JPH1024814A - パーキングブレーキ操作装置 - Google Patents

パーキングブレーキ操作装置

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Publication number
JPH1024814A
JPH1024814A JP18320096A JP18320096A JPH1024814A JP H1024814 A JPH1024814 A JP H1024814A JP 18320096 A JP18320096 A JP 18320096A JP 18320096 A JP18320096 A JP 18320096A JP H1024814 A JPH1024814 A JP H1024814A
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JP
Japan
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pawl
center line
pole
operating
brake
Prior art date
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Application number
JP18320096A
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English (en)
Inventor
Akihiko Fukase
明彦 深瀬
Takumi Uno
巧 宇野
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Toyoda Iron Works Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Iron Works Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1024814A publication Critical patent/JPH1024814A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作ペダルの戻り回動を阻止するポールが所
定寸法だけ移動させられることにより、ポール付勢機構
の付勢方向が反転させられ、操作ペダルが再度足踏みさ
れることによりポールとラチェットとの噛合いを解除し
て操作ペダルの戻り回動を許容する形式のパーキングブ
レーキ操作装置において、ポールの移動に伴う操作ペダ
ルの戻り回動量を小さくする。 【解決手段】 ポール30とターンオーバスプリング3
8との間に回動レバー36を設けてポール30の移動
(b→c間の移動)を回動レバー36のレバー比で拡大
し、第2係合部36bと共にターンオーバスプリング3
8の一端部を大きく変位させてターンオーバさせるよう
にした。これにより、ターンオーバ性能を損なうことな
くポール30の移動量を小さくでき、それに伴って操作
ペダル16の戻り回動量が小さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパーキングブレーキ
操作装置に係り、特に、パーキングブレーキの作動およ
び解除を単一の操作部材で行うことができるパーキング
ブレーキ操作装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 (a) 車体に固設されるブラケットと、(b) そのブラケッ
トに第1中心線まわりの回動可能に配設され、原位置と
ブレーキ位置との間を往復移動させられるとともに、そ
のブレーキ位置へ移動させられることによりブレーキケ
ーブルを引っ張ってパーキングブレーキを作動させる操
作部材と、(c) 前記ブラケットおよび前記操作部材の何
れか一方に、前記第1中心線を中心とする円弧状に一体
的に設けられたラチェットと、(d) 前記ブラケットおよ
び前記操作部材の他方に第2中心線まわりの回動可能に
配設され、前記ラチェットと噛み合わされることにより
前記操作部材が前記原位置側へ戻り回動することを阻止
するとともに、その噛合い状態において前記第1中心線
まわりに所定寸法だけ配設部材に対して相対移動するこ
とが可能なポールと、(e) そのポールとポールの配設部
材との間に設けられ、前記操作部材が前記原位置からブ
レーキ位置へ回動操作される際には、前記ポールを前記
ラチェットと噛み合う噛合い方向へ付勢する一方、その
ブレーキ位置で前記ブレーキケーブルの張力に基づいて
そのポールとその配設部材とが前記第1中心線まわりに
相対移動させられることにより、そのポールを前記ラチ
