JP2003250415A - 揮散性薬剤収納容器 - Google Patents

揮散性薬剤収納容器

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JP2003250415A
JP2003250415A JP2002140501A JP2002140501A JP2003250415A JP 2003250415 A JP2003250415 A JP 2003250415A JP 2002140501 A JP2002140501 A JP 2002140501A JP 2002140501 A JP2002140501 A JP 2002140501A JP 2003250415 A JP2003250415 A JP 2003250415A
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volatile drug
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JP2002140501A
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English (en)
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Koichi Takada
浩一 高田
Mayumi Matsushita
真弓 松下
Tsutomu Negishi
務 根岸
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Earth Corp
Original Assignee
Earth Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防虫剤などの揮散性薬剤の効果を簡単にスタ
ートさせることができる揮散性薬剤収納容器を提供する
ことである。 【解決手段】 揮散性薬剤(防虫剤2)を揮散可能に保
持した揮散性薬剤保持体(内袋6)と、この揮散性薬剤
保持体を収納した外容器(外袋7)と、この外容器を吊
持するための吊り下げ手段(吊り下げ部11)と、前記
揮散性薬剤の効果をスタートさせるためのスタート手段
(切り離し用のミシン目10および内袋用カバー8)と
を備える吊り下げ型の揮散性薬剤収納容器である。揮散
性薬剤の効果をスタートさせるためには、ミシン目10
を切り離し、ついでカバー8を取り外す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内、衣類収納
庫、食物収納庫、畜舎、農園芸ハウス内などで害虫防除
のために使用される防虫剤などの揮散性薬剤を収納し
た、特に吊り下げ型の揮散性薬剤収納容器に関する。
【0002】
【従来の技術】昇華性蒸気により害虫を防除ないし駆除
するために使用される防虫剤は種々の形態で使用されて
いる。例えば、衣類用防虫剤の場合は、タブレット状の
防虫剤を通気性シートで包装し、これを折り畳んだ衣類
の上または中に載置して使用するものや、前面および背
面に通気用開口部を設けたプラスチック容器内に、通気
性シートで包装した防虫剤を収納し、該容器に設けた吊
り下げ用フックにて洋服ダンス内のバーに引っ掛けるよ
うにしたもの等が知られている。
【0003】しかしながら、いずれの使用形態であって
も、防虫剤が使用時までに揮散しないように全体を非通
気性シートで完全に密封包装することが必要である。さ
らに、通常は、非通気性シートで密封包装した後、化粧
箱などの外箱に収納して販売されている。このため、使
用開始時には、外箱を開き、ついで包装袋を破って内容
物(特定の使用形態にした衣類用防虫剤)を取り出さな
ければならないため、防虫剤の効果をスタートさせるま
での操作が煩雑であった。このような問題は、防虫剤だ
けでなく、揮散性の殺虫剤や忌避剤、芳香剤等の他の揮
散性薬剤をスタートさせる場合にもいえる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主たる目的
は、揮散性薬剤の効果を簡単にスタートさせることがで
きる揮散性薬剤収納容器を提供することである。
【0005】本発明の他の目的は、包装することなく、
そのままで持ち運び、陳列などができ、かつ衣類等の物
品間に挿入して用いる場合でも、薬剤が衣類等の物品に
直接接触して該物品に付着するのを防止できる揮散性薬
剤収納容器を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の揮散性薬剤収納容器は、吊り下げ型であっ
て、内部に揮散性薬剤が収納され、表面に揮散性薬剤の
効果をスタートさせるためのスタート手段を有している
ことを特徴とする。
【0007】すなわち、本発明の揮散性薬剤収納容器
は、それ自体が吊り下げ型であるので、包装用の化粧箱
や包装紙で包装することなく、そのままで持ち運びした
り、陳列したりすることができる。しかも、揮散性薬剤
収納容器には揮散性薬剤の効果をスタートさせるための
スタート手段が設けられているので、使用時には、揮散
性薬剤収納容器をそのまま収納庫内や室内等に吊り下
げ、スタート手段にて揮散性薬剤の効果をスタートさせ
ればよい。このため、従来のように、包装用化粧箱や包
装紙から取り出し、ついで揮散性薬剤が揮散するのを防
止するための密封包装を破って揮散性薬剤を取り出すな
どの手間がいらず、速やかにかつ簡単に揮散性薬剤の効
果をスタートさせることができる。なお、揮散性薬剤収
納容器は袋形および箱形のいずれでもよい。
【0008】本発明にかかる吊り下げ型の揮散性薬剤収
納容器は、揮散性薬剤を揮散可能に保持した揮散性薬剤
保持体と、この揮散性薬剤保持体を収納した外容器と、
この外容器を吊持するための吊り下げ手段と、前記揮散
性薬剤の効果をスタートさせるためのスタート手段とか
ら構成される。
【0009】すなわち、前記外容器は、揮散性薬剤の効
果をスタートさせる前にあっては、包装袋または包装箱
としての機能を有し、そのままで持ち運びや陳列するこ
とができる。そして、揮散性薬剤の効果がスタートした
後は、前記外容器が薬剤のカバーとして機能するので、
揮散性薬剤収納容器を衣類等の物品間に挿入しても、内
部の揮散性薬剤が衣類等の物品に直接触れることがない
