操作を停止した時
点の位置で位置保持され、このペダルアーム2の追加的
な踏み込み量に相当する分だけ上記ブレーキ手段におけ
る制動力が増大側に変更される(即ち、「増踏による制
動力の増大変更」の実現)。
【0012】また、この増踏状態から上記ブレーキ手段
による制動作用を解除する場合には、上記ペダルアーム
2を現在の踏込位置からさらに上記所定量だけ踏み込
み、上記掛爪部材4を「掛止姿勢」から「解除姿勢」に
姿勢変更させることで実現される。
【0013】このように、この第1の発明にかかる車両
用パーキングブレーキ装置においては、「足踏み操作に
よる制動力の設定」と「足踏み操作による制動解除」と
いう従来の足踏式パーキングブレーキ装置が備える一般
的な機能に加えて、増踏み操作によって制動力を追加的
に増大させる制動力追増機能をも有するものであり、例
えば、従来のパーキングブレーキ装置のように、制動力
が不足した場合、一旦、制動作用を解除し、その後、再
度、踏込操作をやり直す必要がある場合に比して、制動
力の増大変更操作が簡単で、且つより迅速に制動力増加
を図ることができることからその操作性が向上する。ま
た、この増踏操作の前後を通じて制動力が持続され制動
力の連続性が担保されるので、例えば従来のように制動
力の増大変更操作の前後において制動力が不連続で、制
動力が消滅する時期が存在する構成の場合に比して、そ
の使用上の信頼性が高められるものである。
【0014】 本願の第2の発明にかかる車両用パー
キングブレーキ装置によれば、上記ペダルアーム42が
踏込操作され、該ペダルアーム42の回動に対応して上
記爪歯部材43の上記爪歯52の所定位置に対して上記
掛爪部材44の掛爪55が掛止されると、該ペダルアー
ム42はその時点の踏込位置で保持され、ブレーキ手段
においては上記ペダルアーム42の踏込位置に対応した
制動力が発生する(即ち、足踏操作によるブレーキング
状態の実現)。
【0015】一方、上記ペダルアーム42が、上記ブレ
ーキング状態におけるペダル位置からさらに所定量踏み
込まれると、上記掛爪部材44は「解除姿勢」となり、
上記掛爪55の上記爪歯52に対する掛止状態が解除さ
れる。従って、上記ペダルアーム42は、その踏込方向
と逆方向への回動が許容されることから、踏込操作以前
の初期状態に復帰回動され、これに伴って上記ブレーキ
手段による制動作用が消滅する(即ち、足踏操作による
ブレーキング解除の実現)。
【0016】これに対して、例えば、上記ペダルアーム
42が、上記ブレーキング状態における踏込位置から上
記所定量を越えてさらに踏込操作されると、該ペダルア
ーム42の踏込操作力を受けて上記姿勢変更部材45が
作動し、上記掛爪部材44はその「解除姿勢」から「掛
止姿勢」に姿勢変更される。従って、上記ペダルアーム
42は、上記掛爪部材44によってその踏込操作を停止
した時点の位置で位置保持され、このペダルアーム42
の追加的な踏み込み量に相当する分だけ上記ブレーキ手
段における制動力が増大側に変更される(即ち、「増踏
による制動力の増大変更」の実現)。
【0017】また、この増踏状態から上記ブレーキ手段
による制動作用を解除する場合には、上記ペダルアーム
42を現在の踏込位置からさらに上記所定量だけ踏み込
み、上記掛爪部材44を「掛止姿勢」から「解除姿勢」
に姿勢変更させることで実現される。
【0018】このように、第2の発明にかかる車両用パ
ーキングブレーキ装置においては、「足踏み操作による
制動力の設定」と「足踏み操作による制動解除」という
従来の足踏式パーキングブレーキ装置が備える一般的な
機能に加えて、増踏み操作によって制動力を追加的に増
大させる制動力追増機能をも有するものであり、例え
ば、従来のパーキングブレーキ装置のように、制動力が
不足した場合、一旦、制動作用を解除し、その後、再
度、踏込操作をやり直す必要がある場合に比して、制動
力の増大変更操作が簡単で、且つより迅速に制動力増加
を図ることができることからその操作性が向上する。ま
た、この増踏操作の前後を通じて制動力が持続され制動
力の連続性が担保されるので、例えば従来のように制動
力の増大変更操作の前後において制動力が不連続で、制
動力が消滅する時期が存在する構成の場合に比して、そ
の使用上の信頼性が高められるものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本願発明を好適な実施形態
に基づいて具体的に説明する。
【0020】第1の実施形態 図1には、本願発明の第1の実施形態にかかる車両用パ
ーキングブレーキ装置の要部を示しており、また図2に
はその構成部材の組付け状態を示しており、これら各図
において符号1は車体側部材11に固定される取付ブラ
ケット、2はドライバーによって足踏操作されるペダル
アームである。このペダルアーム2は、その一端2a側
に踏板27を備えるとともに、その他端2bには、円弧
状に延びる爪歯12を備えた爪歯部材3が、該爪歯12
を上記他端2bよりも外側へ延出させた状態で固定され
ている。
【0021】尚、この爪歯部材3の一端側は、上記爪歯
12よりも低位に位置する退避部14とされている。ま
た、この退避部14から上記ペダルアーム2の平面方向
外方へ所定寸法離間した位置には、該ペダルアーム2の
平面方向に直交する方向に延出するガイド板13が設け
られている。
【0022】このように構成された上記ペダルアーム2
は、上記他端寄り位置を上記取付ブラケット1に突設し
たペダル支持ピン8に回転自在に支承せしめることで該
