JP2005148540A - 顔面撮像装置 - Google Patents
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Abstract
化粧品販売店やフェイシャルエステティックサロンなどにおいて、化粧品使用前・使用後、施術前・施術後のように撮像日時が異なる場合でも、常に、同じ明るさ、同じ方向から同じ距離で顔の画像を取り込むことができるようにする。
【解決手段】
周囲の明るさの影響を受けることがないように、顔を遮光ボックス(2)内の回転中心(C)に位置させて照明装置(4)により均一の照明光を照射させ、撮像方向にかかわらず撮像装置(3)と顔との距離を一定に維持できるように、CCDカメラなどの撮像装置(3)を回転中心(C)に向けた状態で回転移動させ、また、顔に対して常に定まった方向から画像を撮像することができるように、例えば、顔の正面を0°として±60°程度に開いた左右の頬の正面の等角的な三方向を予め設定して、撮像装置(3)をその位置に停止させて撮像できるようにした。
【選択図】図1
Description
また、比較的高額なフェイシャルエステティックサロンなどにおいて美顔施術を行う場合も、顧客の顔をモニタに映して見せながら、施術部位、施術方針などの説明を行い、顧客の理解を得た上で施術することが望まれており、医療分野においても同様なことが行なわれている。
また、デジタルカメラを用いて顔面から距離をおいて撮影すれば、顔面全体を撮像することはできるが、デジタルカメラはその特性上、被写体の明るさはもちろんのこと、周囲の明るさ、背景の色、光線の方向などにより撮像される画像の明るさも変化し、同一の撮影条件で撮影することが困難であった。
さらに、対象部位のみを撮像するときは、任意の見易い方向から適当な距離で撮像してしまうため、画像としてみたときの対象部位の大きさも向きも微妙に異なり、やはり施術効果を客観的にわかり易く説明することは困難であった。
そして、撮像方向として、例えば、顔の正面を0°として±60°程度に開いた左右の頬の正面の等角的な三方向を設定し、撮像装置をその位置に停止させて撮像すれば、顔に対して常に定まった方向からしか画像を撮像することができないので、撮像するたびに撮像方向が変化することもない。
さらに、顔を遮光ボックスに入れ、顔に対して均一の照明光を照射させた状態で撮像できるので、周囲の明るさの影響を受けることもなく、常に同じ明るさで撮像できる。
図1は本発明に係る顔面撮像装置を示す横断面図、図2はその縦断面図、図3はカメラの駆動装置を示す説明図、図4は制御装置のメインプログラムを示すフローチャート、図5はそのサブルーチンを示す説明図である。
そして、回転中心Cから一定半径の円弧状に形成された案内レール11上を走行する台車12に、撮像装置3が回転中心Cを向けて取り付けられると共に、この台車12に従動アーム10が取り付けられているので、モータ8を回転させることにより従動アーム10が左右に回動されて撮像装置3が回転中心Cまでの距離を一定に維持した状態で回転移動される。
そして、撮像カメラ3から取り込まれた夫々の画像データは前記コンピュータ21で演算処理される。
光源13は、撮像装置3が停止したときに影にならないように撮像位置P0〜P2を避けて、また、撮像装置3の移動の邪魔にならないように案内レール11の後側に回転中心Cから見て±30°及び±90°の位置に設けられると共に、顔に対して上下からも光が照射されるように遮光ボックス2の底面及び天井面に配されている。
また、拡散板14は、正面から左右側面にかけて配される断面多角形状又は断面半円形状の垂直拡散板14Vと、底面及び天井面に配される水平拡散板14Hからなり、各光源13から照射された光を散乱させることにより顔に対し全方向から均一な光を照射できるようになっている。
なお、垂直拡散板14Vは撮像装置3の移動軌跡と回転中心Cの間に配されており、撮像装置3の撮像位置P0〜P2に対応して像を取り込む透孔15…が形成されている。
また、案内レール11に沿って配された撮像装置3の位置を検出する位置センサS0〜S2や、撮像装置3及び駆動装置7が、コンピュータ21の入出力ポートに接続されている。
ステップSTP2では、タイマが起動されると同時に撮像装置3により顔正面の画像G0を取り込み、ステップSTP3で所定時間経過したと判断されると処理を終了する。
そして、撮像位置P1に到来したと判断されたときにステップSTP6に移行して、モータ8が停止され、タイマが起動されると同時に撮像装置3により右頬の画像G1を取り込む。
