JP2001042417A

JP2001042417A - 写真自販機

Info

Publication number: JP2001042417A
Application number: JP11211244A
Authority: JP
Inventors: Teruhiro Akamatsu; 彰宏赤松
Original assignee: Make Software Co Ltd
Current assignee: Make Software Co Ltd
Priority date: 1999-07-26
Filing date: 1999-07-26
Publication date: 2001-02-16

Abstract

(57)【要約】【課題】変化に富んだカメラアングルでの撮影を可能と
する写真自販機を提供する。【解決手段】被写体２の写真を撮影して販売する写真自
販機であって、被写体２の所定の１箇所を中心とした仮
想球面１２上に、上記被写体２を撮影する複数のカメラ
６ａ〜６ｅを配設することにより、変化に富んだカメラ
アングルでの撮影を可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ゲームセンター等
に設置され、硬貨等が投入されて被写体を撮影し、シー
ル，カード，紙類，フィルム等にプリントアウトする写
真自販機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、ゲームセンター等において、写真
を撮影してシールプリント等にする写真自販機が数多く
設置されている。このような写真自販機としては、一般
に、図１６に示すようなものが用いられている。このも
のは、本体５２の内部に、略４５°の角度をもってハー
フミラー５３が設けられている。このハーフミラー５３
の奥に、被写体を撮影するカメラ５５が設けられ、ハー
フミラー５３の下方には、上記カメラ５５で撮影された
画像を表示するモニタ５６が設けられている。図におい
て５１はコントローラ、５７は写真プリント５８を印刷
するプリンタである。

【０００３】上記写真自販機では、ハーフミラー５３を
透してカメラ５５で撮影された画像がモニタ５６に表示
され、このモニタ５６に表示された画像がハーフミラー
５３に反射して被写体５４によって確認できるようにな
っている。そして、被写体は、モニタ５６に映った自分
の姿を確認しながら所望のポーズをとり、好みのところ
でコントローラ５１を操作して静止画を撮影することが
行われる。そして、この静止画は、適当なフレームや前
景の画像と合成されて写真プリント５８として印刷され
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
写真自販機では、被写体の顔写真やせいぜいバストアッ
プ程度の写真しか撮ることができない。特に最近は、写
真自販機利用者の増加とともにそのニーズも多様化し、
被写体の画像に合成されるフレームや前景として各種の
趣向を凝らしたものも数多く提供されているが、単に顔
写真等を撮影するだけの画一的なものではもう満足され
なくなってきている。

【０００５】そこで、被写体５４の顔写真だけでなく、
全身を撮影できるものとして、図１７に示すような写真
自販機が発明され実施されている。このものは、基本的
には図１６に示すものと同様であるが、カメラ５５がハ
ーフミラー５３の奥上方に取り付けられている。このよ
うにすることにより、被写体５４を斜め上から見下ろす
ように、その全身を撮影することができるようになって
いる。

【０００６】しかしながら、上記写真自販機でも、１台
のカメラ５５が固定されている点では図１６のものと変
わるところはない。したがって、カメラアングルは一定
に固定されていて、変化に富んだアングルで撮影するこ
とはできず、多用な写真をとりたいというニーズには十
分に応えられていないのが実情である。

【０００７】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、変化に富んだカメラアングルでの撮影を可能と
する写真自販機の提供を目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の写真自販機は、被写体の写真を撮影して販
売する写真自販機であって、被写体の所定の１箇所を中
心とした仮想球面上に、上記被写体を撮影する複数のカ
メラが配設されていることを第１の要旨とする。

【０００９】また、本発明の写真自販機は、被写体の写
真を撮影して販売する写真自販機であって、被写体の所
定の１箇所を中心とした仮想円弧に沿ってレールが設け
られ、上記レールに、被写体を撮影するカメラがスライ
ド可能に取り付けられていることを第２の要旨とする。

【００１０】すなわち、本発明の第１の写真自販機は、
被写体の所定の１箇所を中心とした仮想球面上に、上記
被写体を撮影する複数のカメラが配設されている。この
ため、上記複数のカメラで被写体を撮影することによ
り、変化に富んださまざまなカメラアングルでの撮影が
可能となり、利用者の多用なニーズに応えることができ
る。