取付ブラケット1側に取り付けられている。そして、こ
のペダルアーム2を上記取付ブラケット1側へ取り付け
た状態において、該ペダルアーム2の他端2bの近傍位
置にパーキングケーブル10の一端が連結されている。
【0023】このパーキングケーブル10は、その他端
がブレーキ手段(図示省略)に連結され、且つ常時、引
込側(矢印a方向)へ引張付勢されている。このため、
上記ペダルアーム2は、上記パーキングケーブル10の
引張力によって常時、踏込方向(矢印A方向)に対向す
る方向(矢印B方向)へ回動付勢されることになる。
【0024】従って、上記ペダルアーム2は、上記踏板
27部分に踏込操作力がかけられると、該パーキングケ
ーブル10の引張力による回動付勢力に抗して踏み込ま
れ、矢印A方向に回動されることになる。そして、この
ペダルアーム2の回動に伴って上記パーキングケーブル
10は矢印b方向に引かれ、上記ブレーキ手段には該ペ
ダルアーム2の踏込量(回動量)に対応した大きさの制
動力が作用することになる。
【0025】一方、上記取付ブラケット1の上記爪歯部
材3から適宜離間した位置には支軸9が立設固定されて
おり、さらにこの支軸9には、次述の掛爪部材4と姿勢
変更部材5とが取り付けられている。
【0026】上記掛爪部材4は、図2に示すように、略
長円状の板材で構成され、且つその略中央部には長穴2
0が、その長軸方向を板材の長手方向に略合致させた状
態で形成されている。そして、この掛爪部材4の外周縁
のうち、その長手方向の一端寄りで且つ上記長穴20の
短軸方向において対向する二位置には、上記爪歯部材3
の爪歯12に掛止可能な形状をもつ掛爪15と、弧状面
でなる摺接係合部16とがそれぞれ形成されている。ま
た、該掛爪部材4の外周縁のうち、その長手方向の他端
寄りで且つ上記摺接係合部16と同一面側には直線状の
掛止部21が形成される一方、上記掛爪15と同一面側
で且つ上記掛止部21と対向する部位には直線状に延び
る第1当接部17が形成されるとともに、該第1当接部
17の端部にはコーナー状の第2当接部18が形成され
ている。さらに、上記摺接係合部16及び掛止部21と
同一面側で且つ上記長穴20に略対応する位置には、切
り込み状の端止部19が形成されている。
【0027】一方、上記姿勢変更部材5は、図2に示す
ように、板材で構成され、その長手方向の一端寄り位置
には該長手方向に長軸をもつようにして長穴26が形成
されるとともに、他端寄り位置には小孔でなる端止部2
5が設けられている。また、この姿勢変更部材5の外周
縁のうち、上記長穴26に略対応する位置には上記爪歯
部材3の爪歯12に掛止可能な掛爪22が形成されてい
る。さらに、上記姿勢変更部材5の上記端止部25と長
穴26との中間位置には該姿勢変更部材5の平面方向に
略直交する方向へ延出する一対の係合部23,24が対
向状態で設けられている。
【0028】以上のように構成された上記掛爪部材4と
姿勢変更部材5は、図1及び図2に示すように、上記姿
勢変更部材5の上記各係合部23,24の延出側の面に
上記掛爪部材4を重ね合わせた状態で、その各長穴2
6,20に上記支軸9を挿通させることで上記取付ブラ
ケット1側に取り付けられている。この状態において
は、上記姿勢変更部材5の第1係合部23は上記掛爪部
材4の掛止部21に、また上記姿勢変更部材5の第2係
合部24は上記姿勢変更部材5の第1当接部17に、そ
れぞれ対向している。
【0029】そして、上記掛爪部材4は、上記長穴20
の範囲内において上記支軸9がその長軸方向へ相対移動
することで、矢印C−D方向に移動し得るようになって
いる(以下、説明の便宜上、上記掛爪部材4が矢印D方
向に移動した時の位置を「前進位置」、矢印C方向に移
動した時の位置を「後退位置」という)。また、上記姿
勢変更部材5は、上記長穴26の範囲内において上記支
軸9がその長軸方向へ相対移動することで、矢印G−H
方向に移動し得るようになっている(以下、説明の便宜
上、上記姿勢変更部材5が矢印H方向に移動した時の位
置を「前進位置」、矢印G方向に移動した時の位置を
「後退位置」という)。
【0030】さらに、上記掛爪部材4と姿勢変更部材5
を上記取付ブラケット1側に組み付けた状態において、
上記掛爪部材4側には次述の第1付勢部材6が、上記姿
勢変更部材5側には次述の第2付勢部材7が、それぞれ
組付けられる。
【0031】上記第1付勢部材6は、コイル状のトーシ
ョンスプリングで構成されるものであって、その両端に
位置する第1止部6a,6aを上記取付ブラケット1側
に設けた端止孔31に挿入固定するとともに、その中央
部に位置する第2止部6bを上記掛爪部材4の端止部1
9に掛止させている。そして、この第1付勢部材6の付
勢力によって上記掛爪部材4が回動付勢されるが、その
場合、該掛爪部材4の移動位置に対応して上記第1付勢
部材6による回動付勢方向が変化する。即ち、上記第1
付勢部材6の第1止部6aと上記支軸9とを結ぶ直線を
基準線L0とした場合、上記掛爪部材4が「前進位置」
にあるときには、図1に示すように、該第1付勢部材6
の第2止部6bは該基準線L0に対して上記掛爪15寄
りに位置し、該第1付勢部材6の付勢力によって上記第
1付勢部材6は上記掛爪15を上記爪歯部材3側に接近
させる方向(矢印F方向)に付勢される。これに対し
て、上記掛爪部材4が「後退位置」にあるときには、図
5に示すように、該第1付勢部材6の第2止部6bは該
基準線L0に対して反掛爪15寄りに位置し、該第1付
勢部材6の付勢力によって上記掛爪部材4は上記掛爪1
5を上記爪歯部材3側から離間させる方向(矢印E方
