JP2008170639A - 顔撮影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】顔の照明を行うための照明装置の設置個数を減らしながら、顔の大きさや形状などの個人差に関わらず均一な照明状態を実現(再現)可能な顔撮影装置を提供する。
【解決手段】顔を所定位置に保持させるあご載せ台2と額押さえ3からなる顔保持手段と、この顔保持手段に保持されている顔を撮影する撮影カメラ4と、撮影時に顔を照明するための光源8と、この光源8からの照射光を顔の方向に向けて反射させるための反射板24と、反射板24の反射角度を調整するための反射板調整手段と、調整された反射板24の角度データを記憶する角度データ保存部37と、記憶されている角度データに基づいて、反射板24の反射角度を設定する反射板制御部40と、を備えた。
【選択図】図2
【解決手段】顔を所定位置に保持させるあご載せ台2と額押さえ3からなる顔保持手段と、この顔保持手段に保持されている顔を撮影する撮影カメラ4と、撮影時に顔を照明するための光源8と、この光源8からの照射光を顔の方向に向けて反射させるための反射板24と、反射板24の反射角度を調整するための反射板調整手段と、調整された反射板24の角度データを記憶する角度データ保存部37と、記憶されている角度データに基づいて、反射板24の反射角度を設定する反射板制御部40と、を備えた。
【選択図】図2
Description
本発明は、顔を所定位置に保持させる顔保持手段と、この顔保持手段に保持されている顔を撮影する撮影手段と、撮影時に顔を照明するための照明手段とを備えた顔撮影装置に関するものである。
かかる顔撮影装置は、美容皮膚科、美容外科、形成外科などにおいて使用されており、定期的に人の顔を撮影することで肌の状態の経時的な変化を観察し、化粧品や肌治療の効果を確認する目的で使用されている(例えば、下記特許文献1)。具体的には、得られた顔画像からシミ・シワ・毛穴・色ムラなどの評価を行なうものであり、さらには、紫外線を使用したポルフィリン・かくれジミなどの評価も行なわれている。このような肌状態の評価を行なうために、以前に撮影した顔画像と今回撮影した顔画像とを画像処理技術(ソフトウェア)を用いて比較することが行なわれている。
また、顔画像を撮影する場合には、できる限り均一な状態で顔を照射させる必要がある。照射ムラがあると、シミ・シワ・毛穴などの微小な形状の判定を誤る可能性があるし、色ムラ判定の場合には特に悪影響を与える可能性があるからである。そこで、下記特許文献1では顔を取り囲むように拡散板を配置し、拡散板の背後に設置された多数の照明装置により、顔の照明を行うように構成している。
照明装置は、顔の正面及び側面側だけでなく、上面側及び下面側にも設置されている。従って、かかる照明装置の配置に対応して、拡散板も顔の正面側だけでなく、上面側と下面側にも設けられている。
しかしながら、顔の上面側と下面側に照明装置を配置すると、上下方向に大きなスペースを確保する必要があり、装置全体が大型化するという問題がある。また、照明装置を多数配置すると、その分消費エネルギーも増えるため、コスト増大を招くという恐れもある。
かかる点を考慮して、照明装置を顔の上面側と下面側に配置する代わりに、反射板を配置するという構成が考えられる。顔の正面側に配置された照明装置からの照射光は、顔の方向に直接向かう光だけでなく、上面側や下面側に向かう光も存在する。このような光を反射板により顔の方向に向けることにより、光エネルギーを有効に活用すると共に、顔を均一に照射させる点においても有効になる。反射板を配置することで、上下に照明装置を配置しなくてよいので、照明装置の設置個数を減らし、上下の必要スペースも減少させることができる。
しかしながら、顔の大きさや形状などは当然個人差があるものあり、反射板を固定した配置にしておくと、ある人にとっては均一に照明できるような反射板の配置であったとしても、別の人にとっては照度ムラが生じるような配置になる可能性がある。従って、単に反射板を配置させるのでは、常に均一な照明状態を実現できるとは限らない。また、顔画像は期間を開けて撮影されるため、同じ照明状態を再現できるような工夫も要求される。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、顔の照明を行うための照明手段の設置個数を減らしながら、顔の大きさや形状などの個人差に関わらず均一な照明状態を実現(再現)可能な顔撮影装置を提供することである。
