JPH11180175A - シフトレバー装置 - Google Patents

シフトレバー装置

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JPH11180175A
JPH11180175A JP35517497A JP35517497A JPH11180175A JP H11180175 A JPH11180175 A JP H11180175A JP 35517497 A JP35517497 A JP 35517497A JP 35517497 A JP35517497 A JP 35517497A JP H11180175 A JPH11180175 A JP H11180175A
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JP
Japan
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shift
lever
grooved pin
shift range
shift lever
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Pending
Application number
JP35517497A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Imai
浩二 今井
Yoshihiro Kawai
義廣 河合
Takehiro Kuroda
武浩 黒田
Yasuhiko Ito
寧彦 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノブボタンの操作力を低減することができる
と共に、部品点数も低減することができるシフトレバー
装置を得る。 【構成】 シフトレバー装置10では、シフトレバー1
2が「P」シフトレンジに操作された際には、カムプレ
ート26の腕部32と挟持スプリング28との間にグル
ーブドピン14が入り込み、シフトロックプレート36
によってグルーブドピン14の下方移動が制限されたP
レンジシフトロック状態とすることができる。押圧スプ
リング28の付勢力は、グルーブドピン14を下方へ押
圧するようには作用しないため、その分グルーブドピン
14自体(ロッドスプリング)の付勢力を大きくする必
要がなくなり、結果的にノブボタン18の操作力を低減
することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両の変速機をシフ
ト操作するためのシフトレバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の自動変速機をシフト操作するため
のシフトレバー装置は、シフトレバーを車両前後方向に
シフト操作して自動変速機をシフトする構成のものが一
般的である。この種のシフトレバー装置では、シフトレ
バーの操作方向が車両前後方向に設定される構成であ
り、例えば、シフトレバーがPシフトレンジに選択され
た場合にシフトレバーを単に車両後方向へ移動させるこ
とで、Rシフトレンジへのシフト操作が可能である。
【0003】ところで、このようなシフトレバー装置に
おいては、特定の条件下でのみシフトレバーのシフト操
作を可能とするシフトロック機構が必要であり、前述の
如きPシフトレンジからRシフトレンジへのシフト操作
を何らかの方法により制限する必要がある。
【0004】この場合、例えば、シフトレバーの近傍に
ソレノイド等の電気式アクチュエータ及びこのアクチュ
エータによって移動されるロック部材を設けることによ
り、シフトレバーをPシフトレンジからRシフトレンジ
へ操作する際にはブレーキ操作をしない限りロック部材
がシフトレバーに係合してRシフトレンジへのシフト操
作が阻止され、かつシフトレバーがPシフトレンジに位
置しない限りイグニッションキーが抜けないように構成
した(所謂、キーインターロック機構を備えた)シフト
レバー装置が提案されている(一例として、特開平6−
249327号公報)。
【0005】ここで、この種の従来のシフトレバーロッ
ク装置について説明する。図4には、従来のシフトレバ
ー装置40の主要部分の構成が側面図にて示されてい
る。
【0006】シフトレバー装置40では、ロック装置4
2が配置されている。ロック装置42は、カムプレート
44及びU字プレート46を備えている。カムプレート
44は、支軸30によって回転可能に支持されており、
さらに、下端部にはキーインターロックケーブル34の
先端部が連結されている。このため、カムプレート44
に連動してキーインターロックケーブル34が移動され
る。また、カムプレート44の側面には突起48が突出
形成されている。
【0007】一方、U字プレート46は、全体として略
U字形に形成されており、支軸30によってカムプレー
