JPH1024747A - シフトレバー装置 - Google Patents

シフトレバー装置

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JPH1024747A
JPH1024747A JP18243896A JP18243896A JPH1024747A JP H1024747 A JPH1024747 A JP H1024747A JP 18243896 A JP18243896 A JP 18243896A JP 18243896 A JP18243896 A JP 18243896A JP H1024747 A JPH1024747 A JP H1024747A
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shift
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locking
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シフトレバー部材のシフト操作が不要な時に、
シフトレバー部材が邪魔にならないように退避させる。 【解決手段】スリーブロッド30には係止孔31Bが形
成され、ディテントロッド32には係止孔33A,33
Bが形成されている。係止孔33A又は33Bと係止孔
31Bとを係止するグルーブドピン28がシャフトレバ
ー装置10に配置されている。シフト操作を要する場合
には、ピン28が係止孔31Bと係止孔33Aとを係止
してシフトレバー部材12を長く突出した引出し状態と
する。シフト操作を要しない場合には、ピン28が係止
孔31Bと係止孔33Bとを係止してシフトレバー部材
12の突出量が減少した退避状態とする。従って、シフ
トレバー部材12のシフト操作が不要な時に、シフトレ
バー部材12が邪魔にならないように退避させることが
でき、運転者等の動作を邪魔することがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両の変速機をシフ
ト操作するためのシフトレバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の変速機をシフトするためのシフト
レバー装置では、シフトレバー部材を操作し易くするた
めに車室内に長く突出させている。シフトレバー部材は
支軸によって回動自在に支持されており、変速機に連結
されている。シフトレバー装置では、シフトレバー部材
を操作して各シフトレンジの各ポジション(Pシフトレ
ンジ,Rシフトレンジ,Nシフトレンジ,及びDシフト
レンジ等)に位置させ、連結された変速機をシフトする
ようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の如き
シフトレバー部材は車室内に長く突出しているため、高
速走行等でシフトチェンジを要しない運転時において、
カップをシフトレバー近傍に配置されているカップホル
ダに置く場合に手がシフトレバーに当たってカップ内の
飲料水をこぼしたりすることがある。
【0004】そこで、本発明は上記事実を考慮し、シフ
トレバー部材のシフト操作が不要な時に、シフトレバー
部材が邪魔にならないように退避させるシフトレバー装
置を得ることが目的である。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明のシ
フトレバー装置は、車両用変速機をシフト操作するため
に車室内に突出しているシフトレバー部材と、前記シフ
トレバー部材を軸方向に移動可能に案内し、前記シフト
操作を要する場合には前記シフトレバー部材を長く突出
させて引出し状態とさせ、前記シフト操作を要しない場
合には前記シフトレバー部材の突出量を減少させて退避
状態とさせる案内手段と、を有することを特徴としてい
る。
【0006】上記構成のシフトレバー装置では、案内手
段によってシフトレバー部材が軸方向に移動可能に案内
される。シフト操作を要する場合には、案内手段がシフ
トレバー部材を長く突出させて引出し状態とする。シフ
ト操作を要しない場合には、案内手段がシフトレバー部
材の突出量を減少させて退避状態とする。
【0007】従って、シフトレバー部材のシフト操作が
不要な時に、シフトレバー部材が邪魔にならないように
退避させることができ、運転者等の動作を邪魔すること
がなくなる。
【0008】請求項2に係る発明のシフトレバー装置
は、車両用変速機をシフト操作するために車室内に突出
しているシフトレバー部材と、前記シフトレバー部材に
配置されると共に前記シフトレバー部材の操作部に連動
され、第1の係止部が前記操作部と反対側に形成される
スリーブロッドと、前記シフトレバー部材に配置される
