JP2001048707A - 携帯型飛翔害虫防除装置 - Google Patents

携帯型飛翔害虫防除装置

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JP2001048707A
JP2001048707A JP11226314A JP22631499A JP2001048707A JP 2001048707 A JP2001048707 A JP 2001048707A JP 11226314 A JP11226314 A JP 11226314A JP 22631499 A JP22631499 A JP 22631499A JP 2001048707 A JP2001048707 A JP 2001048707A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャンプや釣り、海水浴などのアウトドアレ
ジャーや災害時のような電源のない場所や場面におい
て、蚊や蝿といった双翅目の飛翔害虫からの被害を長時
間に亘って回避でき、安全性の高い、小型で携帯可能な
飛翔害虫防除装置を提供する。 【解決手段】 携帯型飛翔害虫防除装置は、一側面が透
気性シート5、他側面が有効成分を保持・蒸散させる蒸
散層2と有効成分の浸透移行を防止するバリア層3の少
なくとも2層からなる有効成分保持シート1から構成さ
れ、上記透気性シートと有効成分保持シートのバリア層
側の各周縁部を接合して構成される袋内に、平均表面温
度が40〜70℃となるように設定された化学発熱組成
物(カイロ原粉)4が封入されていると共に、上記蒸散
層に、30℃における蒸気圧が1.0×10-4mmHg
以上であり、かつ双翅目に対して防除活性を有する物質
が有効主成分として含有・保持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯型飛翔害虫防
除装置に関し、さらに詳しくは、キャンプや釣り、海水
浴などのアウトドアレジャーや災害時のような電源のな
い場所や場面において、蚊や蝿といった双翅目の飛翔害
虫からの被害を長時間に亘って回避することを可能とし
た、安全性の高い、小型で携帯可能な飛翔害虫防除装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、双翅目の飛翔害虫、なかでも蚊を
防除対象とした製剤として広く一般に用いられているも
のは、蚊取線香、加熱燻蒸マット、液体式加熱燻蒸器、
直接空間噴霧エアゾール、人体塗布製剤などである。こ
れらの製剤のうち、加熱燻蒸マットと液体式加熱燻蒸器
は、家庭用コンセントが必要であり、電源のない場所や
場面で使用することができない。一方、直接空間噴霧エ
アゾールは、電源がなくても使用できるが、効果の持続
性が期待できない。人体塗布製剤は、肌に直接塗らなけ
ればならないので、体質に合わない場合に皮膚に痒みや
かぶれを生ずるといった問題や、幼児に使い難いという
問題がある。蚊取線香は、火を使うので、屋外はまだし
も災害時などに屋内で使い難いという問題がある。ま
た、煙がでるので周囲への迷惑を考えた場合、全てのレ
ジャー施設で手軽に使用できるわけではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】また、化学発熱組成
物、所謂使い捨てカイロを熱源として害虫防除剤を蒸散
させる方法も既に提案されており、例えば特開昭56−
75411号、特開昭56−97201号、実開昭58
−87801号、実開平3−43973号などの公報に
記載されている。ただし、使い捨てカイロを用いる場合
には留意しなければならない項目が幾つか存在し、発案
から長期間経過しているにもかかわらず未だ商品化され
ていない。その理由は、本発明の如き留意事項を注視し
なかったためであろうと推測される。
【0004】使い捨てカイロの発熱機構は金属の酸化反
応を利用したものであるが、発熱温度が上昇し過ぎた場
合や、薬剤有効成分の蒸気圧が適合したものでない場
合、短時間で蒸散してしまい、長時間安定した効力が得
られないという問題がある。また、金属の酸化反応のた
めには空気及び水分が不可欠であり、一般に鉄粉等の金
属粉末、反応助剤としての塩類、水、触媒的な働きをす
る活性炭、及びバーミキュライト、珪藻土、木粉等の保
水剤粉末などを透気性の袋に収納して用いられるが、雨
天時に屋外で使用したときに雨水等が入り込むと所望の
発熱温度が得られない等の問題も生じる場合があるた
め、これを収容する容器にも工夫が必要となる。
【0005】従って、本発明の目的は、前記したような
問題がなく、安全性と利便性を兼ね備え、蚊や蝿といっ
た双翅目の飛翔害虫からの被害を長時間に亘って回避で
きる小型で携帯可能な飛翔害虫防除装置を提供すること
にある。さらに本発明の目的は、雨天時に屋外で使用し
たときに雨天等が入り込み難く、また有効成分を効率的
に蒸散させることができ、長時間に亘って安定した効力
を発揮できる携帯型飛翔害虫防除装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の第一の態様によれば、30℃における蒸気
圧が1.0×10-4mmHg以上であり、かつ双翅目に
対して防除活性を有する物質を有効主成分として保持す
る有効成分保持体と、面積500cm2以下かつ平均表
面温度が40〜70℃となるように設定された発熱体と
を備え、該発熱体によって有効成分保持体を加熱して有
効主成分を空気中に放出するように構成されていること
を特徴とする携帯型飛翔害虫防除装置が提供される。実
際の商品形態においては、上記有効成分保持体は、発熱
体と共にもしくは別々に、又はそれらの間にバリア性シ
ートを介挿した状態で、高ガスバリア性フィルムの外袋
内に封入され、使用時に該外袋を破って用いるように構
成される。
【0007】より好適な本発明の第二の態様によれば、
一側面が透気性シート、他側面が有効成分を保持・蒸散
させる蒸散層と有効成分の浸透移行を防止するバリア層
の少なくとも2層からなる有効成分保持シートから構成
され、上記透気性シートと有効成分保持シートのバリア
層側の各周縁部を接合して構成される袋内に、平均表面
温度が40〜70℃となるように設定された化学発熱組
成物が収納されていると共に、上記蒸散層に、30℃に
おける蒸気圧が1.0×10-4mmHg以上であり、か
