JPH04276730A - カメラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】フイルムに画像を記録するスチル
カメラに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、スチルカメラで撮影したフイルム
は現像された後、機械での焼付け時に焼付機が撮影画面
位置を認識し易いようにするためノツチ（刻み目）を入
れている。焼付機はこのノツチの位置を基準として撮影
画面をプリントする。

【０００３】このノツチを手作業で形成する場合には、
ノツチ位置が撮影画面に対して多少ずれる場合があり、
ずれが大きいとプリントしたプリント画面に画面切れが
生じることがある。また、ネガフイルムでは、例えば花
火や夜景等のようにバツクが暗く撮影画面のエツジ（画
枠）が鮮明でないものは作業者がフイルム全体を見てか
らエツジを判断しなければならず、場合によっては撮影
画面のエツジを判断できないことがある。

【０００４】一方、機械が画面を判断してノツチを開け
るオートノツチヤーでは、例えば、画面と非画面とのコ
ントラストが低い場合、縦線が連続的に並んでいる場合
等においては画面の位置判別ができない場合が生じる（
このような画面は焼付に供される全画面の２０％に達す
る場合がある）。また、オートノツチヤーでは撮影画面
を検出して位置を判断するのに時間がかかり高速処理す
ることが困難となっている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、撮影画面の位置を容易に判別できるフイルムを得
ることができるカメラを提供することが目的である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明のカメラは、フイ
ルムの画像領域の位置を示すマークをフイルムの画像領
域外あるいは領域外との境界に露光させる露光手段を設
けたことを特徴としている。

【０００７】

【作用】本発明のカメラは、フイルムの画像領域の位置
を示すマークをフイルムの画像領域外に露光させる露光
手段が設けられている。したがって、このカメラによっ
てフイルムに画像を写す際に、露光手段によりフイルム
の画像領域の位置を示すマークを例えばフイルム長手方
向に沿った画像領域の中央の画像領域外に露光させるこ
とができる。フイルムの画像領域の位置を示すマークが
露光されたフイルムを現像すると、撮影画像と共にマー
クの露光された部位が顕像化される。このため、現像さ
れたフイルムの画面のエツジが不鮮明な場合であっても
マークの位置を読み取ることによって画面の位置を正確
に知ることができる。したがって、焼き付けの際には、
フイルムのマークの位置を基準とすることによってフイ
ルムの撮影画面を印画紙の所定位置へ正しく位置合わせ
することができ、画面ずれのない高品質の写真が得られ
る。このマークはフイルム長手方向に沿った画像領域の
中央部の他にも画像領域の四隅部の画像領域外やフイル
ム幅方向に沿った画像領域の中央の画像領域外が適用で
きる。

【０００８】

【実施例】〔第１実施例〕本発明の第１実施例を図１乃
至図３にしたがって説明する。

【０００９】図１に示すように、カメラ１０の本体１２
には、背面側（図１矢印Ｂ方向側）に裏蓋１６が設けら
れており、この裏蓋１６は幅方向一端（図１矢印Ｒ方向
側の側面）に設けられた回転軸１４へ開閉可能に取付ら
れている。なお、このカメラ１０は３５ミリフルサイズ
のカメラとなっている。

【００１０】また、本体１２には、裏蓋１６とは反対側
である前面側（図１矢印Ａ方向側）に記録レンズ２０を
備えた光学系が設けられている。記録レンズ２０の図１
矢印Ｂ方向側には図示されないシヤツタが設けられてお
り、このシヤツタは本体１２上側（図１紙面手前側）に
設けられたシヤツタボタン２１を押すことにより作動す
る。

【００１１】さらに、本体１２には、前記シヤツタ装置
の図１矢印Ｂ方向側に矩形のアパーチユア１８が設けら
れており、記録レンズ２０を通して本体１２内に入射さ
れた画像光はこのアパーチユア１８によってフイルムに
写される画像の大きさ決められる。

【００１２】アパーチユア１８の図１矢印Ｌ方向側には
凹部２３が設けられており、この凹部２３の中央部に巻
戻し軸２２が設けられている。この巻戻し軸２２には、
パトローネ２４のスプール（図示せず）が嵌合するよう
になっている。

