JP3015349B1 - 足踏式パーキングブレーキペダル - Google Patents

足踏式パーキングブレーキペダル

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JP3015349B1
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Abstract

【要約】 【課題】 パーキングブレーキの作動及び解除機構が安
定かつ確実に作動する足踏式パーキングブレーキペダル
を提供する。 【解決手段】 ブレーキの作動及び解除機構1を取付ブ
ラケット2に内蔵し、ラチェットプレート4をペダルア
ーム3に固着したパーキングブレーキにおいて、ラチェ
ットプレート4は復帰押圧部位とラチェット歯とを設
け、ペダルアーム3に固着し、ラチェットポール5は押
す作動押圧部位、被解除押圧部位、保持爪と長孔とを設
け、この長孔に取付ブラケット2のポール回動軸を嵌め
込み、レリーズレバー6は被作動押圧部位、解除押圧部
位と被復帰押圧部位とを設け、取付ブラケット2にレバ
ー回動軸によって軸着し、コイルスプリング7は一端を
取付ブラケット2、他端をラチェットポール5に取り付
け、トーションスプリング8は一端を取付ブラケット2
に、他端をレリーズレバー6に取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の足踏式
パーキングブレーキペダルに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の足踏式パーキングブレーキペ
ダルは、脚でペダルアームを踏んでパーキングブレーキ
(以下、ブレーキと略する)を作動させるもので、別途配
設した解除レバーを手で操作することによってブレーキ
を解除する。しかし、前記足踏式パーキングブレーキペ
ダルを用いたブレーキの方式(足作動−手解除)は、ブレ
ーキの作動、解除の操作が離れた位置にあることから両
者の作動を選択的に連動させる機構が複雑になり、部品
点数が増えるほか、なによりも操作性に劣るという欠点
がある。
【0003】特開平9-30383号に見られる足踏式パーキ
ングブレーキペダルは、足作動−足解除方式を採用した
ブレーキの一例である。この例は、踏み込んだペダルア
ームによりパーキングブレーキ制御ケーブルを引いてブ
レーキを作動させると、ラチェットポールとレリーズレ
バーとにそれぞれ端部を取り付けたトーションスプリン
グの姿勢が変化し、このトーションスプリングの付勢方
向を切り換えるようにしている。再度ペダルアームを踏
み込むことでラチェット歯との係合を強める力を消滅さ
せ、前記トーションスプリングの力を借りてラチェット
歯とラチェットポールとの噛合を解除し、リターンスプ
リング(コイルスプリング)等の力でペダルアームを復帰
させる。すなわち、ペダルアームの踏込によるラチェッ
トポールとレリーズレバーとの位置関係の変化を利用し
て、ブレーキの作動及び解除を切り換えるトーションス
プリングの付勢方向の変更を実現している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】パーキングブレーキに
は、操作性及び確実性が求められる。一般に、足作動−
足解除方式における足踏式パーキングブレーキペダル
は、足作動−手解除方式に比べて、操作性は改善されて
いると言える。よって、足作動−足解除方式における足
踏式パーキングブレーキペダルにおいて重要となるの
は、ブレーキの作動及び解除機構(ラチェットポール、
レリーズレバーやトーションスプリング等)の切換の確
実性となる。例示の足踏式パーキングブレーキペダルを
見ると、(1)共に姿勢を変化させるラチェットポールと
レリーズレバーとにトーションスプリングを架け渡し、
(2)ラチェットポール及びレリーズレバーが共に長孔に
回動軸を嵌め込んで各部材の姿勢のスライドと回動を図
るなど、作動及び解除の切換を主としてラチェットポー
ル及びレリーズレバーの位置関係の変化によっている。
