JP2006196202A - 電解質膜及び固体高分子型燃料電池 - Google Patents

電解質膜及び固体高分子型燃料電池 Download PDF

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Abstract

【課題】特に、プロトン伝導性とメタノール透過阻止性が高い電解質膜及びそれを用いた固体高分子型燃料電池を提供する。
【解決手段】重量平均分子量50万以上のポリオレフィンを含む第1ポリマーと、反応性の官能基を有する第2ポリマーとを含有する樹脂組成物を架橋してなる多孔性基材の細孔内に、プロトン伝導性を有する第3ポリマーを充填してある電解質膜であって、前記第2ポリマーは、多孔性基材中に薄片状又は層状に分散している。
【選択図】図1

Description

本発明は、ポリオレフィン類などを含有する多孔性基材の細孔内に、プロトン伝導性ポリマーを充填してなる電解質膜に関し、特に固体高分子型燃料電池や、直接型メタノール固体高分子型燃料電池に有用である。
地球規模の環境に対する懸念が叫ばれるにつれて、いわゆる温暖化ガスやNOxの排出防止が強く望まれている。これらのガスの総排出量を削減するために、自動車用の燃料電池システムの実用化が非常に有効と考えられている。
また、地球規模の情報ネットワークが非常に重要になってきている昨今、モバイル環境やユビキタス社会の実現に重要なエネルギーの確保のためにも、燃料電池システムが待望されている。
固体高分子型燃料電池(PEFC、Polymer Electrolyte Fuel Cell)は、低温動作、高出力密度、発電反応で水しか生成されないという優れた特徴を有している。なかでも、メタノール燃料のPEFCは、ガソリンと同様に液体燃料として供給が可能なため、電気自動車用動力として、またポータブル機器用電力供給源として有望であると考えられている。
固体高分子型燃料電池は、改質器を用いてメタノールを水素主成分のガスに変換する改質型と、改質器を用いずにメタノールを直接使用する直接型(DMFC、Direct Methanol Polymer Fuel Cell)の二つのタイプに区分される。直接型燃料電池は、改質器が不要であるため、1)軽量化が可能である。また、2)頻繁な起動・停止に耐えうる。3)負荷変動応答性も大幅に改善できる。4)触媒被毒も問題にならないなどの大きな利点があり、その実用化が期待されている。
このようなDMFCの電解質膜には、通常、陽イオン交換膜が使用され、Nafion(登録商標)に代表されるパーフルオロカーボンスルホン酸膜が主に使用されていた。しかし、この膜は化学的安定性に優れているが、メタノールが透過しやすく膨潤性が高いため、強度が弱く、電池耐久性に問題があった。また非常に高価であるため実用的な側面から疑問視されていた。
このため、固体高分子型電解質として、重量平均分子量50万以上の高分子量のポリオレフィン系多孔質膜の空孔中に陽イオン交換樹脂を充填してなる陽イオン交換膜が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、パーフルオロカーボンスルホン酸膜を補強するために、フッ素系多孔膜を芯材として用いる例が開示されている(例えば、特許文献2参照)。また、これら電解質におけるメタノール透過抑制という問題点を改善し、プロトン伝導性を両立させた膜として、多孔性基材に炭化水素系の電解質を充填させた電解質膜の例が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
しかしながら、メタノール燃料のPEFCの電解質として、1)メタノール透過阻止性(メタノールが電解質を透過しないこと)、2)耐久性、より詳しくは高温(80℃以上)運転での耐熱性、3)起動・終了によって膜への液湿潤・乾燥に伴う面積変化がないか又は少ないこと、及び4)プロトン伝導性、5)化学的耐性などを有することが求められているが、これらの要件を十分に満たす電解質膜を製造するには至っていない。
特開平1−22932号公報 米国特許第5635041号明細書 特開2004−146279号公報
