JP6168095B2 - エンジンの燃料ポンプ締結構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等のエンジンに備えられる燃料ポンプの締結構造に関する。より詳しくは、インジェクタに燃料を圧送する燃料ポンプをエンジン本体の吸気側の側面かつリヤ側の端部に配置したエンジンの燃料ポンプ締結構造の改良に関する。
自動車等において、車両前部のエンジンルームに気筒列方向が車幅方向を向くように横置きに搭載されるエンジンでは、シリンダブロックを含むエンジン本体の吸気側の側面を車両前方に向け、排気側の側面を車両後方に向けることにより、走行風による排気温度の低下を抑制して排気浄化装置の早期活性化及び活性化の維持が図られる。
その場合、ディーゼルエンジンや直噴エンジン(筒内噴射式エンジン)等のように、燃焼室に燃料を直接噴射するエンジンでは、高圧の燃料圧力が必要になるため、インジェクタに燃料を圧送する燃料ポンプの駆動負荷が大きくなる。そのため、高温を避けつつ燃料ポンプをクランク軸でチェーン駆動するためには、燃料ポンプをエンジン本体の吸気側の側面、つまり車両前方側の側面に配置することになる。
この点に関し、特許文献1には、エンジン端部の車両前方側の側面に燃料ポンプを配設することが開示される。
また、特許文献2には、エンジン始動時にクランク軸を回転させるスタータを変速機及びシリンダブロックと共締めすることが開示される。これによれば、変速機とシリンダブロックとを他のボルトで締結する必要がなくなり、締結工数及びボルト本数の削減とコストダウンとが図られる。
特開2007−16716号公報(特に[0024]、[図3]) 特開2002−187441号公報(特に[0012]、[0017]、[図1])
ところで、燃料ポンプがエンジン本体の吸気側の側面かつリヤ側(気筒列方向においてクランク軸の変速機への出力側)の端部に配置されるエンジンでは、燃料ポンプの駆動時の振動とエンジン幅の増大とが懸念される。
その場合、振動抑制のために燃料ポンプの締結箇所を増やすと、部品点数及び組み付け時間の増大を招く。
そこで、本発明は、燃料ポンプの締結箇所を増やすことなく、エンジン本体の吸気側側面かつリヤ側端部に配置される燃料ポンプの駆動時の振動とエンジン幅の増大とを抑制できるエンジンの燃料ポンプ締結構造の提供を目的とする。
上記課題を解決するためのものとして、本発明は、気筒列方向においてクランク軸の変速機への出力側をリヤ側、反対側をフロント側とするエンジン本体を含み、インジェクタに燃料を圧送する燃料ポンプがエンジン本体の吸気側側面かつリヤ側端部に配置されるエンジンの燃料ポンプ締結構造であって、エンジン本体のリヤ側端部に、変速機が締結される変速機締結部と、気筒列方向における上記変速機とは反対側から燃料ポンプが取り付けられる燃料ポンプ取付部とが設けられ、上記燃料ポンプ取付部の一部又は全部がクランク軸線方向視で上記変速機締結部の領域内に位置しており、上記変速機締結部と変速機との間に、エンジン本体のリヤ側端面に配設されるチェーン及びスプロケットを覆うチェーンカバーが介設されて、上記変速機締結部とチェーンカバーと変速機とが共締めされることを特徴とする。
本発明によれば、エンジン本体のリヤ側端部において変速機の締結により剛性が高められる変速機締結部の領域内に燃料ポンプの少なくとも一部が取り付けられるので、燃料ポンプの駆動時の振動とエンジン幅の増大とが抑制される。また、上記変速機締結部の剛性が高められるので、燃料ポンプの駆動時の振動がより一層抑制される。
本発明においては、上記変速機締結部は外周部に変速機締結用リブを有し、上記リブに締結ボルトが挿通される複数のボス部が設けられ、上記燃料ポンプ取付部は、上記複数のボス部のうち所定の2つのボス部の間に位置することが好ましい。
この構成によれば、締結ボルトが挿通されて上記リブの剛性が高められる2つのボス部の間に燃料ポンプが取り付けられるので、燃料ポンプの駆動時の振動がより一層確実に抑制される。
