JP2008161508A - 顔撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポルフィリンの検出を、外光の影響を受けることなく、異なる時期に同じ人物の顔撮影を行う場合に、同一条件での撮影を行うことが可能な顔撮影装置を提供する。
【解決手段】顔に可視光と紫外線を照射する光源8と、この顔を撮影する撮影カメラ4と、この顔保持手段の近傍に設けられた照度を測定する照度センサーSと、この照度センサーSにより得られた照度データを記憶する照度データ保存部39と、再度同じ顔の撮影を行う時に、記憶された照度データに基づいて、可視光の強度を調整する可視光設定手段30bと、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、肌の状態を診断する場合などに使用される顔撮影装置に関するものである。
かかる顔撮影装置は、美容皮膚科、美容外科、形成外科などにおいて使用されており、定期的に人の顔を撮影することで肌の状態の経時的な変化を観察し、化粧品や肌治療の効果を確認する目的で使用されている。具体的には、得られた顔画像からシミ・シワ・毛穴・色ムラなどの評価を行なうものである。昨今、肌状態の評価を、肌表面のポルフィリンの量を指標に行なうことができることが明らかにされ、ポルフィリンが紫外線を照射されると蛍光を発することから、紫外線を使用したポルフィリン・かくれジミなどの評価も行なわれている。つまり、ポルフィリンが存在する箇所は特にニキビが存在する(即ち、にきびの原因であるアクネ菌がポルフィリンの発生要因である)ため、ポルフィリンを利用すればニキビやかくれジミ等の評価に利用できるためである。ただし、実際に人の顔を評価する場合には、紫外線だけでは、顔の輪郭を検出することができないことから、可視光と紫外線を照射することで、顔の輪郭とポルフィリンを検出することができることが知られている。
具体的には、図7に示すような、皮膚表面のポルフィリンの検出システムが提案されている(例えば、下記特許文献1)。皮膚表面に可視光を含む微弱な紫外線を照射し、その皮膚表面を、CCDの冷却機構を備えたCCDカラーカメラ104によって撮像し、該CCDカラーカメラ104から出力される前記皮膚表面のカラー画像信号をテレビモニター107に静止画像として写し出し、該静止画像を観察するようにした。これにより、CCDの動作が安定し常に正常なカラー画像が得られ、微弱な紫外線量でも迅速に皮膚表面ポルフィリンを容易且つ正確に検出、観察できるとしている。図aにおいて、101は照射光源、102は紫外線フィルター、103は望遠レンズ、104はペルチェ冷却型CCDカラーカメラ、105は冷却駆動ユニット、106はカメラコントローラー、107はテレビモニター、109は情報処理装置、110はRGBモニター、111はアナログデジタル記録装置、113はカラー画像処理ユニット、114はCRT表示装置、115はデジタイザーを示している。
特開平05−103771号公報
しかしながら、上記のような顔撮影装置においては、撮影時の外光(部屋の蛍光灯などを含む)の影響により可視光と紫外線の割合が変化するため、異なる時期に同じ人物の顔撮影を行う場合に、前後の測定条件が異なる結果になるので、正しい比較ができなくなるという問題があった。つまり、測定ごとに均一な照射光にできなかったという大きな課題があった。また、可視光の割合が変化すると、顔の輪郭がはっきりしなかったり、輪郭の画像が強すぎてポルフィリンの発光が見えにくくなったりする可能性があった。外光を遮断した状態で顔撮影装置を使用する方法も考えられるが、こうした使用条件が制限されることは、使用者にとって好ましい装置やシステムとはいえず、改善が求められる課題の1つであった。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、ポルフィリンの検出を、外光の影響を受けることなく、異なる時期に同じ人物の顔撮影を行う場合に、同一条件での撮影を行うことが可能な顔撮影装置を提供することである。