【００１１】本発明の第２の写真自販機は、被写体の所
定の１箇所を中心とした仮想円弧に沿ってレールが設け
られ、上記レールに、被写体を撮影するカメラがスライ
ド可能に取り付けられている。このため、上記レールを
スライドするカメラで被写体を撮影することにより、変
化に富んださまざまなカメラアングルでの撮影が可能と
なり、利用者の多用なニーズに応えることができる。

【００１２】本発明の写真自販機において、上記各カメ
ラの光軸が、実質的に上記仮想球面の中心に向かうよう
に設定されている場合や、上記カメラの光軸が、実質的
に上記仮想円弧の中心に向かうように設定されている場
合には、被写体は動かなくても、撮影しているカメラの
方を向くだけで確実にフレーミングされ、容易に見栄え
の良い写真を撮影することができる。

【００１３】本発明の写真自販機において、上記各カメ
ラで撮影された画像を表示する画像表示手段を備え、上
記表示手段に表示された任意の画像を選択する画像選択
手段と、上記選択された画像を印刷する印刷手段が設け
られている場合や、上記カメラで撮影された画像を表示
する画像表示手段を備え、上記表示手段に表示された任
意の画像を選択する画像選択手段と、上記選択された画
像を印刷する印刷手段が設けられている場合には、さま
ざまなカメラアングルから撮影された画像のなかから、
利用者が好みの画像を選び出して印刷することができ
る。

【００１４】本発明の写真自販機において、上記カメラ
が被写体の全身を撮影するものである場合には、全身を
使ったさまざまなポーズの被写体を多用なカメラアング
ルで撮影することができ、一層バラエティに富んだ写真
を撮影することができるようになる。特に、被写体を斜
め下から見上げるように撮影することもできることか
ら、足が長く見栄えのよい全身写真を撮影できる。

【００１５】本発明の写真自販機において、画像表示手
段が、カメラで撮影した画像を被写体自身で確認できる
ようになっている場合には、被写体は、画像表示手段に
映る自分の画像を見ながら好みのポーズをとることがで
きる。また、上記画像表示手段の光軸とカメラの光軸を
略一致させた場合には、カメラの光軸と被写体の視線と
が略一致することから、より自然で見栄えのよい写真を
撮影できるようになる。

【００１６】

【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。

【００１７】図１〜図３は、本発明の写真自販機の一実
施の形態を示す図である。このものは、本発明をプリン
ト自販機に適用した例を示す。このプリント自販機は、
筐体１の内部および表面に各種の装置が設けられてい
る。ここで、説明の便宜上、筐体１において、使用者
(被写体)２と対面する側（図１の左側，図２の下側）を
筐体１の前側とし、反対側（図１の右側，図２の上側）
を筐体１の後側とする。

【００１８】上記被写体２の背後には、外部からの光を
遮断するカーテン３が配設されている。このカーテン３
は、筐体１の前面の上部および下部から突出された支持
フレーム４，５によって支持される。上記カーテン３の
内面には、画像の合成手法に応じた色彩が施される。例
えば、クロマキー合成であれば、カーテン３の内面全体
に緑，青等のクロマキー合成に適当な色の着色が施され
る。

【００１９】上記筐体１の内部空間には、被写体２を撮
影する複数（この例では５台）のカメラ６ａ〜６ｅと、
上記カメラ６ａ〜６ｅから画像信号を受信して画像を合
成する制御部７と、この制御部７から送信された合成画
像等の画像信号を受信して画像を表示するディスプレイ
８とが設けられている。

【００２０】また、上記筐体１の内部空間には、上記デ
ィスプレイ８の光軸を反射するハーフハーフミラー１０
が設けられている。このハーフミラー１０は、所定角度
をもって傾斜状に設けられている。そして、上記筐体１
のハーフミラー１０の前側に対応する部分に開口部が形
成され、この開口部にガラス・プラスチック等の透明板
１１が嵌めこまれている。

【００２１】これにより、ディスプレイ８に表示された
画像は、上記ハーフミラー１０に反射して、使用者２に
目視されるようになっている。

【００２２】ここで、上記各カメラ６ａ〜６ｅについて
詳しく説明する。上記５台のカメラ６ａ〜６ｅは、それ
ぞれ、被写体２の胸のあたりに設定される任意の１点Ａ
を中心とする仮想球面１２上に配設されている。そし
て、上記各カメラ６ａ〜６ｅの光軸は、実質的に上記仮
想球面１２の中心Ａに向かうように設定されている。