【0005】例示の足踏式パーキングブレーキペダルも
そうであるように、ペダルアームの踏込によりブレーキ
の作動及び解除とを切り換える作動及び解除機構は、複
雑な形状を有する各部を微妙な位置関係で組み付けてい
るため、できるだけ簡単な姿勢変化で機能するようにし
たい。そこで、足作動−足解除方式による足踏式パーキ
ングブレーキペダルにおいて、ブレーキの作動及び解除
を切り換える作動及び解除機構の安定かつ確実な作動を
目指して、検討することとした。
【0006】
【課題を解決するための手段】検討の結果、開発したも
のが、ブレーキの作動及び解除機構がラチェットプレー
ト、ラチェットポール、レリーズレバー、コイルスプリ
ングとトーションスプリングとから構成され、このブレ
ーキの作動及び解除機構を取付ブラケットに内蔵し、前
記ラチェットプレートをペダルアームに固着したパーキ
ングブレーキにおいて、ラチェットポールと取付ブラケ
ットとの間にコイルスプリングを取り付け、このラチェ
ットポールをラチェットプレートに係合する方向へ付勢
し、ブレーキ作動状態でトーションスプリングの働きに
よりラチェットポールをラチェットプレートから離隔す
る方向にレリーズレバーをラチェットポールに付勢状態
で当接させてなり、ブレーキ作動状態でラチェットプレ
ートが回動してラチェットポールとラチェットプレート
との係合が弱められると、コイルスプリングの付勢に逆
らってレリーズレバーがラチェットポールを押してラチ
ェットプレートから離隔し、ラチェットポールとラチェ
ットプレートとの係合を解除する足踏式パーキングブレ
ーキペダルである。
【0007】また、同パーキングブレーキにおいて、レ
リーズレバーと取付ブラケットとの間にトーションスプ
リングを取り付け、このレリーズレバーのレバー回動軸
と前記トーションスプリングの取付ブラケットへの取付
部位とを結ぶ思案線からレリーズレバーを正逆両方向へ
付勢してなり、ラチェットプレート又はラチェットポー
ルのいずれかに押されることでレリーズレバーが回動
し、トーションスプリングのレリーズレバーへの取付部
位が思案線を越えることによりトーションスプリングの
付勢方向を正逆に切り換えるようにする。
【0008】上記足踏式パーキングブレーキペダルのブ
レーキの作動及び解除機構の具体的な構成は、次のとお
りである。ラチェットプレートは、ペダルアーム復帰直
前にレリーズレバーを押す復帰押圧部位と、ラチェット
歯とを設け、車輌への取付ブラケットに軸着したペダル
アームに固着し、ラチェットポールは、踏み込んだペダ
ルアームの保持直後にレリーズレバーを押す作動押圧部
位と、ブレーキ解除時にレリーズレバーに押される被解
除押圧部位と、ラチェットプレートのラチェット歯に係
合する保持爪と、長孔とを設け、この長孔に取付ブラケ
ットのポール回動軸を嵌め込み、レリーズレバーは、踏
み込んだペダルアームの保持直後にラチェットポールに
押される被作動押圧部位と、ブレーキ解除時にラチェッ
トポールを押す解除押圧部位と、ペダルアーム復帰直前
にラチェットプレートに押される被復帰押圧部位とを設
け、取付ブラケットにレバー回動軸によって軸着し、コ
イルスプリングは、一端を取付ブラケットに、他端をラ
チェットポールに取り付けて、保持爪がラチェット歯に
係合する方向へとラチェットポールを付勢し、トーショ
ンスプリングは、一端を取付ブラケットに、他端をレリ
ーズレバーに取り付けて、前記トーションスプリングの
一端とレバー回動軸とを結ぶ思案線を挟んでこのトーシ
ョンスプリングの他端が位置する方向へレリーズレバー
を付勢する。
【0009】ラチェットプレートを固着したペダルアー
ムは、一般に復帰用のスプリングが取り付けられ、また
ブレーキケーブルの引きにより、常時復帰方向に付勢さ
れている。このため、ペダルアームを踏み込んで、ラチ
ェット歯とラチェットポールの保持爪とが係合したとき
のみ、踏み込んだペダルアームの状態は保持される。後
述するように、ラチェットポールがレリーズレバーに押
されて前記係合が解除されると、ペダルアームは復帰方
向に回動する。このとき、復帰押圧部位がレリーズレバ
