JP3594647B2 - マニュアルブレーキ装置 - Google Patents

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、車体に固着するベースにブレーキレバーの基部を揺動可能に枢支し、該ブレーキレバーの先端部に力を加え、該基部が変位することでブレーキケーブルを引いて制動をかけるようにしたマニュアルブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば足踏み式のパーキングブレーキ等のマニュアルブレーキ装置としては、車体に固着するベースにブレーキレバーの基部を揺動可能に枢支し、その先端部を操作者の近傍に延ばし、この先端部に力を加え、このブレーキレバーの揺動に従いブレーキケーブルを引いて制動をかけるようにしたものが知られている。
【0003】
そして、この種のマニュアルブレーキ装置は、通常ブレーキレバーの基端に直接ブレーキケーブルを連結し、制動方向に揺動したブレーキレバーの戻りを阻止するロック機構により制動状態を保持する構成であり、制動解除のためのリリース機構を備えたものが一般的であった。
【0004】
すなわち、従来のマニュアルブレーキ装置としては、ブレーキレバーの基端に外歯ラチェットプレートを固設し、このラチェットプレートに係合する爪部材をベースに揺動自在に取付け、前記ラチェットプレートを係合方向に付勢するスプリング等を設けるとともに、前記ラチェットプレートを係合解除方向に押すリリースレバーと、このリリースレバーを作動させるためのリリースケーブル及び操作具等を配設してなるものがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のマニュアルブレーキ装置では、リリースケーブルや操作具等のリリース機構を別体に設けなければならず、構造が複雑になるとともに車両において前記操作具等を配設するスペースも余分に必要になるという問題があった。また、制動解除操作時における爪部材の係合解除方向への揺動は、ラチェットプレートに係合した状態のままで行なわれることになるから、爪部材の爪が制動解除の度にラチェットプレートの歯と擦れ合うことになり、爪部材の磨耗が激しいので耐久性を確保するために厚くしたり高価な材質としなければならず、重くなったりコスト高になるという問題があった。さらに、制動解除時には、爪部材がラチェットプレートから外れた瞬間にブレーキレバーが全くフリーになり、リターンスプリング等の復元力によりブレーキレバーが急激に非制動保持位置に戻ることになり、振動や衝撃音が発生するので対策が必要になるという問題もあった。
【0006】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、リリース機構を設けることなく制動解除ができ、制動解除時に部材の磨耗や衝撃音が生じ難いマニュアルブレーキ装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、
1 車体に固着するベース(10)にブレーキレバー(20)の基部(22)を揺動可能に枢支し、該ブレーキレバー(20)の先端部に力を加え、該基部(22)が変位することでブレーキケーブル(C)を引いて制動をかけるようにしたマニュアルブレーキ装置において、
前記ブレーキレバー(20)の基部(22)に固設され、周縁に歯部(26)が形成されたラチェットプレート(25)と、該ラチェットプレート(25)の歯部(26)に爪端(35)が係脱する爪部材(30)とでロック機構を構成し、
前記爪部材(30)を、長溝(32)を介して支持ピン(31)に枢着することにより、前記ブレーキレバー(20)の制動動作中に前記長溝(32)の一端側に前記支持ピン(31)が位置する動作位置と、前記ラチェットプレート(25)の歯部(26)に噛合して制動反力が加わったときに該動作位置から前記長溝(32)の他端側に前記支持ピン(31)が移動した位置である制動保持位置とに移動変位可能に支持し、