上記課題を解決するため本発明に係る顔撮影装置は、
顔に可視光と紫外線を照射する照射手段と、
この顔を撮影する撮影手段と、
この顔保持手段の近傍に設けられた照度を測定する照度測定手段と、
この照度測定手段により得られた照度データを記憶するデータ記憶手段と、
この照度データに基づいて、照射手段の可視光の強度を変更可能とする可視光調整手段と、
を備えていることを特徴とするものである。
かかる構成による顔撮影装置の作用・効果について説明する。顔保持手段により顔を所定位置に保持し、この顔に照射手段により可視光と紫外線(合せて「照射光」という)を照射し、このときの顔の撮影を撮像手段により行う。このとき、顔の輪郭を明確に判別できるとともに、肌の状態を適切に判断できるためには、照射される紫外線と可視光の強度の比率は、所定の範囲に設定されることが好ましい。また、照射される紫外線と可視光の強度の比率を調整する場合、紫外線の強度を変化させるとポルフィリンの発光量が変化するため、可視光の強度を変化させることが好ましい。本発明は、こうした適切な撮影条件を確保するために、さらに撮影条件に影響を及ぼす可能性のある外光が変化する場合について調整可能な装置を案出したものである。
具体的には、この撮影を行う前に、予め照度測定手段により顔保持手段の近傍の照度つまり外光を測定し、得られた照度データをデータ記憶手段に記憶させる。このとき、得られた照度データから、撮影時に影響される外光の量を算出する。外光の影響によって撮影時に照射手段から照射される可視光の強度が、予め設定された適切な撮影条件となる可視光の強度と異なる場合には、照射手段から照射される可視光の強度を調整し、適切な撮影条件を確保する。こうした調整を行うことによって、外光の多少にかかわらず、常に顔の輪郭が好適な紫外光照射の顔画像を得ることができる。その結果、異なる時期に同じ人物の顔撮影を行う場合であっても、同一条件での再現性のある撮影を行うことが可能な顔撮影装置を提供することができる。
上記課題を解決するため本発明に係る別の顔撮影装置は、
顔に可視光と紫外線を照射する照射手段と、
この顔を撮影する撮影手段と、
この顔保持手段の近傍に設けられた照度を測定する照度測定手段と、
この照度測定手段により得られた照度データを記憶するデータ記憶手段と、
再度同じ顔の撮影を行う時に、記憶された照度データに基づいて、可視光と紫外線の強度の比率を調整する強度比調整手段と、
を備えていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、記憶された照度データに基づいて、前回と同じ撮影条件を再現できるように、可視光と紫外線の強度の比率を調整することができるものである。すなわち、顔の輪郭を明確に判別するとともに、肌の状態を適切に判断できるように、再現よく撮影を行うには、照射される紫外線と可視光の強度の比率が、前回と同じであることが好ましい。本発明は、前回照度測定手段により得られた照度データをデータ記憶手段に記憶させておくことによって、前回と同じ可視光と紫外線の強度の比率を設定し、撮影条件を精度よく再現することができる。つまり、後日、同じ人物の顔画像を撮影する場合には、データ記憶手段に記憶されているその人物についての照度データを読み出す。この照度データに基づいて、前回と同じ撮影条件を再現できるように照射手段の可視光と紫外線の強度の比率設定を可能にさせるものである。従って、顔の輪郭と肌の状態のバランスを精度よく再現することができる。その結果、異なる時期に同じ人物の顔撮影を行う場合に、同一条件での撮影を行うことが可能な顔撮影装置を提供することができる。
本発明において、前記照射手段の紫外線の強度を変更可能とする紫外線調整手段を備えていることが好ましい。
