JPH11321367A - シフトレバー装置における疑似パーキング構造 - Google Patents

シフトレバー装置における疑似パーキング構造

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JPH11321367A
JPH11321367A JP13073098A JP13073098A JPH11321367A JP H11321367 A JPH11321367 A JP H11321367A JP 13073098 A JP13073098 A JP 13073098A JP 13073098 A JP13073098 A JP 13073098A JP H11321367 A JPH11321367 A JP H11321367A
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shift
shift lever
parking
lock
lock mechanism
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の組立工程において、ニュートラルポジ
ションに配置されたシフトレバーがパーキングポジショ
ンに移動できないようにしたシフトレバー装置における
疑似パーキング構造を提供する。 【解決手段】 この発明に係るシフトレバー装置におけ
る疑似パーキング構造Eは、キーインターロック機構と
連係するシフトロック機構10及びこのシフトロック機
構10を解除ロッド21を介して人為的に解除可能に構
成した手動解除機構20を有しており、シフトレバー3
0がパーキングポジションP以外に配置された状態で、
シフトロック機構10をロック位置に保持するシフトロ
ック機構固定手段40を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両における自
動変速機に設けられたシフトレバー装置に係り、特に、
車両の組立工程において、シフトレバーがパーキングポ
ジションに移動できないようにしたシフトレバー装置に
おける疑似パーキング構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の組立工程において、ライン上の車
両は、シフトレバーがパーキングポジションにシフトさ
れていると、パーキングロックでタイヤが転動できない
ため、ニュートラルポジションにシフトレバーをシフト
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、車両の
組立工程において、万一、シフトレバーがパーキングポ
ジションに移動すると、上述のようにタイヤが転動せ
ず、このため、車両を次の工程へ移動できず、組立ライ
ンが一時停止してしまうおそれがある。
【0004】また、キーインターロック機構の働きによ
り、シフトレバーをニュートラルポジションにシフトす
るには、イグニッションキーが必要であり、また、シフ
トレバーがニュートラルポジションにあるとイグニッシ
ョンキーを抜き取ることができないという不具合があ
る。
【0005】この発明は、上述した問題点を解決すべく
なされたもので、車両の組立工程において、シフトレバ
ーがパーキングポジションに移動できないようにしたシ
フトレバー装置における疑似パーキング構造を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る請求項1のシフトレバー装置におけ
る疑似パーキング構造では、キーインターロック機構と
連係するシフトロック機構及びこのシフトロック機構を
解除ロッドを介して人為的に解除可能に構成した手動解
除機構を有するシフトレバー装置において、シフトレバ
ーがパーキングポジション以外に配置された状態で、前
記シフトロック機構をロック位置に保持するシフトロッ
ク機構固定手段を設けたことを特徴としている。
【0007】また、請求項2のシフトレバー装置におけ
る疑似パーキング構造では、前記シフトロック機構は、
機枠に軸着され前記シフトレバーに設けたポジションピ
ンを挟持可能に構成された作動部材と、この作動部材と
協働して前記ポジションピンの作動を拘束又は自由化す
るよう前記機枠に軸着されたロック体とからなり、前記
シフトロック機構固定手段は、前記作動部材と係合して
ロック位置にある作動部材の回動を阻止するストッパロ
ッドを備え、このストッパロッドにより作動部材を介し
て前記ロック体の回動を阻止し、前記ポジションピンの
パーキングポジションへの移動を阻止可能に構成したこ
とを特徴としている。
【0008】また、請求項3のシフトレバー装置におけ
る疑似パーキング構造では、前記解除ロッドは、前記機
枠に昇降可能に配置され、この解除ロッドを下降させる
ことにより、前記ロック体をロック解除方向に回動可能
に構成すると共に、前記シフトロック機構固定手段を下
降せしめ、前記作動部材との係合を解除して前記ポジシ
ョンピンのパーキングポジションへの移動を可能とした
ことを特徴としている。
【0009】そして、請求項1に係る発明においては、
シフトロック機構固定手段により、シフトレバーがパー
