JP2008243119A - 顔撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】異なる時期に同じ人物の顔撮影を行う場合に、顔の位置を過去の状態と同じになるように修正することが容易であり、過去と同一条件での撮影を行うことが可能な顔撮影装置を提供する。
【解決手段】顔を所定位置に保持させるあご載せ台2と額押さえ3からなる顔保持手段と、顔保持手段に保持されている顔を撮影する撮影カメラ4と、撮像カメラ4により撮影された顔画像データを記憶する顔画像データ保存部36と、過去に撮影された顔画像データと、現在撮影された顔画像データとの第1差分画像データを作成する第1差分画像作成部35aと、差分画像データのうち、顔の輪郭部分を抽出してモニター表示用の第2差分画像データを作成する第2差分画像作成部35bと、過去もしくは現在の顔画像データと、第2差分画像データとを合成して合成顔画像データを作成する画像合成手段35cと、合成顔画像データをモニター画面に表示させる画像表示手段と、を備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、顔を撮影する撮影手段と、この撮像手段により撮影された顔画像データを記憶する顔画像データ保存部とを備えた顔撮影装置に関するものである。
かかる顔撮影装置は、美容皮膚科、美容外科、形成外科などにおいて使用されており、定期的に人の顔を撮影することで肌の状態の経時的な変化を観察し、化粧品や肌治療の効果を確認する目的で使用されている(例えば、下記特許文献1)。具体的には、得られた顔画像からシミ・シワ・毛穴・色ムラなどの評価を行なうものであり、さらには、紫外線を使用したポルフィリン・かくれジミなどの評価も行なわれている。このような肌状態の評価を行なうために、以前に撮影した顔画像と今回撮影した顔画像とを画像処理技術(ソフトウェア)を用いて比較することが行なわれている。従って、以前の顔画像と現在の顔画像が同じ条件で撮影されている必要がある。
しかしながら、顔を保持する顔保持手段は、通常はあごの部分と額の部分を保持するのみであり、日を空けて顔を保持させた場合、同じ状態で顔を保持できているとは限らない。上記の特許文献1においては、あご載せ台の高さと、額押さえの高さ及び前後位置をスケールで読み取ることが開示されているが、あご載せ台の高さと、額押さえの高さ及び前後位置が同じ状態にセットされていたとしても、保持されている顔の角度が前回撮影時とは変わっている可能性もあり、再現性という点では不十分な面があった。従って、対応させるべきシミ・シワなどの位置が異なってしまい、正しい評価を行なうことができなくなる可能性があった。
そこで、過去に撮影された顔画像と、現在撮影されている顔画像とを対比しながら、過去と同じ状態になるようにモニター画面を見ながら位置を調整する方法が考えられる。例えば、過去と現在の顔画像をモニター画面に上下もしくは左右に並べて表示するという方法が考えられる。しかし、画像を並べて表示する方法は、どの方向にどの程度前回と異なっているのかというのを直ちに認識することが難しく、前回とのずれ量が小さいと特に分かりづらいという問題がある。また、過去の顔画像に、現在の顔画像を半透明状態で重ねて表示させるレイヤー表示方法があるが、二重に見えている顔の輪郭などの部分で、どちらが過去の顔画像で、どちらが現在の顔画像なのかが分かりにくいという問題がある。
また、下記特許文献2は、特許文献1のような顔撮影装置ではないが、画像中から顔部品領域を正確に抽出する画像処理方法が開示されている。これは、人物顔の顔部品の変化する前の顔を撮影した画像データと、変化した後の顔を撮影した画像データの差分を取ることで、変化した顔部品の領域を抽出するというものである。例えば、顔部品が口である場合は、口を閉じたときの顔画像と口を開けたときの顔画像のデータの差分を取り、口領域を抽出するものである。
特開2005−148540号公報 特開2002−117408号公報
このような差分画像データを求める方法は、過去の顔画像と現在の顔画像と違いを抽出するという点では、注目すべき技術である。しかしながら、かかる技術を顔撮影装置に適用する場合には、単に差分画像データを抽出するというのではなく、顔の保持状態を過去に撮影したときと同じ状態にできるように、わかりやすく表示させる必要がある。例えば、単に差分画像データをモニター画面に表示させるのみでは、顔の位置をどのように修正すれば過去の状態と同じ状態になるのか、認識させることが難しいからである。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、異なる時期に同じ人物の顔撮影を行う場合に、顔の位置を過去の状態と同じになるように修正することが容易であり、過去と同一条件での撮影を行うことが可能な顔撮影装置を提供することである。