上記課題を解決するため本発明に係る顔撮影装置は、
顔を所定位置に保持させる顔保持手段と、
この顔保持手段に保持されている顔を撮影する撮影手段と、
撮影時に顔を照明するための照明手段と、
この照明手段からの照射光を顔の方向に向けて反射させるための反射板と、
反射板の反射角度を調整するための反射板調整手段と、
調整された反射板の角度データを記憶する角度データ保存部と、
記憶されている角度データに基づいて、反射板の反射角度を設定する反射板制御部と、を備えたことを特徴とするものである。
顔を所定位置に保持させる顔保持手段と、
この顔保持手段に保持されている顔を撮影する撮影手段と、
撮影時に顔を照明するための照明手段と、
この照明手段からの照射光を顔の方向に向けて反射させるための反射板と、
反射板の反射角度を調整するための反射板調整手段と、
調整された反射板の角度データを記憶する角度データ保存部と、
記憶されている角度データに基づいて、反射板の反射角度を設定する反射板制御部と、を備えたことを特徴とするものである。
この構成による顔撮影装置の作用・効果を説明する。顔画像の撮影を行なう時には、照明手段により顔の照明を行なう。照明手段からの照射光は、直接顔の方向に向かうものと顔の方向に向かわないものがある。顔の方向に向かわない照射光は、反射板により顔の方向に向けて反射させる。反射板を設けることで、照明手段の設置個数を減らしながらも均一な照明を行うようにすることができる。また、反射板は反射角度を調整することができ、照明ができるだけ均一になる位置を探しながら適切な反射角度に調整することができる。このような反射板調整手段を設けることで、個々の顔に合わせた適切な反射角度に設定することができる。また、この調整された反射板の反射角度データは、角度データ保存部に保存される。そして、後日再び顔画像の撮影を行なう場合には、角度データ保存部からその人物についての角度データを読み出して、反射板の反射角度を設定する。これにより、以前と同じ反射角度に設定することができ、同じ照明状態を再現することができる。その結果、顔の照明を行うための照明手段の設置個数を減らしながら、顔の大きさや形状などの個人差に関わらず均一な照明状態を実現(再現)可能な顔撮影装置を提供することができる。
本発明において、照明手段の照明強度を調整する照射光調整部と、
調整された照明強度データを記憶する照明強度データ保存部と、
記憶されている照明強度データに基づいて、照明強度を設定する照明手段制御部と、を更に備え、
反射板の反射角度の設定と合わせて、照明強度の設定も同時に行うように構成したことが好ましい。
調整された照明強度データを記憶する照明強度データ保存部と、
記憶されている照明強度データに基づいて、照明強度を設定する照明手段制御部と、を更に備え、
反射板の反射角度の設定と合わせて、照明強度の設定も同時に行うように構成したことが好ましい。
この構成によると、照明手段の照明強度を調整することができ、調整された照明強度データが記憶される。これは、照明強度を変えることにより照明の均一性を調整できると考えられるからである。そこで、反射板の反射角度と合わせて照明強度データも合わせて記憶することで、より精度よく照明状態を再現できるようになる。
本発明に係る反射板は、顔保持手段に保持される顔の上側と下側に夫々配置されることが好ましい。
顔の上側と下側に反射板を配置することで、上面側と下面側に配置される照明手段をなくすことができるか、あるいは数を減らすことができる。これにより、照明手段に要するコストを低減させるとともに、装置全体の小型化に寄与することができる。
本発明に係る顔撮影装置の好適な実施形態を図面を用いて説明する。図1は、顔撮影装置の内部構成を示す横断面図を示し、図2は、図1に示す顔撮影装置の縦断面図である。図3は、撮影カメラの回転移動機構の詳細を示す図である。
この顔撮影装置Aは、美容皮膚科、美容外科、形成外科などにおいて使用されている。定期的あるいは適度な期間を開けて人の顔を撮影することで肌の状態の経時的な変化を観察し、化粧品や肌治療の効果を確認する目的で使用される。この装置は、得られた顔画像からシミ・シワ・毛穴・色ムラなどの評価を行なう機能を有し、さらには、紫外線を使用したポルフィリン・かくれジミなどの評価を行なうこともできる。
<顔撮影装置の構成>