ェットとの噛合いが解除される噛合い解除方向へ付勢す
るポール付勢機構とを備えたパーキングブレーキ操作装
置が、例えば特開昭64−18755号公報に記載され
ている。
【0003】このようなパーキングブレーキ操作装置に
よれば、ポール付勢機構によってポールが噛合い方向へ
付勢される状態で操作部材をブレーキ位置まで回動操作
し、そこで操作力を解除すると、ブレーキケーブルの張
力(ケーブル張力)に従ってポールとその配設部材とが
相対移動させられ、ポールに対する付勢方向が噛合い解
除方向へ変化させられる。この時、ポールはケーブル張
力によって大きな噛合い力でラチェットと噛み合ってい
るため、ポール付勢機構による付勢力の方向が噛合い解
除方向に変化しても、ラチェットとの噛合いが解除され
ることはなく、操作部材がブレーキ位置に保持されてパ
ーキングブレーキの作動状態が維持される。しかし、そ
の後操作部材に再びブレーキ位置方向の操作力を加える
と、ポールとラチェットとの噛合い力が低下するのに伴
ってポールがポール付勢機構の付勢力に従って噛合い解
除方向へ回動させられ、ラチェットとの噛合いが解除さ
れる。これにより、操作部材が原位置へ戻り回動するこ
とが許容され、操作部材の操作だけでパーキングブレー
キの作動および解除を行うことができる。
【0004】このように操作部材の操作だけでパーキン
グブレーキの作動および解除を行うことができることか
ら、かかるパーキングブレーキ操作装置は、操作部材が
操作ペダルである足踏み式パーキングブレーキ操作装置
に好適に採用される。また、ポール付勢機構は、一端部
がポールに係止されるとともに他端部がそのポールの配
設部材に係止され、両係止部を接近または離間方向へ付
勢するターンオーバスプリングによって構成され、ポー
ルと配設部材とが前記第1中心線まわりに相対移動させ
られることにより付勢方向が反転するようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなパーキングブレーキ操作装置は、ブレーキ位置でポ
ールとその配設部材とが相対移動させられる際に、その
相対移動量と略同じ寸法だけ操作部材が戻り回動させら
れるため、レリース部材などを操作してポールとラチェ
ットとの噛合いを解除するパーキングブレーキ操作装置
のように戻り回動しないものに比較して、運転者に違和
感を生じさせる可能性があるとともに、戻り回動した状
態で所定のブレーキ力が得られるように倍力機構等の設
計を手直しする必要があった。ポールとその配設部材と
の間の相対移動量を小さくすれば、それに伴って操作部
材の戻り回動量も小さくなるが、ターンオーバスプリン
グのターンオーバが不安定になるため、相対移動量を小
さくするにも限界がある。
【0006】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、ターンオーバ性能を
損なうことなく操作部材の戻り回動量を小さくすること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、(a) 車体に固設されるブラケットと、
(b) そのブラケットに第1中心線まわりの回動可能に配
設され、原位置とブレーキ位置との間を往復移動させら
れるとともに、そのブレーキ位置へ移動させられること
によりブレーキケーブルを引っ張ってパーキングブレー
キを作動させる操作部材と、(c) 前記ブラケットおよび
前記操作部材の何れか一方に、前記第1中心線を中心と
する円弧状に一体的に設けられたラチェットと、(d) 前
記ブラケットおよび前記操作部材の他方に第2中心線ま
わりの回動可能に配設され、前記ラチェットと噛み合わ
されることにより前記操作部材が前記原位置側へ戻り回
動することを阻止するとともに、その噛合い状態におい
て前記第1中心線まわりに所定寸法だけ配設部材に対し
て相対移動することが可能なポールと、(e) そのポール
とポールの配設部材との間に設けられ、前記操作部材が
前記原位置からブレーキ位置へ回動操作される際には、
前記ポールを前記ラチェットと噛み合う噛合い方向へ付
勢する一方、そのブレーキ位置で前記ブレーキケーブル
の張力に基づいてそのポールとその配設部材とが前記第
1中心線まわりに相対移動させられることにより、その
ポールを前記ラチェットとの噛合いが解除される噛合い
解除方向へ付勢するポール付勢機構とを備え、前記操作
部材の操作だけでパーキングブレーキの作動および解除
を行うことができるパーキングブレーキ操作装置におい
て、前記(e) ポール付勢機構は、(e-1) 前記ポールの配
設部材に前記第2中心線と略平行な第3中心線まわりの
回動可能に配設されるとともに第1係合部においてその
