JPH06337468A - カメラ - Google Patents

カメラ

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Publication number
JPH06337468A
JPH06337468A JP12961893A JP12961893A JPH06337468A JP H06337468 A JPH06337468 A JP H06337468A JP 12961893 A JP12961893 A JP 12961893A JP 12961893 A JP12961893 A JP 12961893A JP H06337468 A JPH06337468 A JP H06337468A
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JP
Japan
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frame
exposure range
photographic film
exposure
light
Prior art date
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Application number
JP12961893A
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English (en)
Inventor
Takashi Kubo
隆 久保
Tsutomu Kimura
勤 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication of JPH06337468A publication Critical patent/JPH06337468A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリンタで撮影フレームの種類を正確に判定
できるように、写真フイルムにトリミング情報を記録す
る。 【構成】 フレーム切替えノブ12が矢線方向にスライ
ドされると、レバー30を介して扇形ギア31が時計方
向に回動される。この扇形31の回動はギア32,3
4,36を介して、撮影フレームのサイズを設定するマ
スク板18a,18bに伝達され、マスク板18a,1
8bを実線で示す位置から一点鎖線で示す位置に回動
し、写真フイルム3の露光範囲をワイドフレームとす
る。このとき、支持片45,46に取り付けられたLE
D47はアパーチュア16内にあり、写真フイルム3の
遮光域に対峙される。そして、シャッタ装置41が開閉
されたときに、このLED47が点灯されると、ワイド
フレームの上側及び下側に、スポット像が写し込まれ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、現像済み写真フイルム
の露光範囲を正確に判定できるように、写真フイルムに
撮影フレーム情報を写し込むようにしたカメラに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】適宜に露光範囲を替えて被写体をアスペ
クト比の異なる撮影フレーム例えばフルサイズフレーム
やパノラマフレームに写し込めるようにしたカメラ例え
ば「カルディア・トラベルミニOP」(商品名)が本出
願人から提供されている。このカメラでは、標準露光範
囲を規定するアパーチュアの上下に出し入れされる一対
のマスク板が設けられており、これらのマスク板がアパ
ーチュア外に退避されたときには、写真フイルムが露光
される範囲はフルサイズフレームのサイズとなり、また
マスク板がアパーチュア内に挿入されたときには、写真
フイルムが露光される範囲はフルサイズフレームの上下
を未露光としたパノラマフレームのサイズとなる。
【0003】このように撮影された現像済み写真フイル
ムでは、フルサイズフレームとパノラマフレームとが混
在するが、パノラマフレームには上下に非露光域が形成
されるので、これの有無により撮影フレームの種類を判
定することができる。このように撮影フレームの種類を
判定できる写真フイルムでは、プリント時に撮影フレー
ムの種類に応じた焼付マスクを選択できる。
【0004】更に撮影フレームを上記2種類より増やす
ものとして、本出願人による特開平4−360136号
公報に記載のカメラが提案されている。このカメラでは