【００１３】一方、アパーチユア１８の図１矢印Ｒ方向
側には凹部２５が設けられており、この凹部２５のアパ
ーチユア１８側にはスプロケツト２６が設けられている
。スプロケツト２６の外周には等間隔に突出形成された
爪２８が設けられており、この爪２８はフイルム３０の
パーフオレーシヨン３２に嵌合される。また、スプロケ
ツト２６は図示しない巻き上げ機構に連結されており、
巻き上げ機構を作動させることにより図１矢印Ｃ方向に
所定角度回転されフイルム３０を１コマ分づつ図１矢印
Ｒ方向側へ送るようになっている。さらに、スプロケツ
ト２６の図１矢印Ｒ方向側には巻取り軸３４が設けられ
ており、スプロケツト２６の回転と同時に図１矢印Ｄ方
向に回転されフイルム３０を層状に巻き取る。

【００１４】一方、裏蓋１６にはアパーチユア１８に対
向する位置に圧板３６が配置されている。図２に示すよ
うに、圧板３６は金属等の板材で矩形に形成されており
、縦幅（図２紙面上下方向）がフイルム３０の幅よりも
大きく、横幅（図２紙面左右方向）がアパーチユア１８
の横幅よりも大きくされている。図１に示すように、圧
板３６は裏蓋１６に取付られた板ばね３８によって支持
されており、裏蓋１６を閉めた際には、この圧板３６と
アパーチユア１８との間にフイルム３０が挟持される。

【００１５】図１及び図２に示すように、圧板３６には
アパーチユア１８の横幅方向（図２Ｒ、Ｌ方向であって
、フイルム３０の長手方向に沿った方向）中央部上側で
かつアパーチユア１８の開口縁１８Ａ（図２想像線で図
示）外側に対応した位置に矩形の発光部を有する露光手
段としてのＬＥＤ（発光ダイオード）４０が埋設されて
いる。

【００１６】図３に示すように、このＬＥＤ４０は図示
されない導線を介して電池等の電源５０及びトランジス
タスイツチ４１に連結されている。また、トランジスタ
スイツチ４１は制御装置５２に連結されており、この制
御装置５２によってＯＮ、ＯＦＦされる。さらに、制御
装置５２にはシヤツタボタン２１に連動したスイツチ２
７が連結されている。したがって、制御装置５２はシヤ
ツタボタン２１が押されて図示されないシヤツタが開い
たた際にトランジスタスイツチ４１を所定時間ＯＮする
ようになっている。なお、フイルム３０の感度に応じて
ＬＥＤ４０の光度を加減してもよい。

【００１７】次に、本実施例の作用を説明する。

【００１８】撮影を行う際には、図１に示すように巻戻
し軸２２にパトローネ２４のスプール（図示せず）を嵌
合する。フイルム３０をスプロケツト２６を介して巻戻
し軸２２に連結し、図示しない巻き上げ機構を作動させ
ることによりフイルム３０は図１矢印Ｒ方向側へ送る。

【００１９】シヤツタボタン２１が押されて図示しない
シヤツタが開かれると、フイルム３０に画像が露光され
ると共に制御装置５２によってトランジスタスイツチ４
１がＯＮされてＬＥＤ４０が所定時間発光する。このた
め、フイルム３０には撮影画像と共にＬＥＤ４０に対応
した位置にＬＥＤ４０の発光によるマークが露光される
。本実施例では、ＬＥＤ４０の発光部の形状が矩形であ
るためフイルム３０に露光されたマークの形状は矩形と
なる。

【００２０】さらに、次の撮影を行う場合には、図示し
ない巻き上げ機構を作動させることによってフイルム３
０を１コマ分送る。そしてシヤツタボタン２１が押され
て図示しないシヤツタが開かれると、前述したようにフ
イルム３０に画像が露光されると共にＬＥＤ４０の発光
によるマークが露光される。以後、このようにして撮影
が繰り返されことによりカメラ１０で撮影されたフイル
ム３０には１つの画面ごとにマークが露光される。