つ双翅目に対して防除活性を有する物質が有効主成分と
して含有・保持されていることを特徴とする携帯型飛翔
害虫防除装置が提供される。上記透気性シートとして
は、JIS−P−8117に従って測定した透気度が
5.0×103〜1.5×104秒/100ccの透気性シ
ートが用いられる。また、上記有効成分保持シートの蒸
散層とバリア層を構成するフィルムは、水性接着剤を用
い、又は接着剤を用いないで加熱もしくは非加熱圧着に
よりラミネートされていることが好ましい。
【0008】さらに、雨天時に屋外で使用したときに雨
水等が入り込み難く、長期間に亘って安定した効力を発
揮できる携帯に便利な態様においては、空気取入れ用の
通気孔又は有効成分蒸散用の蒸散孔の少なくともいずれ
かとして機能する2つ以上の通気孔を形成した容器をさ
らに備え、該容器内に収容して用いる。好適な態様にお
いては、上記通気孔及び/又は蒸散孔は、容器壁の少な
くとも一部の壁面が断面凹凸状に形成され、該凹部と凸
部の間の側部に形成された開口からなる。より好適に
は、容器の上壁と底壁に、それらの少なくとも一部の壁
面がそれぞれ断面凹凸状に形成され、該凹部と凸部の間
の側部に形成された複数の開口からなる蒸散孔と通気孔
が形成されている。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明者は、安全性と利便性を兼
ね備え、前述の全ての問題を解決した害虫防除方法を鋭
意研究した結果、問題解決のポイントが蒸散システムの
効率化にあることを見出し、さらにそれを達成するため
には有効主成分の条件と蒸散方法を特定する必要があっ
た。すなわち、本発明に使用可能な有効主成分の条件と
しては、30℃における蒸気圧が1.0×10-4mmH
g以上であり、かつ双翅目に対して特に防除活性の高い
ことである。
【0010】双翅目に対する防除活性は、通常、代表的
な昆虫としてアカイエカとイエバエを実験に用いて評価
される。本発明における防除活性とは、有効成分を蒸散
させたときの活性を意味する。本発明においては、便宜
上、有効成分を定量蒸散するように調整した液体式加熱
燻蒸器によって直径20cm、高さ43cm、容積1
3.5リットルの円筒型ガラスシリンダー内に60秒間
蒸散させたときのノックダウン効果をもって「活性」と
定義する。さらに具体的に定義すると、本発明で言うと
ころの「高い防除活性」とは、アカイエカ及び/又はイ
エバエに対するノックダウン効果、すなわちプロビット
法によるKT50値が10分以下を達成するのに必要な蒸
散量が5mg/hr以下であることである。これは、有
効成分を空気中に蒸散させた場合の安全性と、屋内外の
あらゆる環境下における有効性を考慮し、本発明者が長
年の研究によって定めた新規な基準である。
【0011】有効主成分に関する物性と活性の両条件を
満たす例としては、以下のピレスロイド系殺虫剤などが
挙げられ、後述する試験例1に示されるような、トラン
スフルスリン、テラレスリン、フラメトリン、アレスリ
ン、エンペンスリンが好ましく、これらの中でも蒸散性
の点からトランスフルスリンが特に好ましい。また、今
後開発される新規化合物も、本発明を利用することで製
剤の早期開発が可能となる。 ・一般名;化学名(商品名、メーカー) *トランスフルスリン;d−トランス−2,3,5,6
−テトラフルオロベンジル−3−(2,2−ジクロロビ
ニル)−2,2−ジメチル−1−シクロプロパンカルボ
キシラート *テラレスリン;dl−3−アリル−2−メチル−4−
オキソ−2−シクロペンテニル−d1−シス/トランス
−2,2,3,3−テトラメチル−シクロプロパンカン
ボキシラート(ノックスリン、住友化学工業(株)) *d・d−T80−プラレトリン;(+)−2−メチル
−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−2−シクロペ
ンテニル (+)−シス/トランス−クリサンテマート
(エトック、住友化学工業(株)) *フラメトリン;5−プロパギル−2−フリルメチル
d−シス/トランス−クリサンテマート(ピナミンD、
住友化学工業(株)) *アレスリン;dl−3−アリル−2−メチル−4−オ
キソ−2−シクロペンテニル dl−シス/トランス−
クリサンテマート(ピナミン、住友化学工業(株)) *dl・d−T80−アレスリン;dl−3−アリル−
2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル d−
シス/トランス−クリサンテマート(ピナミンフォル
テ、住友化学工業(株)) *dl・d−T−アレスリン;dl−3−アリル−2−
メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル d−トラ
ンス−クリサンテマート(バイオアレスリン) *d・d−T−アレスリン;d−3−アリル−2−メチ
ル−4−オキソ−2−シクロペンテニル d−トランス
−クリサンテマート(エスビオール) *エンペンスリン;1−エチニル−2−メチル−2−ペ
ンテニル dl−シス/トランス−3−(2,2−ジメ
チルビニル)−2,2−ジメチル−1−シクロプロパン
カルボキシラート(ベーパースリン、住友化学工業
(株))
【0012】これらの有効主成分と共に、従来から害虫
駆除剤(殺虫剤、殺ダニ剤)、殺菌剤、防虫剤、忌避
剤、消臭・芳香剤(香水、ハーブなど)、防カビ剤、医
薬品(メントール、ユーカリオイル等、気管、風邪等の
吸入用薬剤)等の目的で使用されている各種の薬剤を、
目的に応じて単独で又は2種以上組み合わせて使用でき
る。通常、30℃における蒸気圧が1.0×10-6
1.0×10-3mmHgの範囲内にある薬剤が用いら
れ、その中でも、30℃における蒸気圧が1.0×10
-4mmHg以上の化合物が好ましい。
【0013】他のピレスロイド系殺虫剤としては以下の
ものが挙げられる。 *レスメトリン;5−ベンジル−3−フリルメチル d
l−シス/トランス−クリサンテマート(クリスロン、
住友化学工業(株)) *dl・d−T80−レスメトリン;5−ベンジル−3
−フリルメチル d−シス/トランス−クリサンテマー
ト(クリスロンフォルテ、住友化学工業(株)) *フタルスリン;N−(3,4,5,6−テトラヒドロ
フタリミド)−メチルdl−シス/トランス−クリサン