そこで、本発明の目的は、特に、プロトン伝導性とメタノール透過阻止性が高い電解質膜及びそれを用いた固体高分子型燃料電池を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究したところ、多孔性基材中に第2ポリマーが薄片状又は層状に分散している多孔性基材を用いることで、プロトン伝導性とメタノール透過阻止性が高い電解質膜が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の電解質膜は、重量平均分子量50万以上のポリオレフィンを含む第1ポリマーと、反応性の官能基を有する第2ポリマーとを含有する樹脂組成物を架橋してなる多孔性基材の細孔内に、プロトン伝導性を有する第3ポリマーを充填してある電解質膜であって、前記第2ポリマーは、多孔性基材中に薄片状又は層状に分散していることを特徴とする。
本発明の電解質膜によると、実施例の結果が示すように、プロトン伝導性とメタノール透過阻止性が高いものとなる。その理由の詳細は明らかではないが、次のように推測される。薄片状又は層状に分散した第2ポリマーは、反応性の官能基により架橋し易い構造のため、細かな編み目構造を有して密に存在するので、メタノールなどの透過を抑制する作用が働くと考えられる。これらの薄層が多数、交互に面方向で重なりをもつことにより、プロトン伝導性を確保しながら、メタノール透過抑制が改善できる。また、これら薄片状又は層状の部分は他のポリオレフィン類部分より極性が高く、繊維構造が細かいため、第3ポリマーとの一体化が促進される。
上記において、薄片状又は層状に分散する前記第2ポリマーは、断面における分散相の厚みが0.03〜1μmであることが好ましい。このような厚みの範囲であると、プロトン伝導性を十分に維持しながら、上記のごときメタノールなどの透過抑制作用が十分となる。
また、前記第2ポリマーが二重結合を有するものであることが好ましく、特に、ポリノルボルネンゴム、またはエチレン−プロピレン−ジエンモノマーの三元共重合体からなるゴムであることが好ましい。このような第2ポリマーを用いると、ポリオレフィンとの架橋構造がより生成し易くなるため、得られる電解質膜の耐久性をより向上させることができる。
一方、本発明の固体高分子型燃料電池は、上記いずれかに記載の電解質膜を用いてなるものであり、本発明の直接型メタノール固体高分子型燃料電池は、上記いずれかに記載の電解質膜を用いてなるものである。このため、本発明の固体高分子型燃料電池や直接型メタノール固体高分子型燃料電池は、プロトン伝導性が高く、しかもメタノール透過阻止性が高いため、従来より高濃度のメタノールを使用して、出力密度がより高められた燃料電池となる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明に用いる多孔性基材は、重量平均分子量50万以上のポリオレフィンを含む第1ポリマーと、反応性の官能基を有する第2ポリマーとを含有する樹脂組成物を架橋してなるものである。第1ポリマーとしては、更に、熱可塑性エラストマー、およびグラフトコポリマーからなる群より選ばれる1種以上を任意成分として含んでいてもよい。
ポリオレフィンとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン及び4−メチルペンテンなどのポリオレフィンなどを挙げることができるが、なかでも高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、超高分子量ポリエチレンなどのポリエチレンが、耐汚染性、耐腐食性、安価などの理由により好ましい。これらのなかでも、特に多孔質フィルムの強度を高くできる観点から、重量平均分子量50万以上、特に重量平均分子量100万以上の超高分子量ポリエチレンを用いることが好ましい。これらのポリオレフィンは、単独でまたは2種以上を混合して使用してもよい。
第1ポリマーに含有していてもよい熱可塑性エラストマーとしては、ポリスチレン系、ポリオレフィン系、およびポリエステル系の群からなる熱可塑性エラストマーの1種以上が挙げられる。なかでも、熱可塑性エラストマーとしては、結晶相を含み、応力緩和温度が調製しやすいポリオレフィン系が特に好ましい。これらは、ポリオレフィンベースの変性した構造を含んでもよい。