上記課題を解決するため本発明に係る顔撮影装置は、
顔を撮影する撮影手段と、
この撮像手段により撮影された顔画像データを記憶する顔画像データ保存部と、
過去に撮影された顔画像データと、現在撮影された顔画像データとの第1差分画像データを作成する第1差分画像作成部と、
差分画像データのうち、顔画像の特定の領域のみを抽出してモニター表示用の第2差分画像データを作成する第2差分画像作成部と、
過去もしくは現在の顔画像データと、第2差分画像データとを合成して合成顔画像データを作成する画像合成手段と、
合成顔画像データをモニター画面に表示させるための画像表示手段と、を備えていることを特徴とするものである。
かかる構成を有する顔撮影装置の作用・効果を説明する。まず撮影手段により顔の撮影を行う。撮影された顔画像データは、顔画像データ保存部に保存される。同じ人物について、再度顔画像の撮影を行うときは、過去の撮影時と同じ状態になるように顔の姿勢保持をさせる必要がある。そこで、過去の顔画像データと現在の顔画像データから、まず第1差分画像データを作成する。この第1差分画像データをそのままモニター表示用に使用するのではなく、更に、顔の特定の領域のみを抽出した第2差分画像データを作成し、これがモニター表示用として使用される。また、モニター画面に表示する場合は、現在の顔画像データもしくは過去の顔画像データと、第2差分画像データとを合成した合成顔画像データを作成し、これをモニター画面に表示させる。このように画像合成することで、過去もしくは現在の顔画像データとどの程度ずれているのかをモニター画面上で直ちに判別可能になる。また、差分画像の全てを表示させるのではなく、顔画像の特定の領域のみを抽出して表示させている。従って、顔の位置を調整するために必要な領域のみを抽出して表示するようにしているので、モニター画面を見たときに、顔の位置をどのように修正すればよいのかを分かりやすくすることができる。その結果、異なる時期に同じ人物の顔撮影を行う場合に、顔の位置を過去の状態と同じになるように修正することが容易であり、過去と同一条件での撮影を行うことが可能な顔撮影装置を提供することができる。
本発明に係る第2差分画像データには、顔の輪郭部分が含まれることが好ましい。
顔の輪郭部分は、背景とのコントラストも大きいため、差分画像データとして特に抽出しやすい領域であると考えられる。従って、輪郭部分を過去もしくは現在の顔画像データと一緒に表示させることで、顔の位置を修正しやすくなる。
本発明に係る差分画像作成部は、抽出された部分が強調されるように前記第2差分画像データを作成することが好ましい。
抽出された部分のデータ値をそのまま使用するのではなく、強調することで、より視覚的に分かりやすくモニター画面に表示させることができる。
本発明において、抽出された部分のコントラストを強調することが好ましい。抽出部分のコントラストを強調することで、より視覚的に分かりやすく表示させることができる。
本発明において、抽出された部分に着色を行なうことが好ましい。顔画像の撮影を行う場合は、背景画像もモノクロ系になるケースが多い。従って、抽出部分を着色することで、その部分を周囲の画像に比べて際立たせることができ、より視覚的に分かりやすく表示させることができる。
本発明において、顔の位置ズレの大きさにより強調度合いを変えることが好ましい。これにより、過去の画像とどの程度のズレを生じているのかを、分かりやすく認識することができる。
本発明に係る顔撮影装置の好適な実施形態を図面を用いて説明する。図1は、顔撮影装置の内部構成を示す横断面図を示し、図2は、図1に示す顔撮影装置の縦断面図である。図3は、撮影カメラの回転移動機構の詳細を示す図である。
この顔撮影装置Aは、美容皮膚科、美容外科、形成外科などにおいて使用されている。定期的あるいは適度な期間を開けて人の顔を撮影することで肌の状態の経時的な変化を観察し、化粧品や肌治療の効果を確認する目的で使用される。この装置は、得られた顔画像からシミ・シワ・毛穴・色ムラなどの評価を行なう機能を有し、さらには、紫外線を使用したポルフィリン・かくれジミなどの評価を行なうこともできる。
<顔撮影装置の構成>