ので、薬剤が衣類等の物品に浸透移行して汚染するのを
防止することができる。ここで、揮散性薬剤保持体とし
ては、通気性の内容器に揮散性薬剤を収納したものか、
あるいは揮散性薬剤を基材に保持させたものが挙げられ
る。基材は、例えば板状ないしフィルム状であるのがよ
い。揮散性薬剤保持体は、揮散性薬剤の効果をスタート
させる前にあっては、取り外し可能な非通気性のカバー
で被覆されているのが好ましい。
【0010】前記スタート手段には少なくとも外容器の
開封手段が含まれる。この開封手段は、外容器の下部、
好ましくは下部全周面にわたって設けられる。開封手段
にて外容器の下部を開封することにより、揮散性薬剤保
持体から揮散した薬剤成分が、外容器の開封口から外部
に流出して薬剤効果が発揮される。揮散性薬剤保持体が
非通気性のカバーで被覆されている場合には、前記スタ
ート手段は、揮散性薬剤保持体を被覆した、取り外し可
能な非通気性のカバーと、前記外容器の開封手段とを含
んでいる。従って、開封手段にて外容器を開封し、かつ
前記カバーを揮散性薬剤保持体から取り外すことによ
り、揮散性薬剤の効果をスタートさせることができる。
【0011】前記外容器には、前記揮散性薬剤保持体と
共に、他の揮散性薬剤または吸着性薬剤(例えば吸湿
剤、脱臭剤など)が揮散または吸着可能に保持された1
または2以上の第2の薬剤保持体が収納されていてもよ
い。これにより、揮散性薬剤の揮散効果に加えて他の効
果(例えば芳香、脱臭、除湿等)も付与することができ
る。揮散性薬剤保持体と第2の薬剤保持体とは、前記し
た内容器を使用する場合、この内容器を少なくとも2室
に分割し、一の室に揮散性薬剤を収納し、他の室に他の
揮散性薬剤または吸着性薬剤を収納すればよい。また、
基材に薬剤を保持させる場合には、例えば揮散性薬剤保
持体と第2の薬剤保持体とを後述する掛止部材にそれぞ
れ取り付ければよい。
【0012】前記吊り下げ手段は、いわゆるハンガー形
であって、前記外容器の上部開口から上方に突出したフ
ックと、このフックと連結されて外容器内に位置し外容
器吊り下げ時に外容器を掛止する掛止部材とを備える。
この掛止部材には前記揮散性薬剤保持体が取り付けられ
ているのが好ましい。第2の薬剤保持体が併用されてい
る場合には、前記掛止部材に前記揮散性薬剤保持体およ
び第2の薬剤保持体が取り付けられる。
【0013】また、前記掛止部材の両端下部には、前記
外容器の両側部に設けた開口縁部に係止する切り欠き部
が形成されている。これにより、特に未使用時(非吊り
下げ時)に掛止部材を外容器内に安定に固定保持するこ
とができ、移送時等の衝撃で掛止部材やこれに取り付け
られた薬剤保持体が外容器に当って、外容器を破損する
のを防止することができる。
【0014】なお、本発明における揮散性薬剤として
は、例えば揮散性の防虫剤、忌避剤、芳香剤、殺虫剤、
防黴剤等が挙げられる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を説明す
る。以下の実施形態はいずれも揮散性薬剤として防虫剤
を使用した防虫剤収納容器であるが、芳香剤等の他の揮
散性薬剤収納容器についても同様にして適用可能であ
る。
【0016】(実施形態I)図1(a)および(b)はそれぞ
れこの実施形態にかかる防虫剤収納容器を示す一部破断
正面図および側面図である。同図に示すように、この防
虫剤収納容器1は、内部に防虫剤2が収納された袋体3
からなり、この袋体3の上部には吊り下げ用のフック4
が設けられる。
【0017】袋体3は内袋6(内容器)および外袋7
(外容器)とからなり、内袋6は内袋用カバー8で被覆
されている。内袋6は通気性シート材、例えば和紙など
の紙、不織布、織布、さらにメッシュ状シート材、多孔
シート材などから構成され、内部に所定量の防虫剤2を
収納した状態で上部開口はシールされている。内袋用カ
バー8は、内袋6から防虫剤2が揮散するのを阻止ない
し抑制するものであって、非通気性シート材、例えば合
成樹脂フィルム、アルミニウムフイルムなどで作られ
た、上部の開口した袋の形態を有する。内袋6および内
袋用カバー8は、上部にフック4を設けた吊り下げ部1
1(吊り下げ手段)にて上部で挟着保持され、さらに吊
り下げ部11の外表面には外袋7の上部が取り付けられ
ている。
【0018】また、外袋7には、通気性および非通気性
を問わず、種々のシート材を使用することができるが、
表面に印刷が可能なシート材、例えば紙やプラスチック
フイルムなどを使用するのが好ましい。また、防虫剤2
の厚みに対応するために、図1(b)に示すように、外
袋7の両側面には、中央部を縦に谷折りしたまち9が形
成されている。さらに、外袋7の下部には、その全周に
わたって切り離し用のミシン目10(開封手段)が形成
される。なお、外袋7は紙などで作った箱体であっても
よい。
【0019】<防虫剤収納容器1の製造>まず、内袋6
内に防虫剤2が収納される。防虫剤2としては、害虫の
防除、駆除、忌避などのために使用されている揮散性の
薬剤が使用可能である。防虫剤2の有効成分としては、
例えば有機リン系、カーバメート系、ピレスロイド系、
アミド系の各種殺虫剤、昆虫成長調節剤等が挙げられ、
これらは単独でまたは2種以上を組み合わせて使用する
ことができる。使用可能な害虫防除剤の具体例を一般名
あるいは商品名にて以下に示す。
【0020】ピレスロイド系殺虫剤としては、例えばピ
レトリン、アレスリン、dl・d−T80−アレスリ
ン、d・d−T80−アレスリン、バイオアレスリン、
フタルスリン、レスメトリン、d−T80−フラメトリ
ン、ペルメトリン、フェノトリン、フェンバレレート、
エスフェンバレレート、d・d−T80−プラレトリ
ン、テフルスリン、トランスフルトリン、シペルメトリ
ン、シフェノトリン、フェンプロパトリン、フェンフル
スリン、エムペントリン、テラレスリン、ネオピナミン
フォルテ、エトフェンプロックス、イミプロトリンなど
が挙げられる。有機リン系殺虫剤としては、例えば一般
名DDVP、ダイアジノン、スミチオン、バイテックス
等が挙げられる。カーバメート系殺虫剤としては、例え
ばプロポクサー、カルバリル等が挙げられる。さらに、
パラジクロロベンゼン、ナフタリン、樟脳等の昇華性防
虫剤も使用可能である。
【0021】これらの防虫剤には、通常用いられている