【００２３】上記カメラ６ａ〜６ｅのうち一台は、上記
中心Ａを通る水平線上に配設され（６ｂ）、二台はその
上下２箇所に配設され（６ａ，６ｃ）、二台は左右２箇
所に配設されている（６ｄ，６ｅ）。さらに、上記各カ
メラ６ａ〜６ｅは、被写体２の全身を撮影するようにな
っている。これにより、各カメラ６ａ〜６ｅは、それぞ
れ異なるカメラアングルで被写体２を撮影するようにな
っている。また、被写体２は動かなくても、撮影してい
るカメラ６ａ〜６ｅの方を向くだけで確実にフレーミン
グされるようになっている。

【００２４】また、上記筐体１の内部空間には、制御部
７から送信された合成画像の信号を受信し、この合成画
像を記録媒体１５に印刷するプリンタ９が設けられてい
る。このプリンタ９で印刷された記録媒体１５は、筐体
１前面に形成された送出口１９から送出されるようにな
っている。

【００２５】さらに、上記筐体１の前面には、操作部１
６が設けられている。この操作部１６は、使用者２が各
種の操作を行なうボタン・レバー等を有し、制御部７に
操作信号を送信する。また、筐体１の前面には、コイン
投入口１４が設けられ、筐体１内部のコイン投入口に隣
接した位置に、投入したコインを検出して制御部７に検
出信号を送信するコイン検出部１７（図４参照）が設け
られる。また、筐体１前面の適所には、制御部７からサ
ウンド信号を受信してサウンド出力するスピーカ１８、
被写体２を照射するライト１３が設けられている。

【００２６】この例において、使用者２がディスプレイ
８から見る合成画像およびプリンタ９から印刷される合
成画像は、被写体２の像と、制御部７に予め記憶された
記憶画像（所望のフレームや前景等）とが合成されたも
のである。

【００２７】つぎに、上記制御部７のシステム構成につ
いて詳しく説明する。図４に示すように、上記制御部７
は、各種制御を実行するコンピュータ３０を備えてい
る。このコンピュータ３０は、操作部１６から使用者２
の操作に基づく操作信号を受信し、コイン検出部１７か
ら検出信号を受信する。

【００２８】また、上記コンピュータ３０は、複数の画
像データおよびサウンドデータを記憶する記憶装置３１
を有している。このコンピュータ３０は、指定した画像
データを記憶装置３１から読み出してグラフィックＩ／
Ｆ（インターフェース）回路２２に転送するとともに、
指定したサウンドデータを記憶装置３１から読み出して
サウンドＩ／Ｆ回路３３に転送する。

【００２９】上記グラフィックＩ／Ｆ回路３２は、コン
ピュータ３０から受け取った記憶画像データを所定の記
憶画像信号に変換して画像合成装置３４および表示選択
回路３５に送信する。一方、サウンドＩ／Ｆ回路３３
は、コンピュータ３０から受け取ったサウンドデータを
所定のサウンド信号に変換してスピーカ１８に送信し、
スピーカ１８からサウンド出力させる。

【００３０】また、上記制御部７には、各カメラ６ａ〜
６ｅによって撮影されたカメラアングルの異なる被写体
２の撮影画像を選択する画像選択手段３９を備えてい
る。この画像選択手段３９による画像の選択は、使用者
２が操作部１６を操作することによって行われる。な
お、選択される撮影画像はひとつでもよいし複数でもよ
い。

【００３１】上記画像選択手段３９で選択された被写体
２の画像信号は、画像合成装置３４に送信される。画像
合成装置３４は、ビデオカメラ６からの被写体２の画像
信号を第１画像信号として受信し、グラフィックＩ／Ｆ
回路３２からの記憶画像の画像信号を第２画像信号とし
て受信して、第１画像と第２画像を合成する。

【００３２】合成画像信号は、表示選択回路３５および
プリンタ９に送信される。表示選択回路３５は、画像合
成装置３４からの合成画像信号と、グラフィックＩ／Ｆ
回路３２からの記憶画像信号を受信し、コンピュータ３
０からの制御信号に基づいて一方の画像信号を選択し
て、ディスプレイ８に送信することにより、ディスプレ
イ８上に画像が表示される。