キングポジション以外に配置された状態で、シフトロッ
ク機構をロック位置に保持することができるので、イグ
ニッションキーの抜き取り操作が可能になるとともに、
ロック位置にあるシフトロック機構がシフトレバーのニ
ュートラルポジションからパーキングポジションへの不
用意な移動を阻止する。
【0010】また、請求項2に係る発明においては、シ
フトロック機構固定手段としてのストッパロッドによ
り、シフトロック機構の作動部材及びロック体の回動を
阻止し、シフトレバーに設けたポジションピンのパーキ
ングポジションへの移動を阻止可能にすることができる
ので、簡単な構成で疑似的パーキング状態を造ることが
できる。
【0011】また、請求項3に係る発明においては、疑
似パーキング状態にあるシフトレバー装置において、手
動解除機構の解除ロッドを下降させることにより、ロッ
ク体をロック解除方向に回動させると共に、シフトロッ
ク機構固定手段のストッパロッドを下降せしめ、これに
より、作動部材の作動を自由化し、ポジションピンのパ
ーキングポジションへの移動を自由化することができ
る。このように、疑似パーキングを解除ロッドの作用に
より容易に解除することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図1
〜図9を参照して説明する。
【0013】図において、Eはシフトレバー装置におけ
る疑似パーキング構造で、図示しないキーインターロッ
ク機構と連係するシフトロック機構10及びこのシフト
ロック機構10を解除ロッド21を介して人為的に解除
可能に構成した手動解除機構20を有しており、シフト
レバー30がパーキングポジションP以外に配置された
状態で、シフトロック機構10をロック位置に保持する
シフトロック機構固定手段40を設けたことを特徴とし
ている。
【0014】そして、シフトロック機構10は、機枠5
0に軸着されシフトレバー30に設けたポジションピン
31を挟持可能に構成された作動部材11と、この作動
部材11と協働してポジションピン31の作動を拘束又
は自由化するよう機枠50に軸着されたロック体14と
からなり、シフトロック機構固定手段40は、作動部材
11と係合してロック位置にある作動部材11の回動を
阻止するストッパロッド41を備え、このストッパロッ
ド41により作動部材11を介してロック体14の回動
を阻止し、ポジションピン31のパーキングポジション
Pへの移動を阻止可能に構成している。
【0015】また、解除ロッド21は、機枠50に昇降
可能に配置され、解除ロッド21を下降させることによ
り、ロック体14をロック解除方向に回動可能に構成す
ると共に、シフトロック機構固定手段40を構成するス
トッパロッド41を下降せしめ、作動部材11との係合
を解除してポジションピン31のパーキングポジション
Pへの移動を可能としている。
【0016】さらに、この発明の実施形態の構造を詳細
に説明する。
【0017】シフトレバー30はパイプ状で、その基部
を車体に固定された機枠50に車体前後方向へ回動可能
に軸着しており、中空部内に軸方向摺動可能に挿入され
たロッド(図示せず)にポジションピン31が植設され
ている。このロッドは図示しない圧縮ばねにより常に上
方に付勢されている。
【0018】また、シフトレバー30の上部には、ノブ
32が固定されており、このノブ32内に一部を外部に
突出させたノブボタン33が摺動可能に設けられ、この
ノブボタン33を圧縮ばねのばね力に抗して押圧するこ
とによりポジションピン31が下方に移動するように構
成されている。
【0019】また、ポジションピン31は、機枠50に
設けられたポジションプレート51に切欠いて形成され
たポジション溝52に圧接係合するように設定されてい
る。このポジション溝52には、パーキング、リバー
ス、ニュートラル、ドライブ、2速及び1速等の各ポジ
ションの内の所定ポジションに対応する位置にそれぞれ
段差が形成されており、図1において、Nはニュートラ
ルポジション、Pはパーキングポジションである。
【0020】シフトロック機構10は、作動部材11
と、ロック体14と、アクチュエータ15を備えてい
る。
【0021】作動部材11は、キーロックレバー12
と、サポートレバー13とから構成されている。キーロ
ックレバー12は、基部から三方に腕部12a,12
b,12cが延出して形成されており、基部を機枠50
に固定されたブラケット53に突設した枢軸53aに回
動可能に軸着している。
【0022】キーロックレバー12のポジションピン3
1側に延出した腕部12aの下面は、パーキングポジシ
ョンPにあるときのポジションピン31と当接して回動
するように配置されており、ポジションピン31と反対
側に延出した腕部12bの先端に突設された連結軸12
eには、公知のキーインターロック機構(図示せず)に
連係するキーロックケーブル16が連結枢支されてい
る。さらに、キーロックレバー12の基部から下方に延
出した腕部12cには、ロック体14の後記カム部14
dと当接する突部12fが形成されており、この突部1
2fの反カム部側はストッパロッド41と当接可能な位
