JP2001059036A - 多孔質フィルム - Google Patents

多孔質フィルム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】透過性能および機械的強度に優れると共に低温
でのSD機能と高温での耐熱性のバランスに優れた多孔
質フィルムを提供すること。 【解決手段】第1のマトリックスポリマーと、該第1の
マトリックスポリマー中に鱗片状又は薄片状に分散した
第2のポリマーからなる多孔質フィルムであって、前記
第2のポリマーが架橋反応可能な反応性ポリマーである
ことを特徴とする多孔質フィルム、並びに該多孔質フィ
ルムにおいて、第2のポリマーを架橋反応して得られる
多孔質フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多孔質フィルムに
関する。さらに詳しくは、電池用セパレータや電解コン
デンサ用隔膜に有用な、低温での透過性を遮断する機能
と高い溶融破断温度の優れた機能を有する多孔質フィル
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】リチウムなどの軽金属を電極とする非水
電解液電池は、エネルギー密度が高く自己放電も少ない
ため、電子機器の高性能化、小型化などを背景として利
用範囲を大きく広げてきている。このような非水電解液
電池の電極としては帯状の正極、負極、およびセパレー
タを積層し捲回して構成することにより、広い有効電極
面積を確保した渦巻状捲回体が用いられている。セパレ
ータは、基本的には両極の短絡を防止するとともに、そ
の多孔質構造によりイオンを透過させて電池反応を可能
とするものであるが、誤接続などにより異常電流が発生
した場合に電池内部温度の上昇に伴い樹脂が熱変形して
微多孔を塞ぎ電池反応を停止させる、いわゆるシャット
ダウン機能(SD機能)を有するものが安全性向上の観
点から採用されている。
【0003】このようなSD機能を有するセパレータと
しては、例えば、ポリエチレン製微多孔膜やポリエチレ
ンとポリプロピレンとの多層構造の微多孔膜などが知ら
れている。
【0004】しかしながら、昨今のリチウムイオン二次
電池などの進歩により、上記SD機能のみならず、シャ
ットダウン後にさらに温度が上昇した時に、セパレータ
自身が溶融破膜(メルトダウン)したり、または可塑化
され破断する状態がおこると、電池の発火、爆発の危険
性があるため、より高い温度でも耐熱性であることが望
まれている。特に、高容量化された電池や電池内部抵抗
の低減がすすむと、発熱が大きくなる要素が増すため、
ますます重要である。
【0005】上記問題に鑑みて、例えば、特開昭63−
308866号公報では、低融点ポリエチレンと高融点
のポリプロピレンからなる単膜を積層化することによ
り、高強度かつ優れた高温特性を有する微孔性多孔膜を
得る方法が開示されているが、積層のためセパレータの
内部抵抗が高くなり、高出力用途など高性能電池に対す
るセパレータとしては不向きである。また、特開平10
−298325号公報では、低分子量ポリエチレンとポ
リプロピレンを含有した高分子量ポリエチレン組成物か
らなる微多孔膜を得る方法が開示されているが、急激に
温度が上昇する場合にはポリプロピレンを越える耐熱性
が要求される場合が想定され、今後、低温での透過性を
遮断する機能と高温での耐熱性のバランスのとれた多孔
質フィルムが望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
課題に鑑み、透過性能および機械的強度に優れると共に
低温でのSD機能と高温での耐熱性のバランスに優れた
多孔質フィルムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するべく、鋭意研究した結果、SD機能を有する
ポリマー層中に、鱗片状又は薄片状に拡がった耐熱層が