【００３３】また、制御部７は、コンピュータ３０から
の制御信号に基づいて、プリンタ９を制御するプリンタ
コントローラ３６を備えている。プリンタ９は、プリン
タコントローラ３６の制御により、画像合成装置３４か
ら合成画像信号を受信し、プリンタ９に内蔵の記憶装置
３７において合成画像のデータを記憶し、合成画像デー
タに基づいて印刷画像を生成し、この印刷画像を所定寸
法の記録媒体１５に印刷する。また、制御部７には、コ
イン投入数等をカウント表示する各種のカウンタ３８を
備えている。

【００３４】つぎに、上記プリント自販機の動作につい
て、図５に示すフローチャートをもとに説明する。な
お、図において「Ｓ」は、ステップを意味する。

【００３５】まず、使用者２がコインを投入するまで
は、コンピュータ３０からの指示により、表示選択回路
３５は、グラフィックＩ／Ｆ回路３２側を選択してお
り、コンピュータ３０は、記憶装置３１に予め記憶され
たデモンストレーション画像（以下、「デモ画像」とい
う）のデータを読み出してグラフィックＩ／Ｆ回路３２
に転送する。これにより、デモ画面がディスプレイ８に
表示される。また、記憶装置３１にあらかじめ記憶され
たＢＧＭ（バックグラウンドミュージック）データを読
み出してサウンドＩ／Ｆ回路３３に転送することによ
り、スピーカ１８からＢＧＭが流される。

【００３６】ついで、使用者２がコインを投入して、コ
イン検出部１７からの検出信号をコンピュータ３０が受
信すると、コンピュータ３０は、適当なタイミングで、
記憶装置３１に予め記憶された画像データおよびサウン
ドデータを読み出し、読み出した画像データを、グラフ
ィックＩ／Ｆ回路３２および表示選択回路３５を介して
ディスプレイ８に送信するとともに、読み出したサウン
ドデータを、サウンドＩ／Ｆ回路３３を介してスピーカ
１８に送信して、ディスプレイ８上の画像およびスピー
カ１８からの音声により使用者２に適宜指示を与える。

【００３７】つぎに、記憶装置３１に記憶された複数の
記憶画像データを順次読み出し、グラフィックＩ／Ｆ回
路３２および表示選択回路３５を介してディスプレイ８
に表示させ、操作部１６を操作して所望の記憶画像を選
択するよう使用者２に指示する（Ｓ１）。それから、使
用者２が選択した記憶画像データをグラフィックＩ／Ｆ
回路３２に転送し続ける。

【００３８】ついで、コンピュータ３０は、画像合成装
置３４において、各カメラ６ａ〜６ｅで撮影された被写
体２の画像と記憶画像とをリアルタイムに合成するよう
に指示すると共に、表示選択回路３５を画像合成装置３
４側に切り替えて、画像合成装置３４からの合成画像を
ディスプレイ８にリアルタイムに表示させる（Ｓ２）。

【００３９】このとき、各カメラ６ａ〜６ｅにより５種
類のカメラアングルで撮影された被写体２の画像は、使
用者２が操作部１６を操作することにより、画像選択手
段３９により順次選択されそのつど入れ替わる（Ｓ
３）。そして、使用者２が５種類のアングルで撮影され
た自分の画像のうち所望の画像を決定するとともに、デ
ィスプレイ８の表示画像を見ながら被写体２の位置調整
を完了した後に、操作部１６の調整完了ボタンを押すと
（Ｓ４）、コンピュータ３０は、使用者２にポーズをと
るように指示し、それから画像合成装置３４に画像合成
の停止を指示する（Ｓ５）。このとき、ディスプレイ８
には、そのときの合成画像が静止画像として表示され
る。

【００４０】次に、使用者２は、前記静止画像を印刷す
るか否かを判断し（Ｓ６）、印刷せずに撮り直す場合に
は、操作部１６の撮直しボタンを押し、印刷する場合に
は、操作部１６の印刷ボタンを押す。撮直しボタンが押
されると、コンピュータ３０は、ステップ２に戻って上
記動作を繰り返す。印刷ボタンが押されると、コンピュ
ータ３０は、印刷画像を生成し、この印刷画像を記録媒
体１５に印刷するように、プリンタコントローラ３６に
指示する（Ｓ７）。そして、次にコインが投入されるま
で、上記のコイン投入前と同様に、ＢＧＭを流して、デ
モ画像を表示する。