置に配置されている。
【0023】サポートレバー13は、基部がキーロック
レバー12と同一の枢軸53aにより軸着されており、
ポジションピン31側に延出した一方の腕部13aは、
キーロックレバー12の腕部12aと対向して下方に配
置されている。また、キーロックレバー12の基部に
は、ねじりコイルばね17が巻装され、このねじりコイ
ルばね17の一方のフック部17aはキーロックレバー
12に設けた係止ピン12gに、他方のフック部17b
はサポートレバー13の他方の腕部13bに形成した係
止孔13cにそれぞれ係止されている。
【0024】そして、このねじりコイルばね17によっ
て、キーロックレバー12及びサポートレバー13の各
腕部12a,13aは、互いに引き寄せられるように付
勢されており、パーキングポジションPにあるときのポ
ジションピン31を腕部12a,13aで挟持するよう
に構成されている。なお、キーロックレバー12の腕部
12aとサポートレバー13の腕部13aはそれぞれ形
成したストッパ部12h,13dによって両腕部12
a,13aの間に所定の間隔が設けられるように設定さ
れている。
【0025】ロック体14はベルクランク状に形成さ
れ、基部がブラケット53に突設した枢軸53bにより
回動可能に軸着されており、ポジションピン31側に延
出した腕部14bの上面には、枢軸14aの軸心を中心
とする円弧状のロック部14cが形成されている。この
ロック部14cは、パーキングポジションPにあるとき
のポジションピン31の下降を阻止し得る位置に配置さ
れている。また、腕部14bの背面には、キーロックレ
バー12の突部12fと当接可能なカム部14dが形成
されている。
【0026】また、ロック体14のポジションピン31
側と反対方向に延出した腕部14eは、腕部14bと略
直交して形成されており、手動解除機構20の解除ロッ
ド21の下端部と当接する位置に配置されている。さら
に、枢軸53bの下方に位置するロック体14の基部に
は、アクチュエータ15の後記プランジャ15aのフッ
ク部15bと係合する長孔14fが形成されている。
【0027】アクチュエータとしてのソレノイド15は
ブラケット53に固定されており、圧縮ばね(図示せ
ず)により外方に突出するように付勢されたプランジャ
15aが摺動可能に内蔵され、このプランジャ15aの
先端に形成されたフック部15bは、ロック体14の長
孔14fに係合されている。
【0028】そして、このソレノイド15は、シフトレ
バー30がパーキングポジションPにシフトされたこと
をマイクロスイッチ(いずれも図示せず)により検出し
た際に、励磁状態、すなわちON状態となり、プランジ
ャ15aが吸引され、ロック体14を反時計方向に回動
せしめ、そのロック部14cがパーキングポジションP
にあるときのポジションピン31と対向するロック位置
に移動するように設定されている。また、車両発進時
に、ブレーキペダル(図示せず)を踏圧すると、ソレノ
イド15は非励磁状態、すなわちOFF状態となり、プ
ランジャ15aが圧縮ばねのばね力により外方に突出
し、ロック体14を時計方向に回動せしめ、そのロック
部14cをパーキングポジションPにあるときのポジシ
ョンピン31の運動軌跡外のアンロック位置に退避させ
る。
【0029】手動解除機構20は、解除ロッド21と、
プッシュロッド22を備えており、解除ロッド21はブ
ラケット53に設けたガイド23,23aにより軸方向
へ摺動可能に配置されている。
【0030】この解除ロッド21の上端部には、略三角
形状のブロック21aが一体形成され、このブロック2
1aとガイド23との間の解除ロッド21に、戻しばね
24が巻装されており、この戻しばね24により、解除
ロッド21は常に上方に向って摺動するように付勢され
ている。
【0031】また、解除ロッド21の先端には、二又状
の突部21b,21cが形成されており、一方の突部2
1bは、ロック体14の腕部14eに、他方の突部21
cはストッパロッド41の突部41bにそれぞれ当接可
能な位置に配置されている。
【0032】また、ブロック21aの上面には、プッシ
ュロッド22の下端部に形成された球部22aが当接し
ており、このプッシュロッド22は、機枠50に形成し
たガイド25を挿通して機枠50の上方へ延出し、先端
部が機枠50の外方で押し込み可能に突出している。ま
た、プッシュロッド22の中間部に形成したフランジ部
22bが、戻しばね24のばね力によりガイド25に形
成したストッパ部25aに当接してプッシュロッド22
の抜け止めをしている。
【0033】ストッパロッド41はブラケット53に設
けたガイド42により、軸方向へ摺動可能に配置されて
いる。このストッパロッド41の上部は、キーロックレ
バー12の突部12fと当接可能な位置に配置されてお
り、また、ストッパロッド41の基部41aは、ガイド
42から外方に突出しており、ソレノイド15側に突出
するようにL字状に折曲して形成されている。
【0034】ストッパロッド41の中間部には、基部4
1aの折曲方向に同一方向に突出した突部41bが形成
されており、この突部41bには、解除ロッド21の突