第1ポリマーに含有していてもよいグラフトコポリマーとしては、カルボニル基や酸無水物基などがグラフト重合されたポリオレフィン類をなどが好ましい。かかるポリオレフィン類としては、例えば、グラフト重合されたポリオレフィン類−高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、EVA等が挙げられるが、相溶性などの点から無水マレイン酸グラフトポリエチレンはより好ましく用いることができる。
反応性官能基を有する第2ポリマーとしては、例えば、二重結合を有するポリマーや酸無水物基などがグラフトされたポリマー、エポキシ基を有するポリマーなどが挙げられる。
ポリマー内に二重結合を有する第2ポリマーとしては、例えば、ポリノルボルネンやエチレン−プロピレン−ターポリマー、ポリブタジエンのうち少なくとも1種の第2ポリマーとを有してなるのがよい。この第2ポリマーとして、ビシクロ[3.2.0]へプト‐6‐エン、ビシクロ[4.2.0]オクト‐7‐エン及びこれらの誘導体の開環重合物;ビシクロ[2.2.1]へプト‐5‐エン(本明細書において、「ノルボルネン」ともいう)、ビシクロ[2.2.1]へプト‐5‐エン‐2,3‐ジカルボキシメチルエステル等のノルボルネン誘導体;ビシクロ[2.2.2]オクト‐2‐エン及びこの誘導体の開環重合物;並びにジシクロペンタジエン、テトラシクロドデセン及びこれらの誘導体の開環重合物、エチレン−プロピレン−ターポリマー、ポリブタジエン、などを挙げることができる。
前記エチレン−プロピレン−ターポリマーはエチレンとプロピレンおよびジエンモノマーとの三元共重合体からなり、その主鎖にそのジエンモノマー単位に由来する脂肪族環と二重結合とを有する。また該重合体は、その二重結合の一部を水素添加してもよい。前記エチレンとプロピレンおよびジエンモノマーとの三元共重合体中、ジエンモノマーとしてはジシクロペンタジエン、エチリデンノルボルネン、へキサジエンなどがあげられる。
これらの中では脂肪族環骨格が好ましく、なかでも架橋反応性の点から、エチリデンノルボルネンがより好ましい。これらのジエンモノマーを用いてなる三元共重合体は単独でまたは2種以上を混合して用いた重合体であってもよい。
前記エチレン−プロピレン−ターポリマーはポリオレフィン樹脂組成物として、複雑な分子鎖のからみあい構造をもつことが三次元架橋構造に望ましく、分子量が一定以上の高分子量となるエチレン−プロピレン−ターポリマーが好ましい。
また、ポリブタジエンを用いる場合、該ポリブタジエンには、シス型1,4‐ポリブタジエン、トランス型1,4‐ポリブタジエン、1,2‐ポリブタジエンなどを挙げることができる。シス型1,4‐ポリブタジエン骨格を多く有するポリブタジエンが、屈曲性構造を取りやすい点、二重結合の反応が進行しやすい点で、好ましい。特に、シス型1,4‐ポリブタジエン骨格の割合が30%以上有するポリブタジエンが好ましい。
第2ポリマーを用いる場合、該第2ポリマーの量は、第1ポリマーと第2ポリマーとの双方を合わせたものを100重量部とすると、1〜50重量部、好ましくは3〜40重量部、より好ましくは5〜35重量部であるのがよい。
なお、前記多孔性基材の樹脂組成物中には、必要に応じて、酸化防止剤、紫外線吸収剤、染料、顔料、耐電防止剤、造核等の添加物を、本発明の目的を損なわない範囲で添加することができる。
本発明における多孔性基材の製造には、熱誘起または非溶媒誘起タイプの湿式成膜法、乾式成膜法など公知の方法を利用できる。たとえば、前記多孔性基材の原料および溶媒を含む組成物を溶融混練し、押し出し後に冷却してシート状成形物とした後、最終的に脱溶媒処理を行って前記多孔性基材を得る工程で製造することができる。
用いることのできる溶媒としては、ポリオレフィン樹脂の溶解が可能なものであれば、特に限定されないが、凝固点が−10℃以下のものが好ましく用いられる。このような溶媒の好ましい具体例として、例えば、デカン、デカリン、流動パラフィン等の脂肪族または脂環式炭化水素、沸点がこれらに対応する鉱油留分などが挙げられる。ポリオレフィンおよび溶媒の混合割合は、一概に決定できないが、樹脂濃度が5〜30重量%が好ましい。樹脂濃度がこれ以上の場合には混練不足になりポリマー鎖の十分な絡み合いを得にくくなる。
