JP3660320B2 - シフトレバー装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用のシフトレバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シフトレバー装置1は、図8に示すように、ディテントピン4の位置決め(固定)に、金属製のロッド3に貫通穴3aを設け貫通穴3aにディテントピン4を圧入するか、または、樹脂製のロッドに貫通穴を設け貫通穴にディテントピン4をすきまばめで挿入しベース2の両壁をガイドにしていた。
ディテントピン4は、ベース2に固定されたディテントプレート5に直接当る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のシフトレバー装置1には、つぎの問題点(課題)がある。
ロッド3の貫通穴3aにディテントピン4を挿入するので、ロッド3の径はディテントピン4の径よりも大でなければならない。そのため、ロッド3の径は大となる。その結果、レバー6の径が大となり、シフトレバー装置1の見栄えが悪い。
また、ロッド3の径を小にすると、ディテントピン4の径も細くなり、ディテントピン4がディテントプレート5との係合の荷重に耐えることができなくなる。
本発明の目的は、ロッドの径を小にすることができるシフトレバー装置を提供することにある。
本発明のもう一つの目的は、ロッドの径を小にすることができるとともに、ロッドの径を小にしてもピンがディテントプレート(本発明ではストッパ)との係合の荷重に耐えることができるシフトレバー装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) 上下動するロッドと、
前記ロッドの延びる方向と直角の方向に延び前記ロッドの下端に側面が押し付けられるピンと、
前記ピンを前記ロッドと反対側から前記ロッド下端に押し付けるバネと、
前記ロッドが上下動する中空部を有しレバー軸方向に延びる長穴を有するレバーと、
前記レバー軸方向と直交またはほぼ直交する方向に延びるボス部を備え前記レバー外面にレバー軸方向に摺動可能に支持されたロック部材と、
前記ロック部材のボス部の延び方向先端面と当接可能なストッパと、
を有し、
前記ピンは前記長穴を挿通して前記ロック部材に連結している、シフトレバー装置。
(2) 前記シフトレバー装置がゲート式のシフトレバー装置である(1)記載のシフトレバー装置。
) レバー上端部に取り付けられたノブと、
前記ノブに回動可能に取り付けられたノブボタンと、
を有する(1)記載のシフトレバー装置。
) さらに前記ノブボタンを前記ロッドを押し下げる側に回動付勢するバネを有している()記載のシフトレバー装置。
) 前記ロック部材は第1の位置と該第1の位置より下側の第2の位置との間で上下動可能であり、
前記ロック部材が前記第1の位置にあるとき、前記レバーは前記ロック部材のボス部の延び方向先端面が前記ストッパに当接することによりセレクト方向の動きを規制され、前記ロック部材が前記第2の位置にあるとき、前記レバーは前記ロック部材のボス部の延び方向先端面が前記ストッパに当らずセレクト方向の動きを許容される、()記載のシフトレバー装置。
【0005】
上記(1)〜()のシフトレバー装置では、ピンはバネによりロッドの下端に側面が押し付けられる。そのため、ロッドにピン挿通用の穴を設け穴にピンを挿通させる必要はない。そのため、ロッドに貫通穴を設け貫通穴にピンを挿通していた場合(従来)に比べて、ロッドの径を小にすることができる。その結果、レバーの径を小にすることができる。
また、ピンがロック部材に連結しており、ロック部材がレバー外面に摺動可能に支持されている。そのため、ピンでストッパとの係合の荷重を受けなくてもロック部材を介してレバーでストッパとの係合の荷重を受けることができる。そのため、ピンの径を小にしてもピンはストッパとの係合の荷重に耐えることができる。
上記()、()のシフトレバー装置では、ノブボタンがノブに回動可能に取り付けられるので、ノブボタンがノブに直線動可能に支持される場合に比べて、ノブボタンのがたつき防止が容易である