部21cが当接し得るように設定されている。
【0035】さらに、ストッパロッド41の突部41b
には、ブラケット53に設けた突出面44に所定の間隔
をおいて突出して形成された突部44a,44bに、係
止可能な係止部41cが形成されている。この突部44
aは突部41bに係合してストッパロッド41をキーロ
ックレバー12の突部12fと当接するロック位置に保
持し、突部44bは突部41bと係合してストッパロッ
ド41をキーロックレバー12の突部12fと係合しな
いアンロック位置に保持する。
【0036】つぎに、この発明の実施形態の作用を説明
する。
【0037】車両の組立工程においては、シフトレバー
30はニュートラルポジションNにシフトされており、
ポジションピン31はポジション溝52のニュートラル
ポジションNに係合している。また、キーロックレバー
12は、その突部12fがストッパロッド41に押圧さ
れ、サポートレバー13と共に時計方向に回動したロッ
ク位置にあり、このキーロックレバー12の突部12f
に押圧されてロック体14は反時計方向に回動し、パー
キングポジションPに対応するポジション溝52を閉塞
するとともに、そのロック部14cがパーキングポジシ
ョンPに対応するポジション溝52の直下に位置するロ
ック位置に配置されて疑似的にパーキング状態に保持さ
れている。
【0038】また、解除ロッド21の各突部21b,2
1cは、ロック体14の腕部14e及びストッパロッド
41の突部41bの上方に配置されている。さらに、ス
トッパロッド41は、その突部41bの係止部41cが
突出面44の突部44aにより係止されており、ストッ
パロッド41が下方へ移動しないように保持されてい
る。
【0039】このように、疑似的にパーキングされてい
る状態においては、シフトレバー30をニュートラルポ
ジションNからパーキングポジションPに移動しようと
してもポジションピン31が、ロック体14に当接し、
そのパーキングポジションPへの移動を阻止することが
できる。尚、ポジションピン31から、ロック体14及
びキーロックレバー12を介してストッパロッド41に
入力される荷重を受けるためにブラケット53にはスト
ッパロッド41の上部で突部12fの反対側から当接す
る受け部23a,23bが形成されている。
【0040】この疑似的パーキング状態を解除するに
は、図9に示すように、プッシュロッド22を戻しばね
24のばね力に抗して押し込んで、解除ロッド21を軸
方向下方へ摺動させる。すると、解除ロッド21の一方
の突部21cによりストッパロッド41の突部41bが
押圧され、ストッパロッド41が軸線方向に下降し、そ
の上部がキーロックレバー12の突部12fから離脱す
る。そして、ストッパロッド41がキーロックレバー1
2の突部12fから外れると、ロック体14は、そのカ
ム部14aを、キーロックレバー12の突部12fに摺
接させながらソレノイド15の圧縮ばねの復元力により
時計方向に回動し、キーロックレバー12はロック体1
4に押圧されて反時計方向に回動してアンロック位置に
移動する。なお、ストッパロッド41の係止部41c
は、突出面44の突部44bに係止されて、アンロック
位置に保持される。
【0041】このようにして、疑似的パーキング状態が
解除されると、ポジションピン31をパーキングポジシ
ョンPに移動させることができる通常の状態になる。
【0042】上述したこの発明に係る実施形態によれ
ば、シフトロック機構固定手段40を構成するストッパ
ロッド41により、シフトロック機構10を固定化、す
なわち、作動部材11及びロック体14をロック位置に
て回動不能に保持して疑似的パーキング状態にすること
ができるので、車両の組立工程において、イグニッショ
ンキーの抜き取り操作が可能になるとともに、ロック位
置にあるシフトロック機構10がシフトレバー30が不
用意にニュートラルポジションNからパーキングポジシ
ョンPに移動するのを阻止することができ、組付け及び
車両の移動を円滑に行うことができる。
【0043】また、シフトロック機構10の疑似的パー
キング状態の解除は、手動解除機構20の解除ロッド2
1を下降させることにより、ストッパロッド41を下降
せしめ、これにより作動部材11の作動を自由化し、ポ
ジションピン31のパーキングポジションPへの移動を
自由化するようにしたので、車両組付後でシフトレバー
装置がフロアコンソールに覆われた状態であっても容易
に解除操作を行うことができる。
【0044】また、ストッパロッド41は、疑似的パー
キング状態の解除後、突出面44の突部44bに係止さ
れてアンロック位置に保持されて、通常操作時にシフト
ロック機構10の作動の妨げになることがないので、車
両組付後にストッパロッド41を取り外す必要はない。
【0045】
【発明の効果】請求項1に係る発明においては、シフト
ロック機構固定手段により、シフトレバーがパーキング
ポジション以外に配置された状態でシフトロック機構を
ロック位置に保持して疑似的パーキング状態にすること
ができるので、車両の組立工程において、イグニッショ
ンキーの抜き取り操作が可能になるとともに、ロック位