向)に付勢される。
【0032】上記第2付勢部材7は、コイル状のトーシ
ョンスプリングで構成されるものであって、その一端の
第1止部7aはこれを上記取付ブラケット1側に設けた
端止孔32に挿入固定する一方、その他端の第2止部7
bはこれを上記姿勢変更部材5の端止部25に掛止して
いる。そして、この姿勢変更部材5は、常時、上記第2
付勢部材7によって「後退位置」側(矢印G方向)に付
勢されている。尚、上記姿勢変更部材5は、後述するよ
うに、上記掛爪22が上記爪歯部材3の爪歯12に掛止
された状態においては、上記ペダルアーム2の踏込方向
(矢印A方向)への回動に伴って「後退位置」から「前
進位置」側へ移動される。また、上記姿勢変更部材5
は、後述するように、上記掛爪部材4の矢印E−F方向
への回動に追従して、上記掛爪22が上記爪歯部材3の
爪歯12から離間する方向とこれに接近する方向(矢印
I−J方向)に回動される。
【0033】続いて、この実施形態の車両用パーキング
ブレーキ装置の作動を、図1〜図10を参照して説明す
る。
【0034】 セット状態(図1参照) 図1に示すセット状態は、車両の走行状態時の如く、上
記ペダルアーム2に対して踏込操作が何ら行われず、従
って上記パーキングケーブル10が矢印a方向に戻さ
れ、ブレーキ手段に制動力が作用していない状態であ
る。このセット状態では、上記掛爪部材4が「前進位
置」にある。従って、上記第2止部6bの付勢力によっ
て上記掛爪部材4は矢印F方向に付勢され、上記掛爪1
5は上記爪歯部材3の退避部14部分に対応している
(尚、この状態では、上記掛爪部材4は、その摺接係合
部16が上記ペダルアーム2のガイド板13に係合する
ことでその姿勢が保持されている)。また、上記姿勢変
更部材5は、上記第2付勢部材7によって「後退位置」
に設定されるとともに、上記掛爪部材4の掛止部21が
その第1係合部23に係合することで、該掛爪部材4の
姿勢に対応して矢印I方向に回動された状態となってい
る。
【0035】 セット状態からのブレーキング操作時
(図1、図3及び図4参照) 図1に示すセット状態において上記ペダルアーム2が踏
込操作されてこれが矢印A方向に回動されると、該ペダ
ルアーム2の回動に伴う上記爪歯部材3の回動によっ
て、上記掛爪部材4の掛爪15は上記爪歯部材3の退避
部14上を摺動して上記爪歯12側に移動するととも
に、上記ペダルアーム2の踏込操作が継続されている限
り、上記掛爪15は上記爪歯12に接触しながら移動す
る(図3の状態)。
【0036】上記ペダルアーム2の踏込操作が停止され
且つその踏込力が解除されると、図4に示すように、上
記ペダルアーム2は上記パーキングケーブル10の引張
力によって矢印B方向に反転回動する。このとき、上記
掛爪部材4の掛爪15は、上記爪歯12のうち、その時
点において対応している部位に掛止される。従って、該
掛爪部材4はその掛止位置を保持したまま上記ペダルア
ーム2の矢印B方向への回動力を受けて、その「前進位
置」から「後退位置」側に移動されて該「後退位置」に
おいて停止される(図4に示す状態であり、この時の上
記掛爪部材4の姿勢が特許請求の範囲中の「掛止姿勢」
である)。この状態においては、上記掛爪部材4によっ
て上記ペダルアーム2の踏込位置がそのまま保持され、
従って上記ブレーキ手段はその時点の制動力をそのまま
保持する(即ち、ブレーキング操作完了状態である)。
【0037】尚、この状態においては、図4に示すよう
に、上記掛爪部材4が「後退位置」に設定されているこ
とで、上記第1付勢部材6の第2止部6bは上記基準線
0に対して反掛爪15側に位置しており、該掛爪部材
4は上記第1付勢部材6の付勢力によって、上記掛爪1
5が上記爪歯部材3から離間する方向(矢印E方向)に
回動付勢されているが、上記掛爪15と上記爪歯12と
の間に働く掛止力による上記掛爪部材4の姿勢規制作用
が上記回動付勢力に勝っているため、該掛爪部材4はそ
の回動位置を保持している。
【0038】 ブレーキング解除操作(図5及び図6
参照) 図4に示す制動力保持状態から、制動力を解除して車両
の走行を可能とするブレーキング解除操作時には、先
ず、図5に示すように、上記ペダルアーム2を少しだけ
踏込操作してこれを矢印A方向へ回動させる(尚、この
「回動量」は、上記掛爪15に対する上記爪歯12の掛
止状態を解除し得る量であれば足り、特許請求の範囲中
の「所定量」に該当する)。すると、上記掛爪部材4
は、上記爪歯部材3の爪歯12との掛止状態が解除され
るので、上記第1付勢部材6の付勢力によって矢印E方
向へ回動する。また、このとき、この掛爪部材4の回動
に伴って、該掛爪部材4の第1当接部17が上記姿勢変
更部材5の第2係合部24と係合することから、該姿勢
変更部材5はその掛爪22が上記爪歯12に接近する方
向(矢印J方向)に回動され、該掛爪22が上記爪歯1
2の所定位置に掛止される(図5に示す状態)。
【0039】しかし、この状態においては、上記姿勢変
更部材5(及び上記掛爪部材4)は上記第1付勢部材6
による付勢力に抗して上記掛爪15が上記爪歯12から
離間する方向へは回動可能な状態となっている。従っ
て、この状態において、上記ペダルアーム2に対する踏
込操作力が解除され、該ペダルアーム2が、図6に示す
ように、上記パーキングケーブル10の引張力によって
矢印B方向へ回動されると、上記姿勢変更部材5はその
掛爪22が上記爪歯12上を摺動することで該ペダルア
ーム2の回動を許容する(この時の上記掛爪部材4の姿