図1において、顔撮影装置Aは、略立方体形状の筐体1を備えており、顔の撮影を行う時は筐体1内の所定箇所に顔を保持させた状態で行い、室内光などが筐体1内部に侵入しにくいような構造が採用されている。筐体1の正面には開口部1aが形成されており、ここから顔を挿入させる。人の顔を所定位置に保持するための顔保持手段として、あご載せ台2と額押さえ3が設けられている。あご載せ台2と額押さえ3は、人の顔の大きさや形状などに対応できるように手動で位置調整ができるように構成されている。開口部1aからの外光進入を防止するためにカーテン1bが設けられる。
図1において、顔撮影装置Aは、略立方体形状の筐体1を備えており、顔の撮影を行う時は筐体1内の所定箇所に顔を保持させた状態で行い、室内光などが筐体1内部に侵入しにくいような構造が採用されている。筐体1の正面には開口部1aが形成されており、ここから顔を挿入させる。人の顔を所定位置に保持するための顔保持手段として、あご載せ台2と額押さえ3が設けられている。あご載せ台2と額押さえ3は、人の顔の大きさや形状などに対応できるように手動で位置調整ができるように構成されている。開口部1aからの外光進入を防止するためにカーテン1bが設けられる。
顔を撮影するための撮像手段として撮影カメラ4が設けられており、カメラ支持体5に保持されている。図1に示すように、撮影カメラ4による顔の撮影位置は、正面位置P0と左右の側面位置P1、P2の3箇所が設定されている。正面位置P0は、ちょうど撮影カメラ4が顔と向かい合う位置であり、側面位置P1,P2は正面位置P0に対して45゜に設定された位置である。ただし、この45゜という角度については、この数値に限定されるものではなく、他の角度に設定してもよく、また、側面位置P1,P2も2箇所だけでなく、更に多くの側面位置が設定されていてもよい。例えば、30゜,45゜,60゜,75゜に設定されていてもよい。P3は、後述する移動機構によって撮影カメラ4が回転移動する軌跡を示している。
撮影カメラ4は、デジタルカメラが使用されるが、どのようなタイプのものを使用してもよい。必要に応じてビデオ機能を有するものを使用してもよく、静止画像を撮影可能なビデオカメラを使用してもよい。
このように、複数個所での顔画像を撮影するために、撮影カメラ4は顔位置を中心として回転移動できるように構成されている。撮影カメラ4の回転中心Bは、あご載せ台2の位置に設定されている。撮影カメラ4を回転移動させるための円弧状ガイドプレート7も設けられている。
顔を照明するための光源8(照明手段に相当)が筐体1内の複数個所に配置されている。光源8は、顔の位置を中心として円周方向に沿って顔に面するように配置されている。ただし、顔の上方と下方には光源8は配置されず、代わりに光源8からの光を顔の方に向けて反射させるための反射板24が配置される。光源8には、可視光を照射する光源と紫外線を照射するブラックライトがあり、目的に応じて使い分けもしくは両方が使用される。可視光を照射する光源8は、ハロゲンランプ、蛍光灯、LEDなど適宜のものを使用することができる。光源8として、フラッシュ光源を使用してもよい。
光源8から照射される光を均一に拡散するための拡散板9が光源8と顔の間に配置される。拡散板9は、図1に示す横断面形状は円弧形状(半円形状)である。図2に示すように、拡散板9は、顔の正面だけでなく天井部と底面部にも配置されており、従って、この拡散板9により顔が包囲されるような形態となる。なお、拡散板9は、半円形でなくてもよく、多角形、楕円形状を呈していてもよい。撮影カメラ4は、拡散板9の背後側に移動することになるため、正面位置P0と側面位置P1,P2において撮影を可能にするため矩形の開口部9aが形成される。
<カメラ回転移動機構>
次に、撮影カメラ4の回転移動機構の詳細を図3により説明する。回転中心Bには駆動モータ10と駆動軸11が設けられており、この駆動軸11にアーム12が連結される。アーム12の先端部12aに2本の連結軸13が垂直方向に植設され、この連結軸13の上部先端にカメラ支持体5が結合される。カメラ支持体5は、側面視で略L字形状を有しており、L字形状の手前側に撮影カメラ4が配置されている。
次に、撮影カメラ4の回転移動機構の詳細を図3により説明する。回転中心Bには駆動モータ10と駆動軸11が設けられており、この駆動軸11にアーム12が連結される。アーム12の先端部12aに2本の連結軸13が垂直方向に植設され、この連結軸13の上部先端にカメラ支持体5が結合される。カメラ支持体5は、側面視で略L字形状を有しており、L字形状の手前側に撮影カメラ4が配置されている。
