JP2001045797A - ステッピングモータ駆動方法および駆動装置 - Google Patents

ステッピングモータ駆動方法および駆動装置

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JP2001045797A
JP2001045797A JP21615099A JP21615099A JP2001045797A JP 2001045797 A JP2001045797 A JP 2001045797A JP 21615099 A JP21615099 A JP 21615099A JP 21615099 A JP21615099 A JP 21615099A JP 2001045797 A JP2001045797 A JP 2001045797A
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stepping motor
signal
driving
period
stepping
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Hiroyuki Mizuno
裕之 水野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 PWMの周期と信号PLSの周期が非同期で
あること等によって生じる回転むらをなくすことができ
るステッピングモータ駆動方法および駆動装置を提供す
る。 【構成】 ステッピングモータを駆動する際の巻線電流
制御PWM動作と、ステッピングモータを駆動する際の
歩進パルスとを同期させる。または、ステッピングモー
タを駆動する際の巻線電流制御PWM動作用クロック信
号と、ステッピングモータを駆動する際の歩進パルスと
を同期させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はステッピングモータ駆動
方法および駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ステッピングモータのマイクロステップ
駆動に際し、マイクロステップ位置では巻線電流がPW
Mにより複数の巻線に所定の割合で時分割的に配分され
て、つりあい位置がフルステップ位置の内分点になるよ
うに制御される。以下に、5相ペンタゴン結線のステッ
ピングモータを例に説明する。
【0003】図5に、従来例の5相ペンタゴン結線のス
テッピングモータ駆動回路を示す。この従来例では、ス
テッピングモータ21への励磁電流を供給するスイッチ
素子P1〜P5およびN1〜N5はN型トランジスタで
構成されている。モータ駆動電源Vmの正極が定電流制
御部1に入力され、モータ駆動電源Vmの負極は接地さ
れている。
【0004】定電流制御部1の出力は、スイッチ素子P
1〜P5の各々のコレクタに接続されている。スイッチ
素子P1〜P5の各々のエミッタはスイッチ素子N1〜
N5各々のコレクタに接続され、かつステッピングモー
タ21の給電点ア〜オにも接続されている。
【0005】ステッピングモータ21には5組の励磁巻
線A、B、C、D、Eがあり、その機械的配列すなわち
ステータの配列は、A→B→C→D→E→A(あるいは
A→E→D→C→B→A)の順に環状に並ぶ構成となっ
ている。ペンタゴン結線方式であるステッピングモータ
では、巻線A〜Eは以下のように接続されている。巻線
Aの巻終りと巻線Cの巻始めを結線して給電点アとす
る。巻線Cの巻終りと巻線Eの巻始めを結線して給電点
イとする。巻線Eの巻終りと巻線Bの巻始めを結線して
給電点ウとする。巻線Bの巻終りと巻線Dの巻始めを結
線して給電点エとする。巻線Dの巻終りと巻線Aの巻始
めを結線して給電点オとする。
【0006】給電点アはスイッチ素子P1のエミッタに
接続されており、同様に給電点イ〜オはスイッチ素子P
2〜P5の各々のエミッタに接続されている。スイッチ
素子N1〜N5のエミッタは全て抵抗Rの一方の端に接
続されるとともに、定電流制御部1へも入力されてい