ポールと係合させられ、そのポールと配設部材との間の
前記第1中心線まわりの相対移動に伴ってその第3中心
線まわりに回動させられる回動レバーと、(e-2) その回
動レバーのうち前記第3中心線からの離間寸法が前記第
1係合部よりも大きい第2係合部と、前記ポールの配設
部材との間に設けられ、その回動レバーをその第3中心
線まわりに付勢するとともに、前記ポールと前記配設部
材との間の前記第1中心線まわりの相対移動に伴ってそ
の回動レバーがその第3中心線まわりに回動させられる
ことにより付勢方向が反転させられるターンオーバスプ
リングとを有するものであることを特徴とする。
【0008】
【発明の効果】すなわち、本発明はポールとターンオー
バスプリングとの間に回動レバーを配設し、ポールと配
設部材との間の相対移動量を拡大してターンオーバスプ
リングに伝達するようにしたのであり、ターンオーバ性
能を損なうことなくポールと配設部材との間の相対移動
量を小さくすることが可能で、それに伴って操作部材の
戻り回動量が小さくなる。これにより、運転者に与える
違和感が軽減されるとともに、特別な倍力機構等を設け
ることなく操作力に応じた所望のブレーキ力が得られる
ようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】ここで、本発明のパーキングブレ
ーキ操作装置は、操作部材が足踏み操作される操作ペダ
ルである足踏み式パーキングブレーキ操作装置に好適に
適用されるが、操作部材が手動で操作される手動式のパ
ーキングブレーキ操作装置に適用することも可能であ
る。
【0010】ラチェットが操作部材に設けられる場合、
ポールはブラケットに配設され、そのブラケットがポー
ルの配設部材に相当する。そして、操作部材がブレーキ
位置まで回動操作されて操作力が解除されると、ケーブ
ル張力に従ってポールがブラケットに対して第1中心線
まわりに相対移動させられるのに伴って、操作部材が戻
り回動させられるとともに、ポール付勢機構の付勢方向
が反転させられる。
【0011】また、ラチェットがブラケットに設けられ
る場合、ポールは操作部材に配設され、その操作部材が
ポールの配設部材に相当する。そして、操作部材がブレ
ーキ位置まで回動操作されて操作力が解除されると、ケ
ーブル張力に従って操作部材がポールに対して第1中心
線まわりに相対移動(戻り回動)させられ、それに伴っ
てポール付勢機構の付勢方向が反転させられる。
【0012】回動レバーの回動中心である第3中心線
は、第2中心線と異なっていても良いが、第2中心線と
一致するように構成することもできる。操作部材の回動
中心である第1中心線とこれ等の第2中心線、第3中心
線とは必ずしも略平行である必要はない。
【0013】ターンオーバスプリングは、回動レバー側
の係止部とポール配設部材側の係止部とを接近または離
間させるように配設され、それ等の係止部は、回動レバ
ーが思案点を超えて回動させられるように設定される。
また、ターンオーバスプリングを回動レバーに直接係合
させるようにしても良いが、ターンオーバスプリングと
回動レバーとの間に更に第2の回動レバー等を設けるこ
とも可能である。ターンオーバスプリングとしては、捩
りコイルスプリングや板ばね、引張コイルスプリング、
圧縮コイルスプリングなど種々のスプリングを利用でき
る。
【0014】また、ポールがポール付勢機構によって噛
合い解除方向へ付勢され、ポールとラチェットとの噛合
いが解除された状態で、操作部材はケーブル張力等によ
って原位置まで戻されるが、その原位置まで戻された状
態でポールに対する付勢方向を反転させる必要がある。
運転者の操作や電動手段などで付勢方向を反転させるこ
とも可能であるが、前記ラチェット側の部材に設けら
れ、前記ポール付勢機構によって前記ポールと前記ラチ
ェットとの噛合いが解除された状態で前記操作部材が前
記原位置まで戻り回動させられることにより、該ポール
または該ポール付勢機構と係合させられて該ポール付勢
機構による付勢方向を前記噛合い方向へ戻す付勢方向戻
し手段を有して構成することが望ましい。
【0015】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は、本発明の一実施例である足踏み
式パーキングブレーキ操作装置10の側面図で、車両内
部の運転席前方に位置固定に配設されるブラケット12
には、ボルト等から成る支持軸14が略水平に設けられ
ているとともに、その支持軸14まわりの回動可能に操
作ペダル16が運転席側へ向かって斜め下方、図1では
右下方向へ延び出すように設けられている。支持軸14
の軸心は第1中心線に相当し、支持軸14が車両の幅方