アーム12の先端側の裏面には、ローラ支持体14がアーム先端部12aに対して垂直方向を軸として回転自在に取り付けられており、ローラ15が回転自在に保持されている。この一対のローラ15は、筐体1の底面に接地するように構成され、これにより、撮影カメラ4をスムーズに回転移動させることができる。なお、撮影カメラ4の回転移動機構については、本実施形態に限定されるものではなく、種々の変形例が考えられる。
顔画像を撮影する場合、以前に撮影した顔画像と今回撮影した顔画像とを比較することで肌治療等の効果を確認するため、同一の撮影条件で撮影する必要がある。顔の角度などが前回と変わった状態で撮影されると、対応させるべきシミ・シワなどの位置が異なってしまい正確な評価ができなくなるからである。そこで、撮影カメラ4で顔画像を撮影する場合には、前回の撮影時と同じ撮影条件で顔画像を撮影できるように撮影カメラ4の位置が調整される。調整方法については、公知の方法で行うことができる。例えば、モニターに前回撮影した顔画像を半透明状態で表示させ、現在撮影している顔画像をそれに重ねて表示させ、両者が一致するように撮影カメラ4の位置を調整したり、顔の位置を調整したりすることができる。
また、顔画像を撮影する場合は、顔に対して均一な照明を当てる必要がある。そこで、反射板24の反射角度を調整可能に構成しており、モニターに映し出される顔画像を見ながら、均一な照明が当たるように反射角度の調整が行われる。
図2に示すように、反射板24は、顔の上方と下方に夫々配置されており、上方の反射板24は天井方向に向かう照射光を顔の方に向けて反射させ、下方の反射板24は、底部方向に向かう照射光を顔の方に向けて反射させる。反射板24は、図1に示すように、各撮影位置において夫々上下に配置されている。
反射板24は、反射板駆動モータ26に連結されたカム板25により反射角度が調整される。カム板25に反射板24を圧接するための不図示のバネなど(弾性力付与手段)が設けられる。この調整を行う理由は、均一な照明が顔に当たるようにするためである。調整方法としては、モニターに映し出される顔画像を見ながら、反射板駆動モータ26を同時に駆動し、最も均一になる位置を目視で確認し、その位置で反射板駆動モータ26を停止させればよい。従って、反射板駆動モータ26及びカム板25は、反射板調整手段として機能するものである。
顔の形状や大きさなどは個人差があるため、反射角度の調整位置(角度データ)は各個人により異なるものである。また、正面位置P0と側面位置P1,P2においても調整位置は異なってくると考えられる。これらの各調整位置は、記憶装置に保存させておき、後日再び撮影するときに同じ調整位置を再現できるようにする。これにより、常に同じ照明状態を再現することができる。記憶させておく角度データは、上下2箇所分と、3箇所の撮影位置分であり、1人に付き合計6つの角度データが保存される。
また、均一な照明状態を再現する場合には、反射板24の反射角度だけでなく、光源8自体の照明強度を調整することが好ましい。照射光の強さも照明の均一性に影響を与えるものと考えられるからである。そこで、本発明においても光源8の照明強度を調整する照射光調整手段が設けられている。照明強度の調整は、駆動電圧を変更するなどして行うことができる。また、光源8の特性に応じた調整方法が行われる。照明強度の大きさも各個人及び撮影位置に固有のものであるから、照明強度データは角度データと同様に保存され、同じ照明状態を後日再現できるようにしておく。これにより、より精度高く、照明状態の再現を行なうことができる。
図1に戻り、制御装置20は、顔撮影装置Aの動作を制御する機能と、撮影カメラ4により撮影された顔画像に関する画像処理を行う機能を有する。モニター21には、撮影された顔画像が表示される。キーボード22は、顔撮影装置Aに対する種々の動作指令入力や画像処理を行なうための種々の動作指令やデータ入力などを行なう。制御装置20、モニター21、キーボード22は、汎用のコンピュータ(パソコン)により構成してもよい。
<制御関係>
次に、顔撮影装置Aの主要な制御機能について図5の制御ブロック図により説明する。コントローラ30は、顔撮影装置Aを統括的に制御する機能を提供するものであり、CPU、メモリ、その他の必要なプログラム等により構成される。照明制御部31は、光源8の点灯・消灯制御を行なう。光源8は、顔画像の撮影を行う時に点灯される。可視光と紫外線を使い分ける場合に、そのいずれを点灯させるのか、あるいは両方を点灯させるのかについての制御も行われる。