上記一対のマスク板を3段階に切り換えており、写真フ
イルムにフルサイズフレームやパノラマフレームの他、
ワイドフレームを写し込むことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記両
カメラで暗天下例えば星の出てない夜景や、ネオンや街
灯のない夜景等の特殊なシーンを、フルサイズ以外のモ
ード撮影をした場合には、フレームの境界が不明とな
り、撮影フレームの種類を判定できないという問題があ
った。また上記特開平4−360136号公報記載のカ
メラでは、ユーザによって選択された撮影フレームサイ
ズを識別マークを用いて記録することを示しているが、
特殊なフイルムフォーマットを用いている上に、画面外
に記録しているものであり、現在規格化されて最も普及
している35mmサイズのフイルムに利用することは、極
めて困難であると考えられる。
【0006】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、写真フイルムに写し込まれた撮影フレームの種類
を、プリンタ機械や、オペレータによって正確に判定で
きるようにしたカメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のカメラは、標準露光範囲を規定する
アパーチュアと、アパーチュアの対向し合う2辺側から
遮光部材を入り込ませて、アパーチュアのアスペクト比
より大きく、標準露光範囲よりも狭い露光範囲を設定す
る露光範囲設定手段と、該露光範囲設定手段で設定され
た露光範囲で撮影が行われたときには、前記遮光部材に
より遮光された写真フイルムの遮光領域に、露光範囲に
関連した情報を記録する記録手段と設けたものである。
【0008】また請求項2記載のカメラでは、上記遮光
部材をアパーチュアの対向し合う2つの長辺側から入り
込ませるとともに、記録手段に露光範囲に関連した情報
を光学的に写真フイルムに記録させるようにしている。
また請求項3記載のカメラでは、遮光部材の各々に、前
記記録手段を取り付けたものである。
【0009】
【作用】標準撮影から撮影フレームサイズを変更したモ
ードの撮影(以下、モード撮影と称する。)が行われる
と、写真フイルムには上下に一対の未露光域が形成さ
れ、この未露光域にはフレームサイズを変更した情報
(以下、フレーム情報と称する。)のみが光学的に記録
される。このような写真フイルムでは、未露光域に光学
センサを対峙させて給送すると、フレーム情報のみを読
み出すことができる。
【0010】
【実施例】図2は本発明のカメラ及びこれに装填される
写真フイルムパトローネを示すものである。この写真フ
イルムパトローネ2は規格化された、最も普及した写真
フイルム3と、この写真フイルム3をロール状に巻きつ
けたスプール4と、写真フイルム3を光密に収納するパ
トローネ本体5とからなる。この写真フイルム3には両
縁部には、周知のパーフォレーション6が形成されてお
り、撮影フレームはこれらパーフォレーション6の間に
写し込まれる。
【0011】カメラボディ10の上部には、レリーズボ
タン11,撮影フレームの種類を可変するフレーム切替
えノブ12,ファインダ13が設けられている。フレー
ム切替えノブ12は、「P」(パノラマ撮影位置),
「W」(ワイド撮影位置),「L」(通常撮影位置)の
各位置にスライド可能に設けられており、撮影フレーム
の種類を例えば、図5に示すパノラマフレーム3a,ワ
イドフレーム3b,フルサイズフレーム3cに切り換え
る。裏蓋14を開放したカメラボディ10には、中央部
に露光枠15が形成されている。なお、一例としてパノ
ラマフレーム3aのサイズは縦13.7mm,横36mm
(アスペクト比約2.8)であり、ワイドフレーム3
b,フルサイズフレーム3cのサイズは縦20.4mm,
横36mm(アスペクト比 約1.8)、縦24mm,横3
6mm(アスペクト比1.5)である。
【0012】露光枠15には、例えば縦24mm,横36
mmの35mmフルサイズに相当するアパーチュア16が形
成されている。また露光枠15の奥側には、撮影レンズ
17や、フレーム切替えノブ12で回動される一対のマ
スク板18a,18bが設けられている。この一対のマ
スク板18a,18bは図中矢線方向に回動されて、露
光範囲の縦幅を変化させ、撮影フレームのアスペクト比
を変える。露光枠15の下部には、写真フイルム3の給
送に従動して回動されるスプロケット19が設けられて