【００４１】このように、上記プリント自販機によれ
ば、変化に富んださまざまなカメラアングルでの撮影が
可能となり、利用者の多用なニーズに応えることができ
る。また、被写体２は動かなくても、撮影しているカメ
ラ６ａ〜６ｅの方を向くだけで確実にフレーミングさ
れ、容易に見栄えの良い写真を撮影することができる。
さらに、さまざまなカメラアングルから撮影された画像
のなかから、使用者２が好みの画像を選び出して印刷す
ることができるうえ、全身を使ったさまざまなポーズの
被写体２を多用なカメラアングルで撮影することができ
る。特に、被写体２を斜め下から見上げるように撮影し
た場合には、足が長く見栄えのよい全身写真を撮影でき
る。さらに、被写体２は、ディスプレイ８に映る自分の
画像をリアルタイムで見ながら好みのポーズをとること
ができる。

【００４２】図６は、本発明の第２の実施の形態の写真
自販機を示す。このものは、カメラが、上述した実施の
形態のものに加えてさらに４台（６ｆ〜６ｉ）設けられ
ている。それ以外は、上記第１の実施の形態と同様であ
り、同様の部分には同じ符号を付している。このもので
も上記第１の実施の形態と同様の作用効果を奏する。な
お、カメラの台数は、上述したものに限定されるもので
はなく、２台や３台でもよいし、もっと多くても差し支
えない。

【００４３】図７は、本発明の第３の実施の形態の写真
自販機を示す。このものは、筐体１の内部空間にハーフ
ミラー１０が設けられておらず、ディスプレイ８は、筐
体１前面の透明板１１を透して直接使用者２の方を向い
ている。それ以外は、上記第１の実施の形態と同様であ
り、同様の部分には同じ符号を付している。このもので
も上記第１の実施の形態と同様の作用効果を奏する。

【００４４】図８および図９は、本発明の第４の実施の
形態の写真自販機を示す。このものは、筐体１の内部空
間に、被写体２の胸のあたりに設定される任意の１点Ａ
を中心とする仮想円弧に沿って上下に延びるレール２１
が配設されている。そして、上記レール２１に、１台の
カメラ６がスライド移動可能に取り付けられている。こ
れにより、上記各カメラ６の光軸は、カメラ６がレール
２１上のどの位置に移動しても実質的に上記仮想円弧の
中心Ａに向かうように設定されている。そして、このカ
メラ６の移動により、被写体２を撮影するカメラアング
ルが無段階に変化するようになっている。

【００４５】また、この写真自販機の制御部７には、図
１０に示すように、上記カメラ６の移動を制御するコン
トローラ４０が設けられている。このコントローラ４０
によるカメラ６の移動は、使用者２が操作部１６を操作
することにより行われ、使用者２が所望するレール２１
上の任意の位置にカメラ６を移動させられるようになっ
ている。それ以外は、上記第１の実施の形態と同様であ
り、同様の部分には同じ符号を付している。

【００４６】つぎに、上記プリント自販機の動作につい
て、図１１に示すフローチャートをもとに説明する。な
お、図において「Ｓ」は、ステップを意味する。

【００４７】まず、使用者２がコインを投入するまで
は、上記第１の実施の形態と同様に、デモ画面がディス
プレイ８に表示され、スピーカ１８からＢＧＭが流され
る。

【００４８】ついで、使用者２がコインを投入して、コ
イン検出部１７からの検出信号をコンピュータ３０が受
信すると、コンピュータ３０は、適当なタイミングで、
記憶装置３１に予め記憶された画像データおよびサウン
ドデータを読み出し、読み出した画像データを、グラフ
ィックＩ／Ｆ回路３２および表示選択回路３５を介して
ディスプレイ８に送信するとともに、読み出したサウン
ドデータを、サウンドＩ／Ｆ回路３３を介してスピーカ
１８に送信して、ディスプレイ８上の画像およびスピー
カ１８からの音声により使用者２に適宜指示を与える。

【００４９】つぎに、記憶装置３１に記憶された複数の
記憶画像データを順次読み出し、グラフィックＩ／Ｆ回
路３２および表示選択回路３５を介してディスプレイ８
に表示させ、操作部１６を操作して所望の記憶画像を選
択するよう使用者２に指示する（Ｓ１）。それから、使
用者２が選択した記憶画像データをグラフィックＩ／Ｆ
回路３２に転送し続ける。