なお、他の一の局面に係る本発明は、気筒列方向においてクランク軸の変速機への出力側をリヤ側、反対側をフロント側とするエンジン本体を含み、インジェクタに燃料を圧送する燃料ポンプがエンジン本体の吸気側側面かつリヤ側端部に配置されるエンジンの燃料ポンプ締結構造であって、エンジン本体のリヤ側端部に、変速機が締結される変速機締結部と、気筒列方向における上記変速機とは反対側から燃料ポンプが取り付けられる燃料ポンプ取付部とが設けられ、上記燃料ポンプ取付部の一部又は全部がクランク軸線方向視で上記変速機締結部の領域内に位置しており、上記変速機締結部は外周部に変速機締結用リブを有するものであってもよい。
本発明においては、エンジン本体のリヤ側端面に沿って、クランク軸に設けられるクランク軸スプロケットと、燃料ポンプの駆動軸に設けられる燃料ポンプ第1スプロケット及び燃料ポンプ第2スプロケットと、吸気カム軸に設けられる吸気カム軸スプロケットと、上記クランク軸スプロケット及び燃料ポンプ第1スプロケットに巻き掛けられる第1チェーンと、上記燃料ポンプ第2スプロケット及び吸気カム軸スプロケットに巻き掛けられる第2チェーンとが配設されることが好ましい。
この構成によれば、燃料ポンプが第1チェーンを介してクランク軸でチェーン駆動され、吸気カム軸が第1チェーン及び第2チェーンを介してクランク軸でチェーン駆動される。その場合、燃料ポンプの少なくとも一部がエンジン本体のリヤ側端部において変速機締結部の領域内に取り付けられるので、燃料ポンプの全部が変速機締結部の領域外に取り付けられる場合(すなわち燃料ポンプがエンジン本体の吸気側に突出して取り付けられる場合)に比べて、第2チェーンの吸気カム軸スプロケットへの掛かり角が確保できる(すなわち大きくなる)。そのため、吸気カム軸及び排気カム軸の両方のカム軸を共に第2チェーンで駆動でき、カム軸間ギヤが不要になるので、ギヤノイズが解消される。また、第2チェーンのチェーンピッチを大きくすることができ、第2チェーンの寿命が延長される。
本発明においては、上記所定の2つのボス部のうち上方のボス部が上記第2チェーンで囲まれる領域内に位置することが好ましい。
この構成によれば、第2チェーンの吸気カム軸スプロケットへの掛かり角がより一層大きくなるので、上記ギヤノイズの解消及びチェーン寿命の延長の作用がより一層強化される。
本発明によれば、燃料ポンプの締結箇所を増やすことなく、エンジン本体の吸気側側面かつリヤ側端部に配置される燃料ポンプの駆動時の振動とエンジン幅の増大とを抑制できるエンジンの燃料ポンプ締結構造が提供される。
本発明の実施形態に係るエンジンの概略平面図である。 上記エンジンのチェーンカバー及び変速機を取り付けた左側面図である。 上記エンジンの本体の正面図である。 上記エンジンのチェーンカバー及び変速機を取り外した左側面図である。 上記エンジン本体のリヤ側端部の概略正面図である。 上記エンジンのシリンダブロックの左側面図である。 上記エンジン本体のリヤ側端部の概略部分縦断面図である。 上記エンジンのシリンダブロックの右前方からの斜視図である。 上記エンジン本体のリヤ側端部の展開図である。 上記エンジン本体のリヤ側端部の下部のオイルパンを取り外した部分左側面図である。 上記エンジンの左前方からの斜視図である。
以下、図面に基き本発明の実施形態を説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るエンジン1は、車両前部のエンジンルーム100に気筒列方向が車幅方向を向くように横置きに搭載される直列4気筒(第1気筒♯1〜第4気筒♯4)のディーゼルエンジンである(FF車両)。エンジン1は、図示しないが、気筒内外に、ピストン、インジェクタ(燃料噴射弁)、吸気ポート、排気ポート、吸気弁、排気弁等を有する周知の構造である。
図3及び図4に示すように、エンジン本体10は、上から順に、ヘッドカバー11、シリンダヘッド12、シリンダブロック13、ロアブロック14、及びオイルパン15を含み、これらで外観が形成される。エンジン本体10のリヤ側(気筒列方向においてクランク軸2の変速機30への出力側)の端部(本実施形態では変速機側端部)にチェーンカバー20を挟んで変速機30が締結される(図1参照)。