次に、顔撮影装置Aの主要な制御機能について図5の制御ブロック図により説明する。コントローラ30は、顔撮影装置Aを統括的に制御する機能を提供するものであり、CPU、メモリ、その他の必要なプログラム等により構成される。照明制御部31は、光源8の点灯・消灯制御を行なう。光源8は、顔画像の撮影を行う時に点灯される。可視光と紫外線を使い分ける場合に、そのいずれを点灯させるのか、あるいは両方を点灯させるのかについての制御も行われる。
カメラ位置制御部32は、撮影カメラ4を正面位置P0,側面位置P1,P2の各位置に停止させるための移動制御を行うものであり、駆動モータ10に対する動作指令を行なう。撮影カメラ4を所定の位置に停止させるために、カメラ位置センサー33が設けられている。カメラ位置センサー33としては、上記3つの撮影位置を検出するためのセンサーが設けられており、例えば、アーム12の位置を光センサーやマイクロスイッチなどにより検出するように構成できる。
また、上記3つの撮影位置だけではなく、それらの中間的な位置も検出することができるようにしている。例えば、駆動モータ10に連動して回転するエンコーダからの信号や、駆動モータ10(パルスモータ)へ供給する駆動パルスのカウント値などに基づいて、細かいステップで撮影カメラ4の位置を検出することができる。従って、撮影カメラ4が移動可能な全範囲について位置検出を行なうことができる。
カメラ制御部34は、撮影カメラ4の動作を制御するものであり、具体的にはシャッターを切ることで顔画像の撮影を行う。顔画像の撮影は、正面位置P0,側面位置P1,P2の3箇所において夫々行なわれる。微調整の必要がある場合は、微調整が完了した後に撮影が行われる。
顔画像データ保存部36は、撮影カメラ4により撮影された顔画像データが保存される。顔画像データは、デジタルのカラー画像データであり、JPEG等の適宜のファイル形式で保存される。顔画像データは、正面画像・左右側面画像ごとに保存され、人物を特定する人物ID(識別情報)・撮影年月日と共に保存される。顔画像データ保存部36は、ハードディスク等の大容量記憶装置で構成することが好ましい。その他のデータ保存部についても同様である。
角度データ保存部37には、反射角度データ(1人に付き6箇所の角度データ)が各個人ごとに保存されている。この角度データは、人物IDと個々の反射板24を特定する反射板IDと共に保存される。反射板制御部40は、反射板駆動モータ26を駆動して反射板24を所定の反射角度になるように設定するものであり、顔画像を撮影しようとしている人物についての角度データを角度データ保存部37から読み出し、読み出された角度データに基づいて、個々の反射板24の設定を行う。これにより、前回と同じ反射角度になるように反射板24の設定を行うことができる。
反射板24の反射角度を監視するために、角度位置センサー41が設けられており、このセンサーからの出力信号に基づいて、読み出された反射角度になるように反射板駆動モータ26が駆動される。角度位置センサー41については、どのような構造のものでもよく、例えば、カム板25や反射板駆動モータ26に連動するエンコーダからの出力信号により、角度位置を検出することができる。
なお、その人物にとって最初の撮影である場合は、角度データは保存されていないので、顔の均一な照明が当てられる反射角度を見つけ出し、その角度データを角度データ保存部37に保存に保存させ、次回の撮影時に活用する。最初に適切な反射角度を見つけ出すときの反射板駆動モータ26の駆動速度は比較的遅い速度になるようにし、モニターを観察しながら適切な反射角度を見つけ出すときの作業を行いやすくする。また、角度データ保存部37から読み出された角度データに基づいて、反射板24の角度設定を行う場合には、反射板駆動モータ26の駆動速度を比較的速めに設定する。これにより、効率よく反射板24の設定を行なうことができる。
照明強度データ保存部35には、各光源8の照明強度データ(1人につき光源8の設置数分のデータ)が各個人ごとに保存されている。この照明強度データは、人物IDと個々の光源8を特定する光源IDと共に保存される。この照明強度データも、各撮影位置毎にデータを保存させることができる。
照明手段制御部31は、照射光調整部39に対して指令を与え、所定の照明強度になるように光源8を点灯させる。顔画像を撮影しようとしている人物についての照明強度データを所定速度データ保存部35から読み出し、読み出された照明強度データに基づいて、個々の光源8の照明強度の設定を行う。これにより、前回と同じ照明強度になるように各光源8の設定を行うことができる。照射光調整部39は、照明手段制御部31からの指令に従い、光源8の照射光の強度を調節する機能を有する。