ト44と同軸的に回転可能に支持されている。また、U
字プレート46の周縁一部には凹部50が形成されてい
る。この凹部50内にカムプレート44の突起48が位
置している。したがって、突起48が凹部50内で移動
できる範囲でU字プレート46はカムプレート44に対
し相対回転可能である。このU字プレート46は、
「P」シフトレンジに位置するシフトレバー12のグル
ーブドピン14が係合可能(U字溝内に入り込み可能)
となっている。これにより、ノブボタン18の操作によ
りグルーブドピン14がスライド孔16の下端部方向へ
移動してディテント溝22の凹凸を乗り越えシフトレバ
ー12が「P」シフトレンジに操作されると、グルーブ
ドピン14がU字プレート46に係合し(U字溝内に入
り込み)、さらに、その後のグルーブドピン14の付勢
力による上方への移動によってU字プレート46が支軸
30回りに回動する。さらにこの場合、U字プレート4
6の回転に伴って、凹部50の側端壁が突起48に当接
し、その後はカムプレート44がU字プレート46と共
に支軸30回りに回動してキーインターロックケーブル
34を引っ張る構成である。
【0008】また、支軸30にはスプリング52が巻装
されている。スプリング52の一端部はカムプレート4
4に係止され、他端部はU字プレート46に係止されて
いる。このスプリング52は、U字プレート46を上方
へ向けて(図4の時計方向に)付勢している。
【0009】上記構成のシフトレバー装置40では、シ
フトレバー12が「P」シフトレンジに選択された際に
は、グルーブドピン14がU字プレート46に係合し
(U字溝内に入り込み)、その後のグルーブドピン14
の付勢力による上方への移動によってU字プレート46
が回転される。このU字プレート46の回転に伴って、
凹部50の側端壁がカムプレート44の突起48を押圧
し、その後はカムプレート44がU字プレート46と共
に支軸30回りに回動してキーインターロックケーブル
34を引っ張り、イグニッションキー部のキーインター
ロック機構が作動して(解除されて)、イグニッション
キーの抜き出しが可能になる。
【0010】またさらに、シフトレバー12が「P」シ
フトレンジに選択された際には、前述の如きカムプレー
ト44の回転動作によってシフトロックプレート36が
グルーブドピン14の直下に位置する状態となると共
に、ソレノイド39が作動されてシフトロックプレート
36を保持する。したがって、この状態では、「P」シ
フトレンジに位置するシフトレバー12のグルーブドピ
ン14は、シフトロックプレート36によって下方への
移動を阻止され、ノブボタン18の操作によるグルーブ
ドピン14の下方への移動が阻止される。これにより、
グルーブドピン14はディテントプレート20のディテ
ント溝22の凹凸を乗り越えることができなくなり、シ
フトレバー12の「P」シフトレンジ以外の他のシフト
レンジへの移動(「R」シフトレンジ方向への移動)が
阻止されたシフトロック状態(所謂、「P」レンジシフ
トロック)となる。
【0011】一方、シフトレバー12が「P」のシフト
レンジに選択されてシフトロック状態となった後に、ブ
レーキが操作されると、ソレノイド39が非作動状態と
され、これによりシフトロックプレート36のロック状
態が解除されてシフトロックプレート36の支軸38周
りの回動が可能な状態となる(この時点では、カムプレ
ート44が未だ回転しておらず、カムプレート44に当
接したシフトロックプレート36も実質的に回動してい
ない)。
【0012】ここで、ノブボタン18が操作されてグル
ーブドピン14が下方へ移動しようとすると、これに伴
って、ソレノイド39のリターンスプリングによって付
勢されたシフトロックプレート36がカムプレート44
との当接状態のままで回転し、最終的にシフトロックプ
レート36がグルーブドピン14の下方への移動を可能
にする位置へ退避する。これにより、シフトレバー12
の「P」シフトレンジ以外の他のシフトレンジへの移動
が可能となり、シフトロック解除状態となる。また、こ
のシフトロック解除状態では、カムプレート44の回転
動作がキーインターロックケーブル34を介してイグニ
ッションキー部に伝達されてキーインターロック機構が
作動しイグニッションキーの抜き出しが阻止される。
【0013】ところで、このようなシフトロック機構で
は、グルーブドピン14を下方へ押圧するように作用す
る付勢力(すなわち、カムプレート44に連結されたキ
ーインターロックケーブル34のイグニッションキー部
側への押し力)よりも、グルーブドピン14を上方へ向
けて付勢する付勢力のほうを、当然ながら大きく設定す
る必要がある。
【0014】この点、前述したシフトレバー装置40で
は、シフトレバー12が「P」シフトレンジに選択され
た際にグルーブドピン14は単にU字プレート46のU