分散することにより、多孔質フィルムが低シャットダウ
ン温度(SD温度)と高破膜温度を有する優れた機能が
得られることを見いだし、本発明に至った。
【0008】即ち、本発明の要旨は、第1のマトリック
スポリマーと、該第1のマトリックスポリマー中に鱗片
状又は薄片状に分散した第2のポリマーからなる多孔質
フィルムであって、前記第2のポリマーが架橋反応可能
な反応性ポリマーであることを特徴とする多孔質フィル
ムに関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において用いられる第1の
マトリックスポリマーとしては、電池用セパレータとし
て低温でのSD機能を有するポリマーであることが望ま
しく、ポリオレフィン樹脂が好ましい。このようなポリ
オレフィン樹脂としてはエチレン、プロピレン、1−ブ
テン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセンなどを
重合した単独重合体、共重合体及びこれらのブレンド物
などが挙げられる。これらの中でも重量平均分子量50
万以下のポリオレフィン樹脂、特に低融点のポリエチレ
ンが好適に用いられる。これらの第1のマトリックスポ
リマーは、単独で又は2種以上を混合して使用してもよ
い。重量平均分子量50万以下のポリオレフィン樹脂の
含有量は、第1のマトリックスポリマー中20〜90重
量%が好ましく、30〜80重量%がより好ましい。
【0010】また、多孔質フィルムの強度を高くするた
めに、第1のマトリックスポリマーとして重量平均分子
量50万を越える超高分子量ポリエチレンなどの重量平
均分子量50万を越える超高分子量ポリオレフィン樹脂
を混合してもよい。該ポリオレフィン樹脂の含有量は、
第1のマトリックスポリマー中5〜80重量%が好まし
く、8〜70重量%がより好ましい。
【0011】第1のマトリックスポリマーの含有量は、
多孔質フィルム中60〜99重量%が好ましく、60〜
97重量%がより好ましい。該含有量の下限は、十分な
シャットダウン温度と膜強度の付与の観点から、60重
量%以上が好ましく、また、その上限は、耐熱性の維持
の観点から、99重量%以下が好ましい。
【0012】次に、本発明に用いられる第2のポリマー
としては、多孔質フィルムを成膜した後に架橋反応可能
な反応性ポリマーであり、不飽和縮合脂環化合物の開環
重合体、ジアクリルフタレート樹脂、エポキシ樹脂、ア
クリル樹脂などが挙げられるが、中でも不飽和縮合脂環
化合物の開環重合体が好ましい。不飽和縮合脂環化合物
の開環重合体は、主鎖に、そのモノマー単位に由来する
脂肪族環と二重結合とを有する。また、該開環重合体
は、その二重結合の一部を水素添加してもよい。
【0013】前記不飽和縮合脂環化合物は、次の3つの
系列に大別される。第一の系列としては、狭義の縮合脂
環化合物として分類されるもののうちで、開環重合後、
主鎖に組み込まれる二重結合を環の1つに有する不飽和
化合物が挙げられる。また、それらの不飽和化合物の水
素原子の幾つかが他の置換基に置き換わった誘導体も含
めて、不飽和縮合脂環化合物として使用できる。この具
体例として、ビシクロ〔3.2.0〕ヘプト−6−エ
ン、ビシクロ〔4.2.0〕オクト−7−エン及びそれ
らの誘導体等が挙げられる。
【0014】第二の系列としては、有橋環化合物として
分類されるもののうちで、開環重合後、主鎖に組み込ま
れる二重結合を環の1つに有する不飽和化合物が挙げら
れる。また、それらの不飽和化合物の水素原子の幾つか
が他の置換基に置き換わった誘導体も含めて、不飽和縮
合脂環化合物として使用できる。この具体例として、ビ
シクロ〔2.2.1〕ヘプト−5−エン(本明細書にお
いてはノルボルネンともいう)、ビシクロ〔2.2.
1〕ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシメチルエ
ステル等のノルボルネン誘導体、ビシクロ〔2.2.
