JP2905356B2 - シフトレバー装置 - Google Patents

シフトレバー装置

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JP2905356B2
JP2905356B2 JP10210693A JP10210693A JP2905356B2 JP 2905356 B2 JP2905356 B2 JP 2905356B2 JP 10210693 A JP10210693 A JP 10210693A JP 10210693 A JP10210693 A JP 10210693A JP 2905356 B2 JP2905356 B2 JP 2905356B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はシフトレバー装置に係
り、特に、シフトレバーのロック機構と、このロック機
構に連係するキーインターロック機構を備えた車両用自
動変速機のシフトレバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のシフトレバー装置は、例えば特
開昭60−135352号公報に開示されており、図8
に示すように、基部1aを機枠7に軸着したシフトレバ
ー1に、上下動可能にポジションピン2が取付けられて
いる。このポジションピン2は、付勢手段(図示せず)
により常時上方に付勢されており、シフトレバー1の上
部に設けたノブボタン(図示せず)を押し込むことによ
り押し下げられるように設定されている。また、ポジシ
ョンピン2がポジションプレート3に形成したポジショ
ン溝3aのパーキングポジションPにあるとき、ポジシ
ョンピン2に係合する係合溝4aを有するベルクランク
4が、ポジションプレート3に軸着されており、このベ
ルクランク4はスプリング8により常時時計方向に回動
するように付勢されている。さらに、このベルクランク
4にはキーインターロック機構(図示せず)と連係する
キーロックケーブル6が連結されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のシフトレバー装置にあっては、キーインターロ
ック機構からエンジンキーを抜いた状態、すなわちステ
アリングロック状態で、シフトレバー1をパーキングポ
ジションPから走行ポジションにシフトチェンジすべく
ノブボタンを押し込んでポジションピン2を押し下げよ
うとすると、ベルクランク4が時計方向に回動する。こ
のためキーロックケーブル6に無理な荷重が加わって伸
びが生じ、最悪の場合は、キーインターロック機構のロ
ックが解除してしまうことがある。
【0004】また、ベルクランク4の係合溝4aは、ポ
ジションピン2を上下方向に円滑に作動させるために、
ポジションピン2の径以上の溝幅に設定されている。こ
のため、ポジションピン2と係合溝4aとの間にガタが
発生し、このガタはベルクランク4によりキーロックケ
ーブル6を押したり引いたりするときの遊びとなり、キ
ーインターロック機能を低下させるという問題があっ
た。
【0005】さらに、ポジションピン2とベルクランク
4とはキーロックケーブル6の矢印方向への引力を出す
為、スプリング8が必要で、互いに反対方向に付勢され
ており、ポジションピン2の上方向への付勢力をベルク
ランク4のキーロックケーブル6の引力を出す為の時計
方向への付勢力より強くしなければならない。このた
め、ノブボタンの操作力が大きくなり、シフトレバー1
の操作性が悪くなるという問題があった。
【0006】この発明は、上記従来技術の問題点を解決
すべくなされたもので、その目的とするところは、キー
インターロック機構の誤動作を防ぐと共に、その機能を
向上させるようにし、さらに、シフトレバーの操作性を
良好にしたシフトレバー装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、ポジションプレートに形成された複数
のポジション溝に係脱可能で常時上方に付勢されたポジ
ションピンを有すると共に機枠に軸着されたシフトレバ
ーと、このシフトレバーがパーキングポジションに位置
したときポジションピンの下降を阻止するロック機構
と、このロック機構と連係するキーインターロック機構
を備えたシフトレバー装置であって、前記ロック機構