向と略平行となるようにブラケット12は車両に固設さ
れる。操作ペダル16は操作部材に相当するもので、そ
の下端部には足を掛けて踏力を加えるためのペダルパッ
ド20が設けられているとともに、支持軸14を挟んで
反対側の下部にはブレーキケーブル22が連結されてお
り、操作ペダル16が図1に示す原位置から踏込み操作
されて支持軸14の右まわりに回動させられると、ブレ
ーキケーブル22が引き締められてパーキングブレーキ
が作動させられる。操作ペダル16の原位置は、ブラケ
ット12に設けられたストッパゴム24に操作ペダル1
6が当接させられることによって規定されている。
【0016】上記操作ペダル16のペダルパッド20と
反対側の端部、すなわちブレーキケーブル22の連結部
の上方部分には、ラチェット部材26が一体的に固設さ
れており、そのラチェット部材26には、支持軸14を
中心とする円弧状にラチェット28が設けられている一
方、ブラケット12には、そのラチェット28と噛合い
可能にポール30が配設されている。ポール30は、支
持軸14と略平行なピン32まわりの回動可能に配設さ
れているとともに、ラチェット28と噛み合わされるこ
とにより、操作ペダル16が左まわり方向へ回動するこ
とは阻止するが、右まわり方向へ回動することは許容す
るようになっている。これにより、ブレーキケーブル2
2を引き締めてパーキングブレーキを作動させるブレー
キ位置まで踏込み操作された操作ペダル16が原位置側
へ戻り回動することが阻止され、パーキングブレーキが
作動状態に維持される。ピン32の軸心は第2中心線に
相当する。
【0017】上記ポール30は長穴を介してピン32に
取り付けられており、ラチェット28との噛合い状態に
おいて支持軸14まわりに所定寸法だけブラケット12
に対して相対移動できるようになっている。ブラケット
12にはまた、ピン32と平行なピン34まわりの回動
可能に回動レバー36が配設され、第1係合部36aに
おいてポール30と係合させられており、ポール30が
ブラケット12に対して支持軸14まわりに相対移動さ
せられることにより、回動レバー36がピン34まわり
に回動させられるようになっている。第1係合部36a
には長穴が設けられ、ポール30に設けられた係合突起
30aと係合させられることにより、ポール30のピン
32まわりの回動を許容しつつ、ポール30の支持軸1
4まわりの移動に伴ってピン34まわりに回動させられ
るようになっている。ピン34の軸心は第3中心線に相
当する。
【0018】上記回動レバー36は、ピン34からの離
間寸法が上記第1係合部36aよりも大きい第2係合部
36bを一体に備えており、その第2係合部36bとブ
ラケット12とに跨がってターンオーバスプリング38
が配設されている。このターンオーバスプリング38は
捩りコイルスプリングで、ブラケット12側の係止部1
2aと第2係合部36bとを互いに離間するように付勢
している。そして、それ等の係止部12aおよび第2係
合部36bは、ブラケット12とポール30との相対移
動に伴う回動レバー36の回動時に、その回動レバー3
6が思案点を超えて回動させられ、付勢方向が反転する
ように設定されている。すなわち、図1や図2の(a) 、
(b) のようにポール30が支持軸14の右まわり方向の
第1移動端に保持された状態では、回動レバー36に左
まわりの方向の付勢力が作用させられ、ポール30に右
まわり方向すなわち噛合い方向の付勢力が作用させられ
るが、図2の(c) ,(d) のようにポール30が支持軸1
4の左まわり方向の第2移動端に保持された状態では、
回動レバー36に右まわりの方向の付勢力が作用させら
れ、ポール30に左まわり方向すなわち噛合い解除方向
の付勢力が作用させられるのである。上記回動レバー3
6およびターンオーバスプリング38を含んでポール付
勢機構40が構成されている。
【0019】図2の(d) のようにポール30が噛合い解
除方向へ付勢され、ポール30とラチェット28との噛
合いが解除されると、ブラケット12に一体的に設けら
れたストッパ12bに回動レバー36が当接させられ、
これによりポール30の噛合い解除位置が規定されるよ
うになっている。また、ポール30が噛合い解除位置に
保持された状態で操作ペダル16が図1や図2(a) の原
位置まで戻り回動させられると、ポール30はラチェッ
ト部材26に一体に設けられた当接部26aに当接させ
られ、ピン32の右まわりに回動させられるとともに、
それに伴って回動レバー36が思案点を超えて左まわり
に回動させられ、ポール30が噛合い方向へ付勢される
ようになるとともに第1移動端へ変位させられる。図2
(a) 、(b) のようにポール30が第1移動端に保持され
