JPH06289481A

JPH06289481A - カメラ

Info

Publication number: JPH06289481A
Application number: JP9646993A
Authority: JP
Inventors: Etsuro Suzuki; 悦郎鈴木
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1993-04-01
Filing date: 1993-04-01
Publication date: 1994-10-18

Abstract

(57)【要約】【目的】一枚のプリント上に、正しい画面アスペクト
サイズの画像情報部分とデータ写し込み部分の両方を持
つことで、画像とデータの重複の無い写真であって、か
つデータの確認が容易な写真を得ること。【構成】１は撮影光学系、２はフィルムカートリッ
ジ、３は遮光部材、４は磁気記録部付フィルム５に磁気
情報を記録するための磁気ヘッド、６はドットデート等
の情報を記録する写し込み装置である。７は遮光部材３
によって、フィルム面の一部が遮光された部分、８は撮
影光学系１によって、フィルム面に露光される露光領域
部分である。９はカメラＣＰＵであり、磁気ヘッド駆動
回路１０とデータ写し込み駆動回路１１、遮光部材を駆
動する遮光手段駆動回路１２、フィルム給送駆動回路１
３がある。また、データの写し込みを選択するデータ記
録モード設定スイッチ１４を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、日付やキャプション，
撮影データなどの情報を、フィルム面に記録可能なカメ
ラに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、日付や文字などの情報をフィルム
面上に写し込んでプリント上で鑑賞する、所謂デート写
し込み装置を有するカメラが知られている。

【０００３】また、実開平４−２００２７号に示されて
いるように、フルサイズ画面の上下を水平に部分的に遮
光して、パノラマ撮影を行うパノラマカメラにおいて、
前記フィルムの遮光された部分に所定のデータを写し込
む記録手段を備えたカメラが提案されている。一方、米
国特許第４８６４３３２号，米国特許第４９７７４１９
号等で、公知となっている磁気記録部を有するフィルム
を用いたカメラが提案されている。

【０００４】また、近年、プリントの画面アスペクト比
が通常の１．５（Ｌサイズ）だけでなく、パノラマサイ
ズ（アスペクト比約２．８）や、ハイビジョンサイズ
（アスペクト比約１．８）のプリントを得ることが可能
なカメラが提案されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、撮影画面内にデータが写し込まれるか、また
は撮影画面外にデータが写し込まれるかするために、次
のような欠点があった。フィルム上の撮影画面に重ね書きされるごとく撮影と
同時にデータが写し込まれるため、後でプリントを見た
時に本当はデータを写し込みたくなかったと思っても取
り返しがつかない。撮影画面と同時に画面外にデータを写し込んでも、フ
ィルム上では良いが、プリント上でデータを確認できな
い。撮影画面には、映像情報だけが写っていて、かつ同一
プリント上で映像情報以外のデータも写すということが
できない。

【０００６】本発明は、上記の事情を考慮してなされた
もので、一枚のプリント上に、正しい画面アスペクトサ
イズの画像情報部分とデータ写し込み部分の両方を持つ
ことで、画像とデータの重複の無い写真であって、かつ
データの確認が容易な写真を得ることができるカメラを
提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のカメラは請求項１において、フィルム面
へ撮影情報、その他の情報を記録する情報記録手段と、
プリントされるプリントフォーマットの情報を指示する
画面アスペクト情報指示手段と、プリントにおける第１
の画面アスペクトサイズと第２の画面アスペクトサイズ
の面積の差に相当するフィルム面の領域を遮光する遮光
手段と、フィルム面の遮光された領域に対して、情報の
写し込みを行う制御手段とを有するものであり、請求項
２において、前記画面アスペクト情報指示手段は、磁気
記録部を有するフィルムへ磁気記録または光学記録する
ものである。

【０００８】

【作用】本発明に係るカメラは、一枚のプリント上に正
しい画面アスペクトサイズの画像のみの写真を得なが
ら、撮影情報や日付，キャプション等のデータ情報も同
時に得ることができる。

【０００９】

【実施例】以下に、図面を参照して本発明の実施例を説
明する。図１は、本発明の第１の実施例における構成図
を示す。１は撮影光学系、２はフィルムカートリッジ、
３は遮光部材、４は磁気記録部付フィルム５に磁気情報
を記録するための磁気ヘッド、６はドットデート等の公
知の手法でフィルム面へ情報を記録する写し込み装置で
ある。７は遮光部材３によって、フィルム面の一部が遮
光された部分、８は撮影光学系１によって、フィルム面
に露光される露光領域部分である。９はカメラＣＰＵで
あり、磁気ヘッド駆動回路１０とデータ写し込み駆動回
路１１、遮光部材を駆動する遮光手段駆動回路１２、フ
ィルム給送駆動回路１３がある。また、データの写し込
みを選択するデータ記録モード設定スイッチ１４を有す
る。

