JP2009010634A - 顔撮影装置および顔撮影方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】その目的は、異なる時期に同じ人物の顔撮影を行う場合に、同一撮影位置で顔画像を撮影可能な顔撮影装置およびその方法を提供することである。
【解決手段】顔を撮影する撮影手段と、撮影手段で撮影された顔画像のデータを記憶する顔画像データ記憶手段と、顔画像データ記憶手段に記憶されている前回撮影された前回顔画像と、前記撮影手段によってリアルタイムに撮影されているリアルタイム顔画像とを比較し、位置ズレ量を算出する位置ズレ量算出手段と、顔位置を調整する場合に、前記位置ズレ量に応じて、音を出力する音出力手段と、を備え、前回顔画像とリアルタイム顔画像とが一致または略一致するように、前記音による指示を行うことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、肌の状態を診断する場合などに使用される顔撮影装置および顔撮影方法に関するものである。
かかる顔撮影装置は、美容皮膚科、美容外科、形成外科などにおいて使用されており、定期的に人の顔を撮影することで肌の状態の経時的な変化を観察し、化粧品や肌治療の効果を確認する目的で使用されている(例えば、下記特許文献1)。具体的には、得られた顔画像からシミ・シワ・毛穴・色ムラなどの評価を行なうものであり、さらには、紫外線を使用したポルフィリン・かくれジミなどの評価も行なわれている。このような肌状態の評価を行なうために、以前に撮影した顔画像と今回撮影した顔画像とを画像処理技術(ソフトウェア)を用いて比較することが行なわれている。従って、以前の顔画像と現在の顔画像が同じ条件で撮影されている必要がある。
ところで、証明写真等の人物を撮影する撮影装置であって、撮影用ガイド(鼻梁、目範囲)を表示し、被験者自身が撮影用ガイドを用いて撮影位置を位置決めすることができる撮影装置が公知である(下記特許文献2)。
また、前回の顔画像と現在の顔画像を上下または左右に並べてモニターに表示して、撮影位置が同じになるようにすることが知られている。また、前回の顔画像の上に今回の顔画像を半透明状態で重ねてモニターに表示するレイヤー表示方法も知られている。
特開2005−148540号公報 特開2003−21859号公報
しかしながら、上記特許文献1の場合、顔を保持する顔保持手段は、通常はあごの部分と額の部分を保持するのみであり、日を開けて顔を保持させた場合、同じ状態で顔を保持できているとは限らない。また、あご載せ台の高さと、額押さえの高さ及び前後位置をスケールで読み取ることが開示されているが、あご載せ台の高さと、額押さえの高さ及び前後位置が同じ状態にセットされていたとしても、保持されている顔の角度が前回撮影時とは変わっている可能性もあり、再現性という点では不十分な面があった。従って、対応させるべきシミ・シワなどの位置が異なってしまい、正しい評価を行なうことができなくなる可能性があった。
また、上記特許文献2のように、撮影ガイドを表示するようにして、被験者自身が撮影位置を位置決めして再度撮影時に顔画像を撮影しても、撮影ガイド自体が万人に適用できるように設定された撮影ガイドであり、前回の顔画像の撮影位置と同じ撮影位置で今回の顔画像を撮影することは困難である。
また、前回の顔画像と今回の顔画像を並べて表示する方法やレイヤー表示する方法においても、前回の顔画像の撮影位置と同じ撮影位置で今回の顔画像を撮影することは困難である。