2〕オクト−2−エン及びその誘導体等が挙げられる。
【0015】第三の系列としては、有橋環でかつ縮合脂
環を有し、開環重合後、主鎖に脂肪族環及び二重結合と
を有する化合物が挙げられる。この具体例としては、ト
リシクロ〔5.2.1.02,6 〕デカ−3,8−ジエン
(ジシクロペンタジエン)、テトラシクロドデセン及び
その誘導体が挙げられる。
【0016】これらの不飽和縮合脂環化合物の中では、
原料供給等の観点から、ノルボルネン及びノルボルネン
誘導体が好ましい。また、これらの不飽和縮合脂環化合
物は、単独で又は2種以上を混合して又は順次開環重合
することができる。
【0017】前記不飽和縮合脂環化合物の開環重合体と
して、好ましくはポリノルボルネンなどが用いられ、中
でも平均分子量の高いポリノルボルネンゴムが、分散性
の点から、より好ましく用いられる。
【0018】これらの第2のポリマーは、単独でまたは
2種以上を混合して使用することができる。
【0019】第2のポリマーの含有量は、多孔質フィル
ム中1〜40重量%が好ましく、3〜40重量%がより
好ましい。該含有量の下限は、十分な耐熱性を有する多
孔質フィルムを得ることができる観点から、1重量%以
上が好ましく、その上限は、電池用セパレータとして多
孔質部分のSD特性が維持し易い観点から、40重量%
以下が好ましい。
【0020】本発明の多孔質フィルムは、前記第1のマ
トリックスポリマーと該第1のマトリックスポリマー中
に鱗片状又は薄片状に分散した第2のポリマーとからな
るものである。ここで、「鱗片状」又は「薄片状」と
は、図1に示すように、薄片状の第2のポリマー層2が
第1のマトリックスポリマー層1中に幅広く分布した状
態のことを示し、具体的には、一般にその厚みが0.0
2〜2μm、その縦径が1〜1000μm、その横径が
1〜1000μmのものを示す。
【0021】本発明の多孔質フィルムでは、上記のよう
な構造を有する点に一つの大きな特徴がある。かかる構
造を有することにより、該多孔質フィルムを架橋反応し
た場合に、フィルム中に離れて存在している第2のポリ
マー層同士の間が連結されて機械的強度が高くなると共
に、これらの層とは基本的に分離して存在している第1
のマトリックスポリマー層がSD特性を有するために、
高温での耐熱性と低温でのSD機能とに優れた多孔質フ
ィルムが得られるものと考えられる。
【0022】第1のポリマーと第2のポリマーが均一に
分散して、微小なドメイン形態や均質な単一層として存
在する場合には、ポリマー間の構造が緻密に連結され
て、固定化されるのでシャットダウン温度は高くなって
しまう。従って、本発明における好ましい態様として
は、前記のような構造を有する多孔質フィルムにおい
て、第2のポリマーを架橋反応させて得られる多孔質フ
ィルムも挙げられる。
【0023】次に、本発明の多孔質フィルムの製造方法
について説明する。本発明による多孔質フィルムの製造
には、乾式成膜法、湿式成膜法など公知の方法を利用す
ることができる。例えば、前記第1のマトリックスポリ
マーを溶媒と混合、混練、加熱溶融した後、前記第2の
ポリマーを後添加してさらに混練、加熱溶融する。その
混練物をシート状に成形した後、圧延し、一軸方向以上
に延伸し、溶媒を抽出除去することにより製造すること
ができる。
【0024】本発明においては、このような方法を用い
ることにより、第2のポリマーが第1のマトリックスポ
リマー中に鱗片状又は薄片状に分散した形態を得ること
ができる。
【0025】溶媒としては、例えば、ノナン、デカン、
ウンデカン、ドデカン、デカリン、流動パラフィンなど
の脂肪族または環式の炭化水素、沸点がこれらに対応す
る鉱油留分などが挙げられ、流動パラフィンなどの脂環
式炭化水素を多く含む不揮発性溶媒が好ましい。また、
溶媒の使用量としては、第1のマトリックスポリマーと
溶媒の混合物の60〜95重量%であることが好まし
い。該混合物を混練りし、シート状に成形する工程は、
公知の方法により行うことができ、バンバリーミキサ
ー、ニーダーなどを用いてバッチ式で混練りし、次い
で、冷却された金属版に挟み込み急冷して急冷結晶化に
よりシート状成形物にしてもよく、Tダイなどを取り付