と共に前記シフト操作を制御するディテント部材を取付
け、第2の係止部が前記ディテント部材側と反対側に形
成されかつ第3の係止部が前記第2の係止部と反対側に
形成されるディテントロッドと、前記シフトレバー部材
に配置されると共に前記スリーブロッドと前記ディテン
トロッドとを連結し、前記シフト操作を要する場合には
前記第1の係止部と前記第2の係止部とを係止して前記
シフトレバー部材を長く突出させて引出し状態とさせ、
前記シフト操作を要しない場合には第1の係止部と第3
の係止部とを係止して前記シフトレバー部材の突出量を
減少させて退避状態とさせる案内手段と、前記案内手段
に連結され、前記案内手段による前記第1の係止部と前
記第2の係止部または前記第3の係止部との係止状態を
解除する解除手段と、を有することを特徴としている。
【0009】上記構成のシフトレバー装置では、操作部
の操作によってディテント部材が移動されるとシフトレ
バー部材の回動が可能となり、複数のシフトレンジのう
ちの一つに選択されて変速機がシフトされる。
【0010】また、シフト操作を要する場合には、案内
手段が第1の係止部と第2の係止部とを係止してシフト
レバー部材を長く突出した引出し状態とする。シフト操
作を要しない場合には、案内手段が第1の係止部と第3
の係止部とを係止してシフトレバー部材の突出量が減少
した退避状態とする。
【0011】従って、シフトレバー部材のシフト操作が
不要な時に、シフトレバー部材が邪魔にならないように
退避させることができ、運転者等の動作を邪魔すること
がなくなる。
【0012】請求項3に係る発明のシフトレバー装置
は、前記案内手段の一部をピンとすると共に前記第1の
係止部乃至前記第3の係止部を孔とすることを特徴とし
ている。
【0013】請求項4に係る発明のシフトレバー装置
は、前記解除手段が、一端が前記シフトレバー部材に固
定され、かつ他端に折曲部が形成された解除プレート
と、前記解除プレートの折曲部を移動させて前記案内手
段を前記第2の係止部または前記第3の係止部から引き
抜くようにするリリースボタンと、で構成されているこ
とを特徴としている。
【0014】上記構成のシフトレバー装置では、リリー
スボタンを操作することにより、解除プレートの折曲部
を移動させて案内手段を第2の係止部または第3の係止
部から引き抜く。
【0015】請求項5に係る発明のシフトレバー装置
は、前記シフトレバー部材を軸方向に付勢させる付勢手
段を設け、前記解除手段を操作して前記退避状態から前
記引出し状態にする場合に前記シフトレバー部材を前記
付勢手段の付勢力で前記引出し状態に復帰させることを
特徴としている。
【0016】上記構成のシフトレバー装置では、解除手
段を操作して退避状態から引出し状態にする場合、付勢
手段の付勢力によってシフトレバー部材が引出し状態に
復帰する。
【0017】請求項6に係る発明のシフトレバー装置
は、前記シフトレバー部材にストッパを設ける共に、前
記シフトレバー部材がドライブ位置又はパーキング位置
に位置するときに前記ストッパと嵌合する切欠を前記シ
フトレバー部材を装着するベースプレートに形成するこ
とを特徴としている。
【0018】上記構成のシフトレバー装置では、シフト
レバー部材を、ストッパが切欠に対応するドライブ位置
又はパーキング位置で押下げることができる。一方、ド
ライブ位置又はパーキング位置以外では、ストッパがベ
ースプレートに当たりシフトレバー部材を押下げること
ができない。
【0019】請求項7に係る発明のシフトレバー装置
は、前記シフトレバー部材が案内手段により退避状態に
保持されている状態で、前記シフトレバー部材を覆い隠
すカバーを設けたことを特徴としている。
【0020】上記構成のシフトレバー装置では、案内手
段によりシフトレバー部材を退避状態に保持した状態に
する。この退避状態で、カバーによってシフトレバー部
材を覆い隠す。
【0021】従って、高速走行等でシフトチェンジを要
しない運転時において、カップをシフトレバーが配置さ
れているコンソールボックス等のカップホルダに置く場
合でも手がシフトレバーに当たることがなく、カップ内
の飲料水がシフトレバー部材等に付着することが防止さ
れる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1には本発明の実施の形態に係
るシフトレバー装置10の運転席側からみた側面図が示
されており、図2にはこのシフトレバー装置10の平面
図が示されている。また、図3には、シフトレバー装置
10の要部を示す断面図が示されている。
【0023】図1〜図3に示されるように、シフトレバ
ー装置10では、シフトレバー部材12を備えている。
このシフトレバー部材12の上部はフロントコンソール
ボックス14の凹部14Bから突出している。
