JP2902748B2 - 足踏み式パーキングブレーキ装置 - Google Patents

足踏み式パーキングブレーキ装置

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JP2902748B2
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七己 至田
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Otsuka Koki Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
Otsuka Koki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は自動車の足踏み式パーキングブレーキ装置に
関する。
従来の技術 第4図は従来の構造を示すもので、1は車体に固定し
たベースプレート2に支軸3により回動自在に装着した
ペダルレバーで、その上端縁にはセクタギヤ4を設けて
あると共に、パーキングブレーキケーブル5端を繋留し
てあり、図外のリターンスプリングにより復位されるイ
ニシャル位置Aと、該リターンスプリングのばね力に抗
して足踏み回動されて、パーキングブレーキケーブル5
を牽引してパーキングブレーキを掛けるパーキング位置
Bとに回動できるようになっている。6は前記ベースプ
レート2に配設されて、ペダルレバー1の踏込み位置を
ロックするペダルロック機構を示し、この例ではロッキ
ングコイル方式のものを採用している。即ち、このペダ
ルロック機構6は、一端に前記セクタギヤ4に噛合する
ピニオン8を有し、ベースプレート2に支軸9により回
転自在に装着されたドラム7と、内径がドラム7外径よ
りも小さく形成されて、該ドラム7に嵌装したラップス
プリング10とを備えている。ラップスプリング10はその
一端をクランプ11によりベースプレート2に固定してあ
り、かつ、他端は自由状態にしてあって、ペダルレバー
1の踏込みによりセクタギヤ4,ピニオン8を介してドラ
ム7が第4図Cで示す反時計方向に回転力を受けると、
ラップスプリング10が拡径してドラム7とラップスプリ
ング10との間に滑りを生じさせてペダルレバー1の踏込
み方向の回動を許容するが、ドラム7の同図Dで示す時
計方向の回転に対しては、ラップスプリング10の緊縮力
によりドラム7を膠着して、ペダルレバー1を踏込み位
置でロックし得るようになっている。12はベースプレー
ト2に支軸12Aにより回転自在に装着されたベルクラン
ク状の解除レバーで、上端部を前記ラップスプリング10
の自由端に近接配置し、他端に解除ノブ13のノブロッド
14を連結してあって、ノブ13の牽引操作により、ラップ
スプリング10の自由端を拡径方向に押してドラム7の膠
着を解除し、以って、ペダルレバー1のイニシャル位置
Aへの自動復帰を許容し得るようになっている。第4図
中E,Fは解除レバー12のイニシャル位置,ロック解除位
置を示す。この類似構造は、例えば1989年10月日産自動
車(株)発行新型車解説書(G50-1)C-77頁に示されて
いる。
発明が解決しようとする課題 解除ノブ13の操作によっては、例えばペダルレバー1
が完全にイニシャル位置Aにまで戻らないうちに、該解
除ノブ13を戻してしまうと、ペダルロック機構6が途中
で再びロックしてしまい、パーキングブレーキの引きづ
り現象が発生する可能性がある。
そこで、本発明は解除ノブ操作による解除レバーのロ
ック解除位置,イニシャル位置への作動にクリック感が
得られ、確実なパーキングブレーキ解除操作を促すこと
ができて、パーキングブレーキの引きづり現象を未然に
防止することができる足踏み式パーキングブレーキ装置
を提供するものである。
課題を解決するための手段 足踏み操作によりパーキングブレーキケーブルを牽引
するペダルレバーと、ペダルレバーの踏み込み位置をロ
ックするペダルロック機構と、解除ノブの牽引操作によ
り回動されて前記ペダルロック機構をロック解除する解
除レバーとを備えた構造において、前記ペダルロック機
構をペダルレバーの支軸を挟んで前記解除ノブとは反対
側に配置するとともに、前記解除レバーの支軸もペダル
レバーの支軸を挟んで前記解除ノブとは反対側に配置
し、さらに前記解除レバーに対する解除ノブの連結点を
ペダルレバーの側方に配置し、前記解除レバーのイニシ
ャル位置からロック解除位置の回動範囲の略中間位置を
境にして、該解除レバーにイニシャル側とロック解除側