テマート(ネオピナミン、住友化学工業(株)) *dl・d−T80−フタルスリン;(1,3,4,
5,6,7−ヘキサヒドロ−1,3−ジオキソ−2−イ
ンドリル)メチル dl−シス/トランス−クリサンテ
マート(ネオピナミンフォルテ、住友化学工業(株)) *ペルメトリン;3−フェノキシベンジル dl−シス
/トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2
−ジメチル−1−シクロプロパンカルボキシラート(エ
クスミン、住友化学工業(株)) *フェノトリン;3−フェノキシベンジル d−シス/
トランス−クリサンテマート(スミスリン、住友化学工
業(株)) *イミプロスリン;2,4−ジオキソ−1−(プロプ−
2−イニル)−イミダゾリジン−3−イルメチル(1
R)−シス/トランス−クリサンテマート(プラール、
住友化学工業(株)) *フェンバレレート;α−シアノ−3−フェノキシベン
ジル−2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブチレ
ート(スミサイジン、住友化学工業(株)) *シペルメトリン;α−シアノ−3−フェノキシベンジ
ル dl−シス/トランス−3−(2,2−ジクロロビ
ニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラ
ート(アグロスリン、住友化学工業(株)) *シフェノトリン;(±)α−シアノ−3−フェノキシ
ベンジル (+)−シス/トランス−クリサンテマート
(ゴキラート、住友化学工業(株)) *エトフェンプロックス;2−(4−エトキシフェニ
ル)−2−メチルプロピル−3−フェノキシベンジルエ
ーテル(トレボン) *テフルスリン;2,3,5,6−テトラフルオロ−4
−メチルベンジル−3−(2−クロロ−3,3,3−ト
リフルオロ−1−プロペニル)−2,2−ジメチル−1
−シクロプロパンカルボキシラート *フェンプロパトリン;α−シアノ−3−フェノキシベ
ンジル シス/トランス−2,2,3,3−テトラメチ
ルシクロプロパンカルボキシラート *フェンフルスリン;2,3,4,5,6−ペンタフル
オロベンジル−dl−シス/トランス−3−(2,2−
ジクロロビニル)−2,2−ジメチル−1−シクロプロ
パンカルボキシラート *1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル シス/
トランス−2,2,3,3−テトラメチル−1−シクロ
プロパンカルボキシラート
【0014】有機リン系殺虫剤の具体例としては、以下
のものが挙げられる。 *ダイアジノン;(2−イソプロピル−4−メチルピリ
ミジル−6)−ジエチルチオホスフェート(ダイアジノ
ン) *フェニトロチオン、MEP;O,O−ジメチル−O−
(3−メチル−4−ニトロフェニル)チオホスフェート
(スミチオン) *ピリダフェンチオン;O,O−ジメチル−O−(3−
オキソ−2−フェニル−2H−ピリダジン−6−イル)
ホスホロチオエート(オフナック) *マラチオン;ジメチルジカルベトキシエチルジチオホ
スフェート(マラソン) *ディプテレックス;O,O−ジメチル−2,2,2−
トリクロロ−1−ハイドロオキシエチル ホスホネイト *クロルピリホス;O,O−ジエチル−O−(3,5,
6−トリクロル−2−ピリジル)−ホスホロチオエート *フェンチオン;O,O−ジエチル−O−(3−メチル
−4−メチルチオフェニル)−ホスホロチオエート(バ
イテックス) *ジクロルボス;O,O−ジメチル−2,2−ジクロロ
ビニルホスフェート(DDVP) *プロペタンホス;O−[(E)−2−イソプロポキシ
カルボニル−1−メチルビニル]−O−メチルエチルホ
スホラミドチオエート(サフロチン) *アベイト;O,O,O´,O´−テトラメチル−O,
O´−チオジ−P−フェニレン ホスホロチオエート *プロチオホス;ジチオリン酸O−2,4−ジクロロフ
ェニル O−エチルS−プロピルエステル(トヨチオ
ン) *ホキシム;O,O−ジエチル−O−(α−シアノベン
ジリデンアミノ)チオホスフェート
【0015】昆虫成長阻害剤の具体例としては、以下の
ものが挙げられる。 *ピリプロキシフェン;2−[1−メチル−2−(4−
フェノキシフェノキシ)エトキシ]ピリジン(スミラ
ブ) *メトプレン;11−メトキシ−3,7,11−トリメ
チル−2,4−ドデカジエノイックアシド−1−メチル
エチルエステル *フェノキシカルブ;エチル[2−(4−フェノキシフ
ェノキシ)エチル]カーバメート *ジフルベンズロン;1−(4−クロロフェニル)−3
−(2,6−ジフロロベンゾイル)ウレア *シロマジン;2−シクロプロピルアミノ−4,6−ジ
アミノ−s−トリアジン *テフルベンズロン;N−[[(3,5−ジクロロ−
2,4−ジフロロフェニル)アミノ]カルボニル]−
2,6−ジフロロベンズアミド
【0016】オキサジアゾール系殺虫剤としては次のも
のが挙げられる。 *メトキサジアゾン;5−メトキシ−3−(2−メトキ
シフェニル)−O−1,3,4−オキサジアゾール−2
(3H)−オン(エレミック) クロロニコチン系殺虫剤の具体例としては、以下のもの
が挙げられる。 *イミダクロプリド;1−(6−クロロ−3−ピリジル
メチル)−N−ニトロイミダゾリジン−2−イリデンア
ミン(ハチクサン) *アセタミプロリド;(E)−N1−[(6−クロロ−
3−ピリジル)メチル]−N2−シアノ−N1−メチルア
セトンアミジン(モスピラン)
【0017】殺菌剤の具体例としては以下のものが挙げ
られる。 *トリフルミゾール;(E)−4−クロロ−α,α,α
−トリフルオロ−N−(1−イミダゾール−1−イル−
2−プロポキシエチリデン−O−トルイジン) *ヘキサコナゾール;(R,S)−2−(2,4−ジク
ロロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾー
ル−1−イル)ヘキサン−2−オール(アンピル) *硫黄(S) *TPN;テトラクロロイソフタロニトリル(ダコニー
ル) *カルベンダゾール;2−(メトキシカルボニルアミ
ノ)ベンゾイミダゾール(MBC) *チオファメートメチル;1,2−ビス(3−メトキシ
カルボニル−2−チオウレイド)ベンゼン(トップジン
M) *プロシミドン;N−(3,5−ジクロロフェニル)−
12−ジメチルシクロプロパン−1,2−ジカルボキシ