顔の撮影条件は、顔の輪郭と肌の状態の評価機能のバランスと同時に、肌の状態の評価精度が重要である。つまり、皮膚表面のポルフィリンの検出には所定量以上の紫外線の強度での照射が必要となる一方、過度の強度で照射すると皮膚に悪影響を及ぼすことがあり、その影響も個人差があることから、紫外線の強度は評価精度を左右する重要な要素である。従って、症状の重い被撮影者と軽い被撮影者によって、最適な紫外線の強度を調整することが好ましく、こうした調整機能を有する照射手段が好ましい。なお、皮膚表面の比較的多くポルフィリンが存在する部位の撮影とそうでない部位とで紫外線の強度を調整してもよく、それにより肌の評価の汎用性を上げることができる。
本発明に係る照射手段が、フラッシュ機能を備えていることが好ましい。
通常、顔撮影装置においては、正面からおよび斜め左右からの撮影が必要とされることが多い。従って、照射光を連続的に照射する必要はない。また、眼や肌などが紫外線に対して敏感な被撮影者もいることから、照射時間は短い方が好ましいこともある。従って、照射手段にフラッシュ機能を備えることによって、撮影に十分な照射光を確保しつつ、最小限の照射時間による撮影を行うことができる。
本発明に係る顔撮影装置の好適な実施形態を、図面を用いて説明する。図1は、顔撮影装置の内部構成を示す横断面図を示し、図2は、図1に示す顔撮影装置の縦断面図である。図3は、照射手段の詳細および撮影カメラの回転移動機構の詳細を示す図である。
この顔撮影装置は、美容皮膚科、美容外科、形成外科などにおいて使用されている。定期的あるいは適度な期間を開けて人の顔を撮影することで肌の状態の経時的な変化を観察し、化粧品や肌治療の効果を確認する目的で使用される。この装置は、得られた顔画像からシミ・シワ・毛穴・色ムラなどの評価を行なう機能を有し、さらには、紫外線を使用したポルフィリン・かくれジミなどの評価を行なうこともできる。
<顔撮影装置の構成>
図1および図2において、顔撮影装置Aは、略立方体形状の筐体1を備えており、顔の撮影を行う時は筐体1内の所定箇所に顔を保持させた状態で行い、室内光などが筐体1内部に侵入しにくいような構造が採用されている。顔撮影装置Aは、少なくとも(1)顔を所定位置に保持させる顔保持手段と、(2)この顔に可視光と紫外線を照射する照射手段と、(3)この顔保持手段に保持されている顔を撮影する撮影手段と、(4)この顔保持手段の近傍に設けられた照度を測定する照度測定手段と、(5)この照度測定手段により得られた照度データを記憶するデータ記憶手段と、(6)照射手段の可視光の強度を変更可能とする可視光調整手段と、から構成され、さらに(7)カメラ回転移動機構や(8)これらをコントロールする制御手段によって、各構成要素を機能的に動作させている。
(1)顔保持手段
筐体1の正面には開口部1aが形成されており、ここから顔を挿入させる。人の顔を所定位置に保持するための顔保持手段として、あご載せ台2と額押さえ3が設けられている。あご載せ台2と額押さえ3は、人の顔の大きさや形状などに対応できるように手動で位置調整ができるように構成されている。開口部1aからの外光進入を防止するためにカーテン1bが設けられる。
(2)照射手段
顔を照明するための照射手段として、図1に示すように、光源8が撮影手段の両側に配置されている。顔の位置を中心として均等な位置に配置することによって、顔横方向全体を均等な照度で照射することができる。撮影手段が移動可能な場合には、これと共に移動することによって、光源8の照射光と撮影手段との位置関係を一定に保持することができることから、安定した撮影が可能となる。光源8は、1列ずつではなく、複数列を配置することも可能である。また、図3に示すように、光源8は、顔の位置を中心として円周方向に沿って顔に面するように、複数個所に配置されることによって、顔縦方向全体を均等な照度で照射することができる。光源8は、照射される光を一方向に均一に拡散することが好ましく、方向性を有する光源8の場合は照射方向を設定し、全方向性の光源8については、背部に反射板8aを設けることが好ましい。さらに、顔全体を均等な照度で撮影をして評価を行う場合などには、光源8bを、顔側面についての照明を必要に応じて配設することも可能である。