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明実施例のシフトレバー装置(以下、単にシフトレバー装置という)は、シフトレバーが車両前後方向のみに移動可能なストレート式のシフトレバー装置であってもよく、シフトレバーが車両前後・左右方向に移動可能なゲート式のシフトレバー装置であってもよい。また、シフトレバー装置は、M位置、+位置、−位置を有するシーケンシャルモードを備えたシフトレバー装置であってもよい。以下、本発明実施例および図示例では、シフトレバー装置がゲート式のシフトレバー装置である場合を例にとって説明する。
【0007】
シフトレバー装置10は、図4に示すように、P(パーキング)位置11、R(リバース)位置12、N(ニュートラル)位置13、D(ドライブ)位置14、3(サード)位置15、2(セカンド)位置16、L(ロー)位置17のシフト位置が設けられている。ただし、シフトレバー装置10は、P、R、N、D、3、2、Lの位置の全てを有していなくてもよく、たとえば、P、R、N、Dの4位置だけであってもよい。以下、本発明実施例および図示例では、シフトレバー装置10が、P、R、N、D、3、2、L位置を有する場合を例にとって説明する。
【0008】
P位置11は、Pフリー位置11aと、Pセレクト位置11bとを、有する。Pフリー位置11aは、レバー30がP位置11にあるときに、レバー30から手を放すとレバー30がひとりでに到達する位置である。Pセレクト位置11bは、レバー30をR位置12からP位置11に動かすとき、車両前後方向にPフリー位置11aと同じ位置に達した位置である。
【0009】
R位置12は、Rフリー位置12aと、Rセレクト位置12bとを、有する。Rフリー位置12aは、レバー30がR位置12にあるときに、レバー30から手を放すとレバー30がひとりでに到達する位置である。Rセレクト位置12bは、レバー30をP位置11からR位置12に動かすとき、車両前後方向にRフリー位置12aと同じ位置に達した位置である。
【0010】
N位置13は、Nフリー位置13aと、Nセレクト位置13bとを、有する。Nフリー位置13aは、レバー30がN位置13にあるときに、レバー30から手を放すとレバー30がひとりでに到達する位置である。Nセレクト位置13bは、レバー30をR位置12からN位置13に動かすとき、車両前後方向にNフリー位置13aと同じ位置に達した位置である。
【0011】
シフトレバー装置10は、図1、図3、図5に示すように、ベース20と、レバー30と、ロッド40と、ピン41と、バネ42と、ノブ50と、ノブボタン51と、ノブボタン付勢バネ52と、ロック部材60と、ストッパ70と、ガイド80とを、有する。ただし、ガイド80は、必須ではない。
【0012】
ベース20は、図1に示すように、箱状である。ベース20は、樹脂製である。ベース20は、図示略の車両に固定される。ベース20の上部には、1部材または2部材からなる図示略のハウジングが設けられている。ハウジングは、樹脂製である。ハウジングは、ベース20と一体に形成されるか、または、ベース20と別体に形成されてベース20に固定して取り付けられる。ハウジングは、シフトレバー装置10の意匠面を形成する。ハウジングには、図4に示すように、ハウジングを上下方向に貫通する溝21が形成されている。
ベース20の内部には、図1に示すように、シャフト22が設けられている。シャフト22は、金属製または樹脂製である。シャフト22は、ベース20に、車両前後方向に回動可能に支持される。
【0013】
レバー30は、上下方向に延びている。レバー30は、レバー支持部31と、中空パイプ32とを、有する。
レバー支持部31は、レバー30の下部に設けられている。レバー支持部31は、樹脂製である。レバー支持部31の下端部は、シャフト22に、車両左右方向に揺動可能に支持される。レバー30は、シャフト22がベース20に対して車両前後方向に回動可能であり、レバー支持部31がシャフト22に対して車両左右方向に揺動可能であるので、ベース20に対して車両前後方向(以下、シフト方向という)・車両左右方向(以下、セレクト方向という)に揺動可能である。
レバー支持部31には、図3に示すように、第1の貫通穴31aが設けられている。第1の貫通穴31aは、レバー支持部31をレバー軸方向と直交する方向に貫通する。第1の貫通穴31aは、レバー軸方向に延びる長穴である。第1の貫通穴31aには、ピン41が挿通される。