上記のような場合において、装置のオペレータが、前回撮影の顔画像と今回撮影の顔画像をモニターで視認しながら、オペレータが撮影位置を被験者に指示する場合もあるが、被験者自らが位置調整を行なうことができないため、モニターを見て顔位置を誘導するオペレータの技量が問われることになる。また、顔撮影装置内部は、照明が強く設定されている場合に、眼を開けている状態が長いと不快感を生じるため、被験者は眼を閉じていることがほとんどである。このような場合に、オペレータからの指示が正確でないと、被験者側ではイライラ感が生じる。しかしながら、オペレータの口頭による指示の場合、微妙な位置合わせ指示を正確に行なうことが困難である。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、異なる時期に同じ人物の顔撮影を行う場合に、同一撮影位置で顔画像を撮影可能な顔撮影装置およびその方法を提供することにある。
上記課題を解決するため本発明に係る顔撮影装置は、
顔を撮影する撮影手段と、
前記撮影手段で撮影された顔画像のデータを記憶する顔画像データ記憶手段と、
前記顔画像データ記憶手段に記憶されている前回撮影された前回顔画像と、前記撮影手段によってリアルタイムに撮影されているリアルタイム顔画像とを比較し、位置ズレ量を算出する位置ズレ量算出手段と、
前記顔位置を調整する場合に、前記位置ズレ量に応じて、音を出力する音出力手段と、を備え、
前記前回顔画像とリアルタイム顔画像とが一致または略一致するように、前記音による指示を行うことを特徴とする。
この構成によれば、前回撮影された前回顔画像と、リアルタイムに撮影されているリアルタイム顔画像とを比較して、位置ズレ量を算出し、顔位置を調整する場合に、位置ズレ量に応じて、音を出力することができ、前回顔画像とリアルタイム顔画像とが一致または略一致するように、音による指示を行える。よって、オペレータによる、口頭の位置合わせ指示によらずに、被験者が自ら音に応じて顔位置を微調整することができる。音によって顔位置を微調整できるため、被験者は眼を閉じた状態でも簡単に顔位置を微調整できる。なお、顔の撮影に際し、被験者が顔を動かさないように固定して撮影してもよく、例えば、顔保持手段(例えば、額押さえ部とあご載せ台)により顔を所定位置に保持して顔の撮影を行なうように構成してもよい。撮影された顔画像を特定するために、識別ID、氏名、撮影日、顔画像ID等の情報を関連付けて記憶しておくことが好ましい。そして、後日の、同一人物の顔画像を撮影する場合において、顔画像データ記憶手段に記憶されている顔画像をモニター等に読み出す際に、識別ID、氏名、撮影日、顔画像ID等の情報から同一人物の顔画像を特定することが容易となる。「音」は、機械音、電子音、合成音、音声、ビープ音、ブザー音等が例示でき、音声の場合、人工音声でもよく、予め録音された音声でもよい。また、音声の場合、位置ズレ角度、位置ズレ距離に応じて、音声データベースから所定の音声データを抽出してもよく、音声データを構成する音声データ部品を合成して完全な音声としてもよい。「一致するまたは略一致する」か否かの判断は、特定部位(目、鼻、口、ほくろ、眉等)の一致性を判断する方法、顔全体の輪郭を判断する方法等が挙げられる。「略一致する」とは、肌診断において問題が無い程度を意味し、位置ズレ量としては、角度、距離であり、例えば、左右上下方向で1mm以下、X−Y−Z平面に対しそれぞれ0.5度以下が例示できる。
また、本発明において、前回顔画像およびリアルタイム顔画像を表示する表示手段をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、表示手段によって、前回撮影の前回顔画像およびリアルタイム顔画像を表示することができるため、音による指示に加え、視覚による顔位置合わせも同時に行える。顔撮影装置内部の照明を、不快感の無い程度にすることで、表示手段による視認も行なえる。
また、本発明において、撮影対象の顔と撮影手段との距離を、音の断続時間の長さで表すように構成し、距離に比例して断続時間を長くし、当該距離が一致または略一致した場合に連続音とすることを特徴とする。
この構成によれば、撮影対象の顔と撮影手段との距離を、音の断続時間の長さで表すように構成し、距離に比例して断続時間を長くし、当該距離が一致または略一致した場合に連続音とすることで、顔位置合わせを正確に行なうことができる。