光源8は、顔の輪郭を明確にするための可視光と肌の評価するための紫外線の両方を照射するものが必要となる。ここで、ポルフィリンの発光に係る紫外線は300〜400nmが好適であり、この領域に発光波長のピークを有する光源8が好ましく、あるいは広域の光源8の場合には光学フィルターを発光部に設けることも好ましい。光源8は、両方の機能を有する1種類の素子で構成することが可能であり、またそれぞれの機能を有する別々の素子で構成することも可能である。図1は、前者の場合を例示し、例えばキセノンランプや水銀ランプなどを用いることができる。後者は、可視光を照射する光源としてハロゲンランプ、蛍光灯、LEDなどを用い、紫外線を照射する光源としてキセノンランプや水銀ランプあるいはブラックライトなどを、適宜使用することができる。
このとき、光源8が、フラッシュ機能を備えていることが好ましい。複数の方向からの撮影画像によって肌の評価が行われ、連続的に撮影する必要がない場合や、短時間の紫外線照射が好ましいことからも、フラッシュ機能を有する光源8が好適な場合が多い。
光源8は、可視光と紫外線を同時に発光可能であり、可視光のみあるいはそれぞれの強度を調整する機能を有するものであれば、その構造や形状については特に制限はない。1種類の素子で構成する光源8について可視光発光機能と紫外線発光機能を分ける方法としては、図4(A)に例示するように、光源8表面を可視光領域と紫外線領域に分けて個々に光学フィルター8c,8dを設ける方法や、図4(B)に例示するように、可視光領域の光学フィルター8cと紫外線領域の光学フィルター8dを切換える方法などを挙げることができる。光源8の可視光あるいは紫外線の強度調整機能については、(6)可視光調整手段において詳述する。
(3)撮影手段
顔を撮影するための撮像手段として撮影カメラ4が設けられており、カメラ支持体5に保持されている。また、カメラ支持体5には測距センサー6も取り付けられており、撮影カメラ4のちょうど真上に位置しており撮影カメラ4と顔との相対的な距離データを取得可能に構成されている。図1に示すように、撮影カメラ4による顔の撮影位置は、正面位置Poと左右の側面位置P1、P2の3箇所が設定されている。正面位置Poは、ちょうど撮影カメラ4が顔と向かい合う位置であり、側面位置P1,P2は正面位置Poに対して45゜に設定された位置である。ただし、この45゜という角度については、この数値に限定されるものではなく、他の角度に設定してもよく、また、側面位置P1,P2も2箇所だけでなく、更に多くの側面位置が設定されていてもよい。例えば、45゜,60゜,75゜に設定されていてもよい。
このように、複数個所での顔画像を撮影するために、撮影カメラ4は、顔位置を中心として回転移動できるように構成されている。撮影カメラ4の回転中心Bは、あご載せ台2の位置に設定されている。
撮影カメラ4は、デジタルカメラが使用されるが、どのようなタイプのものを使用してもよい。必要に応じてビデオ機能を有するものを使用してもよく、静止画像を撮影可能なビデオカメラを使用してもよい。また、フォトダイオードやフォトセルなどの光センサーを配設したCCDセンサーあるいはCCDカメラを使用することも可能である。
このとき、撮影カメラ4には、照射光が照射された顔からの反射光に加え、紫外線を受けたポルフィリンからの発光(波長域600〜650nmの可視光)が入射される。実際に撮影画像を作成し顔の輪郭および肌の評価に利用されるのは、前者に利用される任意の波長の可視光と後者に利用される600〜650nmの可視光であることから、両方の波長域を同時にあるいは各々の波長域を区分して別々に検出可能な撮影カメラ4が好ましい。光センサーを用いた場合には、広域の可視光用光学フィルターと600〜650nmの狭帯域の光学フィルターによって、波長域を区分することができる。
(4)照度測定手段