いる。なお、この実施例では露光範囲の縦幅を変化させ
るのに、一対のマスク板18a,18bを回動させた
が、これらをスライドさせアパーチュア16に出し入れ
するようにしてもよい。
【0013】前記カメラボディ10には、写真フイルム
パトローネ2を収納するパトローネ室25と、巻取り軸
26を有するフイルム巻取り室27とが形成されてい
る。前記裏蓋14には写真フイルム3を露光枠15に押
し付けるフイルム圧板28と、前記巻取り軸26に写真
フイルム3を押し付けるフイルムガイド板29とが設け
られている。
【0014】図1はマスク板の駆動機構の一例を示すも
のであり、前記フレーム切替えノブ12が連結されたレ
バー30は、扇形ギア31に固定されている。扇形ギヤ
31にはギア32,33が噛合しており、ギア33には
ギア34が噛合している。ギア32,34の各軸35,
36には前記マスク板18a,18bが一体に形成され
ている。これにより、フレーム切替えノブ12が図中矢
線方向にスライドされると、一対のマスク板18a,1
8bは矢線方向に回動する。
【0015】扇形ギア31にはクリックストップ機構4
0が設けられており、このクリックストップ機構40は
フレーム切替えノブ12を「P」,「W」,「L」の各
位置に確実に停止させるとともに、一対のマスク板18
a,18bを実線、一点鎖線もしくは破線で示す位置に
確実に停止させる。例えばフレーム切替えノブ12が
「P」位置にセットされると、一対のマスク板18a,
18bは実線に示す位置に移動され、撮影フレームはパ
ノラマフレーム3aとなる。またフレーム切替えノブ1
2が例えば「W」,「L」の位置にセットされると、撮
影フレームはそれぞれワイドフレーム3b,フルサイズ
フレームcとなる。なお、符号41はシャッタ機構を示
すものである。また上記ワイドフレーム3bはハイビジ
ョンフレームとも呼ばれる。
【0016】前記マスク板18a,18bには、それぞ
れ支持片45,46が一体に形成されている。この支持
片45,46には、後述するCPUで点灯を制御される
一対のLED47,48が、アパーチュア16の縦方向
に沿って取り付けられている。これらのLED47,4
8は、前面に結像レンズ(図示省略)がそれぞれ取り付
けられており、点灯時に写真フイルム3にスポット像4
9を写し込む。なお、スポット像49の写し込みはLE
D47,48の代わりに、LCDやランプ等を用いても
よい。なお、この実施例では、LED47,48を支持
片45,46に取り付けたが、図6に示すようにLED
47,48を露光枠15に、また図7に示すようにフイ
ルム圧板28に設けてもよい。ところで図6の場合に
は、LED47,48の点灯は、写真フイルム3の巻上
給送中に行う。なお、前記カルディアのようなプレワイ
ンディングシステムを採用したカメラでは、LED4
7,48をパトローネ室25側の露光枠15に設け、巻
戻し中に点灯する。
【0017】図3は本発明のカメラの電気的構成を示す
ものであり、CPU50には、レリーズボタン11が押
圧されたときに、レリーズ信号を出力する信号発生器5
1、フレーム切替えノブ12の「L」,「W」,「P」
の各セット位置に応じて、L信号,W信号,P信号を出
力する信号発生器52、露光完了信号を出力するシャッ
タ装置41及びカメラのシーケンスプログラムを格納し
たROM53が接続されている。
【0018】また前記CPU50には、レリーズ信号,
信号発生器52からの各信号,又は露光完了信号等でそ
れぞれ駆動を制御される一対のLED47,48がドラ
イバ54,55を介して、また液晶パネル56がLCD
ドライバ57を介して、更には巻取り軸26等の駆動を
制御するフイルム給送制御部58が接続されている。
【0019】CPU50は、W信号が入力された状態で
レリーズ信号が入力されると、LED47を点灯し、ま
たP信号が入力された状態でレリーズ信号が入力される
と、LED47,48を点灯する。これらLED47,
48の消灯はCPU50に露光完了信号が入力されたと
きに行われる。
【0020】液晶パネル56は、CPU50にW信号,
P信号が送られたときに、LCDドライバ57を介して
CPU50で駆動され、その一部が不透明にされる。こ
の液晶パネル56はファインダ13内に設けられてお
り、ファインタ視野を図4(A),図4(B),図4
(C)に示すように変化させる。なお、図4(A)に示
すファインダ視野は、フレーム切替えノブ12が「L」