次いで、ステップSTP7で所定時間経過したと判断されると、ステップSTP8で駆動装置7のモータ8が反転駆動されて原動アーム9が左方向へ振られ、これにより、撮像装置3は案内レール11に沿って回転中心Cの周りに左側へ回転移動する。
そして、ステップSTP9で位置センサS0の検出信号により撮像位置P0に撮像装置3が戻ったときに、ステップSTP10でモータ8が停止されて処理を終了する。
そして、撮像位置P2に到来したと判断されたときにステップSTP13に移行して、モータ8が停止され、タイマが起動されると同時に撮像装置3により左頬の画像G2を取り込む。
次いで、ステップSTP14で所定時間経過したと判断されると、ステップSTP15で駆動装置7のモータ8が反転駆動されて原動アーム9が右方向へ振られ、これにより、撮像装置3は案内レール11に沿って回転中心Cの周りに右側へ回転移動する。
そして、ステップSTP16で位置センサS0の検出信号により撮像位置P0に撮像装置3が戻ったときに、ステップSTP17でモータ8が停止されて処理を終了する。
なお、各撮像方向P0〜P2から個別に撮像する場合は、各サブルーチンSR0〜SR2を単独で実行させればよい。
そしてこれらのデータを表で表わしたりグラフ化して比較することにより、施術効果が客観的に判断できる。
なお、生体情報としてはシミ・ソバカスの面積に限らず、メラニン色素含有量、温度分布、血液分布、発汗分布等であっても良い。
この状態で、顔の位置を調整する必要がなければそのまま撮像処理を行い、調整する場合は顎載台16の高さと、額押え17の高さ及び前後位置をスケールで読み取り、これを記録して撮像処理を行う。
美容カウンセラーや医師は、このようにして撮像された顔の正面の画像G0と、左右の頬の画像G1、G2や、これらを2値化した画像をモニタ25に映し出して、顧客・患者と一緒にこれを見ながら施術部位、施術方針などの説明を行う。
このとき施術前後の画像G0〜G2及びG00〜G22は、全く同一の撮像条件で撮像されているので、モニタ上の画像同士を見比べるだけで画像の変化=施術による皮膚の変化が理解されるので、施術効果を容易に確認することができる。
また、施術前後に算出されたしみ・そばかすなどの数値データに基づくグラフなどの表示により客観的に効果についての理解が得られる。
施術が長期にわたり何度でも重複しておこなわれる場合には、各施術毎の効果が経時的に記録され、明確に理解できる。
この場合、施術前後の各画像の撮像条件が等しいので、誤差が少なく信頼できるデータを提供できる。
C 回転中心
2 遮光ボックス
3 撮像装置
4 照明装置
7 駆動装置
P0〜P2 撮像位置
13 光源
14 拡散板
16 顎載台
17 額押え
21 コンピュータ(制御装置)
23 演算装置
24 記憶装置
Claims (10)
- 回転中心に位置させた顔へあたる外光を遮る遮光ボックス内に、前記回転中心の回りに回転移動させて予め設定された複数の撮像方向から顔を撮像する撮像装置と、顔に対して均一の照明光を照射する照明装置が配されたことを特徴とする顔面撮像装置。
- 前記撮像装置を回転中心の回りに回転移動させる駆動装置と、撮像装置が前記撮像方向に到来したときに前記駆動装置を一時停止させて、その間に撮像装置から画像を取り込ませる制御信号を出力する制御装置を備えた請求項1記載の顔面撮像装置。
- 前記撮像方向が少なくとも顔の正面及び左右の頬の正面である請求項1記載の顔面撮像装置。
- 高さ調整可能な顎載台と、前後位置及び高さ調整可能な額押えを備えた請求項1記載の顔面撮像装置。
- 前記撮像装置は、分光画像が撮像可能なデジタルカメラ、CCDカメラ、C−MOSカメラ、赤外ビジコン、サーマルカメラである請求項1記載の顔面撮像装置。
- 前記照明装置は、所定の分光特性を有する光源を用いてなる請求項1記載の顔面撮像装置。
- 前記照明装置は、光源から照射された光を拡散させる拡散板を備えた請求項1又は6記載の顔面撮像装置。
- 前記画像装置から出力された画像データを所定の記憶領域に記憶する記憶装置と、前記画像データに基づいて特定部位の面積や温度分布その他の生体情報を算出するデータ処理装置を備えた請求項1記載の顔面撮像装置。
- 同一人について同一方向からの撮像日時の異なる少なくとも二以上の画像データを所定の記憶領域に記憶する記憶装置と、前記画像データを比較して色及び明るさの変化に基づき特定部位の面積や温度分布その他の生体情報の変化を算出する演算処理装置を備えた請求項1記載の顔面撮像装置。
- 前記照明装置は、光源の照度を検知する光センサと、検出された照度に基づいて光源の照度を予め設定された目標照度に維持する照度調整装置を備えた請求項1記載の顔面撮像装置。
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