撮影時に影響される外光の量を測定する照度センサーSをいい、照度センサーSにより得られた照度データは、実際に顔に照射される紫外線と可視光の強度あるいはその比率の調整に使用される。照度センサーSは、具体的には、フォトダイオードやフォトセルなどの光センサーが用いられる。図2においては、単数の照度センサーSが顔保持手段の近傍に設置されて、光源8が照射光を発する前の顔の照度つまり外光を測定する場合を例示している。特定の1点ではなく、照度センサーSを複数個所に設けることも可能である。例えば、顔撮影装置Aの内部を代表する3〜5点に照度センサーSを設け、その平均値を外光の量とすることができる。
(5)データ記憶手段
上記照度センサーSからの照度データを含め、顔撮影装置Aを構成する各手段の入力データあるいは出力データを記憶させるものである。具体的なデータ記憶手段は後述するが、例えば、照度データについては、照度データ保存部に記憶されるとともに、得られた照度データを基に撮影時に影響される外光の量が算出され、さらに算出された外光の量を基に光源8の可視光の強度が設定される。このとき、算出された外光の量や設定された可視光の強度データも各々データ記憶手段において体系的に記憶され、次回の同一人物の顔撮影の時に、それらのデータを用いて再現性の高い撮影条件を形成することができる。
(6)可視光調整手段
顔撮影装置Aは、外光の影響を受けることなく、同一条件での撮影を行うことができるように、光源8からの可視光について、その強度を調整し、設定する機能を備えている。個々に可視光用光源と紫外線用光源を有する場合の調整手段としては、光源8の駆動電力の調整や、光源8と被撮影者との間に設けたスリット8fによる光量調整などを挙げることができる。また、図4(A)や(B)に例示するような光源8の場合には、図4(C)や(D)のように各光学フィルター8c,8dの前にスリット8fなどの光量調整機構を設ける方法を挙げることができる。
なお、上記の機能は、紫外線用光源についても同様に設けることが可能であり、初めての被撮影者に対して最適な紫外線の強度を調整し、設定することができる。また、繰り返し撮影を行う場合にあっても、皮膚表面の微量のポルフィリンが存在する部位と比較的多くポルフィリンが存在する部位とでは、その検出のために紫外線の強度を調整し、設定することが有用である。通常の3方向からの撮影以外に被撮影者の要望などによって、例えば、特定の部位について、紫外線の強度を上げ、シミなどの広がりや細部を拡大撮影することも可能である。
(7)カメラ回転移動機構
撮影カメラ4の回転移動機構は、図3にその詳細を例示する。回転中心Bには駆動モータ10と駆動軸11が設けられており、この駆動軸11にアーム12が連結される。アーム12の先端部12aに2本の連結軸13が垂直方向に植設され、この連結軸13の上部先端にカメラ支持体5が結合される。カメラ支持体5は、側面視で略コの字形状を有しており、コの字形状の内側に撮影カメラ4が配置され、上部に測距センサー6が取り付けられる。従って、撮影カメラ4の移動と共に測距センサー6も共に移動する。
アーム12の先端側の裏面には、垂直にローラ支持体14が取り付けられており、ローラ15が回転自在に保持されている。このローラ15により、撮影カメラ4をスムーズに回転移動させることができる。P3は、その軌跡を示す。なお、撮影カメラ4の回転移動機構については、本実施形態に限定されるものではなく、種々の変形例が考えられる。
測距センサー6は、顔と撮影カメラ4の距離を計測するためのセンサーである。測距センサー6は、光学式や超音波式などの公知のセンサーを使用することができる。顔画像を撮影する場合、以前に撮影した顔画像と今回撮影した顔画像とを比較することで肌治療等の効果を確認するため、同一の撮影条件で撮影する必要がある。顔の角度などが前回と変わった状態で撮影されると、対応させるべきシミ・シワなどの位置が異なってしまい正確な評価ができなくなるからである。そこで、測距センサー6により顔の主要なポイントと撮影カメラ4との測距データを取得して記憶させ、次回撮影カメラ4で撮影する時にその測距データに基づいて撮影カメラ4の位置を設定し、日が変わったとしても、最初と同じ撮影条件を再現できるようにしている。
<顔撮影装置の制御機能>