図1において、顔撮影装置Aは、略立方体形状の筐体1を備えており、顔の撮影を行う時は筐体1内の所定箇所に顔を保持させた状態で行い、室内光などが筐体1内部に侵入しにくいような構造が採用されている。筐体1の正面には開口部1aが形成されており、ここから顔を挿入させる。人の顔を所定位置に保持するための顔保持手段として、あご載せ台2と額押さえ3が設けられている。あご載せ台2と額押さえ3は、人の顔の大きさや形状などに対応できるように手動で位置調整ができるように構成されている。開口部1aからの外光進入を防止するためにカーテン1bが設けられる。
顔を撮影するための撮像手段として撮影カメラ4が設けられており、カメラ支持体5に保持されている。図1に示すように、撮影カメラ4による顔の撮影位置は、正面位置P0と左右の側面位置P1、P2の3箇所が設定されている。正面位置P0は、ちょうど撮影カメラ4が顔と向かい合う位置であり、側面位置P1,P2は正面位置P0に対して45゜に設定された位置である。ただし、この45゜という角度については、この数値に限定されるものではなく、他の角度に設定してもよく、また、側面位置P1,P2も2箇所だけでなく、更に多くの側面位置が設定されていてもよい。例えば、30゜,45゜,60゜,75゜(図1におけるθ)に設定されていてもよい。P3は、後述する移動機構によって撮影カメラ4が回転移動する軌跡を示している。
撮影カメラ4は、デジタルカメラが使用されるが、どのようなタイプのものを使用してもよい。必要に応じてビデオ機能を有するものを使用してもよく、静止画像を撮影可能なビデオカメラを使用してもよい。
このように、複数個所での顔画像を撮影するために、撮影カメラ4は顔位置を中心として回転移動できるように構成されている。撮影カメラ4の回転中心Bは、あご載せ台2の位置に設定されている。
顔を照明するための光源8が筐体1内の複数個所に配置されている。光源8は、顔の位置を中心として円周方向に沿って顔に面するように配置されていると共に、図2に示すように、上方及び下方にも複数個所に配置される。光源8には、可視光を照射する光源と紫外線を照射するブラックライトがあり、目的に応じて使い分けもしくは両方が使用される。可視光を照射する光源8は、ハロゲンランプ、蛍光灯、LEDなど適宜のものを使用することができる。光源8として、フラッシュ光源を使用してもよい。
光源8から照射される光を均一に拡散するための拡散板9が光源8と顔の間に配置される。拡散板9は、図1に示す横断面形状は円弧形状(半円形状)である。図2に示すように、拡散板9は、顔の正面だけでなく天井部と底面部にも配置されており、従って、この拡散板9により顔が包囲されるような形態となる。なお、拡散板9は、半円形でなくてもよく、多角形、楕円形状を呈していてもよい。撮影カメラ4は、拡散板9の背後側に移動することになるため、正面位置P0と側面位置P1,P2において撮影を可能にするため矩形の開口部9aが形成される。
<カメラ回転移動機構>
次に、撮影カメラ4の回転移動機構の詳細を図3により説明する。回転中心Bには駆動モータ10と駆動軸11が設けられており、この駆動軸11にアーム12が連結される。アーム12の先端部12aに2本の連結軸13が垂直方向に植設され、この連結軸13の上部先端にカメラ支持体5が結合される。カメラ支持体5は、側面視で略コの字形状を有しており、コの字形状の内側に撮影カメラ4が配置される。
アーム12の先端側の裏面には、ローラ支持体14がアーム先端部12aに対して垂直方向を軸として回転自在に取り付けられており、ローラ15が回転自在に保持されている。このローラ15は、筐体1の底面に接地するように構成され、これにより、撮影カメラ4をスムーズに回転移動させることができる。なお、撮影カメラ4の回転移動機構については、本実施形態に限定されるものではなく、種々の変形例が考えられる。
制御装置20は、顔撮影装置Aの動作を制御する機能と、撮影カメラ4により撮影された顔画像に関する画像処理を行う機能を有する。モニター21には、撮影された顔画像が表示される。キーボード22は、顔撮影装置Aに対する種々の動作指令入力や画像処理を行なうための種々の動作指令やデータ入力などを行なう。制御装置20、モニター21、キーボード22は、汎用のコンピュータ(パソコン)により構成してもよい。
<制御関係>
次に、顔撮影装置Aの主要な制御機能について図4の制御ブロック図により説明する。コントローラ30は、顔撮影装置Aを統括的に制御する機能を提供するものであり、CPU、メモリ、その他の必要なプログラム等により構成される。照明制御部31は、光源8の点灯・消灯制御を行なう。光源8は、顔画像の撮影を行う時に点灯される。可視光と紫外線を使い分ける場合に、そのいずれを点灯させるのか、あるいは両方を点灯させるのかについての制御も行われる。