ミド(スミレックス) *ミクロブタニル;2−P−クロロフェニル−2−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)ヘキ
サンニトリル(ラリー) *イソプロチオラン;ジイソプロピル−1,3−ジチオ
ラン−2−イソデン−マロネート(フジワン)
【0018】殺ダニ剤としては以下のものが挙げられ
る。 *ケルセン;1,1−ビス(クロロフェニル)−2,
2,2−トリクロロエタノール *キノメチオネート;6−メチルキノキサリン−2,3
−ジチオカ−ボネート *ヘキサチアゾクス;トランス−5−(4−クロロフェ
ニル)−N−シクロヘキシル−4−メチル−2−オキソ
チアゾリジン−3−カルボキサミド
【0019】さらに、殺菌・防カビ剤としては、o−フ
ェニルフェノール、イソプロピルメチルフエノール、2
−クロロ−4−フェニルフェノール、チモール等、香料
としては、天然及び人工の各種香料を使用でき、例えば
動物性、植物性の天然香料、あるいは炭化水素、アルコ
ール、フェノール、アルデヒド、ケトン、ラクトン、オ
キシド、エステル類等の人工香料などが挙げられる。
【0020】忌避剤の具体例としては、以下のようなも
のが挙げられる。 *N,N−ジエチル−m−トルアミド(ディート) *ジメチルフタレート *ジブチルフタレート *2−エチル−1,3−へキサンジオール *1,4,4a,5a,6,9,9a,9b−オクタヒ
ドロジベンゾフラン−4a−カルバルデヒド *ジ−n−プロピル イソシンコメロネート *p−ジクロロベンゼン *ジ−n−ブチルサクシネート *カプリン酸ジエチルアミド *N−プロピルアセトアニリド *β−ナフトール *カンファー
【0021】天然精油及び/又はその成分としては以下
のものが挙げられる。 *シトラール、シトロネラール、シトロネロール、オイ
ゲノール、メチルオイゲノール、ゲラニオール、シンナ
ミックアルデヒド、リナロール、ペリラアルデヒド、ネ
ペタリック酸、メチルヘプテノン、デシルアルデヒド、
ミルセン、酢酸ゲラニオール、チモール、リモネン、シ
ネオール、ピネン、シメン、テルピネン、サビネン、エ
レメン、セドレン、エレモール、ビドロール、セドロー
ル、ヒノキチオール、ツヤプリシン、トロポロイド、ヒ
ノキチン、ツヨプセン、ボルネオール、カンフェン、テ
ルピネオール、テルピニルエステル、ジペンテン、ファ
ランドレン、シネオール、カリオレフィン、バニリン、
フルフラール、フルフリルアルコール、ピノカルベオー
ル、ピノカルボン、ミルテノール、ベルベノン、カルボ
ン、オイデスモール、ピペリトン、ツエン、ファンキル
アルコール、メチルアンスラニレート、ビサボレン、ベ
ンガプトール、ノニルアルデヒド、ノニルアルコール、
ヌートカトン、オクチルアルデヒド、酢酸リナリル、酢
酸ゲラニル、ネロリドール、オシメン、アンスラニル酸
メチル、インドール、ジャスモン、ベンツアルデヒド、
プレゴン等 *上記の異性体及び/又は誘導体 *上記から選ばれる少なくとも1つ以上を含有する精油
【0022】さらに、下記のような共力剤を他の薬剤と
混合して使用できる。 *ブチルカービトル 6−プロピル−ピペロニル エー
テル(商品名ピペロニルブトキサイド) *オクタクロロジプロピルエーテル(商品名S−42
1) *イソボルニルチオシアナアセテート(商品名IBT
A) *N−オクチルビシクロヘプテンカルボキシイミド(商
品名サイネピリン222) (2−エチルヘキシル)−1−イソプロピル−4−メチ
ルビシクロ(2,2,2)オクト−5−エン−2,3−
ジカルボキシイミド(商品名サイネピリン500)
【0023】また、薬剤の分解やそれに伴う薬剤保持材
の目詰り防止のために酸化防止剤を併用することができ
る。本発明に適する酸化防止剤としては、2,2´−メ
チレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、2,2´−メチレンビス(4−メチル−6−t−
ブチルフェノール)、4,4´−メチレンビス(2−メ
チル−6−t−ブチルフェノール)、4,4´−ブチリ
デンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、
4,4´−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェ
ノール)、4,4´−メチレンビス(2,6−ジーt−
ブチルフェノール)、ステアリル−β−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
ベンゼン、1,1,3−トリス(2−メチル−5−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、テトラキス
[メチレン(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
シンナメート)]メタン、BHT、BHA、3,5−ジ
ーt−ブチル−4−ヒドロキシアニソール、メルカブト
ベンズイミダゾール、ジラウリル−チオ−ジ−プロピオ
ネート、2−t−ブチル−4−メトキシフェノール、3
−t−ブチル−4−メトキシフェノール、2,6−ジ−
t−ブチル−4−エチルフェノール、α−トコフェロー
ル、アスコルビン酸、エリソルビン酸、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、オクタデ
シル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロ
シンナメート、フェニル−β−ナフチルアミン、N,N
−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、2,2,4−
トリメチル−1,2−ジヒドロキノリンポリマー、6−
エトキシ−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロ
キノリン、2,2−チオビス(4−メチル−6−t−ブ
チルフェノール)、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシ−ベンジルフォスフォネート−ジエチルエステ
ル、ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジルホスホン酸エチル)カルシウム;ポリエチレンワ