図1に示す制御装置20は、顔撮影装置Aの動作を制御する機能と、撮影カメラ4により撮影された顔画像に関する画像処理を行う機能を有する。前者には、照度測定手段からの外光の照射データを基に可視光の強度を調整する照射手段の制御機能が含まれる。モニター21には、撮影された顔画像が表示される。キーボード22は、顔撮影装置Aに対する種々の動作指令入力や画像処理を行なうための種々の動作指令やデータ入力などを行なう。制御装置20、モニター21、キーボード22は、汎用のコンピュータ(パソコン)により構成してもよい。
次に、顔撮影装置Aの主要な制御機能について、図5の制御ブロック図により説明する。コントローラ30は、顔撮影装置Aを統括的に制御する機能を提供するものであり、CPU、メモリ、その他の必要なプログラム等により構成される。
照明制御部31は、光源8の点灯・消灯制御を行なう。光源8は、顔画像の撮影を行う時に点灯される。可視光と紫外線を使い分ける場合に、そのいずれを点灯させるのか、あるいは両方を点灯させるのかについての制御も行われる。フラッシュ機能を有する場合には、その点灯時間あるいは点灯する時間間隔を制御する。また、点灯・消灯制御に加え、可視光あるいは紫外線の強度の調整を制御する。特に、可視光の強度は、照度センサーSからの照度データを基に、外光を含めて最適な照度となるように予め設定された値と一致するように制御される。あるいは、前回の撮影時と同じ撮影条件となるように、記憶された前回以前の可視光の強度と一致するように、あるいは可視光と紫外線の強度の比率データと一致するように制御される。図5においては、可視光の強度の調整を、光源8と被撮影者との間に設けたスリット8fの駆動部(図示せず)を制御して行う場合を例示している。可視光だけではなく、紫外線の強度の調整を行う場合には、同様の機構を紫外線の光路に設け、同様に制御することが可能である。
カメラ位置制御部32は、撮影カメラ4を正面位置Po,側面位置P1,P2の各位置に停止させるための移動制御を行うものであり、駆動モータ10に対する動作指令を行なう。撮影カメラ4を所定の位置に停止させるために、カメラ位置センサー33が設けられている。カメラ位置センサー33としては、上記3つの撮影位置を検出するためのセンサーが設けられており、例えば、アーム12の位置を光センサーやマイクロスイッチなどにより検出するように構成できる。顔撮影装置Aにおいては、光源8を、撮影カメラ4に近接する位置に配設し、撮影カメラ4とともに移動する。また、上記3つの撮影位置だけではなく、それらの中間的な位置も検出することができるようにしている。例えば、駆動モータ10に連動して回転するエンコーダからの信号や、駆動モータ10(パルスモータ)へ供給する駆動パルスのカウント値などに基づいて、細かいステップで撮影カメラ4の位置を検出することができる。従って、撮影カメラ4が移動可能な全範囲について位置検出を行なうことができる。また、基本的には、撮像カメラ4の位置制御は、上記3つの撮影位置で停止させるように行なわれるが、更に、測距センサー6による測距データに基づいて、微調整が行なわれる。すなわち、前述のように前回の撮影時と同じ撮影条件となるように、撮影カメラ4の位置を各撮影位置において微調整する。
カメラ制御部34は、撮影カメラ4の動作を制御するものであり、具体的には、光源8の点灯に合せて、シャッターを切ることで顔画像の撮影を行う。顔画像の撮影は、上記3つの撮影位置において夫々行われる。微調整の必要がある場合は、微調整が完了した後に撮影が行われる。
測距センサー制御部35は、測距センサー6に対する制御を行う。測距センサー6は、顔の複数個所の測距を行なうことができるように構成される。複数個所の測距を行なうために、測距センサー6の位置を前後左右に微小移動させる機構を設けておくことが好ましい。多点測距を行なうことのできるセンサーであれば、かかる機構は時に設けなくてもよい。