害虫忌避剤、効力増強剤、揮散率向上剤等の各種添加剤
を任意に添加することができる。害虫忌避剤としては、
例えばN,N−ジエチル−メタ−トルアミド、2,3,4,
5−ビスブチレン−テトラヒドロフラール、ジ−n−プ
ロピルイソシンコメロネート、ジ−n−ブチルサクシネ
ート、2−ヒドロキシエチルオクチルサルファイド等
を、効力増強剤としては、例えばピペロニルブトキサイ
ド、N−プロピルイゾーム、MGK−264、サイネピ
リン222、サイネピリン500、リーセン384、I
BTA、IBTE、S421等を、揮散率向上剤として
は、例えばフエネチルイソチオシアネート、ハイミツク
ス酸ジメチル等がそれぞれ挙げられる。
【0022】その他の防虫剤として、テルペン類の化合
物、芳香族化合物、ヒノキ科植物体の精油、マツ科植物
体の精油、スギ科植物体の精油、クスノキ科植物体の精
油、ミカン科植物体の精油、フトモモ科植物体の精油、
シソ科植物体の精油、さらにヒノキ科、マツ科またはス
ギ科の植物体の抽出液(例えば有機溶媒抽出液等)、フ
ィトンチッド、およびこれらの異性体および誘導体等が
挙げられる。
【0023】テルペン類の化合物としては、例えばα,
βピネン、α,β−テレピンオール、シドレン、シダロ
ール、カンフェン、カジネン、カンファー、リモネン、
シネオール、メントール、ジュージン、サビネン、ヒノ
キチオール、リナロール、リモネン、テルペンアルコー
ル類、テルペンエーテル類,テルペンクロライド類など
が挙げられる。芳香族化合物としては、例えばオイゲノ
ール、アネトール、サフロール、ヒノキオール、スギオ
ール、ヒノキフラボンなどが挙げられる。ヒノキ科植物
体の精油としては、例えばヒノキ油、シーダー油、レッ
ドシーダー油、ビャクシン油、アスナロ油、イトスギ
油、クロベ油、ヒバ油などが挙げられる。マツ科植物体
の精油としては、例えばアビエス油、テレピン油、米松
油などが挙げられる。スギ科植物体の精油としては、例
えばスギ油などが挙げられる。クスノキ科植物体の精油
としては、例えば樟脳油、芳樟、サッサフラス油などが
挙げられる。ミカン科植物体の精油としては、例えばレ
モン油、橙油、ベルガンモット油などが挙げられる。フ
トモモ科植物体の精油としては、例えば丁子油、ユーカ
リ油などが挙げられる。シソ科植物体の精油としては、
例えばハッカ油などが挙げられる。
【0024】また、防虫剤には、常温で揮散する種々の
芳香剤、消臭・防臭剤、殺菌剤、防黴剤等を併用(例え
ば防虫剤と混合)してもよい。芳香剤としては、例えば
じゃ香、竜延香、アビエス油、アルモンド油、ページル
油、パーチ油、カヤブチ油、シトロネラ油、ユーカリ
油、フェンネル油、ガーリック油、ジンジャー油、グレ
ープフルーツ油、レモン油、レモングラス油、ナツメッ
グ油、ハッカ油、オレンジ油、テレピン油、セイジ油な
どの天然香料、ピネン、リモネン、リナロール、ゲラニ
オール、シトロネラール、ボルネオール、ベンジルアル
コール、アニスアルコール、アネトール、オイゲノー
ル、アルデヒド、シトラール、シトロネラール、ワニリ
ン、カルボン、ケトン、メントン、アセトフェノン、ク
マリン、シネオール、エチルアセテート、オクチルアセ
テート、プロピオン酸ブチル、イソ酪酸イソプロピル、
カプロン酸アリル、安息香酸エチル、桂皮酸メチル、サ
リチル酸メチルなどの合成香料及び調合香料が挙げられ
る。
【0025】消臭・防臭剤としては、例えばラウリルメ
タクリレート、ゲラニルクロトネート、ミリスチル酸ア
セトフェノン、パラメチルアセトフェノンベンズアルデ
ヒド、酢酸ベンジル、プロピオン酸ベンジル、アミルシ
ンナミックアルデヒド、アニシックアルデヒド、ジフェ
ニルオキサイド、安息香酸メチル、安息香酸エチル、フ
ェニル酢酸メチル、フェニル酢酸エチル、ネオリン、サ
フロール、緑茶エキス、シトロネラ油、レモングラス油
などが挙げられる。
【0026】殺菌剤および/または防黴剤としては、例
えばイルガサンDP300、ダウシルS−13、塩化ベ
ンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ヒノキチオー
ル、プリベンドールA4、プリベンドールA3、イソプロ
ピルメチルフェノール、チアベンダゾール(TBZ)、
ジオキシンなどが挙げられる。
【0027】これらの薬剤は、単独または複数を組み合
わせて用いてもよく、その使用量(濃度)は薬剤の種類
や揮散性等を考慮して、適宜、所望の効果を奏するよう
に決定すればよい。
【0028】さらに上記の薬剤には、例えば3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシトルエン、3−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシアニソール、メルカプトベンズイミ
ダゾール、ジラウリル−チオ−ジ−プロピオネート、
2,2’−メチレン−ビス−(6−t−ブチル−4−メ
チルフェノール)、4,4’−メチレン−ビス−(2,
6−ジ−t−ブチルフェノール)、4,4’−チオ−ビ
ス−(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、フェ
ニル−β−ナフチルアミン、2−t−ブチル−4−メト
キシフェノール、ステアリル−β−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、α
−トコフェロール、アスコルビン酸、エリソルビン酸な
どの安定剤を適宜配合してもよい。
【0029】上記薬剤は溶液形態に調製された上で、そ
のまま使用するか、吸液性基材に含浸させて使用され
る。吸液性基材は、粉状ないし顆粒状の形態であっても
よく、マット、シート(不織布等)等の形態でも使用可
能である。また、上記薬剤はゲル形態や打錠形態などで
も使用することができる。さらに、トリシクロデカン、
シクロドデカン、パラジクロロベンゼン、ナフタリン、
樟脳、2,4,6−トリイソプロピル−1,3,5−トリオ
キサン、トリメチレンオルボルネン等の昇華性担体を用
い、上記薬剤成分を溶融混合、擂潰混合後、成形して、
昇華性防虫剤とすることもできる。
【0030】前記溶液を調製するための溶媒としては、
例えば水、ナフテン、白灯油、パラフィン等の炭化水素
類、グリセリン、プロピレングリコール、メタノール、