る。抵抗Rの他端は接地されている。定電流制御部1に
は、基準電圧Vrefも入力される。
【0007】励磁信号生成部2には信号DIR、信号P
LS、信号MDVが入力されている。また、発振回路4
の出力が信号CLKとして励磁信号生成部2に入力され
ている。励磁信号生成部2から出力される信号SP1〜
5がスイッチ素子P1〜5各々のベースに接続され、励
磁信号生成部2から出力される信号SN1〜5がスイッ
チ素子N1〜5各々のベースに接続されている。
【0008】定電流制御部1は巻線電流iが抵抗Rを流
れることで生じる電圧VRと目標電流に対応する電圧V
refを比較し、モータ駆動電源Vmをもとに巻線への
供給電流が目標値となるように調整する。
【0009】次に、回転駆動の動作概略を説明する。励
磁信号生成部2には、ステッピングモータ21を回転駆
動するための制御信号として、回転方向を定める信号D
IR、回転速度を定める信号PLS、マイクロステップ
駆動の分割数を設定する信号MDVが入力される。マイ
クロステップ駆動については後述する。
【0010】発振回路4から入力される信号CLKは、
後述するPWM動作などのシステムクロックとして用い
られるが、信号PLSとは非同期である。
【0011】励磁信号発生部2では、この4つの信号を
元にしてステッピングモータ21を回転駆動させるよう
に、スイッチ素子P1〜5を制御する信号SP1〜5、
およびスイッチ素子N1〜5を制御する信号NP1〜5
を生成し、それらによって生じる電流によりモータ巻線
が励磁され、その結果ローターは信号DIRに応じた回
転方向へ、信号PLSに応じた速度で回転駆動される。
【0012】給電点ア〜オの各々は、スイッチ素子P1
〜5により+側へのオン(導通)またはオフ(遮断)が
行われ、スイッチ素子N1〜5により−側へのオン・オ
フが行われる。これらにより、各給電点は+側に接続さ
れた状態あるいは−側に接続された状態、あるいはどち
らにも接続されない状態の3状態のいずれかに制御され
る。
【0013】本例では、スイッチ素子P1〜5およびN
1〜5の動作は、オンまたはオフの2状態のみとする。
信号SP1〜5およびSN1〜5も2レベルの信号と
し、前記信号が論理値“H”の場合にはスイッチ素子は
オンであり、前記信号が論理値“L”の場合にはスイッ
チ素子はオフ状態であるとする。
【0014】励磁信号生成部2により、スイッチ素子P
1〜5およびN1〜5それぞれに対し、以下に説明する
ように、励磁ステップに応じてオン状態またはオフ状態
とし、5点の給電点の給電状態を切替えて5組の巻線を
所定の順序で励磁し5相ステッピングモータを回転駆動
する。
【0015】このステッピングモータでは、フルステッ
プ駆動と、フルステップの中間も用いるマイクロステッ
プ駆動がある。信号MDVにより、フルフテップ駆動が
設定されている場合を図6に示す。給電点ア〜オを図6
の5角形の頂点で示し、その通電状態を以下の記号で示
す。スイッチ素子P1〜5がオンとなり+側に接続され
る給電点には○を付し、スイッチ素子N1〜5がオンと
なり−側に接続される給電点には●を付す。スイッチ素
子P1〜5とN1〜5ともにオフの給電点には記号を付
さない。
【0016】本例では、信号PLSの上りエッジごと
に、励磁ステップ進むものとする。信号PLSは、一般
には歩進パルスと称される。なお、信号PLSの下りエ
ッジごとにステップが進む構成でも実質的には同様であ
る。
【0017】信号DIRは回転方向を定める信号であ
り、信号DIRが“H”の場合には、信号PLSの上り
エッジに同期して励磁ステップが・・・(1)(2)
(3)・・・(10)(1)・・・と進む。一方、信号
DIRが“L”の場合には、信号PLSの上りエッジに
同期して励磁ステップが・・・(1)(10)(9)・
・・(1)(10)・・・と進み、先ほどと逆の順序で
励磁ステップが進み、回転方向も逆となる。
【0018】信号DIRが“H”と“L”とでは、励磁
の進段順序が異なるだけで、各励磁ステップの給電状態
は同一なので、以降の説明では“H”の場合のみを説明
