JP2001066687A - カメラ - Google Patents

カメラ

Info

Publication number
JP2001066687A
JP2001066687A JP24581699A JP24581699A JP2001066687A JP 2001066687 A JP2001066687 A JP 2001066687A JP 24581699 A JP24581699 A JP 24581699A JP 24581699 A JP24581699 A JP 24581699A JP 2001066687 A JP2001066687 A JP 2001066687A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
film
imprinting
area
camera
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24581699A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Hayakawa
正浩 早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd filed Critical Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority to JP24581699A priority Critical patent/JP2001066687A/ja
Priority to US09/648,447 priority patent/US6374057B1/en
Publication of JP2001066687A publication Critical patent/JP2001066687A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/24Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor with means for separately producing marks on the film, e.g. title, time of exposure

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルムへの撮影駒に対する写し込み情報を
バーコード等の機械読み取り用コードでフィルムの画面
領域に光学的に写し込み得るカメラを提供する。 【解決手段】 アパーチャで設定されるフィルム48上
の画面領域内に撮影レンズからの光の一部を遮蔽するこ
とで未露光のデータ写し込み領域48Aを形成し、フィ
ルム48の巻き上げ動作時に、データ写し込み領域48
に撮影データや撮影駒に関するメッセージ等の写し込み
情報をデータ写し込み装置42により一次元バーコード
や二次元シンボルなどの機械読み取り用コードで光学的
に写し込む。これにより、プリントされた最終形態の写
真上やスライドマウント化されたフィルム上でも機械読
み取り用データとして表示でき、かつ、この機械読み取
り用データをコード読取装置を用いて文字や音声で再生
できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムへの撮影
駒毎に撮影データ、撮影画像に対する日付やメッセージ
等の各種情報をフィルムに光学的に写し込むことができ
るカメラに関し、さらに詳しくは、これらの情報をバー
コード等の機械読み取り可能なコードに変換してフィル
ム上に光学的に記録できるカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラのデータ写し込み装置は、一般
に、カメラの裏蓋に設けたフィルム圧板のフィルムガイ
ドレールと対向する箇所に写し込み窓を形成し、この写
し込み窓の後方にLED文字発生器を配置し、このLE
D文字発生器をCPUからの文字情報に応じて発光動作
させ、その発光文字パターン像を結像レンズで写し込み
窓を通してフィルムの裏面に結像することにより、シャ
ッタスピードや絞り値などの撮影データ、あるいは日付
などをアルファベットや数字などの人が認識できる文字
で、撮影時またはフィルム送給時に写し込むようにして
いる。また、フィルムにデータを磁気記録できるように
構成されたデータ写し込みシステムを備えるカメラで
は、フィルムの幅方向の縁部に磁気記録部をフィルムの
長手方向に沿い形成しておき、フィルムの送給時に日付
やメッセージなどのデータ、あるいはシャッタスピード
や絞り値などの撮影データなどを上記磁気記録部に磁気
ヘッドにより記録できるようにしている。
【0003】また、近年では、レンズ付きフィルムと称
される使い捨て可能なカメラが出現してきている。この
種のカメラでは、フィルム上の画像領域外の定められた
箇所に、定められた大きさの像を露光することにより、
通常撮影かパノラマ撮影かを表わすプリントフォーマッ
ト情報を写し込み得る構成になっている。そして、この
プリントフォーマット情報はラボ機器(プリンタ)によ
り読み取られ、フィルム上に露光された撮影画像がパノ
ラマか否かのプリントフォーマットを指定できるように
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フィルム上
に光学的に写し込んだ日付やメッセージなどの情報を人
が認識できるようにするには、現像した後のフィルム上
の日付やメッセージをラボ機器により引き伸ばし、撮影
画像と共に印画紙にプリントすることにより可能にな
る。また、日付やメッセージなどの情報をフィルム上に
磁気的に書き込む方式のものにおいては、ラボ機器が内
蔵する磁気読み取り機によりフィルム上の磁気データを
読み取り、このデータを文字に変換した後、撮影画像が
プリントされる印画紙の表面または裏面に文字で印刷す
ることにより、日付やメッセージなどを視覚的に認識す
ることが可能になる。また、上述したプリントフォーマ
ット情報は、ラボ機器のフォトセンサにより読み取ら
れ、この読み取った情報からプリントフォーマットが通
常の撮影画面かパノラマ撮影画面かを決定することがで
きる。
【0005】しかし、上記のような従来のカメラでは、
フィルム上に光学的または磁気的に記録された日付やメ
ッセージなどの情報を、撮影画像がプリントされる印画
紙上に人が視覚的に認識できる文字または記号で表わす
だけであるため、プリントされた最終形態の写真上から
は、これら文字または記号が表わす日付程度の情報が限
度であり、これ以上の情報を引き出すことができない。
また、フィルムに設けた磁気記録部に情報を記録する方
式では、記録し得る情報量を多くできるものの、これら
記録情報の全てをラボ機器で引き伸ばされた写真に入れ
ることができず、しかも、写真上に表わし得る文字また
は記号の量も限定されているのが現状である。さらに、
上述したプリントフォーマット情報は、ラボ機器のプリ
ントフォーマットを指定するだけであり、最終形態の写
真には表示することができない。その結果、プリントフ