置にあるシフトロック機構がシフトレバーのニュートラ
ルポジションからパーキングポジションへの不用意な移
動を阻止することができ、車両の移動を円滑に行うこと
ができる。
【0046】また、請求項2に係る発明においては、シ
フトロック機構固定手段としてのストッパロッドによ
り、シフトロック機構の作動部材及びロック体の回動を
阻止し、シフトレバーに設けたポジションピンのパーキ
ングポジションへの移動を阻止可能にすることができる
ので、従来の構造にストッパロッドを追加するという簡
単な構成で疑似的パーキング状態を造ることができる。
【0047】また、請求項3に係る発明においては、疑
似パーキング状態にあるシフトレバー装置において、手
動解除機構の解除ロッドを下降させることにより、ロッ
ク体をロック解除方向に回動させると共に、シフトロッ
ク機構固定手段のストッパロッドを下降せしめ、これに
より、作動部材の作動を自由化し、ポジションピンのパ
ーキングポジションへの移動を自由化することができ
る。このように、疑似パーキングを解除ロッドの作用に
より容易に解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態として示したシフトレバ
ー装置における疑似パーキング構造の正面視説明図。
【図2】図1の要部拡大説明図。
【図3】同シフトレバー装置における疑似パーキング構
造のキーロックレバーの正面視説明図。
【図4】同シフトレバー装置における疑似パーキング構
造のサポートレバーの正面視説明図。
【図5】同シフトレバー装置における疑似パーキング構
造のロック体の正面視説明図。
【図6】同シフトレバー装置における疑似パーキング構
造の解除ロッドの正面視説明図。
【図7】同シフトレバー装置における疑似パーキング構
造のストッパロッドの正面視説明図。
【図8】同シフトレバー装置における疑似パーキング構
造のストッパロッドの側面視説明図。
【図9】同シフトレバー装置における疑似パーキング構
造の作動説明図。
【符号の説明】
10 シフトロック機構 11 作動部材 20 手動解除機構 21 解除ロッド 30 シフトレバー 31 ポジションピン 40 シフトロック機構固定手段 41 ストッパロッド 41a 基部 41b 突部 50 機枠 E シフトレバー装置における疑似パーキング構造 N ニュートラルポジション P パーキングポジション

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キーインターロック機構と連係するシフ
    トロック機構及びこのシフトロック機構を解除ロッドを
    介して人為的に解除可能に構成した手動解除機構を有す
    るシフトレバー装置において、シフトレバーがパーキン
    グポジション以外に配置された状態で、前記シフトロッ
    ク機構をロック位置に保持するシフトロック機構固定手
    段を設けたことを特徴とするシフトレバー装置における
    疑似パーキング構造。
  2. 【請求項2】 前記シフトロック機構は、機枠に軸着さ
    れ前記シフトレバーに設けたポジションピンを挟持可能
    に構成された作動部材と、この作動部材と協働して前記
    ポジションピンの作動を拘束又は自由化するよう前記機
    枠に軸着されたロック体とからなり、前記シフトロック
    機構固定手段は、前記作動部材と係合してロック位置に
    ある作動部材の回動を阻止するストッパロッドを備え、
    このストッパロッドにより作動部材を介して前記ロック
    体の回動を阻止し、前記ポジションピンのパーキングポ
    ジションへの移動を阻止可能に構成したことを特徴とす
    る請求項1記載のシフトレバー装置における疑似パーキ
    ング構造。
  3. 【請求項3】 前記解除ロッドは、前記機枠に昇降可能
    に配置され、この解除ロッドを下降させることにより、
    前記ロック体をロック解除方向に回動可能に構成すると
    共に、前記シフトロック機構固定手段を下降せしめ、前
    記作動部材との係合を解除して前記ポジションピンのパ
    ーキングポジションへの移動を可能としたことを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載のシフトレバー装置にお
    ける疑似パーキング構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009269598A (ja) * 2008-04-30 2009-11-19 Dr Ing Hcf Porsche Ag オートマチックトランスミッションのためのシフト装置
KR101233516B1 (ko) * 2006-09-26 2013-02-14 기아자동차주식회사 자동변속기의 쉬프트록 장치
US11708897B2 (en) * 2019-04-10 2023-07-25 Nissan North America, Inc. Shift lock protection

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