は、前記ポジションプレート側にそれぞれ軸着されたキ
ーロックレバー、サポートレバー及びロックレバーから
構成され、前記キーロックレバー及びサポートレバーの
各ポジションピン側は、相互に引寄せられるように付勢
されていると共に、パーキングポジションにあるときの
前記ポジションピンを挟んで対向して配置され、さら
に、前記キーロックレバーの反ポジションピン側に前記
キーインターロック機構と連係するキーロックケーブル
を連結してなり、また前記ロックレバーは、アクチュエ
ータにより回動するように構成され、パーキングポジシ
ョンにあるときの前記ポジションピンの下降を規制する
ロック部と、前記キーロックレバーと連係してパーキン
グポジションにあるときの前記ポジションピンが下降す
る方向にキーロックレバーを回動させる連係手段と、前
記サポートレバーと連係して前記ポジションピンがパー
キングポジション以外にあるときの前記サポートレバー
の不用意な回動をロックするサポートレバーロック手段
からなることを特徴としている。
【0008】
【作用】この発明によれば、キーロックケーブルがロッ
クされている状態、すなわち、ポジションピンがパーキ
ングポジションにある状態で、ポジションピンを押し下
げようとする荷重は、ロックレバーに加わるだけでキー
ロックレバーには僅かな荷重しか加わらない。これによ
って、キーロックケーブルは作動せず、キーインターロ
ック機構の誤動作を防ぐことができる。
【0009】また、パーキングポジションにあるときの
ポジションピンはキーロックレバーとサポートレバーと
で挟まれているので、ポジションピンとキーロックレバ
ーとの遊びをなくすことができる。これによって、キー
ロックケーブルを介してキーインターロック機構を確実
に作動させることができ、キーインターロック機構の機
能を向上させることができる。
【0010】さらに、ポジションピンには反対方向の付
勢力が作用していないので、ポジションピンを作動させ
るためのノブボタンの操作力を可及的に小さくすること
ができる。また、走行ポジションにあるポジションピン
をパーキングポジションに移動させるとき、サポートレ
バーはサポートレバーロック手段により不用意に回動し
ないため、ポジションピンがサポートレバーの反ポジシ
ョンピン側に入り込むのを防止しているので、シフトレ
バーをパーキングポジションに円滑にシフトすることが
できる。これによって、シフトレバーの操作性を良好に
することができる。
【0011】
【実施例】以下、この発明に係るシフトレバー装置を図
面に示す実施例に基づいて説明する。
【0012】図1は車両用自動変速機のシフトレバー装
置の一部を切欠きして示す正面視説明図、図2は図1に
示すものの要部分解斜視説明図、図3は図1に示すもの
のロック機構のロック解除時における状態を示す説明
図、図4乃至図7はロック機構の動作説明図である。
【0013】図において、Eは車両用自動変速機のシフ
トレバー装置で、ポジションプレート10に形成された
複数のポジション溝10aに係脱可能で常時上方に付勢
されたポジションピン21を有すると共に機枠11に軸
着されたシフトレバー20と、このシフトレバー20が
パーキングポジションPに位置したときポジションピン
21の下降を阻止するロック機構Fと、このロック機構
Fと連係するキーインターロック機構80を備えてい
る。
【0014】そして、ロック機構Fは、ポジションプレ
ート10側にそれぞれ軸着されたキーロックレバー3
0、サポートレバー40及びロックレバー50から構成
され、キーロックレバー30及びサポートレバー40の
各ポジションピン21側は、相互に引寄せられるように
付勢されていると共に、パーキングポジションPにある
ときポジションピン21を挟んで対向して配置され、さ
らに、キーロックレバー30の反ポジションピン側にキ
ーインターロック機構80と連係するキーロックケーブ
ル81を連結してなり、また、ロックレバー50はアク
チュエータ60により回動するように構成され、パーキ
ングポジションPにあるときのポジションピン21の下
降を規制するロック部52と、キーロックレバー30と
連係してパーキングポジションPにあるときのポジショ
ンピン21が下降する方向にキーロックレバー30を回
動させる連係手段53と、サポートレバー40と連係し