【００１０】図２は、本実施例によって得られたプリン
トを示している。図２において、１５は幅Ｌ_Hのプリン
ト全体（以後Ｈプリントと記す）であり、Ｈプリント１
５は、幅Ｌ_Lの画像プリント部分（以後Ｌプリントサイ
ズと記す）１６と、幅Ｌ_Dのデータ写し込み部分１７か
ら成っている。

【００１１】図３は、図１のカメラの動作を表すフロー
チャートであり、以下にこれを用いて説明する。尚、各
ステップのステップ番号をＳと略す。まず、カートリッ
ジ装着か否かを判断し（Ｓ１０１）、不図示のフィルム
カートリッジ検出スイッチにより、フィルムカートリッ
ジ２が装着されたら、Ｓ１０２へ進む。次に、フィルム
給送駆動回路１３を動作させ、フィルム５の第１駒目を
アパーチャ部分に位置させる動作、つまり頭出し動作を
開始する（Ｓ１０２）。そして、磁気ヘッド駆動回路１
０を駆動し、磁気ヘッド４にてフィルム５の磁気記憶部
に書かれた情報、例えばフィルムの種類，規定駒数，Ｉ
ＳＯ感度等を読み取る（Ｓ１０３）。

【００１２】次に、フィルム５の第１駒目がアパーチャ
部分に位置したかを判別する（Ｓ１０４）。そして、第
１駒目の頭出しがなされたと判別することにより、フィ
ルム給送駆動回路１３を介して、フィルム５の給送を停
止し、Ｓ１０５へ進む。また、第１駒目の頭出しがなさ
れていなければＳ１０２に戻り、同様の動作を繰り返
す。

【００１３】次に、撮影者は、カメラ本体に具備された
データ記録モード設定スイッチ１４により、データ記録
を行うか否かの選択をする（Ｓ１０５）。ここで、今撮
影者がデータ記録を行うように設定したとして説明す
る。データ記録モードが選択されると、カメラＣＰＵ９
は、遮光手段駆動回路１２によって撮影光学系１と、フ
ィルム５の間に具備されている遮光部材３を駆動して、
撮影光路の一部を遮光する位置へ移動させる（Ｓ１０
６）。本実施例においては、Ｌ_L：Ｌ_H＝１：１．１８５
程度に設定することで、Ｈプリント１５に対して画像記
録部分１６をＬプリントサイズと等しくなるようにし
た。

【００１４】次に、不図示のレリーズ用のスイッチがＯ
Ｎしたか否かを判別し（Ｓ１０７）、ＯＮすることによ
り、カメラのレリーズがなされたとしてＳ１０８へ進
む。レリーズがなされると、カメラＣＰＵ９は撮影レン
ズのピント合わせやシャッタの開閉による露光動作等の
一連の撮影動作を行う（Ｓ１０８）。この時、構図を決
めるファインダに、例えば指示線や好ましくは遮蔽部材
によって画像部分が明確に把握できることが望ましい。
これにより、フィルム５のアパーチャサイズに対して遮
光部分７と、画像露光部分８の写真が撮影されたわけで
ある。

【００１５】次に、フィルム給送駆動回路１３を動作さ
せ、フィルム５の巻き上げを開始する（Ｓ１０９）。こ
れと同時に、遮光部材３を駆動して遮光を解除する。そ
して磁気ヘッド駆動回路１０を駆動して、磁気ヘッド４
によりフィルム巻き上げ中のフィルム５の磁気記憶部
へ、撮影時のシャッタ秒時，絞り値等の撮影情報や、日
付やキャプション等の情報の記録を行う。また、本実施
例に置けるデータ記録モードにおいては、画面アスペク
ト比の情報は、画像記録部分１６の大きさがＬプリント
サイズであるが、後述するデータ写し込み部分１７を持
っているために、Ｈプリントサイズになるプリントフォ
ーマットの指定情報を記録する。また、フィルムへの情
報の記録は、ＬＥＤ等を用いた光学記録であっても構わ
ない。