し、他方の説明を省く。
【0019】励磁ステップ(1)では、終電点オは+側
に接続され、給電点イおよびウは−側に接続され、他の
給電点は+側にも−側にも接続されない。励磁ステップ
が(2)に進むと、給電点オは+側に接続されたままで
あり、給電点アが+側に接続され、給電点イは−側から
開放され+側にも−側にも接続されない状態となり、給
電点ウは−側に接続されたままである。同様にして図6
に示す励磁ステップ(10)まで進み、その次は再びス
テップ(1)に戻る。
【0020】以上は、各励磁状態は常に4相励磁であ
り、基本的なステップのみで構成されれる、いわゆるフ
ルステップ駆動である。この4相励磁でのトルクベクト
ルを図7に示す。巻線は5組あり、電流の向きによりベ
クトルの向きが180度変わるので、電気角は360/
10=36度である。よって、巻線A、B、C、D、E
の各々が生じるトルクベクトルTA、TB、TC、T
D、TEそれぞれのなす角は36度となる。ここでは、
1組の巻線に単位量の電流Icが流れる時の発生トルク
大きさを1とする。
【0021】図6のステップ(1)の発生トルクは、励
磁される巻線A、B、C、Dに生じるトルクの和、即
ち、TA+TB+TC+TD=T1となる。ステップ
(2)の発生トルクは、巻線B、C、D、Eが生じるト
ルクの和、即ち、TB+TC+TD+TE=T2とな
る。同様にして、各ステップで発生するトルクはT3、
T4・・・となり、これに従ってステッピングモータ2
1のロータが回転駆動される。以上のように、フルステ
ップ駆動では、いずれのステップでも励磁される相数は
4である。
【0022】近年、フルステップの間に幾つかの中間ス
テップを構成して駆動し、見かけの分解能を上げるマイ
クロステップ駆動が用途に応じて行われている。以下
に、その駆動を説明する。
【0023】信号MDVにより、マイクロステップ分割
数が4に設定された場合、即ち、図6におけるステップ
(1)と(2)の間を4分割して駆動するよう設定され
た場合の励磁状態を、図8に示すとともに、トルクベク
トルを図9に示す。
【0024】フルステップ(1)から(2)への順に、
信号PLSの上りエッジに同期して進む中間のステップ
を(1)(1.25)(1.5)(1.75)(2)と
記す。スイッチ素子P1〜5が所定の時間割合だけオン
となり、+側に接続される給電点には△を付し、脇にオ
ンとなる時間割合を記す。スイッチ素子N1〜5が所定
の時間割合だけオンとなり、−側に接続される給電点に
は▲を付し、脇にオンとなる時間割合を記す。給電点で
のPWM動作の基本周期をtとする。
【0025】ステップ(1)では、P1は常にオフであ
り、N2は常にオンである。ステップ(1.25)で
は、t/4すなわち25%の時間割合でP1はオンとな
り、同時にN2はオフとなる。よって、ステップ(1)
が75%、ステップ(2)が25%の割合で生成され
る。トルクベクトルは、図9に示すように、ステップ
(1)のT1とステップ(2)のT2の各々の先端P1
とP2を1:3に内分した点P1.25を先端とするT
1.25となる。
【0026】ステップ(1.5)では、t/2すなわち
50%の時間割合でP1はオンとなり、同時にN2はオ
フとなる。すなわち、ステップ(1)(2)ともに50
%の割合で生成される。トルクベクトルは、ステップ
(1)のT1とステップ(2)のT2の各々の先端P1
とP2を2:2に内分した点P1.5を先端とするT
1.5となる。
【0027】ステップ(1.75)では、3t/4すな
わち75%の時間割合でP1はオンとなり、同時にN2
はオフとなる。よって、ステップ(1)が25%、ステ
ップ(2)が75%の割合で生成される。トルクベクト
ルは、ステップ(1)のT1とステップ(2)のT2の
各々の先端P1とP2を3:1に内分した点P1.75
を先端とするT1.75となる。
【0028】ステップ(2)では、P1は常にオンであ
り、N2は常にオフである。このようにして、ステップ
(1)と(2)の間に4つの中間ステップが構成され、