照明手段制御部31は、照明強度データ保存部35から読み出された照明強度データに基づいて、光源8の照明強度の設定を行うものである。これにより、その人物について常に同じ照明状態を再現することができる。
なお、その人物にとって最初の撮影である場合は、照明強度データは保存されていないので、顔の均一な照明が当てられる照明強度を見つけ出し、その照明強度データを照明強度データ保存部35に保存に保存させ、次回の撮影時に活用する。
画像処理部38は、顔画像データに基づいて、肌治療などの効果を確認するために必要なソフトウェアにより構成される。具体的には、前回撮影した顔画像と今回撮影した顔画像との比較を画像処理技術を用いて行い、例えば、顔の特定部位におけるシミやシワなどの大きさ形状の比較、面積の算出、変色の度合いの解析などを行なう機能を有する。これらの解析結果についてはデータ化されて記憶部に記憶される。
<作動フローチャート>
次に、顔画像の撮影を行う時の手順を図6のフローチャートにより説明する。まず、顔をあご載せ台2と額押さえ3により保持させる(S1)。次に、撮影カメラ4を撮影位置に設定すべく、駆動モータ10により駆動させる(S2)。最初の撮影位置は、正面位置P0になるように設定されている。
次に、顔画像の撮影を行う時の手順を図6のフローチャートにより説明する。まず、顔をあご載せ台2と額押さえ3により保持させる(S1)。次に、撮影カメラ4を撮影位置に設定すべく、駆動モータ10により駆動させる(S2)。最初の撮影位置は、正面位置P0になるように設定されている。
今回の撮影が最初であれば(S3)、照射光が顔に均一に当たるように調整する(S20)。照射光の調整は、反射板24の角度調整と光源8の照明強度調整の2つで行う。反射板24の反射角度調整と照明強度の調整は、個別に行なってもよいし、同時並行的に行なってもよい。また、反射板24の反射角度調整のみで可能であれば、光源8の照明強度は予め設定したレベルとし、調整を行わなくてもよい。
照射光の調整は、撮影カメラ4により撮影されている顔画像をモニター21に映し出させ、反射板24や光源8を徐々に調整しながら最適な位置を見つけ出す。調整された反射角度データと照明強度データは、角度データ保存部37と照明強度データ保存部35に夫々保存される(S21,S22)。このように測定されたデータは、次回の撮影時に利用できるようにする。
今回の撮影が初めてでない場合は、その人物についての角度データを角度データ保存部37から読み出す(S4)。また、照明強度データも照明強度データ保存部35から読み出す(S5)。この読み出されたデータに基づいて、反射板24の反射角度の設定及び光源8の照明強度の調整が行われる(S6,S7)。これにより、以前の照明状態を再現することができる。
照明状態の調整が終了すると、カメラ制御部34により撮影カメラ4を動作させて、顔画像の撮影を行う(S8)。撮影された顔画像データは、顔画像データ保存部36に保存される(S9)。1つの撮影位置における撮影が終了したら、他の撮影位置へ移動する必要があるか否かを判断する(S10)。必要があれば、ステップS2に戻り、同様の動作が繰り返される。必要がなければ、動作は終了する。
<別実施形態>
本実施形態においては、反射板24は、各撮影位置に夫々独立して設けられていたが、撮影カメラ4と一緒に移動させるような構成としてもよい。すなわち、カメラ支持体5に上下の反射板24を搭載しておけば、撮影位置へ一緒に移動させることができる。これにより、反射板24とその駆動機構の設置工数を減らすことができる。
本実施形態においては、反射板24は、各撮影位置に夫々独立して設けられていたが、撮影カメラ4と一緒に移動させるような構成としてもよい。すなわち、カメラ支持体5に上下の反射板24を搭載しておけば、撮影位置へ一緒に移動させることができる。これにより、反射板24とその駆動機構の設置工数を減らすことができる。
反射板24の設置場所や大きさ・形状などについては、筐体1内の構造などに応じて適宜決めることができる。反射板24の材質あるいは表面処理については、特に限定されるものではなく、無駄なく光を反射可能なものであれば、どのようなものであってもよい。