勢が特許請求の範囲中の「解除姿勢」である)。
【0040】そして、図6に示すように、上記掛爪部材
4の掛爪15が上記爪歯12の端部付近に対応した時点
で、該掛爪部材4の摺接係合部16が上記ペダルアーム
2側のガイド板13と係合する。従って、該ペダルアー
ム2がさらに戻されることで、上記掛爪部材4は上記ガ
イド板13によって押さえ込まれた状態となり、その掛
爪15は上記爪歯部材3の退避部14側に位置せしめら
れる。そして、この場合、上記掛爪部材4は、上記ペダ
ルアーム2の矢印B方向への回動の進行に伴って、次第
に矢印F方向へ強制的に回動される。また、この掛爪部
材4の回動に伴って、上記第1付勢部材6は、その第2
止部6bが上記基準線L0よりも上記掛爪15寄りへ移
動しすることから、該掛爪部材4は該第1付勢部材6の
付勢力によってその「後退位置」から「前進位置」側に
移動され、最終的には、図1に示すセット状態となり、
これでブレーキング解除操作に伴う作動が完了する。
【0041】 ブレーキング状態からの増踏による制
動力増大変更操作(図7〜図10参照) 図4に示すブレーキング状態においては、その時のペダ
ルアーム2の踏込量に対応した制動力が得られている
が、この既に設定された制動力がドライバーが所望した
制動力よりも小さく、制動力の追加的な増大を望む場合
には、制動力増大変更操作を行う。即ち、図4に示す状
態において、上記ペダルアーム2を少しだけ踏込操作し
て図5に示す解除状態とする。しかる後、上記ペダルア
ーム2をさらに所望量まで踏込操作して上記ブレーキ手
段における制動力を高める。具体的には、図5に示すブ
レーキング解除状態から、上記ペダルアーム2をさらに
踏込操作するが、この場合、上記解除操作によって既に
上記姿勢変更部材5の掛爪22が上記爪歯部材3の爪歯
12に掛止されており、且つ上記姿勢変更部材5は上記
掛爪22が爪歯12から離間する方向への回動は許容さ
れるもも、該掛爪22が上記爪歯12に接近する方向へ
の回動は規制されている。
【0042】従って、図7に示すように、上記ペダルア
ーム2が踏込操作されると、上記姿勢変更部材5は、上
記ペダルアーム2の矢印A方向への回動に伴ってその
「後退位置」側から「前進位置」側へ移動せしめられ
る。この場合、該姿勢変更部材5の第2係合部24が上
記掛爪部材4の第2当接部18に係合することから、該
掛爪部材4は上記姿勢変更部材5と一体的にその「後退
位置」から「前進位置」側へ移動される。
【0043】そして、上記掛爪部材4が「前進位置」に
達すると、図8に示すように、上記第1付勢部材6の第
2止部6bが上記基準線L0に対して上記掛爪15寄り
に移動していることから、該掛爪部材4は上記第1付勢
部材6の付勢力によって上記掛爪15が上記爪歯12に
接近する方向へ回動され、該掛爪15は上記爪歯12に
掛止可能状態となる。即ち、上記掛爪部材4は、その掛
爪15を上記爪歯12に摺接させながら上記ペダルアー
ム2の踏込方向への回動を許容し得る状態となってお
り、従って、該ペダルアーム2はこれをそのまま所要の
踏込位置まで踏み込むことができる(図9参照)。
【0044】一方、上記姿勢変更部材5は、上記掛爪部
材4の回動に伴って、該掛爪部材4の掛止部21が該姿
勢変更部材5の第1係合部23と係合することで、その
掛爪22が上記爪歯12から離間する方向へ回動される
とともに、上記第2付勢部材7の付勢力によってその
「前進位置」から「後退位置」に移動される。
【0045】図9に示す状態(即ち、上記ペダルアーム
2の増踏を完了した状態)において上記ペダルアーム2
に対する踏込操作力を解除すると、図10に示すよう
に、上記ペダルアーム2は上記パーキングケーブル10
からの引張力によって矢印B方向へ反転回動し、上記掛
爪部材4はその掛爪15が上記爪歯12に掛止される。
従って、上記掛爪部材4は、上記ペダルアーム2の回動
力によって「前進位置」から「後退位置」側へ移動さ
れ、該ペダルアーム2の踏込位置、即ち、上記ブレーキ
手段の制動力(増大変更後の制動力)を保持することに
なる。これで増踏による制動力増大変更操作が完了す
る。
【0046】尚、この制動力増大変更完了後のブレーキ
ング状態から、ブレーキングを解除する場合における操
作及び作動は、上記において説明したのと同じである
ため、ここでの説明は省略する。
【0047】第2の実施形態 図11には、本願発明の第2の実施形態にかかる車両用
パーキングブレーキ装置を示している。このパーキング
ブレーキ装置は、足踏解除方式のパーキングブレーキ装
置であって、その全体構成は上記第1の実施形態にかか
るパーキングブレーキ装置と略同様であって、次述の取
付ブラケット41とペダルアーム42と爪歯部材43と
掛爪部材44及び姿勢変更部材45を備えて構成され
る。そして、この実施形態のパーキングブレーキ装置が
上記第1の実施形態のパーキングブレーキ装置と大きく
異なる点は、該第1の実施形態のパーキングブレーキ装
置においては上記爪歯部材43を上記ペダルアーム42
側に、上記掛爪部材44と姿勢変更部材45を上記取付
ブラケット41側にそれぞれ配置していたのに対して、
この第2の実施形態のパーキングブレーキ装置において
はこれとは逆に、上記爪歯部材43を上記取付ブラケッ
ト41側に、上記掛爪部材44と姿勢変更部材45を上
記ペダルアーム42側にそれぞれ配置した点である。以
下、かかる相違点を考慮しつつ、第2の実施形態にかか
るパーキングブレーキ装置を具体的に説明する。
【0048】上記取付ブラケット41は、所定厚さの板