カメラ位置制御部32は、撮影カメラ4を正面位置P0,側面位置P1,P2の各位置に停止させるための移動制御を行うものであり、駆動モータ10に対する動作指令を行なう。撮影カメラ4を所定の位置に停止させるために、カメラ位置センサー33が設けられている。カメラ位置センサー33としては、上記3つの撮影位置を検出するためのセンサーが設けられており、例えば、アーム12の位置を光センサーやマイクロスイッチなどにより検出するように構成できる。
また、上記3つの撮影位置だけではなく、それらの中間的な位置も検出することができるようにしている。例えば、駆動モータ10に連動して回転するエンコーダからの信号や、駆動モータ10(パルスモータ)へ供給する駆動パルスのカウント値などに基づいて、細かいステップで撮影カメラ4の位置を検出することができる。従って、撮影カメラ4が移動可能な全範囲について位置検出を行なうことができる。
カメラ制御部34は、撮影カメラ4の動作を制御するものであり、例えば、撮影カメラ4がデジタルカメラの場合は、シャッターを切ることで顔画像の撮影を行う。顔画像の撮影は、正面位置P0,側面位置P1,P2の3箇所において夫々行なわれる。必要に応じて動画撮影を行なってもよい。
顔画像データ保存部36は、撮影カメラ4により撮影された顔画像データが保存される。顔画像データは、デジタルのカラー画像データであり、JPEG等の適宜のファイル形式で保存される。顔画像データは、正面画像・左右側面画像ごとに保存され、人物を特定する人物ID(識別情報)・撮影年月日と共に保存される。従って、過去に撮影された顔画像データも保存されているので、同じ人物の顔画像データを取得する場合、人物IDにより検索すれば、過去の顔画像データを抽出することができる。
画像処理部35は、顔画像データに基づいて、肌治療などの効果を確認するために必要なソフトウェアにより構成される。具体的には、過去撮影した顔画像と現在撮影した顔画像との比較を画像処理技術を用いて行い、例えば、顔の特定部位におけるシミやシワなどの大きさ形状の比較、面積の算出、変色の度合いの解析などを行なう機能を有する。これらの解析結果についてはデータ化されて記憶部に記憶される。
また、過去に撮影した顔画像と今回撮影した顔画像との比較を画像処理技術を用いて行なう場合、過去と同じ状態で顔画像の撮影を行なう必要がある。顔画像の撮影を行なう場合、顔を保持する顔保持手段は、通常はあごの部分と額の部分を保持するのみであり、日を空けて顔を保持させた場合、同じ状態で顔を保持できているとは限らない。そこで、同じ顔画像の撮影をできるように、現在保持されている顔をどの方向に移動すれば過去の状態と同じになるのかをモニター画面に表示できるようにしている。また、そのために設けられている画像処理部35の主要な機能を説明する。
第1差分画像作成部35aは、過去に撮影された顔画像データと、今回撮影された顔画像データの差分データを演算して、第1差分画像データを作成する機能を有する。カラーの画像データであれば、輝度データと色データにより構成されることになるが、輝度データについての差分画像データを作成する。過去の顔画像データと現在の顔画像データがどの程度ずれているのかを抽出することが目的であるから、輝度データのみで演算すれば十分であり、これにより、演算処理を効率よく行なうことができる。なお、差分画像データを作成する場合、(過去の画像データ)−(現在の画像データ)でもよいし、(現在の画像データ)−(過去の画像データ)のいずれで差分演算してもよい。
第2差分画像作成部35bは、第1差分画像作成部35aの機能により得られた第1差分画像データのうち、特定の領域のみを抽出して第2差分画像データを作成する機能を有する。ここで特定の領域とは、顔の輪郭部分(あごから頬にかけての部分、頭部など)や、目、鼻、口などを指す。差分画像データは、顔の位置を修正するために必要なデータのみが含まれていればよいので、特に、顔の輪郭部分を抽出することが好ましい。
図5は、実際に撮影された顔画像と差分画像の作成例を示す図である。図5(a)は過去に撮影された顔画像データをモニター画面に表示させたものであり、(b)は今回撮影された顔画像データをモニター画面に表示させたものである。ここで今回の顔画像は、前回の画像に比べて、若干左側にずれているものとする。