前記長溝(32)の他端側に前記支持ピン(31)が移動した前記制動保持位置では、爪端(35)が前記ラチェットプレート(25)の歯部(26)から離間する方向に該爪部材(30)を付勢する一方、前記長溝(32)の一端側に前記支持ピン(31)が位置する前記動作位置に該爪部材(30)が移動すると爪端(35)が噛合する方向に付勢するようになる付勢部材(40)を設け、
前記爪端(35)とは離れた位置の前記爪部材(30)の端部に中継爪(36)を枢着し、該中継爪(36)は、前記制動保持位置において、前記爪端(35)が前記ラチェットプレート(25)の歯部(26)から離間して前記爪部材(30)が揺動したとき、逆に該歯部(26)に噛合し、かつ、該中継爪(36)が該歯部(26)に噛合している状態で前記ブレーキレバーに制動動作をさせたとき該歯部(26)に押されて該爪部材(30)を動作位置に変位させるよう配設されていることを特徴とするマニュアルブレーキ装置。
【0009】
【作用】
ブレーキレバー(20)の先端部に力を加えるとベース(10)に対してブレーキレバー(20)の基部(22)が揺動し、基部(22)が変位することでブレーキケーブル(C)が引かれて制動がかけられる。すなわち、ブレーキレバー(20)の基部(22)が変位すると、基部(22)に固設されていて周縁に歯部(26)が形成されたラチェットプレート(25)も変位し、ラチェットプレート(25)の歯部(26)に弾撥的に押し付けられている爪部材(30)の爪端(35)が歯部(26)を乗り越えて移動する。
【0010】
所望の位置でブレーキレバー(20)の先端部に力を加えるのをやめると、制動反力により引かれているブレーキケーブル(C)がブレーキレバー(20)の基部(22)を引いて揺動させようとするが、爪部材(30)の爪端(35)が歯部(26)に噛合してそれを抑え、ロック機構により制動状態が保たれる。
【0011】
制動状態からブレーキレバー(20)の先端部に一度力を加えると、爪部材(30)の爪端(35)がラチェットプレート(25)の歯部(26)から外れてブレーキレバー(20)を戻せる制動解除可能となり、それから力を抜くと、制動反力によりブレーキレバー(20)が戻り制動解除することができる。
【0012】
ブレーキレバー(20)を戻して制動を解除している途中で再度制動する必要が生じた場合、また制動方向に力を加え直すとすなわちブレーキレバー(20)の先端部に力を加えると爪部材(30)の爪端(35)がラチェットプレート(25)の歯部(26)に噛合する制動状態になり、十分にブレーキレバー(20)を回動させれば前記と同様に制動をかけて保持することができる。この動作は制動解除状態から制動をかける場合も同様である。
【0013】
より具体的には、ブレーキレバー(20)の制動動作中に爪部材(30)は動作位置に位置していて付勢部材(40)により爪端(35)が噛合する方向に付勢されており、この状態でブレーキレバー(20)の先端部に力を加えると前記のようにブレーキレバー(20)の基部(22)が変位し、ラチェットプレート(25)の歯部(26)に弾撥的に押し付けられている爪部材(30)の爪端(35)が歯部(26)を乗り越えて移動する。
【0014】
そして、制動がかかった所望の位置でブレーキレバー(20)の先端部に加えた力を抜いて開放すると、制動反力でブレーキレバー(20)が逆方向に回動しようとするが、ラチェットプレート(25)の歯部(26)に爪部材(30)の爪端(35)が噛合するので、制動反力が加わったときに爪部材(30)は動作位置から制動保持位置に移動する。
【0015】
爪部材(30)が制動保持位置に移動すると、付勢部材(40)は今度は爪端(35)がラチェットプレート(25)の歯部(26)から離間する方向に爪部材(30)を付勢している。ただ制動反力が加わっていて爪端(35)が強くラチェットプレート(25)の歯部(26)に噛合して押し付けられているので、爪部材(30)は爪端(35)がラチェットプレート(25)の歯部(26)の移動を抑えた状態を維持する。
【0016】
制動状態からブレーキレバー(20)の先端部に一度力を加えると、付勢部材(40)の付勢力により爪部材(30)が回動し、爪端(35)がラチェットプレート(25)の歯部(26)から外れてブレーキレバー(20)を戻せる制動解除可能となる。このとき爪端(35)とは離れた位置にある中継爪(36)は逆に歯部(26)に噛合し、ブレーキレバー(20)の先端部に加えていた力を抜くと中継爪(36)は歯部(26)を乗り越えて移動し、制動反力によりブレーキレバー(20)が戻り制動解除することができる。