【0014】
中空パイプ32は、図1に示すように、レバー軸方向に延びている。中空パイプ32は、金属製である。中空パイプ32の下端部は、レバー軸方向と直交する方向に押し潰されている。中空パイプ32の下端部とその近傍は、レバー支持部31に固定されている。中空パイプ32は、上下方向中間部で、ハウジングの溝21を挿通する。中空パイプ32の上端は、ハウジングよりも上方にあり、ノブ50内にある。
【0015】
中空パイプ32は、レバー軸方向に延びる中空部32aを有する。中空部32aは、上方に開放している。中空部32aは、中空パイプ32の下端部が押しつぶされているので、下方に閉塞している。
中空パイプ32には、図3に示すように、第2の貫通穴32bが設けられている。第2の貫通穴32bは、中空パイプ32をレバー軸方向と直交する方向に貫通する。第2の貫通穴32bは、レバー軸方向に延びる長穴である。第2の貫通穴32bは、レバー支持部31の第1の貫通穴31aと同形状である。ただし、第2の貫通穴32bは、レバー支持部31の第1の貫通穴31aより大きくてもよい。第2の貫通穴32bは、第1の貫通穴31aとともにピン41挿通用の長穴33を形成する。
【0016】
ロッド40の形状は、図1、図5に示すように、レバー軸方向に延びる棒状体である。ロッド40は、樹脂製または金属製である。ロッド40は、上端部とその近傍が中空パイプ32の中空部32aから上方に突出した状態で、中空部32a内に挿入される。ただし、ロッド40の任意位置をレバー30に摺接させることにより座屈防止をはかってもよい。ロッド40は、レバー30に対してレバー軸方向に移動(摺動)可能である。ロッド40の上端はノブボタン51と常時接触している。ロッド40は、ノブボタン51の押圧・押圧解除操作に連動してレバー軸方向に移動する。ロッド40の下端はピン41と常時接触している。
【0017】
ピン41は、金属製である。ピン41は、図3に示すように、レバー軸方向と直交する方向に延びている。ピン41は、レバー30の長穴33を挿通している。ピン41の長手方向両端部は、ロック部材60に連結している。ピン41がロック部材60に連結される部位は、ロック部材60がストッパ70にレバー軸方向と直交する方向に当接(係合)しストッパ70からレバー軸方向と直交する方向に荷重を受けたときに、ストッパ70からの荷重がかかる部位とずれており、ロック部材60の回転作用によりストッパ70の荷重が直接かからないようになっている。ピン41の長手方向中間部は、中空部32a内に入り込んでいる。ピン41は、長穴33に沿ってレバー軸方向に移動可能である。ピン41の側面は、図1に示すように、ロッド40の下端およびバネ42の上端と常時接触している。ピン41は、ロッド40とバネ42とで挟持されている。ピン41は、ノブボタン51の押圧・押圧解除操作に連動してロッド40とともにレバー軸方向に移動する。
【0018】
バネ42は、たとえば、コイルスプリングからなる。バネ42は、中空部32a内に配置される。バネ42の下端は、中空パイプ32の内面(中空部32aの下端)に当てられており、バネ42の上端は、ピン41の側面に当てられている。バネ42は、ピン41を上方に付勢している。バネ42の付勢力によりピン41が上方に移動すると、ピン41と接触しているロッド40が上方に移動し、ロッド40と接触しているノブボタン51が後述の突出位置側に移動する。また、バネ42の付勢力によりピン41が上方に移動すると、ピン41と連結しているロック部材60が上方に移動する。
【0019】
ノブ50は、図5に示すように、レバー30の上端部(中空パイプ32の上端部)に取り付けられる。ノブ50は、たとえば樹脂製である。ノブ50には、図示略のノブカバーが設けられていてもよい。ノブ50は、凹部50aを有する。凹部50aは、ノブ50の側部に形成される。
【0020】
ノブボタン51は、ノブ50に回動可能に支持される。
ノブボタン51の回動軸芯Pは、レバー軸方向と直角またはほぼ直角となる方向に延びている。ノブボタン51は、ノブ50の凹部50aに配置される。ノブボタン51は、ノブ50に対して、押し込み位置と突出位置との間で回動可能である。ここで、押し込み位置とは、ノブボタン51をノブ50に対して凹部50aの奥側に押し込み、ノブボタン51のほぼ全体が凹部50a内に入り込む位置である(図5の2点鎖線の位置)。また、突出位置とは、ノブボタン51をノブ50に対して凹部50aの奥側に押し込んでおらず、ノブボタン51の一部が凹部50aから突出する位置である(図5の実線の位置)。