反射板24の反射角度を調整するための機構としては、本実施形態に限定されるものではなく、種々の変形例が考えられる。反射板24をカム板25以外の部材により駆動するようにしてもよい。例えば、リンク機構を用いた駆動などが考えられる。あるいは、反射板24の回転中心にモータからの駆動機構を連結させてもよい。また、反射板24の動きとしては、3次元的に角度を調整できるように構成してもよい。
本実施形態において、反射板24は3箇所の撮影位置において配置されるものであるが、それ以外の場所にも更に反射板を付加して配置してもよい。この反射板は、反射角度を調整可能に構成してもよいし、角度が固定されていてもよい。
本実施形態において、顔の上方と下方には、光源8は配置されていないが、補助的に光源8を配置してもよい。ただし、光源8を配置しない方が、筐体1の上下方向のサイズを小型化することができる。
角度データや照明強度データの記憶については、顔画像の撮影を行うたびに測定を行い新しいデータに更新していくという方法も考えられるが、一番最初(第1回目の顔画像撮影時)に測定したデータを基準のデータとして記憶しておき、2回目・3回目以後も、この最初のデータを用いるようにすることが好ましい。
2 あご載せ台
3 額押さえ
4 撮影カメラ
5 カメラ支持体
20 制御装置
30 コントローラ
31 照明手段制御部
32 カメラ位置制御部
33 カメラ位置センサー
34 カメラ制御部
35 照明強度データ保存部
36 顔画像データ保存部
37 角度データ保存部
38 画像処理部
39 照射光調整部
40 反射板制御部
41 角度位置センサー
A 顔撮影装置
P0 正面位置
P1,P2 側面位置
3 額押さえ
4 撮影カメラ
5 カメラ支持体
20 制御装置
30 コントローラ
31 照明手段制御部
32 カメラ位置制御部
33 カメラ位置センサー
34 カメラ制御部
35 照明強度データ保存部
36 顔画像データ保存部
37 角度データ保存部
38 画像処理部
39 照射光調整部
40 反射板制御部
41 角度位置センサー
A 顔撮影装置
P0 正面位置
P1,P2 側面位置
Claims (3)
- 顔を所定位置に保持させる顔保持手段と、
この顔保持手段に保持されている顔を撮影する撮影手段と、
撮影時に顔を照明するための照明手段と、
この照明手段からの照射光を顔の方向に向けて反射させるための反射板と、
反射板の反射角度を調整するための反射板調整手段と、
調整された反射板の角度データを記憶する角度データ保存部と、
記憶されている角度データに基づいて、反射板の反射角度を設定する反射板制御部と、を備えたことを特徴とする顔撮影装置。 - 照明手段の照明強度を調整する照射光調整部と、
調整された照明強度データを記憶する照明強度データ保存部と、
記憶されている照明強度データに基づいて、照明強度を設定する照明手段制御部と、を更に備え、
反射板の反射角度の設定と合わせて、照明強度の設定も同時に行うように構成したことを特徴とする請求項1に記載の顔撮影装置。 - 反射板は、顔保持手段に保持される顔の上側と下側に夫々配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の顔撮影装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007002643A JP2008170639A (ja) | 2007-01-10 | 2007-01-10 | 顔撮影装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007002643A JP2008170639A (ja) | 2007-01-10 | 2007-01-10 | 顔撮影装置 |
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KR101269135B1 (ko) | 2011-10-31 | 2013-05-29 | 김종율 | 피부촬영장치 |
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JP2020202508A (ja) * | 2019-06-11 | 2020-12-17 | 株式会社岩佐画工舎 | 映像情報収集装置 |
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2007
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