ている状態では、回動レバー36を略一定位置に保持し
つつポール30のピン32まわりの回動が許容される
が、ポール30が第2移動端に保持されている状態で
は、ポール30のピン32まわりの回動に伴って回動レ
バー36がピン34まわりに回動させられるように、前
記第1係合部36aの長穴は形成されている。上記当接
部26aは、ポール付勢機構40による付勢方向を噛合
い方向へ戻す付勢方向戻し手段として機能している。な
お、上記ストッパ12bはポール30に当接させられる
ものでも良い。
【0020】このような足踏み式パーキングブレーキ操
作装置10においては、図1および図2(a) に示す原位
置から操作ペダル16が支持軸14の右まわりに踏込み
操作されると、ブレーキケーブル22が引き締められて
パーキングブレーキが作動させられる。ポール30はポ
ール付勢機構40によって噛合い方向へ付勢されている
ため、そのポール30とラチェット28との噛合いによ
り操作ペダル16の戻り回動が阻止され、そのままペダ
ルパッド20から足を放せばパーキングブレーキの作動
状態が維持される。
【0021】図2(b) は足を放す前で、図2(c) は足を
放した後の状態であるが、踏力が緩められるのに伴って
ブレーキケーブル22の張力によりポール30が支持軸
14まわりにおいて第2移動端側へ移動させられ、それ
に伴って回動レバー36が思案点を超えて右まわりに回
動させられることにより、ポール付勢機構40の付勢方
向が噛合い解除方向へ変化させられる。この時、ポール
30はケーブル張力によって大きな噛合い力でラチェッ
ト28と噛み合っているため、ポール付勢機構40によ
る付勢力の方向が噛合い解除方向に変化しても、ラチェ
ット28との噛合いが解除されることはなく、操作ペダ
ル16がブレーキ位置に保持されてパーキングブレーキ
の作動状態が維持されるのである。
【0022】一方、上記のようにブレーキ位置に保持さ
れている操作ペダル16を足踏み操作する(踏力を加え
る)と、ポール30とラチェット28との噛合い力が低
下するのに伴ってポール30がポール付勢機構40の付
勢力に従って噛合い解除方向へ回動させられ、図2(d)
のようにラチェット28との噛合いが解除される。これ
により、操作ペダル16が原位置へ戻り回動することが
許容され、踏力を緩めればケーブル張力等によって操作
ペダル16が原位置まで戻り回動させられ、パーキング
ブレーキが解除される。また、ポール30が当接部26
aに当接してピン32の右まわりに回動させられること
により、回動レバー36が思案点を超えて左まわりに回
動させられ、ポール30が噛合い方向へ付勢されるよう
になるとともに第1移動端へ変位させられる。
【0023】このように、本実施例の足踏み式パーキン
グブレーキ操作装置10によれば、操作ペダル16を足
踏み操作するだけでパーキングブレーキの作動および解
除を行うことができる。
【0024】ここで、このような足踏み式パーキングブ
レーキ操作装置10においては、ブレーキ位置でポール
30が第1移動端から第2移動端へ移動させられるのに
伴って、その移動量に対応する角度だけ操作ペダル16
が戻り回動させられるが、本実施例では図3に示すよう
にポール30の移動量S1 を回動レバー36のレバー比
(ピン34から第2係合部36bまでの寸法/ピン34
から第1係合部36aまでの寸法)で拡大し、第2係合
部36bと共にターンオーバスプリング38の一端部を
寸法S2 だけ変位させてターンオーバさせるようになっ
ているため、ターンオーバ性能を損なうことなくポール
30の移動量S1 を小さくすることが可能で、それに伴
って操作ペダル16の戻り回動量が小さくなる。
【0025】これに対し、図8はポール100にターン
オーバスプリング102を直接係止した従来の場合で、
ポール100の移動量S1 とターンオーバスプリング1
02の変位寸法S2 とが略同じであるため、安定したタ
ーンオーバ特性が得られるように変位寸法S2 を設定す
るとポール100の移動量S1 が大きくなり、操作ペダ
ル16の戻り回動量が大きくなってしまうのである。
【0026】このように、本実施例では操作ペダル16
の戻り回動量を小さくできるため、レリース部材などを
操作してポールとラチェットとの噛合いを解除するパー
キングブレーキ操作装置のように戻り回動しないものに
比較して、運転者に与える違和感が軽減されるととも
に、特別な倍力機構等を設けることなく操作力に応じた
所望のブレーキ力が得られるようになる。また、レリー
ス部材などを操作してポールとラチェットとの噛合いを
解除するパーキングブレーキ操作装置に比較して、部品
点数が少なく装置が簡単且つ安価に構成される利点があ
る。