ーを押すことにより、レリーズレバーもラチェットプレ
ートと共に初期状態へと復帰するのである。
【0010】ラチェットポールは、コイルスプリング
(捻りバネやトーションスプリングでも可)により、常に
保持爪がラチェット歯に係合する方向へと回動するよう
に付勢されている。このため、ペダルアームを踏み込み
始めるとポール回動軸を中心に回動し、保持爪をラチェ
ットプレートのラチェット歯に係合させる。ブレーキ作
動後、足を外してペダルアームが遊びの分だけ復帰方向
に戻ろうとすると、この復帰力がラチェット歯と保持爪
との係合を通じてラチェットポールに伝達し、ラチェッ
トポールは長孔に沿って平行移動する。このとき、作動
押圧部位がレリーズレバーを押すと、レリーズレバーに
取り付けたトーションスプリングの他端が思案線を越
え、レリーズレバーの付勢方向を復帰方向からラチェッ
トポールの押圧方向へと逆転させる。保持状態から再度
ペダルアームを踏むと、一時的にラチェットプレートと
ラチェットポールとの係合が弱められ、ラチェットポー
ルはレリーズレバーによって被解除押圧部位を押圧され
て回動し、完全にラチェットプレートとラチェットポー
ルの係合が解除される。
【0011】レリーズレバーは、上述のように、踏み込
んだペダルアームの保持直後に平行移動するラチェット
ポールに被作動押圧部位を押されて回動する。本発明に
おける作動及び解除機構は、レリーズレバーは単に取付
ブラケットのレバー回動軸に軸着しているだけであるか
ら、このレリーズレバーの回動はラチェットポールの押
圧量に比例した確実なものである。トーションスプリン
グの他端が思案線を越えると、レリーズレバーの解除押
圧部位がラチェットポールを押圧するようになるが、ペ
ダルアームの保持状態におけるラチェットプレートとラ
チェットポールとの係合を解除するほどの押圧力は得ら
れない。しかし、ペダルアームが再度踏み込まれると、
ラチェットプレートとラチェットポールとの係合が弱め
られ、レリーズレバーの押圧に従ってラチェットポール
が回動し始め、完全にラチェットプレートとラチェット
ポールの係合が解除される。この段階では、レリーズレ
バーはラチェットポールの押圧方向に付勢されたままで
あるが、復帰直前のペダルアームに従って回動するラチ
ェットプレートに被復帰押圧部位を押されて強制的にト
ーションスプリングの他端が再び思案線を越えることに
より、トーションスプリングによるレリーズレバーの付
勢方向が復帰方向へと逆転し、リレーズレバーは初期状
態へと回動、復帰するのである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図を参照しながら説明する。図1は本発明の作動及
び解除機構を備えた足踏式パーキングブレーキペダルを
表した断面図、図2〜図8はブレーキの作動及び解除に
従って各部の変位を表した作動及び解除機構1の側面図
である。図1に見られるように、足踏式パーキングブレ
ーキペダルは、車輌への取付ブラケット2にペダルアー
ム3を軸着し、このペダルアーム3にラチェットプレー
ト4を固着すると共に、取付ブラケット2内に作動及び
解除機構1を構成するラチェットポール5、レリーズレ
バー6とコイルスプリング7及びトーションスプリング
8を内蔵している。ペダルアーム3には、ブレーキケー
ブル9を接続し、回動量に従ってブレーキ(図示せず)を
作動させる。
【0013】ラチェットプレート4はペダルアーム3の
回動円周方向に延びる円弧状板で、外円周上にラチェッ
ト歯10を設けており、内円周上にレリーズレバー6を押
圧する復帰押圧部位11を取り付けている。作用的にはラ
チェットプレートを省略し、ペダルアームに直接ラチェ
ット歯を刻設して、復帰押圧部位を設けてもよい。この
ラチェットプレート4は、ペダルアーム3のペダル回動
軸12を中心として回動する。
【0014】ラチェットポール5は、長孔13を中心に下
方へレリーズレバー6を押圧する作動押圧部位14、上方
へ被解除押圧部位15を略対称に延設し、これらに直交す