顔画像データ保存部36は、撮影カメラ4により撮影された顔画像データが保存される。顔画像データは、デジタルのカラー画像データであり、JPEG等の適宜のファイル形式で保存される。顔画像データは、正面画像・左右側面画像ごとに保存され、人物を特定する人物ID(識別情報)・撮影年月日と共に保存される。
測距データ保存部37は、測距データを記憶するデータ記憶手段として機能するものであり、測距ポイントを表わす測距ポイントIDと、人物IDと関連付けて測距データが保存される。コントローラ30は、撮像位置設定手段30aとしての機能を有しており、測距データ保存部37に保存されている測距データに基づいて、カメラ位置制御部32に指令を出し、撮影カメラ4を前回と同じ撮影条件となる位置へ移動させる。
画像処理部38は、顔画像データに基づいて、肌治療などの効果を確認するために必要なソフトウェアにより構成される。具体的には、前回撮影した顔画像と今回撮影した顔画像との比較を画像処理技術を用いて行い、例えば、顔の特定部位におけるシミやシワなどの大きさ形状の比較、面積の算出、変色の度合いの解析などを行なう機能を有する。これらの解析結果についてはデータ化されて記憶部に記憶される。
照度データ保存部39は、照度データを記憶するデータ記憶手段として機能するものであり、人物IDと関連付けて照度データが保存される。照度データとしては、従来あるいは今回の照度センサーからの出力、従来あるいは今回の可視光と紫外線の強度データ、スリットの位置データなどが含まれる。設定コントローラ30は、可視光設定手段30bとしての機能を有しており、照度データ保存部39に保存されている照度データに基づいて、照明制御部31に指令を出し、スリット8fを、可視光の強度が予め設定された最適値となる位置または前回と同じ撮影条件となる位置へ移動させる。
<顔撮影装置の操作および動作>
次に、顔画像の撮影を行う時の操作および動作を、図7のフローチャートにより説明する。
(1)顔の保持
まず、顔をあご載せ台2と額押さえ3により保持させる(S1)。次に、撮影カメラ4を撮影位置に設定すべく、駆動モータ10により駆動させる(S2)。最初の撮影位置は、正面位置Poになるように設定されている。
(2)カメラ位置の調整
次に、測距センサー6により顔の複数個所の測距データを取得する(S3)。
今回の撮影が最初であれば(S4)、測定された測距データを測距データ保存部37に保存させて、次回の撮影時に利用できるようにする(S8)。
今回の撮影が初めてでない場合は、その人物についての測距データを測距データ保存部37から読み出す(S5)。
この読み出された測距データと、ステップS3で測定した測距データに基づいて、設定されているカメラ位置が正しいか否かを判定する(S6)。これは対応する部位の測距データ同士を比較することで行い、全ての測距データが一致した場合にカメラ位置は正しいものと判断する。すなわち、測距データが全て一致すれば、前回と同じ撮影条件が再現できたものと判定することができる。
カメラ位置が正しくないと判定された場合は、カメラ位置の微調整を行なう(S7)。カメラ位置の微調整も、駆動モータ10を駆動することで行なわれる。微調整する場合、撮影カメラ4を現在の位置から右方向に移動させるか左方向に移動させるかについて決める必要がある。この点については、各測距データ同士の比較からどちらの方向にずれているかを判断できるため、これに基づいて決定することができる。リアルタイムで測距データを取得しながら撮影カメラ4を移動させることで、効率よく正しい位置に設定させることができる。
(3)光源可視光の強度調整
照度センサーSにより顔保持部近傍(図1では、あご載せ台2の下部)の照度データを取得する(S9)。上記(2)カメラ位置の調整と同時に調整を行うことができる。
今回の撮影が最初であれば(S10)、測定された照度データを照度データ保存部39に保存させて、次回の撮影時に利用できるようにする(S11)。と同時に、可視光設定手段30bにおいて、外光を含めた最適な照度(予め設定しておく)と比較し(S12)、光源8の可視光照射強度を照明制御部31に指令を出し(S13)、スリット8fを、この照射強度となる位置へ移動させ、微調整を行なう(S14)。