そこで、両者の差分画像データを演算すると、図5(c)のようになる。この第1差分画像データには、顔の輪郭部分のみならず、他の差分データも含まれている。また、ノイズ成分も含まれている。そこで、この第1差分画像データから輪郭部分のみを抽出した第2差分画像データを演算すると、図5(d)のようになる。画像中における顔の位置や、顔の輪郭の形はほぼ決まっているから、特徴抽出処理を行うことで、顔の輪郭部分のみを抽出することが可能である。また、ノイズの除去は、膨張・収縮処理や平均化処理により除去することができる。
図5(e)は、(d)のように抽出された第2差分画像データの強調をした例を示す。抽出部分を強調する処理の例としては、線を太くする、着色するなどの方法が考えられる。このような強調処理も第2差分画像作成部35bの機能に含まれる。また、強調を行なう場合、差分データの正負の値により強調の度合いを変えることが好ましい。また、差分データの値の絶対値の大きさにより、強調の度合いを変えることも可能である。
また、過去の顔画像とのズレの大きさに応じて強調の度合いを変えることで、どの程度顔の位置を修正すれば過去の状態と同じになるのかを判別しやすくなる。例えば、着色の彩度、濃淡を変えることでズレの大きさを表示可能である。例えば、赤に着色し、その彩度を変えることで表示可能である。また、ズレの方向については、赤系統の色であれば右方向へのズレ、青系統であれば左方向へのズレというような表示態様も考えられる。あるいは、線の太さや種類を変えることで、ズレの大きさや方向を表示することができる。
また、コントラストを強調する処理を行う方法を採用してもよい。例えば、ズレの大きさに応じて、コントラストを強調するようにすることで、ズレ大きさなどを分かりやすく表示することができる。コントラストを強調する処理としては、公知の画像処理技術で行うことができる。
画像合成部35cは、過去の顔画像データと、第2差分画像データとを合成して合成顔画像データを作成する。作成された合成顔画像データは、モニター画面に表示され、その表示例を図5(f)に示す。この合成画像は、過去の顔画像データと、第2差分画像データを合成して表示した例である。実際には、過去の顔画像データの上に、第2差分画像データを重ね合わせる形になる。
この合成された顔画像データを見て顔の位置をどの方向に修正すればよいのかが直ちにわかる。例えば、赤に着色されていれば右方向に移動させればよいことがわかる。また、その赤の着色の程度により、どの程度移動すればよいのかも分かる。また、モニター画面の下方向に矢印を表示すれば、さらに分かりやすくすることができる。移動の大きさは、矢印の長さなどにより表示させることができる。
顔の位置のズレの大きさについては、第1差分画像データに含まれる顔の輪郭部分に基づいて求めることができる。すなわち、顔の位置が左右方向にずれている場合、第1差分画像データを演算すると、同じ輪郭部分について2本のラインが抽出される。この2本のラインの距離を求めることでズレ量を計算することができる。このずれの大きさに基づいて、強調度合いを変えることができる。
画像表示手段37は、画像処理部35において処理された結果をモニター21に表示させるための表示データを作成する機能を提供する。表示データを作成するためのソフトウェア、及び、表示用のメモリなどにより構成される。
<作動フローチャート>
次に、顔画像の撮影を行う時の手順を図6のフローチャートにより説明する。まず、顔をあご載せ台2と額押さえ3により保持させる(S1)。次に、撮影カメラ4を撮影位置に設定すべく、駆動モータ10により駆動させる(S2)。最初の撮影位置は、正面位置P0になるように設定されている。次に、撮影カメラ4により、顔画像の撮影を行う(S3)。
今回の撮影が最初であれば(S4:Yes)、ステップS11に進み、撮影された顔画像データを顔画像データ保存部36に保存する。今回の撮影が初めてでない場合(S4:No)は、その人物についての過去の(前回の)顔画像データを顔画像データ保存部36から読み出す(S5)。
次に、画像処理部35の機能を利用して、過去の顔画像データと、今回ステップS3にて撮影した顔画像データの差分画像データを作成する。(S6)差分画像データは、前述の通り、まず第1差分画像作成部35aにより第1差分画像データを作成した後、第2差分画像作成部35bの機能により、輪郭部分を抽出した第2差分画像データを作成する。