る方向で下方に保持爪16、上方にコイルスプリング7の
取付部位17を設けている。ラチェットポール5をラチェ
ットプレート4に係合する方向に付勢するコイルスプリ
ング7は、取付ブラケット2(図1参照)に一端18を、ラ
チェットポール5の取付部位17に他端19を取り付けてい
る。このラチェットポール5は、長孔13に嵌め込んだ取
付ブラケット2固定のポール回動軸20を中心に回動する
ほか、長孔13の方向に平行移動できるようになってい
る。
【0015】レリーズレバー6は、ラチェットポール5
下方で、取付ブラケット2固定のレバー回動軸21を中心
に回動する。ラチェットポール5の作動押圧部位14に対
して被作動押圧部位22、同じくラチェットポール5の被
解除押圧部位15に対して解除押圧部位23を設けてあり、
ラチェットプレート4の復帰押圧部位11(実際にはラチ
ェットプレート4と一体になって回動するペダルアーム
3に復帰押圧部位11を取り付ける)に対しては被復帰押
圧部位24を設けている。トーションスプリング8は、取
付ブラケット2(図1参照)に一端25を、レリーズレバー
6の解除押圧部位23近傍に他端26を取り付けている。思
案線Dは、取付ブラケット2に取り付けたトーションス
プリング8の一端25とレバー回動軸21とを結ぶ線(図2
以下参照)であり、レリーズレバー6に取り付けたトー
ションスプリング8の他端26がこの思案線Dを挟んでど
ちらにあるかで、トーションスプリング8によるレリー
ズレバー6の付勢方向が異なる。本例では、トーション
スプリング8の復帰方向への付勢が過度にレリーズレバ
ー6を回動させないよう、初期状態でレリーズレバー6
に当接するストッパ27を取付ブラケット2内に設けてい
る。
【0016】次に、上述の構造を有する作動及び解除機
構1について、その作用が働く手順を説明する。まだペ
ダルアームを踏んでいないブレーキ解除状態において
は、図2に見られるように、ラチェットプレート4、ラ
チェットポール5、そしてレリーズレバー6が初期状態
にある。この状態では、ラチェットポール5はコイルス
プリング7の付勢により、長孔13の下縁をポール回動軸
20に押し付けた状態にあり、保持爪16はラチェットプレ
ート4のラチェット歯10の外円周上に当接させている。
また、トーションスプリング8の他端26は思案線Dの下
側にあり、レリーズレバー6を復帰方向へ付勢してい
る。
【0017】ペダルアームを踏み込むと、図3に見られ
るように、ペダルアームに従ってラチェットプレート4
が回動を始め、ラチェットプレート4のラチェット歯10
とラチェットポール5の保持爪16との係合が始まる。こ
の段階では、ラチェットポール5は、コイルスプリング
7の付勢によって前記係合のために必要な量だけ回動す
る。しかし、ラチェットポール5が長孔13の下縁をポー
ル回動軸20に摺接させる状態にあっては、ラチェットポ
ール5の作動押圧部位14がレリーズレバー6を押すこと
もなく、この段階では、ペダルアームに従うラチェット
プレート4と、このラチェットプレート4に係合するラ
チェットポール5のみが変位する。
【0018】ペダルアームの踏込が終わり、足が離れる
と、上述したようにペダルアームは復帰方向に付勢され
ていることから、遊びの量に合わせて若干復帰方向へ戻
るように回動する。このとき、既にラチェットプレート
4とラチェットポール5とは係合しているから、図4に
見られるように、ラチェットプレート4の復帰方向の回
動によって、ラチェットポール5がコイルスプリング7
の付勢に反して下方へと変位し始める。このとき初めて
ラチェットポール5の作動押圧部位14がレリーズレバー
6の被作動押圧部位22を押し、レリーズレバー6の回動
が始まる。図4では、レリーズレバー6の回動によっ
て、レリーズレバー6に取り付けたトーションスプリン
グ8の他端26が思案線D上に至った状態を表している。
【0019】図5に見られるように、ラチェットポール
5が平行移動を続けると、やがて長孔13は上縁をポール
回動軸20に押し付けた状態に至る。このラチェットポー
ル5の平行移動の間にも、レリーズレバー6は回動し続