【0021】
ノブボタン51は、凹部50aの奥側に延びるロッド押圧部51aを有する。ロッド押圧部51aは、ロッド40の上端に常時接触するカム面51bを有する。
ノブボタン51を突出位置から押し込み位置に押し込むとき、ロッド40とピン41とロック部材60は、下方に移動する。
ノブボタン51の押し込みを解除したとき、ロッド40とピン41とロック部材60はバネ42の付勢力によりレバー軸方向に上方に移動する。ロッド40が上方に移動するので、ノブボタン51が突出位置に達するまで回動する。
【0022】
ノブボタン付勢バネ52は、たとえばトーションスプリングからなる。ただし、ノブボタン付勢バネ52は、トーションスプリングに限定されるものではなく、圧縮スプリングからなっていてもよく、引張スプリングからなっていてもよい。
ノブボタン付勢バネ52は、ノブボタン51をノブ40に対して常時突出位置から押し込み位置側に回動付勢する。ノブボタン付勢バネ52の付勢力は、ノブ30のバネ42の付勢力よりも小である。
ノブボタン付勢バネ52は、▲1▼ノブボタン51がノブ50に対して移動する事(がたつくこと)を防止し、▲2▼ノブボタン51のカム面51bをロッド40の上端に常時接触させ、▲3▼ロッド40をピン41に押し付けている。
【0023】
ロック部材60の形状は、図2に示すように、筒形状である。ロック部材60は、樹脂製または金属製である。ロック部材60の内径面は、レバー30の外面に、適度な隙間をもって、接触している。ロック部材60の内径面は、レバー30の外面にレバー軸方向に摺動可能に支持されている。ロック部材60は、レバー30をシフト方向・セレクト方向に移動させるときレバー30とともにシフト方向・セレクト方向に移動する。
ロック部材60は、ピン41の長手方向両端部に取り付けられている。ロック部材60は、ピン41がレバー30に対してレバー軸方向に移動するとき、ピン41とともに、第1の位置60aと第1の位置60aより下側の第2の位置60bとの間でレバー30に対してレバー軸方向に移動する。
ロック部材60は、図1に示すように、ボス部61を有する。ボス部61は、レバー軸方向と直交またはほぼ直交する方向(図示例では、車両左方向)に延びている。ボス部61の延び方向先端面61aの面内方向は、レバー軸方向と略平行となっている。
【0024】
ストッパ70は、レバー30をN位置13からR位置12にシフトチェンジすることを規制・許容する。ただし、ストッパ70は、レバー30をN位置13からR位置12にシフトチェンジすることを規制・許容するだけでなく、たとえば、レバー30を2位置16からL位置17にシフトチェンジすることを規制・許容してもよく、レバー30をP位置11からR位置12にシフトチェンジすることを規制・許容してもよい(本発明実施例および図示例では、レバー30をN位置13からR位置12にシフトチェンジすることのみを規制・許容する場合を示す。)
【0025】
ストッパ70は、樹脂製または金属製である。ストッパ70は、ベース20またはハウジングに設けられる。ストッパ70は、ベース20またはハウジングに、一体に形成されていてもよく、別体に形成された後に固定して取り付けられていてもよい。
【0026】
ストッパ70は、面内方向が上下方向に延びる第1のストッパ面70aと、第1のストッパ面70aの下端から面内方向が上下方向と直交またはほぼ直交する方向(図示例では車両左方向)に延びる第2のストッパ面70bとを、有する。第1のストッパ面70aは、レバー30がNフリー位置13aに位置しロック部材60が第1の位置60aに位置するとき、ロック部材60のボス部61の延び方向先端面61aと対向する。第1のストッパ面70aは、レバー30がNフリー位置13aに位置しロック部材60が第2の位置60bに位置するとき、ロック部材60のボス部61よりも上方に位置する。
【0027】