エタノール、イソプロパノール、1−オクタノール、1
−ドデカノール等のアルコール類、アセトン、アセトフ
ェノン等のケトン類、ジヘキシルエーテル、ジエチレン
グリコールジエチルエーテル等のエーテル類、アジピン
酸ジオクチル、マロン酸ジエチル、フタル酸ジエチル等
のエステル類、キシレン、クロルセン、クロロホルム、
シリコーンオイル等が挙げられる。
【0031】前記吸液性基材(担体)としては、例えば
ケイ酸、カオリン、活性炭、ベントナイト、珪藻土、タ
ルク、炭酸カルシウム、陶磁器等の鉱物質粉末;木紛、
大豆紛、小麦粉、澱粉等の植物質粉末;シクロデキスト
リン等の包接化合物等が挙げられる。上記薬剤成分を含
浸させた基材は、そのまま内袋6に充填してもよく、あ
るいは含浸後、溶媒をとばして内袋6に充填してもよ
い。しかるのち、内袋6の開口部を接着、ヒートシール
などによりシールする。
【0032】このようにして防虫剤2を収納した内袋6
は、図2に示すように、内袋用カバー8内に収納され
る。この状態で、内袋6およびカバー8はそれらの上縁
が吊り下げ部11の挟着片11a,11b間に挟着され
る。挟着片11aおよび11bは固定部12,12によっ
て互いに固定される。固定部12としては、例えば挟着
片11aおよび11bの対向面にそれぞれ設けた係止用突
起と被係止用凹部または孔部との組み合わせ、あるいは
ボスやピン止め等による固定、さらにボルトとナットと
の組み合わせ、クリップ等の把持具等が挙げられる。こ
の固定部12,12により内袋6が挟着片11aおよび1
1b間に固定される。
【0033】一方、内袋用カバー8は上部には切り欠き
部13が形成されているため、固定部12,12によっ
て直接固定されず、挟着片11aおよび11b間に挟着さ
れているだけである。このため、内袋用カバー8はこれ
を下に引っ張ると簡単に取り外し可能である。そして、
内袋用カバー8を取り外すための舌片14が内袋用カバ
ー8の下部に設けられる。
【0034】このようにして連結部11により内袋6お
よび内袋用カバー8を保持し吊り下げた後、図3に示す
ように、内袋6を収納した内袋用カバー8を外袋7に収
納する。外袋7の上部7aは吊り下げ部11の表面に固
定される。固定は、例えば接着剤を用いる接着、ピン止
め等の任意な手段が採用可能である。
【0035】このようにして得られた防虫剤収納容器1
は、フック4を取っ手にして自由に持ち運べると共に、
商品として陳列する場合にも、当該フック4を金具など
に引っ掛けて陳列することができる。なお、内袋および
外袋は上記の保持構造に限定されるものではなく、外袋
の開封時に内袋が落下しない限り、いかなる保持構造も
採用可能であり、例えば、内袋が外袋の内面に設けられ
たポケットに収納保持されていてもよい。
【0036】<防虫剤収納容器1の使用>使用に際して
は、まず、図4(a)に示すように、バー等の引っ掛け具
16にフック4を引っ掛けて防虫剤収納容器1を吊り下
げる。ついで、外袋7の下部のミシン目10を利用し
て、図4(b)に示すように、外袋7の下側を切り離す
(切り離し片を符号17で示す)。しかるのち、内袋用
カバー8の舌片14を下に引っ張って、図4(c)に示す
ように、内袋用カバー8を引き抜き、内袋6を露出させ
る。なお、フック4を引っ掛け具16に引っ掛けるの
は、内袋用カバー8を取り外した後であってもよい。前
記引っ掛け具16としては、フック4を引っ掛けること
ができる限り、バーに限定されず、ハンガーなどの任意
の部材であればよい。
【0037】図5は、このようにして内袋6を露出させ
た防虫剤収納容器1を下から見上げた斜視図である。同
図に示すように、外袋7の下部に形成された開口18か
ら内袋6が外部に露出している。このため、通気性シー
ト材から構成された内袋6から揮散した防虫剤は、図5
に矢印aで示すように、主として開口18を経て下向き
に拡散するようになる。これによって、薬剤成分が拡散
し、高い害虫防除効果が発揮される。
【0038】このように、本発明では、従来の衣類用防
虫剤の使用形態と異なり、スタート手段を有する容器の
形態としたことにより、防虫剤の効果を簡単にスタート
させることができる。また、揮散した薬剤は広範囲に拡
散するため、高い防虫効果が得られる。なお、図1に示
す外袋7は両側面にまち9を有しているが、防虫剤入り
の内袋を収納できる限り、まち9を有しないものであっ
ても使用可能である。
【0039】(実施形態II)図6(a),(b)に示す防虫剤
収納容器は、外袋7を内袋6および内袋用カバー8と共
に吊り下げ部21(吊り下げ手段)に挟着・固定したも
のである。すなわち、固定部22は外袋7および内袋6
を一体に固定し、内袋用カバー8は取り外し可能に吊り
下げ部21で挟着されている。その他は上記の実施形態
と同じであるため、同一符号を付して説明を省略する。
【0040】(実施形態III)外袋7の下部に形成され
る切り離し用のミシン目10は図1に示すような形態に
限定されるものではなく、例えば図7に示すようなミシ
ン目23であってもよい。このミシン目23は平行な2
つの切りこみ線23a,23bによって下部を切り離し可
能としたものである。また、ミシン目10,23等の開
封手段を外袋7の底面や側面のみに形成し、底面や側面
が開くようにしても、同様の効果が得られる。
【0041】(実施形態IV)この実施形態にかかる防虫
剤収納容器は、前記した内袋用カバー8を使用せずに、
図8に示すように、内袋24と外袋25とから構成さ
れ、内袋24と外袋25とは上部の吊り下げ部28で固
定部29にて一体に保持されている。この場合、内袋2
4は、前記と同様に防虫剤2を収納した通気性シート材
で形成される。一方、外袋25は、合成樹脂フィルム等
の非通気性シート材で構成され、防虫剤2の揮散を防止
するために周囲がシールされる。そして、下部のシール
部26には、切り離し用切り欠き部27(スタート手
段)が形成されている。
【0042】使用に際しては、切り欠き部27から横方
向に外袋25の下部を引っ張って、外袋25を切り裂
き、切り欠き部27より下部を切り離すことにより、防
虫剤の効果をスタートさせることができる。なお、内袋
24の下端は切り欠き部27よりも上部に位置している
のが切り離しを容易にする上で好ましい。その他は前述
の実施形態と同様である。
【0043】(実施形態V)この実施形態にかかる防虫