てポジションピン21がパーキングポジションP以外に
あるときのサポートレバー40の不用意な回動をロック
するサポートレバーロック手段54からなっている。
【0015】さらに、この発明の構造を詳細に説明す
る。
【0016】ポジションプレート10は車体に固定され
た機枠11に取付けられており、その外周縁近傍にポジ
ション溝10aが形成されている。このポジション溝1
0aには、パーキング、リバース、ニュートラル、ドラ
イブ2速及び1速の各シフトポジションに相当する位置
にそれぞれ溝が形成されており、図1において最左方の
ポジション溝10aがパーキングポジションPである。
【0017】なお、以下パーキングポジションP以外の
各シフトポジションを走行ポジションと総称する。
【0018】シフトレバー20はパイプ状で、基部を枢
軸22により機枠11に軸着されている。またポジショ
ンピン21は、シフトレバー20内に軸方向摺動可能に
挿入されたロッド(図示せず)に植設されており、この
ロッドは図示しない圧縮ばねにより常時上方に付勢され
ている。さらにシフトレバー20の上部には、ノブ23
が固定されている。このノブ23内に一部を外部に突出
させたノブボタン24が摺動可能に設けられており、こ
のノブボタン24を上記圧縮ばねのばね力に抗して押圧
することによりポジションピン21が下方に移動するよ
うに構成されている。
【0019】ロック機構Fは、ブラケット70にユニッ
ト化してポジションプレート10に取付けられており、
キーロックレバー30、サポートレバー40、ロックレ
バー50及びアクチュエータ60を備えている。
【0020】キーロックレバー30はベルクランク状に
形成され、基部をブラケット70に植設した枢軸31に
軸着している。また、キーロックレバー30のポジショ
ンピン21側に延出した一方の腕部30aの下面は、パ
ーキングポジションPにあるときのポジションピン21
と当接する位置に配置されており、他方の腕部30b先
端には、キーインターロック機構80と連係するキーロ
ックケーブル81の一端が連結枢支されている。
【0021】サポートレバー40は、基部を枢軸31に
軸着しており、基部からポジションピン21側に延出し
た腕部40aは、キーロックレバー30の腕部30aと
対向して下方に配置されている。
【0022】キーロックレバー30の腕部30aとサポ
ートレバー40の腕部40aは、パーキングポジション
Pにあるときのポジションピン21を挟んで上下に配置
されており、また、キーロックレバー30の基部に形成
されたボス部30cに巻装された捩りコイルばね32に
より相互に引寄せられるように付勢されている。これに
よって、キーロックレバー30とサポートレバー40は
一体的に回動するように構成されている。
【0023】ロックレバー50はベルクランク状に形成
され、基部をブラケット70に植設した枢軸51に軸着
しており、一方の腕部50a頂面には、枢軸51の軸心
を中心とする円弧状のロック部52が形成されている。
また一方の腕部50a左側面には、連係手段としてのカ
ム面53が形成されており、このカム面53はキーロッ
クレバー30の腕部30bに植設された連結ピン33に
当接している。さらに、ロックレバー50の他方の腕部
50b先端には、サポートレバーロック手段としてのフ
ック部54が形成されており、このフック部54は、サ
ポートレバー40の腕部40a先端に形成されたフック
部40bをロック機構Fのロック解除時に係止するよう
に設定されている。
【0024】アクチュエータとしてのソレノイド60
は、ブラケット70と一体的に形成されたソレノイドケ
ース71内に収納されており、圧縮ばね(図示せず)に
より外方に突出するように付勢されたプランジャ61が
摺動可能に内蔵され、このプランジャ61の先端に形成
されたフック部61aは、ロックレバー50の腕部50
aに形成された長孔50cに係合されている。
【0025】そして、このソレノイド60はシフトレバ
ー20に固定したレバーがマイクロスイッチ(図示せ
ず)の接点に接触すると、励磁状態、すなわちON状態
となってプランジャ61が吸引され、ロックレバー50
を時計方向に回動せしめ、そのロック部52がパーキン
グポジションPにあるときのポジションピン21と対向
する位置に移動するように構成されている。