【００１６】次に、フィルム給送駆動回路１３により、
フィルム５が巻き上げられている時、カメラＣＰＵ９
は、フィルムの巻き上げ状態を公知の手段、例えば、不
図示のスプロケットの回転量を検出する方法や、フォト
センサによってフィルム５のパーフォレーションをカウ
ントする方法等によってモニタしている。これにより、
フィルムの巻き上げ中の走行量が把握されている。この
状態でプリントとして得られるＬ_HとＬ_Lの差、即ち幅Ｌ
_Dであるデータ写し込み部分１７（ネガでは７の部分）
にデータ写し込み駆動回路１１を介して、公知の手段、
例えばフィルムを給送中に順次ＬＥＤを照明して、文字
や数字を写し込むドットデータ写し込み装置等の手段を
用いて情報を記録する（Ｓ１１１）。記録される情報
は、例えば日付や文字キャプション，シャッタスピード
や絞り値，補正を加えた際の補正データ等であり、撮影
者は、これら前部もしくは一部を任意に選ぶことが可能
である。また、データのフィルム５への写し込む内容
と、磁気記録する内容は同じでも違っても構わなく、撮
影者が任意に変更，選択できることが好ましい。尚、情
報写し込み手段は、アパーチャ端部近傍に配置され、フ
ィルム給送方向と垂直方向にフィルム幅と略同程度の幅
であって、フィルム幅全域に対して情報が記録されるよ
うになっている。

【００１７】次に、例えばＳ１０３で情報の読み出し時
に読み込んだ規定駒数とレリーズ回数等とを比較するこ
とから、フィルム５の残り駒があるか否かを判別し、あ
ればＳ１１２へ進み、無ければ撮影が終了したとしてＳ
１１４へ進む。

【００１８】次に、前述のフィルムの巻き上げ状態のモ
ニタから、フィルム１駒分の巻き上げが終了したか否か
を判別し（Ｓ１１３）、巻き上げが完了したらフィルム
給送駆動回路１３を介してフィルム５の給送を止め、Ｓ
１０５へ戻る。

【００１９】前述のＳ１１２において、フィルム残り駒
が無く、撮影が終了したと判別すると、フィルム給送駆
動回路１３を動作させ、フィルム５の巻き戻しを開始す
る（Ｓ１１４）。そして、フィルム５の巻き戻しが終了
したか否かを公知の手段により判別し（Ｓ１１５）、終
了することにより一連の動作を終了する。また、Ｓ１０
５において、データ記録モードが選択されなかった場
合、即ち通常の撮影においては後述の説明の通りであ
り、また、前記説明と同じ動作内容のステップの処理は
同符号を付し、説明を省略する。

【００２０】データ記録モードが選択されなかった場
合、レリーズがなされると、カメラＣＰＵ９は、撮影レ
ンズのピント合わせやシャッタの開閉による露光動作等
の一連の撮影動作を行う。この時、遮光部材３はセット
されないので、アパーチャ全体、即ちフィルム５面上の
遮光部分７と画像記録部分８の両方合わせた領域、即ち
Ｈプリント１５全体に画像の露光が行われる。その後、
フィルム巻き上げを開始し（Ｓ１０９）、その際、磁気
ヘッド駆動回路１０を駆動して、磁気ヘッド４によりフ
ィルム巻き上げ中のフィルム５の磁気記憶部へ、撮影時
の画面アスペクトサイズやシャッタ秒時，絞り値等の撮
影情報や、日付やキャプション等の情報の記録を行う
（Ｓ１１７）。

【００２１】次に、図４乃至図６を用いて、本発明の第
２の実施例を以下に説明する。尚、図４〜６において、
第１の実施例と同じ動作の部分は同一符号を付し、説明
は省略する。

【００２２】図４において、３ａはアパーチャのある領
域を遮光する遮光部材３の遮光部であり、モータ３ｃに
よってギア部３ｂを介して移動可能に配されている。２
１は前記遮光部材３ａによってフィルム１駒のある領域
が遮光される領域部分である。２２は撮影光学系１によ
って、フィルム面に露光される領域部分である。２０は
データ記録モード設定スイッチであるが、該スイッチ
は、データ記録モードが複数選択可能であり、第２の実
施例では、プリント時に得られる画像部分の画面アスペ
クト比を約１．５のＬプリントサイズと約１．８のＨプ
リントサイズの２つを選択可能としたが、この限りでは
ない。

