JP2004302424A - 顔面撮像装置 - Google Patents
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Abstract
施術前後のように撮像日時が異なる場合でも、常に、同じ明るさで、同じ距離で顔の画像を取り込むことができるようにする。
【解決手段】
被写体となる顔をフェースホルダ(4)により撮像カメラ(2)の合焦点に保持させて撮像カメラ(2)から顔までの距離を一定に維持することができ、照明光源(20)から照射された光が、フェースホルダ(4)で保持される顔に対して略同心状に位置するように配された半円筒状の凹面状光拡散板(5)と、撮像カメラ(2)から凹面状光拡散板(5)に形成された顔面撮像用開口部(6)に向って断面積が徐々に拡がる錐面状光拡散板(7)を透過してその正面側にムラなく均一に拡散され、顔の正面も陰になりやすい頬も均一な明るさで照明できるようにした。
【選択図】図1
Description
また、比較的高額なフェイシャルエステティックサロンなどにおいて美顔施術を行う場合も、顧客の顔をモニタに映して見せながら、施術部位、施術方針などの説明を行い、顧客の理解を得た上で施術することが望まれており、医療分野においても同様なことが行なわれている。
また、デジタルカメラを用いて顔面から距離をおいて撮影すれば、顔面全体を撮像することはできるが、デジタルカメラはその特性上、被写体の明るさはもちろんのこと、周囲の明るさ、背景の色、光線の方向などにより撮像される画像の明るさも変化し、同一の撮影条件で撮影することが困難であった。
さらに、対象部位のみを撮像するときは、任意の見易い方向から適当な距離で撮像してしまうため、画像としてみたときの対象部位の大きさも向きも微妙に異なり、やはり施術効果を客観的にわかり易く説明することは困難であった。
さらに、顔の正面から照明光を当てるようにしているので、左右の両頬は照明光に対して斜めになるので暗く撮像されてしまい、顔全体に均一に照明光を照射することができないという問題があった。
そして、照明光源から照射された光は、凹面状光拡散板及び錐面状光拡散板の背面から照射されるので、各光拡散板を透過することにより正面側に光強度にムラのない均一な光が拡散照射される。
このとき、凹面状光拡散板は略半円筒状に形成され、撮像カメラの合焦点に保持される顔に対して略同心状に位置するように配されているので、左右の両頬に対向する位置まで回り込み、この凹面状光拡散板から均一な拡散光が左右の両頬に対しても照射されることとなる。
また、錐面状光拡散板は、顔面撮像用開口部に向って断面積が徐々に拡がって形成されているので、正面側に透過された拡散光は、前記顔面撮像用開口部から被写体となる顔の正面に照射される。
したがって、顔の正面にも左右の両頬にも略均一な拡散光が照射され、施術前後のように撮像日時が異なる場合でも、常に、同じ明るさ、同じ距離で顔の画像が取り込まれる。
図1は本発明に係る顔面撮像装置の一例を示す基本構成図、図2はその正面図、図3はその縦断面図、図4はその横断面図、図5は位置決め機構の例を示す説明図である。
上下のフレーム8U及び8Dは、凹面状光拡散板5と同心の半円弧状に形成されて、その外側に一体的に形成されたリブ状のガイドレール部10が、ハウジング3の天井面3U及び底面3Bに取り付けられたガイドローラユニット11内のガイドローラに上下から挟まれて係合され、その周方向に摺動可能に支持されてなり、これにより、フェースホルダ4全体が、凹面状光拡散板5の中心軸を回転中心としてその回りに回動されるようになっている。
この長さは、フェースホルダ4に保持させた顔を左右に回したときにスムーズに回る長さ、すなわち、脊椎から顎までの長さと略等しい長さに選定される。本例では、5cm前後に形成されており、これにより、首を左右に振るときと同じ感覚で、極めて自然に、顔の向きを変えることができる。
なお、脊椎から顎までの長さ及び顔の高さには個人差があるので、顎載部9は前後上下に位置調整可能に設けられている。
これにより、顔を横に向けて撮像したときでも、左右のフレーム8R及び8Lにより頬が隠れないようになっている。
さらに、左右のフレーム8R及び8Lは、その長手方向を回転軸として上下のフレーム8U及び8Dに回転可能に取り付けられている。