【0026】また、車両発進時にブレーキペダルを踏圧
すると、ソレノイド60は非励磁状態、すなわちOFF
状態となり、プランジャ61が圧縮ばねのばね力により
外方に突出し、ロックレバー50を反時計方向に回動せ
しめ、そのロック部52をパーキングポジションPにあ
るときのポジションピン21の移動軌跡外に退避させ
る。
【0027】キーインターロック機構としてのシリンダ
錠80は、キーシリンダ82の内部に、エンジンキーを
差し込んで回すことで回動されるキーロータ83が設け
られている。このキーロータ83は、エンジンキーの操
作によりエンジンキーを抜き差し可能であると共に、エ
ンジンキーを抜いた状態、すなわちステアリングロック
状態のロックポジションLOCKと、エンジンは停止し
ているが電装品の使用可能なアクセサリポジションAC
Cと、エンジンが始動しているオンポジションONと、
エンジンをスタートさせるスタートポジションSTAR
Tに回動可能になっている。
【0028】また、キーシリンダ82内には、キーロッ
クケーブル81を介してキーロックレバー30に連結さ
れたストッパ84が設けられている。このストッパ84
は図3に示すように、キーロータ83のオンポジション
ON側からロックポジションLOCK側への回動を規制
するロック位置にあるときは、キーロックケーブル81
が押されているためキーシリンダ62内部深くに位置し
ている。
【0029】また、図1に示すように、パーキングポジ
ションPに位置するポジションピン21の下降がロック
レバー50のロック部52によって規制されている状
態、すなわちロック機構Fのロック状態にあるときは、
キーロックレバー30によってキーロックケーブル81
が引かれるため、ストッパ84はキーロータ83の回動
を許すアンロック位置まで下方に移動している。
【0030】さらに、キーロータ83には図3に示すよ
うに、キーロータ83をロックポジションLOCKに回
動したときに、キーロータ83の反時計方向の回動を規
制する規制部83aが設けられている。また、符号83
bは、キーロータ83に形成されたストッパ84のロッ
ク位置における位置規制部である。
【0031】なお、ロック機構Fを構成するキーロック
レバー30、サポートレバー40、ロックレバー50及
びソレノイド60はブラケット70を介することなく直
接ポジションプレート10に取付けるようにしてもよ
い。
【0032】つぎに、この発明の実施例の作用を説明す
る。
【0033】図1に示すように、シフトレバー20をパ
ーキングポジションPにシフトし、シリンダ錠80から
エンジンキーを抜いた状態における駐車時には、図4に
も示すようにキーロックレバー30及びサポートレバー
40の各腕部30a,40aは、パーキングポジション
Pにあるポジションピン21を挟んで上下に対向して配
置されている。また、ソレノイド60はOFFとなって
いるが、キーロックケーブル81が引かれた状態で移動
できないため、キーロックレバー30が時計方向に回転
できず、ロックレバー50を、そのロック部52がポジ
ションピン21と対向する位置まで回動させている。つ
まり、ストッパ84は、キーロックケーブル81を介し
てキーロックレバー30により引かれてキーロータ83
の回動を許容する位置まで下方に移動し、キーロータ8
3が図2に示す位置に回動するためストッパ84が移動
できず、キーロックレバー30の回転を阻止することと
なる。
【0034】この状態で、ノブボタン24を押してポジ
ションピン21を下方へ移動させようとしても、その移
動はロックレバー50のロック部52にポジションピン
21が当接することによって規制される。これによっ
て、シフトレバー20のパーキングポジションPから走
行ポジションへのシフトを防ぐことができる。
【0035】シフトレバー20をパーキングポジション
Pから走行ポジションにシフトさせるには、まず、エン
ジンキーをシリンダ錠80に差し込み、図3に示すよう
に、キーロータ83をオンポジションONに回動させ
る。これによって、規制部83aがストッパ84のスラ
イド方向の運動軌跡から退避してストッパ84が上方に
移動可能になるが、キーロックレバー30は、その腕部
30aがポジションピン21により押圧されて図1及び
図4に示す位置に保持されている。また、ソレノイド6