【0024】また、図2に示されるように、シフトレバ
ー装置10は、ポジションインジケータ16を備えてお
り、ポジションインジケータ16には「P」,「R」,
「N」(図示省略),「2」,及び「L」が表示されて
いる。
【0025】さらに、図1及び図2に示されるように、
フロントコンソールボックス14にはシフトレバー部材
12を覆い隠すカバー18が車両前後方向(図1では矢
印FR方向,RE方向)及び上下方向(図1では矢印U
P方向,DN方向)に沿って移動可能に配置されてお
り、このカバー18の係合部18A(図10参照)がフ
ロントコンソールボックス14に刻設された溝14Aに
嵌合している。そして、カバー18は溝14Aに沿って
移動し、凹部14Bを覆うことができるようになってい
る。
【0026】なお、カバー18は、アコーディオン式,
回転式,又は多数重ね合わせ式等にしてもよく、さらに
カバー18の移動方向は車両前後方向のみならず幅方向
であってもよい。
【0027】図3に示されるように、シフトレバー部材
12は案内手段の一部を構成するガイド筒19へ摺動可
能に挿入されており、ガイド筒19は円筒形のコントロ
ールシャフト20に一体的に固着(本例では溶接により
固着)されている。さらに、コントロールシャフト20
は、シャフト22によってベースプレート36に回動自
在に支持されている。
【0028】なお、コントロールシャフト20は図示し
ないコントロールロッド等を介して車両の変速機(図示
省略)に連結されており、シフトレバー部材12を操作
することによりシャフト22周りにコントロールシャフ
ト20が回動し変速機をシフトするようになっている。
【0029】図3に示されるように、シフトレバー部材
12の上端にはシフトレバーノブ12Aが一体的に固定
されており、このシフトレバーノブ12A内には斜面2
4Aが形成されたノブボタン24とこの操作部としての
ノブボタン24を右側(図3では矢印WR方向)に付勢
するスプリング26が車両幅方向(図3では矢印WR方
向,矢印WL方向)に向かって配置されている。
【0030】また、シフトレバー装置10には案内手段
の一部を構成するグルーブドピン28が設けられてお
り、グルーブドピン28はシフトレバー部材12の内部
に設けられたスリーブロッド30とディテントロッド3
2を連結する。なお、案内手段及び解除手段の具体的な
構成は後述する。
【0031】スリーブロッド30にはノブボタン24の
斜面24Aに当接する斜面30Aが形成されており、ノ
ブボタン24が押圧されることによりスリーブロッド3
0がグルーブドピン28を介してディテントロッド32
を押下げる。
【0032】ディテントロッド32はリターンスプリン
グ26によって上方向に付勢されており、ノブボタン2
4を操作することによりスリーブロッド30がリターン
スプリング26の付勢力に抗してシフトレバー部材12
の軸線に沿って下方向(図3では矢印DN)に移動でき
るようになっている。
【0033】即ち、ガイド筒19には後述するディテン
トピン34の両端に対応する部位にシフトレバー部材1
2の軸線方向に沿った長孔19A,19Bが形成されて
おり、この長孔19A,19Bに沿ってディテントロッ
ド32と連結されたディテントピン34が昇降できるよ
うにしている。
【0034】また、ディテントピン34の頭部34Aは
ベースプレート36のディテント孔38内に入り込んで
いる。ディテント孔38の上周囲壁は、シフトレバー部
材12の「P」、「R」、「N」、「D」、「2」及び
「L」の各シフトレンジに関係付けられて凹凸が連続し
ており、このディテント孔38にディテントピン34が
係合している。すなわち、所定のシフトレンジ間では、
ノブボタン24を操作してディテントピン34を下方へ
移動させない限り、ディテントピン34がディテント孔
38の凹凸を乗り越えることができず、隣接するシフト
レンジへのシフトレバー部材12の移動が制限され、ま
た、他の所定のシフトレンジ間では、ノブボタン24を
操作しなくても隣接するシフトレンジへシフトレバー部
材12を操作するだけでディテントピン34がディテン
ト孔38の凹凸を乗り越えられるようになっている。
【0035】なお、本例のシフトレバー装置10では、
図示しない検出手段がP及びNシフトレンジに位置する
シフトレバー部材12を検出してこれら以外のポジショ
ンではエンジンの始動ができないように構成されてい
る。
【0036】また、シフトレバー部材12には、ストッ
パ40が切欠36Aの上部に対応する部位に固定されて
いる。この切欠36Aは、シフトレバー部材12がドラ
イブ位置(「D」、「2」及び「L」の位置)に位置す
る状態で、ストッパ40に対応する部位に形成されてい
る。これによって、ドライブ位置以外ではシフトレバー
部材12を押下げることができないようになっている。