なお、図4において、鎖線で表した円は、後述するフライホイール31の外形(例えばピッチ円)を示す。
図5に示すように、チェーンカバー20はおよそシリンダヘッド12、シリンダブロック13、及びロアブロック14に亘って締結され、変速機30はシリンダブロック13及びロアブロック14に亘って締結される。エンジン本体10の車両前方側の側面に吸気マニホールド40が接続され、車両後方側の側面に排気マニホールド50が接続される(図1参照)。このように、FF車両では、吸気系を車両前方、排気系を車両後方に配置することにより、走行風による排気温度の低下を抑制して、排気系に備えられる排気浄化装置(図示せず)の早期活性化及び活性化の維持が図られる。
エンジン本体10のフロント側(気筒列方向においてリヤ側の反対側)の端部(本実施形態では反変速機側端部)に複数の補機(例えばオルタネータ、エアコンのコンプレッサ、ウォータポンプ等)がベルト駆動されるフロント側補機駆動装置60が配設され、リヤ側の端部に複数の補機(例えば燃料ポンプ80、オイルポンプ、2次バランサ軸又は1次バランサ軸等)がチェーン駆動されるリヤ側補機駆動装置70が配設される。リヤ側補機駆動装置70は上記チェーンカバー20に収容される。
燃料ポンプ80はエンジン本体10の車両前方側(吸気側)の側面かつリヤ側の端部に配置される。燃料ポンプ80をこの位置に配置した理由はおよそ次の通りである。燃焼室に燃料を直接噴射するエンジン1の燃費向上策として燃料噴射の制御性を高めるためには、高圧の燃料噴射が必要になり、それに伴って、インジェクタに燃料を圧送する燃料ポンプ80の必要駆動トルクも大きくなる。燃料ポンプ80はカム軸41,51端に配設し、カム軸41,51の回転を利用して駆動することが周知であるが、カム軸41,51に可変バルブタイミング装置(VVT)を取り付ける場合、高圧の燃料ポンプ80の必要駆動トルクが可変バルブタイミング装置が発生させるトルクを上回り、可変バルブタイミング装置が作動できなくなるおそれがある。そのため、燃料ポンプ80を排気マニホールド50等の高温部を避けつつカム軸41,51端以外の場所に配設して、クランク軸2でチェーン駆動するために、燃料ポンプ80をエンジン本体10の吸気側の側面、つまり車両前方側の側面で、かつリヤ側補機駆動装置70が配設されるエンジン本体10のリヤ側の端部に配置したものである。ただし、燃料ポンプ80がエンジン本体10の吸気側側面かつリヤ側端部に配置されるエンジン1では、燃料ポンプ80の駆動時の振動とエンジン幅の増大とが懸念され、その場合、振動抑制のために燃料ポンプ80の締結箇所を増やすと、部品点数及び組み付け時間の増大を招く。
(1)そこで、本実施形態では、燃料ポンプ80の締結箇所を増やすことなく、エンジン本体10の吸気側側面かつリヤ側端部に配置される燃料ポンプ80の駆動時の振動とエンジン幅の増大とを抑制できるように、エンジン本体10のリヤ側端部に、変速機30が締結される変速機締結部13gと、気筒列方向における上記変速機30とは反対側から燃料ポンプ80が取り付けられる燃料ポンプ取付部13fとを設け、燃料ポンプ取付部13fの一部又は全部がクランク軸線方向視で変速機締結部13gの領域内に位置するようにしている。
具体的に、燃料ポンプ80はシリンダブロック13に取り付けられ、図5及び図6に示すように、シリンダブロック13のリヤ側端部に、車両前方側に膨出するフランジ状の燃料ポンプ取付部13fが形成され、燃料ポンプ80はこの燃料ポンプ取付部13fに車両右方(反変速機側)から取り付けられる(図3参照)。燃料ポンプ80を取り付けるための締結ボルト(図示せず)が車両右方(反変速機側)から燃料ポンプ80(より詳しくは燃料ポンプ80の取付座に形成される挿通孔)を貫通し、燃料ポンプ取付部13fに螺合される。