け、トーションスプリング8の他端26は完全に思案線D
を越えるようになる。ここに至って、レリーズレバー6
はラチェットポール5を押圧可能な方向、押圧方向へと
付勢される。
【0020】ラチェットポール5の平行移動が終了した
段階で、ブレーキ作動状態は保持される。ラチェットポ
ール5は、ラチェットプレート4との係合(図6中左下
向き)とコイルスプリング7の付勢(図6中右上向き)と
がポール回動軸20を挟んで安定状態にあり、レリーズレ
バー6の解除押圧部位23はラチェットポール5の被解除
押圧部位15に当接した状態で留まっている。この状態で
は、ラチェットポール5は回動していないものの、図4
〜図5に至る過程でレリーズレバー6が若干回動してい
るため、既に図5の段階でラチェットポール5の作動押
圧部位14とレリーズレバー6の被作動押圧部位22とは離
れ、図6に見られるブレーキ作動状態でも前記作動押圧
部位14及び被作動押圧部位22は離れている。
【0021】ブレーキ作動状態から、再度ペダルアーム
を踏み込むと、ラチェットプレート4とラチェットポー
ル5との係合度が弱められる一方、図7に見られるよう
に、レリーズレバー6の解除押圧部位23によりラチェッ
トポール5の被解除押圧部位15が押圧され、コイルスプ
リング7の付勢に反して、ラチェットポール5はラチェ
ットプレート4との係合を解除するように回動する。こ
の状態でペダルアームを踏むことを止めると、ラチェッ
トプレート4とラチェットポール5との係合を解除され
たペダルアームは、自身に付された付勢力(スプリング
やブレーキケーブルの引き等)に従って復帰方向に回動
する。
【0022】ところが、ペダルアームが復帰直前まで回
動すると、ラチェットプレート4に従って変位する復帰
押圧部位11(実際にはペダルアームに取り付けてある)が
レリーズレバー6に設けた被復帰押圧部位24に到達し、
図8に見られるように、レリーズレバー6を復帰方向へ
回動させようと押圧し始める。トーションスプリング8
によるレリーズレバー6の押圧方向の付勢力に比べて、
ペダルアームの復帰方向への付勢力の方が大きいため、
レリーズレバー6はラチェットプレート4に押されるま
ま復帰方向へ回動し、やがてトーションスプリング8の
他端26が思案線Dを越えて、付勢方向を再び復帰方向へ
と反転させる。同時に、この状態ではラチェットポール
5を規制するものがなくなるので、ラチェットポール5
はコイルスプリング7の付勢を借りて、平行移動しなが
ら復帰方向へと回動し、図2に見られる初期状態へと戻
るのである。
【0023】このように、本発明の足踏式パーキングブ
レーキペダルでは、レリーズレバーにおけるトーション
スプリングの付勢方向を切り換えることにより、ペダル
アームを同方向に踏みながら、ブレーキ解除状態におい
てはラチェットプレートとラチェットポールの係合を保
持してブレーキ作動状態を創出し、ブレーキ作動状態に
おいては前記両者の係合を解除してブレーキ解除状態へ
と復帰させる。これら各部の作動は、ラチェットポール
を付勢するコイルスプリング及びレリーズレバーを付勢
するトーションスプリングを共に取付ブラケットに基部
(一端)を取り付け、そしてレリーズレバーを単に取付ブ
ラケットに軸着することで、安定かつ確実なものとして
いるのである。
【0024】
【発明の効果】本発明の足踏式パーキングブレーキペダ
ルにより、足作動−足解除方式によるブレーキの作動及
び解除機構の作動がより確実かつ安定し、信頼性の高い
ブレーキの提供が可能になる。加えて、ラチェットポー
ルの復帰方向への付勢にはコイルスプリング、レリーズ
レバーの付勢方向の切換にはトーションスプリングと、
それぞれの付勢手段を別にすることで、各付勢手段に対
する負荷が軽減され、破損可能性を低減させる効果も期
待できる。
【0025】また、トーションスプリングの働きをレリ
ーズレバーに限ったことで、とりたててラチェットポー
ルとレリーズレバーとの位置関係を気にすることなく組
付作業をすることができる。各部材組付後、一度ブレー