【００２１】このようにして、カメラ１０で撮影された
フイルム３０を現像すると、撮影された画像ごとにマー
クが顕像化される。このため、現像されたフイルム３０
の画面のエツジが不鮮明あるいは目視することができな
いような場合であってもマークの位置を読み取ることで
夫々の画面の位置を正確かつ容易に知ることができ、画
面の位置確認作業が容易になる。したがって、マークの
位置を基準として焼付けを行えばプリントされた写真に
画面切れや撮影画像のずれが生じない。

【００２２】また、フイルム３０の画像を印画紙へ自動
的に焼付けする自動焼付機にフイルム３０に記録された
マークの位置を検出する光センサを取り付けることで、
自動焼付機は画面エツジの鮮明不鮮明にかかわらず画面
の位置を正確かつ迅速に判断することができる。また、
マークが付けられたフイルム３０は現像所でノツチを入
れる作業が不要となる。このため、現像所での作業効率
が大幅に向上されると共に焼付け時の高速大量処理が可
能となる。また、マークのピツチを測定することによっ
て画面がフルサイズであるかハーフサイズであるかの判
別をすることもでき、隣接する画像同士が重なったか否
かを判別することもできる。なお、このマークはフイル
ム３０の撮影画面外あるいはラボで焼付に供されるフイ
ルムキヤリアの枠よりも外になる位置に記録されるため
、プリントされた写真にマークが写ることはない。

【００２３】〔第２実施例〕本発明の第２実施例を図４
乃至図５にしたがって説明する。

【００２４】なお、第１実施例と同一構成に関しては同
一符号を付しその説明は省略する。

【００２５】第２実施例のカメラ１０は、第１実施例の
カメラ１０とは異なって３５ミリフルサイズの他に、記
録レンズ２０の焦点距離を変更する図示されない焦点距
離変更手段及び図示されない画像領域切替え手段により
パノラマサイズの写真が撮影できるようになっている。

【００２６】図４に示すように、圧板３６には画面の中
央部を示すマークを露光させるＬＥＤ４０の他に、３５
ミリフルサイズの画像領域１８Ａの四隅を示すＬＥＤ４
２、４４、４６、４８及びパノラマ写真（焼付プリント
の画像が３５ミリフルサイズの約２倍の長さ寸法とされ
る画像）の画像領域１８Ｂの四隅を示すＬＥＤ５４、５
６、５８、６０が設けられている。ＬＥＤ５４とＬＥＤ
５６との間隔及びＬＥＤ５８とＬＥＤ６０との間隔はＬ
ＥＤ４２とＬＥＤ４４との間隔及びＬＥＤ４６とＬＥＤ
４８との間隔の約１／２となっている。図５に示すよう
に、これらのＬＥＤ４２、４４、４６、４８、５４、５
６、５８、６０は電源５０及びトランジスタスイツチ４
３、４５、４７、４９、５５、５７、５９、６１に連結
されている。また、これらのトランジスタスイツチ４３
、４５、４７、４９、５５、５７、５９、６１は制御装
置５２に連結されており、この制御装置５２によって夫
々ＯＮ、ＯＦＦされる。

【００２７】次に第２実施例の作用について説明する。

【００２８】撮影する写真のサイズが３５ミリフルサイ
ズである場合にシヤツタボタン２１が押されてスイツチ
２７がＯＮされると制御装置５２はトランジスタスイツ
チ４１及びトランジスタスイツチ４３、４５、４７、４
９をＯＮしてＬＥＤ４０及びＬＥＤ４２、４４、４６、
４８を所定時間発光させる。これによって、フイルム３
０には撮影された画像と共にＬＥＤ４０及びＬＥＤ４２
、４４、４６、４８に対応した位置にマークが露光され
る。このようにして、カメラ１０で撮影されたフイルム
３０を現像すると、撮影された画像と共にマークが顕像
化される。これらのマークは３５ミリフルサイズの画面
の四隅部及び画像のフイルム３０長手方向中央部を示し
ているため、これらのマークの位置を読み取ることによ
って画面エツジの鮮明不鮮明にかかわらず画面が３５ミ
リフルサイズであることが即座に判別できる。