上記の製膜方法において、シート状成形物を圧延したり、一軸又は二軸方向に延伸した後、溶媒を抽出除去することにより、高い空孔率でありながら、強度が比較的大きい多孔性基材を得ることができる。また、延伸(特に二軸延伸が好ましい)を行うことによって、後述するように第2ポリマーが薄片状又は層状に分散した構造が得られ易くなる。
前記シート状成形物の延伸処理の方式としては、特に限定されるものではなく、通常のテンター法、ロール法、インフレーション法またはこれらの方法の組合せであってもよく、また、一軸延伸、二軸延伸などのいずれの方式をも適用することができる。また、二軸延伸の場合は、縦横同時延伸または逐次延伸のいずれかでもよい。延伸処理の温度は、100〜140℃であることが好ましい。
脱溶媒処理は、シート状成形物から溶媒を除去して微多孔構造を形成させる工程であり、例えば、シート状成形物を溶剤で洗浄して残留する溶媒を除去することにより行うことができる。溶剤としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、デカンなどの炭化水素、塩化メチレン、四塩化炭素などの塩素炭化水素、三フッ化エタンなどのフッ化炭化水素、ジエチルエーテル、ジオキサンなどのエーテル類などの易揮発性溶剤が挙げられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。かかる溶剤を用いた洗浄方法は、特に限定されず、例えば、シート状成形物を溶剤中に浸漬して溶媒を抽出する方法、溶剤をシート状成形物にシャワーする方法などが挙げられる。
多孔性基材の架橋処理は、上記延伸後の第3ポリマー充填前に行ってもよく、また、第3ポリマーとなる第3モノマーの充填後に行ってもよい。第3モノマーの充填後に多孔性基材の架橋処理を行う場合、ポリマーの重合系を選択することによって、多孔性基材と第3ポリマーとを化学結合(架橋)させることができる。
多孔性基材の架橋処理は、プラズマ、紫外線、電子線、ガンマ線等を用いて行うことも可能であるが、重量平均分子量50万以上のポリオレフィンと二重結合を有する第2ポリマーとを含む樹脂組成物を、溶融混練後に押し出して冷却・ゲル化させる製膜法で得られた多孔性基材では、加熱のみでラジカルが生成し易く、多孔性基材の適度な架橋反応が生じる。従って、多孔性基材の架橋処理は、加熱により行うことも容易である。
熱を用いて架橋処理を行う場合、一回で熱処理する一段式熱処理法、最初に低温で行いその後にさらに高温で行う多段熱処理法、又は昇温しながら行う昇温式熱処理法など、種々の方法を用いることができる。熱処理温度は、40〜140℃、好ましくは90〜140℃であるのがよい。処理時間は、0.5〜14時間程度であるのがよい。これらは充填される第3ポリマーまたはモノマーの性質によって適宜反応温度・時間を変えることにより、より最適化できる。
本発明の電解質膜は、多孔性基材中に第2ポリマーが薄片状又は層状に分散していることを特徴とする。薄片状又は層状に分散する第2ポリマーは、断面における分散相の厚みが0.03〜1μmであることが好ましく、0.03〜0.8μmであることがより好ましい。分散相の厚みが0.03μm未満であると、メタノールなどの透過抑制作用が不十分となる傾向があり、分散相の厚みが1μmを超えると、第1ポリマーの分子鎖の絡み合いが不十分となる傾向がある。
第1ポリマーのマトリックス中に、第2ポリマーが薄片状(鱗片状を含む)又は層状に分散した形態を有する構造を得るための手法としては、例えば、上記、不飽和縮合脂環式化合物誘導体の開環重合体の粉末などを、第1ポリマーの混練中に後添加して混練するなどの方法が挙げられる。この方法では、第2ポリマーが不均一分散した状態で溶融混練後に押し出され、これが延伸工程を経ることによって、分散相がより薄層化した構造の多孔質膜が形成される。従って、混練時の回転数や混練時間の調整により、第2ポリマーが不均一分散した状態で押し出しを行うことで、第2のポリマーが薄片状又は層状に分散した形態を得ることができる。
また、第2ポリマーが不均一分散した状態は、後添加する第2ポリマーの粒径などによっても影響されるため、粉体の形状を有するような第2ポリマーの平均粒径は50〜500μm程度が好ましい。