燃料ポンプ80はリヤ側補機駆動装置70によりクランク軸2でチェーン駆動される。すなわち、燃料ポンプ80の駆動軸81(図4参照)が燃料ポンプ取付部13fに形成される開口13x(図6参照)を挿通してチェーンカバー20の内部空間に突出し、その突出部に設けられる相対的に大径の第1スプロケット82と、同じくチェーンカバー20の内部空間に突出するクランク軸2の出力側端部に設けられるクランク軸スプロケット3とに第1チェーン71が巻き掛けられる。これにより、燃料ポンプ80が第1チェーン71を介してクランク軸2でチェーン駆動される。なお、図4では、スプロケットの歯及びチェーンの単位構造は図示を省略してある(図10において同様)。
なお、図4に示すように、エンジン本体10は上部が車両後方に所定角度だけスラントしている。これは、主として、車両前方に配置した吸気マニホールド40等を含む吸気系のレイアウトスペースを確保するためである。
また、図4に示すように、シリンダヘッド12の上部に配設される吸気カム軸41及び排気カム軸51がリヤ側補機駆動装置70によりクランク軸2でチェーン駆動される。すなわち、燃料ポンプ80の駆動軸81のチェーンカバー20の内部空間への突出部に上記第1スプロケット82よりも小径の第2スプロケット83が設けられ、この第2スプロケット83と、吸気カム軸41及び排気カム軸51のチェーンカバー20の内部空間への突出部に設けられる吸気カム軸スプロケット42及び排気カム軸スプロケット52とに第2チェーン72が巻き掛けられる。これにより、吸気カム軸41及び排気カム軸42が燃料ポンプ駆動軸81に巻き掛けられる第1チェーン71及び第2チェーン72を介してクランク軸2でチェーン駆動される。
併せて、本実施形態では、エンジン本体10のリヤ側端部に、変速機30が締結される変速機締結用リブ13zを設けている。
具体的に、図6に示すように、シリンダブロック13のリヤ側端部に、変速機30が締結される変速機締結部13gが設けられ、この変速機締結部13gの外周部に変速機締結用リブ13zが形成される。変速機締結部13gは燃料ポンプ取付部13fよりも広い領域を有し、燃料ポンプ取付部13fの全部がクランク軸線方向視で変速機締結部13gの領域内に位置する。変速機30はこの変速機締結部13gに車両左方(変速機側)から取り付けられる(図1及び図7参照)。変速機30を取り付けるための締結ボルト(図示せず)が車両左方(変速機側)から変速機30(より詳しくは変速機30の取付座に形成される挿通孔)を貫通し、変速機締結用リブ13zに形成されるボス部13yに螺合される。
(2)本実施形態では、変速機締結部13gと変速機30との間に、エンジン本体10のリヤ側端面に配設されるチェーン71,72及びスプロケット3,42,52,82,83(言い換えるとリヤ側補機駆動装置70)を覆うチェーンカバー20を介設して、上記変速機締結部13gとチェーンカバー20と変速機30とを共締めしている。
具体的に、図7に示すように、変速機30の締結側の端部(本実施形態では右端部)にフランジ30fが形成され、この変速機側フランジ30fと、シリンダブロック13のリヤ側端部の変速機締結用リブ13z、すなわち変速機締結部13gとの間に、チェーンカバー20を挟んだ状態で、締結ボルト91が車両左方(変速機側)から変速機側フランジ30f及びチェーンカバー20(より詳しくはチェーンカバー20の取付座に形成される挿通孔)を貫通し、変速機締結用リブ13zのボス部13yに螺合される。
(3)本実施形態では、変速機締結部13gの外周部に変速機締結用リブ13zを設け、上記リブ13zに締結ボルトが挿通される複数のボス部13yを設け、燃料ポンプ取付部13fは、上記複数のボス部13yのうち燃料ポンプ80を間に挟んで向かい合う所定の2つのボス部13yの間に位置させている。
具体的に、図6及び図8に符号13y(ア)及び13y(イ)で示すように、燃料ポンプ取付部13f、燃料ポンプ駆動軸81が挿通する開口13x、及び燃料ポンプ80を間に挟んで向かい合う、上方かつ後方のボス部13y(ア)と、下方かつ前方のボス部13y(イ)とが、変速機締結部13gの外周部の変速機締結用リブ13zに設けられる(図4及び図11参照)。
ここで、上記図7において、締結ボルト91が螺合される2つのボス部13yは、上が上方のボス部13y(ア)、下が下方のボス部13y(イ)である。