キの作動及び解除の行程を踏むペダルアームの動きをす
れば、自動的に各部の位置関係が修正され、上述の確実
かつ安定な作動ができるようになる。このように、本発
明は足踏式パーキングブレーキペダルの性能向上と共
に、組付作業の改善をも実現するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作動及び解除機構を備えた足踏式パー
キングブレーキペダルを表した断面図である。
【図2】ブレーキ作動に従って各部の変位を表した作動
及び解除機構の側面図である。
【図3】ブレーキ作動に従って各部の変位を表した作動
及び解除機構の側面図である。
【図4】ブレーキ作動に従って各部の変位を表した作動
及び解除機構の側面図である。
【図5】ブレーキ作動に従って各部の変位を表した作動
及び解除機構の側面図である。
【図6】ブレーキ作動に従って各部の変位を表した作動
及び解除機構の側面図である。
【図7】ブレーキ解除に従って各部の変位を表した作動
及び解除機構の側面図である。
【図8】ブレーキ解除に従って各部の変位を表した作動
及び解除機構の側面図である。
【符号の説明】
1 作動及び解除機構 2 取付ブラケット 3 ペダルアーム 4 ラチェットプレート 5 ラチェットポール 6 レリーズレバー 7 コイルスプリング 8 トーションスプリング D 思案線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−24814(JP,A) 特開 昭64−18755(JP,A) 特開 平9−30383(JP,A) 特開 平7−257333(JP,A) 特開 平9−267729(JP,A) 特開 平9−76887(JP,A) 実開 昭58−111660(JP,U) 米国特許5217094(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 7/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トーションスプリングの付勢方向を正逆
    に切り換えるレリーズレバーを有する足踏み式パーキン
    グブレーキペダルにおいて、平行移動及び回動するラチ
    ェットポールと取付ブラケットとの間にコイルスプリン
    グを取り付けて該ラチェットポールをペダルアームに固
    着したラチェットプレートに係合する方向へ付勢するこ
    とで、ラチェットポールとレリーズレバーとの付勢手段
    を別々にしてなり、ペダルアームを踏み込むと、コイル
    スプリングの付勢により回動するラチェットポールがレ
    リーズレバーを押すこともなくラチェットプレートに係
    合し、踏み込みを止めると、復帰方向に戻ろうとするペ
    ダルアームがコイルスプリングの付勢に反してラチェッ
    トポールを平行移動させ、該ラチェットポールが初めて
    レリーズレバーを押してトーションスプリングの付勢方
    向を復帰方向からラチェットポールの押圧方向へと逆転
    させ、コイルスプリングの付勢力とラチェットポールの
    ラチェットプレートに対する係合力とを均衡させてブレ
    ーキ作動状態を保持し、再度ペダルアームを踏み込む
    と、ラチェットポールがレリーズレバーの押圧によりコ
    イルスプリングの付勢に反してラチェットプレートとの
    係合を解除し、再度踏み込みを止めると、復帰方向に戻
    るペダルアームにレリーズレバーが押され、トーション
    スプリングによるレリーズレバーの付勢方向が復帰方向
    へと逆転して該リレーズレバーを回動して復帰させ、レ
    リーズレバーの規制を受けなくなったラチェットポール
    がコイルスプリングの付勢により平行移動及び回動して
    復帰するようにして、ブレーキの作動及び解除機構の作
    動をより確実かつ安定にしたことを特徴とする足踏式パ
    ーキングブレーキペダル。
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