これにより、フェースホルダ4を正面位置にセットして格納するときに、後方に湾曲された左右のフレーム8R及び8Lの耳部がハウジング3から出っ張らないように内側に折りたたむことができる。
本例では、照明光源20として、高照度、超寿命の高周波点灯用二重環形蛍光灯が用いられ、端子部20aは上端側に位置させてある。
すなわち、一般に蛍光灯は、スイッチオン後は管内温度が低いため約5分経過するまでは最高照度にはならず、また、使用時間により経時的に最高照度が徐々に低下し、さらに、周囲温度の違いにより冬は照度が低く夏は高いという特性を有するので、厳密に同じ明るさで撮像しようとする場合は、照度コントロールが必要になる。
これは、撮像カメラ2から被写体と成る顔までの撮像距離が30cm程度しかないところで、被写界深度を確保するためには撮像カメラ2のレンズを絞る必要があり、レンズを絞れば画像が暗くなってしまうため、一定の明るさの画像を撮像するには照度を高めに設定する必要があるからである。
まず、顔の正面を撮像するときは、フェースホルダ4を正面に位置決めし、左右のフレーム8R、8Lを回動させて耳部16を後側に突出させた状態で、顎載部9に顎を載せ、上フレーム8Uに額を当てることにより、フェースホルダ4で顔を保持する。
これにより、被写体となる顔が正面を向いた状態で撮像カメラ2の合焦点に保持され、施術前後のように撮像日時が異なる場合でも、撮像カメラ2から顔面までの距離を常に一定に維持することができる。
したがって、顔の正面を撮像するときに、顔の正面にも左右の両頬にも略均一な拡散光が照射され、顔全体を同じ明るさで撮像できる。
このとき、フェースホルダ4は左右に所定角度(例えば45°)回動したところで、位置決め用ガイドローラ12がガイドレール部10の切欠13に係合して位置決めされるので、夫々の頬を撮像するときも常に同じ方向から同じ角度で撮像できる。
また、フェースホルダ4の左右のフレーム8R、8Lは耳部16が耳の後を通るようにセットされるので、頬を撮像するときにそのフレーム8R、8Lが映し込まれることもない。
したがって、施術前後のように異なる撮像日時に頬を撮像するときも、常に、同じ明るさ、同じ距離、同じ方向で顔の画像を取り込むことができる。
2 撮像カメラ
4 フェースホルダ
5 凹面状光拡散板
6 顔面撮像用開口部
7 錐面状光拡散板
8U 上フレーム
8D 下フレーム
8R 右フレーム
8L 左フレーム
9 顎載部
14 位置決め機構
16 耳部
20 照明光源
22 照度調整装置
23 光センサ
Claims (8)
- 被写体となる顔を撮像カメラの合焦点に保持するフェースホルダと、該フェースホルダと前記撮像カメラの間に、フェースホルダで保持される顔に対して略同心状に位置するように配された略半円筒状の凹面状光拡散板と、該凹面状光拡散板の正面に形成された顔面撮像用開口部に向って前記撮像カメラから断面積が漸次拡大するように形成された円錐面状又は角錐面状の錐面状光拡散板とを備え、前記各光拡散板に対してその背面側から光を照射する照明光源が前記錐面状光拡散板の周囲を囲むように配されていることを特徴とする顔面撮像装置。
- 前記フェースホルダが、前記凹面状光拡散板の中心軸を回転中心としてその回りに回動可能に取り付けらた請求項1記載の顔面撮像装置。
- 前記フェースホルダが正面に対して左右に所定角度回動したところで該ホルダを位置決めする位置決め機構を備えた請求項2記載の顔面撮像装置。
- 前記フェースホルダが、額保持部となる上フレームと、顎載部を取り付けた下フレームとを左右のフレームで連結した枠状に形成された請求項1乃至3記載の顔面撮像装置。
- 前記上下のフレームが前記凹面状光拡散板と同心の半円弧状に形成されて、その周方向に摺動可能に支持された請求項4記載の顔面撮像装置。
- 前記顎載部が、フェースホルダの回転中心からその正面に向う半径上に所定長さ偏心して取り付けられた請求項4記載の顔面撮像装置。
- 前記左右のフレームが、耳の後を通るように湾曲して形成されると共に、その長手方向を回転軸として上下のフレームに回転可能に取り付けられて成る請求項4記載の顔面撮像装置。
- 前記照明光源の照度を検知する光センサと、検出された照度に基づいて照明光源の照度を予め設定された目標照度に維持するように調整する照度調整装置を備えた請求項1記載の顔面撮像装置。
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