【0017】
制動解除の途中から反転してブレーキレバー(20)に制動動作をさせると、中継爪(36)がラチェットプレート(25)の歯部(26)に押され爪部材(30)が動作位置に変位する。動作位置では、付勢部材(40)は爪部材(30)を爪端(35)がラチェットプレート(25)の歯部(26)に噛合する状態に付勢しており、そのままブレーキレバー(20)を回動させればブレーキケーブル(C)が引かれて制動がかけられ、所望の位置でブレーキレバー(20)を離しても前記のようにブレーキレバー(20)は当該位置に拘束されて制動状態が保たれる。
【0018】
完全制動解除したとき、爪部材(30)は、動作位置で中継爪(36)がラチェットプレート(25)の歯部(26)に噛合した状態の図4に示す姿勢になっており、制動をかけるためにブレーキレバー(20)を踏み込んで制動動作をさせると、制動解除の途中から反転してブレーキレバー(20)に制動動作をさせるときと同様に、中継爪(36)がラチェットプレート(25)の歯部(26)に押されて図1に示す姿勢になる。
【0019】
【実施例】
以下、図1〜図6を参照して本発明の一実施例を説明する。
本実施例におけるマニュアルブレーキ装置は足踏み式であり、車体に固着するベース10にブレーキレバー20の基部22が枢軸21により揺動可能に枢支されている。基部22には連結具C1を介してブレーキケーブルCが連結され、ブレーキレバー20の図示省略した先端部には足踏みパッド部が設けられており、この足踏みパッド部に力を加え、基部22が変位することでブレーキケーブルCが引かれて制動がかけられるものである。
【0020】
ブレーキレバー20の基部22の端縁にはラチェットプレート25が固設されている。ラチェットプレート25の周縁には枢軸21を中心にした歯形をしている歯部26が形成されており、歯部26を臨んで爪部材30が配設されている。爪部材30はラチェットプレート25の歯部26に係脱する爪端35を有している。
【0021】
ラチェットプレート25と爪部材30とで、制動状態から前記ブレーキレバー20の先端部の足踏みパッド部に力を加えることで爪部材30の爪端35がラチェットプレート25の歯部26から外れてブレーキレバー20を戻せる制動解除可能となり、ブレーキレバー20を戻す途中でまた制動方向に力を加え直すと爪部材30の爪端35がラチェットプレート25の歯部26に噛合する制動状態にできるロック機構が構成されている。
【0022】
爪部材30は、ベース10に固設された支持ピン31に中央部に穿設された長溝32を嵌合させて支持されており、支持ピン31が長溝32の一端から他端に相対的に摺動することで、ブレーキレバー20の制動動作中に位置する図1および図2に示す動作位置と、爪端35がラチェットプレート25の歯部26に噛合して制動力が加わったときに該動作位置から移動する位置である図3および図4に示す制動保持位置とに移動変位可能に支持されるとともに、支持ピン31回りに揺動可能に支持されている。
【0023】
支持ピン31の尾端を臨んでコイルばねである付勢部材40が配設されており、付勢部材40は、制動保持位置では、爪端35が前記ラチェットプレート25の歯部26から離間する方向に爪部材30を付勢する一方、動作位置では爪端35が噛合する方向に付勢するよう配設されている。
【0024】
すなわち、付勢部材40はコイル部41と開脚方向に付勢された脚部42,43を有し、脚部42の係合端42aはベース10に係合し、脚部43の係合端43aは爪部材30の尾端の切欠33に係合している。そして、図2でわかるように動作位置では係合端42a,43aを結んだ作用線aが支持ピン31に対して爪端35と同じ側にあり、図3でわかるように制動保持位置では係合端42a,43aを結んだ作用線aが支持ピン31に対して爪端35と反対側になるよう配設されている。
【0025】
制動保持位置において爪端35がラチェットプレート25の歯部26から離間して爪部材30が揺動したとき、逆に該歯部26に噛合する中継爪36が爪端35とは離れた位置の該爪部材30の端部に枢着ピン38で枢着されている。