【００５０】ついで、コンピュータ３０は、画像合成装
置３４において、カメラ６で撮影された被写体２の画像
と記憶画像とをリアルタイムに合成するように指示する
と共に、表示選択回路３５を画像合成装置３４側に切り
替えて、画像合成装置３４からの合成画像をディスプレ
イ８にリアルタイムに表示させる（Ｓ２）。

【００５１】そして、使用者２が操作部１６を操作する
ことにより、上記カメラ６をレール２１でスライド移動
させ、このカメラ６の移動によって被写体２を撮影する
カメラアングルが無段階に変化する。そして、ディスプ
レイ８には、カメラアングルが刻々と変化しつづける被
写体２の画像が、リアルタイムに表示されている。

【００５２】つぎに、使用者２は、ディスプレイ８に表
示された自分のカメラアングルが変化する自分の画像を
見ながら、好みのアングルのところでカメラ６の移動を
止めて所望のカメラ位置を決定する（Ｓ３）。そして、
使用者２が、ディスプレイ８の表示画像を見ながら被写
体２の位置調整を完了した後に、操作部１６の調整完了
ボタンを押すと（Ｓ４）、コンピュータ３０は、使用者
２にポーズをとるように指示し、それから画像合成装置
３４に画像合成の停止を指示する（Ｓ５）。このとき、
ディスプレイ８には、そのときの合成画像が静止画像と
して表示される。

【００５３】次に、使用者２は、前記静止画像を印刷す
るか否かを判断し（Ｓ６）、印刷せずに撮り直す場合に
は、操作部１６の撮直しボタンを押し、印刷する場合に
は、操作部１６の印刷ボタンを押す。撮直しボタンが押
されると、コンピュータ３０は、ステップ２に戻って上
記動作を繰り返す。印刷ボタンが押されると、コンピュ
ータ３０は、印刷画像を生成し、この印刷画像を記録媒
体１５に印刷するように、プリンタコントローラ３６に
指示する（Ｓ７）。そして、次にコインが投入されるま
で、上記のコイン投入前と同様に、ＢＧＭを流して、デ
モ画像を表示する。

【００５４】このように、上記上記プリント自販機によ
れば、使用者２が希望するカメラアングルの位置にカメ
ラ６を移動させ、変化に富んだ撮影をすることができ
る。しかも、カメラアングルは無段階で変化させること
ができ、微妙な変化つけることができる。それ以外は、
上記第１の実施の形態と同様の作用効果を奏する。

【００５５】図１２および図１３は、本発明の第５の実
施の形態の写真自販機を示す。このものは、レール２１
が左右に延びるように配設されている。それ以外は、上
記第４の実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ
符号を付している。このものでも、上記第４の実施の形
態と同様の作用効果を奏する。

【００５６】図１４は、本発明の第６の実施の形態の写
真自販機を示す。このものは、上下に延びる１本のレー
ル２１と、その左右に位置して横方向に延びる２本のレ
ール２１が設けられ、それぞれのレール２１に１台づつ
カメラ６が取り付けられている。それ以外は、上記第４
の実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を
付している。このものでも、上記第４の実施の形態と同
様の作用効果を奏する。

【００５７】図１５は、本発明の第７の実施の形態の写
真自販機を示す。このものは、上下に延びる３本のレー
ル２１が設けられ、それぞれのレール２１に１台づつカ
メラ６が取り付けられている。それ以外は、上記第４の
実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付
している。このものでも、上記第４の実施の形態と同様
の作用効果を奏する。

【００５８】なお、上記各実施の形態では、本発明を、
プリント自販機に適用した例を示したが、これに限定す
るものではなく、撮影された被写体の画像を含む原画像
に基づいて印刷画像を生成し、この印刷画像を所定寸法
の印刷用紙に印刷する電子写真自販機にも適用できる
し、銀塩写真の撮影装置にも適用することができる。

【００５９】また、上記カメラ６としては、デジタルカ
メラを用いることもできるし、ビデオカメラを用いるこ
ともでき、特に限定するものではない。さらに、上記各
実施の形態では、カメラの光軸が向かう中心点Ａを被写
体２の胸のあたりに設定したが、これに限定するもので
はなく、上記中心点Ａを被写体２の顔付近や、腹部付近
等任意の位置に設定してもよい。