字溝内に入り込むのみであり、スプリング52の付勢力
はグルーブドピン14を下方へ押圧するようには作用し
ないため、その分グルーブドピン14自体の上方への付
勢力を大きくする必要がなくなり(換言すれば、グルー
ブドピン14自体の上方への付勢力を小さくしても機構
が成立するため)、結果的にノブボタン18の操作力が
低減される。すなわち、従来のシフトレバー装置40で
は、スプリング52の付勢力がノブボタン18の操作力
を増加させる原因になることがなく、ノブボタン18の
操作力を低減することが可能になる。
【0015】しかしながら、従来のシフトレバー装置4
0では、シフトロックのための機構がカムプレート4
4、U字プレート46、及びスプリング52等の多数の
部品によって構成されているため、部品点数が多く、こ
の点において改善の余地があった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、特定の条件下において確実にシフトロック状態と
できると共にノブボタンの操作力も低減することができ
るのみならず、部品点数も低減することができるシフト
レバー装置を得ることが目的である。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明のシ
フトレバー装置は、Pシフトレンジ、Rシフトレンジ、
Nシフトレンジ、Dシフトレンジ、の各シフトレンジを
少なくとも有する変速機に用いられるシフトレバー装置
であって、前記変速機に連結され前後に操作されること
により前記複数のシフトレンジのうちの一つに選択され
て変速機をシフトすると共に、ノブボタン操作によって
上下に移動し常に上方に付勢されたグルーブドピンが設
けられたレバーと、少なくとも前記Pシフトレンジ対応
して凹凸状のディテント溝が形成され、前記レバーが前
記Pシフトレンジに位置する状態では前記上方への移動
状態にある前記グルーブドピンに係合して前記レバーの
Rシフトレンジへの移動を阻止するディテントプレート
と、回転可能に支持され、前記Pシフトレンジに位置す
る前記レバーのグルーブドピンに係合可能な腕部が形成
されると共にケーブルを介してイグニッションキー部に
連結され、前記Pシフトレンジに位置する前記レバーの
グルーブドピンの移動によって回動するカムプレート
と、回転可能に支持されると共にソレノイドに連結さ
れ、前記ソレノイドの非作動状態では、前記Pシフトレ
ンジに位置する前記レバーのグルーブドピンの下方への
移動を可能にする退避位置へ回動するよう付勢力によっ
て押圧されると共に前記カムプレートに当接し、前記ソ
レノイドの作動状態では前記Pシフトレンジに位置する
前記レバーのグルーブドピンの下方への移動を阻止する
位置に回動するシフトロックプレートと、一端が前記カ
ムプレートに係止され、他端が前記Pシフトレンジに位
置する前記レバーのグルーブドピンを前記カムプレート
の腕部とによって挟持するように延出して設けられた挟
持スプリングと、を有することを特徴としている。
【0018】請求項1記載のシフトレバー装置では、レ
バーの移動はディテントプレートによって制限される。
すなわち、レバーがPシフトレンジに選択された際に
は、Pシフトレンジに対応して形成されたディテントプ
レートのディテント溝にレバーのグルーブドピンが係合
して、Rシフトレンジへの移動が阻止され、ノブボタン
操作によりグルーブドピンを軸線方向下方へ移動させな
い限りレバーのシフト操作が制限される。
【0019】またさらに、レバーがPシフトレンジに選
択された際には、グルーブドピンはカムプレートの腕部
と挟持スプリングとによって挟持され、さらに、グルー
ブドピンのPシフトレンジにおける上方への移動によっ
てカムプレートが挟持スプリングと共に回転される。こ
のカムプレートの回転動作によってシフトロックプレー
トがグルーブドピンの直下に位置する状態となると共
に、ソレノイドが作動されてシフトロックプレートを保
持する。これにより、グルーブドピンのPシフトレンジ
における下方への移動が阻止される。このため、グルー
ブドピンはディテントプレートのディテント溝を乗り越
えることができなくなり、Pシフトレンジ以外の他のシ
フトレンジへの移動が阻止され、シフトロック状態とな
る。
【0020】また、レバーがPシフトレンジに選択され
た際には、グルーブドピンのPシフトレンジにおける上
方への移動によってカムプレートが回転され、このカム
プレートの回転動作がケーブルを介してイグニッション
キー部に伝達されてキーインターロック機構が作動し
(解除され)、イグニッションキーの抜き出しが可能に
なる。
【0021】一方、このようなノブボタン操作によるグ
ルーブドピンの下方への移動が阻止されたシフトロック
状態において、ブレーキが操作されると、ソレノイドが
非作動状態とされ、これによりシフトロックプレートの
ロック状態(保持状態)が解除されてシフトロックプレ