このようにして得られた多孔性基材の空孔率は、10〜70%、好ましくは15〜60%であるのがよい。また、基材の厚さは100μm以下、好ましくは1〜80μm、より好ましくは5〜70μmであるのがよい。また、無機ナノ粒子等を混合して、薄片状層に集合させて、更に透過抑制機能を向上させることもできる。
本発明の電解質膜は、以上のような多孔性基材の細孔内に、プロトン伝導性を有する第3ポリマーを充填してあり、第3ポリマーは、多孔性基材の細孔内に物理結合及び/又は化学結合している。
この第3ポリマーは、イオン交換基を有するのがよい。なお、本明細書において、「イオン交換基」とは、例えば−SOH基由来の−SO など、プロトンを保持し且つ遊離しやすい基のことをいう。これらが第3のポリマーにペンダント状に存在し、かつ該ポリマーが細孔内を満たすことにより、プロトン伝導性が生じる。したがって、第3ポリマーは、イオン交換基を有する第3のモノマー由来であるのがよい。
なお、第3ポリマーを、その一端を細孔内表面に結合するように形成するには、次のような方法がある。例えば、第3のモノマーを細孔内に充填して重合する際に、多孔性基材に残存する二重結合等と化学反応させる方法が有効である。また、プラズマ、紫外線、電子線、ガンマ線等で基材を励起させて、該基材の少なくとも細孔内表面に反応開始点を生成させて、該反応開始点に第3のモノマーを接触させることにより、第3ポリマーを得る方法である。また、シランカプラー等の化学的方法により、第3ポリマーを細孔内表面に結合させることもできる。さらに、細孔中に第3モノマーを充填し、その内部で重合反応を行わせて第3ポリマーを得る一般的な重合法を用いた後に、得られた第3ポリマーを基材と、例えば上記シランカプラーなどを含むカップリング剤を用いて、化学結合させることもできる。
本発明の第3のモノマーとして使用可能なモノマーは、好適にはアクリルスルホン酸ナトリウム(SAS)、メタリルスルホン酸ナトリウム(SMS)、p−スチレンスルホン酸ナトリウム(SSS)、アクリル酸(AA)などが挙げられる。しかしながら、本発明に使用可能なモノマーは、上記に限定されるものではなく、アリルアミン、アリルスルホン酸、アリルホスホン酸、メタリルスルホン酸、メタリルホスホン酸、ビニルスルホン酸、ビニルホスホン酸、スチレンスルホン酸、スチレンホスホン酸、アクリルアミドのスルホン酸またはホスホン酸誘導体、エチレンイミン、メタクリル酸など、構造中にビニル基およびスルホン酸、ホスホン酸などの強酸基、カルボキシル基などの弱酸基、1級、2級、3級、4級アミンのような強塩基、弱塩基を有するモノマーおよびそのエステルなどの誘導体であってもよい。なお、モノマーとしてナトリウム塩などの塩のタイプを用いた場合、ポリマーとした後に、それらの塩をプロトン型などにするのが好ましい。
また、第3ポリマーの膨潤や溶出を抑制するために、第3ポリマーは架橋構造とするのが好ましい。その場合、例えばアクリル系モノマーを用いる場合には、2官能以上のアクリロイル基含有化合物や2官能以上のビニル基含有化合物が使用できる。これらの架橋剤は、全モノマー中5〜25モル%使用するのが好ましい。
また、これらのモノマーを1種のみ用いてホモポリマーを形成してもよく、2種以上用いてコポリマーを形成してもよい。即ち、基材の細孔内の表面にその一端が結合した第3のポリマーは、ホモポリマーであってもコポリマーであってもよい。
多孔性基材の細孔内にプロトン伝導性を有する第3ポリマーまたは重合により第3ポリマーになるようなモノマーを充填し、架橋反応あるいは重合反応せしめた後、さらにプロトン伝導性を有する第4ポリマーまたは重合により第4ポリマーになるようなモノマーを充填し、架橋反応あるいは重合反応せしめ、電解質ポリマーの充填率を向上させてもよい。
第4ポリマーを用いる場合、第4ポリマーは、第3ポリマーと同じであっても異なっていてもよい。即ち、第4ポリマーとなる第4のモノマーとして、上記で例示した第3ポリマーと後になる第3のモノマーから1種又は2種以上を選択したものを用いることができる。好適な第4モノマーとしては、第4モノマーとして上述したものが挙げられ、且つこれに加えてビニルスルホン酸を挙げることができる。なお、第4モノマーとして1種選択した場合、第4ポリマーはホモポリマーであり、第4モノマーとして2種以上を選択した場合、第4ポリマーはコポリマーとすることができる。