ォーマット情報を人が認識することができないという問
題があった。
【0006】本発明は上述の事情に鑑みなされたもので
あり、本発明の目的は、フィルムへの撮影駒に対する写
し込み情報をバーコード等の機械読み取り用コードでフ
ィルムの画面領域に光学的に写し込むことにより、プリ
ントされた最終形態の写真上やスライドマウント化され
たフィルム上でも機械読み取り用データとして表示で
き、かつ、この機械読み取り用データをコード読取装置
を用いて文字や音声で再生できるカメラを提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、撮影光学系を有するカメラ本体を備え、前
記撮影光学系の結像面に沿って巻取り及び巻戻し方向に
移動可能に配置されるフィルムに前記撮影光学系を通し
て入射される被写体光像を露光するカメラであって、前
記撮影光学系の結像面と対向する前記カメラ本体の箇所
に形成され前記フィルム上の画面領域を設定するアパー
チャと、前記画面領域の内側に前記撮影光学系からの光
の一部を遮蔽することで未露光のデータ写し込み領域を
形成するデータ写し込み用遮光機構と、前記カメラ本体
に設けられ、前記フィルムの移動時に前記データ写し込
み領域に写し込み情報をバーコード等の機械読み取り可
能な機械読み取り用コードとして光学的に写し込むデー
タ写し込み装置とを備えることを特徴とする。
【0008】本発明によれば、フィルム上の画面領域内
に撮影レンズからの光の一部を遮蔽することで未露光の
データ写し込み領域を形成し、フィルムの移動時に、こ
のデータ写し込み領域に写し込み情報をデータ写し込み
装置により一次元バーコード等の機械読み取り用コード
で光学的に写し込み得る。これにより、プリントされた
最終形態の写真上やスライドマウント化されたフィルム
上でも機械読み取り用データとして表示でき、かつ、こ
の機械読み取り用データをコード読取装置を用いて文字
や音声で再生することができる。また、本発明では、前
記データ写し込み用遮光機構により前記画面領域内にデ
ータ写し込み領域を形成して前記データ写し込み装置で
データの写し込みを行うデータ写し込み撮影モードと、
このデータの写し込みを行わないノーマル撮影モードに
切り換えられるように構成することも可能である。ま
た、本発明では、前記データ写し込み撮影モード時に、
前記画面領域内に形成されるデータ写し込み領域に対応
してファインダの視野がマスクされるように構成するこ
とも可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形
態におけるデータ写し込み可能なカメラの概略外観を示
す斜視図である。この図1において、全体符号10はデ
ータの写し込み撮影及びノーマル撮影が可能なカメラを
表し、カメラ10はカメラ本体12を有している。この
カメラ本体12の前面部には、撮影レンズ(請求項の撮
影光学系に相当する)14、ファインダ対物窓16、及
びフィルムに露光される被写体像に対するメッセージ音
声をピックアップするマイク18などがそれぞれ設けら
れている。また、カメラ本体12の上面部には、撮影に
関する各種の情報を表示する液晶表示部20、撮影時に
操作されるシャッタボタン22、撮影に関する各種のモ
ード変更用及び日付等のデータ設定用ボタン群24、カ
メラ10をデータ写し込み撮影モードとノーマル撮影モ
ードに切り換えるモード切換スイッチ26、マイク18
でピックアップした音声情報を記録し再生するための録
音/再生ボタン28、及び記録されたメッセージ等の音
声を出力するモニタ用スピーカ30などがそれぞれ設け
られている。
【0010】図2(A)は本発明の実施の形態における
カメラ10をデータ写し込み撮影モードにした時のアパ
ーチャの状態を示す正面図であり、図2(B)は本発明
の実施の形態におけるカメラ10をデータの写し込みを
行わないノーマル撮影モードにした時のアパーチャの状
態を示す正面図である。図1に示す撮影レンズ14の光
射出側と相対向するカメラ本体12の箇所には、撮影レ
ンズ14からフィルム(図示省略)への露光領域、即ち
撮影レンズ14のイメージサークル内でフィルム上の画
面領域を設定するアパーチャ32が設けられている。な
お、上記アパーチャ32は、35mmフィルムを使用す
るカメラでは、一般的に24mm×36mmの大きさに
設定されている。
【0011】また、カメラ本体12には、上記画面領域
の一部をフィルムの移動方向に所定の幅で遮光すること
により、画面領域内にデータ写し込み領域を形成するた
めのデータ写し込み用遮光機構34が設けられている。
このデータ写し込み用遮光機構34は、アパーチャ32
に対して出し入れ可能な遮光板341を備える。遮光板
341は、データ写し込み撮影時に、図2(A)に示す
ように、アパーチャ32内の上端部分を所定の幅でアパ
ーチャ32の横方向の全長に亘りマスクできる構成にな
っている。
【0012】また、本発明の実施の形態におけるデータ
写し込み用遮光機構34は、図示省略したが、公知のパ
ノラマ切換機構を応用して構成される。この場合、公知
のパノラマ切換機構ではアパーチャ32内の上下部分を
所定の幅でそれぞれ覆う一対の遮光板があるのに対し、
本発明の遮光機構はアパーチャ32内の上端部分(また
は下端部分)のみを覆う1つの遮光板341で構成され
た点が公知のパノラマ切換機構と異なる。そして、この
遮光板341は、上記モード切換スイッチ26に連動し
て動作されるものであり、モード切換スイッチ26が図
1に示すデータ写し込み撮影モードの位置に切り換えら
れている時は、遮光板341は図2(A)に示すように
アパーチャ32内に突出して、アパーチャ32内の上端
部分をマスクし、フィルム上の画像領域内に被写体光像
で露光されることのない未露光のデータ写し込み領域が
形成される構成になっている。また、モード切換スイッ
チ26が図1に示す「NORMAL」側に切り換えられ
た場合は、遮光板341がアパーチャ32から退避し、
アパーチャ32を図2(B)に示すように全開状態にす
ることで、ノーマル撮影時のフィルム上の画面領域を決
定する。
【0013】35mmフィルムを使用するカメラにおい
て、アパーチャ32内の上端部分が遮光板341でマス
クされた場合のフィルム上の撮影領域48B(図3参
照)は、おおよそ20mm×36mmとなり、データ写
し込み領域48A(図3参照)は、おおよそ4mm×3
6mmとなる。この場合、フィルム上の撮影領域48B
の縦横比(アスペクト比)は9:16のいわゆるハイビ
ジョンフォーマットになる。これにより、プリントされ
た写真は視覚的に横方向に広がりをもった画像となる。
なお、データ写し込み用遮光機構34の遮光板341に
より形成されるデータ写し込み領域48Aと被写体画像
が露光される撮影領域48Bが加算された領域がアパー
チャ32により設定される画面領域となる。
【0014】図2において、アパーチャ32の外側であ
るアパーチャ32の上部及び下部に位置するカメラ本体
12の箇所には、互いに平行する一対のフィルム案内用
の内レール36がアパーチャ32の左右方向に延在して
設けられている。さらに、内レール36の外側に位置す