【0037】なお、この切欠36Aをパーキング位置に
形成し、シフトレバー部材12がパーキング位置に位置
する場合でもシフトレバー部材12を押下げることがで
きるようにしてもよい。
【0038】以下、案内手段及び解除手段について詳述
する。図3及び図4に示されるように、ポジションイン
ジケータ16のハウジング17には切替ボタン50が車
幅方向(図3では矢印WL方向,矢印WR方向)にスラ
イド可能に配置されており、切替ボタン50の下面略中
央に突部50Aが形成されている。なお、切替ボタン5
0は、ハウジング17の左側(矢印WL方向)又は前後
方向(矢印FR方向,矢印RE方向)に設けてもよい。
【0039】図4に示されるように、切替ボタン50の
下方には、リリースボタン52が上下方向に沿って移動
可能に配置されており、リリースボタン52の上面には
斜面52Aが形成されている。斜面52Aは、左側(矢
印WL方向)から右側(矢印WR方向)に向かって昇り
勾配となっている。そして、斜面52Aには切替ボタン
50の突部50Aが当接し、切替ボタン50をスライド
させることよりリリースボタン52が昇降する。
【0040】即ち、リリースボタン52の下面には後述
する解除プレート44の折曲部44Bに対応する部位に
操作軸52Bが突設されており、図4に示されるよう
に、操作軸52Bには支持プレート53に一端が支持さ
れたスプリング54が嵌挿され、リリースボタン52を
常に上方に付勢している。
【0041】図3に示されるように、解除手段としての
解除プレート44にはグルーブドピン28がリリースボ
タン52側(図3では矢印WR方向)に取付けられてお
り、グルーブドピン28は解除プレート44の長孔44
Aに沿って移動可能に配置されている。
【0042】解除プレート44の下端はビス46によっ
てガイド筒19に固定されている。そして、図5の想像
線に示されるように、解除プレート44はビス46を支
点として時計方向(図5では矢印CW方向)に回転する
と共に、時計方向に回転された解除プレート44は反時
計方向(図5では矢印CW方向の逆方向)に回転する付
勢力が作用する。即ち、解除プレート44は、板バネと
しての機能を発揮するように配置されている。
【0043】また、解除プレート44及びガイド筒19
にはグルーブドピン28に対応する部位にシフトレバー
部材12の軸線方向に沿った案内手段の一部を構成する
長孔44A,19Cが形成されており、この長孔44
A,19Cに沿ってスリーブロッド30と連結されたグ
ルーブドピン28が昇降できるようにしている。
【0044】図5に示されるように、スリーブロッド3
0の下側には連結部31が形成されており、この連結部
31には後述するディテントロッド32の連結部33を
挿入する挿入孔31Aが形成されている。また、連結部
31には、第1の係止部としての係止孔31Bが挿入孔
31Aを挟んでシフトレバー部材12の軸線方向と直交
する方向に形成されている。
【0045】ディテントロッド32の上側には連結部3
3が形成されており、この連結部33には第2の係止部
としての係止孔33Aがシフトレバー部材12の軸線方
向と直交する方向に形成されていると共に、係止孔33
Aの下側に第3の係止部としての係止孔33Bがシフト
レバー部材12の軸線方向と直交する方向に形成されて
いる。
【0046】そして、解除プレート44がビス46を支
点として時計方向に回転すると、グルーブドピン28が
係止孔33A(又は33B)から引き抜かれて離間し、
逆に解除プレート44を反時計方向(図5では矢印CW
方向と逆方向)に回転させてグルーブドピン28を係止
孔33B(又は33A)に係止させる。
【0047】即ち、グルーブドピン28を係止孔31B
と係止孔33A又は33Bとに係止させてスリーブロッ
ド30とディテントロッド32とを連結させ、シフト操
作可能にする。
【0048】図3に示されるように、シフトレバー部材
12の下面とコントロールシャフト20との間にはリタ
ーンスプリング42が配置されており、リターンスプリ
ング42の付勢力によってシフトレバー部材12を付勢
している。即ち、リターンスプリング42の付勢力に抗
してシフトレバー部材12を押圧することによりシフト
レバー部材12がその軸線に沿って下方向(図3では矢
印UP)に移動する。
【0049】上記構成のシフトレバー装置10では、所
定のシフトレンジにおいてノブボタン24の操作によっ
てグルーブドピン28が下方へ移動されると、あるいは
ノブボタン24を操作しなくてもグルーブドピン28が
ディテント孔38の突起を乗り越えることができる位置
では、シフトレバー部材12の回動が可能になる。この
ため、シフト操作によってシフトレバー部材12がシャ
フト22周りに回動し、複数のシフトレンジのうちの一
つに選択されて変速機がシフトされる。