ートの回動が可能な状態となる。このため、ノブボタン
操作に伴って、シフトロックプレートがグルーブドピン
の下方への移動を可能にする位置へ付勢力によって退避
する。これにより、レバーのPシフトレンジ以外の他の
シフトレンジへの移動が可能となり、シフトロック解除
状態となる。また、このシフトロック解除状態では、カ
ムプレートの回転動作がケーブルを介してイグニッショ
ンキー部に伝達されてキーインターロック機構が作動し
イグニッションキーの抜き出しが阻止される。
【0022】ここで、このようなシフトレバー装置で
は、グルーブドピンを下方へ押圧するように作用する付
勢力(すなわち、カムプレートに連結されたケーブルの
イグニッションキー部側への押し力)よりも、グルーブ
ドピンを上方へ向けて付勢する付勢力のほうを、当然な
がら大きく設定する必要がある。この点、本シフトレバ
ー装置では、シフトレバーがPシフトレンジに選択され
た際にはグルーブドピンは単にカムプレートの腕部と挟
持スプリングとの間に入り込んで挟持されるのみであ
り、挟持スプリングの付勢力はグルーブドピンを下方へ
押圧するようには作用しないため、その分グルーブドピ
ン自体の上方への付勢力を大きくする必要がなくなり
(換言すれば、グルーブドピン自体の上方への付勢力を
小さくしても機構が成立するため)、結果的にノブボタ
ンの操作力が低減される。すなわち、挟持スプリングの
付勢力がノブボタンの操作力を増加させる原因になるこ
とがなく、ノブボタンの操作力を低減することが可能に
なる。
【0023】またさらに、本発明に係るシフトレバー装
置では、単にカムプレートと挟持スプリングとによって
シフトロック機構を成立させた構成であるため、従来に
比べ部品点数が低減され、大幅に機構が簡単になる。
【0024】このように、本発明に係るシフトレバー装
置では、特定の条件下において確実にシフトロック状態
とできると共にノブボタンの操作力も低減することがで
きるのみならず、部品点数も低減することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1乃至図3には本発明の実施の
形態に係るシフトレバー装置10の主要部分の構成が側
面図にて示されている。
【0026】シフトレバー装置10では、シフトレバー
12が回転可能に配置されている。シフトレバー12に
はグルーブドピン14が外部へ突出して設けられてい
る。このグルーブドピン14は、シフトレバー12の軸
線方向に沿って形成されたスライド孔16に沿って移動
可能である。また、グルーブドピン14は、シフトレバ
ー12の内部に配置されたディテントロッド(図示省
略)を介してノブボタン18に連結されており、ノブボ
タン18の操作によって移動される構成である。このグ
ルーブドピン14(ディテントロッド)は、図示しない
ロッドスプリングによって常にシフトレバー12の軸線
方向上方へ向けて付勢されており、このため、グルーブ
ドピン14は通常はスライド孔16の上端部付近に位置
している。
【0027】以上の構成のシフトレバー12は、図示し
ない自動変速機にロッドやケーブル等を介して連結され
ており、前後に操作されることにより変速機をシフトす
ることができる。
【0028】また、シフトレバー12(グルーブドピン
14)の側方には、ディテントプレート20が配置され
ている。このディテントプレート20にはディテント溝
22が形成されており、グルーブドピン14の一方の先
端が入り込んでいる。ディテント溝22は、シフトレバ
ー12のシフト位置、すなわち「P」、「R」、
「N」、「D」、「2」、及び「L」の各シフトレンジ
と関係付けられて周囲壁が凹凸状に連続して屈曲されて
おり、この凹凸によってグルーブドピン14の移動すな
わち、シフトレバー12の隣接する他のシフトレンジへ
の移動を制限することができる構成(換言すれば、グル
ーブドピン14がスライド孔16の下端部方向へ移動し
てディテント溝22の凹凸を乗り越えない限り、シフト
レバー12の隣接する他のシフトレンジへの移動が制限
される構成)である。この場合、特に、シフトレバー1
2が「P」シフトレンジに位置する状態では、スライド
孔16の上端部付近に位置するグルーブドピン14に係
合して、シフトレバー12の「R」シフトレンジへの移
動を阻止するようになっている。したがって、この状態
では、グルーブドピン14がスライド孔16の下端部方
向へ移動しない限り、グルーブドピン14はディテント
溝22の凹凸を乗り越えられない構成である。
【0029】シフトレバー12のディテントプレート2
0と反対側の側方(あるいは、ディテントプレート20
のシフトレバー12と反対側の側方)には、ロック装置
24が配置されている。
【0030】ロック装置24は、カムプレート26と挟
持スプリング28を備えている。カムプレート26は、
全体として略L字形の板状に形成されており、中央角部