また、本発明において、音を出力する出力部を、顔の両側面側に設け、音の定位を変化させることを特徴とする。
この構成によれば、音の出力部を、撮影対象の顔の両側面に設け、両側面の出力部の音の定位を変化させることで、顔の位置合わせを行なうように構成でき、音による指示で顔位置合わせを的確に行なえる。「音の定位」は、音が聞こえてくる方向(音のする方向)である。顔の両側面に設置された音の出力部を、位置ズレ量に応じて、移動させる(例えば、角度を変える、3次元移動させる)ことで、音の定位を変化させることができる。
また、本発明において、音の定位を変化させる場合に、位置ズレ方向の音量を大きくし、位置ズレが無いまたは略無い状態の際に、両側面側の出力部の音量を同じにすること特徴とする。
この構成によれば、音の定位を変化させる場合に、位置ズレ方向の音量を大きくし、位置ズレが無いまたは略無い状態の際に、両側面側の出力部の音量を同じにすることで、顔位置合わせを正確に行なうことができる。「位置ズレが略無い状態」は、位置ズレが無い状態と同視でき、肌診断に問題が無い程度を意味している。この場合の位置ズレ量は、角度、距離であり、例えば、左右上下方向で1mm以下、X−Y−Z平面に対しそれぞれ0.5度以下が例示できる。
また、他の本発明は、前回の顔画像の撮影位置になるように顔の撮影位置を調整して顔撮影を行なう顔撮影方法であって、
前回撮影された前回顔画像と、リアルタイムに撮影されているリアルタイム顔画像とを比較し、位置ズレ量を算出し、
顔位置を調整する場合に、前記位置ズレ量に応じて、音を出力し、
前記前回顔画像とリアルタイム顔画像とが一致または略一致するように、前記音による指示を行うことを特徴とする。
この構成の作用効果は、上記記載の作用効果と同様である。
(実施形態1)
本発明に係る顔撮影装置の好適な実施形態1を図面を用いて説明する。図1は、顔撮影装置の内部構成を示す横断面図を示し、図2は、図1に示す顔撮影装置の縦断面図である。図3、4は、撮影カメラの回転移動機構の詳細を示す図である。なお、顔撮影装置は、顔を固定とし、撮影手段が顔を中心に回転する構成としているが、これに制限されず、撮影手段を固定し、顔位置を回転できるように構成することもできる。
この顔撮影装置Aは、美容皮膚科、美容外科、形成外科などにおいて使用されている。定期的あるいは適度な期間を空けて人の顔を撮影することで肌の状態の経時的な変化を観察し、化粧品や肌治療の効果を確認する目的で使用される。この装置は、得られた顔画像からシミ・シワ・毛穴・色ムラなどの評価を行なう機能を有し、さらには、紫外線を使用したポルフィリン・かくれジミなどの評価を行なうこともできる。
<顔撮影装置の構成>
図1において、顔撮影装置Aは、略立方体形状の筐体1を備えており、顔の撮影を行う時は筐体1内の所定箇所に顔を保持させた状態で行い、室内光などが筐体1内部に侵入しにくいような構造が採用されている。筐体1の正面には開口部1aが形成されており、ここから顔を挿入させる。人の顔を所定位置に保持するための顔保持手段として、あご載せ台2と額押さえ3が設けられている。あご載せ台2と額押さえ3は、人の顔の大きさや形状などに対応できるように手動で位置調整ができるように構成されている。開口部1aからの外光進入を防止するためにカーテン1bが設けられる。
顔を撮影するための撮影手段として撮影カメラ4が設けられており、カメラ支持体5に保持されている。図1に示すように、撮影カメラ4による顔の撮影位置は、正面位置P0と左右の側面位置P1、P2の3箇所が設定されている。正面位置P0は、ちょうど撮影カメラ4が顔と向かい合う位置であり、側面位置P1、P2は正面位置P0に対して45゜に設定された位置である。ただし、この45゜という角度については、この数値に限定されるものではなく、他の角度に設定してもよく、また、側面位置P1、P2も2箇所だけでなく、更に多くの側面位置が設定されていてもよい。例えば、30゜、45゜、60゜、75゜に設定されていてもよい。