【0026】
中継爪36は、保持ばね37で一定の姿勢に弾撥的に保持され、中継爪36がラチェットプレート25の歯部26に噛合している状態でブレーキレバー20を踏み込んだとき歯部26に押されて爪部材30を動作位置に変位させるよう配設されている。
【0027】
次に作用を説明する。
ブレーキレバー20の先端部の足踏みパッド部に力を加えるとベース10に対してブレーキレバー20の基部22が揺動し、基部22が変位することで連結具C1によりブレーキケーブルCが引かれて制動がかけられる。
【0028】
すなわち、図1に示す爪部材30が動作位置にある状態からブレーキレバー20の先端部の足踏みパッド部を踏み込むとブレーキレバー20は時計方向に回動し、基部22が変位する。それに従い、基部22に固設されていて周縁に歯部26が形成されたラチェットプレート25も変位し、ラチェットプレート25の歯部26に弾撥的に押し付けられている爪部材30の爪端35が歯部26を乗り越えて移動する。
【0029】
所望の位置でブレーキレバー20の先端部の足踏みパッド部に力を加えるのをやめて開放すると、制動反力により引かれているブレーキケーブルCがブレーキレバー20の基部22を引いて反時計方向に揺動させようとするが、爪部材30の爪端35が歯部26に噛合してそれを抑え、ロック機構により制動状態が保たれる。
【0030】
ブレーキレバー20を図1および図2において時計方向に回動させる制動動作中に爪部材30は動作位置に位置していて付勢部材40により爪端35が噛合する方向に付勢されており、この状態でブレーキレバー20の先端部の足踏みパッド部に力を加えると、図2に示すように、ブレーキレバー20の基部22が変位し、ラチェットプレート25の歯部26に弾撥的に押し付けられている爪部材30の爪端35が歯部26を乗り越えて移動する。
【0031】
そして、制動がかかった所望の位置でブレーキレバー20の先端部の足踏みパッド部に加えた力を抜いて開放すると、制動反力でブレーキレバー20が逆方向に回動しようとするが、ラチェットプレート25の歯部26に爪部材30の爪端35が噛合するので、図3に示すように、制動反力が加わったときに爪部材30は動作位置から制動保持位置に移動する。
【0032】
爪部材30が制動保持位置に移動すると、付勢部材40は今度は爪端35がラチェットプレート25の歯部26から離間する方向に爪部材30を付勢するようになる。ただ制動反力が加わっていて爪端35が強くラチェットプレート25の歯部26に噛合して押し付けられているので、摩擦力により爪部材30は爪端35がラチェットプレート25の歯部26に噛合して移動を抑えた状態を維持する。
【0033】
制動状態からブレーキレバー20の先端部の足踏みパッド部に一度力を加えると、制動反力が爪部材30の爪端35とラチェットプレート25の歯部26との間に加わらなくなるので、図4に示すように、付勢部材40の付勢力により爪部材30が回動し、爪端35がラチェットプレート25の歯部26から外れてブレーキレバー20を戻せる制動解除可能となる。このとき、爪端35とは離れた位置にある中継爪36は逆に歯部26に噛合し、ブレーキレバー20の先端部の足踏みパッド部に加えていた力を抜くと中継爪36は歯部26を乗り越えて移動し、制動反力によりブレーキレバー20が戻り、制動解除することができる。
【0034】
ブレーキレバー20を戻して制動を解除している途中で再度制動する必要が生じた場合、また制動方向に力を加え直すと、すなわちブレーキレバー20の先端部の足踏みパッド部に力を加えると爪部材30が図5から図6〜図1に示すように回動され、爪端35がラチェットプレート25の歯部26に噛合する制動状態になり、十分にブレーキレバー20を回動させれば前記と同様に制動をかけて保持することができる。
【0035】
より詳しくは、制動解除の途中から反転してブレーキレバー20に制動動作をさせると、中継爪36がラチェットプレート25の歯部26に押され、保持ばね37の撓みで変位の逃げを取りながら図5から図6〜図1に示すように姿勢を変えて回動し、爪部材30が動作位置に変位する。動作位置では、付勢部材40は爪部材30を爪端35がラチェットプレート25の歯部26に噛合する状態に付勢しており、そのままブレーキレバー20を回動させればブレーキケーブルCが引かれて制動がかけられ、所望の位置でブレーキレバー20を離しても前記のようにブレーキレバー20は当該位置に拘束されて制動状態が保たれる。