が支軸30によって回転可能に支持されている。カムプ
レート26の上部には腕部32が形成されている。この
腕部32は、図1及び図2に示す如く、「P」シフトレ
ンジに位置するシフトレバー12のグルーブドピン14
に係合可能となっている。また、カムプレート26の下
端部には、キーインターロックケーブル34の先端部が
連結されている。このため、カムプレート26に連動し
てキーインターロックケーブル34が移動される。キー
インターロックケーブル34の他端部は、図示を省略し
たイグニッションキー部に連結されている。これによ
り、ノブボタン18の操作によりグルーブドピン14が
スライド孔16の下端部方向へ移動してディテント溝2
2の凹凸を乗り越えシフトレバー12が「R」シフトレ
ンジから「P」シフトレンジに操作されると、グルーブ
ドピン14が腕部32に係合し、さらに、その後のグル
ーブドピン14の付勢力による上方への移動によってカ
ムプレート26が支軸30回りに回動してキーインター
ロックケーブル34を引っ張り、イグニッションキー部
のキーインターロック機構が作動しイグニッションキー
の抜き出しが可能になる構成である。
【0031】一方、挟持スプリング28は、支軸30に
対応してその周囲に円筒形に形成されたカムプレート2
6の軸部27に巻装されており、一端部がカムプレート
26に係止されている。さらに、挟持スプリング28の
他端部は、軸部27に巻装された部分から腕部32と略
平行に延出された後に腕部32先端部から離れるようL
字状に屈曲して形成されており、自由端となっている。
この挟持スプリング28は、「P」シフトレンジに位置
するシフトレバー12のグルーブドピン14を、カムプ
レート26の腕部32とによって挟持するように配置さ
れており、シフトレバー12が「P」シフトレンジにシ
フト操作されることによりグルーブドピン14が挟持ス
プリング28と腕部32との間に入り込むようになって
いる。
【0032】また、カムプレート26及び挟持スプリン
グ28の下方には、シフトロックプレート36が配置さ
れている。シフトロックプレート36は下端部が支軸3
8によって回転可能に支持されており、支軸38周りに
回動することにより、「P」シフトレンジに位置するシ
フトレバー12のグルーブドピン14の直下に位置する
状態と、前記状態からカムプレート26(キーインター
ロックケーブル34)の側へ退避しカムプレート26に
当接する状態となることができる。シフトロックプレー
ト36が、「P」シフトレンジに位置するシフトレバー
12のグルーブドピン14の直下に位置する状態では、
グルーブドピン14はシフトロックプレート36によっ
て下方への移動を阻止される構成である。
【0033】このシフトロックプレート36には、ソレ
ノイド39が連結されている。ソレノイド39は、非作
動状態においては、内蔵されたリターンスプリング(図
示省略)によってシフトロックプレート36を前述した
退避状態となるように押圧しており、一方、作動するこ
とにより、シフトロックプレート36を引き付けて前述
した「P」シフトレンジに位置するシフトレバー12の
グルーブドピン14の直下に位置させる(保持する)よ
うになっている。
【0034】次に、本実施の形態の作用を説明する。上
記構成のシフトレバー装置10では、シフトレバー12
が前後に操作されることにより変速機をシフトすること
ができる。この場合、シフトレバー12の移動はディテ
ントプレート20によって制限される。
【0035】すなわち、図3に示す如く、シフトレバー
12が「N」シフトレンジに選択された際には、この
「N」シフトレンジに対応して形成されたディテントプ
レート20のディテント溝22にシフトレバー12のグ
ルーブドピン14が係合するため、シフトレバー12の
ノブボタン18を操作してロッドスプリングの付勢力に
抗してグルーブドピン14を押し下げてディテント溝2
2の凹凸を乗り越えない限り、シフトレバー12の
「N」シフトレンジから「R」シフトレンジ方向への移
動が制限される。
【0036】なお、この状態(シフトレバー12が
「N」シフトレンジに選択された状態)においては、グ
ルーブドピン14は「N」シフトレンジに選択移動され
た際のディテント溝22に対応して「R」シフトレンジ
方向への移動が阻止されるのみであるため、シフトレバ
ー12の「D」シフトレンジや「2」シフトレンジ方向
への移動はノブボタン18を操作しなくても可能であ
る。
【0037】またさらに、図2に示す如くシフトレバー
12が「R」シフトレンジから「P」シフトレンジに選
択された際には、グルーブドピン14はカムプレート2
6の腕部32と挟持スプリング28との間に入り込んで
両者によって挟持され、さらに、グルーブドピン14の
上方への移動によってカムプレート26が挟持スプリン
グ28と共に回転される。このカムプレート26の回転
動作によって、図1に示す如くシフトロックプレート3