第2のストッパ面70bは、レバー30がNフリー位置13aに位置しロック部材60が第1の位置60aに位置するとき、ロック部材60のボス部61の上端より下方に位置し、ロック部材60のボス部61の下端より上方に位置する。第2のストッパ面70bは、レバー30がNフリー位置13aに位置しロック部材60が第2の位置60bに位置するとき、ロック部材60のボス部61の上端より上方に位置する。
【0028】
ガイド80は、図2、図3に示すように、ストッパ70と一体に形成されるか、または、ストッパ70と別体に形成されてストッパ70に固定して取り付けられる。ガイド80は、ストッパ70から車両前方に延びている。ガイド80の下面81は、車両前方にいくにつれて上方に傾斜する傾斜面となっている。ガイド80の下面81の車両後方側端は、ストッパ70の第2のストッパ面70bの車両前方側端につらなっている。ガイド80の下面81の車両前方側端の上下方向位置は、ロック部材60が第1の位置60aにあるときにボス部61が位置する上下方向位置よりも上方である。
ガイド80は、レバー30が、Nセレクト位置13bとRフリー位置12aとの間にあるときから、Rセレクト位置12bとPセレクト位置11bとの間にあるときまで、ロック部材60のボス部61の上側に位置する。
【0029】
ここで、レバー30をNフリー位置13aからR位置12に移動させるときを説明する。
▲1▼ノブボタン51が押し込まれていないときを説明する。
▲1▼−1 レバー30がNフリー位置13aにあるときを説明する。
ノブボタン51は突出位置に位置する。ロック部材60は、第1の位置60aに位置する。ロック部材60は、ストッパ70と接触していない。ロック部材60のボス部61の延び方向先端面61aは、ストッパ70の第1のストッパ面70aと対向している。
【0030】
▲1▼−2 レバー30をNフリー位置13aからNセレクト位置13bに移動させるときを説明する。
レバー30がNセレクト位置13bに達する前に、ロック部材60のボス部61の延び方向先端面61aがストッパ70の第1のストッパ面70aに当接する。ロック部材60のボス部61の延び方向先端面61aがストッパ70の第1のストッパ面70aに当ったとき、レバー30をそれ以上Nセレクト位置13b側にセレクト操作することができない。そのため、レバー30をNフリー位置13aからNセレクト位置13bまでセレクト操作できない。
したがって、レバー30をN位置13からR位置12にシフトチェンジすることは規制される。
【0031】
▲2▼ ノブボタン51が押し込まれたときを説明する。
▲2▼−1 レバー30がNフリー位置13aにあるときを説明する。
ノブボタン51は押し込み位置にある。ロック部材60は、第2の位置60bに位置する。ロック部材60のボス部61は、ストッパ70よりも下方にある。
【0032】
▲2▼−2 レバー30をNフリー位置13aからNセレクト位置13bに移動させるときを説明する。
ロック部材60のボス部61は、ストッパ70の第1のストッパ面70aに当らず、ストッパ70の第2のストッパ面70bの下側に入り込む。そのため、レバー30をNフリー位置13aからNセレクト位置13bまでセレクト操作できる。
▲2▼−3 レバー30がNセレクト位置13bに達したときを説明する。
ロック部材60のボス部61はストッパ70の第2のストッパ面70bの下側に位置する。
【0033】
▲2▼−4 レバー30をNセレクト位置13bからR位置12に移動させるときを説明する。
▲2▼−4−1 ノブボタン51が押し込まれた状態で移動させるときを説明する。
ノブボタン51は押し込み位置にあり、ロック部材60は、第2の位置60bにある。そのため、ロック部材60がストッパ70およびガイド80に当る(接触する)ことなく、レバー30をRフリー位置12aまで移動させることができる。
【0034】
▲2▼−4−2 ノブボタン51の押圧操作を解除した状態で移動させるときを説明する。
レバー30がNセレクト位置13bにあるときにノブボタン51の押圧操作を解除すると、ロック部材60は、バネ42の付勢力により、ボス部61がストッパ70の第2のストッパ面70bに当るまで上昇する。このとき、ノブボタン51は、ノブボタン付勢バネ52の付勢力によりロッド40の上端に接触しており、ロッド40をピン41に押し付けている。