るカメラ本体12の箇所には、内レール36から所定間
隔離して、一対のフィルム案内用の外レール38が平行
に設けられている。また、図2の(A)、(B)に示す
ように、アパーチャ32から外れたアパーチャ32の左
側において、上部側内レール36に近接するカメラ本体
12の箇所には、遮光板341によりマスクされたフィ
ルム上のデータ写し込み領域にデータを写し込むための
スリット状のデータ写し込み孔40が形成されている。
このデータ写し込み孔40の後側には、図3に示すデー
タ写し込み装置42と、フィルム送り速度写し込み装置
44がそれぞれ配設されている。さらに、上記データ写
し込み孔40の近傍で、上部側内レール36と外レール
38との間に位置するカメラ本体12の箇所には、内レ
ール36と外レール38に沿って走行されるフィルムの
移動に連動して回転されるローラ46が回転可能に設け
られている。
【0015】前記データ写し込み装置42は、撮影の日
付や時間、シャッタスピードや絞り値、焦点距離などの
撮影者の意図による操作を必要としない撮影データ、あ
るいはプリント時の種々な補正情報や撮影駒画像に関す
るメッセージなどの撮影者の意図による操作を必要とす
る情報(以下、これらを総称して写し込み情報という)
をフィルム48上のデータ写し込み領域48Aに一次元
バーコード50の形態で写し込むためのものであり、図
3に示すように、上記写し込み情報により変調された光
信号を発生する発行ダイオード等の発光体421と、こ
の発光体421からの光信号を上記データ写し込み孔4
0に向け反射するとともに、この光信号をバーコードに
対応するスリット光に生成するスリット状絞り422A
付きの反射プリズム等からなる反射部材422と、この
反射部材422のスリット状絞り422Aとデータ写し
込み孔40間に配置されスリット状絞り422Aを透過
したスリット光をデータ写し込み孔40を通してフィル
ム48上のデータ写し込み領域48Aに結像するレンズ
423を備えている。
【0016】前記フィルム送り速度写し込み装置44
は、後述するフィルム送り速度検出用エンコーダ52
(図4参照)からの信号に基づいて、図3に示すフィル
ム48上のデータ写し込み領域48Aにフィルム移動速
度検出用リファレンスコード54として、上記データ写
し込み装置42により一次元バーコードの形態で写し込
まれる写し込み情報(一次元バーコード50)と共に平
行して写し込むためのものであり、図3に示すように、
フィルム送り速度検出用エンコーダ52からの信号によ
り変調された光信号を発生する発行ダイオード等の発光
体441と、この発光体441からの光信号を上記デー
タ写し込み孔40に向け反射するとともに、この光信号
をバーコードに対応するスリット光に生成するスリット
状絞り442A付きの反射プリズム等からなる反射部材
442と、この反射部材442のスリット状絞り442
Aとデータ写し込み孔40間に配置されスリット状絞り
442Aを透過したスリット光をデータ写し込み孔40
を通してフィルム48のデータ写し込み領域48Aに結
像するレンズ443を備えている。
【0017】前記フィルム送り速度検出用エンコーダ5
2は、図4に示すように、フィルム48の巻取り方向の
移動に連動して回転するローラ46の軸461に固定さ
れたエンコード用円板521と、このエンコード用円板
521を挟んで配置され、ローラ46の回転速度、すな
わちフィルム48の移動速度に比例したパルス信号を送
出するフォトインタラプタ522を備えている。また、
54はフィルム48をローラ46の外周面に押し付ける
ためのフィルム押えバネである。
【0018】図5(A)は本発明の実施の形態における
カメラ10をデータ写し込み撮影モードにした時のファ
インダ視野の状態を示す説明図であり、図5(B)は本
発明の実施の形態におけるカメラ10をデータの写し込
みを行わないノーマル撮影モードにした時のファインダ
視野の状態を示す説明図である。データ写し込み撮影モ
ード時は、ノーマル撮影モード時のように、フィルムの
画面領域を全て画像として使用しないため、図2(A)
に示すように、データ写し込み用遮光機構34の遮光板
341によりアパーチャ32の上端部分がマスクされた
時は、これに対応してファインダ視野56内の下端部分
を図5(A)に示すように遮蔽板58によりマスクす
る。
【0019】なお、この実施の形態に用いられるファイ
ンダ視野の部分遮蔽機構は、図示省略したが、公知のパ
ノラマ切換機構を応用して構成される。この場合、公知
のパノラマ切換機構ではファインダ視野56内の上下部
分を所定の幅でそれぞれ覆う一対の遮蔽板があるのに対
し、本発明の遮蔽機構はファインダ視野56内の下端部
分のみを覆う1つの遮蔽板58で構成された点が公知の
パノラマ切換機構と異なる。そして、この遮蔽板58
は、上記モード切換スイッチ26に連動して動作される
ものであり、モード切換スイッチ26が図1に示すデー
タ写し込み撮影モードの位置に切り換えられている時
は、遮蔽板58は図5(A)に示すようにファインダ視
野56内に突出して、ファインダ視野56内の下端部分
をマスクする。また、モード切換スイッチ26が図1に
示すノーマル撮影モードの位置に切り換えられている時
は、遮蔽板58は図5(B)に示すようにファインダ視
野56内から退避される。
【0020】次に、本発明のカメラにおけるデータ写し
込みシステムについて、図6を参照して説明する。図6
は本発明の実施の形態におけるデータ写し込みシステム
の構成を示すブロック図である。この図6において、6
0はデータ写し込みシステム全体を制御するCPUであ
り、このCPU60には、フィルム感度・フィルム枚数
等のフィルム情報検出部62、シャッタボタン22、デ
ータ設定用ボタン群24、モード切換スイッチ26、録
音/再生ボタン28、フィルム送り速度検出用エンコー
ダ52がそれぞれ接続されている。さらに、CPU60
には、データ写し込み装置42及びフィルム送り速度写
し込み装置44がそれぞれのドライブ回路64、66を
介して接続されている。
【0021】また、CPU60には、マイク18がアン
プ68及び符号化部70を介して接続されている。この
アンプ68は、マイク18でピックアップされた音声信
号を増幅するものであり、符号化部70はアンプ68か
ら出力される音声信号を所定の周波数でサンプリング
し、このサンプリング信号を量子化し符号化してデジタ
ル信号に変換するものである。また、CPU60には、
符号化部70でデジタル化された音声データや撮影デー
タなどを一時記憶するメモリ72が接続されている。さ
らに、CPU60には、表示用駆動回路74を介して液
晶表示部20が接続されている。また、CPU60に
は、復号化部76及びアンプ78を介してモニタ用スピ
ーカ30が接続されている。この復号化部76はCPU
60を通してメモリ72から読み出された音声データを
アナログ信号に変換してアンプ78に出力するものであ
る。また、CPU60には、モータ駆動回路80を介し
てモータ82が接続されている。このモータ82は、フ
ィルムの巻き取り及び巻き戻しを行うためのものであ
る。