なお、加熱処理を用いて架橋反応(細孔表面への化学結合を含む)を行うには、一回で熱処理する一段式熱処理法、最初に低温で行いその後にさらに高温で行う多段熱処理法、または昇温しながら行う昇温式熱処理法など、種々の方法を用いることができる。但し、基材に存在する充填ポリマーまたはモノマーの反応性など考慮して、本発明の基材膜および内部充填膜の緒特性を損なうことなく処理するのが望ましい。熱処理温度は、30〜140℃、好ましくは40〜140℃であるのがよい。処理時間は0.5〜20時間程度であるのがよい。これらは充填される第3ポリマーまたはモノマーの性質によって適宜反応温度・時間を変えることにより、より最適化できる。
紫外線を用いて細孔表面への化学結合を行う場合、例えば多孔性フィルム、すなわち本発明の基材中に第3ポリマーまたはモノマーなどを充填し、そのまま、または重合開始剤を含むメタノール溶液などに含浸させ、溶媒乾燥後に、この基材を水銀ランプ等によって照射することにより架橋あるいは重合処理を行うことができる。特に、ベンゾフェノン、2、4−ジエチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン等の水素引き抜き型光重合開始剤を用いた場合には、光グラフト重合が優先して起こる。これらの光重合開始剤は、紫外光により励起され、カルボニル基がバイラジカル状態になり、酸素ラジカルサイトが周囲の疎水性プラスチックの炭化水素基から水素を引き抜き、水素を引き抜かれて生成した炭素ラジカルが、傾注のビニルモノマーの二重結合に付加してグラフト重合が開始されるものと考えられている。このとき、基材膜中に多くの二重結合が残存していると、生長ラジカル端がこの二重結合に付加し、そこからまたモノマーへのラジカルの付加が起こり、こうしてプロトン交換基を有するポリマーが基材膜としっかり化学結合したグラフト膜が得られる。
電子線を用いて架橋処理を行う場合、例えば多孔性フィルム、即ち本発明の基材中に第3ポリマーまたはモノマーなどを充填し、即ち本発明の基材を放射線線量0.1〜10Mrad照射することにより、架橋処理を行うことができる。照射時の雰囲気は、熱処理法と同様に空気雰囲気下であっても、架橋状態をコントロールする意味で、窒素ガス又はアルゴンガスなどの不活性ガスの雰囲気下であってもよい。
本発明の電解質膜は、燃料電池、特に直接型メタノール固体高分子燃料電池又は改質型メタノール固体高分子燃料電池を含むメタノール燃料電池に用いるのが好ましい。本発明の電解質膜は、直接型メタノール固体高分子燃料電池に用いるのが特に好ましい。
ここで、メタノール燃料電池の構成を、簡単に説明する。
メタノール燃料電池は、カソード極、アノード極、及び該両極に挟まれた電解質を有してなる。メタノール燃料電池は、改質器をアノード電極側に有し、改質型メタノール燃料電池としてもよい。
カソード極は、従来より公知の構成とすることができ、例えば電解質側から順に触媒層及び該触媒層を支持する支持体層を有してなることができる。また、アノード電極も、従来より公知の構成とすることができ、例えば電解質側から順に触媒層及び該触媒層を支持する支持体層を有してなることができる。
以下に実施例および比較例をあげて本発明を説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。なお、実施例における試験方法は次の通りである。
(重量平均分子量)
ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)装置を用いて、カラム温度140℃、溶離液o−ジクロロベンゼンの条件で分子量分布を測定した。
(フィルム厚)
1/10000直読ダイヤル式膜厚測定器により測定した。
(通気度)
JIS P8117に準拠して測定した。
(プロトン伝導率測定)
