JP2001055944A - エンジン - Google Patents
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
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- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
ケースへの既存のスピードセンサの設置を可能にし、か
つ、外観性の向上及び外力からスピードセンサの損傷を
確実に防止できるエンジンを提供する。 【解決手段】 エンジンユニット1のミッション部20
を、左右に2分割可能に組み合わされる一対のクランク
ケース41,42内に組付け収納する。ミッション部2
0のドライブシャフト30に速度検知用ロータ33を設
けるとともに、このロータ33に対応する一方のクラン
クケース42の外周面後端外周面42a側に凹陥部43
を形成する。この凹陥部43にスピードセンサ44をロ
ータ33に近接対向させて取り付けるとともに、スピー
ドセンサ44の取付基端部44aをクラッチカバー52
に一体に延出形成したスカート部52aにて隠蔽保護す
る。
Description
車あるいは船外機等に搭載されるV型2気筒エンジンな
どのエンジンに関し、特に、エンジンケース(クランク
ケースと同じ)へ速度検出機構を設置したエンジンに関
するものである。
るエンジン、例えば、縦置きV型2気筒エンジンユニッ
トでは、前後気筒のピストン動作をコンロッドを介して
クランクシャフトの回転動作に変換して、このクランク
シャフトの回転力を変速機構で所望あるいは適切に変速
して後輪への駆動出力とする。このクランクシャフトの
回転はカムチェーンガイドにて張力調整可能なカムチェ
ーンを介して吸排気バルブに伝達して吸排気制御を行
う。
は、プライマリドライブギヤを介して変速機構のカウン
タシャフトに伝達され、このカウンタシャフトの変速ギ
ヤ列とドライブシャフトの変速ギア列の噛み合いギヤの
選択により変速したドライブシャフトの出力となる。そ
して、このドライブシャフトの一端側に設けたスプロケ
ットに噛合されるドライブチェーンを介して車体の後輪
に動力を伝達する。
度検出機構の設置は、例えば、ドライブシャフトに速度
検知用のロータを設け、このロータにスピードセンサを
近接させて対向位置させ。そして、このスピードセンサ
でロータの回転数を検出することにより車両速度を検出
する。
うな従来構造のエンジンにおける速度検出機構にあって
は、スプロケットが取り付けられるドライブシャフトの
端部側にロータを取付けるとともに、このロータの取付
位置に対応するスプロケットカバー側にスピードセンサ
を取り付けたり、あるいは、クラッチハウジングが取り
付けられるカウンタシャフトの端部側にロータを取付け
て、このロータの取付位置に対応するクラッチカバー側
にスピードセンサを取り付けているのが現状である。
あるいはクラッチカバー側に取り付けられるスピードセ
ンサの取付基端部が外部に露出し、例えば、走行時にお
いて飛び跳ねる石等による外力によって損傷し易いばか
りでなく、外観性を重視する機種へ搭載する場合には、
新たな別のカバーにて隠蔽保護する必要がある。
ス側に取付けて、ロータに近接させて対向位置させよう
とする場合には、クランクケース内に組付けられるミッ
ション部品との干渉等を考慮すると、ロータの外径を大
きくすることができない。
を他の機種と共に共通して使用することが要請されるこ
とから、ドライブシャフトにロータを取り付け、このロ
ータに近接対向させてスピードセンサを取り付けようと
する場合には、ロータに対するスピードセンサの長さも
規制され、これによって、スピードセンサの取付位置
が、クランクケースの外形状に伴い、ロータに近接する
クランクケースの後端外周面側壁に制約されてしまう。
ピードセンサを取り付けようとする場合、特に、V型2
気筒エンジンにあっては、リヤシリンダの後端外部に設
けたカムチェーンの張力を調整するカムチェーンアジャ
スタに対して、締付用工具にて後方から差込み操作する