【0022】次に、上記のように構成された本実施の形
態におけるカメラの動作について説明する。まず、デー
タ写し込み撮影時の動作について述べる。この場合は、
フィルムをカメラ本体12に装填した状態で、図1に示
すモード切換スイッチ26をデータ写し込み撮影モード
に切り換え、カメラ10をデータ写し込み撮影モードに
設定する。このデータ写し込み撮影モード時では、デー
タ写し込み用遮光機構34が動作して、その遮光板34
1が図2(A)に示すようにアパーチャ32内に突出
し、アパーチャ32内の上端部分をマスクする。これに
より、アパーチャ32で形成されるフィルム上の画面領
域内に露光されることのない未露光の領域を形成し、こ
れをデータ写し込み領域48Aとする。また、データ写
し込み撮影モード時は、ファインダ視野の部分遮蔽機構
が動作して、図5(A)に示すように、ファインダ視野
56内の下端部分を遮蔽板58によりマスクする。これ
により、ファインダ視野56内で見える画像とアパーチ
ャ32を通してフィルムに露光される画像とを一致さ
せ、ファインダを通して見た被写体が写真として写って
いないという問題を回避できるようになっている。
【0023】データ写し込み撮影モードに設定されたカ
メラにおいて、カメラ本体12に装填されたフィルムが
カメラ内蔵のモータ82により1駒分巻き上げられた状
態でカメラ10を被写体に向けて構えた後、シャッタボ
タン22が半押しされると、図示省略の測距手段による
測距情報に基づいて撮影レンズ14のピントリングが動
作して合焦する。その後、シャッタボタン22が全押し
されると、図示省略の測光手段による測光情報により選
択された絞り値とシャッタスピードに応じて図示省略の
絞り及びシャッタが動作され、アパーチャ32に臨むフ
ィルムを露光する。この場合、アパーチャ32内の上端
部分が遮光板341で遮光されているため、被写体像が
露光されるフィルム48上の領域は図3の1点鎖線で示
す撮影領域48Bとなり、また、遮光板341でマスク
されたフィルム48上の未露光領域がデータ写し込み領
域48Aとなる。また、上記絞り及びシャッタの動作に
よるフィルムへの被写体像の露光が終了すると、カメラ
内蔵のモータ82が起動され、フィルムが1駒分巻き上
げられる。そして、このフィルムの巻き上げ時には、図
3に示すように、未露光のデータ写し込み領域48Aに
データ写し込み装置42により写し込み情報が一次元バ
ーコード50の形態で光学的に写し込まれるとともに、
フィルムの送り速度写し込み装置44によりフィルム移
動速度検出用リファレンスコード54が光学的に写し込
まれる。
【0024】データ写し込み装置42による写し込み情
報のフィルム48への写し込みに際しては、まず、フィ
ルムの撮影駒に対するシャッタスピードや絞り値等の撮
影データ、あるいはプリント時の補正情報や撮影駒に関
するメッセージなどの写し込み情報を符号化部70によ
りディジタル化して、図6に示すメモリ72に予め記憶
しておく。次に、シャッタボタン22のプッシュ操作に
より駒撮影が終了し、そしてモータ82が起動されるこ
とによりフィルムの1駒分の巻き上げが開始されると、
これに同期してメモリ72内の写し込みデータがCPU
60により順次読み出されるとともに、この読み出され
た写し込みデータはCPU内蔵のバーコード変換部(図
示省略)により一次元バーコード状データに変換された
後、CPU内蔵のD/A変換部(図示省略)によりアナ
ログ信号に変換されてドライブ回路64に出力される。
【0025】ドライブ回路64では、発光体421を変
換されたアナログ信号で点滅動作させることにより、写
し込みデータを光信号に変換する。そして、この光信号
は反射部材422により、カメラ本体12のデータ写し
込み孔40に向け反射されるとともに、スリット状絞り
422Aにより一次元バーコードに対応するスリット光
に生成され、このスリット光はレンズ423により、デ
ータ写し込み孔40を通してフィルム48のデータ写し
込み領域48Aに結像される。従って、フィルム48を
図3の矢印A方向に移動させながらデータ写し込み装置
42の発光体421を写し込みデータに基づいて点滅さ
せることにより、写し込み情報を図3に示す一次元バー
コード50として、フィルム上の未露光のデータ写し込
み領域48Aに写し込むことができる。この場合、1駒
分のフィルム長さ(36mm)に対応するデータ写し込
み領域48Aに一次元バーコードで記録できるデータ容
量が少ないため、シャッタスピードや絞り値、焦点距離
などの撮影データの記録に適している。
【0026】また、フィルムの送り速度写し込み装置4
4によるフィルム移動速度検出用リファレンスコード5
4の写し込みに際しては、フィルムの巻き上げ動作に伴
いフィルム48が図4の矢印A方向に移動されると、フ
ィルム送り速度検出用エンコーダ52からフィルム48
の移動速度に比例したパルス信号が送出され、この信号
はCPU60を介してドライブ回路66に出力される。
ドライブ回路66では、パルス信号に基づいてフィルム
の送り速度写し込み装置44の発光体441を点滅させ
ることにより、フィルムの移動速度に比例した光信号を
発生させる。この光信号は反射部材442により、カメ
ラ本体12のデータ写し込み孔40に向け反射するとと
もに、スリット状絞り442Aによりスリット光に生成
され、このスリット光はレンズ443により、データ写
し込み孔40を通してフィルム48のデータ写し込み領
域48Aに結像される。これにより、図3に示すよう
に、フィルム48の矢印A方向への移動につれ、フィル
ム48上のデータ写し込み領域48Aには、フィルム移
動速度検出用リファレンスコード54が写し込み情報を
表わす一次元バーコード50と共に並列に写し込まれ
る。
【0027】このようなフィルム移動速度検出用リファ
レンスコード54をフィルム48に写し込む理由は、写
し込み情報を表わす一次元バーコードでは、バーコード
のバーとスペースの太さが重要なデータの一部を構成す
るため、フィルム送り速度のバラツキがバーコードの読
み取りエラーにつながるおそれがあるからである。そこ
で、写し込み情報を表わす一次元バーコード50と共に
フィルム移動速度検出用リファレンスコード54をデー
タ写し込み領域48Aに図3に示すように記録しておく
ことにより、読取機器がリファレンスコード54からバ
ーコードのバーとスペースの太さを適切に算出すること
により、フィルム送り速度のバラツキによるバーコード
の読み取りエラーをなくすことができる。
【0028】データの写し込みを行わないノーマル撮影
時においては、モード切換スイッチ26をノーマル撮影
モード側に切り換え、カメラ10をノーマル撮影モード
に設定する。このノーマル撮影モード時は、データ写し
込み用遮光機構34の遮光板341がアパーチャ32内
から退避するため、アパーチャ32は全開された図2
(B)に示す状態になる。従って、フィルム上の画像領
域はアパーチャ32の大きさそのものとなる。また、ノ
ーマル撮影モード時のファインダ視野56は、図5
(B)に示すように、遮蔽板58が退避されているた
め、ファインダ視野56は全開された状態に保持され