ックス、オクチル化ジフェニルアミン、トリス[2−
(3´,5´−ジ−t−ブチル−4´−ヒドロキシヒド
ロ−シンナモイルオキシル)エチル]イソシアヌレー
ト、トリス−(4−t−ブチル−2,6−ジメチル−3
−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、3,9−ビ
ス[1,1−ジ−エチル−2−(β−(3−t−ブチル
−4−ヒドロキシ−5−メチル−フェニル)プロピオニ
ルオキシ)エチル]−2,4,8,10−テトラオキザ
スピロ[5.5]ウンデカン、ジトリデシル−3,3´
−チオジプロピオネート、ジミリスチル−3,3´−チ
オジプロピオネート、ジステアリル−3,3´−チオジ
プロピオネート等の化合物が挙げられる。
【0024】上記のような酸化防止剤は、単独でも、ま
た2種以上を組み合わせて混合使用することもできる。
また添加方法としては、薬液中に添加することや、得ら
れた有効成分保持体に添加することが考えられるが任意
である。さらに、過酸化物分解剤と一般に呼ばれる酸化
防止剤として、ジラウリルチオジプロピオネート(DL
TP)やジステアリルチオジプロピオネート(DST
P)を前記酸化防止剤と組み合わせて混合使用すること
もできる。さらには蒸散性を調節するために、パラフィ
ン類、グリコール類、エーテル類及びワックス類が使用
できる。
【0025】さらに、紫外線吸収阻害剤としてパラアミ
ノ安息香酸類、桂皮酸類、サリチル酸類、ベンゾフェノ
ン類及びベンゾトリアゾール類などの紫外線吸収剤を用
いることにより、保管時、使用時の耐光性を一段と向上
させることができる。
【0026】薬液を調製するためには、必要に応じて溶
剤を用いることもできる。溶剤としては、水性、油性ど
ちらでもよく、水、メチルアルコール、エチルアルコー
ル等のアルコール類、フタル酸ジエチル、ミリスチン酸
イソプロピル、ステアリン酸ブチル等のエステル類、ヘ
キサン、ケロシン、パラフィン等の脂肪族炭化水素類、
ベンゼン、キシレン等の芳香族炭化水素類、さらにエチ
レングリコール、エチレングリコールジエチルエーテル
等のエーテル類を例示できる。
【0027】次に、本発明を構成するために重要な要件
である蒸散方法について記載する。その方法とは、面積
を500cm2以下に調整し、かつ有効成分保持体表面
の平均温度を40〜70℃となるよう設定した発熱体を
利用する低エネルギー蒸散システムである。この温度域
であれば、家庭用の商用電源であるAC100Vを利用
しなくとも、電池と低消費電力の発熱体の組み合わせで
1時間以上の効力持続は達成可能である。また、金属の
酸化反応を利用する発熱システム、すなわち使い捨てカ
イロなどのシステムも有効な手段である。
【0028】金属の酸化反応を応用した使い捨てカイロ
には、前記したように、酸化を促進するための塩水と活
性炭などが配合されている。このような化学発熱組成物
と有効成分が接触すると、有効成分は活性炭に吸着され
て空気中に放出されなくなる危険性があるため、混合す
ることができない。すなわち、有効成分と発熱体は分離
しなければならない。また、塩水を易破裂式の袋に入
れ、使用開始直前に破って使用する方法を用いれば、有
効成分の安定性はさらに向上する。分離するための方法
としては、発熱体である使い捨てカイロの原粉を封入す
る内袋の片側を透気性のシートとし、もう片側を有効成
分保持シートとする方法がある。以下、添付図面を参照
しながら説明する。
【0029】図1は、本発明の携帯型飛翔害虫防除装置
の好適な形態の基本構成を示しており、有効成分保持シ
ート1と透気性シート5の各周縁部をヒートシール等の
適当な方法により接合して構成される袋内に、カイロ原
粉(化学発熱組成物)4を収納してなるものである。有
効成分保持シート1は、有効成分を保持・蒸散させる蒸
散層2と、有効成分の浸透移行を防止するためのバリア
層3の少なくとも2層が必要である。また、この2層を
ラミネートする際に用いる接着方法としては、水性の接
着剤を用いるか、又はラミネートする際に接着剤を用い
ない加熱もしくは非加熱接着(もしくは圧着)としなけ
ればならない。その際、有効成分を保持・蒸散させる蒸
散層2とバリア層3の間にポリエチレン(PE)フィル
ムを介挿することが好ましい。ラミネート方法を注視す
る理由は、ウレタン系もしくは有機ゴム系といった油性
接着剤を使用した場合、有効成分が接着剤に吸着されて
効率よく空気中に放出されないためである。蒸散層2の
材料としては、紙や不織布などの繊維質のものが適して
おり、なかでも繊維が細く目付の小さいもの、例えば濾
紙などが好ましい。バリア層3の材料としては、ポリエ
ステル系のフィルムや、親水性のセロファンなどが好ま
しい。
【0030】透気性シート5は、袋内に透過させる酸素
の量をコントロールする役割、すなわち発熱温度をコン
トロールする役割を担うため重要である。この透気性シ
ート5は、通常、基材と透気性シーラントの少なくとも
2層で構成されており、基材が透気性の非常に高い不織
布などの場合、透気性能は主に透気性シーラントで決ま
る。透気性シーラントの材質としては、一般のシーラン
トと同様に、ヒートシールすることを考慮してポリエチ
レン等を用いるが、大きな違いは、シーラントに数ミク
ロンの細孔を多数開けていることである。また、シーラ
ントを厚くして基材を兼ね、ラミネート構成を単純化す
ることもよく行なわれる。さらに、基材が透気性のない
フィルムである場合には、シーラントごと細孔を開ける
場合もある。この細孔は300μm以下が好ましい。こ
れ以上の孔径の細孔を開けた場合、カイロ原粉が袋外に
もれ出るという危険性がある。透気性シート5の透気度
は、JIS−P−8117に則って行なった試験におい
て、5.0×103〜1.5×104秒/100ccである
ことが所定の効果を得るために必要である。このこと
は、後述する試験例2から明らかである。
【0031】図2は、本発明の別の好適な形態を示して
おり、化学発熱組成物のうち、塩水だけを易破裂性の袋
に入れた塩水袋6が他のカイロ原粉4と共に収納されて
おり、有効成分保持シート1や透気性シート5などの他
の構成は図1に示す場合と同様である。使用に際して
は、塩水袋6を破ることにより、漏れ出た塩水がカイロ
原粉4と接触して発熱反応を生起する。このように、使
用直前まで塩水がカイロ原粉と接触しないようにしてお