0がONとなり、プランジャ61が吸引されてロックレ
バー50はポジションピン21をロックする位置に保持
される。
【0036】この状態で、エンジンをかけブレーキペダ
ルを踏圧すると、ソレノイド60はOFFとなり、プラ
ンジャ61が矢印A方向(図1参照)に突出してロック
レバー50を反時計方向に回動させる。
【0037】ここで、ノブボタン24を押圧してポジシ
ョンピン21を下降させると、ロックレバー50のカム
面53により連結ピン33が押圧されてキーロックレバ
ー30が、図5及び図6に示すようにサポートレバー4
0と一体的に時計方向に回動する。そして、図3及び図
7に示すようにサポートレバー40のフック部40b
が、ロックレバー50のフック部54に係合することに
よって、ロック機構Fをロック解除状態に保持すること
ができる。
【0038】この状態で、ノブボタン24をさらに押圧
してポジションピン21をパーキングポジションPから
離脱させることによって、シフトレバー20をパーキン
グポジションPから走行ポジションにシフトすることが
でき、車両を走行させることができる。
【0039】上述の走行状態からエンジンキーを抜き取
るには、ノブボタン24を押しながらシフトレバー20
を走行ポジションからパーキングポジションにシフトす
る。すると、シフトレバー20のレバーがマイクロスイ
ッチの接点に接触して、ソレノイド60がONとなり、
プランジャ61が吸引されてロックレバー50が時計方
向に回動し、そのフック部54とサポートレバー40の
フック部40bとの係合が解かれる。
【0040】ここで、ノブボタン24を離すと、圧縮ば
ねのばね力によりポジションピン21が図1及び図4に
示すようにパーキングポジションPのポジション溝10
a上端に係合する。同時に、ストッパ84がキーロック
ケーブル81を介してキーロックレバー30により引張
られてアンロック位置に移動し、キーロータ83のロッ
クポジションLOCKへの回動が可能となり、この時点
でエンジンキーを抜き取ることができる。
【0041】上述した実施例によれば、シリンダ錠80
からエンジンキーを抜いたステアリングロック状態で、
パーキングポジションPにあるポジションピン21を走
行ポジションに移動させせようとしても、ポジションピ
ン21の下降は、ロックレバー50のロック部52に規
制される。この際、ポジションピン21を押し下げよう
とする荷重は、ロックレバー50に加わるだけで、キー
ロックレバー30には捩りコイルばね32による僅かな
荷重しか加わらないので、キーロックケーブル81は作
動しない。したがって、シリンダ錠80の誤動作を防ぐ
ことができる。
【0042】また、キーロックレバー30の腕部30a
は、パーキングポジションPにあるときのポジションピ
ン21に、捩りコイルばね32のばね力により圧接して
いるので、ポジションピン21とキーロックレバー30
との間の遊びをなくすことができる。したがって、キー
ロックケーブル81を介してシリンダ錠80を確実に作
動させることができ、シリンダ錠80の機能を向上させ
ることができる。
【0043】さらに、ポジションピン21には反対方向
の付勢力が作用していないので、ポジションピン21を
上方に付勢力を可及的に小さくすることができる。これ
によって、ノブボタン24の操作力、すなわちシフトレ
バー20の操作力を可及的に小さくすることができ、シ
フトレバー20の操作性を良好にすることができる。
【0044】さらにまた、シフトレバー20を走行ポジ
ションからパーキングポジションPにシフトさせる際、
サポートレバー40はサポートレバーロック手段54に
よりロックされているので、ポジションピン21をサポ
ートレバー40に干渉することなく、パーキングポジシ
ョンPに移動させることができる。これによって、シフ
トレバー20の操作性を良好にすることができる。
【0045】
【発明の効果】上述した通り、この発明によれば、キー
ロックケーブルがロックされている状態、すなわち、ポ
ジションピンがパーキングポジションにある状態で、ポ
ジションピンを押し下げようとする荷重は、ロックレバ
ーに加わるだけでキーロックレバーには僅かな荷重しか
加わらない。これによって、キーロックケーブルには作
動せず、キーインターロック機構の誤動作を防ぐことが
できる。
【0046】また、パーキングポジションにあるときの