膜を水(温度:25℃)中で膨潤させ、その後2枚の白金箔電極で膜を挟んでプロトン伝導性測定用試料を作製し、ヒューレット・パッカード社製HP4192Aによりインピーダンス測定を行った。測定周波数範囲は10kHz〜1MHzとした。得られたインピーダンスの実数部分を横軸に、虚数部分を縦軸にしてプロットし、極小値の実数部分の値を膜抵抗R(Ω)とした。膨潤させたときの膜の厚みをd(μm)とすると、プロトン伝導率ρ(S/cm)は式Aから求めることができる。
ρ= 10‐4×d/R 式A
(メタノール透過性能評価)
25℃におけるメタノール透過性能をチャンバー拡散セルを用いた拡散実験により求めた。供給液は水180gと、水200gを膜を挟み込んだL字型セル(透過膜面積8.038E−4m)両端それぞれに入れ、膜面をなじませ、撹拌しながら25℃に安定させた。ついで25℃のメタノールを水180gを入れたセルに素早く加え、投入時間を0として一定時間ごとにサンプルをサンプリングした(1mlサンプリングして、1ml水を加えて希釈による濃度補正を後で行った)。サンプリングした溶液を島津製作所製ガスクロマトグラフィにて評価して各メタノール濃度を求めた。単位膜面積、単位時間あたりのメタノール重量濃度変化をメタノール透過流速として算出した。
[調製例1]
重量平均分子量150万の超高分子量ポリエチレン20重量部と流動パラフィン75重量部とをスラリー状に均一に混合し、160℃の温度で小型ニーダーを用い約40分溶解混練りした。混練中のニーダー内に、ノルボルネンの開環重合体の粉末(ノーソレックスNB、重量平均分子量200万以上、粒径100μm以上)5重部(全樹脂分中20重量%)を後添加し、さらに15分間溶解混練りした。その後これらの混練物を0℃に冷却されたロールまたは金属板に挟み込みシート状に急冷した。これらの急冷シート状樹脂を、118℃の温度でシート厚が0.6mmになるまでヒートプレスし、120℃の温度で同時に縦横4×4倍に二軸延伸し、ヘプタンを使用して脱溶媒処理を行った。その後、得られた多孔性フィルムを空気中で85℃、6時間熱処理し、ついで120℃で2時間熱処理して、本発明による多孔性基材A‐1を得た。この多孔性基材は24μm、通気度360であった。
得られた多孔性基材A‐1の断面(押出方向に平行な縦断面)を透過型電子顕微鏡で観察したところ、図1のような多孔質基材の写真を得た。この写真では薄片状の構造が観察され、その筋状部分の厚みは約0.3μmであったが、ノルボルネンが黒く観察されるように、試料作成時に染色処理を行っており、筋状部分がこれに相当する。なお、押出方向に垂直な縦断面においても同様の筋状部分が観察され、一方、表面に平行な断面においては、細かな編み目構造を有しつつ楕円形状に分散したノルボルネンが黒く観察された。
[調製例2]
重量平均分子量150万の超高分子量ポリエチレン20重量部と流動パラフィン75重量部とをスラリー状に均一に混合し、160℃の温度で小型ニーダーを用い約40分溶解混練りした。混練中のニーダー内に、EPDM(エチリデンノルボルネン含量9.5重量%,住友化学製エスプレン5503)5重量部を後添加し、さらに15分間溶解混練りした。その後これらの混練物を0℃に冷却されたロールまたは金属板に挟み込みシート状に急冷した。これらの急冷シート状樹脂を、115℃の温度でシート厚0.6mmになるまでヒートプレスし、123℃の温度で同時に縦横4×4倍に二軸延伸し、ヘプタンを使用して脱溶媒処理を行った。その後、得られた多孔性フィルムを空気中で85℃、1時間熱処理し、ついで116℃で1.5時間熱処理して、多孔性基材A‐2を得た。この多孔性基材は24μm、通気度380であった。この基材A‐2を観察したところ、基材A‐1と同様な薄片状の分散網目構造が観察され、断面における筋状部分の厚みは約0.1μmであった。
[調製例3]
後添加を行わずに、全樹脂組成物および流動パラフィンを均一に混合し、160℃の温度で小型ニーダーを用い60分溶解混練りした以外は調製例1と同様にして多孔性基材A−3を得た。この多孔性基材は25μm、通気度400であった。
得られた多孔性基材A‐3の断面(押出方向に平行な縦断面)を透過型電子顕微鏡で観察したところ、図2のような多孔質基材の写真を得た。この写真では薄片状の構造が観察されず、ノルボルネンが均一に分散した構造であった。なお、押出方向に垂直な縦断面においても同様に均一分散した構造が観察された。
[調製例4]