撮影カメラ4は、デジタルカメラが使用されるが、どのようなタイプのものを使用してもよい。必要に応じてビデオ機能を有するものを使用してもよく、静止画像を撮影可能なビデオカメラを使用してもよい。撮影カメラ4は、リアルタイムに画像を撮影でき、このリアルタイムに撮影されたリアルタイム画像は、モニター等に表示されるように構成されている。
このように、複数個所での顔画像を撮影するために、撮影カメラ4は顔位置を中心として回転移動できるように構成されている。撮影カメラ4の回転中心Bは、あご載せ台2の位置に設定されている。
顔を照明するための光源8が筐体1内の複数個所に配置されている。光源8は、顔の位置を中心として円周方向に沿って顔に面するように配置されていると共に、図2に示すように、上方にも複数個所に配置される。光源8には、可視光を照射する光源と紫外線を照射するブラックライトがあり、目的に応じて使い分けもしくは両方が使用される。可視光を照射する光源8は、ハロゲンランプ、蛍光灯、LEDなど適宜のものを使用することができる。光源8として、フラッシュ光源を使用してもよい。
光源8から照射される光を均一に拡散するための拡散板9が光源8と顔の間に配置される。拡散板9は、図1に示す横断面形状において円弧形状(半円形状)に形成されている。図2に示すように、拡散板9は、顔の正面だけでなく天井部と底面部にも配置されており、従って、この拡散板9により顔が包囲されるような形態となる。なお、拡散板9は、半円形でなくてもよく、多角形、楕円形状を呈していてもよい。撮影カメラ4は、拡散板9の背後側に移動することになるため、正面位置P0と側面位置P1、P2において撮影を可能にするため矩形の開口部9aが形成される。
図1に示すように、スピーカ40a、40b(出力部に相当する)を顔の側面側に設置する。スピーカの設置は、両側面に限定されず、例えば頭の後方、真上、顔の斜め前方(撮影に邪魔にならない位置)等に設置することができる。スピーカ40a、40bから出力される音は、後述の音出力制御部30eによって、音の出力態様が制御される。また、スピーカ40a、40bは、移動可能な機構(上下方向、水平方向、3次元自由回転)と連動され、後述の音出力制御部30eによって、移動制御されるように構成され、これによって定位変化可能である。また、音の出力部として、スピーカに限定されず、イヤホーン、ヘッドホーン、または笛等の楽器でもよい。また、聴力に難のある被験者の場合、出力部として、骨伝導装置を用いることもできる。
図2に示すように、被験者用モニター221を撮影カメラ4の下方に設置する(図1では省略されている)。下方に設置することで、目に力をいれず、力まずに視認できるため好ましい。被験者用モニター221は、顔に対向するように移動可能に構成されている。被験者用モニター221には、前回の顔画像(前回顔画像)とリアルタイム撮影の顔画像が並列に表示されていてもよく、レイヤー表示されてもよい。被験者は、音による顔位置合わせ指示と共に、この被験者用モニター221を視認しながら顔位置を微調整することができる。被験者用モニター221は、後述する第2表示制御部30cによって表示制御される。
<カメラ移動機構>
次に、撮影カメラ4の移動機構の詳細を図3、4により説明する。回転中心Bには駆動モータ10と駆動軸11が設けられており、この駆動軸11にアーム12が連結される。アーム12の先端部12aに2本の連結軸13が垂直方向に植設され、この連結軸13の上部先端にカメラ支持体5が結合される。カメラ支持体5は、側面視で略コの字形状を有しており、コの字形状の内側に撮影カメラ4が配置されている。