る。また、ノーマル撮影モード時のデータ写し込み装置
42及びフィルムの送り速度写し込み装置44は不動作
状態に保持される。
【0029】図7は本発明のカメラにより撮影され、か
つラボ機器により現像された後のネガフィルム(または
ポジフィルム)の例を示す説明図である。この図7にお
いて、フィルム48上の撮影駒482はノーマル撮影時
の画像を示しており、この画像はアパーチャ32で設定
される画面領域の全域に亘り形成されている。また、撮
影駒484はデータ写し込み撮影時の画像を示してお
り、アパーチャ32で設定される画面領域内には、被写
体画像484Aと、一次元バーコード等の形で表わされ
た写し込み情報484Bが形成されている。なお、写し
込み情報484Bの先頭箇所には、機械読み取り時のス
キャン方向を示す記号(スキャン方向指標)484Cが
形成されている。この記号484Cはデータ写し込み装
置42により、データ写し込み情報の開始時にフィルム
に写し込むことで形成されるものである。
【0030】次に、撮影駒に関する撮影場所等を表わす
メッセージを音声で入力する場合の動作について、図6
を参照して説明する。まず、録音/再生ボタン28を操
作して、カメラ内蔵のCPU60を録音モードに設定
し、マイク18を動作状態に保持する。次いで、撮影し
ようとする被写体に関するメッセージ内容を撮影者がマ
イク18に向けて話す。撮影者の音声はマイク18によ
りピックアップされ音声信号に変換された後、アンプ6
8により増幅されて符号化部70に入力される。符号化
部70では、入力されてくる音声信号を所定の周波数で
順次サンプリングし、このサンプリング信号をディジタ
ル信号に変換した後、CPU60によりメモリ72に順
次記憶させる。
【0031】被写体に関する所定のメッセージ内容がメ
モリ72に記憶された後は、録音/再生ボタン28を操
作してCPU60を再生モードに設定し、モニタ用スピ
ーカ30を動作状態にする。これにより、メモリ72に
記憶されているメッセージデータは順次読み出され、復
号化部76によりアナログ信号、すなわち音声信号に変
換されてアンプ78に順次出力される。そして、アンプ
78で増幅された音声信号をモニタ用スピーカ30に出
力することにより、モニタ用スピーカ30からは音声と
して出力される。したがって、撮影者はモニタ用スピー
カ30から出力される音声を聞くことにより、メモリ7
2に記憶されたメッセージ内容が撮影者の意図する内容
のものかどうかを確認することができる。また、撮影者
の意図する内容のものでなかったり、録音失敗である場
合は、上述する手順により再録音を行う。このような音
声記録再生装置をカメラに組み込んでおくことにより、
入力した音声メッセージ内容をフィルムのデータ写し込
み領域に写し込む前に確認することができる。これによ
り、撮影駒の画像に合ったメッセージ内容を、より適切
に作成することが可能になる。また、メモリ72に読み
込まれた音声データは、フィルム送り時にメモリ72か
らCPU60に読み込まれ、バーコード情報に変換され
た後、ドライブ回路64を通してデータ写し込み装置4
2によりフィルムに図3に示すようにバーコードとして
写し込まれる。
【0032】図8は、図7に示すネガフィルム上のデー
タ写し込み済み撮影駒の1つをプリンタを用いて印画紙
に拡大焼き付けした時の写真の例を示す説明図である。
この図8において、写真82上には被写体と同一のポジ
画像822と、このポジ画像822の下端箇所に位置し
て、一次元バーコード等の形で表わされた写し込み情報
824及びスキャン方向指標826がそれぞれプリント
されている。したがって、この写真82上の写し込み情
報824の部分をコード読取装置の読取ヘッドでキャン
方向指標826で示す方向にスキャンすることにより、
写し込み情報824を文字や音声などの情報として再生
することができる。
【0033】次に、図9及び図10により写真上の写し
込み情報を読み取るコード読取装置について説明する。
図9はコード読取装置の構成を示すブロック図であり、
図10はコード読取装置に使用される読取ヘッドの要部
の説明図である。まず、図10により読取ヘッドの構成
について説明する。この読取ヘッド92は、ヘッド本体
921内に装着された照明用光源922と、ヘッド本体
921内に装着され照明用光源922からの光を集光し
て写真82上の写し込み情報面を照射するレンズ923
と、ヘッド本体921内に装着されたCCD等の受光素
子924と、ヘッド本体921内に装着され写真82上
の写し込み情報面(バーコード面)で反射された光を集
光して受光素子924に結像させるレンズ925を備え
ている。
【0034】次に、コード読取装置の構成について、図
9を参照して説明する。この図9において、94はコー
ド読取装置全体を制御するCPUであり、このCPU9
4には、バーコード読み取りに必要なデータを入力する
ためにデータ入力スイッチ96が接続されている。ま
た、CPU94には、読取ヘッド92の照明用光源92
2が接続され、さらに、アンプ98及びA/D変換器1
00とエンコーダ102を介して読取ヘッド92の受光
素子924が接続されている。また、CPU94には、
デコーダ104とD/A変換器106及びアンプ108
を介してモニタスピーカ110が接続され、さらに、表
示ドライバ112を介して外部表示部114が接続され
ている。
【0035】次に、上記のように構成されたコード読取
装置の動作について説明する。データ入力スイッチ96
を操作してCPU94を読取動作モードに設定するとと
もに読取ヘッド92を動作状態にする。かかる状態にお
いて、読取ヘッド92の読取開口926(図10参照)
を図8に示す写真82上の写し込み情報面のスキャン方
向指標826に対向させ、この位置から写し込み情報8
24をスキャン方向指標826が示す方向に移動するこ
とによりスキャンする。読取ヘッド92がスキャンされ
ることにより、照明用光源922からの光はレンズ92
3を通して写し込み情報824であるバーコードに照射
されるとともに、その反射光はレンズ925により集光
されて受光素子924に結像される。この受光素子92
4では、バーコードを、そのバー(黒)の部分およびス
ペース(白)の部分の反射光の強弱に応じた電気信号に
変換し、さらに、この電気信号をアンプ98で増幅した
後、A/D変換器100によりバー及びスペースの太さ
に応じたデジタル信号に変換してエンコーダ102に入
力する。エンコーダ102では、デジタル信号に変換さ
れたバーコードを解読し、その解読データをアスキーコ
ードに変換してCPU94に取り込み、CPU94内蔵
のメモリ(図示省略)に一時記憶させる。
【0036】その後、CPU94内蔵のメモリに一時記
憶したデータは順次読み出されるとともに、このデータ
をCPU94内蔵のD/Aコンバータにより規定の文字
や記号を表すアナログ量に変換して表示ドライバ112
に出力する。表示ドライバ112では、外部表示部11
4をアナログ信号に応じて駆動することにより、写真に
写し込んだ写し込み情報の内容を文字や記号で表示する
ことができる。また、写真に写し込んだ写し込み情報が
音声で再生する場合は、CPU94内蔵のメモリから順