【００２９】一方、撮影する写真のサイズがパノラマサ
イズである場合にシヤツタボタン２１が押されてスイツ
チ２７がＯＮされると制御装置５２はトランジスタスイ
ツチ４１及びトランジスタスイツチ５５、５７、５９、
６１をＯＮしてＬＥＤ４０及びＬＥＤ５４、５６、５８
、６０を所定時間発光させる。これによって、フイルム
３０には撮影された画像と共にＬＥＤ４０及びＬＥＤ５
４、５６、５８、６０に対応した位置にマークが露光さ
れる。このようにして、カメラ１０で撮影されたフイル
ム３０を現像すると、撮影された画像と共にマークが顕
像化される。これらのマークはパノラマサイズの四隅部
及び画像のフイルム３０長手方向中央部を示しているた
め、これらのマークの位置を読み取ることによって画面
エツジの鮮明不鮮明にかかわらず画面の位置および画面
がパノラマサイズであることが即座に判別できる。

【００３０】したがって、同一のフイルムにパノラマサ
イズの画面とフルサイズの画面とが混ざって記録されて
いも、これらのマークの位置を確認することによってど
の画面がどのサイズであるかが即座に判別できる。

【００３１】なお、本実施例のカメラ１０は１３５サイ
ズのフイルムを使用する構成としたが本発明はこれに限
らずブローニー版、シートフイルム等の他のサイズのフ
イルムを使用する構成としてもよいのは勿論である。

【００３２】また、本実施例ではＬＥＤを圧着板３６に
設ける構成としたが本発明はこれに限らず、ＬＥＤは裏
蓋１６に設ける構成としてもよく、アパーチユア１８の
開口部近傍に設ける構成としてもよい。この場合であっ
ても、フイルム３０にマークを露光させるこができる。

【００３３】また、本実施例ではＬＥＤの発光部の形状
が矩形とされていが本発明はこれに限らずＬＥＤの発光
部の形状は丸や三角等の他の形状であってもよく、また
、数字や文字表示のできるセグメントタイプまたはドツ
トタイプであってもよい。

【００３４】また、本実施例ではマークをフイルム３０
に露光させるためにＬＥＤを用いる構成としたが本発明
はこれに限らず、ＬＥＤの代わりに外光を導く光フアイ
バーを圧着板３６に設け光フアイバーの中間部にシヤツ
タを設ける構成としてもよく、また、カメラ１０に設け
たストロボの光りを導く光フアイバーを圧着板３６に設
ける構成等の他の露光手段を用いてマークをフイルム３
０に露光させる構成としてもよい。

【００３５】なお、ＬＥＤは画像の中央部又は隅部に対
応した位置でなくとも他の部所、例えばフイルムの幅方
向側の縁部、パーフオレーシヨンの近傍、画像と画像と
の間（コマとコマとの間）等の非画像領域に対応した位
置に配置してもよい。

【００３６】また、図６に示すように、画面全体を囲む
ようにＬＥＤ６２を配置してもよい。

【００３７】

【発明の効果】以上説明したように本発明に係るカメラ
では、画面領域の位置を示すマークを露光させる露光手
段を設けたので、撮影画面の位置を容易に判別できるフ
イルムを得ることができる優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例に係るカメラを示す、上方
から見た一部断面図である。

【図２】ＬＥＤの取付位置を示す圧着板の正面図である
。

【図３】ＬＥＤの接続状態を示す回路図である。

【図４】本発明の第２実施例を示し、ＬＥＤの取付位置
を示す圧着板の正面図である。

【図５】本発明の第２実施例を示し、ＬＥＤの接続状態
を示す回路図である。

【図６】本発明の他の実施例を示し、ＬＥＤの取付位置
を示す圧着板の正面図である。

【符号の説明】

１０　　　　カメラ ４０　　　　ＬＥＤ（露光手段） ４２　　　　ＬＥＤ（露光手段） ４４　　　　ＬＥＤ（露光手段） ４６　　　　ＬＥＤ（露光手段） ４８　　　　ＬＥＤ（露光手段） ５４　　　　ＬＥＤ（露光手段） ５６　　　　ＬＥＤ（露光手段） ５８　　　　ＬＥＤ（露光手段） ６０　　　　ＬＥＤ（露光手段） ６２　　　　ＬＥＤ（露光手段）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　フイルムの画像領域の位置を示すマー
   クをフイルムの画像領域外あるいは領域外との境界に露
   光させる露光手段を設けたことを特徴とするカメラ。