アーム12の先端側の裏面には、ローラ支持体14がアーム先端部12aに対して垂直方向を軸として回転自在に取り付けられており、ローラ支持体14にローラ15が回転自在に保持されている。このローラ15により、回転中心Bに対して撮影カメラ4をスムーズに回転移動させることができる。図1のP3は、撮影カメラ4の回転移動の軌跡を示している。撮影カメラ4と顔保持手段との相対位置は、カメラ位置センサー33によって検出され、この検出信号が相対位置制御部32に送信されて、駆動モータ10を制御するように構成されている。相対位置は、回転中心Bを基点とした撮影カメラ4の相対的三次元座標である。すなわち、顔保持手段(あご載せ台2と額押さえ3)を回転中心として撮影カメラ4を回転移動するように構成されている。相対位置は、撮影位置データを構成している。なお、撮影カメラ4の回転移動機構については、本実施形態に限定されるものではなく、種々の変形例が考えられる。
図1に戻り、制御装置20は、顔撮影装置Aの動作を制御する機能と、撮影カメラ4により撮影された顔画像に関する画像処理を行う機能を有する。オペレータ用のOPモニター21には、撮影された顔画像が表示される。装置のオペレータは、OPモニター21を視認しながら、被験者に撮影位置の微調整に関する指示を行える。また、オペレータは、顔保持手段であるあご載せ台2と額押さえ3を微調整することもできる。また、撮影カメラ4の撮影位置(撮影姿勢、高さ調整等)を微調整することもできる。本発明においては、被験者自身で、顔位置の微調整が可能であり、その調整方法として、音による指示態様が特徴である。
キーボード22は、顔撮影装置Aに対する種々の動作指令入力や画像処理を行なうための種々の動作指令やデータ入力などを行なう。制御装置20、OPモニター21、キーボード22は、汎用のコンピュータ(パソコン)により構成してもよい。
<制御関係>
次に、顔撮影装置Aの主要な制御機能について図5の制御ブロック図により説明する。コントローラ30は、顔撮影装置Aを統括的に制御する機能を提供するものであり、CPU、メモリ、その他の必要なプログラム等により構成される。照明制御部31は、光源8の点灯・消灯制御を行なう。光源8は、顔画像の撮影を行う時に点灯される。可視光と紫外線を使い分ける場合に、そのいずれを点灯させるのか、あるいは両方を点灯させるのかについての制御も行われる。
相対位置制御部32は、撮影カメラ4を正面位置P0、側面位置P1、P2の各位置に停止させるための移動制御を行うものであり、駆動モータ10に対する動作指令を行なう。撮影カメラ4を所定の位置に停止させるために、カメラ位置センサー33が設けられている。カメラ位置センサー33としては、上記3つの撮影位置を検出するためのセンサーが設けられており、例えば、アーム12の位置を光センサーやマイクロスイッチなどにより検出するように構成できる。
また、上記3つの撮影位置だけではなく、それらの中間的な位置も検出することができるようにしている。例えば、駆動モータ10に連動して回転するエンコーダからの信号や、駆動モータ10(パルスモータ)へ供給する駆動パルスのカウント値などに基づいて、細かいステップで撮影カメラ4の位置を検出することができる。従って、撮影カメラ4が移動可能な全範囲について位置検出を行なうことができる。
基本的には、相対位置制御部32による撮影カメラ4の位置制御は正面位置P0、側面位置P1、P2の3箇所で停止させるように行なわれる。撮影姿勢(顔の角度等)の微調整は、被験者自身またはオペレータによって行なわれる。また、オペレータが撮影カメラ4の撮影位置の微調整を行なってもよい。
カメラ制御部34は、撮影カメラ4の動作を制御するものであり、具体的にはシャッターを切ることで顔画像の撮影を行う。顔画像の撮影は、正面位置P0、側面位置P1、P2の3箇所において夫々行なわれる。
顔画像データ保存部36は、撮影カメラ4により撮影された顔画像データが保存される。顔画像データは、デジタルのカラー画像データであり、JPEG等の適宜のファイル形式で保存される。顔画像データは、正面画像・左右側面画像(顔画像IDで特定できる)ごとに保存され、人物を特定する人物ID(識別情報)・撮影年月日、及び撮影位置と共に保存される。
コントローラ30は、撮影位置設定手段30a、第1表示制御部30b、第2表示制御部30c、位置ズレ量算出部30d、音出力制御部30eの機能を有する。