材で構成され、車体側部材51に対して固定配置される
ものであって、その略中央位置にはペダル支持ピン48
を介して後述のペダルアーム42が取り付けられるとと
もに、該ペダル支持ピン48から適宜離間した一方の縁
部には次述の爪歯部材43が固定される。
【0049】上記爪歯部材43は、弧状の板材で一体構
成されるものであって、その外周面には複数の爪歯5
2,52,・・が設けられるとともに、該爪歯52,5
2,・・の一端側にはこれに連続する低位面でなる摺接
係合部54が設けられている。そして、この爪歯部材4
3は、上記爪歯52,52,・・を上記取付ブラケット
41の面方向外方へ向けた状態で該取付ブラケット41
の縁部に固定されているが、この場合、上記各爪歯5
2,52,・・が上記ペダル支持ピン48を中心とする
円弧上に位置するように該各爪歯52,52,・・の曲
率半径及び該爪歯部材43の上記取付ブラケット41に
対する取付位置がそれぞれ設定されている。
【0050】上記ペダルアーム42は、板材で一体形成
されるもので、略楕円状の基端部42aと該基端部42
aに連続して前方へ延出するレバー状の先端部42bと
備えるとともに、該先端部42bには踏板67が装着さ
れている。また、上記基端部42aには、その外周に沿
ってケーブルガイド68が固定され、該ケーブルガイド
68にはパーキングケーブル50の一端側が巻かけられ
且つその端部が固定されている。そして、このペダルア
ーム42は、上記基端部42a側を上記ペダル支持ピン
48によって上記取付ブラケット41側に枢支されるこ
とで、該ペダル支持ピン48を中心として前後方向に回
動自在とされている。従って、上記踏板67が踏み込ま
れると、上記ペダルアーム42は上記ペダル支持ピン4
8を中心として矢印a方向へ回動し、上記パーキングケ
ーブル50を引張して該パーキングケーブル50の他端
側に連結されたブレーキ手段(図示省略)にその踏込量
に対応した制動力を作用させる一方、該踏板67に対す
る踏込力が解除されると上記ペダルアーム42は上記パ
ーキングケーブル50を介して伝達される上記ブレーキ
手段側からの張力を受けて矢印b方向へ引き上げられて
セット位置に復帰し、該ブレーキ手段における制動力が
解除される。
【0051】一方、上記ペダルアーム42の上記基端部
42aと先端部42bとの中間で且つ上記取付ブラケッ
ト41側の上記爪歯部材43の外周から適宜離間した位
置には支軸49が突設されている。そして、この支軸4
9には、次述の掛爪部材44と姿勢変更部材45がその
厚さ方向に重なり状態でそれぞれ取り付けられている。
【0052】上記掛爪部材44は、図16に示すよう
に、縦長の板材で構成されるもので、その長寸方向の略
中央部には長寸方向に長軸をもつ長穴60が形成されて
いる。そして、この掛爪部材44の長寸方向の一端寄り
位置には、直線状の掛止面をもつ当接部57と該当接部
57の一端に連続して上向き傾斜状に延出するガイド部
58とが形成されている。また、この掛爪部材44の長
寸方向の他端寄り部には、円弧状の摺接係合部56が設
けられている。さらに、上記掛爪部材44の短寸方向の
一端側には上記爪歯部材43の爪歯52,52,・・に
選択的に掛止可能な掛爪55が設けられる一方、短寸方
向の他端側には凹溝状の端止部59が形成されている。
【0053】尚、上記掛爪部材44は、上記ペダルアー
ム42に取り付けられる支軸49が上記長穴60に挿通
されることで該ペダルアーム42側に揺動可能に支持さ
れ、上記支軸49を中心として矢印e−f方向へ回動可
能とされるとともに、上記長穴60の長軸方向(矢印c
−d方向)へスライド可能とされる。ここで、以下の説
明の便宜上、図16に示すように、上記掛爪部材44の
スライド位置を、該掛爪部材44が上記支軸49に対し
て矢印c方向へスライドした時の位置を「後退位置」、
上記支軸49に対して矢印d方向へスライドした時の位
置を「前進位置」という。
【0054】一方、上記掛爪部材44の上記端止部59
には、トーションバネで構成される第1付勢部材46の
作用端46bが掛止される。また、この第1付勢部材4
6の左右一対の支持端46a,46aは、上記ペダルア
ーム42側に掛止される。従って、上記掛爪部材44の
回動に伴って上記第1付勢部材46の上記作用端46b
と上記支持端46a,46aの相対位置が変化すること
になる。この場合、この実施形態のものにおいては、図
11に示すように、上記第1付勢部材46の支持端46
a,46aの上記ペダルアーム42側への固定位置と上
記支軸49の軸心位置とを結ぶ直線を「基準線L0」と
したとき、該第1付勢部材46の作用端46bが該「基
準線L0」の両側へ選択的に移動し得るようにしている
ので、後述するように、この支持端46a,46aと作
用端46bとの相対位置の変化に基づいて上記掛爪部材
44には矢印e方向への回動付勢力と矢印f方向への回
動付勢力とが選択的に作用することになる。
【0055】上記姿勢変更部材45は、図17に示すよ
うに、縦長の板材で構成されるもので、その長寸方向の
一端寄り位置には該長寸方向に延びる弧状の長穴66が
形成されている。そして、この掛爪部材44の長寸方向
の他端寄りには、上記掛爪部材44の当接部57が掛止
される係合部64と、該係合部64の両側にそれぞれ位
置する第1掛爪62と第2掛爪63とが設けられてい
る。尚、上記第1掛爪62と第2掛爪63は、後述する
ように、共に選択的に上記爪歯部材43の爪歯52に嵌
合されるが、その嵌合状態においても上記爪歯部材43
との相対位置を保持する機能(即ち、掛止機能)はもた