なお、図8において、符号13aは、燃料ポンプ取付用ボス部である。燃料ポンプ取付用ボス部13aは、燃料ポンプ駆動軸81が挿通する開口13xを間に挟んで上下一対設けられ、燃料ポンプ取付部13fから車両右方(反変速機側)に突出する。このボス部13aに、燃料ポンプ80を取り付けるための締結ボルト(図示せず)が車両右方(反変速機側)から燃料ポンプ80(より詳しくは燃料ポンプ80の取付座に形成される挿通孔)を貫通し、螺合される。
(4)本実施形態では、エンジン本体10のリヤ側端面に沿って、クランク軸2に設けられるクランク軸スプロケット3と、燃料ポンプ80の駆動軸81に設けられる第1スプロケット82及び第2スプロケット83と、吸気カム軸41に設けられる吸気カム軸スプロケット42と、上記クランク軸スプロケット3及び第1スプロケット82に巻き掛けられる第1チェーン71と、上記第2スプロケット83及び吸気カム軸スプロケット42に巻き掛けられる第2チェーン72とを配設している。
具体的に、図4、図9、及び図10に示すように、エンジン本体10の相対的に上方に位置する吸気カム軸41の吸気カム軸スプロケット42及び排気カム軸51の排気カム軸スプロケット52と、上下方向の中間部に位置する燃料ポンプ駆動軸81の第2スプロケット83とに、第2チェーン72が巻き掛けられ、上記燃料ポンプ駆動軸81の第1スプロケット82と、クランク軸2のクランク軸スプロケット3とに、第1チェーン71が巻き掛けられ、クランク軸2の駆動スプロケット8と、エンジン本体10の相対的に下方に位置するバランサ駆動軸6のバランサ軸スプロケット7と、オイルパン15内のオイルポンプ駆動軸17のオイルポンプスプロケット18とに、第3チェーン73が巻き掛けられる。これにより、燃料ポンプ80が第1チェーン71を介してクランク軸2でチェーン駆動され、吸気カム軸41及び排気カム軸51が第1チェーン71及び第2チェーン72を介してクランク軸2でチェーン駆動され、図示しないが、オイルパン15内のオイルポンプ及び2次バランサ軸又は1次バランサ軸等が第3チェーン73を介してクランク軸2でチェーン駆動される。
(5)本実施形態では、上記所定の2つのボス部13y(ア)及び13y(イ)のうち上方のボス部13y(ア)が第2チェーン72で囲まれる領域内に位置するようにしている(図11参照)。
具体的に、図4に示すように、燃料ポンプ取付部13f、燃料ポンプ駆動軸81が挿通する開口13x、及び燃料ポンプ80を間に挟んで向かい合う、上方かつ後方のボス部13y(ア)と、下方かつ前方のボス部13y(イ)とのうち、上方かつ後方のボス部13y(ア)が第2チェーン72で囲まれる領域内に位置している。上方のボス部13y(ア)は相対的に後方に位置しているので、燃料ポンプ駆動軸81に設けられる第2スプロケット83から上方に延びる前後一対の第2チェーン72の部分もまた相対的に後方に位置していることになる。このことは、第2スプロケット83から上方に延びる前後一対の第2チェーン72の部分のうち、前側の部分の吸気カム軸スプロケット42への掛かり角がより一層大きくなることを意味する。
なお、以上の図において、符号90は、エンジン始動時にクランク軸2を回転させるスタータである。スタータ90はチェーンカバー20に取り付けられる。具体的に、図3及び図5に示すように、チェーンカバー20に、車両前方側に膨出するフランジ状のスタータ取付部20fが形成され(図6参照)、スタータ90はこのスタータ取付部20fに車両右方(反変速機側)から取り付けられる。スタータ90を取り付けるための締結ボルト(図示せず)が車両右方(反変速機側)又は左方(変速機側)からスタータ90(より詳しくはスタータ90の取付座に形成される挿通孔)を貫通し、スタータ取付部20fに螺合される。
なお、スタータ取付部20fは、本実施形態ではチェーンカバー20に形成しているが、エンジン本体10のリヤ側端部とチェーンカバー20との間、又は、チェーンカバー20と変速機30との間に挟み込むように設けた板状部材(図示せず)に形成したものであってもよい。