ロック部材60のボス部61をストッパ70の第2のストッパ面70bに摺動させながらレバー30をNセレクト位置13bからRフリー位置12aに移動させると、レバー30がNセレクト位置13bとRフリー位置12aとの間を通過したときに、ロック部材60のボス部61がストッパ70の第2のストッパ面70bからガイド80の下面81に移る。ロック部材60のボス部61がガイド80の下面81に移った後、さらにレバー30をRフリー位置12a側に移動させると、ロック部材60のボス部61はガイド80の下面81を摺動する。そのため、ノブボタン51の押圧操作を解除してもレバー30をRフリー位置12aまで移動させることができる。
【0035】
つぎに、レバー30をP位置11からN位置13に移動させるときを説明する。
▲1▼ ノブボタン51が押し込まれたときを説明する。
▲1▼−1 レバー30がP位置11にあるときを説明する。
ノブボタン51は押し込み位置に位置する。ロック部材60は第2の位置60bに位置する。
▲1▼−2 レバー30をP位置11からN位置13に移動させるときを説明する。
ロック部材60が第2の位置60bに位置するので、ロック部材60がガイド80およびストッパ70に当る(接触する)ことなく、レバー30をP位置11からN位置13に移動させることができる。
【0036】
▲2▼ ノブボタン51が押し込まれていないときを説明する。
▲2▼−1 レバー30がP位置11にあるときを説明する。
ノブボタン51は突出位置に位置する。ロック部材60は第1の位置60aに位置する。
▲2▼−2 レバー30をP位置11からRセレクト位置12bに移動させるときを説明する。
レバー30がPセレクト位置11bとRセレクト位置12bとの間を通過したとき、ロック部材60のボス部61がガイド80の下面81に接触しはじめる。
【0037】
▲2▼−3 ロック部材60がガイド80に接触した後、さらにレバー30をN位置13側に移動させるときを説明する。
レバー30がRフリー位置12aとNセレクト位置13bとの間を通過するまでロック部材60のボス部61がガイド80の下面81を摺動する。ロック部材60はガイド80により下方に移動する。ロック部材60が下方に移動すると、ノブボタン51はノブボタン付勢バネ52の付勢力により突出位置から押し込み位置側に回動する。
レバー30がRフリー位置12aとNセレクト位置13bとの間を通過したとき、ロック部材60のボス部61がガイド80の下面81からストッパ70の第2のストッパ面70bに移る。
ロック部材60のボス部61がストッパ70の第2のストッパ面70bに移った後、さらにレバー30をNセレクト位置13bを通りNフリー位置13aに移動させると、レバー30がNセレクト位置13bとNフリー位置13aとの間を通過するまで、ロック部材60のボス部61はストッパ70の第2のストッパ面70bに接触する。
レバー30がNセレクト位置13bとNフリー位置13aとの間を通過したとき、ロック部材60はストッパ70から離れバネ42の付勢力により第1の位置60aに達するまで上昇する。
ロック部材60がストッパ70から離れた後、さらにレバー30をNフリー位置13a側に移動させることによりレバー30はNフリー位置13aに達する。
【0038】
つぎに、本発明実施例の作用を説明する。
▲1▼ピン41はロッド40の下端に側面が押し付けられるので、ロッド40にピン挿通用の穴を設けピンを挿通させる必要はない。そのため、ロッドに貫通穴を設けピンを挿入していた場合(従来)に比べて、ロッド40の径を小とすることができる。その結果、レバー30の径を小にすることができる。
▲2▼ノブボタン51がノブ50に回動可能に取り付けられるので、ノブボタン51がノブ50に直線動可能に支持される場合に比べて、ノブボタン51のがたつき防止が容易である。
【0039】
▲3▼ロック部材60が設けられるので、ピン41でストッパ70との係合(当接)の荷重を受けなくてもロック部材60を介してレバー30でストッパ70との係合(当接)の荷重を受けることができる。そのため、ピン41の径を小にしてもピン41はストッパ70との係合(当接)の荷重に耐えることができる。
また、ピン41がロック部材60に連結される部位は、ストッパ70からの荷重がほとんどかからない部位であるので、ピン41の径を小にすることができる。
【0040】