くことにより、発熱反応を阻止し、有効成分やカイロ原
粉をより安定して保持しておくことができる。易破裂性
の袋としては、特許第2649280号に記載のアクリ
ルニトリル系熱可塑性熱フィルム、例えば商品名:ゼク
ロン[三井化学(株)製]を好適に用いることができ
る。
【0032】前記したいずれの形態においても、使用開
始前まで金属粉の酸化を開始させる酸素との接触を断つ
必要があるため、ガスバリア性能の高いシリカ蒸着やフ
ィルムなどを外袋として用いて包装して保管するのが通
例である。その際、有効成分保持シート1がこの外袋の
内面に接触していると、通常、外袋内面にラミネートさ
れているヒートシール用のポリオレフィン系フィルム
に、有効成分が移行する危険性がある。これを回避する
ためには、有効成分保持シートと発熱体(化学発熱組成
物)を別々の外袋で包装するか、有効成分保持シートと
外袋内面の間にもう一枚ポリエステル系やナイロン系の
フィルムなどを介挿して浸透移行を防止するか、有効成
分保持シートを内側に折り畳んだ状態で包装するといっ
た工夫が必要である。
【0033】さらに、有効成分保持体と発熱体又は発熱
体のみを、空気取入れ用の通気孔又は有効成分蒸散用の
蒸散孔の少なくともいずれかとして機能する2つ以上の
通気孔を設けた容器に入れることで、保温効果が期待で
き、有効成分蒸散の効率化を図ることが可能である。そ
の際、有効成分保持シートを内側に畳んで容器に収納す
ることにより、保温効果はさらに高まる。容器内には加
熱による上昇気流が発生するので、その気流に有効成分
を乗せて空気中に放出することが効率的である。そのた
めには、有効成分保持シートに対して平行方向に気流が
生ずるよう通気孔を設けることが好ましい。すなわち、
通気孔は有効成分保持シート面に対して平行方向に、少
なくとも入口と出口の2つを設けるとよい。また、通気
孔は、化学発熱組成物の発熱に必要な酸素を供給する役
割も果たすため、通気孔の面積による温度コントロール
も可能である。このような容器の好適な形態の一例を図
3乃至図6に示す。
【0034】図3は、容器10の斜視図、図4はその右
側面図、図5は容器本体11の底部の部分縦断面図、図
6は上蓋12の上部の部分縦断面図である。上蓋12
は、細長いヒンジ部13により容器本体11の一側部上
端に開閉自在に接続されており、他側部においてスナッ
プ式の留め具14により留められる。容器本体11の底
壁は、図3及び図5に示されるように、断面凹凸状に形
成され、凹部16aと凸部17aの間の側部に形成され
た複数の開口18aからなる通気孔15aを有してい
る。同様に、上蓋12の上壁も、図3及び図6に示され
るように、断面凹凸状(但し、上面を基準にして見た場
合には複数凹状)に形成され、凹部16bと凸部17b
の間の側部に形成された複数の開口18bからなる蒸散
孔15bを有している。なお、容器本体11の両側上部
には、吊下げ用紐を通すためのリング状掛止部19が形
成されている。
【0035】前記したような有効成分保持シート及び発
熱体は容器10内に縦方向に配置され、また容器内には
加熱による上昇気流が発生するので、空気は通気孔15
aから容器内に入り、有効成分保持シートと平行な上昇
気流が発生し、この気流に乗って有効成分が蒸散孔15
bから放出される。従って、有効成分の蒸散を効率的に
行なうことができる。また、上蓋12の上部に形成され
た蒸散孔15bは、断面凹凸状の段違い構造の側部の開
口18bから成り、上方から見て直に容器内に貫通する
透孔ではないため、雨天時に屋外で使用しても雨水が直
に容器内の有効成分保持体や発熱体にかかり難く、安定
した効力を発揮することができる。なお、容器の内容積
は、大きすぎると保温効率が低下するので、有効成分保
持体と発熱体を合わせた体積が内容積の5〜8割程度と
するのが好ましい。
【0036】図7は、本発明の別の実施形態の概略構成
を示し、外側が蒸散層2a、内側がバリア層3aからな
る有効成分保持筒体1a内にカイロ原粉4を収納した
後、メッシュ状の蒸散・通気孔20を有する内蓋19を
被着したものを、メッシュ状容器21内に収容し、同様
にメッシュ状蒸散・通気孔20を有する上蓋22で蓋を
して用いる例を示している。なお、この実施形態でも、
保管時にはガスバリア性の高いフィルムで外装される。
【0037】図8は、カイロ原粉を固めてシート状に
し、簡単に折り畳めるようにした本発明のさらに別の実
施形態を示している。すなわち、透気性シート5の上
に、カイロ原粉を固めてシート状にしたシート状発熱体
4aを2個並置し、この上から蒸散層2とバリア層3が
ラミネートされた有効成分保持シート1をヒートシール
して貼り合わせたものである。この場合、ヒートシール
後に蒸散層2に薬液が含浸・保持される。この製品の保
管時には、同様にガスバリア性の高いフィルムで外装さ
れ、好ましくは折れ線23から有効成分保持シート1が
内側になるように二つ折りにして外装される。
【0038】なお、本発明の携帯型飛翔害虫防除装置
は、有効成分の蒸散に伴ってその終点を表示する機能を
備えることができる。このような終点表示方法として
は、アントラキノン系色素を使用する方法、あるいは電
子供与性呈色性有機化合物及び減感剤、又は電子供与性
呈色性有機化合物、減感剤及び顕色剤からなる可変色色
素を利用した方法などが例示できる。例えば、有効成分
保持層が、有効成分の蒸散と共に顕色する色素を利用し
たインジケーター機能を有する場合、その色調変化で終
点を直接判断することができる。また、例えば電子供与
性呈色性有機化合物(色素)と顕色剤とさらに蒸散性減
感性薬剤が共存している場合、蒸散性減感性薬剤が充分
に残存している間は上記薬剤の減感作用が顕色剤の作用
に勝り、発色を抑えるが、上記薬剤が蒸散して残存率が
低くなると、顕色剤と電子供与性呈色性有機化合物との
反応が始まり、呈色し始め、さらに上記薬剤が完全に蒸
散して残存しなくなった時に電子供与性呈色性有機化合
物特有の色調を呈する。従って、上記反応過程と蒸散性
減感性薬剤の蒸散過程とが対応し、上記組成物の色調の
変化により視覚的に蒸散性減感性薬剤の薬効残存状態及
びその終点を正確に知ることができる。このような薬効
指示性組成物は既に公知であり、常温蒸散性減感性の殺
虫剤や防虫剤等の種々の分野で応用されているので、そ
の詳細な説明は省略する(例えば、特許第260736
1号参照)。
【0039】