4分割して駆動される。(2)以降も同様にして4分割
駆動される。なお、マイクロステップ分割数が4以外の
場合も同様にして可能であり、分割数が1である状態は
フルステップ駆動に相当する。
【0029】上記の駆動方法は、スイッチ素子P1〜5
およびN1〜5をリニア動作によりアナログ的に電流制
御を行う方法をPWMで「近似」したものである。しか
し、リニア動作ではスイッチ素子が著しい発熱を伴うこ
と、それに起因して電気的な効率も悪くなること、など
の理由により実際にはリニア方式の短所が改善できるP
WM方式での近似駆動が広く用いられている。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】前述の説明は、歩進パ
ルスである信号PLSと、給電点でのPWM動作との関
係を意図的に省いたものである。従来例では、複数の巻
線への電流配分をPWMにより時間的に近似している。
すなわち、あるステップの状態が、PWMの周期tに比
し十分に長い期間存続することを前提にしている。しか
し、実際のステッピングモータは、回転数(回転速度)
が常時一定であるとは限らず、信号PLSが一定周期で
あることは少ない。
【0031】しがたって、PWM動作の基のなるシステ
ム信号であるCLKは、周波数が一定とは限らない信号
PLSとは無関係に、一定周波数である信号が用いら
れ、全体としては図5に示すような構成が一般的であ
る。
【0032】近年では、ステッピングモータでも上述し
たようなマイクロステップ駆動などの導入により回転む
らは大幅に改善され、サーボモータの簡易代替手段とし
て、画像読取装置の読取部駆動などにも用いられてい
る。
【0033】しかしながら、図5のように、PWM動作
のシステム信号である信号CLKが信号PLSと無関係
な簡易構成では下記のような回転むらの発生が懸念され
る。即ち、従来例において、マイクロステップは4分割
であり、歩進パルスである信号PLSの周期をtPLS
として、PWM周期が0.4tPLSである場合のスイ
ッチ素子P1(給電点ア)の様子を図10に示す。ここ
では、PWM動作のシステム信号と歩進パルスとは無関
係であるが、説明の都合上、信号PLSの上りエッジよ
り若干遅れてPWMの上りエッジが生じた、時刻カでス
テップ(1.25)となる状態から考えることとする。
【0034】時刻カの若干前に信号PLSの上りエッジ
があるので、時刻カからステップ(1.25)が始ま
る。オン期間はPWM周期0.4tPLSの25%であ
る0.1tPLSとなる。PWMの上りエッジのある時
刻キまでに信号PLSの上りエッジはないので、PWM
の次の上りエッジの時刻ケまでオンデューティ25%の
PWMが継続される。よって、ステップ(1.25)の
期間は時刻カからケまで1.2tPLSとなる。
【0035】時刻ケでは、時刻クでの信号PLSの上り
エッジによりステップは(1.5)に進みオンデューテ
ィは50%に更新され、オン期間は0.2tPLSとな
る。PWMの上りエッジのある時刻コの若干前に信号P
LSの上りエッジがあるので、時刻コではステップ
(1.75)に進みオンデューティは75%に更新さ
れ、オン期間は0.3tPLSとなる。よって、ステッ
プ(1.5)の期間は時刻ケからコまで0.8tPLS
となる。
【0036】PWMの上りエッジのある時刻サまでに信
号PLSの上りエッジはないので、PWMの次の上りエ
ッジの時刻スまでオンデューティ75%のPWMが継続
される。時刻スでは、時刻シでの信号PLSの上りエッ
ジによりステップ(2)に進むのでオンデューティは1
00%に更新される。以下同様にして、ステップ期間は
1.2Tplsと0.8tPLSと交互に変動を繰り返
し、実質的に歩進パルス周期が変動することとなり、回
転むらを生じる要因となる。
【0037】ここで述べた、PWMの周期と信号PLS
の周期との組合せ以外にも、両者の同期関係が保証され
ないあらゆる場合で、このような歩進パルス周期の実質
的な変動が生じることになる。
【0038】したがって、本発明の目的は、PWMの周