次読み出せれるデータをデコーダ104により解読して
音声データに変換し、さらに、音声データをD/A変換
器106により音声信号に変換した後、アンプ108を
通してモニタスピーカ110に出力する。これにより、
撮影年月日、時間、撮影場所等の種々情報をモニタスピ
ーカ110から音声で聴くことができる。
【0037】上記のような本実施の形態に示すカメラに
よれば、フィルム上の画面領域内に撮影レンズ14から
の光の一部を遮蔽することで未露光のデータ写し込み領
域を形成し、フィルムの移動時に、このデータ写し込み
領域に写し込み情報をデータ写し込み装置42により一
次元バーコード等の機械読み取り用コードで光学的に写
し込む構成にしたので、プリントされた最終形態の写真
上にも機械読み取り用コードを形成することができる。
これに伴い、従来では、情報量が多すぎて写真上に表示
できなかった撮影データや撮影駒に関するメッセージ等
の情報を、コード読取装置の表示部に表示したり、ある
いはコード読取装置のスピーカを通して音声で再生する
ことにより、これらの情報を容易に確認することができ
る。 また、写真上の機械読み取り用コードをコード読
取装置により文字や音声として再生することにより、既
存のラボシステムを基本的に変更することなく写真に新
たな付加価値を与えることができる。
【0038】また、現像所のプリンタが内蔵する光学的
データ読取装置がフィルム上の画面領域に写し込まれた
データを読み取ることができるから、この写し込みデー
タを磁気層付きフィルム(APS)で行われている磁気
データの代わりとして利用でき、かつ自動プリンタが写
真としてプリントする際のプリント条件を設定するため
のデータや写真の表面等に印刷するデータとしても利用
できる。さらに、本実施の形態のカメラで撮影されたフ
ィルムを現像した後、1駒毎に切断してスライドマウン
トされたフィルムからでも、これに写し込まれたデータ
を読み取ることが可能である。
【0039】なお、上記実施の形態では、フィルム上の
画面領域内に未露光のデータ写し込み領域を形成する方
法として、画面領域内の上端部または下端部にいずれか
一方に遮光板341を出し入れ可能に設けた場合につい
て説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、
図11(A)に示すように、フィルム上の画面領域を形
成するアパーチャ32をデータ写し込み領域342に相
当する分だけ小さくるすることにより、データ写し込み
用の遮光機構34を構成してもよい。この場合、図2
(B)に示すような24mm×36mmサイズのノーマ
ル撮影ができなくなり、データ写し込み専用のカメラと
なる。また、この場合、図11(B)に示すように、デ
ータ写し込み領域342に相当する分だけ小さくしたア
パーチャ32の中心に撮影レンズの光軸141をセット
する。なお、図11において、図2と同一符号で示す部
分は同一の構成要素を表している。このような実施の形
態によれば、撮影レンズのイメージサークル142を小
さく設定できるため、撮影レンズやレンズ関連機構を小
型化することができる。
【0040】次に、図12により本発明にかかるデータ
写し込み装置の他の実施の形態について説明する。図1
2は本発明の他の実施の形態を示すデータ写し込み装置
の構成図である。図12において、データ写し込み装置
120は、写し込み情報をフィルム48上のデータ写し
込み領域48Aに二次元バーコードや二次元コードなど
の二次元シンボルの形態で写し込むためのもので、フィ
ルム48の移動方向(図12の矢印A方向)と直角な行
方向にLED等の発光素子122Aを多数ライン状に配
列してなるライン発光体122と、このライン発光体1
22の光照射方向に配置されライン発光体122の発光
パターンをデータ写し込み孔40(図2参照)を通して
フィルム48上のデータ写し込み領域48Aに結像する
結像光学系124を備えている。なお、図12におい
て、1点鎖線で示す領域48Bは、被写体画像が露光さ
れる撮影領域である。また、ライン発光体122の長さ
は、データ写し込み領域48Aの幅寸法内に収まるよう
に設定されている。
【0041】上記のように構成されたデータ写し込み装
置120を用いて写し込み情報をフィルム48上のデー
タ写し込み領域48Aに写し込む場合は、フイルム48
の矢印A方向への巻き上げ時に、このフィルム48の送
り速度に同期して、データ写し込み装置120の制御用
CPU(図示省略)からライン発光体122に写し込み
データを順次出力し、この写し込みデータに応じて各発
光素子122Aを発光または非発光動作させる。この各
発光素子122Aの発光または非発光状態によるライン
発光体122のラインパターンは結像光学系124によ
り、フィルム48上の未露光のデータ写し込み領域48
Aに結像され、露光することによりラインパターンを写
し込む。以下同様にして、フイルム48を矢印A方向に
移動させながらライン発光体122のラインパターンを
フィルム48上の未露光のデータ写し込み領域48Aに
結像させることにより、図12の符号126で示すよう
な二次元シンボルからなる写し込み情報をデータ写し込
み領域48Aに写し込むことができる。このように写し
込み情報を二次元シンボルの形でフィルムに写し込む場
合は、一次元バーコード方式に比べてデータ容量を大き
くできるため、撮影駒の画像に関するメッセージやその
他の多くの情報を記録するのに適している。
【0042】なお、本発明におけるフィルムへのデータ
の写し込みは、フィルムの乳剤面のみに限らず、フィル
ムのベース面側から写し込むようにしてもよい。また、
本発明におけるフィルムへのデータの写し込みは、フィ
ルムの巻き上げ時に1駒毎に行う方式に限らず、撮影駒
に対する写し込みデータを駒毎にメモリに記憶してお
き、そして、フィルムの巻き戻し時に、対応する撮影駒
の未露光のデータ写し込み領域に写し込むようにしても
よい。また、データの写し込みに使用されるフィルム
は、35mmフィルムに限らず、磁気記録が可能な磁気
層を持つフィルムやブローニーフィルムなどにも同様に
適用できる。また、フィルムのISO感度により、フィ
ルムへの写し込みデータ像が露光過度でにじんだり、露
光不足で写し込みデータ像が薄かったり写らなかったり
するのを防止するため、フィルム感度に応じてデータを
写し込む際の発光体の発光輝度、発光時間などを変え、
データが適正露出でフィルム上に記録されるようにする
ことが望ましい。また、実際に現像所などのプリンタで
写真としてプリントされる領域は、一般にフィルム上の
画面領域より小さいので、プリント時にデータ部分がカ
ットされないように、プリントする領域を考慮して、カ
メラによるデータ写し込み領域を設定することが望まし
い。また、二次元シンボルの形態でデータを写し込む他
の方法としては、図12に示すライン発光体の発光素子
に対応する、二次元シンボル写し込み用のライン上液晶
体及びそのバックライトと、液晶体のラインパターン像
をフィルム上のデータ写し込み領域に結像させる光学系
を設け、液晶体が電圧により光を透過・非透過となる性