詳しくは図示しないが、スタータ90のピニオンギヤがチェーンカバー20に形成される開口を挿通して変速機30の内部空間に突出し、クランク軸2と同心に設けられるフライホイール31の周縁部に形成されるリングギヤ32と噛合する。
次に、本実施形態の作用を説明する。
(1)気筒列方向においてクランク軸2の変速機30への出力側をリヤ側、反対側をフロント側とするエンジン本体10を含み、インジェクタに燃料を圧送する燃料ポンプ80がエンジン本体10の吸気側側面かつリヤ側端部に配置されるエンジン1の燃料ポンプ締結構造において、エンジン本体10のリヤ側端部に、変速機30が締結される変速機締結部13gと、気筒列方向における上記変速機30とは反対側から燃料ポンプ80が取り付けられる燃料ポンプ取付部13fとが設けられ、上記燃料ポンプ取付部13fの全部がクランク軸線方向視で上記変速機締結部13gの領域内に位置していることから、エンジン本体10のリヤ側端部において変速機30の締結により剛性が高められる変速機締結部13gの領域内に燃料ポンプ80の全部が取り付けられる。そのため、燃料ポンプ80の締結箇所を増やすことなく、燃料ポンプ80の駆動時の振動とエンジン幅の増大とが抑制される。
(2)上記変速機締結部13gと変速機30との間に、エンジン本体10のリヤ側端面に配設されるチェーン71,72及びスプロケット3,42,52,82,83を覆うチェーンカバー20が介設されて、上記変速機締結部13gとチェーンカバー20と変速機30とが共締めされることから、上記変速機締結部13gの剛性がより一層高められる。そのため、燃料ポンプ80の駆動時の振動がより一層抑制される。
(3)上記変速機締結部13gは外周部に変速機締結用リブ13zを有し、上記リブ13zに締結ボルトが挿通される複数のボス部13yが設けられ、上記燃料ポンプ取付部13fは、上記複数のボス部13yのうち所定の2つのボス部13y(ア)及び13y(イ)の間に位置することから、締結ボルトが挿通されて上記リブ13zの剛性が高められる2つのボス部13y(ア)及び13y(イ)の間に燃料ポンプ80が取り付けられる。そのため、燃料ポンプ80の駆動時の振動がより一層確実に抑制される。
(4)エンジン本体10のリヤ側端面に沿って、クランク軸2に設けられるクランク軸スプロケット3と、燃料ポンプ80の駆動軸81に設けられる第1スプロケット82及び第2スプロケット83と、吸気カム軸41に設けられる吸気カム軸スプロケット42と、上記クランク軸スプロケット3及び第1スプロケット82に巻き掛けられる第1チェーン71と、上記第2スプロケット83及び吸気カム軸スプロケット42に巻き掛けられる第2チェーン72とが配設されることから、燃料ポンプ80が第1チェーン71を介してクランク軸2でチェーン駆動され、吸気カム軸41が第1チェーン71及び第2チェーン72を介してクランク軸2でチェーン駆動される。その場合、燃料ポンプ80の少なくとも一部がエンジン本体10のリヤ側端部において変速機締結部13gの領域内に取り付けられるので、燃料ポンプ80の全部が変速機締結部13gの領域外に取り付けられる場合(すなわち燃料ポンプ80がエンジン本体10の吸気側に突出して取り付けられる場合)に比べて、第2チェーン72の吸気カム軸スプロケット42への掛かり角が確保できる(すなわち大きくなる)。そのため、吸気カム軸41及び排気カム軸51の両方のカム軸を共に第2チェーン72で駆動でき、カム軸間ギヤが不要になるので、ギヤノイズが解消される。また、第2チェーン72のチェーンピッチを大きくすることができ、第2チェーン72の寿命が延長される。
(5)上記所定の2つのボス部13y(ア)及び13y(イ)のうち上方のボス部13y(ア)が上記第2チェーン72で囲まれる領域内に位置することから、第2チェーン72の吸気カム軸スプロケット42への掛かり角がより一層大きくなる。そのため、上記ギヤノイズの解消及びチェーン寿命の延長の作用がより一層強化される。