【実施例】以下、試験例及び実施例を示して本発明につ
いて具体的に説明するが、本発明が下記実施例に限定さ
れるものでないことはもとよりである。
【0040】試験例1 表1に示す各有効成分をノルマルパラフィンに溶解させ
た液体式蚊取製剤を作製し、安定蒸散するまで約100
時間予備燻蒸させた後、加熱温度を変化させることによ
ってそれぞれ3段階の蒸散量にサンプルを調製した。ア
カイエカとイエバエに対する効力試験は、直径20c
m、高さ43cmの円筒形ガラスシリンダーを用いて行
なった。装置中に供試虫を約15個体放した後、予め装
置外で1時間以上予備燻蒸させて蒸散量を安定させたサ
ンプルを装置底面より10秒間燻蒸し、時間経過に伴う
ノックダウン虫数を観察し、プロビット法によりKT50
を求めた。繰り返しは各蒸散量につき3回とした。結果
を表1に併せて示す。
【表1】
【0041】試験例2 JIS−P−8117に従った測定した透気度が5.0
×103〜1.5×104秒/100ccとなるように調
製したフィルムと、PETフィルムによって、10×1
3cmの袋を作製し、その中に使い捨てカイロ原粉とし
て還元鉄粉、活性炭、塩水などを封入した。25℃恒温
環境下において、自記録式表面温度計(安立社製AM−
7002)によってPETフィルム側の表面温度を経時
的に測定した。その結果を表2に示す。
【表2】
【0042】実施例1 表3に示す設定に従って、図1に示すような構造のもの
を図3〜6に示す容器に入れた飛翔害虫防除装置を作製
し、屋外において蚊の吸血被害状況を観察した。その結
果を表3に示す。
【表3】 上記表3に示されるように、本発明の規定に従った飛翔
害虫防除装置は、吸血被害もなく、安定して害虫防除効
果を発揮したが、No.3のように表面温度が低すぎた
場合及びNo.6のように表面温度は本発明の範囲内で
あっても防除活性を得るために必要な有効成分量が蒸散
しなかった場合、吸血被害を生じた。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明の携帯型飛翔害虫
防除装置によれば、30℃における蒸気圧が1.0×1
-4mmHg以上であり、かつ双翅目に対して防除活性
を有する物質を有効主成分として保持する有効成分保持
体を、面積500cm2以下かつ平均表面温度が40〜
70℃となるように設定された発熱体によって加熱して
有効主成分を空気中に放出することにより、キャンプや
釣り、海水浴などのアウトドアレジャーや災害時のよう
な電源のない場所や場面において、蚊や蝿といった双翅
目の飛翔害虫からの被害を長時間に亘って回避すること
ができ、安全かつ便利なシステムとして利用可能となっ
た。
【0044】また、一側面が透気性シート、特にJIS
−P−8117に従って測定した透気度が5.0×10
3〜1.5×104秒/100ccの透気性シート、他側面
が有効成分を保持・蒸散させる蒸散層と有効成分の浸透
移行を防止するバリア層の少なくとも2層からなる有効
成分保持シートから構成され、上記透気性シートと有効
成分保持シートのバリア層側の各周縁部を接合して構成
される袋内に、平均表面温度が40〜70℃となるよう
に設定された化学発熱組成物が収納されていると共に、
上記蒸散層に前記のような有効主成分が含有・保持され
ている場合、有効成分を長時間に亘って効率的に蒸散さ
せることができ、またより小型化し易く、携帯に便利な
飛翔害虫防除装置が提供される。
【0045】さらに、空気取入れ用の通気孔又は有効成
分蒸散用の蒸散孔の少なくともいずれかとして機能する
2つ以上の通気孔を形成した容器、例えば容器壁の少な
くとも一部の側壁が凹凸状に形成され、該凹部と凸部の
間の側部に形成された開口からなり、より好適には、容
器の上壁及び底壁の少なくとも一部の壁面がそれぞれ凹
凸状に形成され、該凹部と凸部の間の側部に形成された
複数の開口からなる蒸散孔と通気孔が形成されている容
器内に収容して用いることにより、雨天時に屋外で使用
したときに雨水等が入り込み難く、さらに容器内の保温
効果や加熱上昇気流により有効成分の蒸散が効率的に行
なわれ、長時間に亘って安定した効力を発揮できると共
に、携帯にも便利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の携帯型飛翔害虫防除装置の好適な基本
構成を示す部分断面斜視図である。
【図2】本発明の携帯型飛翔害虫防除装置の別の好適な
基本構成を示す部分断面斜視図である。
【図3】本発明の携帯型飛翔害虫防除装置に用いる容器
の斜視図である。
【図4】図3に示す容器の右側面図である。
【図5】図3に示す容器の容器本体底部の部分縦断面図
である。
【図6】図3に示す容器の上蓋上部の部分縦断面図であ
る。
【図7】本発明の携帯型飛翔害虫防除装置の他の形態の
概略構成を示す分解斜視図である。
【図8】本発明の携帯型飛翔害虫防除装置のさらに他の
形態の概略構成を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 有効成分保持シート 1a 有効成分保持筒体 2,2a 蒸散層 3,3a バリア層 4 カイロ原粉 4a シート状発熱体 5 透気性シート 6 塩水袋 10 容器 11 容器本体 12,22 上蓋 15a 通気孔 15b 蒸散孔 16a,16b 凹部 17a,17b 凸部 18a,18b 開口 20 メッシュ状蒸散・通気孔 21 メッシュ状容器

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 30℃における蒸気圧が1.0×10-4
    mmHg以上であり、かつ双翅目に対して防除活性を有
    する物質を有効主成分として保持する有効成分保持体
    と、面積500cm2以下かつ平均表面温度が40〜7
    0℃となるように設定された発熱体とを備え、該発熱体
    によって有効成分保持体を加熱して有効主成分を空気中
    に放出するように構成されていることを特徴とする携帯
    型飛翔害虫防除装置。
  2. 【請求項2】 前記発熱体が、金属の酸化反応を利用す
    る発熱システムであることを特徴とする請求項1に記載
    の携帯型飛翔害虫防除装置。
  3. 【請求項3】 有効成分保持体と発熱体が分離されてい
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯型飛翔