ない。
【0056】また、上記姿勢変更部材45は、上記掛爪
部材44と近接対向状態に配置され、且つ該掛爪部材4
4と同様に、上記ペダルアーム42に取り付けられる支
軸49が上記長穴66に挿通されることで該ペダルアー
ム42側に揺動可能に支持され、上記支軸49を中心と
して矢印e−f方向へ回動可能とされるとともに、上記
長穴66の弧状方向(便宜的に、矢印g−h方向)へス
ライド可能とされる。ここで、以下の説明の便宜上、図
17に示すように、上記姿勢変更部材45のスライド位
置を、該姿勢変更部材45が上記支軸49に対して矢印
g方向へスライドした時の位置を「後退位置」、上記支
軸49に対して矢印h方向へスライドした時の位置を
「前進位置」という。
【0057】さらに、上記姿勢変更部材45の上記第2
掛爪54の近傍には、端止部65が設けられている。そ
して、この端止部65には、上記ペダルアーム42にそ
の一端が連結されたコイルバネで構成される第2付勢部
材47の他端が連結される。従って、上記姿勢変更部材
45は、上記第2付勢部材47のバネ力によって常時矢
印e方向へ回動付勢されることになる。
【0058】尚、上記第1付勢部材46のバネ力は上記
第2付勢部材47のバネ力よりも大きい値に設定されて
いる。
【0059】続いて、この実施形態にかかるパーキング
ブレーキ装置の作動を、図11〜図15を参照して説明
する。
【0060】 セット状態(図11参照) 図11に示すセット状態は、車両走行中の如くブレーキ
手段にブレーキ力が発生していない状態であって、上記
ペダルアーム42は、矢印b方向へ最大に回動してい
る。従って、このセット状態では、図11に示すよう
に、上記掛爪部材44は、上記第1付勢部材46の作用
端46bが上記基準線L0よりも上方側に位置している
ことから、該掛爪部材44は該第1付勢部材46の作用
端46bに作用する付勢力によって上方側へ押し付けら
れて「前進位置」に位置設定されるとともに、常時矢印
e方向へ回動付勢されている。また、上記姿勢変更部材
45は、上記第2付勢部材47の付勢力によって下方へ
引き下げられて「後退位置」に設定されるとともに、上
記係合部64は上記掛爪部材44の当接部57に当接し
ている。従って、上記掛爪部材44の上記当接部57
は、上記爪歯部材43の退避部54に当接し、上記ペダ
ルアーム42の回動規制は何ら行っていない。また、こ
の時、上記掛爪部材44の摺接係合部56は上記取付ブ
ラケット41側の上記ガイド部53に近接対向してい
る。
【0061】 セット状態からのブレーキング操作時
(図11及び図12参照) 図11に示すセット状態から上記ペダルアーム42が踏
み込み操作されて矢印a方向に回動されると、該ペダル
アーム42の回動に伴う上記掛爪部材44の前方への移
動によって、該掛爪部材44の掛爪55は上記爪歯部材
43の退避部54側から上記爪歯52,52,・・側へ
移動するとともに、上記ペダルアーム42の回動操作が
継続されている限り、爪歯52,52,・・上を掛止・
掛止解除を繰り返しながら移動する。この際、上記掛爪
部材44は、上記第1付勢部材46の付勢力によって上
記掛爪55が常時上記爪歯52,52,・・側へ押し付
けられるように付勢されている。
【0062】そして、上記ペダルアーム42の踏込操作
が停止され、且つその踏込力が解除されると、上記ペダ
ルアーム42には上記パーキングケーブル50の張力が
作用し該ペダルアーム42は矢印b方向への復帰回動力
を受ける。この際、このペダルアーム42に取り付けら
れている上記支軸49も該ペダルアーム42と一体的に
上方側へ移動し、上記掛爪部材44は「前進位置」から
図12に示す「後退位置」に位置変更される。そして、
上記掛爪部材44の掛爪55は、上記支軸49を介して
負荷される上記パーキングケーブル50の張力による押
付力で上記爪歯部材43の特定の爪歯52に掛止された
ままその姿勢が保持される。即ち、上記ペダルアーム4
2の踏込量に対応して発生するブレーキ力がそのまま保
持される(即ち、ブレーキング操作完了後の保持状態で
ある)。
【0063】尚、この場合、上記掛爪部材44の「前進
位置」から「後退位置」への移動に伴って上記第1付勢
部材46の作用端46bが上記基準線L0の上側からそ
の下側(図12参照)へ移動し、該第1付勢部材46の
作用端46bに発生する付勢力が上記掛爪部材44を矢
印f方向(即ち、上記掛爪55を上記爪歯部材43の爪
歯52から離脱させる方向)へ作用しているが、この第
1付勢部材46の付勢力は上記パーキングケーブル50
の張力による付勢力に比して小さいことから、該第1付
勢部材46の付勢力に拘わらず上記掛爪部材44は上記
掛爪55を上記爪歯部材43の爪歯52に掛止させたま
まその姿勢が保持される。この時の掛爪部材44の姿勢
が特許請求の範囲の「掛止姿勢」である。
【0064】 ブレーキング保持状態の解除操作(図
13参照) 図12に示すブレーキング保持状態から、例えば、ブレ
ーキ力を解除して車両の走行を可能とするために、ある
いはさらにブレーキ力を増大させる増踏操作を行うため
に、その前段階としてブレーキング保持状態を解除する
ときには、先ず、図13に示すように、上記ペダルアー
ム42をブレーキング保持状態における回動位置から少
しだけ踏み込んでこれを矢印a方向へ回動させる(尚、
この時の「回動量」は、上記掛爪55の上記爪歯52へ
の掛止状態を解除し得る量であれば足り、特許請求の範
囲中の「所定量」に該当する)。
【0065】すると、上記掛爪部材44は、その掛爪5