際、締付用工具がクランクケースの後端側外周面と干渉
し、これによって、カムチェーンアジャスタによるカム
チェーンの張力調整作業が容易に行えないという問題が
生じる。
もので、ロータの外径を大きくすることなくエンジンケ
ースへの既存のスピードセンサの設置を可能にし、か
つ、外観性の向上及び外力からスピードセンサの損傷を
確実に防止できるとともに、カムチェーンアジャスタに
よるカムチェーンの張力調整作業を容易に行うことがで
きるようにしたエンジンを提供することを目的とする。
ために、本発明は次の構成を有する。本発明は、クラン
クシャフトと平行に変速ギヤ列をそれぞれ備えたカウン
タシャフトおよびドライブシャフトを回転自在にエンジ
ンケース内に軸支した小型車両用エンジンにおいて、カ
ウンタシャフトでは、その一側軸端に発進用クラッチを
配設し、ドライブシャフトでは、前記発進用クラッチ配
設側と反対側のドライブシャフト軸端に後輪に動力を伝
達するドライブスプロケットを取付け、かつ、該クラッ
チ配設側のドライブシャフト軸端にスピードセンサ用ロ
ータを取付け、前記センサ用ロータは、前記発進用クラ
ッチよりエンジン内側に位置し、かつ側方視で発進用ク
ラッチと重なるように配設したことを特徴とするエンジ
ンである。
の変速ギヤ列を左右に2分割可能に組み合わされる一対
のエンジンケース内に収容し、かつ該エンジンケースの
外部に前記各々のシャフトの左右両端部を露出させると
ともに、前記各々のエンジンケースにそれぞれ取外し可
能に取り付けられるスプロケットカバー及びクラッチカ
バーにて隠蔽保護してなるエンジンであって、前記エン
ジンケースの後壁部にロータに対向させてスピードセン
サを設け、クラッチカバーの外周に対してセンサ取付け
部の合せ面を内側にし、エンジンケースの後壁のスピー
ドセンサ取り付け部に対応する部分を凹所に形成したも
のにできる。また、本発明において、 前記スピードセ
ンサを、前記クラッチカバーの後側の延出部にて隠蔽保
護してなるものにできる。また、本発明において、エン
ジンはV型多気筒エンジンであり、前記スピードセンサ
取り付け部の凹所は、エンジンのリヤ気筒の後端外部に
設けた前記カムチェーンの張力調整を行うカムチェーン
アジャスタに用いる締付用工具の後方からの差込み操作
に対し、前記エンジンケースの後端側外周面と干渉しな
いものになっているものにできる。
を参照しながら詳細に説明する。図1及び図2は、本発
明の実施形態に係るエンジン、例えば、V型2気筒エン
ジンを搭載した自動2輪車を示す。
搭載されたエンジンユニットである。このエンジンユニ
ット1は、図3及び図4に示すように、エンジン2を構
成するフロント気筒2A及びリヤ気筒2Bを有する。
2A,2Bは、シリンダハウジング3、ピストンシリン
ダ4及びピストン5を備え、ピストンシリンダ4内のピ
ストン5上部燃焼室内に吸気される混合気を点火プラグ
6にて燃焼させる。インレットバルブ7及びエキゾース
トバルブ8による吸排気工程によりピストン5をピスト
ン動作させ、このピストン5のピストン動作をコンロッ
ド9を介して後述するミッション部20の動力伝達機構
に駆動力を出力するクランクシャフト21に伝達するよ
うになっている。また、インレットバルブ7及びエキゾ
ストバルブ8の吸排気制御は、一対のロッカアーム1
0,11と、これらのロッカアーム10,11を交互に
揺動させるカム12(カムシャフト13)の回転にて行
われる。
13に設けたスプロケット14と、クランクシャフト2
1に組付けたスプロケット22との間にカムチェーン1
5を掛け渡し噛合し、このカムチェーン15を介してク
ランクシャフト21の回転力をカムシャフト13に伝達
することにより行われるようになっている。
16にて案内保持され、カムチェーンテンショナ17に
て所定の張力に調整可能に維持されるようになっている
もので、特に、リヤ気筒2B側のカムチェーンテンショ
ナ17は、軸18にて回動調整可能に軸支されていると
ともに、シリンダハウジング3の後端外部に設けたカム
チェーンアジャスタ19によりカムチェーン15に対す