今回の撮影が初めてでない場合は、その人物についての前回の照度データを照度データ保存部39から読み出す(S15)。この読み出された照度データと、ステップS9で測定した照度データと比較し(S16)、光源8の可視光照射強度を照明制御部31に指令を出し(S13)、スリット8fを、この照射強度となる位置へ移動させ、微調整を行なう(S14)。ただし、ステップS16で、比較した照度データの差異が、スリット8fの位置の最小調整範囲以下の場合には、次のステップS13、S14の動作は不要となる。
(4)顔画像の撮影
撮影カメラ4が正しい位置に設定され、光源8の可視光の強度が設定されると、カメラ制御部34により撮影カメラ4を動作させて、顔画像の撮影を行う(S17)。撮影された顔画像データは、顔画像データ保存部36に保存される(S18)。1つの撮影位置における撮影が終了したら、他の撮影位置へ移動する必要があるか否かを判断する(S19)。必要があれば、ステップS2に戻り、同様の動作が繰り返される。必要がなければ、動作は終了する。
(5)以上の動作によって、撮影時の照射光を、今回の撮影が初めての場合は、予め設定された適切な撮影条件となる可視光の強度に調整し、今回の撮影が初めてでない場合は、前回と同じ撮影条件の可視光と紫外線の比率に調整することによって、外光の影響を受けることなく、異なる時期に同じ人物の顔撮影を行う場合に、同一条件での撮影を行うことが可能となる。なお、今回の撮影が初めてでない場合において、可視光の強度を前回と同じ撮影条件に調整することも可能である。
顔撮影装置の内部構成を示す横断面図 顔撮影装置の内部構成を示す縦断面図 照射手段の詳細および撮影カメラの回転移動機構の詳細構成を示す斜視図 照射手段の構成を例示する概略図 顔撮影装置の制御機能を示すブロック図 作動フローチャート 従来の皮膚表面のポルフィリンの検出システムを例示する概略図
符号の説明
1 筐体
2 あご載せ台
3 額押さえ
4 撮影カメラ
5 カメラ支持体
6 測距センサー
8,8b 光源
8a 反射板
8c 可視光領域の光学フィルター
8d 紫外線領域の光学フィルター
8f スリット
20 制御装置
30 コントローラ
30a 撮像位置設定手段
30b 可視光設定手段
31 照明制御部
32 カメラ位置制御部
33 カメラ位置センサー
34 カメラ制御部
35 測距センサー制御部
36 顔画像データ保存部
37 測距データ保存部
38 画像処理部
39 照度データ保存部
A 顔撮影装置
Po 正面位置
P1,P2 側面位置
S 照度センサー

Claims (4)

  1. 顔に可視光と紫外線を照射する照射手段と、
    この顔を撮影する撮影手段と、
    この顔保持手段の近傍に設けられた照度を測定する照度測定手段と、
    この照度測定手段により得られた照度データを記憶するデータ記憶手段と、
    この照度データに基づいて、照射手段の可視光の強度を変更可能とする可視光調整手段と、
    を備えていることを特徴とする顔撮影装置。
  2. 顔に可視光と紫外線を照射する照射手段と、
    この顔を撮影する撮影手段と、
    この顔保持手段の近傍に設けられた照度を測定する照度測定手段と、
    この照度測定手段により得られた照度データを記憶するデータ記憶手段と、
    再度同じ顔の撮影を行う時に、記憶された照度データに基づいて、可視光と紫外線の強度の比率を調整する強度比調整手段と、
    を備えていることを特徴とする顔撮影装置。
  3. 前記照射手段の紫外線の強度を変更可能とする紫外線調整手段を備えていることを特徴とする請求項1または2記載の顔撮影装置。
  4. 前記照射手段が、フラッシュ機能を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の顔撮影装置。
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