剤収納容器は、図9に示すように、下部に切り離し用の
ミシン目34を設けた箱形の外袋33(以下、外箱33
と略称する)を使用したものである。外箱33は紙、プ
ラスチック材などで作ることができる。図10に示すよ
うに、この外箱33は、上部に内蓋35と外蓋36とが
設けられており、それらを開いて外箱33内にカバー8
付きの内袋6を収納する。このカバー8付きの内袋6
は、図1および図2に示したものと同じである。内袋6
を収納後、内蓋35および外蓋36の順に蓋をする。そ
の際、内袋6の上部に設けたフック4を、外蓋36の上
部、例えば折曲線上に形成したスリット39に挿通させ
ておく。この状態で、内蓋35の上面に外蓋36の折曲
片36aを重ね合わせ、折曲片36aの先端に設けた差
込片37を内蓋35に設けた差込穴38に差し込む。
【0044】このようにして、外箱33内にカバー8付
きの内袋6が収納され、外箱33上部のスリット39か
らフック4が突出した防虫剤収納容器が得られる。この
防虫剤収納容器はそのままフック4を利用して持ち運び
や陳列などが可能である。また、使用時には外箱33下
部のミシン目34を切り開き、カバー8を取り除いて使
用する。その他は前述の実施形態と同じであるため、同
一符号を付して説明を省略する。なお、折曲片36aに
設けた差込片37および内蓋35に設けた差込穴38は
必ずしも必要なものではなく、内蓋35の上面に折曲片
36aを重ね合わせ、接着剤などで一体に接合してもよ
い。
【0045】(実施形態VI)上記の実施形態Vでは、袋
形の内袋を使用したが、内袋は箱形であってもよい。す
なわち、この実施形態の防虫剤収納容器は、図11(a)
に示すように、箱形の内袋40(以下、内箱40と略称
する)の上部にフック41が取り付けられ、少なくとも
底面40aが通気性部材(例えばメッシュ、多孔板、通
気性の不織布、織布、紙など)で形成され、この通気性
部材を非通気性部材42で塞ぎ、内部に防虫剤2を収納
した構造を有する。
【0046】非通気性部材42は、例えば裏面に粘着剤
を塗布した粘着シートの形態で使用でき、スタート時に
取り外し可能にしておく。この状態で内箱40を外袋4
3内に収納し、外袋43の上部に設けたスリット44よ
りフック41を突出させ、吊り下げられるようにする。
また、外袋43の下部には図1などに示したような切り
離し用のミシン目が形成されている。前記非通気性部材
42は、前記ミシン目と共に、防虫剤の効果をスタート
させるためのスタート手段を構成する。
【0047】使用に際しては、図11(b)に示すよう
に外袋43の下部をミシン目に沿って切り離し(切り離
し片を符号43aで示す)、ついで図11(c)に示す
ように内箱40の底面40aから非通気性部材42を取
り外す。これにより、図11(d)に示すように、内箱
40内の防虫剤2は底面40aから外袋43の開口45
を経て揮散するようになる。なお、この実施形態では、
少なくとも底面40aが通気性部材で形成され、これを
非通気性部材42を取り外し可能に塞いだが、内箱40
の全体または一部を通気性部材で構成し、図1で示した
防虫剤収納容器と同様に、この内箱40を露出手段を備
えたカバーで取り外し可能に被覆してもよい。
【0048】(実施形態VII)以上の実施形態では、内
袋は防虫剤を収納した単一の袋形または箱形であった
が、内袋内を2室またはそれ以上に分割し、各室にそれ
ぞれ機能の異なる薬剤を収納してもよい。図12は、内
袋46が上下2室に分割された防虫剤収納容器の例を示
している。この内袋46は、図12(a)に示すように、
2つ折りした状態で外袋47内に収納されている。そし
て、外袋47の下部を切り離すと(矢印48で示す)、
図12(b)に示すように内袋46が下方に展開するよう
に構成されている。
【0049】内袋46の2つの室46aおよび46bに
は、例えば防虫剤と吸湿剤とをそれぞれ収納することが
できる。また、防虫剤と吸湿剤の組み合わせに代えて、
防虫剤と芳香剤などの任意な組み合わせが可能である。
【0050】また、これ以外に、図13に示すように、
上下に分割された2つの室49aおよび49bを有する
内袋49をそのまま展開した状態で、外袋50内に収納
してもよい。この場合には、スタート後の使用状態でも
外袋50の外に内袋49が露出することがないので、た
とえ衣類などの間に挿入して使用しても、薬剤で衣類な
どが汚染するのを防止することができる。さらに、図1
4に示すように、左右に分割された2つの室51aおよ
び51bを有する内袋51を使用し、これを外袋52内
に収納した防虫剤収納容器であってもよい。その他は前
述の実施形態と同様である。
【0051】(実施形態VIII)本発明における吊り下げ
部(吊り下げ手段)は、上述したような形態に限定され
るものではなく、種々の形態が可能である。図15はそ
のような他の実施形態にかかるフック53の一例を示し
ている。この吊り下げ部53は、図16に示すように、
袋体54の開口部の両側に設けた互いに逆向きの一対の
フック片53aおよび53bからなり、これらを重ね合
わせることによってループ状のフック53が形成され
る。
【0052】図17は、フック53を用いた袋体54の
吊り下げ方法を示している。まず、図17(a)に示すよ
うに、フック片53aおよび53bを開いてバー55の
両側に配置し、その状態から水平方向に回転させること
により、各フック片53a、53bの先端が撓んでバー
55を乗り越え、同図(b)に示すようにバー55に引っ
掛かるようになる。この状態で両フック片53a、53
bを重ね合わせ、ループ状のフック53が形成される
(図17(c))。このフック53を使用すると、防虫剤
収納容器等の袋体54がバー55から容易に離脱するこ
とがないので、洋服タンスなどで使用するのに好適であ
る。
【0053】なお、使用状態において、フック片53a
および53bが互いに離隔しないように、両フック片5
3a、53bを相互に着脱自在に固定してもよい。この
ような固定手段としては、例えばそれらの対向面の一方
に設けた掛止用突起を他方に設けた貫通孔に挿入・掛止
させる、クリップ等の把持具で両フック片53a、53
bを把持する、両フック片53a、53bに設けた貫通
孔にボルト等の止め具を挿通させて両フック片53a、
53bを一体に固定するなどの種々の手段が挙げられ
る。