る張力の調整が行われる。
ーンテンショナ17をカムチェーンに押し付ける突出方
向にスプリング19aで付勢されたアジャスタロッド1
9bと、該アジャスタロッド19bの突出方向の移動の
みを許容するラチェット機構19cとを備え、カムチェ
ーンの弛みに応じてアジャスタロッド19bを突出させ
自動的にカムチェーンの張りを調整するものである。カ
ムチェーンアジャスタ19はシリンダヘッドを分解する
等カムチェーンを弛める必要のあるときにエンジンから
取り外すの必要が生じる。実施形態では、締付用工具T
の後方からの差込み操作によりカムチェーンアジャスタ
19をエンジンに取り付けるボルトが締められるように
なっている。このカムチェーンアジャスタ19は、図3
に2点破線にて示すように、その締付用工具Tによる差
込み操作軸Pが、リヤ気筒2Bのシリンダハウジング3
の後傾倒角度αに応じて傾斜θさせて設置されている。
20は、後述する左右に2分割可能に組み合わされる
左,右一対のクランクケース41,42内に組付け収納
されている。クランクシャフト21の一端部21a側に
は、図示しないスタータのスタータモータ駆動のギヤー
がかみ合うスタータドリブンギヤー22が組付けられ
て、一方のクランクケース41側に軸支される。また、
クランクシャフト21の他端部21b側には、プライマ
リドライブギヤ23がカムチェーンスプロケットギヤー
と共に組付けられて、他方のクランクケース42側に軸
支されている。
ブギヤ23は、変速機構のカウンタシャフト24に組付
けたプライマリドリブンギヤ25に噛合されて、これら
プライマリドライブギヤ23及びプライマリドリブンギ
ヤ25を介してクランクシャフト21の回転力をカウン
タシャフト24に伝達するようになっている。
は、一方のクランクケース41側に軸支され、その他端
部24b側には、プライマリドリブンギヤ25と共に発
進用クラッチ機構としてクラッチハウジング26、クラ
ッチスリーブハブ27、クラッチプレッシャプレート2
8及びクラッチレリーズラック29が組付けられて、他
方のクランクケース半体42側に軸支されている。変速
機構は、クラッチ機構を介して入力されたエンジン2の
回転出力をこのカウンタシャフト24のギヤ列を介して
ドライブシャフト30のギア列の噛み合いの選択によ
り、変速してドライブシャフト30から出力する。この
出力された駆動力は、ドライブシャフト30の一端部3
0a側に組付けたスプロケット31に掛け渡し噛合され
るドライブチェーン32を介して車体Aの後輪に伝達さ
れる構成になっている。
シャフト24及びドライブシャフト30の各々の左右両
端部21a,21b、24a,24b及び30a,30
b側は、左,右のクランクケース41,42から外部に
それぞれ露出させてなるとともに、各々の露出端部は、
クランクケース41,42にそれぞれ取外し可能に取り
付けられるスプロケットカバー51及びクラッチカバー
52にて隠蔽保護されるようになっているもので、この
クラッチカバー52には、変速機構のクラッチレリーズ
ラック29に噛合されるクラッチレリーズピニオン53
が設けられている。
b側には、速度検知用ロータ33が組付けられており、
前記ロータ33は、前記発進用クラッチよりエンジン内
側に位置し(具体的には、クラッチカバー52とクラン
クケースとの合せ面60よりも内側に位置し)、かつ側
方視で全部または一部が発進用クラッチと重なるように
なっている。また、このロータ33に対応するクランク
ケース42の後端外周面42aでは、車幅方向外側位置
に、後面から上面の一部にかけて概略L字形状に部分
に、合せ面62より前方に凹んだ箇所(凹陥部)43が
形成される。また、この凹陥部43はリヤ気筒2Bの後
端外部に設けたカムチェーンアジャスタ19の締付用工
具Tによる差込み操作軸Pが干渉しない位置形状に成さ
れている。この凹陥部43の壁には、スピードセンサ4
4が後方から前方に向けて差し込んで固定されロータ3
3に近接対向させて取り付けられている。
部では、クランクケース42の後端外周面42aに凹陥
部43の形成されていない部位に向けてスカート部52