【0027】なお、上例では第1係合部36aが長穴に
て構成され、ポール30の係合突起と係合させられるよ
うになっていたが、図4のように第1係合部36aとし
て切欠を形成してポール30の係合凸部と係合させるよ
うにしても良い。図5のように第1係合部36aとして
ピン等の係合突起を設け、ポール34側に長穴を形成す
るようにしても良い。また、図6はターンオーバスプリ
ング38として板ばねを用いた場合で、図7は共通のピ
ン32にポール30および回動レバー36を配設した場
合である。
【0028】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、
本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加
えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である足踏み式パーキングブ
レーキ操作装置を示す側面図である。
【図2】図1の足踏み式パーキングブレーキ操作装置の
作動を説明する図である。
【図3】図1の足踏み式パーキングブレーキ操作装置に
おけるポール付勢機構の作動を説明する図である。
【図4】ポールと回動レバーとの他の係合形態を説明す
る図である。
【図5】ポールと回動レバーとの更に別の係合形態を説
明する図である。
【図6】ターンオーバスプリングの別の例を説明する図
である。
【図7】ポールおよび回動レバーの他の配設形態を説明
する図である。
【図8】従来のポール付勢機構の一例を説明する図であ
る。
【符号の説明】
10:足踏み式パーキングブレーキ操作装置 12:ブラケット(ポールの配設部材) 14:支持軸(第1中心線) 16:操作ペダル(操作部材) 22:ブレーキケーブル 28:ラチェット 30:ポール 32:ピン(第2中心線) 34:ピン(第3中心線) 36:回動レバー 36a:第1係合部 36b:第2係合部 38:ターンオーバスプリング 40:ポール付勢機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に固設されるブラケットと、 該ブラケットに第1中心線まわりの回動可能に配設さ
    れ、原位置とブレーキ位置との間を往復移動させられる
    とともに、該ブレーキ位置へ移動させられることにより
    ブレーキケーブルを引っ張ってパーキングブレーキを作
    動させる操作部材と、 前記ブラケットおよび前記操作部材の何れか一方に、前
    記第1中心線を中心とする円弧状に一体的に設けられた
    ラチェットと、 前記ブラケットおよび前記操作部材の他方に第2中心線
    まわりの回動可能に配設され、前記ラチェットと噛み合
    わされることにより前記操作部材が前記原位置側へ戻り
    回動することを阻止するとともに、該噛合い状態におい
    て前記第1中心線まわりに所定寸法だけ配設部材に対し
    て相対移動することが可能なポールと、 該ポールと該ポールの配設部材との間に設けられ、前記
    操作部材が前記原位置からブレーキ位置へ回動操作され
    る際には、前記ポールを前記ラチェットと噛み合う噛合
    い方向へ付勢する一方、該ブレーキ位置で前記ブレーキ
    ケーブルの張力に基づいて該ポールとその配設部材とが
    前記第1中心線まわりに相対移動させられることによ
    り、該ポールを前記ラチェットとの噛合いが解除される
    噛合い解除方向へ付勢するポール付勢機構とを備え、前
    記操作部材の操作だけでパーキングブレーキの作動およ
    び解除を行うことができるパーキングブレーキ操作装置
    において、 前記ポール付勢機構は、 前記ポールの配設部材に前記第2中心線と略平行な第3
    中心線まわりの回動可能に配設されるとともに第1係合
    部において該ポールと係合させられ、該ポールと該配設
    部材との間の前記第1中心線まわりの相対移動に伴って
    該第3中心線まわりに回動させられる回動レバーと、 該回動レバーのうち前記第3中心線からの離間寸法が前
    記第1係合部よりも大きい第2係合部と、前記ポールの
    配設部材との間に設けられ、該回動レバーを該第3中心
    線まわりに付勢するとともに、前記ポールと前記配設部
    材との間の前記第1中心線まわりの相対移動に伴って該
    回動レバーが該第3中心線まわりに回動させられること
    により付勢方向が反転させられるターンオーバスプリン
    グとを有するものであることを特徴とするパーキングブ
    レーキ操作装置。
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