【0054】袋体54は、開口縁部が各フック片53
a、53bにヒートシール、接着剤、止め具などで固定
される。袋体54は、本発明における内袋および外袋の
いずれであってもよく、また袋形および箱形のいずれで
あってもよい。
【0055】(実施形態IX)以上の実施形態では、少な
くとも内袋と外袋とから防虫剤収納容器を構成したが、
1つの袋体のみであってもよい。すなわち、図18に示
すように、この防虫剤収納容器は、非通気性シート材で
形成された袋体30の内部に防虫剤2を収納すると共
に、少なくとも一部、好ましくは下部に、通気性シート
材またはメッシュ状もしくは多数の小孔が穿設されたシ
ート材からなる通気部31が形成されており、この通気
部31を非通気性シート材からなる粘着シート32(ス
タート手段)で塞いだものである。使用に際しては、粘
着シート32を通気部31から引き剥がすだけでよい。
これにより、通気部31から薬剤を揮散させることがで
きる。その他は前述の実施形態と同様である。なお、袋
体30は袋形および箱形のいずれであってもよい。
【0056】(実施形態X)この実施形態では、防虫剤
保持体として、防虫剤を収納した内袋に代えて、図19
に示すように、揮散性防虫剤を板状ないしフィルム状の
基材に保持させた防虫剤シート61を使用している。防
虫剤シート61は非通気性のカバー63で被覆されてい
る。そして、防虫剤シート61の両側部には脱臭剤87
を収納した脱臭剤袋62、62(第2の薬剤保持体)が並
設され、外箱69(外容器)内に収納されている。
【0057】防虫剤シート61を構成する揮散性防虫剤
としては、実施形態Iで挙げたものと同様のものが使用
可能である。また、基材としては、例えば無機質粉末、
木質粉末、天然繊維および生分解性樹脂から選ばれる素
材から作製されたものがあげられ、具体的には、例えば
無機質成形物の他、前記木質粉末、天然繊維、生分解性
樹脂粉末もしくは繊維等の1種または2種以上をバイン
ダーで所定形状に固めたもの、さらに紙、フェルト、不
織布、石綿等が挙げられる。当該基材は吸液性を有して
いるのが好ましい。
【0058】上記無機質成形物の具体例としては磁気多
孔質、グラスファイバー、石綿等の無機繊維を石膏やベ
ントナイト等の結合剤で固めたものや、カオリン、活性
白土、タルク、ケイソウ土、クレー、パーライト、石
膏、ベントナイト、アルミナ、シリカ、アルミナシリ
カ、チタニウム、ガラス質火山岩焼成粉末、ガラス質火
山灰焼成粉末等の鉱物質粉末を、単体または木粉、炭
粉、活性炭等と共に、バインダー、例えばデキストリ
ン、でんぷん、アラビアゴム、合成糊、CMC等で固め
たものを例示できる。また、天然繊維としては、例えば
パルプ、綿、羊毛、絹のほか、レーヨン、アセテート等
の再生繊維や半合成繊維等が挙げられる。生分解性樹脂
としては、例えばポリグリコール酸、ポリ乳酸、ポリ
(β―ヒドロキシ酪酸)等が挙げられる。
【0059】防虫剤を基材に保持させるには、防虫剤の
揮散性が損なわれない限りは、いかなる形態であっても
よく、例えば防虫剤を溶解ないし分散させた液を基材に
含浸、塗布、印刷、噴霧させるほか、バインダーにて基
材表面に防虫剤を揮散可能に固着させるなどの方法が挙
げられる。脱臭剤袋62、62は、例えば不織布、織
布、紙、プラスチック、網袋等の通気性シート材から構
成される。
【0060】防虫剤シート61、カバー63および脱臭
剤袋62、62は、上端部で吊り下げ手段の掛止部材6
4に取り付けられている。掛止部材64には、外箱69
の上部開口74から上方に突出するフック70が設けら
れる。掛止部材64への防虫剤シート61およびカバー
63の取り付けは、図20に示すように、掛止部材64
と一体に形成された挟着片68と掛止部材64とで挟着
することによって行われる。このとき、カバー63のみ
を取り外しできるように、防虫剤シート61は上部に設
けた孔65に挟着片68または掛止部材64の内面に設
けた突起(図示せず)を挿通させ、カバー63の上端は
この突起の下方に位置するように構成されている。
【0061】挟着片68と掛止部材64とは、一方に設
けた係止用の爪部80(図19)を他方に設けた被係止
用の孔部に係止させることによって、防虫剤シート61
およびカバー63を介して互いに当接される。また、挟
着片68と掛止部材64とを連結する連結部81は、図
19に示すように中央部に折り曲げ可能な薄肉部82が
形成されており、さらに連結部81にはフック70の基
端部が回動自在に取り付けられている。
【0062】挟着片68には、図19に示すように、防
虫剤の使用期限を表示するためのインジケーター窓71
が取り付けられている。このインジケーター窓71は、
内部に昇華性物質からなる昇華型タブレットとインジケ
ーター機能をスタートさせるための取り外し可能なシー
ル86とが取り付けられている。昇華性物質としては、
例えばトリシクロ[3,3,1,13,7]デカン(出光石
油化学(株)製の商品名「アダマンタン」)、シクロド
デカン(出光石油化学(株)製の商品名「アイサワー
D」)、パラジクロルベンゼン、ショウノウ、ナフタリ
ン、イソプロピルトリオキサン(小川香料(株)製の商
品名「サンサブリ」)、テトラヒドロジシクロペンタジ
エン(出光石油化学(株)製の商品名「TMN」)など
が挙げられる。なお、インジケーター窓71の取り付け
位置は、外部から視認できる位置である限りは、とくに
限定されない。
【0063】また、脱臭剤袋62、62は、上部に設け
た孔83を利用して掛止部材64に設けた係止用突起8
4に引っ掛け、掛止部材64と一体に形成された被係止
部85を係止用突起84に向かって折り曲げて、被係止
部85の挿通孔に挿通させ、突起84の先端に設けた爪
(図示せず)を挿通孔の外縁部に係止させて固定する。
このようにして防虫剤シート61、カバー63および脱
臭剤袋62、62を掛止部材64に取り付けた後、これ
らを外箱69内に収納する。
【0064】外箱69の上部両側面には、内側に折り曲
げた折曲部67が形成されており、これにより外箱69
の上部は山形に形成される。そして、外箱69の開口上
端には蓋部73が形成されており、この蓋部73の先端
に設けた舌部78を差し込み口76に差しこんで、外箱
69を組み立てるようにしている。外箱69の下部に
は、全周にわたって切り離し用のミシン目79が形成さ