けた押出機などを用いてシート状成形物を得てもよい。
なお、混練りの条件は、第1のマトリックスポリマーと
溶媒との混練り(1次混練)又はこれらの混練物と第2
のポリマーとの混練り(2次混練)のいずれの場合も、
適当な温度条件下であればよく、特に限定されないが、
好ましくは100〜200℃である。また、混練時間
も、特に限定はないが、1次混練より、2次混練が長い
方が好ましい。
【0026】このようにして得られるシート状成形物の
厚みとしては、特に限定されないが、3〜20mmが好
ましく、ヒートプレスなどの圧延処理により0.5〜2
mmの厚みにしてもよい。また、圧延処理の温度は、1
00〜140℃が好ましい。
【0027】前記シート状成形物の延伸処理の方式とし
ては、特に限定されるものではなく、通常のデンター
法、ロール法、インフレーション法またはこれらの方法
の組合せであってもよく、また、一軸延伸、二軸延伸な
どのいずれの方式をも適用することができる。また、二
軸延伸の場合は、縦横同時延伸または逐次延伸のいずれ
かでもよい。延伸処理の温度は、100〜140℃であ
ることが好ましい。
【0028】脱溶媒処理は、シート状成形物から溶媒を
除去して微多孔構造を形成させる工程であり、例えば、
シート状成形物を溶剤で洗浄して残留する溶媒を除去す
ることにより行うことができる。溶剤としては、ペンタ
ン、ヘキサン、ヘプタン、デカンなどの炭化水素、塩化
メチレン、四塩化炭素などの塩素炭化水素、三フッ化エ
タンなどのフッ化炭化水素、ジエチルエーテル、ジオキ
サンなどのエーテル類などの易揮発性溶剤が挙げられ、
これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることが
できる。かかる溶剤を用いた洗浄方法は、特に限定され
ず、例えば、シート状成形物を溶剤中に浸漬して溶媒を
抽出する方法、溶剤をシート状成形物にシャワーする方
法などが挙げられる。
【0029】これらの公知の方法によって成膜した後、
得られた多孔質フィルムを熱、電子線、紫外線および可
視光線からなる群より選ばれる1種以上を用いる架橋処
理を施すことにより第2のポリマーの二重結合を全部ま
たは一部消失させることが好ましい。これらの中では、
熱を用いる架橋処理が、多孔質フィルムの構造安定性の
点で望ましい。かかる架橋処理を施すことによって前記
多孔質フィルムの耐熱性は大きく向上する。
【0030】この耐熱性向上の理由は、必ずしも明白で
はないが、各処理で生じたポリマーラジカルが二重結合
に付加し、その際に第2のポリマーどうし、あるいは該
第2のポリマーとその他の樹脂成分との間で架橋反応が
起こること、また、主鎖における二重結合の消失によっ
て第2のポリマー鎖自体のガラス転移温度が大きく上昇
することなどが考えられる。二重結合を消失させる割合
は、所望の耐熱性を考慮して適宜選択されるが、80〜
100%(IRのピークの大きさに基づき算出)の消失
率が好ましい。そして、これらにより耐熱性が大きく向
上するものと考えられる。
【0031】前記架橋処理の方法としては、特に限定は
なく、例えば、熱を用いる場合、一回で熱処理する一段
式熱処理法でも、最初に低温でまず熱処理し、その後さ
らに高温での熱処理を行う多段式の熱処理法でもよく、
あるいは昇温しながら熱処理する昇温式熱処理法でもよ
いが、通気度等の多孔質フィルムの元の諸特性を損なう
ことなく処理することが望ましい。一段式熱処理の場合
には、多孔質フィルムの組成にもよるが、40℃〜14
0℃が好ましい。また、低温から熱処理を開始し、その
後、処理温度を上げていくと、多孔質フィルムの硬化と
ともに耐熱性がしだいに向上していくので、加熱によっ
て通気度等の元の諸特性を損なうことなく高温に暴露す
ることができるようになる。そのため、諸特性を損なわ
ずに、短時間で熱処理を完了するためには、多段式ある
いは昇温式熱処理法が好ましい。
【0032】多段式の熱処理法の最初の熱処理温度とし
ては、多孔質フィルムの組成にもよるが、好ましくは4
0〜90℃、2段目の熱処理温度としては、多孔質フィ
ルムの組成にもよるが、好ましくは90〜140℃であ
る。また、必要に応じてさらに高温で、さらに短時間の
3段目以降の熱処理を行ってもよい。処理時間は、多孔