【0050】次に、高速走行等でシフトチェンジを要し
ない運転時即ちシフトレバー部材12がドライブ位置に
位置する場合においては、図4の想像線に示されるよう
に、切替ボタン50を右側にスライドさせて解除プレー
ト44を時計方向に回転させると、グルーブドピン28
がディテントロッド32の係止孔32Aから引き抜かれ
て連結部33から離間する。なお、この状態では、スト
ッパ40が切欠36Aに対応しているので、シフトレバ
ーノブ12A(シフトレバー部材12)を押圧できる。
【0051】即ち、シフトレバー部材12をリターンス
プリング26の付勢力に抗してシフトレバー部材12の
軸線に沿って下方向(図3では矢印DN)にグルーブド
ピン28が係止孔33Bに対応する部位まで押圧する。
なお、シフトレバーノブ12Aを押圧してスリーブロッ
ド30から下方に移動した場合には、運転者は切替ボタ
ン50から指を離してもよい。
【0052】そして、図6に示されるように、グルーブ
ドピン28が係止孔33Bに対応する部位に位置する
と、板バネとしての機能を有する解除プレート44はビ
ス46を支点として反時計方向に回転する。そのため、
図7に示されるように、グルーブドピン28が係止孔3
3Dに係止されシフトレバー部材12の突出量が減少さ
れて退避状態となる。なお、図7に示す退避状態におい
ても、スリーブロッド30とディテントロッド32とが
グルーブドピン28によって連結されているので、ノブ
ボタン24を押圧することによりシフト操作をすること
ができる。
【0053】図8〜図10に示されるように、退避状態
において、カバー18を移動させてシフトレバー部材1
2(シフトレバーノブ12A)を覆い隠す。このよう
に、カバー18でシフトレバーノブ12Aを覆い隠すこ
とにより、シフトレバーノブ12A及びポジションイン
ジケータ16等に飲料水等の付着が防止されることがな
くなる。なお、カバー18でシフトレバーノブ12Aを
覆い隠さなくても、シフトレバーノブ12Aの突出量が
減少しているので、運転者等がシフトレバーノブ12A
に引っ掛かることを防止できる。
【0054】従って、本実施形態においては、高速走行
等でシフトチェンジを要しない運転時において、シフト
レバー部材12の突出量を減少させて退避させることが
できるので、図示しないカップをシフトレバー装置10
が配置されているフロントコンソールボックス11等の
カップホルダ(図示省略)に置く場合に手がシフトレバ
ー部材12に干渉してカップ内の飲料水をこぼすことが
なくなり、乗員がシフトレバー部材12を引っ掛けこと
がなくなる等運転者等の動作を邪魔することがなくな
る。
【0055】図7に示す退避状態から図3に示す初期状
態(引出し状態)に復帰させるには、上記と逆の動作に
よって行う。即ち、カバー18をフロントコンソールボ
ックス14の後側に移動させた後、切替ボタン50を右
側にスライドさせてグルーブドピン28を係止孔33B
から引き抜く。すると、シフトレバー部材12はリター
ンスプリング26の付勢力によりシフトレバー部材12
の軸線に沿って上方向(図3では矢印UP方向)に移動
し、グルーブドピン28が係止孔33Aに係止され、初
期状態に復帰する。
【0056】なお、本実施形態では切替ボタン50の操
作方向を右方向としているが、切替ボタン50の操作方
向は任意の方向に変更できる。また、切替ボタン50
は、スライド式のもの他に、プッシュ・プル式のもの等
でもよい。
【0057】さらに、本発明においては、ゲート式のシ
フトレバー装置にも同様に適用することができる。ま
た、本発明においては、シフトレバー部材12(又はシ
フトレバーノブ12A)等をワイヤ等の案内部材でハウ
ジング17等に形成する係止部に係止することによって
シフトレバー部材12を退避状態に位置させるように構
成してもよい。
【0058】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係るシフトレ
バー装置は、上記構成としたので、シフトレバー部材の
シフト操作が不要な時に、シフトレバー部材が邪魔にな
らないように退避させることができ、運転者等の動作を
邪魔することがなくなるという優れた効果を有してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るシフトレバー装置の運
転席側からみた側面図である。
【図2】図1に示すシフトレバー装置の平面図である。
【図3】図2に示すシフトレバー装置の要部を示す断面
図である。
【図4】図3に示す切替ボタンに関する要部を示す断面
図である。
【図5】図3に示すグルーブドピンに関する要部を示す
断面図である。
【図6】図3に示す状態からシフトレバー部材の突出量
を減少させた状態を示す断面図である。
【図7】図6の状態からグルーブドピンを係止孔に係止