れている。また、外箱69の上部両側部には溝形開口部
77、77がそれぞれ設けられている。一方、掛止部材
64の両端下部には上記溝形開口部77、77の底部
(開口縁部)に係止する切り欠き部72、72が形成さ
れている。
【0065】この実施形態にかかる防虫剤収納容器を組
み立てるには、図20に示すように、防虫剤シート6
1、カバー63および脱臭剤袋62、62を掛止部材6
4に取り付けた後、掛止部材64を外箱69内に収納
し、蓋部73に設けた開口74からフック70を突出さ
せ、かつ掛止部材64両端の切り欠き部72、72を溝
形開口部77、77の底部に係止させる(図21を参
照)。これにより、掛止部材64は外箱69内に安定に
保持される。切り欠き部72、72を溝形開口部77、
77の底部に係止させた後、蓋部73を折り曲げて、先
端の舌部78を差し込み口76に差しこみ、必要なら接
着して、外箱69の組み立てを完了する。
【0066】使用時には、図22に示すように、切り離
し用のミシン目79にて外箱69の下部を切り離して、
外箱69の底部を開口させ、ついで防虫剤シート61の
カバー63を下に引っ張って防虫剤シート61を露出さ
せる。さらに、インジケーター窓71のシール86を引
き抜いてインジケーター機能をスタートさせる。この状
態でフック70にて防虫剤収納容器をタンスなどのバー
に吊り下げる。
【0067】これにより、防虫剤シート61から防虫剤
が揮散して防虫効果が得られると共に、脱臭剤袋62、
62内の脱臭剤によりタンス等の収納庫内の悪臭を除去
することができる。なお、脱臭剤に代えて、消臭剤、防
黴剤、芳香剤、吸湿剤等を使用してもよく、またこれら
の2種以上を併用することもできる。その他は前述まで
の実施形態と同じである。
【0068】以上の実施形態においては、防虫剤保持体
から揮散した防虫剤は外箱などの外容器の開口から外部
に拡散するが、外容器が紙などの薬剤浸透性フイルム
(または通気性フイルム)で形成されている場合には、
防虫保持体から揮散した薬剤の一部は一旦外容器に吸着
され、ついで外容器から再揮散する。従って、外容器の
開口部から揮散する薬剤成分と相まって高い害虫防除効
果が発揮され、また、薬剤が外容器全体から揮散するた
め開口面積に依存することなく高い効果を得ることがで
きる。
【0069】一方、外容器がプラスチックなどの薬剤非
浸透性フィルムである場合、揮散した薬剤の一部は外容
器の内面に付着するが、この場合も薬剤は再揮散して、
外容器の隙間や開口を通って再揮散する。また、外容器
の少なくとも外面が非浸透性フィルムであると、外容器
が衣類等に接触して、薬剤が衣類等に浸透移行して衣類
等を汚染するおそれがなくなる。具体的には、外側に薬
剤非浸透性フィルムを内側に浸透性フィルムを配置した
2層構造でもよく、あるいは2枚の浸透性フィルム間に
アルミニウム層などの非浸透性層を設けてもよい。特
に、紙などの薬剤浸透性フイルムを外面側に設けると、
柔らかい感触を有し、しかも衣類等を汚染するのを防止
することができる。さらに外容器には揮散孔を適宜設け
てもよい。
【0070】なお、内袋や防虫剤シート等の防虫剤保持
体の吊持方法としては、前記の態様の他に、例えば、図
23(a)および(b)に示すように吊り下げ部90に
内袋用カバー93に被覆された内袋92を配置し、両側
から挟着片91a,91bを折り畳んで吊り下げ部90
に重ね合わせるようにしてもよい。このとき、吊り下げ
部90に設けた内袋92を保持するための突起95を挟
着片91a,91bに設けた孔94に嵌着させるように
する。
【0071】(防虫剤収納容器の適用例)上記の防虫剤
収納容器は、防除が要求される様々な害虫、例えばゴキ
ブリ、ハエ、蚊、ヌカカ、アブ、ノミ、ナンキンムシな
どの衛生害虫ないし吸血害虫、イガ、コイガなどの衣類
害虫、コクヌストモドキ、コクゾウムシなどの貯穀害
虫、イエダニ、ツメダニ、コナダニなどのダニ類、ア
リ、シロアリ、ナメクジなどの防除に適用可能である。
従って、上記の防虫剤収納容器は、様々な場所で使用可
能であり、例えば家庭内の居室、台所、食堂;畜舎、犬
小屋、農園芸ハウス;押入れ、タンス等の衣類等収納
庫、食物収納庫などで好適に使用することができる。
【0072】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の揮散性薬
剤収納容器は、内部に揮散性薬剤が収納され、表面に揮
散性薬剤の効果をスタートさせるためのスタート手段を
有している吊り下げ型であるため、この揮散性薬剤収納
容器を所定の位置に吊り下げ、スタート手段を操作する
だけで揮散性薬剤の効果を簡単にスタートさせることが
できるという効果がある。
【0073】特に、揮散性薬剤を揮散可能に保持した揮
散性薬剤保持体と、この揮散性薬剤保持体を収納した外
容器と、この外容器を吊持するための吊り下げ手段と、
前記揮散性薬剤の効果をスタートさせるためのスタート
手段とを備える場合には、揮散性薬剤の効果を簡単にス
タートさせることができ、かつ高い防虫効果が得られる
と共に、包装することなく、そのままで持ち運び、陳列
などができ、かつ衣類等の物品間に挿入して用いる場合
でも、薬剤が衣類等の物品に直接接触するのを防止でき
るという効果がある。
【0074】前記揮散性薬剤保持体を、取り外し可能な
非通気性のカバーで被覆する場合には、揮散性薬剤の効
果をスタートさせる前には薬剤の揮散を抑制し、スター
ト後は揮散性薬剤の効果を損なわせることがないので、
揮散性薬剤収納容器の保存などの取扱いが容易になると
いう効果がある。
【0075】前記吊り下げ手段が、前記外容器の上部開
口から上方に突出したフックと、このフックと連結され
て外容器内に位置し外容器吊り下げ時に外容器を掛止す
る掛止部材とを備える場合には、前記掛止部材に前記揮
散性薬剤保持体を単独で、または揮散性薬剤保持体およ
び第2の薬剤保持体を取り付けることができるので、揮
散性薬剤保持体および第2の薬剤保持体を簡単に外容器
内に収納することができる。
【0076】さらに前記掛止部材の両端下部に、前記外
容器の両側部に設けた開口縁部に係止する切り欠き部を
形成する場合には、この切り欠き部が前記外容器の両側
部に設けた開口縁部に係止するので、未使用時(非吊り
下げ時)に掛止部材を外容器内に安定に固定保持するこ