の位置にセットされたときのものであり、フルサイズフ
レーム3cのアスペクト比に対応し、また図4(B)に
示すファインダ視野は、フレーム切替えノブ12が
「W」の位置にセットされたときのものであり、ワイド
フレーム3bのアスペクト比に対応する。更に図4
(C)に示すファインダ視野は、フレーム切替えノブ1
2が「P」の位置にセットされたときのものであり、パ
ノラマフレーム3aのアスペクト比に対応する。斜線部
55は液晶パネル44が駆動されたときの不透明部分を
示す。
【0021】シャッタ装置41はCPUからレリーズ信
号が送られると開閉され、またフイルム給送制御部58
はCPU50から露光完了信号が送られると、モータ6
0を介して巻取り軸26を駆動し、写真フイルム3の1
フレーム送りを行う。
【0022】このように構成されたカメラの作用につい
て説明する。パノラマでのモード撮影を行う場合には、
フレーム切替えノブ12をスライドして「P」位置にセ
ットする。扇形ギア31がレバー30を介して回動さ
れ、マスク板18a,18bは図1に実線で示す位置に
セットされる。これにより、撮影フレームはパノラマフ
レーム3aとなる。同時に信号発生器51からP信号が
出力されるから、CPU50はP信号に応じた液晶パネ
ル56の駆動プログラムをROM53から読み出し、こ
れに基づいてLCDドライバ57を介して液晶パネル5
6を駆動する。この駆動により、液晶パネル56の一部
が不透明となり、ファインダ視野は図4(C)に示すよ
うになる。
【0023】この状態で、レリーズボタン11が押圧さ
れ、CPU50にレリーズ信号が出力されると、CPU
50はこれをシャッタ装置41に送り、これを駆動す
る。シャッタが開放されると、被写体からの光はフルサ
イズフレーム3cの上下が遮光されたパノラマフレーム
3aに露光される。
【0024】この露光中に、CPU50はドライバ5
4,55を介してLED47,48をそれぞれ駆動し、
これらを発光させる。このとき、これらのLED47,
48はアパーチュア16内にあり、マスク板18a,1
8bで遮光された写真フイルム3の非露光域に対峙して
いるから、パノラマフレーム3aの上側や下側に、それ
ぞれ2個のスポット像49が写し込まれる。このように
撮影された写真フイルム3は、現像後に図5に示すよう
にパノラマフレーム3aと、この上下両側に非露光域及
び2個のスポット像49が形成される。この後、シャッ
タ装置41からCPU50を介して露光完了信号がフイ
ルム給送制御部58に送られる。フイルム給送制御部5
8はモータ60を介して、巻取り軸26を回動し、写真
フイルム3を1フレーム送りして、アパーチュア16に
未露光の写真フイルム3をセットし、次の撮影準備が行
われる。
【0025】次にワイドでのモード撮影を行う場合に
は、フレーム切替えノブ12をスライドして「W」位置
にセットする。これにより、扇形ギア31が回動され、
マスク板18a,18bは図1の一点鎖線で示す位置に
セットされて、撮影フレームをワイドフレーム3bにす
る。このとき、信号発生器51からW信号が出力される
ので、CPU50はW信号に応じた駆動プログラムで液
晶パネル56を駆動し、その一部を不透明にして、ファ
インダ視野を図4(B)に示すようにする。
【0026】この状態で、レリーズボタン11が押圧さ
れると、シャッタ装置41が開閉駆動し、被写体からの
光はワイドフレーム3b内に露光される。この露光中
に、CPU50はドライバ54を介してLED47を駆
動して、これを発光させるから、ワイドフレーム3bの
上側及び下側には、1個のスポット像49がそれぞれ写
し込まれる。このように撮影された写真フイルム3は、
現像後に図5に示すようにワイドフレーム3bと、この
上下両側に非露光域及び1個のスポット像49が形成さ
れる。この後、フイルム給送制御部58がモータ60を
駆動して、写真フイルム3を1フレーム送りし、次の撮
影準備が行われる。
【0027】最後にフルサイズ撮影を行う場合は、フレ
ーム切替えノブ12をスライドして「L」位置にセット
する。これにより、扇形ギア31が回動され、マスク板
18a,18bは図1の破線で示すように、アパーチュ
ア16の外側に退避される。このため、撮影フレームは
アパーチュア16で規定されるフルサイズフレーム3c
となる。このとき、信号発生器51からL信号が出力さ
れるが、液晶パネル56は駆動されないので前面が透明
となり、ファインダ視野は図4(A)に示すようにな
る。
【0028】この状態で、レリーズボタン11が押圧さ