撮影位置設定手段30aは、顔画像データ保存部36に記憶されている前回撮影の撮影位置(撮影カメラ4と顔との相対位置、例えば正面、側面位置)に基づいて、相対位置制御部32に指令を出し、撮影カメラ4を前回と同じ撮影条件となるように正面位置P0、または側面位置P1、P2へ移動させるように構成されている。
第1表示制御部30bは、OPモニター21に撮影カメラ4で撮影された顔画像を表示するように制御する。また、前回撮影された前回顔画像と、リアルタイムで撮影されている顔画像を並列にまたはレイヤー表示で表示する。
第2表示制御部30cは、被験者用モニター221に撮影カメラ4で撮影された顔画像を表示するように制御する。また、前回撮影された前回顔画像と、リアルタイムで撮影されている顔画像を並列にまたはレイヤー表示で表示する。被験者はこの表示を見ながら、顔位置を微調整する。
位置ズレ量算出部30dは、顔画像データ保存部36に記憶されている前回撮影された前回顔画像と、撮影カメラ4によってリアルタイムに撮影されているリアルタイム顔画像とを比較し、位置ズレ量を算出する。位置ズレ量は、位置ズレ角度および/または位置ズレ距離で表現される。基準となる前回顔画像の例えば、特定部位(目、鼻、口、ほくろ、眉等)または顔の輪郭を画像処理で特定し、リアルタイム顔画像も同様に特定して、位置ズレ量を算出する。診断に影響を及ぼさない程度のズレ(例えば、左右上下方向で1mm以下、X−Y−Z平面に対しそれぞれ0.5度以下)であれば、略一致とみなす。
音出力制御部30eは、顔位置を調整する場合に、位置ズレ量に応じて、音を出力するようにスピーカ40a、40bを制御し、前回顔画像とリアルタイム顔画像とが一致または略一致するように、音による指示を行う。例えば、音出力制御部30eは、顔と撮影カメラ4との距離を、音の断続時間の長さで表すように構成し、距離に比例して断続時間を長くし、当該距離が一致または略一致した場合に連続音とするように制御する。また、音出力制御部30eは、スピーカ40a、40bの音の定位を変化するように制御する。また、音出力制御部30eは、スピーカ40a、40bの音の定位を変化させる場合に、位置ズレ方向の音量を大きくし、位置ズレ方向とは逆の方向(例えば顔を向かせたい方向)の音量を小さくして、位置ズレが無いまたは略無い状態の際に、スピーカ40a、40bの音量を同じにするように制御する。
メモリ30fには、音声データが保存されている。音出力制御部30eは、位置ズレ量に応じて音声を出力するように制御する場合、メモリ30fから音声データを読み出し、スピーカ40a、40bに音声データを出力するように制御する。メモリ30fに保存されている音声データは、位置ズレ角度、位置ズレ距離に応じた、各種音声データである。顔と撮影カメラ4との相対距離がズレている場合、音声を出力することが好ましい。
画像処理部38は、顔画像データに基づいて、肌治療などの効果を確認するために必要なソフトウェアにより構成される。具体的には、前回撮影した顔画像と今回撮影した顔画像との比較を画像処理技術を用いて行い、例えば、顔の特定部位におけるシミやシワなどの大きさ形状の比較、面積の算出、変色の度合いの解析などを行なう機能を有する。これらの解析結果についてはデータ化されて記憶部(不図示)に記憶される。
<作動フローチャート>
次に、実施形態1の顔画像の撮影を行う時の手順を図6のフローチャートにより説明する。まず、初めての撮影か再度の撮影か否かの判断がなされる。例えば、顔撮影装置を起動し、操作画面上で、初回撮影モードか、再度撮影モードかを選択する。以下において、初回撮影の動作について簡単に説明する。
初回撮影の場合、被験者の顔をあご載せ台2と額押さえ3により保持させる。次に、撮影カメラ4を撮影位置に移動すべく、駆動モータ10により駆動させる。初期の撮影位置は、正面位置P0になるように設定されている。撮影カメラ4が撮影位置にセットされると、撮影状態にはいり、被験者用モニター221、OPモニター21に、リアルタイムに顔画像が表示される。