期と信号PLSの周期が非同期であること等によって生
じる回転むらをなくすことができるステッピングモータ
駆動方法を提供することにある。
【0039】また、本発明の目的は、PWMの周期と信
号PLSの周期が非同期であること等によって生じる回
転むらをなくすことができるステッピングモータ駆動装
置を提供することにある。
【0040】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明では、 (1)ステッピングモータを駆動する際の巻線電流制御
PWM動作と、前記ステッピングモータを駆動する際の
歩進パルスとを同期させる。 (2)ステッピングモータを駆動する際の巻線電流制御
PWM動作用クロック信号と、前記ステッピングモータ
を駆動する際の歩進パルスとを同期させる。 (3)ステッピングモータを駆動する際の巻線電流制御
PWM動作用クロック信号を、ステッピングモータを駆
動する際の歩進パルスの整数倍の周波数の信号とする。 (4)歩進パルスとPWM動作用クロック信号との比
を、マイクロステップ駆動でのマイクロステップ分割数
に応じた比に設定する。 以上のいずれかにより、歩進パルス周期の実質的変動を
抑える。
【0041】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。
【0042】(実施例1)図1は、本発明の実施例の駆
動回路である。従来例と同じ構成要素については同一番
号を付し、説明を省き、従来例と異なる部分のみ説明す
る。
【0043】本実施例では、分周部11が付加されてい
る。分周部11では、入力信号が所定の比で分周されて
出力される。その分周比を設定する信号として、マイク
ロステップ分割数を設定する信号が入力されている。被
分周信号として信号MPLSが入力され、その出力が信
号PLSとして従来例と同一構成の励磁信号生成部2に
入力されている。
【0044】従来例の歩進パルスである信号PLSの周
波数を、マイクロステップ分割数に応じて整数倍した周
波数の信号を信号MPLSとし、これが励磁信号生成部
2のシステム信号である信号CLKとして入力されると
ともに、分周部11にも入力されている。
【0045】マイクロステップ分割数が1すなわちフル
ステップ駆動の場合は従来例と同様なので説明を省き、
マイクロステップ分割数が1でない例として、分割数4
での動作を説明する。従来例とほぼ同様に、歩進パルス
周期に比しPWM周期が約1/2であれば、本実施例で
のステッピングモータの回転速度むらは実用上問題無い
程度に小さいとする。従って、分周部11の全分周比
は、マイクロステップ分割数4と上記条件の比2を乗じ
た8と設定される。
【0046】図2に、本実施例でのスイッチ素子P1
(給電点ア)のPWM動作の様子を示す。なお、信号P
LSとPWM動作は、ともに信号MPLSを基に生成さ
れるが、信号PLSは信号MPLSの上りエッジより生
成され、P1のPWM動作は信号MPLSの下りエッジ
より生成される。
【0047】従来例と比べやすいように、信号PLSの
周期をtPLSとし、時刻タでステップ(1.25)と
なる状態から考えることとする。時刻タで信号PLSに
上りエッジが生じステップ(1.25)用にオン幅が更
新される。PWM動作は信号MPLSの下りエッジに同
期して生じるが、その周期は前記条件によりtPLS/
2となる。時刻チでP1はオンとなり、オン期間はPW
M周期の25%であるので、(tPLS/8)となる。
時刻テまでに信号PLSの上りエッジはないので、PW
Mの次に上りエッジの時刻ニまでオンデューティ25%
のPWMが継続される。よって、ステップ(1.25)
の期間は時刻チからニまでtPLSとなる。時刻ナで信
号PLSに上りエッジが生じステップ(1.5)用にオ
ン幅される。時刻ニでP1はオンとなり、オン期間はP
WM周期の50%であるので(2tPLS/8)とな
る。時刻ネまでに信号PLSの上りエッジはないので、
PWMの次の上りエッジの時刻ヒまでオンデューティ5
0%のPWMが継続される。よって、ステップ(1.