とができ、移送時等の衝撃で外容器が破損するのを防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)および(b)はそれぞれ本発明の実施形態Iに
かかる防虫剤収納容器を示す一部破断正面図および側面
図である。
【図2】内袋および内袋用カバーの連結構造を示す分解
斜視図である。
【図3】外袋の連結構造を示す分解斜視図である。
【図4】防虫剤収納容器の使用手順を示す説明図であ
る。
【図5】防虫剤収納容器の使用状態を示す斜視図であ
る。
【図6】(a)および(b)はそれぞれ本発明の実施形態IIに
かかる防虫剤収納容器を示す正面図および側面図であ
る。
【図7】本発明の実施形態IIIにかかる切り離し用ミシ
ン目を示す部分正面図である。
【図8】本発明の実施形態IVにかかる防虫剤収納容器を
示す正面図である。
【図9】本発明の実施形態Vにかかる箱形の防虫剤収納
容器を示す斜視図である。
【図10】実施形態Vにかかる防虫剤収納容器の組み立
て方法を示す説明図である。
【図11】(a)〜(d)は本発明の実施形態VIにかかる防虫
剤収納容器の使用方法を示す説明図である。
【図12】(a)および(b)は本発明の実施形態VIIにかか
る防虫剤収納容器の使用方法を示す説明図である。
【図13】図12の変形例を示す斜視図である。
【図14】図12の変形例を示す斜視図である。
【図15】本発明の実施形態VIIにかかる吊り下げ部を
示す斜視図である。
【図16】図15の吊り下げ部を有する袋体を示す斜視
図である。
【図17】(a)〜(c)は図15の吊り下げ部の使用方法を
示す説明図である。
【図18】本発明の実施形態VIIIにかかる防虫剤収納容
器を示す正面図である。
【図19】本発明の実施形態Xにかかる防虫剤収納容器
を示す斜視図である。
【図20】実施形態Xにかかる防虫剤収納容器の組み立
て方法を示す説明図である。
【図21】実施形態Xにかかる防虫剤収納容器の縦断面
図である。
【図22】(a)〜(c)は実施形態Xにかかる防虫剤収納容
器の使用方法を示す説明図である。
【図23】内袋の他の固定方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1…防虫剤収納容器(揮散性薬剤収納容器)、2…防虫
剤(揮散性薬剤)、4…フック、6…内袋、7…外袋、
8…内袋用カバー、10…まち、11…連結部、14…
舌片、16…引っ掛け具、17…切り離し片、21…連
結部、24…内袋、25…外袋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B121 AA11 CA02 CA16 CA21 CA66 CA75 CA81 CC02 EA01 FA02 FA06 4H011 AC05 BB15 CC01 DA07 DB04 DD05 DD06 DG16

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に揮散性薬剤が収納され、かつ揮散性
    薬剤の効果をスタートさせるためのスタート手段を設け
    たことを特徴とする吊り下げ型の揮散性薬剤収納容器。
  2. 【請求項2】袋形または箱形である請求項1記載の揮散
    性薬剤収納容器。
  3. 【請求項3】揮散性薬剤を揮散可能に保持した揮散性薬
    剤保持体と、この揮散性薬剤保持体を収納した外容器
    と、この外容器を吊持するための吊り下げ手段と、前記
    揮散性薬剤の効果をスタートさせるためのスタート手段
    とを備えたことを特徴とする吊り下げ型の揮散性薬剤収
    納容器。
  4. 【請求項4】前記揮散性薬剤保持体が、通気性の内容器
    に揮散性薬剤を収納したものである請求項3記載の揮散
    性薬剤収納容器。
  5. 【請求項5】前記揮散性薬剤保持体が、揮散性薬剤を基
    材に保持させたものである請求項3記載の揮散性薬剤収
    納容器。
  6. 【請求項6】前記基材が板状ないしフィルム状である請
    求項5記載の揮散性薬剤収納容器。
  7. 【請求項7】前記揮散性薬剤保持体が、取り外し可能な
    非通気性のカバーで被覆されている請求項3〜6のいず
    れかに記載の揮散性薬剤収納容器。
  8. 【請求項8】前記スタート手段が前記外容器の開封手段
    を含んでいる請求項3〜7のいずれかに記載の揮散性薬
    剤収納容器。
  9. 【請求項9】前記開封手段が、前記外容器の下部に設け
    られている請求項8記載の揮散性薬剤収納容器。
  10. 【請求項10】前記開封手段が、前記外容器の下部全周
    面にわたって設けられた切り離し用のミシン目である請
    求項8記載の揮散性薬剤収納容器。
  11. 【請求項11】前記スタート手段が、前記揮散性薬剤保
    持体を被覆した、取り外し可能な非通気性のカバーと、
    前記外容器の開封手段とを含んでいる請求項3〜10の
    いずれかに記載の揮散性薬剤収納容器。
  12. 【請求項12】前記外容器には、前記揮散性薬剤保持体
    と共に、他の揮散性薬剤または吸着性薬剤が揮散または
    吸着可能に保持された第2の薬剤保持体が収納されてい
    る請求項3〜11のいずれかに記載の揮散性薬剤収納容
    器。
  13. 【請求項13】前記吊り下げ手段が、前記外容器の上部
    開口から上方に突出したフックと、このフックと連結さ
    れて外容器内に位置し外容器吊り下げ時に外容器を掛止
    する掛止部材とを備えた請求項3〜12のいずれかに記
    載の揮散性薬剤収納容器。
  14. 【請求項14】前記掛止部材に前記揮散性薬剤保持体が
    取り付けられている請求項3〜13のいずれかに記載の
    揮散性薬剤収納容器。
  15. 【請求項15】前記掛止部材に前記揮散性薬剤保持体お
    よび第2の薬剤保持体が取り付けられている請求項項3
    〜13のいずれかに記載の揮散性薬剤収納容器。
  16. 【請求項16】前記掛止部材の両端下部に、前記外容器
    の両側部に設けた開口縁部に係止する切り欠き部が形成
    されている請求項13〜15のいずれかに記載の揮散性
    薬剤収納容器。
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