質を利用して、フィルムへの二次元シンボルによるデー
タの写し込みを行うようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、フィルムへの撮影駒に対する写し込み情報をバ
ーコード等の機械読み取り用コードでフィルムの画面領
域内に光学的に写し込むことにより、プリントされた最
終形態の写真上やスライドマウント化されたフィルム上
でも機械読み取り用データとして表示でき、かつ、この
機械読み取り用データをコード読取装置を用いて文字や
音声で再生することができる。これにより、写真上やス
ライドマウント化されたフィルム上から写し込み情報を
容易に確認することができるほか、既存のラボシステム
を基本的に変更することなく写真に新たな付加価値を与
えることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるデータ写し込み可
能なカメラの概略外観を示す斜視図である。
【図2】(A)は本発明の実施の形態におけるカメラを
データ写し込み撮影モードにした時のアパーチャの状態
を示す正面図であり、(B)は本発明の実施の形態にお
けるカメラをデータの写し込みを行わないノーマル撮影
モードにした時のアパーチャの状態を示す正面図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態におけるカメラのフィルム
へのデータ写し込み装置及びフィルム送り速度写し込み
装置の構成を示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるカメラのフィルム
送り速度検出用エンコーダの構成を示す説明図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるカメラのデータ写
し込み撮影時及びノーマル撮影時のファインダの状態を
示す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態におけるデータ写し込みシ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図7】本発明のカメラにより撮影され、かつラボ機器
により現像された後のネガフィルム(またはポジフィル
ム)の例を示す説明図である。
【図8】図7に示すネガフィルム上のデータ写し込み済
み撮影駒の1つをプリンタを用いて印画紙に拡大焼き付
けした時の写真の例を示す説明図である。
【図9】本発明のカメラで撮影されたフィルムからプリ
ントした写真上のデータを読み取るコード読取装置の構
成を示すブロック図である。
【図10】コード読取装置に使用される読取ヘッドの要
部の説明図である。
【図11】本発明におけるデータ写し込み領域をアパー
チャで構成した場合の例を示す説明図である。
【図12】本発明におけるデータ写し込み装置の他の実
施の形態を示す説明図である。
【符号の説明】
10 カメラ 12 カメラ本体 14 撮影レンズ(撮影光学系) 18 マイク 30 モニタ用スピーカ 32 アパーチャ 34 データ写し込み用遮光機構 341 遮光板 42 データ写し込み装置 44 フィルム送り速度写し込み装置 48 フィルム 48A データ写し込み領域 52 フィルム送り速度検出用エンコーダ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影光学系を有するカメラ本体を備え、 前記撮影光学系の結像面に沿って巻取り及び巻戻し方向
    に移動可能に配置されるフィルムに前記撮影光学系を通
    して入射される被写体光像を露光するカメラであって、 前記撮影光学系の結像面と対向する前記カメラ本体の箇
    所に形成され前記フィルム上の画面領域を設定するアパ
    ーチャと、 前記画面領域の内側に前記撮影光学系からの光の一部を
    遮蔽することで未露光のデータ写し込み領域を形成する
    データ写し込み用遮光機構と、 前記カメラ本体に設けられ、前記フィルムの移動時に前
    記データ写し込み領域に写し込み情報をバーコード等の
    機械読み取り可能な機械読み取り用コードとして光学的
    に写し込むデータ写し込み装置と、 を備えることを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記データ写し込み用遮光機構は、前記
    データ写し込み領域を前記画面領域内の上端部及び下端
    部のいずれか一方に形成するように構成されることを特
    徴とする請求項1記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 前記データ写し込み用遮光機構は、前記
    画面領域内に出し入れ可能な遮光板から構成されること
    を特徴とする請求項1または2記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 前記データ写し込み用遮光機構は、前記
    アパーチャをデータ写し込み領域に相当する分だけ小さ
    くすることにより構成されることを特徴とする請求項1
    または2記載のカメラ。
  5. 【請求項5】 前記データ写し込み装置は、前記データ
    写し込み領域への写し込み情報の先頭箇所に機械読み取
    り時のスキャン方向を示す記号を写し込むように構成さ
    れていることを特徴とする請求項1ないし4に何れか1
    項記載のカメラ。
  6. 【請求項6】 前記写し込み情報は撮影データ、プリン
    ト制御用データや撮影画像に関する音声データであるこ
    とを特徴とする請求項1ないし5に何れか1項記載のカ
    メラ。
  7. 【請求項7】 前記写し込み情報を一時記憶するメモリ
    を備え、このメモリに記憶されたデータを前記フィルム
    の移動時に前記データ写し込み装置により前記写し込み
    領域に写し込むことを特徴とする請求項1ないし6に何
    れか1項記載のカメラ。
  8. 【請求項8】 前記フィルムの巻取り方向の送り速度に
    比例した信号を送出るフィルム送り速度検出用エンコー
    ダと、前記フィルム送り速度検出用エンコーダからの信
    号に基づいて、前記フィルム上のデータ写し込み領域に
    フィルム移動速度検出用リファレンスコードとして前記
    写し込み情報に平行して写し込むフィルム送り速度写し
    込み装置を備える請求項1ないし7に何れか1項記載の
    カメラ。
  9. 【請求項9】 撮影画像に関するメッセージ音声をピッ
    クアップするマイクを備え、このマイクでピックアップ
    された音声信号はディジタル信号に変換されて前記メモ
    リに一時記憶される構成になっていることを特徴とする
    請求項1ないし8に何れか1項記載のカメラ。
  10. 【請求項10】 前記メモリに一時記憶された音声デー
    タを再生し音声として出力するモニタ用スピーカを備え
    ることを特徴とする請求項1ないし9に何れか1項記載
    のカメラ。