6がグルーブドピン14の直下に位置する状態となると
共に、ソレノイド39が作動されてシフトロックプレー
ト36を保持する。
【0038】したがって、この状態では、「P」シフト
レンジに位置するシフトレバー12のグルーブドピン1
4は、シフトロックプレート36によって下方への移動
を阻止され、ノブボタン18の操作によるグルーブドピ
ン14の下方への移動が阻止される。これにより、グル
ーブドピン14はディテントプレート20のディテント
溝22の凹凸を乗り越えることができなくなり、シフト
レバー12の「P」シフトレンジ以外の他のシフトレン
ジへの移動(「R」シフトレンジ方向への移動)が阻止
されたシフトロック状態(所謂、「P」レンジシフトロ
ック)となる。
【0039】また、シフトレバー12が「P」シフトレ
ンジに選択された際には、前述の如きカムプレート26
の回転動作によってキーインターロックケーブル34が
引っ張られ、イグニッションキー部のキーインターロッ
ク機構が作動して(解除されて)、イグニッションキー
の抜き出しが可能になる。
【0040】一方、シフトレバー12が「P」のシフト
レンジに選択されてシフトロック状態となった後に、ブ
レーキが操作されると、ソレノイド39が非作動状態と
され、これによりシフトロックプレート36のロック状
態が解除されてシフトロックプレート36の支軸38周
りの回動が可能な状態となる(この時点では、カムプレ
ート26が未だ回転しておらず、カムプレート26に当
接したシフトロックプレート36も実質的に回動してい
ない)。
【0041】ここで、ノブボタン18が操作されてグル
ーブドピン14が下方へ移動しようとすると、グルーブ
ドピン14によって挟持スプリング28が下方へ押さ
れ、これに伴ってカムプレート26が挟持スプリング2
8と共に次第に回転し、さらにこれに連れてソレノイド
39のリターンスプリングによって付勢されたシフトロ
ックプレート36がカムプレート26との当接状態のま
まで回転し、最終的にシフトロックプレート36がグル
ーブドピン14の下方への移動を可能にする位置へ退避
する(すなわち、図2図示状態)。これにより、シフト
レバー12の「P」シフトレンジ以外の他のシフトレン
ジへの移動が可能となり、シフトロック解除状態とな
る。また、このシフトロック解除状態では、カムプレー
ト26の回転動作がキーインターロックケーブル34を
介してイグニッションキー部に伝達されてキーインター
ロック機構が作動しイグニッションキーの抜き出しが阻
止される。
【0042】ここで、このシフトレバー装置10では、
グルーブドピン14を下方へ押圧するように作用する付
勢力(すなわち、カムプレート26に連結されたキーイ
ンターロックケーブル34のイグニッションキー部側へ
の押し力)よりも、グルーブドピン14を上方へ向けて
付勢する付勢力のほうを、当然ながら大きく設定する必
要がある。この点、本シフトレバー装置10では、シフ
トレバー12が「P」シフトレンジに選択された際には
グルーブドピン14は単にカムプレート26の腕部32
と挟持スプリング28との間に入り込んで挟持されるの
みであり、挟持スプリング28の付勢力はグルーブドピ
ン14を下方へ押圧するようには作用しないため、その
分グルーブドピン14自体の上方への付勢力を大きくす
る必要がなくなり(換言すれば、グルーブドピン14自
体の上方への付勢力を小さくしても機構が成立するた
め)、結果的にノブボタン18の操作力が低減される。
すなわち、挟持スプリング28の付勢力がノブボタン1
8の操作力を増加させる原因になることがなく、ノブボ
タン18の操作力を低減することが可能になる。
【0043】またさらに、本実施の形態に係るシフトレ
バー装置10では、単にカムプレート26と挟持スプリ
ング28とによってシフトロック機構を成立させた構成
であるため、従来に比べ部品点数が低減され、大幅に機
構が簡単になる。
【0044】このように、本実施の形態に係るシフトレ
バー装置10では、ノブボタン18の操作によりグルー
ブドピン14を下方へ移動させることでシフト操作が可
能となり、さらに、「P」シフトレンジにおいては、カ
ムプレート26及びシフトロックプレート36が作動し
てノブボタン18の操作によるグルーブドピン14の下
方への移動を阻止するシフトロック状態やロック解除状
態となる。すなわち、ディテントプレート20、カムプ
レート26及びシフトロックプレート36による機械的
で簡単な構造により、特定の条件下において確実にシフ
トロック状態とすることができる。
【0045】さらに、挟持スプリング28の付勢力はグ
ルーブドピン14を下方へ押圧するようには作用しない
ためノブボタン18の操作力を低減することが可能にな
り、さらに、機構が簡単で部品点数も低減することがで
きる。
【0046】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係るシフトレ