5と上記爪歯部材43の爪歯52との間に作用していた
押付力が消滅するので、上記第1付勢部材46の付勢力
によって矢印f方向へ回動され、上記掛爪55の上記爪
歯部材43の爪歯52に対する掛止状態が解除される。
このときの掛爪部材44の姿勢が特許請求の範囲の「解
除姿勢」である。
【0066】また、この際、上記掛爪部材44の矢印f
方向への回動に伴って、その回動力が該掛爪部材44の
当接部57を介して上記姿勢変更部材45の係合部64
に伝達され、該姿勢変更部材45は上記第2付勢部材8
の付勢力に抗して矢印f方向へ回動され、その第2掛爪
63が上記爪歯部材43の爪歯52に嵌合することでそ
れ以上に矢印f方向へ回動するのが規制される。
【0067】尚、この場合、上記姿勢変更部材45の上
記第2掛爪63は、上記第1付勢部材46の付勢力と上
記第2付勢部材8の付勢力との差分によって上記爪歯部
材43の爪歯52側へ押し付けられた状態であって、上
記姿勢変更部材45と掛爪部材44は共に矢印e方向へ
の回動が許容される状態となっている。
【0068】 ブレーキ力の解除操作(図13及び図
14参照) ブレーキング保持の解除状態から上記ペダルアーム42
を矢印b方向へ回動させてブレーキ力を消滅させる場合
には、図13に示す状態(ブレーキング保持の解除状
態)からそのまま上記ペダルアーム42を上記ブレーキ
ワイヤ10の張力によって矢印b方向へ回動させれば良
い。
【0069】この場合、上記ペダルアーム42の矢印b
方向への回動操作に伴って、上記姿勢変更部材45の第
2掛爪63は上記爪歯部材43の爪歯52,52,・・
上を嵌合・嵌合離脱を繰り返しながら摺動し、該ペダル
アーム42の矢印b方向への回動を許容する。そして、
上記ペダルアーム42の矢印b方向への回動の進行に伴
って上記掛爪部材44が手前側へ移動しその掛爪55が
上記爪歯部材43の爪歯52,52,・・に対応する位
置から外れて上記退避部54側に移行し、上記掛爪部材
44の摺接係合部56が上記取付ブラケット41側のガ
イド部53に当接し、上記掛爪部材44は該ガイド部5
3側からの押付力によって強制的に矢印e方向へ回動さ
れ、該ペダルアーム42が矢印b方向へ最大に回動した
時点で、上記掛爪部材44の掛爪55が上記爪歯部材4
3の退避部54に当接し、図11に示すセット状態に設
定される。これで、ブレーキ力が完全に解除され、従っ
て車両の走行が可能となる。
【0070】 ブレーキング保持の解除状態からの増
踏操作(図13及び図15参照) 例えば、最初のブレーキング操作により設定されたブレ
ーキ力ではブレーキの効きが甘いと思われる場合には、
ブレーキ力の追加的増加を図るべく増踏操作が行われ
る。即ち、この場合には、図13に示すブレーキング保
持の解除状態から、上記ペダルアーム42を踏み込んで
これを矢印a方向へ回動させる。すると、この回動操作
に伴って上記支軸49が前方へ移動し、先ず、上記掛爪
部材44が「前進位置」から「後退位置」に変化する。
さらに、上記ペダルアーム42が踏み込まれると、上記
掛爪部材44の前方への移動に伴って、該掛爪部材44
が上記姿勢変更部材45に対して相対移動し、該姿勢変
更部材45の係合部64に対する上記掛爪部材44側の
当接部位が当接部57からガイド部58側へと移動す
る。
【0071】そして、この掛爪部材44の姿勢変更部材
45に対する相対移動に伴って、先ず、上記掛爪部材4
4側においては、上記第1付勢部材46の付勢力によっ
て上記掛爪部材44は矢印e方向へ回動付勢され、最終
的には、上記掛爪55が上記爪歯部材43の爪歯52に
掛止された状態に移行する。一方、上記姿勢変更部材4
5側においては、上記掛爪部材44側からの押付力を受
けて該姿勢変更部材45が矢印f方向へ回動付勢され、
上記第2掛爪63に加えて上記第1掛爪62も上記爪歯
部材43の爪歯52に嵌合し、それ以上に矢印f方向へ
回動するのが規制され、最終的には、上記掛爪部材44
の矢印e方向への回動に伴う該姿勢変更部材45の回動
規制作用が解除されることで、該姿勢変更部材45は上
記第2付勢部材8の付勢力によって矢印e方向へ回動さ
れ、上記第1第2掛爪63及び第2第1掛爪62が共に
爪歯部材43側から離脱される。以上で、ブレーキング
操作状態への移行が完了する。
【0072】従って、後は、上記ペダルアーム42を所
望の回動位置(即ち、所望のブレーキ力が得られる位
置)までそのまま踏み込んでこれを矢印a方向へ回動さ
せ、回動後、該ペダルアーム42に対する踏込力を解除
することで、図12に示すように、上記掛爪部材44の
掛爪55が上記爪歯部材43の爪歯52に掛止されその
状態が保持される。以上で増踏操作が完了する。
【0073】尚、この増踏操作後のブレーキング解除操
作における作動は上記及びにおいて説明したのと同
じであるため、ここでの説明は省略する。
【0074】以上のように、この第2の実施形態にかか
るパーキングブレーキ装置においては、上記ペダルアー
ム42を踏込操作することで所要のブレーキ力を発生さ
せ且つこの状態を保持させることができるとともに、該
ペダルアーム42をその保持状態から所定量だけ踏込操
作することで該保持状態が解除され該ペダルアーム42
を復帰回動させてのブレーキ力の解除操作が許容され、
さらに上記保持状態から上記ペダルアーム42を上記所
定量を越えて踏み込むことによってブレーキ力を増大側
に変更し且つこれを保持することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施形態に係る車両用パーキ