被験者は、被験者用モニター211を視認しながら、シミ等が的確に撮影されるように顔位置、角度を適宜動かして微調整を行なう。撮影位置が定まったら診断に供される顔画像を撮影する。そして、撮影された顔画像と撮影位置(正面位置P0)とを関連づけて顔画像データ保存部36に保存する。なお、人物ID、撮影位置ID、撮影日時等の情報も関連づけられて保存される。
次いで、他の撮影位置へ移動するか否かの判断がなされる。正面以外に、側面P1、P2でも撮影を行なう場合に、撮影位置を変えて撮影が行なわれる。
次に、再度の撮影処理について以下に説明する。初めての撮影ではなく、再度の撮影である場合、再度撮影モードを選択し、再度の撮影処理に移行する。被験者の人物IDおよび撮影位置IDを選択して、同じ被験者の前回の顔画像(前回顔画像と称する)を顔画像データ保存部36から読み出す(S11)。
次いで、被験者の顔をあご載せ台2と額押さえ3により保持させる(S12)。次に、撮影カメラ4を撮影位置IDに対応する撮影位置に移動すべく、駆動モータ10により駆動させる(S13)。撮影カメラ4が撮影位置にセットされると、リアルタイムの撮影状態にはいる(S14)。前回顔画像とリアルタイム撮影のリアルタイム顔画像は、いずれか一方が半透明として重ね合わせられ、レイヤー表示の態様で各モニター(21、221)に表示される(S15)。
位置ズレ量算出部30dによって、位置ズレ量(位置ズレ角度、位置ズレ距離)が算出される(S16)。位置ズレ量に応じて音が出力される(S17)。位置ズレが無いまたは位置ズレが略無い状態であるか否かが判断され(S18)、位置ズレがある場合、この音を聴きながら、位置ズレ量が無い状態または略無い状態になるように、被験者が自身の顔位置を微調整する(S19)。この際に、被験者は眼を閉じていてもよく、被験者用モニター221を視認していてもよい。位置ズレが生じている場合の音の出力態様例は以下に例示できるがこれに限定されない。例えば、顔と撮影カメラ4との相対距離にズレが生じている場合、スピーカ40a、40bの出力音を、位置ズレ距離量に比例して断続時間を長くし、当該距離が一致または略一致した場合に連続音とする。また、他の例として、顔が左右いずれか一方に傾いている場合、スピーカ40a、40bの音の定位を、顔の傾きを修正するように変化させる。また、左右のいずれか一方に水平に位置ズレしている場合、位置ズレ方向の音量を大きくし、顔を向かわせたい方向の音量を小さくして、位置ズレが無いまたは略無い状態の際に、スピーカ40a、40bの音量を同じにする。また、別実施形態として、左右のいずれか一方に水平に位置ズレしている場合、位置ズレ方向の音量を小さくし、顔を向かわせたい方向の音量を大きくして、位置ズレが無いまたは略無い状態の際に、スピーカ40a、40bの音量を同じにする。
位置ズレ量が無い状態または略無い状態になった場合に、撮影を実施する(S20)。撮影された顔画像は撮影位置(例えば、正面位置P0)とともに前回の前回顔画像のデータを関連づけられて顔画像データ保存部36に保存される(S21)。なお、人物ID、撮影位置ID、撮影日時等の情報も関連づけられて保存される。
次いで、他の撮影位置(例えば、側面位置P1、P2)で撮影するか否かを判断する(S22)。他の撮影位置で撮影を行なう場合、ステップS11に戻り、上記ステップの撮影動作を繰り返す。
以上の動作によれば、オペレータによる、口頭の位置合わせ指示によらずに、被験者が自ら音に応じて顔位置を微調整することができる。つまり、オペレータの位置合わせ指示の技量に左右されずに、顔位置を的確に微調整することができる。
<別実施形態>
本実施形態においては、被験者の顔正面を固定し、撮影カメラ4が顔正面を中心に左右に回転移動する構成であったが、これに制限されない。例えば、撮影カメラ4を固定し、あご載せ台2と額押さえ3を、それら各々の中心軸周りに回転できるように構成し、撮影カメラ4で被験者の顔の正面、側面等を適宜撮影できるように構成できる。