させた退避状態を示す断面図である。
【図8】図1に示す状態からシフトレバー部材を退避さ
せてシフトレバー部材をカバーで覆い隠す状態を示す側
面図である。
【図9】図8の平面図である。
【図10】図9の10−10線の断面図である。
【符号の説明】
10 シフトレバー装置 12 シフトレバー部材 18 カバー 19 ガイド筒(案内手段) 19C 長孔(案内手段) 24 ノブボタン(操作部) 28 グルーブドピン(案内手段) 30 スリーブロッド 31B 係止孔(第1の係止部) 32 ディテントロッド 33A 係止孔(第2の係止部) 33B 係止孔(第3の係止部) 34 ディテント部材(ディテントピン) 36 ベースプレート 36A 切欠 40 ストッパ 42 リターンスプリング(付勢手段) 44 解除プレート(解除手段) 44A 長孔(案内手段) 52 リリースボタン(解除手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用変速機をシフト操作するために車
    室内に突出しているシフトレバー部材と、 前記シフトレバー部材を軸方向に移動可能に案内し、前
    記シフト操作を要する場合には前記シフトレバー部材を
    長く突出させて引出し状態とさせ、前記シフト操作を要
    しない場合には前記シフトレバー部材の突出量を減少さ
    せて退避状態とさせる案内手段と、 を有することを特徴とするシフトレバー装置。
  2. 【請求項2】 車両用変速機をシフト操作するために車
    室内に突出しているシフトレバー部材と、 前記シフトレバー部材に配置されると共に前記シフトレ
    バー部材の操作部に連動され、第1の係止部が前記操作
    部と反対側に形成されるスリーブロッドと、 前記シフトレバー部材に配置されると共に前記シフト操
    作を制御するディテント部材を取付け、第2の係止部が
    前記ディテント部材側と反対側に形成されかつ第3の係
    止部が前記第2の係止部と反対側に形成されるディテン
    トロッドと、 前記シフトレバー部材に配置されると共に前記スリーブ
    ロッドと前記ディテントロッドとを連結し、前記シフト
    操作を要する場合には前記第1の係止部と前記第2の係
    止部とを係止して前記シフトレバー部材を長く突出させ
    て引出し状態とさせ、前記シフト操作を要しない場合に
    は第1の係止部と第3の係止部とを係止して前記シフト
    レバー部材の突出量を減少させて退避状態とさせる案内
    手段と、 前記案内手段に連結され、前記案内手段による前記第1
    の係止部と前記第2の係止部または前記第3の係止部と
    の係止状態を解除する解除手段と、 を有することを特徴とするシフトレバー装置。
  3. 【請求項3】 前記案内手段の一部をピンとすると共に
    前記第1の係止部乃至前記第3の係止部を孔とすること
    を特徴とする請求項2に記載のシフトレバー装置。
  4. 【請求項4】 前記解除手段が、 一端が前記シフトレバー部材に固定され、かつ他端に折
    曲部が形成された解除プレートと、 前記解除プレートの折曲部を移動させて前記案内手段を
    前記第2の係止部または前記第3の係止部から引き抜く
    ようにするリリースボタンと、 で構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記
    載のシフトレバー装置。
  5. 【請求項5】 前記シフトレバー部材を軸方向に付勢さ
    せる付勢手段を設け、前記解除手段を操作して前記退避
    状態から前記引出し状態にする場合に前記シフトレバー
    部材を前記付勢手段の付勢力で前記引出し状態に復帰さ
    せることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に
    記載のシフトレバー装置。
  6. 【請求項6】 前記シフトレバー部材にストッパを設け
    る共に、前記シフトレバー部材がドライブ位置又はパー
    キング位置に位置するときに前記ストッパと嵌合する切
    欠を前記シフトレバー部材を装着するベースプレートに
    形成することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1
    項に記載のシフトレバー装置。
  7. 【請求項7】 前記シフトレバー部材が案内手段により
    退避状態に保持されている状態で、前記シフトレバー部
    材を覆い隠すカバーを設けたことを特徴とする請求項1
    乃至6のいずれか1項に記載のシフトレバー装置。
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