れると、シャッタ装置41が開閉駆動されて、被写体か
らの光はフルサイズフレーム3c内に露光される。この
露光中に、CPU50はLED47及びLED48を駆
動しないので、写真フイルム3にはスポット像49が写
し込まれることがない。このように撮影された写真フイ
ルム3は、現像後に図5に示すようにフルサイズフレー
ム3cが形成される。
【0029】ところで、本発明のカメラで暗天下例えば
星の出てない夜景や、ネオンや街灯のない夜景等をパノ
ラマやワイドでのモード撮影をした場合であって、撮影
フレームの境界が不明瞭となっても、写真フイルム3に
は2個もしくは1個のスポット像49が写し込まれてい
るから、スポット像49の個数を検出することで、撮影
フレームの種類を正確に判定することができる。
【0030】このため、図5の2点鎖線で示す位置に一
対の光学センサを配し、写真フイルム3の給送させて、
各撮影フレーム毎にスポット像49を検出させると、一
対の光学センサから出力される検出信号A,Bは図8に
示すようになり、その出力レベルは非露光域では「ロ
ー」、スポット像域では「ハイ」と明瞭である。したが
って、本発明のカメラで撮影された写真フイルムでは、
前記光学センサを給送路に配置したプリンタに、撮影フ
レームの種類を正確に判定させることができる。
【0031】なお、本発明のカメラで星の出ている夜景
や、ネオンや街灯が点灯している夜景等をフルサイズ撮
影した場合には、写真フイルム3には星、ネオン、街灯
が写し込まれるが、これらは点在していることが多いの
で、パノラマ撮影やワイド撮影時に写真フイルム3に写
し込まれたスポット像49とは、簡単に識別することが
できるから、撮影フレームの種類を正確に判定すること
ができる。また、検出信号A,Bの出力レベルは図8に
示すように、乱れたものとなるから、光学センサによっ
ても、撮影フレームの種類を正確に判定することができ
る。
【0032】なお、上記実施例ではマスク板18a,1
8bで遮光される写真フイルム3の遮光域にスポット像
49を写し込んだが、スポット像49に代えて、例えば
方形や長方形等のような形状の異なる光学像であっても
同様な効果を得ることができる。また、上記実施例で
は、LED47,48をアパーチュア16の縦方向に沿
って、支持片45,46に取り付けたが、LED47,
48をアパーチュア16の横方向に沿って支持片45,
46に取り付けてもよい。この場合、図9に示すよう
に、パノラマフレーム3aには2個のスポット像49が
写真フイルム3の長手方向に沿って記録され、またワイ
ドフレーム3bには1個のスポット像49が記録され
る。なお、フルサイズフレーム3cにはスポット像49
は記録されない。
【0033】更にまた、外側のLED48を露光枠15
やフイルム圧板28に設け、フルサイズ撮影の1フレー
ム送り時にはLED48を点灯させず、またワイド撮影
後の1フレーム送り時にはLED48を一回点灯させ、
更にまたパノラマ撮影後の1フレーム送り時にはLED
48を所定の間隔で2回点灯させるようにすると、フル
サイズフレーム3c,ワイドフレーム3b,パノラマフ
レーム3aはそれぞれ図9に示すようになり、上記実施
例と同様な効果を得ることができる。なお、一対のスポ
ット像49の間隔を、常に一定距離に保つようにする
と、スポット49像の個数だけでなく、一対のスポット
像49の距離を基準にパノラマフレーム3aの識別を行
うことができ、より正確な判定を行うことができる。
【0034】上記何れの実施例でも、スポット像49の
個数を基準に撮影フレームの種類の判定を行ったが、図
10に示すようにスポット像49の写真フイルム3の幅
方向の位置を基準にして、パノラマフレーム3a,ワイ
ドフレーム3b,フルサイズフレーム3cを判定するよ
うにしてもよい。また、上記何れの実施例でも、ワイド
撮影時やパノラマ撮影時に写真フイルム3の上下にスポ
ット像49を写し込んだが、スポット像49を写真フイ
ルム3の上または下に記録するようにしてもよい。この
ようにスポット像49を写真フイルムの片側に写し込む
場合には、LED48の代わりにデート機構のLEDを
用いて、スポット像49を写し込むことが可能である。
【0035】なお、上記実施例では、フルサイズ撮影以
外に、複数のモード撮影ができることを説明したが、フ
ルサイズ撮影と何れか1つのモード撮影とを行うように
してもよい。またモード撮影を、フルサイズフレームの
上下を遮光する例として述べたが、スクエア(正方形)