5)の期間は時刻ニからヒまでtPLSとなる。時刻ハ
までに信号PLSの上りエッジが生じステップ(1.7
5)用にオン幅が更新される。時刻ヒでP1はオンとな
り、オン期間はPWM周期の75%であるので(3tP
LS/8)となる。時刻ヘまでに信号PLSの上りエッ
ジはないので、PWMの次の上りエッジの時刻ミまでオ
ンデューティ75%のPWMが継続される。よって、ス
テップ(1.75)の期間は時刻ヒからミまでtPLS
となる。以下同様にして、各ステップの実質進段時刻は
信号PLSよりも信号MPLSの“H”期間分だけ常に
遅れるものの、各ステップの期間は常にtPLSと一定
となり、歩進パルス周期の実質的変動はなくなる。
【0048】従来例では、歩進パルスの変化をなるべく
早く察知するために、PWM波形を生成する際のシステ
ムクロック信号の周波数はできる限り高くしなければな
らないが、本実施例では、上述の説明のようにPWMの
最小オン幅さえ形成できればよいので、PWM波形を生
成する際のシステムクロック信号の最低周波数は非常に
低くてよい利点がある。
【0049】(実施例2)図3は、本発明の実施例2の
駆動回路である。従来例と同じ構成要素については同一
番号を付し、説明を省き、従来例と異なる部分のみ説明
する。
【0050】この実施例2では、従来例に比べて逓倍部
12が付加されている。逓倍部12には、逓倍比設定信
号として、マクロステップ分割数を設定する信号MDV
が入力されている。被逓倍信号として信号PLSが入力
され、出力が信号CLKとして従来例と同一構成の励磁
信号生成部2に入力されている。
【0051】マイクロステップ分割数が1、即ち、フル
ステップ駆動の場合は従来例と同様なので説明を省き、
マイクロステップ分割数が1でない例として、分割数4
での動作を説明する。従来例とほぼ同様に、歩進パスル
周期に比べてPWM周期が約1/2であれば本例でのス
テッピングモータの回転速度むらは実用上問題無い程度
に小さいとする。従って、逓倍部12の全逓倍比は、マ
イクロステップ分割数4と上記条件の比2を乗じた8倍
と設定される。
【0052】図4に、本実施例でのスイッチ素子P1
(給電点ア)のPWM動作の様子を示す。なお、信号C
LKは信号PLSを基に生成されるが、信号PLSの上
りエッジで信号CLKの上りエッジが生成され、周波数
は上記のように8倍されている。P1のPWM動作は信
号CLKの下りエッジに対応して生成される。
【0053】図4では、信号PLSの周期をtPLSと
し、ステップ(1.25)から始まる状態を示してい
る。前述の実施例1の動作を示す図2での信号MPLS
が、図4では信号CLKとなっている以外は同じ関係と
なっている。よって、詳細な説明は省くが、本実施例に
おいても、各ステップの実質的進段時刻は信号PLSよ
りも信号MPLSの“H”期間分だけ常に遅れるもの
の、各ステップの期間は常にtPLSと一定となり、歩
進パルス周期の実質的変動はなくなる。
【0054】従来例では、図5に示したように、PWM
波形を生成する際のスクテムクロック信号をして発振回
路4が用いられ、高周波の信号を生成し用いていた。本
実施例では、比較的低周波である信号PLSを元に逓倍
して用いるが、これは、逓倍部12のみ追加するだけ
で、従来例の歩進パルスである信号PLSをものまま用
いることができることを意味しており、実施が非常に容
易である。
【0055】近年は、集積回路技術の進歩により、周波
数逓倍方法も安価で安定な種々の方法が実用化されてお
り、コスト上昇を殆ど招くことなく、従来例の構成から
本実施例の構成への変更が可能である。なお、以上はマ
イクロステップ駆動時の給電点でのPWM動作と歩進パ
ルスとの関係で説明してきたが、給電点でのPWM動作
であれば、マイクロステップ以外を目的とする場合で
も、回転むらが抑えられる効果が期待できる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明を用いるこ
とにより、歩進パルス周期の実質的変動が抑えられ、回
転速度のむらが大幅に抑えられるので、従来、モータの
回転むらの影響を避けるべく用いていた歯車減速機など
の機械手段が不要となり駆動機構が大幅に単純化あるい
は直接被駆動動物を駆動することが可能となり、機器の
性能向上はもとより、小型化、低コスト化、高信頼性化
などが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例1の駆動回路である。
【図2】図2は、実施例1のPWM動作を説明するため
の図である。
【図3】図3は、本発明の実施例2の駆動回路である。
【図4】図4は、実施例2のPWM動作を説明するため
の図である。
【図5】図5は、従来例の駆動回路である。
【図6】図6は、従来例のフルステップ励磁駆動を説明
するための図である。
【図7】図7は、従来例のフスステップ駆動時の発生ト
ルクを説明するための図である。
【図8】図8は、従来例のマイクロステップ励磁駆動を
説明するための図である。