▲4▼ガイド80が設けられているので、レバー30をP位置11からN位置13にシフトチェンジする際に、レバー30の操作でロック部材60を自動的に(ノブボタン51を押し込みロック部材60を第2の位置60bまで下方に移動させることなく)下降させることができる。そのため、レバー30をP位置11からN位置13にシフトチェンジする際にノブボタン51の操作は不要である。
【0041】
【発明の効果】
請求項1〜請求項記載のシフトレバー装置によれば、ピンはバネによりロッドの下端に側面が押し付けられる。そのため、ロッドにピン挿通用の穴を設け穴にピンを挿通させる必要はない。そのため、ロッドに貫通穴を設け貫通穴にピンを挿通していた場合(従来)に比べて、ロッドの径を小にすることができる。その結果、レバーの径を小にすることができる。
また、ピンがロック部材に連結しており、ロック部材がレバー外面に摺動可能に支持されている。そのため、ピンでストッパとの係合の荷重を受けなくてもロック部材を介してレバーでストッパとの係合の荷重を受けることができる。そのため、ピンの径を小にしてもピンはストッパとの係合の荷重に耐えることができる。
請求項または請求項記載のシフトレバー装置によれば、ノブボタンがノブに回動可能に取り付けられるので、ノブボタンがノブに直線動可能に支持される場合に比べて、ノブボタンのがたつき防止が容易である
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例のシフトレバー装置の一部断面図である。
【図2】本発明実施例のシフトレバー装置の、一部透視左側面図である。
【図3】本発明実施例のシフトレバー装置の、レバーがN位置とD位置との間に位置するときの、ロック部材とストッパおよびガイドとの位置関係を示す、断面図である。
【図4】本発明実施例のシフトレバー装置の、溝を示す平面図である。
【図5】本発明実施例のシフトレバー装置の、ノブとその近傍を示す断面図である。
【図6】本発明実施例のシフトレバー装置の、ノブとその近傍を示す透視右側面図である。
【図7】図5のA−A線断面図である。
【図8】従来のシフトレバー装置を示す断面図である。
【符号の説明】
10 シフトレバー装置
11 P位置
12 R位置
13 N位置
20 ベース
21 溝
30 レバー
31 レバー支持部
32 中空パイプ
32a 中空部
33 長穴
40 ロッド
41 ピン
42 バネ
50 ノブ
51 ノブボタン
52 ノブボタン付勢バネ
60 ロック部材
60a 第1の位置
60b 第2の位置
61 ロック部材のボス部
70 ストッパ
80 ガイド

Claims (5)

  1. 上下動するロッドと、
    前記ロッドの延びる方向と直角の方向に延び前記ロッドの下端に側面が押し付けられるピンと、
    前記ピンを前記ロッドと反対側から前記ロッド下端に押し付けるバネと、
    前記ロッドが上下動する中空部を有しレバー軸方向に延びる長穴を有するレバーと、
    前記レバー軸方向と直交またはほぼ直交する方向に延びるボス部を備え前記レバー外面にレバー軸方向に摺動可能に支持されたロック部材と、
    前記ロック部材のボス部の延び方向先端面と当接可能なストッパと、
    を有し、
    前記ピンは前記長穴を挿通して前記ロック部材に連結している、シフトレバー装置。
  2. 前記シフトレバー装置がゲート式のシフトレバー装置である請求項1記載のシフトレバー装置。
  3. レバー上端部に取り付けられたノブと、
    前記ノブに回動可能に取り付けられたノブボタンと、
    を有する請求項1記載のシフトレバー装置。
  4. さらに前記ノブボタンを前記ロッドを押し下げる側に回動付勢するバネを有している請求項記載のシフトレバー装置。
  5. 前記ロック部材は第1の位置と該第1の位置より下側の第2の位置との間で上下動可能であり、
    前記ロック部材が前記第1の位置にあるとき、前記レバーは前記ロック部材のボス部の延び方向先端面が前記ストッパに当接することによりセレクト方向の動きを規制され、前記ロック部材が前記第2の位置にあるとき、前記レバーは前記ロック部材のボス部の延び方向先端面が前記ストッパに当らずセレクト方向の動きを許容される、請求項記載のシフトレバー装置。
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