質フィルムの組成にもよるが、最初の熱処理には3〜4
8時間程度、2段目のより高温での熱処理には0.5〜
6時間程度が好ましい。昇温式熱処理法の場合には、前
記の多段式熱処理法に準じた条件で行えばよい。
【0033】紫外線を用いる場合、例えば、成膜後の多
孔質フィルムを、重合開始剤を含むメタノール溶液に含
浸させ、溶媒乾燥後に、この多孔質フィルムを水銀ラン
プにて照射することにより、架橋処理を施すことができ
る。
【0034】電子線を用いる場合、例えば、成膜後の多
孔質フィルムを、放射線線量0.1〜10Mrad照射
することにより行なう。照射時の雰囲気は、熱処理法同
様、空気でも構わないし、架橋状態をコントロールする
意味で窒素ガスあるいはアルゴンガスのような不活性ガ
スの雰囲気でもよい。
【0035】また、前記架橋処理工程に続いて、熱収縮
の防止のため一般に多孔質フィルムをヒートセット(熱
固定)してもよい。特に、本発明においては、前記のよ
うに熱を用いた架橋処理を行うことで、処理条件によっ
ては実質的にヒートセットも可能となるが、ヒートセッ
トとして不充分な場合には、熱収縮をよりよく防止する
ために、前記架橋処理後に、さらに加熱してヒートセッ
トを行ってもよい。該ヒートセットする際の温度は、例
えば、110〜140℃で0.5〜2時間程度行えばよ
い。
【0036】以上のようにして得られる多孔質フィルム
の厚みは、1〜60μmが好ましく、5〜45μmがよ
り好ましい。その空孔率は、20〜80%が好ましく、
25〜75%がより好ましい。その透過性として、例え
ば、JIS P8117に準拠した通気度が、100〜
1000秒/100ccが好ましく、200〜900秒
/100ccがより好ましい。その機械的強度として、
例えば突き刺し強度は、200gf/25μm以上が好
ましく、300gf/25μm以上がより好ましい。な
お、該突き刺し強度の測定方法としては、後述の実施例
に記載の方法が挙げられる。
【0037】多孔質フィルムのSD温度としては、12
0〜150℃が好ましく、130〜138℃がより好ま
しい。その熱破断温度としては、150℃以上が好まし
く、200℃以上がより好ましい。
【0038】このようにして得られる本発明の多孔質フ
ィルムは、低温SD効果と高温での耐熱性に優れるた
め、電池用セパレータとして使用することで、電池の様
々な大きさや用途に対してより安全性を向上させること
が期待できる。
【0039】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。なお、実施例における試験方法は次の通りである。
【0040】(フィルム厚)1/10000シックネス
ゲージおよび多孔質フィルムの断面の走査型電子顕微鏡
により測定した。
【0041】(通気度)JIS P8117に準拠して
測定した。
【0042】(空孔率)測定対象の多孔質フィルムを直
径6cmの円状に切り抜き、その体積と重量を求め、得
られる結果から次式を用いて計算した。
【0043】空孔率(%)=100×〔体積(cm3
−重量(g)/第1のマトリックスポリマー及び第2の
ポリマーの平均密度(g/cm3 )〕/体積(cm3
【0044】(突き刺し強度)カトーテック(株)製圧
縮試験機「KES−G5」を用いて、突き刺し試験を行
った。得られた荷重変位曲線から最大荷重を読み取り、
突き刺し強度とした。針は、直径1mm、先端の曲率半
径0.5mmのものを用い、2cm/秒の速度で行っ
た。
【0045】(シャットダウン温度(SD温度))25
mmφの筒状の試験室を有し、試験室が密閉可能なステ
ンレス鋼製のセルを使用し、下部電極は20mmφ、上
部電極は10mmφの白金板(厚さ1.0mm)を使用
した。24mmφに打ち抜いた測定試料を電解液に浸漬
して電解液を含浸させ、電極間に挟み、セルにセットし
た。電極はセルに設けられたばねにて一定の面圧がかか
るようにした。電解液はプロピレンカーボネートとジメ
トキシエタンを容量比で1:1の割合で混合した溶媒
に、ホウフッ化リチウムを1.0mol/lの濃度にな
るように溶解させたものを用いた。
【0046】このセルに熱電対温度計と、抵抗計を接続
して温度と抵抗を測定できるようにし、180℃恒温器