【００６０】また、上記実施の形態において、記録媒体
１５としては、特に限定するものではなく、例えば、紙
類，シール，プラスチックフィルム，カード類，布，不
織布，ガラス板，樹脂板等各種のものを用いることがで
きる。

【００６１】

【発明の効果】以上のように、本発明の第１の写真自販
機によれば、複数のカメラで被写体を撮影することによ
り、変化に富んださまざまなカメラアングルでの撮影が
可能となり、利用者の多用なニーズに応えることができ
る。また、本発明の第２の写真自販機によれば、レール
をスライドするカメラで被写体を撮影することにより、
変化に富んださまざまなカメラアングルでの撮影が可能
となり、利用者の多用なニーズに応えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の写真自販機の一実施の形態を示す縦断
面図である。

【図２】上記写真自販機を示す横断面図である

【図３】上記写真自販機を前側から見た図である。

【図４】上記写真自販機の制御部を示すシステム構成図
である。

【図５】上記写真自販機の動作を説明するフローチャー
ト図である。

【図６】本発明の写真自販機の第２の実施の形態を示す
説明図である。

【図７】本発明の写真自販機の第３の実施の形態を示す
説明図である。

【図８】本発明の写真自販機の第４の実施の形態を示す
説明図である。

【図９】上記写真自販機を前側からみた図である。

【図１０】上記写真自販機の制御部を示すシステム構成
図である。

【図１１】上記写真自販機の動作を説明するフローチャ
ート図である。

【図１２】本発明の写真自販機の第５の実施の形態を示
す説明図である。

【図１３】上記写真自販機を前側からみた図である。

【図１４】本発明の写真自販機の第６の実施の形態を示
す説明図である。

【図１５】本発明の写真自販機の第７の実施の形態を示
す説明図である。

【図１６】従来の写真自販機を示す説明図である。

【図１７】他の従来例を示す説明図である。

【符号の説明】

２被写体６ａ〜６ｅカメラ１２仮想球面

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成１２年１月１３日（２０００．１．１
３）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【特許請求の範囲】

【請求項５】上記カメラが被写体の全身を撮影するも
のである請求項１〜４のいずれか一項に記載の写真自販
機。 ─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成１２年８月９日（２０００．８．９）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【特許請求の範囲】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続きＦターム(参考） 2H104 AA19 BC48 5C022 AA01 AB61 AB62 AC01 AC13 AC32 AC71 CA01 5C052 AA12 DD02 EE02 EE03 EE06 FA02 FA03 FA04 FB01 FC06 FD09 FE01 5C054 AA01 AA05 CA04 CC02 CD07 CE16 CF07 CG08 CH02 CH08 EA05 EA07 FA01 FE02 GB02 GB13 GD07 HA21

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】被写体の写真を撮影して販売する写真自
販機であって、被写体の所定の１箇所を中心とした仮想
球面上に、上記被写体を撮影する複数のカメラが配設さ
れていることを特徴とする写真自販機。
【請求項２】上記各カメラの光軸が、実質的に上記仮
想球面の中心に向かうように設定されている請求項１記
載の写真自販機。
【請求項３】上記各カメラで撮影された画像を表示す
る画像表示手段を備え、上記表示手段に表示された任意
の画像を選択する画像選択手段と、上記選択された画像
を印刷する印刷手段が設けられている請求項１または２
記載の写真自販機
【請求項４】被写体の写真を撮影して販売する写真自
販機であって、被写体の所定の１箇所を中心とした仮想
円弧に沿ってレールが設けられ、上記レールに、被写体
を撮影するカメラがスライド可能に取り付けられている
ことを特徴とする写真自販機。
【請求項５】上記カメラの光軸が、実質的に上記仮想
円弧の中心に向かうように設定されている請求項４記載
の写真自販機。
【請求項６】上記カメラで撮影された画像を表示する
画像表示手段を備え、上記表示手段に表示された任意の
画像を選択する画像選択手段と、上記選択された画像を
印刷する印刷手段が設けられている請求項４または５記
載の写真自販機
【請求項７】上記カメラが被写体の全身を撮影するも
のである請求項１〜６のいずれか一項に記載の写真自販
機。