ポジションピンはキーロックレバーとサポートレバーと
で挟まれているので、ポジションピンとキーロックレバ
ーとの遊びをなくすことができる。これによって、キー
ロックケーブルを介してキーインターロック機構を確実
に作動させることができ、キーインターロック機構の機
能を向上させることができる。
【0047】さらに、ポジションピンには反対方向の付
勢力が作用していないので、ポジションピンを作動させ
るためのノブボタンの操作力を可及的に小さくすること
ができる。また、走行ポジションにあるポジションピン
を、パーキングポジションに移動させるとき、サポート
レバーはサポートレバーロック手段により不用意に回動
しないため、ポジションピンがサポートレバーの反ポジ
ション側に入り込むのを防止しているので、シフトレバ
ーをパーキングポジションに円滑にシフトする。これに
よって、シフトレバーの操作性を良好にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る車両用自動変速機のシフトレバ
ー装置の一部を切欠きして示す正面説明図である。
【図2】同じく要部分解斜視説明図である。
【図3】同じくロック機構のロック解除時における状態
を示す正面視説明図である。
【図4】同じくロック機構の動作説明図である。
【図5】同じくロック機構の動作説明図である。
【図6】同じくロック機構の動作説明図である。
【図7】同じくロック機構の動作説明図である。
【図8】従来例に係るシフトレバー装置の概要を示す正
面視説明図である。
【符号の説明】 E 車両用自動変速機のシフトレバー装置 F ロック機構 P パーキングポジション 10 ポジションプレート 10a ポジション溝 20 シフトレバー 21 ポジションピン 30 キーロックレバー 32 捩りコイルばね 33 連結ピン 40 サポートレバー 40b フック部 50 ロックレバー 52 ロック部 53 連係手段(カム面) 54 サポートレバーロック手段(フック部) 60 アクチュエータ(ソレノイド) 61 プランジャ 70 ブラケット 80 キーインターロック機構 81 キーロックケーブル 82 キーシリンダ 83 キーロータ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポジションプレートに形成された複数の
    ポジション溝に係脱可能で常時上方に付勢されたポジシ
    ョンピンを有すると共に機枠に軸着されたシフトレバー
    と、このシフトレバーがパーキングポジションに位置し
    たときポジションピンの下降を阻止するロック機構と、
    このロック機構と連係するキーインターロック機構を備
    えたシフトレバー装置であって、前記ロック機構は、前
    記ポジションプレート側にそれぞれ軸着されたキーロッ
    クレバー、サポートレバー及びロックレバーから構成さ
    れ、前記キーロックレバー及びサポートレバーの各ポジ
    ションピン側は、相互に引寄せられるように付勢されて
    いると共に、パーキングポジションにあるときの前記ポ
    ジションピンを挟んで対向して配置され、さらに、前記
    キーロックレバーの反ポジションピン側に前記キーイン
    ターロック機構と連係するキーロックケーブルを連結し
    てなり、また前記ロックレバーは、アクチュエータによ
    り回動するように構成され、パーキングポジションにあ
    るときの前記ポジションピンの下降を規制するロック部
    と、前記キーロックレバーと連係してパーキングポジシ
    ョンにあるときの前記ポジションピンが下降する方向に
    キーロックレバーを回動させる連係手段と、前記サポー
    トレバーと連係して前記ポジションピンがパーキングポ
    ジション以外にあるときの前記サポートレバーの不用意
    な回動をロックするサポートレバーロック手段からなる
    ことを特徴とするシフトレバー装置。
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JPH06313472A (ja) 1994-11-08

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