aが延出形成され、このスカート部52aにてスピード
センサ44の取付基端部44aを外側から隠蔽して保護
し得るようになっている。車体右側方から見るとクラッ
チカバーのスカート部52aはクランクケース42外周
面42aに一致しているように見え、スピードセンサ4
4のコネクタのある取付け基端部44aがほぼ見えなく
なり外観的にもまとまった印象を得ることができる。
エンジンを例にして説明したが、これには限定されず、
1気筒エンジンあるいは多気筒エンジンにおいても応用
可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更
実施可能である。
によれば、ドライブスプロケットの外側にセンサ用ロー
タを配設するものに比べてパワーユニットの全幅を小型
にできる。また、センサ用ロータをクラッチの内側に配
置したのでロータの外径を体系に形成できより精度の高
いスピード計測ができる。また、センサ用ロータをクラ
ッチの外径内にほぼ収まるように形成したのでエンジン
を小型化できる。また、スピードセンサの取付基端部を
クラッチカバーに一体に延出形成したスカート部にて隠
蔽保護するので、例えば、走行時において飛び跳ねる石
等による外力による損傷を防止することができる。ま
た、クラッチカバーの形状がセンサの位置に影響され
ず、かつ、スピードセンサがクラッチカバーの影響を受
けない。さらに、V型多気筒エンジンにおいては、セン
サ取り付け部の凹所がリヤ気筒の後端外部に設けたカム
チェーンのカムチェーンアジャスタの張力調整に用いら
れる締付用工具の後方からの操作に対して、クランクケ
ースの後端側外周面と干渉しないような形態を有するこ
とから、カムチェーンアジャスタの取り付けるボルトの
締め付け作業を容易に行うことができる。
ジンを搭載してなる自動2輪車の一実施形態を示す右側
面図である。
ットの横断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 クランクシャフトと平行に変速ギヤ列を
それぞれ備えたカウンタシャフトおよびドライブシャフ
トを回転自在にエンジンケース内に軸支した小型車両用
エンジンにおいて、 カウンタシャフトでは、その一側軸端に発進用クラッチ
を配設し、 ドライブシャフトでは、前記発進用クラッチ配設側と反
対側のドライブシャフト軸端に後輪に動力を伝達するド
ライブスプロケットを取付け、かつ、該クラッチ配設側
のドライブシャフト軸端にスピードセンサ用ロータを取
付け、 前記センサ用ロータは、前記発進用クラッチよりエンジ
ン内側に位置し、かつ側方視で発進用クラッチと重なる
ように配設したことを特徴とするエンジン。 - 【請求項2】 エンジンユニットの変速ギヤ列を左右に
2分割可能に組み合わされる一対のエンジンケース内に
収容し、かつ該エンジンケースの外部に前記各々のシャ
フトの左右両端部を露出させるとともに、前記各々のエ
ンジンケースにそれぞれ取外し可能に取り付けられるス
プロケットカバー及びクラッチカバーにて隠蔽保護して
なるエンジンであって、 前記エンジンケースの後壁部にロータに対向させてスピ
ードセンサを設け、 クラッチカバーの外周に対してセンサ取付け部の合せ面
を内側にし、 エンジンケースの後壁のスピードセンサ取り付け部に対
応する部分を凹所に形成したことを特徴とする請求項1
に記載のエンジン。 - 【請求項3】 前記スピードセンサを、前記クラッチカ
バーの後側の延出部にて隠蔽保護してなることを特徴と
する請求項1または2に記載のエンジン。 - 【請求項4】 エンジンはV型多気筒エンジンであり、
前記スピードセンサ取り付け部の凹所は、エンジンのリ
ヤ気筒の後端外部に設けた前記カムチェーンの張力調整
を行うカムチェーンアジャスタに用いる締付用工具の後
方からの差込み操作に対し、前記エンジンケースの後端
側外周面と干渉しないものになっていることを特徴とす
る請求項1ないし3のうちのいずれか1に記載のエンジ
ン。
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