【図9】図9は、入来例のマイクロステップ駆動時の発
生トルクを説明するための図である。
【図10】図10は、従来例のPWM動作を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
1 電流制御部 2 励磁信号生成部 21 5相ステッピングモータ P1〜5およびN1〜5 スイッチ素子 A、B、C、D、E 5相ステッピングモータ4
の5組の巻線 ア、イ、ウ、エ、オ 5相ステッピングモータ4
の巻線への給電点 11 分周部 12 逓倍部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステッピングモータを駆動する際の巻線
    電流制御PWM動作と、前記ステッピングモータを駆動
    する際の歩進パルスとを同期させることを特徴とするス
    テッピングモータ駆動方法。
  2. 【請求項2】 ステッピングモータを駆動する際の巻線
    電流制御PWM動作用クロック信号と、前記ステッピン
    グモータを駆動する際の歩進パルスとを同期させること
    を特徴とする請求項1記載のステッピングモータ駆動方
    法。
  3. 【請求項3】 ステッピングモータを駆動する際の巻線
    電流制御PWM動作用クロック信号を、ステッピングモ
    ータを駆動する際の歩進パルスの整数倍の周波数の信号
    とすることを特徴とする請求項1または2記載のステッ
    ピングモータ駆動方法。
  4. 【請求項4】 歩進パルスとPWM動作用クロック信号
    との比を、マイクロステップ駆動でのマイクロステップ
    分割数に応じた比に設定することを特徴とする、請求項
    1乃至3のいずれか1つに記載のステッピングモータ駆
    動方法。
  5. 【請求項5】ステッピングモータと、該ステッピングモ
    ータに供給する電流源からの電流値を制御する電流制御
    部と、ステッピングモータの各巻線に流す電流の向きと
    大きさを制御するためのスイッチ素子と、該スイッチ素
    子の各々をオン・オフ制御してステッピングモータの回
    転の向き、回転速度およびマイクロステップ制御を行う
    ための励磁信号生成部とを有するステッピングモータ駆
    動装置において、 前記励磁信号生成部は、回転方向を決定する回転方向決
    定信号と、回転速度を決定する回転速度決定信号(歩進
    パルス)と、マイクロステップ駆動の分割数を設定する
    分割数設定信号と、クロック信号とが入力され、これら
    の信号に基づいて前記スイッチ素子の各々をオン・オフ
    制御する信号を出力するように構成されており、前記回
    転速度決定信号は前記クロック信号を分周部によって分
    周することから生成されることを特徴とするステッピン
    グモータ駆動装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のステッピングモータ駆動
    装置において、前記分周部の分周数が前記マイクロステ
    ップ駆動の分割数に関連して設定されることを特徴とす
    るステッピングモータ駆動装置。
  7. 【請求項7】ステッピングモータと、該ステッピングモ
    ータに供給する電流源からの電流値を制御する電流制御
    部と、ステッピングモータの各巻線に流す電流の向きと
    大きさを制御するためのスイッチ素子と、該スイッチ素
    子の各々をオン・オフ制御してステッピングモータの回
    転の向き、回転速度およびマイクロステップ制御を行う
    ための励磁信号生成部とを有するステッピングモータ駆
    動装置において、 前記励磁信号生成部は、回転方向を決定する回転方向決
    定信号と、回転速度を決定する回転速度決定信号(歩進
    パルス)と、マイクロステップ駆動の分割数を設定する
    分割数設定信号と、クロック信号とが入力され、これら
    の信号に基づいて前記スイッチ素子の各々をオン・オフ
    制御する信号を出力するように構成されており、前記ク
    ロック信号は回転速度決定信号を逓倍部によって逓倍す
    ることから生成されることを特徴とするステッピングモ
    ータ駆動装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のステッピングモータ駆動
    装置において、前記逓倍部の逓倍数が前記マイクロステ
    ップ駆動の分割数に関連して設定されることを特徴とす
    るステッピングモータ駆動装置。
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CN107769643B (zh) * 2017-11-30 2020-01-10 深圳市青蓝自动化科技有限公司 一种步进电机控制方法、装置、步进电机及存储介质

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