フレーム,ハーフサイズフレーム等を得るために、フル
サイズフレームの左右を遮光するようにしたものでもよ
い。この場合には、フレーム情報は撮影フレームの左右
に写し込まれる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明のカメラで
は、標準露光範囲を規定するアパーチュアと、アパーチ
ュアの対向し合う2辺側から遮光部材を入り込ませて、
アパーチュアのアスペクト比を変化させ、標準露光範囲
よりも狭い露光範囲を設定する露光範囲設定手段と、該
露光範囲設定手段で設定された露光範囲で撮影が行われ
たときには、前記遮光部材により遮光された写真フイル
ムの遮光領域に、露光範囲に関連した情報を記録する記
録手段と設けたから、標準撮影以外では写真フイルムに
一定幅の未露光域を記録するとともに、この未露光域内
には露光範囲に関連した情報のみを記録することができ
るので、写真フイルムに写し込まれた撮影フレームの種
類を正確に判定することができる。また請求項2に記載
したカメラで撮影された写真フイルムでは、未露光域に
露光範囲に関連した情報が光学的に記録されるので、給
送中の写真フイルムの未露光域に光学センサを対峙させ
ることで、前記情報のみを読み出せるから、撮影フレー
ムの種類の正確な判定を機械で行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカメラの要部機構を示す図である。
【図2】裏蓋を開放した本発明のカメラ、及びこれに装
填される写真フイルムパトローネを示す斜視図である。
【図3】本発明のカメラの電気的構成を示す図である。
【図4】液晶パネルによって切り替えられるファインダ
視野の説明図である。
【図5】図1のカメラで撮影された現像済みの写真フイ
ルムを示す図である。
【図6】LEDを露光枠に設けたカメラ、及びこれに装
填される写真フイルムパトローネを示す斜視図である。
【図7】LEDをフイルム圧板に設けたカメラ、及びこ
れに装填される写真フイルムパトローネを示す斜視図で
ある。
【図8】図5に示す一点鎖線上に配置した一対の光学セ
ンサが、各撮影フレーム毎に出力する検出信号の波形を
示す図である。
【図9】一対のスポット像をフイルム給送方向に沿って
写し込んだ現像済み写真フイルムを示す図である。
【図10】1個のスポット像を写真フイルムの幅方向の
異なる位置に写し込んで、フレームサイズを判定できる
ようにした現像済み写真フイルムを示す図である。
【符号の説明】
3 写真フイルム 12 フレーム切替えノブ 16 アパーチュア 18a,18b マスク板 47,48 LED

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フイルムの標準露光範囲を規定する
    アパーチュアと、アパーチュアの対向し合う2辺側から
    遮光部材を入り込ませて、アパーチュアのアスペクト比
    を変化させ、標準露光範囲よりも狭い露光範囲を設定す
    る露光範囲設定手段と、該露光範囲設定手段で設定され
    た露光範囲で撮影が行われたときには、前記遮光部材に
    より遮光された写真フイルムの遮光領域に、露光範囲に
    関連した情報を記録する記録手段とからなることを特徴
    とするカメラ。
  2. 【請求項2】 写真フイルムの標準露光範囲を規定する
    アパーチュアと、アパーチュアの対向し合う2つの長辺
    側から遮光部材を入り込ませて、アパーチュアのアスペ
    クト比より大きく、標準露光範囲よりも狭い複数の種類
    の露光範囲を設定する露光範囲設定手段と、露光範囲設
    定手段で設定された露光範囲で撮影が行われたときに
    は、遮光部材により遮光された写真フイルムの遮光領域
    に、露光範囲に関連した情報を光学的に記録する記録手
    段とからなることを特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】 前記遮光部材の各々には、記録手段が設
    けられていることを特徴とする請求項2記載のカメラ。
JP12961893A 1993-05-31 1993-05-31 カメラ Pending JPH06337468A (ja)

Priority Applications (2)

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