中へ投入し、温度と抵抗を測定した。100〜150℃
の平均昇温速度は10℃/分であった。この測定によ
り、抵抗が100Ω・cm2 に達した時の温度をSD温
度とした。
【0047】(熱破断温度)幅3mmの短冊状サンプル
をチャック間を10mmとしてとりつけ、セイコー電子
製熱応力歪分析装置「TMA/SS100」にセットし
て、昇温速度毎分2℃にて昇温した。この昇温時の状態
より評価し、短冊状サンプルが破断した時の温度を熱破
断温度とした。
【0048】実施例1 重量平均分子量30万のポリエチレン(融点133℃、
以下同じ)40重量%、重量平均分子量300万の超高
分子量ポリエチレン(融点144℃、以下同じ)60重
量%からなる重合体組成物18重量部と流動パラフィン
(凝固点−15℃、40℃における動粘度59cst、
以下同じ)80重量部とをスラリー状に均一に混合し、
160℃の温度で小型ニーダーを用い約15分間溶解混
練りした。混練中のニーダー内に、ノルボルネンの開環
重合体の粉末(日本ゼオン(株)製、「ノーソレックス
NB」、重量平均分子量200万以上、以下同じ)2重
量部(樹脂分中10重量%)を後添加し、さらに45分
間溶解混練りした。その後、この混練物を0℃に冷却さ
れた金属板に挟み込みシート状に急冷した。この急冷シ
ート状樹脂を、115℃の温度でシート厚が0.4〜
0.6mmになるまでヒートプレスし、115℃の温度
で同時に縦横3.5×3.5倍に二軸延伸し、ヘプタン
を使用して脱溶媒処理を行った。その後、得られた多孔
質フィルムを空気中で85℃、6時間熱処理し、ついで
120℃で2時間熱処理して、本発明の多孔質フィルム
を得た。また、得られた多孔質フィルムの断面を透過型
電子顕微鏡(5000倍)で観察したところ、図2に示
すように、第2のポリマー(ノルボルネンの開環重合
体)の層2が、第1のマトリックスポリマー(ポリエチ
レン)層中に鱗片状に分散していた。
【0049】実施例2 重量平均分子量30万のポリエチレン47重量%、重量
平均分子量300万の超高分子量ポリエチレン53重量
%からなる重合体組成物15重量部と流動パラフィン8
0重量部とをスラリー状に均一に混合し、160℃の温
度で小型ニーダーを用い約15分間溶解混練りした。混
練中のニーダー内に、ノルボルネンの開環重合体の粉末
5重量部(樹脂分中25重量%)を後添加し、さらに4
5分間溶解混練りした。その後、この混練物を0℃に冷
却された金属板に挟み込みシート状に急冷した。この急
冷シート状樹脂を、115℃の温度でシート厚が0.4
〜0.6mmになるまでヒートプレスし、115℃の温
度で同時に縦横3.5×3.5倍に二軸延伸し、ヘプタ
ンを使用して脱溶媒処理を行った。その後、得られた多
孔質フィルムを空気中で85℃、6時間熱処理し、つい
で120℃で2時間熱処理して、本発明の多孔質フィル
ムを得た。得られた多孔質フィルム中には、実施例1と
同様に第2のポリマーが鱗片状に分散していた。
【0050】比較例1 ノルボルネンの開環重合体の粉末38.5重量%(樹脂
分中25重量%)、重量平均分子量300万の超高分子
量ポリエチレン61.5重量%からなる重合体組成物1
3重量部と流動パラフィン80重量部とをスラリー状に
均一に混合し、160℃の温度で小型ニーダーを用い約
15分間溶解混練りした。混練中のニーダー内に、重量
平均分子量30万のポリエチレン7重量部を後添加し、
さらに45分間溶解混練りした。その後、この混練物を
0℃に冷却された金属板に挟み込みシート状に急冷し
た。この急冷シート状樹脂を、115℃の温度でシート
厚が0.4〜0.6mmになるまでヒートプレスし、1
15℃の温度で同時に縦横3.5×3.5倍に二軸延伸
し、ヘプタンを使用して脱溶媒処理を行った。その後、
得られた多孔質フィルムを空気中で85℃、6時間熱処
理し、ついで120℃で2時間熱処理して、多孔質フィ
ルムを得た。得られた多孔質フィルム中には、第2のポ
リマーが微細なドメイン状に分散していた。
【0051】比較例2 重量平均分子量30万のポリエチレン47重量%と重量
平均分子量300万の超高分子量ポリエチレン53重量
%からなる重合体組成物15重量部と流動パラフィン8