バー装置は、特定の条件下において確実にシフトロック
状態とできると共にノブボタンの操作力も低減すること
ができるのみならず、部品点数も低減することができる
という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るシフトレバー装置の
主要部分の構成を示し、シフトレバーの「P」シフトレ
ンジにおけるシフトロック状態を示す側面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るシフトレバー装置の
主要部分の構成を示し、シフトレバーが「P」シフトレ
ンジに位置しかつグルーブドピンが押し込まれた状態を
示す側面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るシフトレバー装置の
主要部分の構成を示し、シフトレバーの「N」シフトレ
ンジにおける側面図である。
【図4】従来のシフトレバー装置の主要部分の構成を示
し、シフトレバーの「P」シフトレンジにおけるシフト
ロック状態を示す側面図である。
【符号の説明】
10 シフトレバー装置 12 シフトレバー 14 グルーブドピン 18 ノブボタン 20 ディテントプレート 22 ディテント溝 24 ロック装置 26 カムプレート 28 挟持スプリング 32 腕部 34 キーインターロックケーブル 36 シフトロックプレート 39 ソレノイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒田 武浩 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 伊藤 寧彦 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Pシフトレンジ、Rシフトレンジ、Nシ
    フトレンジ、Dシフトレンジ、の各シフトレンジを少な
    くとも有する変速機に用いられるシフトレバー装置であ
    って、 前記変速機に連結され前後に操作されることにより前記
    複数のシフトレンジのうちの一つに選択されて変速機を
    シフトすると共に、ノブボタン操作によって上下に移動
    し常に上方に付勢されたグルーブドピンが設けられたレ
    バーと、 少なくとも前記Pシフトレンジ対応して凹凸状のディテ
    ント溝が形成され、前記レバーが前記Pシフトレンジに
    位置する状態では前記上方への移動状態にある前記グル
    ーブドピンに係合して前記レバーのRシフトレンジへの
    移動を阻止するディテントプレートと、 回転可能に支持され、前記Pシフトレンジに位置する前
    記レバーのグルーブドピンに係合可能な腕部が形成され
    ると共にケーブルを介してイグニッションキー部に連結
    され、前記Pシフトレンジに位置する前記レバーのグル
    ーブドピンの移動によって回動するカムプレートと、 回転可能に支持されると共にソレノイドに連結され、前
    記ソレノイドの非作動状態では、前記Pシフトレンジに
    位置する前記レバーのグルーブドピンの下方への移動を
    可能にする退避位置へ回動するよう付勢力によって押圧
    されると共に前記カムプレートに当接し、前記ソレノイ
    ドの作動状態では前記Pシフトレンジに位置する前記レ
    バーのグルーブドピンの下方への移動を阻止する位置に
    回動するシフトロックプレートと、 一端が前記カムプレートに係止され、他端が前記Pシフ
    トレンジに位置する前記レバーのグルーブドピンを前記
    カムプレートの腕部とによって挟持するように延出して
    設けられた挟持スプリングと、 を有することを特徴とするシフトレバー装置。
JP35517497A 1997-12-24 1997-12-24 シフトレバー装置 Pending JPH11180175A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103557317A (zh) * 2013-08-15 2014-02-05 宁波高发汽车控制系统股份有限公司 电子换挡器
JP2019034572A (ja) * 2017-08-10 2019-03-07 津田工業株式会社 シフトレバー装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103557317A (zh) * 2013-08-15 2014-02-05 宁波高发汽车控制系统股份有限公司 电子换挡器
JP2019034572A (ja) * 2017-08-10 2019-03-07 津田工業株式会社 シフトレバー装置

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