【００２３】図５及び図６は、本発明の第２の実施例よ
って得られたプリントを示している。ここで、図５は、
データ記録モードスイッチによって、プリント時に得ら
れる画像部分がＬプリントサイズ（画面アスペクト比
１．５）のものである。この時、プリント全体２３はパ
ノラマサイズになっている（以後、２３をパノラマプリ
ントと記す）。一方、図６はデータ記録モードスイッチ
によって、プリント時に得られる画像部分がＨプリント
サイズ（画面アスペクト比約１．８）のものである。こ
の時、プリント全体２６はパノラマサイズになってい
る。

【００２４】このカメラの動作に関しては、第１の実施
例と同様であるので説明は省略するが、図３の「Ｓ１０
６遮光手段セット」及び「Ｓ１１０磁気記録」の処理に
ついて説明する。「Ｓ１０６遮光手段セット」では、ま
ず、データ記録モード設定スイッチによって、プリント
時に得られる画像部分の画面アスペクト比が１．５のＬ
プリントサイズか、約１．８のＨプリントサイズかが選
択されている。この状態で、カメラＣＰＵ９は遮光手段
駆動回路１２によってモータ３ｃを駆動し、さらにギア
部３ｂを介して遮光部分３ａを各々の画面アスペクト比
に応じた遮光領域になる位置へ移動させる。

【００２５】まず、「Ｓ１１０磁気記録」では、磁気ヘ
ッド駆動回路１０を駆動して、磁気ヘッド４によりフィ
ルム巻き上げ中のフィルム５の磁気記憶部へ撮影時のシ
ャッタ秒時，絞り値等の撮影情報や、日付やキャプショ
ン等の情報の記録を行うのは同様である。ここで、第２
の実施例におけるデータ記録モードでは、プリントにお
ける画像部分のアスペクト比は、Ｌプリントサイズ２５
かＨプリントサイズ２８であるが、データ記録部分２４
もしくは２７を合わせたプリント全体２３もしくは２６
はパノラマプリントサイズであり、プリントフォーマッ
トの指定は、パノラマプリントとして指定する情報を記
録する。

【００２６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フィルム面へ撮影情報等の情報を記録する情報記録手段
と、プリントされるプリントフォーマットの情報を指示
する画面アスペクト情報指示手段と、プリントにおける
第１の画面アスペクトサイズと第２の画面アスペクトサ
イズの面積の差に相当する領域を遮光する遮光手段と、
フィルム面の遮光された領域に対して情報の写し込みを
行う制御手段とを有し、前記画面アスペクト情報指示手
段は、磁気記録部を有するフィルムへ磁気記録または光
学記録するようにしたことで、一枚のプリント上に正し
い画面アスペクトサイズの画像のみの写真を得ながら、
撮影情報や日付，キャプション等のデータ情報も同時に
得ることができる。これにより、撮影画角にデータ情報
が重ならないため、後でデータ情報を入れたくなかった
と失敗写真にすることが無いという効果があり、必要で
あれば、データ情報部分を切り取れば、全く普通のプリ
ントとして扱えるという効果もある。また、多くのデー
タ情報を写し込む場合に、画像とデータが重なって見苦
しくなるということが無いという効果も有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例の構成図である。

【図２】本発明の第１の実施例によって得られたプリン
トを示す図である。

【図３】本発明の第１の実施例のフローチャートであ
る。

【図４】本発明の第２の実施例の構成図である。

【図５】本発明の第２の実施例によって得られたプリン
トを示す図である。

【図６】本発明の第２の実施例によって得られたプリン
トを示す図である。

【符号の説明】

１撮影光学系２フィルムカートリッジ３遮光部材４磁気ヘッド５フィルム６写し込み装置７遮光された部分８露光される部分９カメラＣＰＵ１０磁気ヘッド駆動回路１１データ写し込み駆動回路１２遮光手段駆動回路１３フィルム給送駆動回路１４データ記録モード設定スイッチ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】フィルム面へ撮影情報、その他の情報を
記録する情報記録手段と、プリントされるプリントフォ
ーマットの情報を指示する画面アスペクト情報指示手段
と、プリントにおける第１の画面アスペクトサイズと第
２の画面アスペクトサイズの面積の差に相当するフィル
ム面の領域を遮光する遮光手段と、フィルム面の遮光さ
れた領域に対して、情報の写し込みを行う制御手段とを
有することを特徴とするカメラ。
【請求項２】前記画面アスペクト情報指示手段は、磁
気記録部を有するフィルムへ磁気記録または光学記録す
ることを特徴とする請求項１記載のカメラ。