以上、実施形態を挙げて本発明を詳しく説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態では、燃料ポンプ取付部13fの全部がクランク軸線方向視で変速機締結部13gの領域内に位置するようにしたが、これに代えて、燃料ポンプ取付部13fの一部がクランク軸線方向視で変速機締結部13gの領域内に位置するようにしてもよい。また、エンジンの配置や車両の型式は問わない。例えば、上記実施形態では、吸気系を車両前方、排気系を車両後方に配置したエンジン横置きのFF車両であったが、エンジン縦置きのFF車両でもよく、また、エンジン横置きでも、吸気系を車両後方、排気系を車両前方に配置したFF車両でもよい。
1 エンジン
2 クランク軸
3 クランク軸スプロケット
10 エンジン本体
13f 燃料ポンプ取付部
13g 変速機締結部
13y ボス部
13z 変速機締結用リブ
20 チェーンカバー
30 変速機
41 吸気カム軸
42 吸気カム軸スプロケット
71 第1チェーン
72 第2チェーン
80 燃料ポンプ
81 燃料ポンプ駆動軸
82 第1スプロケット
83 第2スプロケット
91 締結ボルト

Claims (5)

  1. 気筒列方向においてクランク軸の変速機への出力側をリヤ側、反対側をフロント側とするエンジン本体を含み、インジェクタに燃料を圧送する燃料ポンプがエンジン本体の吸気側側面かつリヤ側端部に配置されるエンジンの燃料ポンプ締結構造であって、
    エンジン本体のリヤ側端部に、変速機が締結される変速機締結部と、気筒列方向における上記変速機とは反対側から燃料ポンプが取り付けられる燃料ポンプ取付部とが設けられ、
    上記燃料ポンプ取付部の一部又は全部がクランク軸線方向視で上記変速機締結部の領域内に位置しており、
    上記変速機締結部と変速機との間に、エンジン本体のリヤ側端面に配設されるチェーン及びスプロケットを覆うチェーンカバーが介設されて、上記変速機締結部とチェーンカバーと変速機とが共締めされることを特徴とするエンジンの燃料ポンプ締結構造。
  2. 請求項1に記載のエンジンの燃料ポンプ締結構造において、
    上記変速機締結部は外周部に変速機締結用リブを有し、
    上記リブに締結ボルトが挿通される複数のボス部が設けられ、
    上記燃料ポンプ取付部は、上記複数のボス部のうち所定の2つのボス部の間に位置することを特徴とするエンジンの燃料ポンプ締結構造。
  3. 気筒列方向においてクランク軸の変速機への出力側をリヤ側、反対側をフロント側とするエンジン本体を含み、インジェクタに燃料を圧送する燃料ポンプがエンジン本体の吸気側側面かつリヤ側端部に配置されるエンジンの燃料ポンプ締結構造であって、
    エンジン本体のリヤ側端部に、変速機が締結される変速機締結部と、気筒列方向における上記変速機とは反対側から燃料ポンプが取り付けられる燃料ポンプ取付部とが設けられ、
    上記燃料ポンプ取付部の一部又は全部がクランク軸線方向視で上記変速機締結部の領域内に位置しており、
    上記変速機締結部は外周部に変速機締結用リブを有し、
    上記リブに締結ボルトが挿通される複数のボス部が設けられ、
    上記燃料ポンプ取付部は、上記複数のボス部のうち所定の2つのボス部の間に位置することを特徴とするエンジンの燃料ポンプ締結構造。
  4. 請求項2又は3に記載のエンジンの燃料ポンプ締結構造において、
    エンジン本体のリヤ側端面に沿って、
    クランク軸に設けられるクランク軸スプロケットと、
    燃料ポンプの駆動軸に設けられる第1スプロケット及び第2スプロケットと、
    吸気カム軸に設けられる吸気カム軸スプロケットと、
    上記クランク軸スプロケット及び第1スプロケットに巻き掛けられる第1チェーンと、
    上記第2スプロケット及び吸気カム軸スプロケットに巻き掛けられる第2チェーンとが配設されることを特徴とするエンジンの燃料ポンプ締結構造。
  5. 請求項4に記載のエンジンの燃料ポンプ締結構造において、
    上記所定の2つのボス部のうち上方のボス部が上記第2チェーンで囲まれる領域内に位置することを特徴とするエンジンの燃料ポンプ締結構造。
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