次に、過去の顔画像データと抽出された第2差分画像データを合成した合成顔画像データを作成する(S7)。作成された合成顔画像データは、モニター画面に表示される(S8)。この画面を見てOKか否かを判断する。判断については、オペレータが行い、被験者に対して移動する方向を指示してもよいし、被験者自身がモニター画面を見ながら自分で位置を修正するような構成でもよい。OKでなければ(S9:No)、顔位置の修正を行い(S10)、ステップS3に戻り、以下同様の手順をOKになるまで繰り返す。なお、OKになった場合は、図5(f)に示す画面において、矢印の代わりにOKであることを表す表示、例えば、OKマークなどを表示することが好ましい。また、視覚的な表示だけでなく、ブザーをならすなどの聴覚的な表示を行ってもよい。
顔位置がOKであれば(S9:Yes)、ステップS11に移行し、顔画像データの保存を行なう。顔画像データの保存は、人物を特定する人物ID(識別情報)・撮影年月日と共に保存される。1つの撮影位置における撮影が終了したら、他の撮影位置(側面画像の撮影位置)へ移動する必要があるか否かを判断する(S12)。必要があれば、ステップS2に戻り、同様の動作が繰り返される。必要がなければ、動作は終了する。
<別実施形態>
本実施形態において、合成顔画像データは、第2差分画像データと過去の顔画像データを合成しているが、今回撮影した現在の顔画像データと合成してもよい。過去の顔画像データと合成した場合、図5(f)に示すように、第2差分画像データ(輪郭部分)が顔画像よりも左側に位置しているが、現在の顔画像データと合成した場合は、顔画像よりも右側に位置することになる。従って、顔を移動させるべき方向(右方向)が第2差分画像データが表示される方向に一致することになり、図5に示すような矢印表示などをしなくても分かりやすくなる。
本実施形態では、輪郭部分のみを抽出しているが、輪郭部分に加えて、例えば、目の部分や、耳の部分などを抽出して第2差分画像データとしてもよい。
本実施形態では、顔保持手段に顔を保持させた状態で顔画像の撮影を行っているが、顔保持手段を用いないで顔画像の撮影を行ってもよい。
顔撮影装置の内部構成を示す横断面図 顔撮影装置の内部構成を示す縦断面図 撮影カメラの回転移動機構及び反射板の詳細構成を示す斜視図 顔撮影装置の制御機能を示すブロック図 モニター画面における画像表示例を示す図 作動フローチャート
符号の説明
2 あご載せ台
3 額押さえ
4 撮影カメラ
5 カメラ支持体
20 制御装置
30 コントローラ
35 画像処理部
35a 第1差分画像作成部
35b 第2差分画像作成部
35c 画像合成部
36 顔画像データ保存部
37 画像表示手段
A 顔撮影装置
P0 正面位置
P1,P2 側面位置

Claims (6)

  1. 顔を撮影する撮影手段と、
    この撮像手段により撮影された顔画像データを記憶する顔画像データ保存部と、
    過去に撮影された顔画像データと、今回撮影された顔画像データとの第1差分画像データを作成する第1差分画像作成部と、
    差分画像データのうち、顔画像の特定の領域のみを抽出してモニター表示用の第2差分画像データを作成する第2差分画像作成部と、
    過去もしくは今回の顔画像データと、第2差分画像データとを合成して合成顔画像データを作成する画像合成部と、
    合成顔画像データをモニター画面に表示させるための画像表示手段と、を備えていることを特徴とする顔撮影装置。
  2. 前記第2差分画像データには、顔の輪郭部分が含まれることを特徴とする請求項1に記載の顔撮影装置。
  3. 前記差分画像作成部は、抽出された部分が強調されるように前記第2差分画像データを作成することを特徴とする請求項1又は2に記載の顔撮影装置。
  4. 抽出された部分のコントラストを強調することを特徴とする請求項3に記載の顔撮影装置。
  5. 抽出された部分に着色を行なうことを特徴とする請求項3又は4に記載の顔撮影装置。
  6. 顔の位置ズレの大きさにより強調度合いを変えることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の顔撮影装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101373014B1 (ko) 2007-09-14 2014-03-13 삼성전자주식회사 얼굴 관리를 위한 디지털 영상 처리 장치의 제어 방법 및이 방법을 채용한 디지털 영상 처리 장치
JPWO2021131072A1 (ja) * 2019-12-27 2021-07-01

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