重量平均分子量20万のポリエチレン60重量%、重量平均分子量150万の超高分子量ポリエチレン40重量%からなる重合体組成物15重量部と流動パラフィン85重量部とをスラリー状に均一に混合し、160℃の温度で小型ニーダーを用い約60分溶解混練りした。その後これらの混練物を0℃に冷却されたロールまたは金属板に挟み込みシート状に急冷した。これらの急冷シート状樹脂を、115℃の温度でシート厚が0.5mmになるまでヒートプレスし、115℃の温度で同時に縦横4×4倍に二軸延伸し、ヘプタンを使用して脱溶媒処理を行った。その後、得られた多孔性フィルムを空気中で85℃、1時間熱処理し、ついで116℃で1時間熱処理して、多孔性基材A‐4を得た。この多孔性基材は24μm、通気度460であった。
[実施例1]
上記調製例1で得られた多孔性基材A−1を用いて、電解質膜を形成した。2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(以下、「ATBS」と略記する)99mol%と架橋剤:メチレンビスアクリルアミド1mol%との混合モノマーを水で50wt%まで希釈した水溶液を調製し、ATBS及びメチレンビスアクリルアミドの合計量100mol%に対して、水溶性アゾ系開始剤(和光純薬製V−50)1mol%を添加した液を用意した。この液に基材A‐1を浸漬し、6分間可視光を照射した後、50℃のオーブン中で18時間加熱した。その後、膜の表面の余分なポリマーを除去し、大過剰の1N塩酸を用いてイオン交換した後、蒸留水で十分に洗浄し、さらに50℃のオーブン中で乾燥させて膜B‐1を得た。この膜のプロトン伝導率およびメタノール透過流速を測定により得た。
[実施例2]
基材A‐2を用いた以外は実施例1と同様にして膜B‐2を得た。また実施例1と同様にして、プロトン伝導率、メタノール透過流速を得た。
[比較例1]
基材A‐3を用いた以外は実施例1と同様にして膜B‐3を得た。また実施例1と同様にして、プロトン伝導率、メタノール透過流速を得た。
[比較例2]
基材A‐4を用いた以外は実施例1と同様にして膜B‐4を得た。また実施例1と同様にして、プロトン伝導率、メタノール透過流速を得た。
[比較例3]
ナフィオン211(デュポン社製)を電解質膜B−5として用いて、実施例1と同様にして、プロトン伝導率、メタノール透過流速を得た。
基材A‐1〜4の厚み、通気度と共に、得られた電解質膜B−1〜B5のプロトン伝導性、メタノール透過流速を表に示す。
Figure 2006196202
表1に示されるように、実施例1〜2の電解質膜は、フッ素系電解質膜としてよく用いられるNafion膜を用いる場合(比較例3)と比較して、プロトン伝導性、メタノール透過抑制が大幅に向上している。また、比較例1〜2との対比から、第2ポリマーが多孔性基材中に薄片状に分散することによって、プロトン伝導性とメタノール透過抑制がより改善されていることが分かる。
調製例1で得られた多孔性基材A−1の断面の透過型電子顕微鏡観察の結果を示す写真(5000倍)である。 調製例3で得られた多孔性基材A−3の断面の透過型電子顕微鏡観察の結果を示す写真(5000倍)である。

Claims (6)

  1. 重量平均分子量50万以上のポリオレフィンを含む第1ポリマーと、反応性の官能基を有する第2ポリマーとを含有する樹脂組成物を架橋してなる多孔性基材の細孔内に、プロトン伝導性を有する第3ポリマーを充填してある電解質膜であって、前記第2ポリマーは、多孔性基材中に薄片状又は層状に分散している電解質膜。
  2. 薄片状又は層状に分散する前記第2ポリマーは、断面における分散相の厚みが0.03〜1μmである請求項1記載の電解質膜。
  3. 前記第2ポリマーが二重結合を有するものである請求項1又は2に記載の電解質膜。
  4. 前記第2ポリマーがポリノルボルネンゴム、またはエチレン−プロピレン−ジエンモノマーの三元共重合体からなるゴムである請求項3に記載の電解質膜。
  5. 請求項1〜4いずれかに記載の電解質膜を用いてなる固体高分子型燃料電池。
  6. 請求項1〜4いずれかに記載の電解質膜を用いてなる直接型メタノール固体高分子型燃料電池。

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