とに回動力を切換え付勢するチェック機構を前記解除レ
バーよりもペダル踏み込み側に設ける一方、前記ペダル
レバーの側方に、該ペダルレバーのイニシャル位置への
復帰作動で前記解除レバーをそのイニシャル位置へ連動
するレバーキャッチ機構を設けてある。
作用 パーキングブレーキを解除するために解除ノブを牽引
すると、解除レバーのロック解除位置側への回動過程
で、その回動範囲の略中間位置を境にしてチェック機構
の付勢力がロック解除側に切換わり、操作者にクリック
感が伝えられると共に、該チェック機構の付勢力を伴っ
て解除レバーがロック解除位置まで回動されてペダルロ
ック機構をロック解除する。このロック解除によりペダ
ルレバーがイニシャル位置へ回動復帰すると、レバーキ
ャッチ機構により解除レバーが連動されて、該解除レバ
ーのイニシャル位置への自動復帰が行われる。
実施例 以下、本発明の一実施例をペダルロック機構としてロ
ッキングコイル方式のものを採用したものを例にとっ
て、前記従来の構成と同一部分に同一符号を付して詳述
する。
第1〜3図において、ベースプレート2に支軸3によ
り回動自在に装着されて、イニシャル位置Aと、パーキ
ング位置Bとに回動されるペダルレバー1の上端縁に
は、セクタギヤ4を設けてあると共にパーキングブレー
キケーブル5端を繋留してある点、ベースプレート2に
は、一端に前記セクタギヤ4と噛合するピニオンを有
し、支軸9により回転自在に装着されたドラム7と、該
ドラム7に嵌装されて、一端をクランプ11によりベース
プレート2に固定し、他端が自由状態にされたラップス
プリング10とを備えたロッキングコイル方式のペダルロ
ック機構6を配設してある点、および、このベースプレ
ート2には、ベルクランク状に形成されて中間部分が支
軸12Aにより回転自在に装着され、一端に解除ノブ13の
ノブロッド14が連結されていると共に、他端が前記ラッ
プスプリング10の自由端に近接して配置された解除レバ
ー12を配設してある点、等の基本的構造は前記従来と同
様である。
ここで、前記解除レバー12には、解除レバー12のイニ
シャル位置Eからロック解除位置Fの回動範囲の略中間
位置を境にして、該解除レバー12にイニシャル側とロッ
ク解除側とに回動力を切換え付勢するチェック機構15を
設けてある一方、ペダルレバー1には、該ペダルレバー
1のイニシャル位置Aへの復帰作動で前記解除レバー12
をそのイニシャル位置Eへ連動するレバーキャッチ機構
16を設けてある。
本実施例では前述のチェック機構15としてターンオー
バースプリング17を用いている。このターンオーバース
プリング17はコイル部をベースプレート2面に対してフ
ローティング状態にして、一端を該ベースプレート2に
固定してあると共に、他端を解除レバー12のノブロッド
14連結側の端部に固定してある。つまり、チェック機構
15は解除レバー12よりもペダル踏み込み側に配置してあ
る。そして、前記解除レバー12のイニシャル位置Eとロ
ック解除位置Fの回動範囲の略中間位置の思案点Oを境
にして、該解除レバー12が前記思案点Oからイニシャル
側にあればFi,Fiaのばね力の分力Fibがイニシャル側に
働き、また、逆に解除レバー12が思案点Oからロック解
除側にあればFk,Fkaのばね力の分力Fkbがロック解除側
に働き、結局、前記思案点Oを境にして解除レバー12に
イニシャル側とロック解除側とに回動力を切換え付勢す
るようになっている。
また、前述のレバーキャッチ機構16として、本実施例
にあっては、ペダルレバー1面に、前記解除レバー12の
ノブロッド14連結側の一側縁に臨んで係止ピン18を突設
してある。この係止ピン18はペダルレバー1がパーキン
グ位置Bにある状態から、解除レバー12のロック解除位
置Fへの移動によりペダルロック機構6がロック解除さ
れて、該ペダルレバー1がイニシャル位置A側へ回動復
帰すると、その回動過程で解除レバー12に係合して、該
解除レバー12を前記思案点Oをイニシャル側に越えた位
置まで一体回動させ、以降は解除レバー12をターンオー
バースプリング17のばね力でイニシャル位置Eに回動復
帰させるようにしてある。第1図中19は図外のベースカ
バープレートに突設されて、解除レバー12の回動を規制
するストッパー、20は同ベースカバープレートに前記ペ
ダルレバー1の回動支点を中心にして円弧状に形成さ
れ、前記係止ピン18に係合して該係止ピン18の遊動ガイ
ドを行うガイドスリットを示す。
次に以上の実施例装置の作動について説明する。
ペダルレバー1を踏込んでパーキングブレーキケーブ