【0036】
完全制動解除したとき、爪部材30は、動作位置で中継爪36がラチェットプレート25の歯部26に噛合した状態の図4に示す状態になっており、制動をかけるためにブレーキレバー20を踏み込んで制動動作をさせると、制動解除の途中から反転してブレーキレバー20に制動動作をさせるときと同様に、中継爪36がラチェットプレート25の歯部26に押されて図1に示す姿勢になる。
【0037】
【発明の効果】
本発明のマニュアルブレーキ装置によれば、ブレーキレバーを再度操作することで制動ロック状態が解除されるので、ロック解除用のリリースケーブルや操作具といった別体の構成を設ける必要がなく構造が簡単になりコスト低減が図れるとともに、車両における装置の設置スペースを縮小することができる効果がある。
【0038】
また、制動解除途中でも、再度制動動作に反転動作することにより、再度制動状態にすることができ、きわめて使い勝手のよいものとなる。
【0039】
また、爪部材のラチェットプレートへの係合を擦れ合うことなく解除することができるので、爪部材の爪あるいはラチェットプレートの歯部の磨耗が少なく、制動ロック動作の信頼性を長期間にわたって確保し易くなる。また、制動ロック状態を解除するときには、ブレーキレバーが一旦押された後戻されることになるので、ブレーキレバーが運転者の足等の引戻し動作に従って徐々に非制動保持位置に戻ることになり、制動解除時に振動や衝撃音が発生し難くなるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるマニュアルブレーキ装置の要部を示す正面図である。
【図2】本発明の一実施例であるマニュアルブレーキ装置の動作説明図である。
【図3】本発明の一実施例であるマニュアルブレーキ装置の動作説明図である。
【図4】本発明の一実施例であるマニュアルブレーキ装置の動作説明図である。
【図5】本発明の一実施例であるマニュアルブレーキ装置の動作説明図である。
【図6】本発明の一実施例であるマニュアルブレーキ装置の動作説明図である。
【符号の説明】
C…ブレーキケーブル
10…ベース
20…ブレーキレバー
22…基部
30…爪部材
31…支持ピン
32…長溝
33…切欠
35…爪端
36…中継爪
40…付勢部材

Claims (1)

  1. 車体に固着するベースにブレーキレバーの基部を揺動可能に枢支し、該ブレーキレバーの先端部に力を加え、該基部が変位することでブレーキケーブルを引いて制動をかけるようにしたマニュアルブレーキ装置において、
    前記ブレーキレバーの基部に固設され、周縁に歯部が形成されたラチェットプレートと、該ラチェットプレートの歯部に爪端が係脱する爪部材とでロック機構を構成し、
    前記爪部材を、長溝を介して支持ピンに枢着することにより、前記ブレーキレバーの制動動作中に前記長溝の一端側に前記支持ピンが位置する動作位置と、前記ラチェットプレートの歯部に噛合して制動反力が加わったときに該動作位置から前記長溝の他端側に前記支持ピンが移動した位置である制動保持位置とに移動変位可能に支持し、
    前記長溝の他端側に前記支持ピンが移動した前記制動保持位置では、爪端が前記ラチェットプレートの歯部から離間する方向に該爪部材を付勢する一方、前記長溝の一端側に前記支持ピンが位置する前記動作位置に該爪部材が移動すると爪端が噛合する方向に付勢するようになる付勢部材を設け、
    前記爪端とは離れた位置の前記爪部材の端部に中継爪を枢着し、該中継爪は、前記制動保持位置において、前記爪端が前記ラチェットプレートの歯部から離間して前記爪部材が揺動したとき、逆に該歯部に噛合し、かつ、該中継爪が該歯部に噛合している状態で前記ブレーキレバーに制動動作をさせたとき該歯部に押されて該爪部材を動作位置に変位させるよう配設されていることを特徴とするマニュアルブレーキ装置。
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