    害虫防除装置。
  4. 【請求項4】 前記発熱体が化学発熱組成物であり、金
    属粉末を含む主原料粉体を収納する透気性の袋とは別個
    に、塩水を易破裂性の袋に入れ、これを使用開始直前に
    破って使用するように構成されていることを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の携帯型飛翔害虫
    防除装置。
  5. 【請求項5】 前記有効成分保持体と発熱体を、共にも
    しくは別々に、又はそれらの間にバリア性シートを介挿
    した状態で、高ガスバリア性フィルムの外袋内に封入さ
    れ、使用時に該外袋を破って用いるように構成されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記
    載の携帯型飛翔害虫防除装置。
  6. 【請求項6】 一側面が透気性シート、他側面が有効成
    分を保持・蒸散させる蒸散層と有効成分の浸透移行を防
    止するバリア層の少なくとも2層からなる有効成分保持
    シートから構成され、上記透気性シートと有効成分保持
    シートのバリア層側の各周縁部を接合して構成される袋
    内に、平均表面温度が40〜70℃となるように設定さ
    れた化学発熱組成物が収納されていると共に、上記蒸散
    層に、30℃における蒸気圧が1.0×10-4mmHg
    以上であり、かつ双翅目に対して防除活性を有する物質
    が有効主成分として含有・保持されていることを特徴と
    する携帯型飛翔害虫防除装置。
  7. 【請求項7】 前記透気性シートの透気度が、JIS−
    P−8117に従って測定したときに、5.0×103
    〜1.5×104秒/100ccであることを特徴とする
    請求項6に記載の携帯型飛翔害虫防除装置。
  8. 【請求項8】 前記有効成分保持シートの蒸散層とバリ
    ア層を構成するフィルムが、水性接着剤を用い、又は接
    着剤を用いないで加熱もしくは非加熱接着によりラミネ
    ートされていることを特徴とする請求項6又は7に記載
    の携帯型飛翔害虫防除装置。
  9. 【請求項9】 前記袋内に収容されている化学発熱組成
    物が、金属粉末を含む主原料粉体と、易破裂性袋内に収
    容された塩水とからなり、使用開始前に該易破裂性袋を
    破って塩水と主原料粉体とが接触するように構成されて
    いることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一項に
    記載の携帯型飛翔害虫防除装置。
  10. 【請求項10】 前記化学発熱組成物がシート状に固め
    られたシート状発熱体であり、前記有効成分保持シート
    と透気性シートの間に挟み込まれていることを特徴とす
    る請求項6乃至9のいずれか一項に記載の携帯型飛翔害
    虫防除装置。
  11. 【請求項11】 高ガスバリア性フィルムの外袋内に封
    入され、使用時に該外袋を破って用いるように構成され
    ていることを特徴とする請求項6乃至10のいずれか一
    項に記載の携帯型飛翔害虫防除装置。
  12. 【請求項12】 前記有効成分保持シートを内側にして
    折り畳んだ状態で外袋内に収容されていることを特徴と
    する請求項6乃至11のいずれか一項に記載の携帯型飛
    翔害虫防除装置。
  13. 【請求項13】 前記有効主成分が、ピレスロイド系殺
    虫剤であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれ
    か一項に記載の携帯型飛翔害虫防除装置。
  14. 【請求項14】 前記有効主成分が、トランスフルスリ
    ン、テラレスリン、プラレトリン、フラメトリン、アレ
    スリン、エンペンスリンよりなる群から選ばれた少なく
    とも1種であることを特徴とする請求項1乃至12のい
    ずれか一項に記載の携帯型飛翔害虫防除装置。
  15. 【請求項15】 前記有効主成分と共にさらに終点表示
    手段を有し、該終点表示手段が、アントラキノン系色
    素、又は電子供与性呈色性有機化合物と減感剤、もしく
    は電子供与性呈色性有機化合物、減感剤及び顕色剤から
    なる可変色色素を利用した系から成ることを特徴とする
    請求項1乃至14のいずれか一項に記載の携帯型飛翔害
    虫防除装置。
  16. 【請求項16】 空気取入れ用の通気孔又は有効成分蒸
    散用の蒸散孔の少なくともいずれかとして機能する2つ
    以上の通気孔を形成した容器をさらに備え、該容器内に
    収容して用いることを特徴とする請求項1乃至15のい
    ずれか一項に記載の携帯型飛翔害虫防除装置。
  17. 【請求項17】 前記通気孔及び/又は蒸散孔が、容器
    壁の少なくとも一部の壁面が断面凹凸状に形成され、該
    凹部と凸部の間の側部に形成された開口からなることを
    特徴とする請求項16に記載の携帯型飛翔害虫防除装
    置。
  18. 【請求項18】 容器の上壁と底壁に、それらの少なく
    とも一部の壁面がそれぞれ断面凹凸状に形成され、該凹
    部と凸部の間の側部に形成された複数の開口からなる蒸
    散孔と通気孔が形成されていることを特徴とする請求項
    16に記載の携帯型飛翔害虫防除装置。
  19. 【請求項19】 前記有効成分保持シートを内側にして
    折り畳んだ状態で容器内に収容することを特徴とする請
    求項16乃至18のいずれか一項に記載の携帯型飛翔害
    虫防除装置。
JP22631499A 1999-08-10 1999-08-10 携帯型飛翔害虫防除装置 Expired - Lifetime JP4441017B2 (ja)

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JP2007223989A (ja) * 2006-02-27 2007-09-06 Sumitomo Chemical Co Ltd 防虫具

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