ル5を牽引し、該ペダルレバー1がパーキング位置Bに
あるパーキングブレーキ状態から、解除ノブ13を牽引す
ると、ノブロッド14を介して解除レバー12がターンオー
バースプリング14力に抗してロック解除位置F側へ回動
する。解除レバー12がターンオーバースプリング17の思
案点Oを越えてロック解除位置F側へ少しでも移動する
と、ターンオーバースプリング17のばね力が、該ロック
解除側に切換わり、操作者にクリック感として伝えられ
ると共に、該解除レバー12をロック解除位置Fに回動し
て、その他端によりラップスプリング10の自由端を押
し、該ラップスプリング10の緊縮力を解除してドラム7
の膠着、即ち、ペダルロックを解除する。この結果、ペ
ダルレバー1は図外のリターンスプリングのばね力によ
り、イニシャル位置Aに回動復帰し、パーキングブレー
キを解除する。
ここで、このペダルレバー1の前記イニシャル位置A
への回動過程で、係止ピン18が前記ロック解除位置Fに
停止している解除レバー12の側縁に係合して、該解除レ
バー12をターンオーバースプリング17力に抗してイニシ
ャル位置E方向へ一体に回動させる。解除レバー12がタ
ーンオーバースプリング17の思案点Oを少しでもイニシ
ャル位置E側へ越えると、該ターンオーバースプリング
17のばね力がイニシャル側に切換わり、該解除レバー12
をイニシャル位置Eに自動復帰させて係止ピン18から離
間する。
なお、前記実施例ではペダルロック機構としてロッキ
ングコイル方式を採用したものに本発明を適用したが、
この他、ラチェットとラチェットポールとの組合わせを
用いたものにも本発明を適用することができる。
発明の効果 以上のように本発明によれば、解除ノブによるペダル
ロック解除操作の途中でクリック感が得られるので、こ
のクリック感を感知して操作が不完全であるか否かを判
断でき、従って、ドライバー等の操作者にペダルロック
解除の完全操作を促すことができる。また、このペダル
ロック解除時には、チェック機構により解除レバーをロ
ック解除位置に回動,停止させることができるので、前
記ペダルロック解除が完全に行われ、パーキングブレー
キの引きづり現象を起こすのを未然に防止することがで
きるという実用上多大な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す側面図、第2図はペダ
ルロック機構の正面図、第3図はチェック機構の作動説
明図、第4図は従来の構造を示す側面図である。 1……ペダルレバー、5……パーキングブレーキケーブ
ル、6……ペダルロック機構、12……解除レバー、13…
…解除ノブ、15……チェック機構、16……レバーキャッ
チ機構、A……ペダルレバーのイニシャル位置、B……
ペダルレバーのパーキング位置、E……解除レバーのイ
ニシャル位置、F……解除レバーのロック解除位置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭59−99855(JP,U) 実開 昭61−141163(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60T 7/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】足踏み操作によりパーキングブレーキケー
    ブルを牽引するペダルレバーと、ペダルレバーの踏み込
    み位置をロックするペダルロック機構と、解除ノブの牽
    引操作により回動されて前記ペダルロック機構をロック
    解除する解除レバーとを備えた構造において、 前記ペダルロック機構をペダルレバーの支軸を挟んで前
    記解除ノブとは反対側に配置するとともに、前記解除レ
    バーの支軸もペダルレバーの支軸を挟んで前記解除ノブ
    とは反対側に配置し、さらに前記解除レバーに対する解
    除ノブの連結点をペダルレバーの側方に配置し、 前記解除レバーのイニシャル位置からロック解除位置の
    回動範囲の略中間位置を境にして、該解除レバーにイニ
    シャル側とロック解除側とに回動力を切換え付勢するチ
    ェック機構を前記解除レバーよりもペダル踏み込み側に
    設ける一方、 前記ペダルレバーの側方に、該ペダルレバーのイニシャ
    ル位置への復帰作動で前記解除レバーをそのイニシャル
    位置へ連動するレバーキャッチ機構を設けたことを特徴
    とする足踏み式パーキングブレーキ装置。
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