JP24581699A 1999-08-31 1999-08-31 カメラ Pending JP2001066687A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24581699A JP2001066687A (ja) 1999-08-31 1999-08-31 カメラ
US09/648,447 US6374057B1 (en) 1999-08-31 2000-08-28 Data imprinting system for camera

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24581699A JP2001066687A (ja) 1999-08-31 1999-08-31 カメラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001066687A true JP2001066687A (ja) 2001-03-16

Family

ID=17139288

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24581699A Pending JP2001066687A (ja) 1999-08-31 1999-08-31 カメラ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6374057B1 (ja)
JP (1) JP2001066687A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB0113026D0 (en) * 2001-05-30 2001-07-18 Eastman Kodak Co A photographic processing system
US6711355B1 (en) * 2002-10-11 2004-03-23 Eastman Kodak Company Camera having rotary optical encoder

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3906552A (en) * 1972-08-30 1975-09-23 Watkins Lloyd J Pivot joint adapter
JPS56138731A (en) * 1980-03-31 1981-10-29 Seiko Epson Corp Character data imprinting camera
US5455648A (en) * 1988-05-06 1995-10-03 Nikon Corporation Film holder for storing processed photographic film
JP2802652B2 (ja) * 1989-09-07 1998-09-24 コニカ株式会社 データ写し込み装置を備えたカメラ
JP3191296B2 (ja) * 1990-10-16 2001-07-23 株式会社ニコン パノラマ撮影可能なカメラ
US5181059A (en) * 1991-01-18 1993-01-19 Polaroid Corporation Camera adaptor kit
EP0499742A1 (en) * 1991-02-22 1992-08-26 Kabushiki Kaisha Toy Box Image composition camera
JPH0682902A (ja) * 1992-09-02 1994-03-25 Konica Corp 情報記録装置及び情報読取装置
US6044231A (en) * 1993-01-28 2000-03-28 Nikon Corp. Camera with dual mode exposure controlled data imprinting
US5389989A (en) * 1993-10-29 1995-02-14 Eastman Kodak Company Camera for recording digital and pictorial images on photographic film
JPH09251183A (ja) 1996-03-15 1997-09-22 Asahi Optical Co Ltd カメラのデータ写し込み装置
JPH09304823A (ja) 1996-03-15 1997-11-28 Asahi Optical Co Ltd カメラのデータ写し込み装置
US6151452A (en) * 1999-04-14 2000-11-21 Concord Camera Corp. Camera, such as an APS camera, having a single-piece, rotatable viewfinder and light-pipe mask for format selection

Also Published As

Publication number Publication date
US6374057B1 (en) 2002-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH02109031A (ja) 撮影データ記録装置
JP3218684B2 (ja) データ写し込み装置付カメラ
JPH01306821A (ja) トリミング撮影可能なカメラ及び画像出力装置
JP2001066687A (ja) カメラ
JPH11258657A (ja) カメラ
JP2001174900A (ja) カメラ、画像プリント装置および画像表示装置
JP3476564B2 (ja) カメラの撮影情報写し込み用光学系の取付構造
JP3766537B2 (ja) レンズ付きフイルムユニット及びプリント写真作成方法
JP3041552B2 (ja) パノラマ撮影可能なカメラおよび自動プリント装置
JPH09218467A (ja) 写真システム
JP3534352B2 (ja) デジタル情報記録機能付きカメラ及びその再生装置
JP3201393B2 (ja) フィルム式カメラ
JP3201391B2 (ja) フィルム式カメラ及び写真撮影用フィルム
JP2002229115A (ja) カメラ及びプリントシステム
JP2000047321A (ja) 画像撮影装置及び画像処理装置
JPH07120832A (ja) カメラの音声記録装置とプリント写真の音声再生装置
JPH11143019A (ja) レンズ付きフイルムユニット
JPH04270329A (ja) 記録機能付き撮像装置
JP2002006386A (ja) カメラ
JP2005283661A (ja) カメラの外装部材及びプリント写真の作成方法
JPH1164962A (ja) カメラ並びに画像再生方法および装置
JPH0961940A (ja) インデックスプリント方法及び装置
JP2000105418A (ja) フイルム画像入力装置
JP2002099038A (ja) レンズ付きフイルムユニット及びプリント写真の作成方法
JPH06337468A (ja) カメラ