ングブレーキ装置のセット状態における要部構造説明図
である。
【図2】図1に示した車両用パーキングブレーキ装置の
主要構成部材の組付状態を示す分解斜視図である。
【図3】図1に示した車両用パーキングブレーキ装置の
ストローク状態における要部構造説明図である。
【図4】図1に示した車両用パーキングブレーキ装置の
ロック状態における要部構造説明図である。
【図5】図1に示した車両用パーキングブレーキ装置の
ロック解除状態における要部構造説明図である。
【図6】図1に示した車両用パーキングブレーキ装置の
セット状態直前における要部構造説明図である。
【図7】図1に示した車両用パーキングブレーキ装置の
増踏開始状態における要部構造説明図である。
【図8】図1に示した車両用パーキングブレーキ装置の
増踏ストローク状態における要部構造説明図である。
【図9】図1に示した車両用パーキングブレーキ装置の
増踏完了状態における要部構造説明図である。
【図10】図1に示した車両用パーキングブレーキ装置
の増踏完了後のロック状態における要部構造説明図であ
る。
【図11】本願発明の第2の実施形態に係る車両用パー
キングブレーキ装置のセット状態における構造説明図で
ある。
【図12】図11に示した車両用パーキングブレーキ装
置のロック状態における構造説明図である。
【図13】図11に示した車両用パーキングブレーキ装
置のロック解除状態における構造説明図である。
【図14】図11に示した車両用パーキングブレーキ装
置のペダルリターン状態における構造説明図である。
【図15】図11に示した車両用パーキングブレーキ装
置の増踏み状態における構造説明図である。
【図16】図11に示した掛爪部材の正面図である。
【図17】図11に示した姿勢変更部材の正面図であ
る。
【符号の説明】
1は取付ブラケット、2はペダルアーム、3は爪歯部
材、4は掛爪部材、5は姿勢変更部材、6は第1付勢部
材、7は第2付勢部材、8はペダル支持ピン、9は支
軸、10はパーキングケーブル、11は車体側部材、1
2は爪歯、13はガイド板、14は退避部、15は掛
爪、16は摺接係合部、17は第1当接部、18は第2
当接部、19は端止部、20は長穴、21は掛止部、2
2は掛爪、23は第1係合部、24は第2係合部、25
は端止部、26は長穴、27は踏板、31及び32は端
止孔、41は取付ブラケット、42はペダルアーム、4
3は爪歯部材、44は掛爪部材、45は姿勢変更部材、
46は第1付勢部材、47は第2付勢部材、48はペダ
ル支持ピン、49は支軸、50はパーキングケーブル、
51は車体側部材、52は爪歯、53はガイド部、54
は退避部、55は掛爪、56は摺接係合部、57は当接
部、58はガイド部、59は端止部、60は長穴、62
は第1掛爪、63は第2掛爪、64は係合部、65は端
止部、66は長穴、67は踏板、L0は基準線である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 爪歯(12)を備え且つ踏込操作される
    ことでブレーキ手段に制動作用を行わしめるペダルアー
    ム(2)と、 上記ペダルアーム(2)の爪歯(12)に掛止可能な掛
    爪(15)を備え、該ペダルアーム(2)の踏込操作に
    伴って上記掛爪(15)が上記爪歯(12)に掛止され
    た「掛止姿勢」では上記ペダルアーム(2)をその時点
    の踏込位置で保持する一方、上記ペダルアーム(2)が
    上記踏込位置からさらに所定量だけ踏込操作されたとき
    には上記掛爪(15)の上記爪歯(12)に対する掛止
    状態を解除して上記ペダルアーム(2)の反踏込方向へ
    の回動を許容する「解除姿勢」とされる掛爪部材(4)
    と、 上記ペダルアーム(2)が上記所定量を越えて踏込操作
    されたときに該ペダルアーム(2)の踏込操作力を受け
    て上記掛爪部材(4)を「解除姿勢」から「掛止姿勢」
    側に姿勢変更させる姿勢変更部材(5)とを備えたこと
    を特徴とする車両用パーキングブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 車体側に固定配置された取付ブラケット
    (41)に対して回動可能に取り付けられ且つ踏込操作
    されることでブレーキ手段に制動作用を行わしめるペダ
    ルアーム(42)と、 爪歯(52)を備え且つ上記取付ブラケット(41)側
    に取り付けられた爪歯部材(43)と、 上記爪歯部材(43)の爪歯(52)に掛止可能な掛爪
    (55)を備え、上記ペダルアーム(42)の踏込操作
    に伴って上記掛爪(55)が上記爪歯(52)に掛止さ
    れた「掛止姿勢」では該ペダルアーム(42)をその時
    点の踏込位置で保持する一方、該ペダルアーム(42)
    が上記踏込位置からさらに所定量だけ踏込操作されたと
    きには上記掛爪(55)の上記爪歯(52)に対する掛
    止状態を解除して上記ペダルアーム(42)の反踏込方
    向への回動を許容する「解除姿勢」とされる掛爪部材
    (44)と、 上記ペダルアーム(42)が上記所定量を越えて踏込操
    作されたときに該ペダルアーム(42)の踏込操作力を
    受けて上記掛爪部材(44)を「解除姿勢」から「掛止
    姿勢」側に姿勢変更させる姿勢変更部材(45)とを備
    えたことを特徴とする車両用パーキングブレーキ装置。
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