また、本実施形態においては、顔保持手段としてあご載せ台2と額押さえ3を用いていたが、これに制限されず、例えば、あご載せ台2または額押さえ3のみで顔を保持させてもよく、あるいは、顔保持手段を設けずに、被験者が顔を固定するように構成できる。
また、本実施形態においては、撮影カメラ4の撮影位置への設定は自動的に行なっているが、これらを手動で行うようにしてもよい。この場合、正しい位置に撮影カメラ4が設定されたか否かを確認するために外部表示させることが好ましい。例えば、最後の微調整をするに際して撮影カメラ4を移動させた時に、正しい位置に来たときに外部表示をさせるようにする。表示のさせ方としては、LEDなどのランプで表示させたり、ブザーで警告音を発生させるなどの方法がある。また、OPモニター21に表示させるようにしてもよい。
また、本実施形態では、撮影カメラ4はカメラ支持体5に固定されているが、カメラ支持体5に対して相対移動できるように撮影カメラ4を取り付けてもよい。これにより、撮影カメラ4の微調整を行うようにしてもよい。
顔撮影装置の内部構成を示す横断面図 顔撮影装置の内部構成を示す縦断面図 撮影カメラの回転移動機構の詳細構成を示す斜視図 撮影カメラの回転移動機構の詳細構成を示す側面図 実施形態1の顔撮影装置の制御機能を示すブロック図 実施形態1の作動フローチャート
符号の説明
2 あご載せ台
3 額押さえ
4 撮影カメラ
5 カメラ支持体
20 制御装置
21 OPモニター
30 コントローラ
30a 撮影位置設定手段
30b 第1表示制御部
30c 第2表示制御部
30d 位置ズレ量算出部
30e 音出力制御部
32 相対位置制御部
33 カメラ位置センサー
34 カメラ制御部
36 顔画像データ保存部
38 画像処理部
40a、40b スピーカ
221 被験者用モニター
A 顔撮影装置
P0 正面位置
P1、P2 側面位置

Claims (6)

  1. 顔を撮影する撮影手段と、
    前記撮影手段で撮影された顔画像のデータを記憶する顔画像データ記憶手段と、
    前記顔画像データ記憶手段に記憶されている前回撮影された前回顔画像と、前記撮影手段によってリアルタイムに撮影されているリアルタイム顔画像とを比較し、位置ズレ量を算出する位置ズレ量算出手段と、
    前記顔位置を調整する場合に、前記位置ズレ量に応じて、音を出力する音出力手段と、を備え、
    前記前回顔画像とリアルタイム顔画像とが一致または略一致するように、前記音による指示を行うことを特徴とする顔撮影装置。
  2. 前記前回顔画像およびリアルタイム顔画像を表示する表示手段をさらに備える請求項1に記載の顔撮影装置。
  3. 前記顔と前記撮影手段との距離を、音の断続時間の長さで表すように構成し、距離に比例して断続時間を長くし、当該距離が一致または略一致した場合に連続音とすることを特徴とする請求項1または2に記載の顔撮影装置。
  4. 前記音を出力する出力部を、顔の両側面側に設け、音の定位を変化させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の顔撮影装置。
  5. 前記音の定位を変化させる場合に、位置ズレ方向の音量を大きくし、位置ズレが無いまたは略無い状態の際に、両側面側の出力部の音量を同じにすること特徴とする請求項4に記載の顔撮影装置。
  6. 前回の顔画像の撮影位置になるように顔の撮影位置を調整して顔撮影を行なう顔撮影方法であって、
    前回撮影された前回顔画像と、リアルタイムに撮影されているリアルタイム顔画像とを比較し、位置ズレ量を算出し、
    顔位置を調整する場合に、前記位置ズレ量に応じて、音を出力し、
    前記前回顔画像とリアルタイム顔画像とが一致または略一致するように、前記音による指示を行うことを特徴とする顔撮影方法。
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