5重量部とをスラリー状に均一に混合し、160℃の温
度で小型ニーダーを用い、約60分間溶解混練りした。
その後、この混練物を0℃に冷却された金属板に挟み込
みシート状に急冷した。この急冷シート状樹脂を、11
5℃の温度でシート厚が0.4〜0.6mmになるまで
ヒートプレスし、115℃の温度で同時に縦横3.5×
3.5倍に二軸延伸し、ヘプタンを使用して脱溶媒処理
を行った。その後、得られた多孔質フィルムを120℃
で2時間熱処理して、多孔質フィルムを得た。得られた
多孔質フィルム中には、第2のポリマーが均一に一体化
していた。
【0052】実施例1〜2および比較例1〜2で得られ
た多孔質フィルムの特性を表1に示す。なお、SD温度
が135℃以下、熱破断温度が200℃以上のものをバ
ランスが良好な多孔質フィルムとする。
【0053】
【表1】
【0054】表1の結果より、実施例1〜2で得られた
多孔質フィルムは、いずれも適度な通気度、突き刺し強
度を有し、比較例1〜2で得られた多孔質フィルムに比
べ、SD温度と熱破断温度のバランスに優れたものであ
ることがわかる。
【0055】
【発明の効果】本発明の多孔質フィルムは、透過性能お
よび機械的強度に優れると共に低温でのSD機能と高温
での耐熱性のバランスに優れたものであるため、電池用
セパレータとして用いることで、電池の様々な大きさや
用途に対してより安全性を向上させることが期待できる
という効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、第1のマトリックスポリマー中に第2
のポリマー層が鱗片状に分散している多孔質フィルムの
模式図である。
【図2】図2は、実施例1で得られた多孔質フィルムの
断面の透過型電子顕微鏡写真(5000倍)である。
【符号の説明】
1 第1のマトリックスポリマー層 2 第2のポリマー層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H01M 2/16 H01G 9/00 301C (C08L 23/00 65:00) (72)発明者 植谷 慶裕 大阪府茨木市下穂積1−1−2 日東電工 株式会社内 (72)発明者 能見 俊祐 大阪府茨木市下穂積1−1−2 日東電工 株式会社内 (72)発明者 江守 秀之 大阪府茨木市下穂積1−1−2 日東電工 株式会社内 Fターム(参考) 4F070 AA12 AB22 AC75 AD01 AE12 AE30 GA04 GA06 GC02 4F074 AA16 AA26 AA98 AB01 AE02 CA01 CB31 CC02Y CC29Y DA08 DA24 DA49 DA59 4J002 BB001 BB031 BB041 BB121 BB141 BB171 CE002 GQ00 5H021 CC00 EE02 EE04 HH07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のマトリックスポリマーと、該第1
    のマトリックスポリマー中に鱗片状又は薄片状に分散し
    た第2のポリマーからなる多孔質フィルムであって、前
    記第2のポリマーが架橋反応可能な反応性ポリマーであ
    ることを特徴とする多孔質フィルム。
  2. 【請求項2】 第2のポリマーが不飽和縮合脂環化合物
    の開環重合体である請求項1記載の多孔質フィルム。
  3. 【請求項3】 不飽和縮合脂環化合物の開環重合体がポ
    リノルボルネンゴムである請求項2記載の多孔質フィル
    ム。
  4. 【請求項4】 第1のマトリックスポリマーがポリオレ
    フィン樹脂である請求項1〜3いずれか記載の多孔質フ
    ィルム。
  5. 【請求項5】 ポリオレフィン樹脂が重量平均分子量5
    0万以下のポリオレフィン樹脂を含有してなる請求項4
    記載の多孔質フィルム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5記載の多孔質フィルムにお
    いて、第2のポリマーを架橋反応して得られる多孔質フ
    ィルム。
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